目次
- 非鉄金属業界は現代社会に必要不可欠な業種
- 非鉄金属業界の特徴
- 非鉄金属業界は鉄以外の金属を幅広く扱う業種
- 非鉄金属業界の市場規模
- 非鉄金属業界のビジネスモデル
- 非鉄金属業界の現状と課題
- 現状
- 課題
- 将来の展望
- 海外進出や投資による事業展開や資源獲得を狙う
- 車載用コネクタや半導体用途の銅部品が好調
- 「脱炭素」需要に期待
- 非鉄金属業界の仕事内容
- 営業
- 研究開発
- 製造
- 生産技術
- 非鉄金属業界の魅力
- グローバルな視点でニーズや変化を感じられる
- 給与面や福利厚生が整っている
- 非鉄金属業界に向いている人の特徴
- チャレンジ精神を持って課題に取り組める人
- グローバルな舞台で活躍したい人
- 非鉄金属業売上トップ5
- ①住友電気工業
- ②三菱マテリアル
- ③ENEOSホールディングス
- ④昭和電工
- ⑤住友金属鉱山
- 非鉄金属業界の選考で差をつけるポイント
- 語学力の有無
- 専門分野に興味を持って取り組めるか
- 困難や失敗を乗り越えた経験があるかどうか
- 非鉄金属業界の志望動機に盛り込むべきポイント
- 素材業界のなかでなぜ非鉄金属業界を選んだのか
- なぜその企業を選んだのか
- 忍耐力やチャレンジ精神があるか
- 非鉄金属業界を知って就活に役立てよう!
非鉄金属業界は現代社会に必要不可欠な業種
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「非鉄金属業界には、どんな企業があるのでしょうか?」
「非鉄金属業界に興味があるのですが、将来性を教えてください。」
といった質問を受けます。非鉄金属業界とは、「鉄以外の金属」を取り扱っている規模が大きい業界です。生活に身近な製品の開発に携わっていますが、実際にどんな業界なのか良くわからないと思っている人は、多いのではないでしょうか。
電車、自動車、家電など生活必需品に使用されている非鉄を取り扱う非鉄金属業界は、現代社会に必要不可欠な業種といえます。
この記事では、非鉄金属業界について興味がある学生の皆さんに向けて、非鉄金属業界の特徴から将来性、詳しい仕事内容のほか、向いている人の特徴と選考で差をつけるポイントなど詳しくお伝えしていきます。
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非鉄金属業界の特徴
非鉄金属業界とは、読んで字のごとく鉄以外の金属「非鉄」を取り扱う業界のことです。
非鉄金属業界の特徴としては、3つのビジネスモデルがあります。
金、銅、ニッケル、アルミニウムなどの非鉄金属の採掘をおこなう上流、製錬をおこなう中流、加工品をさらに加工し製品化、販売する下流の3つです。
非鉄金属業界は、私たちの生活必需品に必要な金属を取り扱っているため需要が高く、日本を支える産業の1つといえます。
それでは、特徴を詳しくお伝えしていきます。
非鉄金属業界は鉄以外の金属を幅広く扱う業種
金属は、大きくわけると鉄と鉄以外の2つに分類されます。世界中に多くの金属が存在していますが、鉄は非鉄金属に比べて総量が多いです。そのため、鉄と鉄を除くそれ以外の金属として非鉄が定義付けされるようになりました。
非鉄金属は、種類が豊富で多岐に渡り、下記のように分類されます。
- ベースメタル:銅、鉛、アルミニウムなど埋蔵量や産出量が多く使用用途が多い金属
- プレシャスメタル:金、銀、プラチナなど産出量が少なく価値が高い金属
- レアメタル:チタン、ニッケルなど産出量が極めて少なく、採掘されること自体に価値がある金属
生活の中に根付いている製品に多く使用されており、銅は10円玉、アルミニウムはアルミ缶や自動車の車体、他にも家電や航空機などあらゆるテクノロジーに非鉄金属は活用されています。
非鉄金属業界の市場規模
2020年〜2021年の非鉄金属業界の市場規模は、12兆7,849億円です。過去の出荷額の推移は、2010年〜2016年までは増減を繰り返し、2016年〜2018年は増加、2018年〜2020年においては減少しています。(参考:https://gyokai-search.com/3-hitetu.html)
要因として、2000年以降の中国企業の成長、また鉱物資源の価格高騰、金融危機、近年では新型コロナウイルス蔓延などで電子機器や自動車部品の需要が減少し、非鉄金属の価格が急落したことも業績に影響を与えました。
非鉄金属という鉱物資源を扱うため、価格変化や人々がもとめる製品のニーズによって業績に影響が出る業界ではありますが、市場規模は緩やかに成長をしている業界といえます。
非鉄金属業界のビジネスモデル
繰り返しにはなりますが、非鉄金属業界は、上流、中流、下流の3つのビジネスモデルで成り立っています。
- 上流:原材料の鉱物資源を採掘、リサイクル家電など金属の再利用をおこなう
- 中流:採掘した鉱物資源を地金という金属に製錬する作業、さらに純度の高いものに精錬する作業をおこなう
- 下流:中流で作業された地金を加工し、自動車部品や電子部品などを製造し、販売をおこなう
このように、3つの領域に区分されています。1つの領域に特化している企業だけでなく、3つのモデルを幅広く手掛けてビジネスをおこなっている大手企業も存在します。
大手企業では、資金も豊富なため、上記のビジネスモデルの全てを網羅し、製品を大量生産することが可能です。
非鉄金属業界の現状と課題
非鉄金属業界の市場規模は、近年横ばいであり、国内の鉱山開発は頭打ちであるのが現状です。また、国内の競合他社だけでなく、海外企業との技術力競争や環境破壊のリスクへの配慮、円安による輸入コスト増という課題を持つ業界です。
非鉄金属業界の現状と課題について詳しく見ていきましょう。
現状
現状の市場規模としては前述したとおり、2010〜2020年にかけて増減を繰り返しながらも、横ばい傾向にあります。
2005年〜2007年までは、非鉄金属業界の市場規模は大きく成長を遂げていましたが、2008年に起きた金融危機を皮切りに減少し始め、2005年と同様程度にまで落ち込み、近年横ばいになっています。
また鉱物資源は有限であり、掘ればなくなります。そのため鉱物資源の銅、亜鉛、鉛、金などほとんどを海外から調達しているのが現状です。
市場規模は近年横ばい
非鉄金属業界は、2007年までは市場規模が拡大していたものの、中国の経済進出、鉱物資源の高騰、金融危機など多くの問題が重なったことで、自動車などの需要が下がり業界の規模の減少につながりました。
2010年に一度、回復の兆しを見せた非鉄金属業界でしたが、最盛期の2005年の水準まで戻ることはありませんでした。非鉄金属の出荷額は、多少の増減はあるものの、2011年〜2019年まで9兆円前後で、近年横ばいで推移しているのが現状です。
国内の鉱山開発は頭打ち
現在国内の非鉄金属鉱山の開発は頭打ちであり、鉱物資源のほとんどを海外から調達しているのが現状です。そのため、国内の非鉄金属業界は、海外で鉱山開発をおこない鉱物資源を採掘、加工することで、安定供給をしています。
非鉄金属業界は、日本を支える産業の1つであり、重要なポジションにあるため、自国での採掘が難しい状況を踏まえ、投資的な観点も含めて海外の鉱山開発の権利取得に積極的な企業が増えています。
海外鉱山の鉱物資源価格は、資源メジャーと呼ばれる海外の大手企業が握っており、主導権を持っている資源メジャーによって価格が決定される傾向にあります。しかし投資や海外展開が活性化してるため、出資拡大は続いていくとみられるのが現状です。
課題
非鉄金属業界も他の業界と同様に多くの企業が海外に進出しています。国内企業だけでなく海外の企業も多く非鉄金属業界に参入しているため、海外企業との技術力競争が激化しています。
また、昔から鉱山開発に関して賛否両論あり、環境破壊リスクへの懸念も続いています。さらに最近はSDGsの達成やESG経営の実行がもとめられる時代風潮もあり、環境へのリスクに関しても考えなければなりません。
それに加え、非鉄金属業界のように原材料を海外からの輸入に依存している場合、円安により輸入コストがかさんでしまう傾向があります。社会の情勢により変動してしまう不安定なビジネスにならないためにも、安定した利益を担保できるビジネスの構築が急務といえます。
海外企業との技術力競争
多くの海外企業が非鉄金属業界に進出している中で、特に中国やインドなどとの技術力競争が課題にあがっています。
非鉄金属業界は、世界経済に左右されやすい業界であることはお伝えしてきた通りです。事実2000年代以降は、従来安価で調達ができていた鉱物資源の入手が困難になるなど長期的な開発環境の維持が難しくなり、他国との競争が激化してきました。
近年は、5GやIoTといった最先端の技術を背景に、高機能な電子部品などの製品需要が高まっており、高機能、高品質な技術力を持つ日系企業は、その強みを生かして国際社会で存在感をアピールしています。
現在は、海外企業との素材単品の差別化、素材の付加価値を付けるなど、高い技術力を担保し成長を目指していくのと同時に、他の戦略を練り新たな方向性を打ち出していく必要もあります。
環境破壊のリスク
エネルギー多量消費産業ともいわれている非鉄金属業界は、近年のSDGsやESGの観点から、環境破壊リスクについて取り組んでいくべき大きな転換期を迎えている業界です。
私たちの生活に密接に関係しており、なくてはなならない一大産業ではありますが、その背景には、世界各地での鉱山開発による環境破壊、土壌汚染、水質汚濁問題が発生しており、自然に大きな影響を与えています。
また化学燃料使用の増加、再生可能エネルギー導入による電力使用の上昇など、エネルギーコスト上昇も起こっています。そのため、より一層の省エネを推進する必要があります。
非鉄金属業界は、生活の利便性向上、雇用の促進、経済の活性化などがもたらされる反面、自然や水を破壊し、多量のエネルギーを使用している環境破壊へのリスクについて、課題があるといえるのです。
円安による輸入コスト増
国内の鉱山は頭打ちであり、鉱物資源の確保を輸入に頼っているため、円安により輸入コストが増えることも課題に挙げられます。それに加え、製錬マージンという、鉱山から採掘した鉱物資源を地金に加工する鉱石代金としての手数料などを支払う必要もあり、これも円安による不安要素の1つといえます。
原材料の多くを輸入に頼っているため、海外鉱山を持つ世界的企業の方針で、製錬マージンの支払いが増加がしたときに、よりコストが増えてしまう傾向にあります。
このように非鉄金属業界は、世界経済や情勢に左右されやすいため、変化があったときに収益を安定させる仕組み作りが必要になります。
将来の展望
解決すべき課題がある業界ではありますが、日本を支える重要な産業であり、私たちの日常生活に必要な製品に欠かせない役割を担っています。また長期的需要があるため、将来性を期待できる業界の1つといえるのです。
もしかしたら、近い将来、自分が働く可能性がある業界の展望は気になるポイントだと思いますので、これから非鉄金属業界の将来の展望について詳しく解説していきます。
海外進出や投資による事業展開や資源獲得を狙う
大手の非鉄金属関連企業は、海外進出や投資による事業展開や資源獲得を狙う動きを活発化させています。非鉄金属は、国内のみならず多くの国と地域に需要があるため、進んで海外進出をすることで、業績や市場規模の拡大を狙っています。
国内の鉱山開発は頭打ちである一方で、鉱物資源の価格は海外の資源メジャーと呼ばれる大手企業が握っていることが多く、資源メジャー優位になりやすいため、これに対応すべく権益保有鉱山を増やす動きが活発化しています。
ただ投資方法は、拡大だけをするのではなく、長期的に鉱物資源を獲得し企業価値を向上させるために権益の売却も含め、自社にとって有益な資産形成をおこなっています。
車載用コネクタや半導体用途の銅部品が好調
今後の非鉄金属業界の展望として期待されるのが、車載用コネクタや半導体用途の伸銅品と呼ばれる銅部品です。銅は、熱伝導性が良く耐久性にも優れており、伸銅品が使用されている製品が年々拡大しています。
特に、車載用コネクタや半導体用途の銅部品が好調です。自動車の伸銅の使用量は、エンジン車に比べハイブリッド車は約2倍、電気自動車では約4倍であり、近年の電気自動車普及や安全装置などの高性能製品開発もあり増加傾向にあります。
その裏付けとして2018年の伸銅品の出荷数量は831千トンに対して、2023年の出荷数量は854千トンに増加するといわれています。2018年以降年率0.5%のアップが見込まれており、国内生産がV字回復する見通しです。
「脱炭素」需要に期待
地球温暖化の大きな原因となっている二酸化炭素をはじめとする、温室効果ガスの排出を抑制する「脱炭素」の動きが世界中で高まっています。それに伴い、非鉄金属業界は、脱炭素関連の製品開発に力をいれています。
主に脱炭素に向けて、今後需要が高まることが予想される電気自動車関連の部品、車載用の次世代電池などの開発に注力しています。
たとえば住友金属鉱山は、ニッケルに強みを持つ企業であり、脱炭素に向けた車載用の次世代電池ニッケル酸リチウムの分野で、世界のトップシェアを獲得しています。
また脱炭素に向けて、アルミの需要も高まっています。なぜなら電気自動車にシフトしたことにより、搭載部品の重量アップをしている車体の軽量化を進めるためです。車体の軽量化をすることで、燃費効率を上げ、二酸化炭素排出を抑えることができるアルミニウムの採用が進んでいます。
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非鉄金属業界の課題を読んで心配になった人がいるかもしれません。ですが、この業界の需要が今後なくなることは考えにくく、輸入や円安によってかかっているコストを抑えることができれば業界の発展に期待もできますよ。そのための手段として海外進出が挙げられるのです。
紹介したとおり海外の非鉄金属の需要に対して市場を展開してくことも有効ですが、海外の方が製造コストが安価に抑えられるためコスト削減につながります。海外で製造をすれば日本に輸入するコストがなくなり、円安による輸入コストも削減することができますよね。コストを削減し日本の高い技術を維持すれば、業界の発展は十分に期待できます。
このように業界として将来性があるだけでなく、海外進出など新しい挑戦もしているため、他の業界ではできないようなチャレンジングな仕事に携われる可能性も十分にありますよ。
非鉄金属業界の仕事内容
就活生
非鉄金属業界について、詳しく知ることができました。
キャリアアドバイザー
いいですね! 就活において業界を理解することは必須事項ですからね。
就活生
はい!非鉄金属業界にさらに興味が湧いてきました。
キャリアアドバイザー
それはよかったです。ではこれからは、非鉄金属業界の仕事内容について説明していきますね。
非鉄金属業界の特徴、現状と課題、将来の展望についてお伝えしてきました。ここからは、非鉄金属業界の仕事内容について営業、研究開発、製造、生産技術の4つを詳しく解説していきます。
営業
キャリアアドバイザー
非鉄金属業界の営業は、顧客に自社製品の提案をおこなったり、顧客からのニーズを聞き取り開発に役立てたりする仕事をおこないます。
最近の傾向としては、ビジネスモデルでお伝えした下流の部分に取り組む企業の中で、自社製品を多くの人に提供するためにリテール営業に注力している企業が増えています。
非鉄金属業界の営業は、自社製品の魅力を提案する力やコミュニケーション能力はもちろんのこと、自社製品や非鉄金属業界について深く広く知識を持っている必要があります。
また顧客とのパイプ役となり、自社製品の技術開発のためにも、必要なニーズを顧客からヒアリングをおこなうことで会社の発展に貢献する役目も担っています。
営業の適性をアピールしたい方はこちらを参考にしてみてください。
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研究開発
キャリアアドバイザー
非鉄金属業界の研究開発は、企業研究で得られた知識や技術を元に、自社製品の開発をおこなう仕事です。
非鉄金属業界は、他社製品との差別化を図るため、新しい機能を持つ製品の開発、金属の加工、熱処理など研究開発の幅が広い分野といわれています。
そのため研究開発は、主に研究の知識と経験を持つ理系大学出身者が多く働いている職場です。非鉄金属業界へ進出している海外企業も増えている中で、日系企業が世界で活躍し続けるためにも、また新しいテクノロジーの発展のためにも、企業は自社製品の研究開発に力を注いでいます。そのため研究開発は企業の根底を支える仕事といえるのです。
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製造
キャリアアドバイザー
非鉄金属業界の製造は、原材料を金属に製錬する作業、また加工をおこない自社製品を生産する仕事です。
生産ラインにおいて設備の操作を担当するオペレーターや製品の品質チェックを担当する品質管理など細かい職種に分類されています。
製造担当の最初は、製造ラインの一職員として勤務をすることになりますので、真面目に作業内容を覚えコツコツ積み重ねていく努力や積極性が必要になる仕事です。またフォークリフト、ハンドリフトの免許や実務経験があると活用できます。
多くの製造職と同様に、立ち仕事がメインのため体力や健康面に問題のない人がもとめられる職場です。繁忙期の残業や夜勤での業務を含めた体制を採用している企業もあります。
生産技術
キャリアアドバイザー
非鉄金属業界の生産技術は、安全で効率的に高い品質を担保するために、製品の生産プロセスを管理している非鉄金属業界を支える大切な職種の1つです。
具体的には、企業が掲げる目標生産量に対しての予算、原材料の調達、スケジュール管理などをおこないます。プロジェクトの成功のために、新規生産ラインの立ち上げ、期間調整、製品開発に必要な環境設定を担当をします。
事故が起こらないよう徹底した安全管理をおこなうのと同時に、納期に間に合わせるための時間管理をおこない、またコンプライアンスを徹底した安全で効率的な生産ラインの仕組み化がもとめられます。
世の中に新しいテクノロジーを届け技術発展に貢献し、多くの人々の生活を支える非鉄金属業界を支えている要の職種の1つといえます。
非鉄金属業界の魅力
非鉄金属業界の魅力については気になるところだと思いますが、大きく分けて魅力は2点あります。それはグローバルな視点でニーズや変化を感じられること、給与面や福利厚生が整っていることが挙げられます。
詳しく解説していきますね。
グローバルな視点でニーズや変化を感じられる
非鉄金属業界は、自動車や家電などの部品を製造していますが、国内は人口や所得の減少もあり売上が下がっているのが現状です。そこで海外への輸出に力を入れているグローバルな企業が増えています。
非鉄金属の需要は高いため、まだ非鉄金属業界に進出していない国への輸出をおこなうことで、新しい市場の開拓をおこない業界の市場規模の拡大を目指しています。それに加え海外からの非鉄金属の需要アップに対して、輸出を強化をする動きが活発化しています。
また企業によっては、新卒1年目から海外への出張を業務に入れていたり、外国人労働者と共に働く環境があったりと、グローバルな視点でニーズを肌で感じることができるでしょう。
給与面や福利厚生が整っている
非鉄金属業界の市場規模はここ数年一定した推移を維持しています。そのときの情勢により前後しますが、非鉄金属の需要はなくならないと想定されるため、安定した業界といえます。
また非鉄金属業界は、給与面や福利厚生が整っているため、平均勤続年数が約15年と他と比べ比較的長い数字を保っています。この数字は新卒者の職場定着率が高く、退職せずに働きつづけているということを意味しています。安定して働くことができるように業績面の安定だけでなく、環境面が整っているということです。
近年、新卒者の早期退職が増えていますが、安定して働き続けられる環境がある非鉄金属業界は魅力的といえるのではないでしょうか。
福利厚生が充実している企業で働くメリットはこちらで解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
新型コロナウイルス蔓延で電子機器や自動車部品の需要が減少し非鉄金属業界は影響を受けました。しかしそれ以上に、非鉄金属と比較対象になる鉄鋼業界では、自動車向けの鋼材が約25%を占めており、非鉄金属業界よりも大きな影響を受けています。
新型コロナウイルスの影響を受けてはいるものの、非鉄金属業界はIoTやAI化に必要な素材の取り扱いが多く、コロナウイルスが蔓延したときには、パソコンやスマートフォンの需要が増加したことで比較的軽微な影響で済んだというデータもあります。コロナウイルスの影響度合いだけでなく、非鉄金属のこれからの需要で比較しても、鉄鋼業界にはない魅力があることが分かりますね。
このようにテクノロジー発展へ貢献したり、自分がかかわったテクノロジー関連商品を目にする機会が増えることを考えると、非鉄金属業界の仕事にやりがいを感じる人も多いのではないでしょうか。
非鉄金属業界に向いている人の特徴
就活生
非鉄金属業界は、知れば知るほど魅力的な業界だと感じました。
キャリアアドバイザー
そうですね。非鉄金属は需要があるため、安定した業界といえます。
就活生
はい!でもどんな人が向いているんでしょうか?
キャリアアドバイザー
その点、やはり気になりますよね。では、非鉄金属業界に向いている人についてお伝えしていきますね。
非鉄金属業界の魅力について、お伝えしてきましたが、では働くにあたって非鉄金属業界に向いている人とは、どんな人なのでしょうか。詳しく解説していきます。
チャレンジ精神を持って課題に取り組める人
非鉄金属業界は世界経済に左右される業界なため、社会情勢に対して興味を持ち、機敏にキャッチし、刻一刻と変化をしている社会の流れに乗り遅れないためにも日々情報収集をする必要があります。
そのため、非鉄金属業界の問題に対して、解決するために考え行動ができるチャレンジ精神を持っている人がもとめられます。非鉄金属業界は、需要がなくならない業界ではありますが、課題も多く残っており、解決が急務であるといえます。
また、海外企業との競争に勝ち日本の存在感を世界にアピールしていくためにも、周囲を巻き込み行動し、変えていく力を持つことが必要と言えるでしょう。
チャレンジ精神のアピール方法はこちらで解説しています。
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グローバルな舞台で活躍したい人
非鉄金属業界は、国内だけでなく海外での事業展開をおこない市場規模を拡大していく必要がある業界です。そのため積極的にグローバル展開している企業が多く、世界に拠点を持ちプロジェクトを進めており、グローバルに活躍したいと考えている人には、多くのチャンスがある業界です。
日系企業は高い技術力があり、その高度な技術を必要としている国への海外営業の仕事やまた現地法人を設立し日本の変わらないオペレーションシステムを整備する仕事など、グローバルに活躍するチャンスはたくさんあります。
また、非鉄金属を必要としているけれど、届いていない国や地域に対して、新たな場所の開拓ができる可能性もあり、世界をまたにかけた仕事をしたい人には向いているといえます。
非鉄金属業売上トップ5
非鉄金属業界の全体像が、大分掴めてきたのではないでしょうか。業界研究をすることで、その業界が自分自身に向いているのか、そうでないのかを理解することができますので、就活においてとても重要な作業といえます。
ではここからは、非鉄金属業界売上トップ5の企業をご紹介していきます。
2020年の非鉄金属業界の売上高順位は、下記の通りです。
それでは、順番に詳しく解説していきます。
①住友電気工業
住友電気工業の主な事業内容は、自動車、自動車部品、半導体、電子、電気機器の製造をおこなう企業です。電線の生産事業から始まった住友電気工業は、現在はケーブルから複雑な電子回路製品まで広く手掛けており、ワイヤーハーネスと呼ばれる電力や電気信号を伝えるための部品は世界シェア27%を誇っています。
私たちの生活に必要なスマートフォンや家電などの製品に必要な最先端技術の電子部品の提供もおこなっています。さらに光ファイバや人工ダイヤモンドをはじめ、最近注目されている環境エネルギーに関する製品開発にも携わっています。
全国各地に支社、海外にグループ会社があり、入社1年目から海外出張にいけるチャンスもあり、今後も幅広い分野で事業展開を進めていく企業となります。
②三菱マテリアル
三菱マテリアルの主な事業内容は、機能材料、電子デバイス、シリコン、超硬切削工具の製造と販売をバランス良くおこない、幅広く事業を展開しています。また地熱、水力発電といったエネルギー関連やリサイクル事業に力を入れている「人と社会と地球のために」を企業理念に掲げている企業です。
持続可能な循環型社会を作るために、環境に強い意識を持っており、全ての事業でリサイクル事業を進んでおこなっていることが特徴になります。今後の戦略報告書にも環境、リサイクルといった言葉が多く使用されており、環境保全に注力していく企業であり、非鉄金属業界の課題に対して解決を強く意識しています。
また三菱マテリアルは、売上の約半分が海外での事業利益であり、積極的に海外進出をしている企業のため、多岐に渡る場所で活躍がすることができるでしょう。
③ENEOSホールディングス
ENEOSホールディングスは、2020年にJXTGホールディングスが名称を変更した企業です。主な事業内容は、ガソリンスタンドのENEOSやESSOなどの石油の精製や販売をおこなっています。
グループ会社に非鉄金属の総合メーカーJX金属があり、銅、レアメタルなどを使用した技術の提供をおこなっています。創業当時から銅鉱山を採掘、製錬、加工をおこなってきた銅のスペシャリストであり、現在も世界屈指のシェアを誇る銅事業を展開していることが特徴になります。
また、海外に複数の鉱山採掘権を持っているため、全世界22拠点で働いている社員がいます。今後も海外への進出に力を入れていくことが予想される企業なので、海外で活躍するチャンスがあるといえるでしょう。
④昭和電工
昭和電工の主な事業内容は、石油化学、機能性樹脂、セラミック、アルミニウムを取り扱い、それらを研究開発し、製品を製造しています。化学メーカーとして有名ですが、アルミニウム材料の押出製品、冷却機、熱交換器、容器などを提供している企業です。
「化学の力で世界を変える」を企業の存在意義として掲げ、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして最先端の技術で時代のニーズに合った製品の開発、製造をおこなっています。
また昭和電工も他の企業と同様に米国、ヨーロッパ、アジアにそれぞれ拠点を持つグローバル企業であり、社内で実力をつけていけば世界で挑戦することができるでしょう。
⑤住友金属鉱山
住友金属鉱山の主な事業内容は、売上の約7割を製錬で占めており、現在7つの鉱山、10つの製錬工場を持っている上流ビジネスに力を入れている企業です。1960年代より海外鉱山開発に注力し、銅やニッケルなどの鉱物資源を安定的に自主生産をおこなってきました。
かつては国内で採掘が可能でしたが、鉱物資源の減少や鉱山の閉山をきっかけに、いち早く海外鉱山開発に着手をした企業です。そのため安定的に鉱物資源を調達できる環境があり、コスト面で強い競争力を持っています。
特にニッケルを得意としており、HPAL技術という、従来活用のできなかったニッケル酸化鉱といわれている低品位の資源から、ニッケルやコバルトといったメタンをを回収できる技術をいち早く開発したことで大きな功績を残しているのが特徴です。
非鉄金属業界の選考で差をつけるポイント
就活生
どの企業もとても魅力を感じましたが、人気が高そうですね。
キャリアアドバイザー
そうですね。ほぼ全ての企業が優良企業ですし、人気がありますよ。
就活生
非鉄金属業界の選考で差をつけるためのポイントを教えてください。
キャリアアドバイザー
良い質問ですね! では詳しく解説していきましょう。
非鉄金属業界には魅力的な企業が多い分、学生からの人気の高い業界の1つです。そのため、競争倍率は高くなっており、その狭き門を突破するためにも、非鉄金属業界の選考で差をつけるポイントを把握しておきましょう。
語学力の有無
非鉄金属業界は、グローバルでの事業を拡大していくため、海外留学経験のある人や語学力のある人は選考で差をつけることができる重要な要素の1つになります。
社内の研修制度で語学学習や留学の機会が用意されているほど、語学力や国際感覚が必要な業界であり、学生のうちに身につけておくことは選考で差をつけるポイントになります。
大手企業は世界各国に拠点を持っており、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカなど多くの国と地域に出張、駐在する可能性があります。英語はもちろんのこと、それに加え国際感覚を持つ人材は重宝されるでしょう。
英語力のアピール方法はこちらで解説しています。
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例文
私の強みは、アメリカ留学で身に付けたコミュニケーション能力の高さです。中学生の頃から英語が好きで勉強をしており、大学2年生のときに1年間アメリカに留学をしました。昔から勉強をしてきた私は英語力に自信があったのですが、現地では通用せずとても悔しい思いをしました。
そこでさまざまなボランティアに参加し、現地の人と一緒に毎日活動をするようにしました。たとえ英語が通じず、困った顔をされても私は諦めませんでした。その結果、多くの友人を作ることができた私は、ネイティブと思われるほど英語を上達させることができました。
御社でもアメリカ留学で培った英語力とコミュニケーション能力を生かしていきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
語学力をアピールするときは、例文のように語学力とプラスアルファのことを伝えるようにしましょう。
そうすると魅力的な志望動機になりますよ。
専門分野に興味を持って取り組めるか
非鉄金属業界は専門性の高い分野であり、興味を持って取り組める人なのかは重要なポイントです。原材料や製品、複雑なビジネスモデル、世界経済や情勢など非鉄金属は常に学び吸収する必要がある業界の1つといえます。
探究心を持っているかと言い換えることができますが、あらゆるビジネスシーンで専門分野に興味を持って取り組めるのかということはもとめられます。
企業は、興味を持って取り組み、大変なことがあってもやり遂げた経験のプロセスを評価します。そのため、学生生活の中で何かに興味を持って取り組んできた経験について自己PRをすることで、さまざまな物事に興味を持って取り組めることをアピールしていきましょう。
好奇心旺盛をうまくアピール方法はこちらで解説しています。
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好奇心旺盛の意味と特徴|評価される自己PRのポイントと例文を解説
好奇心旺盛な性格をアピールする場合は、言葉の意味を正確に理解したうえで、ポイントを押さえたアピールが必要です。 この記事では、就活でアピールしたい好奇心旺盛の特徴や注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 例文や解説動画も参考に、働く上で活躍するポテンシャルを伝えましょう。
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例文
私の長所は、さまざまなことに興味を持つことができることです。幼い頃から気になったことは納得がいくまで周囲の人に聞いたり、自分で調べたりして解決してきました。
大学のゼミでは、地域格差について研究をしました。図書館の資料やインターネットで調べただけではわからないことがあったため、実際に現地に赴き情報収集をおこなった経験があります。
現地で得られた有益な情報を元に、データをまとめることができました。納得のいく結果につなげるために、自分ができることは何かを考え、研究を進めたことで、発表を無事に成功させることができました。
御社でも、いろいろなことに興味を持ち、幅広い知識を身につけ貢献していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
非鉄金属産業は、どれだけ非鉄業界に興味を持って取り組めるかが重要となりますので、探究心があることを、実際のエピソードをふまえてアピールしましょう。
困難や失敗を乗り越えた経験があるかどうか
非鉄金属業界は、今までお伝えしてきた通り課題も多くある業界です。学ぶことも多く、また海外で働くことになった際には文化や言語の違いで困難や失敗経験をすることも多々あるでしょう。
企業としては、新しい環境で仕事をすれば、誰でも大なり小なり困難や失敗が起きるのは当然のことと考えており、今までそれをどのように乗り越えてきたのかが知りたいポイントになります。
大学時代にアルバイト、部活、ゼミなどに所属した中で何かしらの壁にぶち当たった経験がある人は多いと思います。その困難や失敗をどのように乗り越えて、解決していったのか、そのときの気持ちはどうだったのかなど、困難を乗り越えて得た自分の強みを自己PRにつなげていきましょう。
例文
困難を乗り越えた経験は、大学の声楽サークルでユニットを組んで活動をしていたときに、パートナーの友人と意見の食い違いを起こし険悪になってしまったことです。歌がうまくなりたいばかりに、より厳しい練習メニューを作成し相手にも押し付けてしまったことが原因です。
相手の気持ちを考えずに、1人よがりになってしまったことを反省し、まずは相手との話し合いの時間をもうけました。そこで相手の意見と自分の意見を擦り合わせて、双方納得のいく方法を導き出すことができました。
人間関係は一度問題が起こると修正が大変だと感じましたが、ていねいにコミュニケーションを取ることで解決することができることを学びました。
この経験を生かして御社でも、問題解決のために考え、実行し貢献していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
仕事をするうえで、困難や失敗は必ずおこります。
今までの人生で苦難をどう乗り越えたのか、どう解決していったのかを実際のエピソードにそってアピールするようにしましょう。そうすることで、魅力的な志望動機になるでしょう。
非鉄金属業界の志望動機に盛り込むべきポイント
非鉄金属業界の志望動機には、なぜ非鉄金属業界を選んだのか、なぜその企業を選んだのか、そして忍耐力やチャレンジ精神があるということが盛り込むべきポイントです。
なぜ他の素材業界ではなく非鉄金属なのか、またその中でなぜその企業を選んだのかを、自己分析や業界研究を徹底し、明確にしてから志望動機の作成をおこないましょう。
また非鉄金属業界に向いている人は、忍耐力やチャレンジ精神がある人です。お伝えしてきた通り、非鉄金属業界には、学ぶことや解決すべき課題が多々あります。
自分自身で行動して変えていこうという気概を持っていることをアピールすることが大切です。
人事に響く志望動機の作り方はこちらで解説しています。
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素材業界のなかでなぜ非鉄金属業界を選んだのか
素材業界の中で他のものではなく、なぜ非鉄金属業界を選んだのかということを志望動機に盛り込みましょう。
企業は業界を志望する理由から、業界への理解度の高さと仕事への本気度を確認しています。もし本当に働きたいと思う業界であれば、深く知るために業界研究を徹底するからです。本当に非鉄金属業界で働いていきたいのか、どこまで本気で志望しているのかを企業は知りたいと思っています。
具体的に、非鉄金属業界に携わり将来何を成し遂げたいと考えているのか、反対に非鉄金属業界でないといけない理由など詳しく説明できるようにしましょう。
キャリアアドバイザー
過去に経験したことと結びつけて、説得力のある志望動機にすると好印象ですよ。
なぜその企業を選んだのか
非鉄金属を扱っている企業の中でも、なぜその企業を選んだのかを志望動機に盛り込みましょう。非鉄金属業界の企業といっても、各社扱っている製品も事業内容も異なります。
企業としては、なぜ同業他社の中で選ばれたのか知りたいポイントです。なぜなら学生の会社への志望度や熱量を測るためです。企業は選考を通して、その学生が同業他社に内定が出た場合に、自社を選んでくれるのか、また長期的に安定して働いてくれる人なのか確認をしています。
そのため非鉄金属業界の中でも、なぜ他の企業ではなくその企業で働きたいと考えているのか、どこに魅力を感じているのかなどを自己分析と企業研究をしっかりおこなうことで明確にすることが大切です。
忍耐力やチャレンジ精神があるか
最後に忍耐力やチャレンジ精神があることも志望動機に盛り込んでいきましょう。繰り返しのお伝えになりますが、非鉄金属業界は専門的な知識を多く学ぶ必要があり、抱えている問題の解決もしていかなければなりません。
加えて非鉄金属業界は国内の企業だけでなく海外の競争力に勝つためにも、より高度で高機能な製品を開発し続ける必要がある分野です。
新しい製品を開発するということは、並大抵の努力では成し遂げられません。多くの人と協力し合い、たくさんの時間と労力をかける必要があります。
そのため最後まで諦めない忍耐力や自分自身で考え行動し、失敗を恐れずにチャレンジができることが、もとめられるといえるのです。
例文
私はチャレンジ精神があり、新しいことに臆せず挑戦ができることが強みです。大学時代はバックパッカーとして1人で世界中を旅してきました。日本とは違う文化に、最初は驚いたことも多かったですが、せっかく来たんだからまずはチャレンジしてみようと考え、いろいろなことに挑戦してきました。
そこで学んだことは、自分で挑戦してみないと世界は広がっていかないということです。諦めてしまったらそこで全てが終わってしまい、自分の成長を止めてしまうことになります。
私はどんなことにもチャレンジしていきたいと考えています。挑戦を繰り返す中で経験を積んでいき、ゆくゆくは日本だけでなく海外で活躍できる人材になり、御社に貢献していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
非鉄金属業界は、これからも世の中に必要な製品を開発し続けるために、多くのチャレンジと忍耐が必要になります。
企業の役に立てることをアピールするためにも、今までの人生の中で1番チャレンジしたこと忍耐を必要としたことをアピールしていきましょう。
非鉄金属業界を知って就活に役立てよう!
非鉄金属業界は、私たちの生活に密接に関係している製品の特徴から需要がなくなることもなく安定した仕事です。また、鉱物資源を獲得するために海外で事業展開している企業が多いため、グローバルに仕事ができる可能性もあるとても魅力的な業界といえます。
今回、非鉄金属業界について詳しく知ることができたと思うので、まずは自分に合っているのか、そうでないのかしっかりと見極めていきましょう。
この記事を読んで非鉄金属業界のことを深く理解し、ぜひ就活に役立てていってください。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
非鉄金属業界を志望している人であっても、IT化やDX推進という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。IT化にはパソコンが欠かせず、液晶パネルやリチウムイオン電池に使われている原材料は、非鉄金属業界が取り扱っているのです。
そのためテレワークが推進されてパソコンの需要が高まっている現在では、必要な金属の需要は高まりつつあります。さらにDX推進に必要なデータセンター(サーバーやデータ通信装置などの設置に特化した施設)の需要が増加したことで、非鉄金属業界へはプラスの影響をもたらしていますよ。
このように我々が普段から目にするような自動車や家電以外にも、技術発展に必要な金属を取り扱っていることも知っておきましょう。