目次
- 縁の下の力持ちの自己PRは「主体性」がカギ! 伝え方のコツを押さえよう
- 「縁の下の力持ち」のアピールはあり? 採用側のホンネ
- 「組織を支える人材」として期待できる好印象な強み
- 「受動的(指示待ち)」な人ではないかは不安
- 企業が評価する「縁の下の力持ち」とは? 3タイプを解説
- 穴埋め例文付き! 「縁の下の力持ち」の自己PR作成3ステップ
- ステップ①縁の下の力持ちと言える経験を洗い出す
- ステップ②エピソードを深掘りする
- ステップ③入社後に強みをどう活かすかを考える
- 「縁の下の力持ち」の自己PR例文15選! 業界 / 職種・題材別に紹介
- 例文①インフラ
- 例文②金融系
- 例文③IT
- 例文④人材サービス
- 例文⑤不動産
- 例文⑥物流
- 例文⑦医療・福祉
- 例文⑧公務員
- 例文⑨アルバイト
- 例文⑩部活
- 例文⑪サークル
- 例文⑫ゼミ
- 例文⑬インターン
- 例文⑭留学
- 例文⑮学園祭・イベント運営
- NG例文を添削! 「縁の下の力持ち」の自己PRの注意点
- ただ流されていただけの内容になっている
- 「支えていた」一辺倒で具体性がない
- 優しさアピールだけで採用メリットがない
- 「縁の下の力持ち」に関するQ&A
- Q.強みとしてはぶっちゃけ地味ですか?
- Q.どれくらいのエピソードなら自己PRできますか?
- Q.特に実績がないのですがそれでもアピールできますか?
- 「縁の下の力持ち」の自己PRはどう仕事につなげるかを軸に内容をまとめよう
縁の下の力持ちの自己PRは「主体性」がカギ! 伝え方のコツを押さえよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
自己PRで「縁の下の力持ち」を伝えたい就活生から、こういった相談を受けることがありました。

就活生

就活生
どうやって伝えれば受かるのでしょうか。
前提として「縁の下の力持ち」は十分魅力的な強みだとアドバイザーとしても思います。
ただ、「縁の下の力持ち」というワードから「受動的」「指示待ち」という印象を連想する採用担当者がいるのも事実。
カギは、裏方としての行動に「主体性」を混ぜることです。
「支えた」という結果だけではなく、自ら課題を見つけて動いた「プロセス」を語る。 あなたが動いたことで、組織にどのような利益や変化があったか。
この視点を持つだけで、裏方的なエピソードが強力な武器に変わりますよ。
そのための方法を、3ステップや例文の形を取りながら解説していきます。
「縁の下の力持ち」のアピールはあり? 採用側のホンネ
「縁の下の力持ちな人」に対して、企業が思うこととは。
良い印象を抱く点もあれば、逆に不安に思う部分もあります。大切なのは企業の立場に立ち、その「両方」の印象への理解を深めること。
評価されるポイントは押し出し、不安に思われるポイントはカバーできれば、評価される自己PRになりますよ。
魅力的な自己PRを考えるための土台となる情報をさっそくチェックしていきましょう。
「組織を支える人材」として期待できる好印象な強み
企業は、華々しいリーダー以上に細やかな気配りができる人を求めています。
組織運営の多くは地道な作業の連続であり、そこを支える人材は不可欠だからです。
- 正確に業務をこなす
- 周囲をサポートする姿勢
- 組織の安定に直結する動き
「この人がいれば現場が円滑に回る」という安心感は、十分に採用の決定打になり得ます。
派手な実績がなくても、誠実さと再現性があれば内定は十分に狙えますよ。
「全員がリーダー」なんて組織はありませんよね。支える人がいてこそ初めて組織は回るもの。
そのために陰日向で頑張れる人は、どんな企業も魅力に感じます。
「受動的(指示待ち)」な人ではないかは不安

就活生
リーダーから指示の指示に従って、インターン先のグループで課題に取り組むスケジュールを自分が調整しました。
このように「言われたことしかやらない」人材に見えてしまう場合は、採用を見送られるケースが多いです。
単に「言われた通りに支えた」だけでは、AI(人工知能)や機械でもできると判断されるわけです。
企業が求めているのは、自ら考えて改善の提案ができる「能動的」な人。
たとえば、アルバイト先での業務の優先順位を自分で判断した経験はないでしょうか。あるいは、ミスを防ぐために独自の手順書を作成した経験に心当たりはありませんか。
そうした小さな自分主導の行動こそが、企業が欲しがる「縁の下の力持ち」アピールのタネになりますよ。
キャリアアドバイザーの体験談強みとしては高評価だが懸念点もある
「主体性」をアピールして懸念点を解消しよう
結論から言うと「縁の下の力持ち」をアピールするのはまったく問題ありません。組織には目立たずともみんなを支える存在が欠かせないからです。
しかし、単に「前に出るのが苦手」ことの言い換えとして使っている場合は要注意。採用担当者は「行動力がない」「ただの受け身なのではないか」と懸念を抱かれ、マイナス評価になるリスクがあります。
評価の分かれ目は主体性。「言われたからやった」ではなく、「チームのために自ら課題を見つけ、あえて裏方に回った」という主体的な姿勢をアピールするようにしてください。
企業が評価する「縁の下の力持ち」とは? 3タイプを解説
評価される縁の下の力持ち。いわば企業が求める「支える力」は、大きく分けて以下の3タイプに分類されます。
自分がどのタイプに当てはまるのかがわかれば、押すべき強み、つまり「自己PRの方向性」もはっきりと見えてきます。方針を立てるためにも、さっそくチェックしてみましょう。
「縁の下の力持ち」の 3タイプ
| 企業からの評価・タイプイメージ | 具体的なエピソード例 |
|---|---|
|
潤滑油タイプ
対人調整に強い
人間関係の摩擦を減らし、チームの結束力を高められる人材です。対人スキルが高く、組織の離職防止や顧客との関係構築での活躍が期待されます。 |
|
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環境整備タイプ
業務効率を高める
他人が作業に集中できる「土台」を作れる人材です。「ムダ」や「不便」に気づく感度が高く、事務・総務・企画などでの活躍が期待されます。 |
|
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堅実タイプ
組織のリスクを防ぐ
当たり前の基準を高く保ち、組織の信用を守れる人材です。ミスが許されない経理・管理・インフラ・金融などでの活躍が期待されます。 |
|
キャリアアドバイザーが読み解く!「縁の下の力持ち」をアピールする人は多い?
差別化が必要なほど多いわけではない
「縁の下の力持ち」を自己PRにする学生は、確かに一定数います。しかし、肌感覚としては「ありふれていて埋もれてしまう」というほど多いわけではありません。
そのため、無理にほかの学生との差別化を狙う必要はありません。大切なのはキャッチコピーの珍しさではなく、その中身です。どのように貢献してきたかを具体的に伝えていけば十分に評価されるはずですよ。
穴埋め例文付き! 「縁の下の力持ち」の自己PR作成3ステップ
押し出すべき方向性がわかれば、あとは自己PRの「型」に嵌めるだけです。
下記の穴埋め例文はこれから解説するステップと連動しているので、内容が思いつかないときはクリックした先の解説をもとに書き出していきましょう。
私の強みは、【①どんな「縁の下の力持ち」か】です。
所属していた〇〇で【ステップ①具体的な課題・ボトルネック】という問題がありました。
そこで私は、【ステップ② あなたが自発的におこなった解決策・工夫】を徹底しました。
その結果、【ステップ②数字や状態の変化(Before/After)】を実現しました。
貴社においても、【ステップ③この経験から得たビジネススキル】を活かし、【ステップ③どのように利益・組織に貢献するか】に尽力します。
ステップ①縁の下の力持ちと言える経験を洗い出す
なぜあなたは「縁の下の力持ち」が強みだと思うのでしょうか。それはそう言える「経験」があるからですよね。
その強みの根拠となる経験こそが、自己PRの「中身」になります。
アルバイト、サークル、ゼミ。場面はどこでも大丈夫です。まずは「縁の下の力持ちな行動をした」と思える経験を洗い出しましょう。
下記のリストは振り返るためのきっかけに役立ててくださいね。
経験を洗い出すチェックリスト
| 場面 | よくある「なんとなくの行動」 |
|---|---|
| アルバイト | □ 備品(お手拭きや食材)が切れる前に補充していた □ 新人が困っているときに、横について教えた □ 汚れたテーブルや床にすぐ気づいて拭いていた |
| サークル | □ 飲み会の場所決めや日程調整を代行した □ 意見が割れたときに、双方の話を聞いた □ 酔いつぶれた人や孤立した人のケアをした |
| ゼミ・授業 | □ 提出物の期限をみんなにリマインドした □ 誰もやりたがらない議事録や資料印刷をやった □ グループワークの進捗が遅れていないか気にした |
| 日常生活 | □ 待ち合わせ時間の5〜10分前には到着して準備している □ LINEの返信(レスポンス)が早いと言われる |
「こんな経験はアピールにはならない」と洗い出しの段階で除外してしまう人がいますが、それは貴重なアピールポイントを捨てているのと同義です。
何があなたの強みを示す最強のエピソードになるかは、この段階ではわかりません。まずは徹底的に洗い出すこと。
掘り下げていけばいくほど意外な経験も頭に浮かぶこともありますし、それが結果的に魅力的な自己PR、その先の内定につながることもありますよ。
経験を洗い出すうえでは自己分析ノートを使って、書き出しながら振り返るのがおすすめです。こちらの記事で作り方を解説しています。
自己分析にはノートを使おう|就活を成功に導く活用術を伝授
ステップ②エピソードを深掘りする
書き出したエピソードはあなたの自己PRの土台になります。ただ、それはしっかり深掘りして具体化することが前提です。
なぜその行動をしたのか、どのように取り組んだのか、結果どうなったのか。
「なぜ」を何度も問いかけていくと、「だから縁の下の力持ちなんだ」と言える自己PRの「根拠」がはっきり見えてきますよ。
下記のシートを参考に、書き出したエピソードを深掘りしていきましょう。
- 動機・課題(なぜやった?)
「誰の、どんな『困った』に気づいた?」
「放置するとどんなリスクがあった?」 - 工夫・行動(どうやった?)
「ただやるだけでなく、こだわった点は?」
「継続するために決めていたルールは?」 - 影響・成果(どうなった?)
「周囲からどんな言葉をもらった?」
「チームの状態はどう変化した?」
うまく掘り下げることができないときは、迷わず周囲の人の力を借りましょう。
ほかの人に質問をしてもらって自己理解を深める他己分析もおすすめです。大切なのはフラットな視点で経験を整理すること。
熱くなると主観が混じりすぎて正確な分析が得られないので、ときには他人の意見も取り入れながら、なぜ縁の下の力持ちだと思ったのかを掘り下げてください。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「良い人どまり」では受からない
行動ベースの話をしよう
縁の下の力持ちを押し出す人こそエピソードの深掘りが重要なのは、「ただの良い人」止まりでは内定は出ない、という事実があるからです。強みの性質上、どうしてもエピソードが支えた「だけ」になってしまいがちだからですね。
企業から評価されるのは、思いやりなどの単なる感情面の動きではなく、具体的な行動と成果です。だからこそ意識すべきは、しっかり行動に移していることを伝えること。
「手伝ってあげたいと思った」だけではなく、実際に動いて仕組みを変えたり、効率化したりといった行動ベースの話をするようにしてください。そういった話ができると、採用側もイメージがつきやすくなります。
ステップ③入社後に強みをどう活かすかを考える
自己PRを前にした企業がまず考えるのが「その強みを仕事でどう活かすのか」。
どういった強みで、どういった場面でそれを活かしてくれるのか、そこからあなたを採用するメリットが見えなければ内定には踏み切れません。
まずは志望先はどんな人を求めているのか、どんな社風なのかを多角的に分析しましょう。
そこから、縁の下の力持ちな自分が、現場でどのように貢献できるのか理解を深めることが重要です。
そのうえで、下記の表を参考に自分のタイプと照らし合わせながら、押し出すべきポイントを見極めて「活かし方」を言語化していきましょう。
ビジネスでの貢献・入社後の活かし方
| あなたのタイプ | 貢献キーワードと入社後の活かし方 |
|---|---|
|
①【対人調整に強い「潤滑油」タイプ】 (チームワーク・定着支援) |
▼ビジネスでの貢献キーワード 「組織力の最大化」「顧客満足度の向上」 ▼入社後の活かし方 チームの状況を常に観察し、メンバーが働きやすい雰囲気を作ることで、組織全体のパフォーマンスを底上げします。また、顧客の潜在的なニーズを汲み取るサポート役として貢献します |
|
②【業務効率を高める「環境整備」タイプ】 (生産性向上・改善) |
▼ビジネスでの貢献キーワード 「業務フローの改善」「コスト・時間の削減」 ▼入社後の活かし方 既存のやり方に固執せず、「もっと効率的な方法はないか」を常に考えます。マニュアルの整備やフローの見直しをおこない、チーム全員がコア業務に集中できる環境を整えます |
|
③【組織のリスクを防ぐ「堅実」タイプ】 (正確性・リスク管理) |
▼ビジネスでの貢献キーワード 「信用の維持・構築」「ミスの未然防止」 ▼入社後の活かし方 どんなに小さな数字やデータの違和感も見逃さず、事故やトラブルを未然に防ぎます。当たり前の基準を高く保つことで、顧客や取引先からの信頼を強固なものにします |
キャリアアドバイザーが読み解く!企業が抱きやすい懸念とは?
「単なる仲良し」と思われる可能性も
縁の下の力持ちな人がエピソードを伝える際によく陥りがちな落とし穴として、「単に仲が良いグループで楽しくやっていただけではないか」と思われてしまうというものがあります。
周りを支えていたというそのエピソードは、ただの内輪の盛り上がりにすぎないのではないか。そのようにただの「お手伝い」に見られてしまえば、仕事における再現性が低いと判断されかねません。
大切なのは、縁の下の立場であっても主体性を明確に示すこと。「誰かに言われたから」ではなく、自分なりに「こうすれば組織がより良くなる」という仮説を持って動いたかどうかです。
自分の意思で裏方に徹し課題を解決したエピソードがあれば、仕事での活躍イメージを持ってもらいやすいですよ。
「縁の下の力持ち」の自己PR例文15選! 業界 / 職種・題材別に紹介
縁の下の力持ちをどう伝えればいいのか、流れがわかったら次は「実践」です。
実際にどういうアウトプットになるのか、お手本をチェックすることでよりイメージを具体化していきましょう。
下記の15の例文のうち、志望先に近いものや気になるものがあればクリックしてみてください。
縁の下の力持ちの自己PR例文15選
例文①インフラ
私の強みは、組織の安全を最優先に考え、リスクを未然に防ぐ「縁の下の力持ち」である点です。 警備員のアルバイトでは、単に立っているだけでなく、混雑時の導線リスクを常に観察していました。
ある花火大会の日、将棋倒しの危険性を予見し、マニュアルにはなかった「迂回ルートの看板」を独自に作成し、事前に設置を提案しました。 その結果、例年は発生していた転倒事故がゼロになり、来場者の安全な帰宅を支えることができました。
貴社においても、安定供給を使命とするインフラ業務の根幹を支え、当たり前の日常を守り抜くことに貢献したいと考えています。
インフラ業界では「何も起きないこと」が最大の成果です。
この例文は、単なるサポート役ではなく、「リスク予知能力」と「自発的なアクション」が備わっていることを示しています。
言われたことをやる以上の危機管理能力が評価されます。
インフラ業界についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事の解説がおすすめです。
インフラ業界の志望動機|8業種の業務内容・職種を例文付きで解説
例文②金融系
私の強みは、緻密な作業で組織の信頼を支える「縁の下の力持ち」です。
所属する会計研究会で会計係を務めた際、部費の未納や計算ミスが散見される状況でした。そこで私は、全員がスマホで入力できる「経費管理フォーム」を導入し、領収書の提出ルールを簡素化しました。また、毎月末に私がクロスチェックをおこなう仕組みを徹底しました。
結果、年間10件ほどあった使途不明金がゼロになり、サークルの財務健全化を実現しました。 貴社でも、この正確性と仕組み化する力を活かし、顧客からの信頼を裏切らない業務遂行を徹底します。
金融業界で最も重要な「信用」と「正確性」をアピールできています。
精神論ではなく「システム(仕組み)を変えてミスをなくした」というプロセス改善の視点が入っているため、実務能力が高い学生だと判断されます。
金融業界についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事も併せてチェックしましょう。
業種別例文11選! 受かる金融業界の志望動機の秘訣5つを徹底解説
例文③IT
私の強みは、チームの生産性を最大化するために環境を整える「縁の下の力持ち」です。
Web制作会社のインターンに参加した際、新人の業務理解に時間がかかり、社員の方の負担になっていることに気づきました。そこで、よくある質問や手順をまとめた「新人用業務マニュアル」を自発的に作成し、チャットボットでも検索できるように整備しました。
その結果、新人研修の時間が従来の3日から1日に短縮され、社員の方がコア業務に集中できる時間を月20時間創出しました。 貴社でも、技術やツールを用いて組織全体のパフォーマンス向上に貢献します。
IT業界では「自分の作業」だけでなく、チーム全体の効率を考えられる人材が重宝されます。
「月20時間の創出」という定量的な成果は、コスト意識とビジネスインパクトを理解している証拠として強く響きます。
IT関連の仕事やアピールポイントについてはこちらの記事の解説がわかりやすいですよ。
エンジニア志望の就活はポートフォリオが重要! 頻出質問例も紹介
例文④人材サービス
私の強みは、周囲の状況を敏感に察知し、個々の力を引き出す環境を作る「縁の下の力持ち」です。
100名が暮らす学生寮の寮長を務めた際、留学生と日本人学生の交流が少なく、孤立が起きていることに気づきました。派手なイベントではなく、ゴミ出しや掃除のペアをあえて多国籍にする「日常の接点作り」を制度化しました。
結果、自然な会話が生まれ、退寮希望者が前年比で50%減少しました。 貴社においても、求職者と企業の間に立ち、双方が心地よく信頼関係を築けるよう、細やかな配慮と調整力で貢献したいです。
人材業界に必要な「マッチング能力」と「定着支援」の資質を示しています。
派手な解決策ではなく、日常の導線を変えるというさりげない介入が、相手に寄り添う人材コーディネーターとしての適性を感じさせます。
人材業界に関してはこちらの記事の解説がわかりやすいですよ。
人材業界に向いてる人の6つの共通点! 適職を3ステップ分析で診断
例文⑤不動産
私の強みは、徹底した事前準備でプロジェクトの成功を支える「縁の下の力持ち」です。
地域の空き家再生ボランティアに参加した際、作業当日に資材不足で中断することが課題でした。そこで私は、事前に近隣のホームセンターの在庫状況や、必要な工具リストを詳細にまとめた「準備マップ」を作成し、メンバーに共有しました。 これにより、作業効率が劇的に向上し、予定より2週間早くリノベーションを完了させることができました。
貴社でも、物件調査や重要事項説明などの準備を徹底し、お客様にスムーズで不安のない提案をおこなうことで貢献します。
不動産業界、特に仲介や管理では、契約までの段取りがすべてです。
「準備不足による機会損失を防いだ」というエピソードは、泥臭い業務も厭わず、確実な成果を出す実務家としての信頼獲得につながります。
不動産業界に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
不動産業界の志望動機は企業理解が不可欠|例文付きで作り方を解説
例文⑥物流
私の強みは、全体最適を考えてチームの動きをスムーズにする「縁の下の力持ち」です。
引っ越しのアルバイトでは、トラックへの積み込み順序が悪く、荷下ろしに時間がかかることがありました。そこで、搬出先の部屋の間取りを事前に確認し、「奥の部屋に運ぶもの」から手前に積むルールをリーダーに提案しました。 この工夫により、1件あたりの作業時間を平均15分短縮でき、チーム全体の残業時間削減に繋がりました。
貴社においても、物流の現場で「どうすればもっと効率的か」を常に考え、リードタイムの短縮と品質向上に尽力します。
物流業界で求められる「ロジカルな思考」と「現場改善力」が表現されています。
単に体力があるだけでなく、工程を逆算して今の行動を決めるという思考プロセスは、管理者候補としてのポテンシャルを感じさせます。
物流関連の仕事についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
物流業界の受かる志望動機の書き方を徹底解説|職種別の例文付き
例文⑦医療・福祉
私の強みは、言葉にされないニーズを汲み取り、相手の安心を支える「縁の下の力持ち」です。
介護施設の実習中、ある利用者が食事を残すことが増えたことに気づきました。スタッフの方は体調不良を疑っていましたが、私はその方の義歯の不具合の可能性を考え、職員に報告しました。歯科受診の結果、義歯の調整のみで食欲が戻り、ご家族からも感謝の言葉を頂きました。
この経験から、小さな変化を見逃さず、チームで情報共有することの重要性を学ぶとともに、そこにこそ自分の強みがあると感じるようになりました。 貴社でも、患者様や利用者様の些細なサインに気づき、医療チームが円滑に機能するようサポートを徹底します。
医療・福祉の現場では「観察眼」が命に関わります。
医師や看護師が見落としがちな部分を拾い上げるサポート力は非常に重要です。
「違和感の正体を突き止め、解決に導いた」という事実は、高い職業倫理観と洞察力を証明します。
医療関連の仕事についてや、アピールポイントについてはこちらの記事の解説がわかりやすいですよ。
医療業界への内定に導く志望動機の書き方|文系でも高評価を得るコツ
例文⑧公務員
私の強みは、見えない場所での泥臭い調整をおこない、全体の調和を保つ「縁の下の力持ち」です。
市のイベント運営ボランティアにて、近隣住民からの騒音苦情対応を担当しました。私は一方的に謝罪するだけでなく、騒音計で数値を測定し、特定の時間帯だけスピーカーの向きを変える折衷案を提示しました。 その結果、中止の危機を回避し、住民の方からも「対応が誠実だった」と理解を得てイベントを成功させました。
住民全体の利益を考え、困難な調整業務からも逃げずに解決策を見出す姿勢で、行政の信頼向上に貢献したいと考えます。
市民との折衝も多い公務員の仕事において、「調整能力」と「クレーム対応力」はとても重視されます。
華やかな運営ではなく、一番嫌がられる「苦情対応」を主体的かつ論理的に解決した点が、公僕としての適性の高さを強烈にアピールしていますね。
公務員志望の人はこちらの記事も併せてチェックしておきましょう。
例文8選! 公務員試験の自己PRは合否判定の大きなウエイトを占める
例文⑨アルバイト
私の強みは、前工程を完璧に整え、フロントに立つ仲間を支える「縁の下の力持ち」です。
カフェのキッチン担当時、ピーク時に食材切れでオーダーが止まることが課題でした。私は過去の売上データから時間帯ごとの消費量を予測し、ピークの30分前には必ず補充を完了させる「先回り補充」を徹底しました。 これにより、オーダー提供の遅延がなくなり、店舗の月間売上目標の達成に貢献しました。
貴社においても、自分の業務範囲に留まらず、チーム全体が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、先回りの行動で貢献します。
どの職種でも通じる予測と準備のスキルです。
「言われてからやる」のではなく、「データに基づいて先読み行動をした」という点が、単なるアルバイトスタッフの域を超えたビジネススキルとして評価されます。
アルバイトの自己PRはこちらでも詳しく解説しています。
厳選5例文|自己PRでアルバイトを魅力的に伝えるための3つの要素
例文⑩部活
私の強みは、客観的なデータを用いてチームの勝利確率を高める「縁の下の力持ち」です。
サッカー部ではレギュラーではありませんでしたが、対戦相手の分析役を買って出ました。過去の試合映像を50時間以上見直し、相手の失点パターンを数値化して、部員に「このエリアからの攻撃が得点率40%高い」と具体的な戦略を共有しました。 この戦略が功を奏し、格上の相手に勝利して県大会ベスト4に進出できました。
貴社でも、感情や感覚だけでなく、客観的な事実に基づいた分析で、確実性の高い成果を出すためのサポートをおこないます。
「補欠=頑張った」で終わらせず自分の役割を再定義してチームを勝たせたという点が素晴らしいです。
組織のために、自分が一番貢献できる方法(ここでは分析)を見つけ出す「役割認識力」が高く評価されます。
部活の自己PRはこちらの記事でも解説しています。
自己PRで部活経験を魅力的にアピールするコツ|例文あり
例文⑪サークル
私の強みは、組織の潤滑油としてメンバーが活動しやすい雰囲気を作る「縁の下の力持ち」です。
所属するテニスサークルでは、初心者と経験者の間に壁があり、初心者の参加率低下が課題でした。私は練習メニューを分けつつ、休憩時間には必ず混合で会話するゲームを導入し、孤立するメンバーが出ないよう配慮しました。 その結果、サークルの継続率が前年の60%から90%に向上し、活気ある組織になりました。
貴社においても、社内のコミュニケーションを円滑にし、誰もが意見を出しやすく働きやすい環境作りに尽力します。
「雰囲気作り」は抽象的になりがちですが、「継続率90%」という数字で成果を裏付けている点が良いです。
組織の離職防止やエンゲージメント向上に寄与できる人物であることを、間接的にアピールできています。
サークルを題材にした自己PRのポイントはこちらの記事の解説がわかりやすいですよ。
【例文付き】自己PRではサークル活動をアピール|作成のコツも解説
例文⑫ゼミ
私の強みは、議論を整理し、プロジェクトをゴールへ導く「縁の下の力持ち」です。
ゼミのグループ研究では、メンバーの意見が発散し、議論が停滞することがよくありました。そこで私は書記役となり、発言をリアルタイムで構造化してホワイトボードに書き出し、論点を可視化するようにしました。また、終了時には「誰がいつまでに何をするか」を必ず明文化しました。 これにより、期限内に完成度の高い論文を提出でき、教授から最高評価を頂きました。
貴社でも、会議やプロジェクトにおいて議論の整理と進捗管理をおこない、着実な業務遂行を支えます。
ビジネス会議で求められるファシリテーションスキルの基礎があることを示しています。
「論点の可視化」と「ネクストアクションの決定」は、新入社員に最も期待される会議での役割であり、即戦力性を感じさせます。
ゼミの自己PRはこちらの記事でも解説しています。
【13例文】ゼミ題材の自己PRは行動×学びでマッチ度をアピール!
例文⑬インターン
私の強みは、最前線で戦う人の成果を最大化するために泥臭い努力を惜しまない「縁の下の力持ち」です。
営業の長期インターンでは、社員の方のアポイント獲得率が伸び悩んでいました。私は架電リストの精度に問題があると考え、企業の最新ニュースや求人情報を一件ずつ調べ、「今、課題を抱えていそうな企業」を抽出したリストを再構築しました。 このリストを使った結果、アポ獲得率が3%から8%へ向上させることができました。
貴社でも、成果を出すために必要な準備や下調べを徹底し、組織全体の数字に貢献できる社員を目指します。
営業職志望であっても、「話す力」より「準備力」をアピールするのは賢い戦略です。
他者の成果のために自分が汗をかくというフォロワーシップは、チームで働くうえで最も愛され、信頼される資質の一つです。
インターンの自己PRはこちらの記事でも解説しています。
インターンシップの選考に通過する自己PRの作り方|OK・NG例文
例文⑭留学
私の強みは、多様な価値観を持つチームにおいて、不足している役割を即座に担う「縁の下の力持ち」です。
留学先でのグループワークでは、全員が自己主張強く、資料作成などの地味な作業が進まない状況でした。私はあえて聞き役に回り、メンバーのアイデアを統合して資料のデザインや構成に落とし込む作業を一手に引き受けました。 結果、プレゼンは「内容と資料のわかりやすさ」でクラス1位を獲得しました。
貴社においても、グローバルな環境や多様なメンバーの中で、チームに今何が足りないかを考え、柔軟に動くことで貢献します。
海外経験でありがちな「英語力」や「適応力」ではなく、自分が引くことでチームを活かすという視点は差別化になります。
エゴを出さずに成果にコミットできる姿勢は、組織人として非常に成熟して見えます。
留学の自己PRはこちらの記事でも解説しています。
体験談ではNG! 自己PRで留学をアピールする方法と強み別例文6選
例文⑮学園祭・イベント運営
私の強みは、不測の事態に備えて万全の準備をおこなう「縁の下の力持ち」です。
学園祭の前夜祭にて、メインステージの照明機材が故障するトラブルが発生しました。私は機材班長として、故障を見越して他団体から予備機材を借りる手配を事前に整えていました。そのため、即座に交換対応ができ、イベントを遅延させることなく進行できました。 周囲からは「あなたがいて助かった」と言葉を頂きました。
貴社においても、常に「もしも」を想定した準備をおこない、どんな状況でも業務を止めない安定感のある働きを実現します。
ビジネスにおいてトラブルはつきものです。パニックにならず対処できたのは事前のリスクヘッジがあったからこそ。
この準備力の高さは、責任ある仕事を任せられる安心感として採用側にも伝わります。
学園祭実行委員についての自己PRはこちらの記事の解説がおすすめです。
学園祭実行委員のガクチカ例文|26卒内定者の実例とNG添削付き
NG例文を添削! 「縁の下の力持ち」の自己PRの注意点
「縁の下の力持ち」は確かに魅力的な強みですが、伝え方にはいくつかの注意点があります。
ここから紹介するNG例文でどんな「失敗例」があるのかをあらかじめ押さえ、何をどう気を付ければ「受かる自己PR」になるのかチェックしていきましょう。
ただ流されていただけの内容になっている
私の強みは、縁の下の力持ちとしてチームを支えることです。
カフェのアルバイトでは、忙しいときに社員の方から指示された洗い物や掃除を率先しておこないました。 嫌な顔をせず対応することで、「助かるよ」と感謝されることもありました。
貴社でも、言われた仕事を確実にこなし、役に立ちたいと思います。
- 「指示された」が指示待ちに見える:主体性が感じられないため評価できない
- 「嫌な顔をせず」は当たり前:感情のコントロールはスキルのうちに入らない
- 再現性がない:誰でもできる作業報告になっている
私の強みは、状況を先読みして現場を円滑に回す「縁の下の力持ち」です。
カフェのアルバイトでは、ピーク時に社員が在庫確認でバックヤードに下がり、オーダーが滞ることが課題でした。 そこで、混雑の30分前にはストックを補充し、社員がキッチンから出ずに済む環境を整えました。 結果、提供スピードが上がり、回転率の向上に貢献しました。
貴社でも、指示を待つのではなく、チームの動きを予測して能動的にサポートします。
厳しいことを言いますが、NG例文のような人材は「代替可能」の対象です。AIやロボットでも代わりが効くからです。
一方、OK例文には「社員の時間を奪わない」というコスト意識があります。この「気の利かせ方」こそが、ビジネスで評価されるサポート力です。
「支えていた」一辺倒で具体性がない
私はゼミの副長として、リーダーを支える縁の下の力持ちでした。
リーダーが忙しいときは相談に乗り、メンバーとの間を取り持つパイプ役を務めました。チームがバラバラになりそうなときも、陰から支えることで団結力を維持しました。
この経験を活かし、貴社でも組織を支える存在になりたいです。
- 抽象的すぎる:「相談に乗る」「パイプ役」「陰から支える」……具体的に何をしたのかわかりにくい
- 成果が見えない:団結力が維持された証拠が知りたい
私は、組織の欠点を補い、プロジェクトを前進させる「縁の下の力持ち」です。
ゼミ活動では、リーダーの進行管理が甘く、期限ギリギリになることが常態化していました。 そこで私は、ガントチャートを作成して全員の進捗を可視化し、遅れているメンバーには個別にタスクの再配分をおこないました。
その結果、余裕を持って論文を完成させ、ゼミ内で最高評価を獲得しました。 貴社でも、チームの課題を冷静に分析し、実務面での確実な遂行を支援します。
「副リーダー」という肩書きに安住している学生がとくに多い印象です。
採用側が知りたいのは、あなたがその場にいなかったら、どんなトラブルが起きていたか。
OK例文のように、「リーダーの弱点を私がシステムで補った」と言い切れる人が、真のNo.2として評価、そして採用されます。
優しさアピールだけで採用メリットがない
私の強みは、メンバーの心に寄り添う縁の下の力持ちです。
ダンスサークルで、練習についていけず落ち込んでいる後輩に優しく声をかけ、悩みを聞きました。 相談相手になることで、サークルの温かい雰囲気作りに貢献しました。
貴社でも、社員の方が気持ちよく働けるような雰囲気を作りたいです。
- 成果が不明:具体的にどういった課題があり、解決にどう貢献したのかがわからない
- ビジネス視点の欠如:感情の話に終始していて貢献イメージが湧きにくい
私は、個々の課題を解決し、組織の定着率を高める「縁の下の力持ち」です。
ダンスサークルでは、初心者の退部率が3割と高いことが課題でした。 ヒアリングの結果、技術不足による孤立が原因と判明したため、経験者とペアを組ませる「バディ制度」の導入を提案・実行しました。 これにより、技術の底上げと交流が進み、翌年の退部者はゼロになりました。
貴社でも、組織のボトルネックを解消し、長期的に活躍できる環境作りに尽力します。
ここだけの話、「悩みを聞きました」というエピソードは聞き飽きるほど耳にします。残念ながら、それだけでは採用メリットは見出しにくいもの。
しかし、OK例文のように「退部率(離職率)を改善した」という成果をともなう話になれば、一気に人事の目の色が変わりますよ。
「縁の下の力持ち」に関するQ&A

就活生
縁の下の力持ちは自己PRとしては地味ではない?

就活生
どれくらいのエピソードなら使えるの?
こういった就活生からのよくある質問について、現役のキャリアアドバイザーが本音で回答するQ&Aを用意しました。
下記のリストから気になるものをチェックしてみましょう。
Q.強みとしてはぶっちゃけ地味ですか?
A.派手さはありませんが、受からないというわけではありません。
企業は「派手な人」ばかりを求めているわけではありません。むしろ、全員がリーダー気質で「私が私が」と主張する組織は崩壊します。
地味であっても、確実に業務を遂行する能力は、どの企業でも重宝されます。
またここだけの話、採用担当者は「派手なエピソード」に飽きていることも。たとえばサークルの代表や、バイトリーダーの話は多くの学生が語るからです。
それよりも、地味な事務作業を正確にこなせたり、面倒な調整業務から逃げなかったりする人の方が、現場からの配属希望が高いことも多々あります。
Q.どれくらいのエピソードなら自己PRできますか?
A.全国大会優勝などの華々しい実績は必須ではありません。
「サークルの会計係を務めたことや、授業のノートをまとめたことくらいしかエピソードがない……」と不安に思う人もいるかもしれませんが、それで十分です。
大切なのは「規模」ではなく、工夫の深さですよ。
誰も気づかないような小さなミスを見逃さなかった。 全員が使いやすいようにマニュアルを整理した。こういった「小さな改善」の積み重ねこそが、実務能力の証明になります。
「アルバイトで売上を倍にしました」という信ぴょう性が低い話より、むしろ「バックヤードの整理整頓を徹底して、探し物の時間をゼロにしました」などのように、小さいけれども確実に実行したことがわかる話のほうが信用しやすいのが採用側の本音です。
Q.特に実績がないのですがそれでもアピールできますか?
A.「他者に貢献した事実」が一つもないなら、自己PRでは使えません。
「縁の下の力持ち」は、あくまで他者や組織への貢献があって成立します。
一人で黙々と勉強した、など自分のなかだけで完結したことは、縁の下の力持ちとは呼びません。それは「継続力」や「探究心」です。
もし本当に誰の役にも立った記憶がないのであれば、自己分析が不足しているか、あるいは別の強みを探すべきだと思います。
「縁の下の力持ち」の自己PRはどう仕事につなげるかを軸に内容をまとめよう
縁の下の力持ちという強みは確かに自己PRでも使える魅力的な強みですが、一方で伝え方次第では、ただ流されているだけ、具体的な活躍イメージが湧きづらいといった側面もあります。
重要なのは「仕事での再現性」を押し出すこと。
あなたの強みが仕事でどう活かせるのか、どんなメリットをもたらすことができるのかを、あなたの言葉で話すことがとても大切です。
「ただのイイ人」で終わらない、組織に不可欠な人材であることを証明するアピールができるよう、ここまで解説してきた内容を何度でも見直し、自己PR作成のバイブルとして活用していきましょう。
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「縁の下の力持ち」は自己PRできますか?