コンビニ業界に就職する魅力4つと今後の展望|志望動機例文3つ

この記事のアドバイザー

目次

  1. コンビニ業界への就活は対策次第で優位に立てる
  2. コンビニ業界の構造
  3. コンビニ業界は3社が9割を独占
  4. セブン&アイホールディングス
  5. ローソン
  6. ファミリーマート
  7. コンビニ業界のこれまでの動きをチェック
  8. 小売業界では唯一右肩上がりの成長
  9. コロナ禍では売上を落とすも徐々に復活
  10. 国内での出店は飽和状態
  11. M&Aによる事業拡大
  12. 未来を切り拓くコンビニ業界の挑戦
  13. 店舗の省人化
  14. フードロス対策
  15. ネット宅配
  16. コンビニ業界で働く4つの魅力
  17. ①街のインフラに携われる
  18. ②オーナーと二人三脚で努力するやりがい
  19. ③トレンドを発信できる
  20. ④たくさんの人と触れ合える
  21. コンビニ業界に向いている人の特徴
  22. コミュニケーション力がある人
  23. 人の成長をサポートするのが好きな人
  24. 幅広い知識や経験を持っている人
  25. コンビニ業界への就職事情は?
  26. 求人は多めの傾向がある
  27. 将来はフランチャイズで独立の道も
  28. コンビニ業界の職種と仕事内容
  29. 販売
  30. バイヤー
  31. 販売促進
  32. 店舗開発
  33. コンビニ業界の志望動機で差をつけるための3ステップ
  34. ①なぜコンビニ業界なのかを述べる
  35. ➁なぜその企業なのか明確にする
  36. ③強みをどう活かせるのかで締めくくる
  37. コンビニ業界の志望動機例文
  38. 例文①セブンイレブン
  39. 例文②ファミリーマート
  40. 例文③ローソン
  41. コンビニ業界を知って選考を有利に進めよう

コンビニ業界への就活は対策次第で優位に立てる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。コンビニ業界を目指す学生から、

「コンビニ業界への就職はどのくらい難しいのでしょうか?」
「コンビニ業界への就活対策では何をしたらいいでしょうか」

といった質問が寄せられています。

コンビニ業界の就活では、業界や企業の特徴・違いをしっかり押さえる必要があります。一方、きちんと対策をすれば、人気企業でも優位に立てる可能性のある業界といえます。

まずはコンビニ業界の最新の傾向から、向いている人、就職事情、コンビニ業界で働く魅力など、コンビニ業界への就活に役立つ情報を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

コンビニ業界の構造

コンビニは多くの人が知る通り、飲食物や日用品、嗜好品などを販売するお店ですが、その経営にはメーカーや卸業者も関係しています。

まずメーカーが商品を生産して卸業者に出荷し、卸業者からコンビニに商品が卸されて、コンビニから消費者に商品が届きます。

コンビニは多くがチェーン店であり、直営店からなるレギュラー・チェーンと、フランチャイズ・チェーンにわかれます。フランチャイズとは、コンビニブランドを展開する本部から店の看板や商品を扱う権利をもらい、その対価として売上の一部から一定のロイヤリティを本部に支払う仕組みのことです。

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キャリアアドバイザー

フランチャイズのお店のオーナーはフランチャイズ契約を結んだ事業主です。直営店のオーナーは本部となる企業であり、店長は本部の社員が務めます。

石川 愛

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コンビニのフランチャイズは未経験でも始められる仕組みが整っている

フランチャイズはコンビニに限らず飲食店やサービス業でも展開していますが、ハードルが低く始められるため数多くのオーナーがいますね。飲食店に比べ小規模の店舗ですし、マッサージやジムなどサービス業のような専門的なスキルもなく始められます。そのため飲食店などに比べると店舗数も圧倒的に多く、業界の規模が大きいことがコンビニのフランチャイズの特徴です。

社員になることでバイトでは身につけられない経営者目線が学べる

店舗の規模が小さいためバイトでも学べることが多いと感じている人がいるかもしれません。ですが、社員になることでバイトでは学べない経営者としての経験を積むことができますよ。バイトではルーティン業務がほとんどですが、社員や店長は商品のトレンドや売れ行きを分析し、適切な商品の種類や商品数の仕入れをおこないます。

このような店舗経営の目線はバイトでは身につけられないため、社員としてコンビニ業界で働くと他の業界では経験できない経営者目線が学べますよ。

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コンビニ業界は3社が9割を独占

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就活生

コンビニといえば、ローソンとセブンとファミマですよね。

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キャリアアドバイザー

そうですね。昔はいろいろなコンビニがありましたが、今は街中で見かけるコンビニがほとんどその3つになってきました。

コンビニ業界は現在、大手3社がシェアの9割を占める寡占状態となっています。

コンビニの店舗開発や、今では当たり前のようにコンビニ内にあるATMの設置などには大きな費用がかかるため、大手の方が出店数を伸ばしやすいことが背景にあります。

そんなコンビニ業界の9割を占める大手3社について、それぞれの特徴を見ていきましょう。

セブン&アイホールディングス

セブン&アイホールディングスはセブンイレブンを運営する会社で、国内出店数は2022年2月末時点で21,327店舗と、大手3社の中で最多です。

2011~2021年における1日当たり・1店舗当たりの平均売上を見てみても、ローソンとファミリーマートが50万前後~55万円で推移しているのに対して、セブン・イレブンは65万円前後で推移しており、「コンビニ王者」とも呼ばれる業界最大手です

特にこのコロナ禍では、外出自粛の中でまとめ買いが増えていることに目をつけた、酒類や惣菜がひと目で把握できる新レイアウトや商品展開が功を奏し、改めて強さを見せつける形となりました。

ローソン

ローソンは、「圧倒的な美味しさ」「人への優しさ」「地球(マチ)への優しさ」を3つの約束として掲げ、マチの幸せに貢献する「マチの“ほっと”ステーション」としての進化を続けています。

国内店舗数は2021年2月末時点で14,476店舗となっており、ナチュラルローソンやローソンストア100など、地域のニーズに合わせた個性的な店舗を出している点も特徴です

また、地域の人々や社員の健康に貢献するため、以下のような取り組みをおこなっています。

ローソンの健康への取り組み一例
  • 調剤薬局併設型の店舗を展開
  • UberEatsを通した医薬品の販売
  • 自治体と協働した出前健診、まちかど健診(コンビニでの健診)
  • 社員の健康増進施策の実施

健康の面からも大きく地域に貢献している点が、ローソンの魅力と言えますね。

ファミリーマート

ファミリーマートは2022年1月末(2023年卒が3年生の1月末)時点で国内に16,574店舗を構えています。

特徴的な点としては、映像表示装置を使って商品やアート、ニュースなどの情報を発信するデジタルサイネージシステムの導入などが挙げられます。

ファミリーマートの新しい取り組み例
  • デジタルサイネージ導入によるワクワク感のある購買体験の提供
  • TOUCH TO GOとの業務提携をおこなった無人決済システム導入店舗の実用化
  • 電子マネー「FamiPay」を活用した新サービスやライフスタイルサポート

すでに便利で欠かせない存在となっているコンビニですが、時代の流れを汲みながらさらに新たな価値・経験を顧客に提供しようとする姿勢は非常に魅力的ですね。

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コンビニ業界のこれまでの動きをチェック

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キャリアアドバイザー

そもそも、コンビニがどうやって現在の地位を築いてきたか把握していますか?

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就活生

うーん。身近にありすぎて全体の流れはあまり意識していませんでした。

コンビニ業界への就職を考えるなら、今後の動向が気になるところですよね。そのためにはまず、これまでの主な動きを押さえておくことが重要です。

これまでの問題や課題に対して各社がどう向き合ってきたのかという点から、各社の姿勢や特色を探ってみるのもおすすめです。

小売業界では唯一右肩上がりの成長

コンビニ業界は、小売業界の中では唯一右肩上がりの成長を遂げています。コンビニ業界を含めた小売業を見ると、売上推移は次のようになっています。

小売業界3形態の売上推移
  • コンビニ:2000年の6.68兆円から2020年の12.18兆円に至るまで毎年上昇(※2020年はコロナの影響により売上低下)
  • 百貨店:2000年から2010年にかけて大きく下がり、2011年以降はゆるやかな下降
  • スーパー:2000年以降、緩やかな上昇と下降を繰り返しながらも全体で見ると下降傾向(※2020年はコロナの影響により売上上昇)

コンビニ業界がここまで伸びてきた要因の1つに、店舗数の増加が挙げられるでしょう。店舗数を増やして人々にとってより身近で便利な存在へと成長したことで、右肩下がりの多い小売業界の中でも、売上を伸ばすことができたのです。

小売業界全般についてはこちらの記事で解説しています。

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コロナ禍では売上を落とすも徐々に復活

2020年以降のコロナ禍では売上を落としたコンビニ業界ですが、現在では徐々に復活しつつあります。

中でも他の大手2社に比べてコロナ禍でも高い売上を出しているセブンイレブンは、顧客のニーズをつかんで次のような取り組みをしていました

コロナ禍におけるセブンイレブンの取り組み例
  • 調理素材としての野菜需要の高まりをつかみ、一部店舗にて無加工野菜の販売を開始
  • 北海道では商圏特性を踏まえ、ポテトサラダやごぼうサラダの大容量パックを販売
  • 郊外型店舗と都市型店舗の需要の違いを踏まえた店内レイアウトを採用
  • 酒類・おつまみ商品の販売強化

また、コンビニ各社から売り出されている冷凍スイーツの売れ行きが伸びたことも、復活の追い風となっています。

国内での出店は飽和状態

店舗数を増やすことで売上を伸ばしてきたコンビニ各社ですが、現在では国内での店舗は飽和状態となっています。

国内でこれ以上店舗を増やす余地がない現状を受けて、コンビニ各社は海外への出店に力を入れています

コンビニ各社の海外出店状況
  • セブンイレブン(2020年末時点)
    ・アメリカに9884店舗
    ・ハワイに65店舗
    ・中国に535店舗
  • ローソン(2021年2月末)
    ・中国に334店舗
    ・インドネシアに68店舗
    ・ハワイに2店舗
    ・タイに140店舗
    ・フィリピンに68店舗
  • ファミリーマート(2022年1月末)東アジアを中心に8422店舗

M&Aによる事業拡大

国内での店舗数拡大が頭打ちになった中、コンビニ各社は海外への出店を増やすとともに、M&Aによる事業拡大もおこなってきました。

新たな出店先やブランド力、ノウハウを得るため、コンビニ以外の企業とのM&Aもおこなわれています

コンビニ業界の近年のM&Aの例
  • ローソンの成城石井株式取得
    成城石井の高級スーパーとしてのブランド力や店舗開発に関するノウハウを吸収し、富裕層の多い地域や駅構内への店舗展開を図る
  • セブン&アイホールディングスのバルス子会社化
    ホールディングス傘下の百貨店・ショッピングモールへのFrancfrancの出店、ロフトとの共同出店により、双方への来客誘致を目指す
  • ファミリーマートがユニグループと経営統合
    ファミリーマートがサークルKサンクスを運営するユニーグループ・ホールディングスと経営統合し、業界トップのセブンイレブンに迫るとともに、競争力のある新たな小売グループを形成

未来を切り拓くコンビニ業界の挑戦

ここまで見てきたように、当たり前のように私たちの街にあるコンビニにも変化が訪れています。さらに今後の展開について理解するために、現在進行形のコンビニ業界の挑戦を押さえておきましょう。

店舗の省人化

コンビニ業界では、人手不足への対応や人件費削減のため、店舗の省人化が進められています。主な取り組みは次の通りです。

店舗省人化の取り組み例
  • セルフレジの導入
  • キャッシュレス決済の導入
  • 「POS(販売時点情報管理)」の導入

セルフレジやキャッシュレス化の導入は、店舗に配置する従業員の人数削減・負担軽減になるだけでなく、顧客にとっても利便性が高まるというメリットがあります。

また、セルフレジによってレジスペースを縮小することで、より狭い場所にも出店できるという点もポイントです。

「POS(販売時点情報管理)」の導入では、誰でも商品の在庫状況を把握できるようになるため、業務の効率化による人員削減に貢献しています。

フードロス対策

2030年までの持続可能な開発目標「SDGs」が注目される中、コンビニのフードロス対策も注目すべきポイントです。

1店舗当たり1日10〜15㎏とも言われるフードロスを減らすため、季節商品の予約販売や商品開発の工夫、商品発注の精度向上などの他、次のような取り組みがされています

コンビニ各社のフードロス対策の例
  • セブンイレブン:エシカルプロジェクト
    ・販売期限の迫った商品に電子マネーnanacoのボーナスポイントを付けることで売れやすくする
  • ファミリーマート:食品廃棄物の再資源化
    ・食品廃棄物を飼料・肥料・メタンなどに再利用
    ・店内調理で出る廃食用油は養鶏用飼料の添加剤やインク、石鹸などにリサイクル
  • ローソン:フードバンクへの寄贈
    ・納品期限の切れたお菓子・加工食品をフードバンクに寄贈し、こども食堂や児童養護施設、障がい者福祉施設などに届ける

ネット宅配

家に居ながらコンビニの商品を買うことができる、ネット宅配にも注目が高まっています。

コンビニにおけるネット販売の主なメリット
  • 新型コロナウイルスの流行による外出減少の中でも売上を伸ばせる
  • 外出や重い荷物を持つことが難しいお年寄りにも利用してもらえる
  • 深夜や仕事中などコンビニに行きづらい時間帯でも利用してもらえる

非常に利便性の高いネット宅配は、新型コロナウイルスの流行などによる来店者数の減少、特にビジネス街の店舗の売上減少をカバーする意味でも、重要な事業です

基本的にはUberEatsをはじめとするデリバリーサービスを通しての販売となりますが、セブン・イレブンは自前の配達サービス「7NOW」を展開している点もポイントです。

石川 愛

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コンビニ業界の今後はIT化導入によるコスト減と海外展開がカギになる

説明したとおりコンビニ業界の国内出店は飽和状態にあるため、これからはコストの削減が重要になります。先ほど、店舗の省人化について説明しましたが、店舗だけでなく本部でも改革を進めることが求められています。たとえば、ITを活用すると今まで市場の分析を人の手でおこなっていたものを自動化することもできますよね。このように人員体制のスリム化をすると、人件費を抑えることもできますよね。

コスト削減だけでなく海外市場への展開も売上を伸ばすうえで重要な要素になっています。コンビニ各社はプライベートブランド商品を展開しており、日本の高い品質は海外でも評価されています。そのため海外展開することで売上が増えることはもちろんです。また日本で深刻な少子高齢化による購買意欲の低下は、日本でトライアンドエラーを繰り返すことで海外市場では失敗せずに事業展開をすることもできますよね。

日本はもちろんですが、グローバル市場に対して展開する商品や事業戦略にかかわれる可能性があり、コンビニ業界はやりがいある業界とも考えられます。

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コンビニ業界で働く4つの魅力

コンビニ業界で働く4つの魅力

コンビニ業界に興味はあるけれど、志望するか迷っているという人のために、コンビニ業界で働く魅力を解説します。

コンビニ業界の魅力を知ることは、説得力のある志望動機を書くうえでも不可欠です。

ここで解説する魅力を参考に、自分がなぜコンビニ業界に惹かれているのか考えてみてくださいね。

①街のインフラに携われる

コンビニ業界で働く魅力としてはまず、街のインフラに携われるというものが挙げられます。

コンビニはもともと飲食物や日用品などを売る店でしたが、今では生活に欠かせない街のインフラとして、次のような役割も担っています

コンビニが担うインフラとしての役割例
  • 公共料金の支払窓口
  • ATM
  • 深夜の治安維持
  • 災害時のライフライン

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②オーナーと二人三脚で努力するやりがい

コンビニの本部でいわゆるスーパーバイザーなどとして働く場合には、フランチャイズ店のオーナーと二人三脚で努力するやりがいがあります。

コンビニ側の社員は、オーナーと次のような形で二人三脚で協力していきます

社員がおこなうフランチャイズオーナーへの主なサポート
  • 店舗の状況を把握し、課題を見つけてオーナーとともに解決策を考える
  • オーナーの日々の悩みや困りごとの相談に乗る
  • 売上を伸ばすためにオーナーに対して研修やトレーニングをする

店舗経営の経験が浅いオーナーやなかなか経営が軌道に乗らない店舗とも協力し、店を成長させていくことにやりがいを感じる人も多くいます。

③トレンドを発信できる

コンビニはトレンドの発信地としても機能しています。

たとえば新作のコンビニスイーツは定期的に話題になりますし、コンビニ限定のコスメも注目を集めていますよね。

女子高生の中だけ、ビジネスパーソンの中だけなど限定的なトレンドもある中、多種多様な人が利用するコンビニ発信のトレンドは、より多くの人に届きます

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キャリアアドバイザー

「自分の働く会社が発信するトレンドが多くの人を魅了し話題になる」という影響力の大きさは、コンビニ業界で働く大きな魅力です。

④たくさんの人と触れ合える

たくさんの人と触れ合えるという点も、コンビニ業界で働く魅力です。

特に店舗に立って働く場合には、さまざまな顧客と触れ合うことになります。地元の人々、仕事中の人、観光客など、多種多様な人と触れ合えるので、新鮮で、刺激の多い環境の中で働けます

常連客に対しては安心感を、仕事中の人には活力を、観光客には心地よさを感じてもらえるように接客をするなど、相手によってさまざまな接し方ができる点も、コンビニで働く楽しさになります。

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立地によっては海外の観光客が多く来店することもあり、国際色豊かな環境で仕事ができます。

吉田 実遊

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「オーナーと二人三脚で努力すること」にやりがいを感じている人が特に多い

コンビニ業界を志望する人の中には、「オーナーと二人三脚でビジネスに取り組むこと」をやりがいに感じている人が特に多いですよ。オーナーとのかかわりがある仕事にコンサルティングがありますが、長期的なサポートをすることは少ないため結果的にどのように成長を遂げるのか見届けられないことがほとんどです。ですが、コンビニ業界で働くとオーナーと一緒に考えた施策でどのように成功するかを見ることができます。

さらに成功体験・失敗体験を通じて学んだことは、オーナー向けの研修やトレーニングを通じてより多くの人に発信をすることもできますよね。成功体験だけでなく失敗体験を発信することで、同じ失敗をしてしまう人を減らす貢献をすることもできます。

このようにオーナーと二人三脚でコンビニ経営を支えるだけでなく、「より多くの人に成功してほしい」と感じている人は入社後にもやりがいを感じて仕事をすることができますよ。

コンビニ業界に向いている人の特徴

コンビニ業界に向いている人の特徴
  • コミュニケーション力がある人
  • 人の成長をサポートするのが好きな人
  • 幅広い知識や経験を持っている人

コンビニ業界に就職するには「コンビニでのアルバイト経験がある方が有利なのでは?」と思うかもしませんが、必ずしもそうとは限りません。

コンビニ業界に向いている人の特徴を押さえて、選考時にアピールできる自分の強みを探してみましょう。

コミュニケーション力がある人

コミュニケーション力がある人は、コンビニ業界に向いているといえます。

店舗で働く場合は接客業になるので、コミュニケーション能力が必須なのは明らかですが、正社員の場合は店長になる可能性もあり、そうなるとスーパーバイザーと店の売上について相談したり、アルバイトも含めたスタッフの指導もしなければなりません。

よって、マネジメント力も含めたコミュニケーション力が必要になります

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本部勤務となった場合でも、店舗で働くオーナー、店長、店員に研修や指導をする場面があるので、コミュニケーション能力は必要です。

コミュニケーション力の言い換え表現はこちらの記事で解説しています。

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人の成長をサポートするのが好きな人

正社員としてコンビニ業界に入ると、店舗の店長やスーパーバイザーなどの職種になる可能性があります。これらの職種はいずれも、店舗で働くスタッフの成長を促し、店の売上を増やすことが仕事です

いくら考えて指導をしても、なかなかスタッフが思ったように成長しないこともあるでしょう。そんなときでも、人の成長をサポートすることにやりがいを見出し、試行錯誤しながら取り組める人は、コンビニ業界に向いています。

人の成長をサポートした経験がある人は、積極的にアピールすると良いでしょう。

人の成長をサポートしたエピソードの例
  • 家庭教師として子どもの成績向上を導いた
  • アルバイトリーダーとして新人のサポートを担当した
  • 部活の副部長やマネージャーとして縁の下の力持ちとなって部員の成長を支援した

縁の下の力持ちを自己PRするコツはこちらの記事で解説しています。

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幅広い知識や経験を持っている人

コンビニ業界への就職では特定の資格や経験などは問われないことがほとんどです。しかし、実際に正社員として働き始めると、さまざまな知識や経験が役に立ちます

組織のリーダーの経験があれば、その経験を通して学んだことは店長としてスタッフをまとめる際に役立つでしょう。

経営について学んだことがあれば、その知識を活かしてフランチャイズ店のオーナーを支えられるかもしれません。

売上ノルマのあるアルバイト経験があるなら、数字に向き合う姿勢が店の売上を考える際に活きてきます。

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自分のこれまでの経験の中で、コンビニ業界とリンクするものがないか考えてみましょう。

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コンビニ業界への就職事情は?

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ところで、コンビニバイトは受かりやすいイメージですが、社員となるとどうなのでしょうか?

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バイトのようにはいきませんが、しっかりと目標を持って対策すれば可能性はありますよ。

就活生にとって、就活の難易度は重要ですよね。そこでコンビニ業界の最新の就職事情とともに、コンビニ業界で働いた先のキャリアについても見ていきましょう。就職した後のキャリアについて今から考えておくことは、志望動機を書く際にも重要です。

求人は多めの傾向がある

まず、コンビニ業界の就活難易度は、しっかり対策をしていればそれほど高くはありません。コンビニ業界に限らず小売業は離職率が高く求人が多い傾向があります。

しかし、重要なのは採用されてからです

コンビニ業界では、一般的にまずはビジネスの仕組みを学ぶために店舗勤務となります。そこから適性や希望を見て配属が決まるのですが、ジョブローテーションとしてさまざまな職種を経験するケースが多いです。

たとえばスーパーバイザーになりたいとしても、すぐにその職種に就けるかはわかりません。希望の職種に就けたとしても一定期間経験を積むと異動になる可能性がある点は理解しておきましょう。

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「コンビニのバイヤーになりたいけど販売は嫌」というように、あまり職種を絞り込んで考えていると続けられなくなる恐れもあります。

将来はフランチャイズで独立の道も

正社員として働く中で、将来的にはフランチャイズ店のオーナーになるという道もあります。

正社員として入社した場合の一般的なキャリアパスは、大まかにいうと店舗勤務に始まりスーパーバイザー、店長補佐、店長…となりますが、社員としての経験を活かし、フランチャイズ店のオーナーとなることも可能です

正社員のまま店長となって会社に貢献するのも可能ですが、自営業者・経営者として、自分の店を持ちたいという場合には、フランチャイズで独立する道を考えてみるのもいいですね。

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社員として店舗や本部で働いた経験は、フランチャイズ店の経営でもとても役に立つはずです。

北浦 ひより

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バイトではなく就職することで総合的なビジネススキルが習得できる

就職をしても将来的にフランチャイズオーナーになるのであれば、バイトから始めても一緒と感じる人がいるかもしれません。ですがバイトではなく就職をすると、得られるスキルと経験の幅が一気に広がりますよ。

就職せずにバイトとしてコンビニ業界で働くと、店舗の経営しか学ぶことができませんよね。就職をすると店舗だけではなく、コンビニ業界全体のマクロ目線で仕事をすることになります。たとえばバイヤーであれば、市場の流行を分析して商品政策や販売促進作の立案、適切価格での仕入れの交渉なども経験します。このような経験はバイトではすることができず、就職することでできる経験になります。また、1つの仕事だけでなくジョブローテーションを通じてさまざまな専門性を身につけることもできます。

このようにバイトではできない経験を就職することで多数できるため、フランチャイズオーナーという目標があっても就職することで将来的に仕事に活かすスキルが身につけられますよ。

コンビニ業界の職種と仕事内容

コンビニの仕事は、利用する側にとって一番身近な販売だけではありません。

コンビニ業界に入ると、ジョブローテーションとしてさまざまな職種を経験する可能性があります。自分の志望する職種・興味のある職種以外についても把握し、入社後のイメージを膨らませてみてください。

販売

販売は、実際に店舗に立って働く仕事です。

もちろん商品の販売もおこないますが、正社員として販売の職種に就いた場合は、アルバイトの採用・教育や売上管理、商品発注など店舗運営も担当します

はじめは一般販売員として店舗に立つケースもありますが、研修を経たあとすぐに副店長として勤務が始まることもあります。店長や副店長になると、経営者視点を持ち、店の売上を上げるための戦略を練ることが求められます。

場合によっては自分よりも年齢が高く、勤務年数も長いアルバイト・パートの上に立つこともあります。

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販売職にはさまざまなスタッフをまとめ、士気を上げていくリーダーシップが必要です。

バイヤー

バイヤーは、店舗で販売する商品の仕入れをおこなう仕事です。仕入数量や売場計画など販売企画全般をおこなうマーチャンダイザー(MD)と兼ねることもあります。

バイヤー/マーチャンダイザーの主な仕事内容
  • 売れそうな商品を発掘して買い付け、店舗での販売まで導く
  • 新商品について、担当店舗の客層、売上の傾向などを踏まえて発注量を決める
  • 仕入れた商品を売り切るための戦略、販促計画を立てる

上記の仕事をするには、市場の動向調査や現在の売上調査が欠かせません。そのため、情報収集能力や分析能力が問われます。また、外部から商品を仕入れる場合には仕入れ値交渉も重要となるので、交渉力も必要です。

販売促進

販売促進は、スーパーバイザー、エリアマネージャー、広告販促、マーケティングとも呼ばれる職種です。

複数店舗を担当し、巡回しながら各店舗の店長やフランチャイズ店のオーナーの指導役・相談役になるイメージです

販売促進の主な仕事内容
  • 販売計画の作成
  • 売上の確認
  • 目標の設定
  • 課題解決のアドバイス

各店舗が抱える問題・課題はさまざまであり、店長やオーナーによっても価値観や姿勢が違います。そうした中でも培ったノウハウを活かし、各店舗に合った取り組みによって「売れる店」に育てていく柔軟性や根気が必要です。

店舗開発

店舗開発は、新店舗の立ち上げに関する仕事を担う職種です。

店舗開発の主な仕事内容
  • 新店舗の土地選定
  • オーナー選定
  • 開店計画の立案
  • 店舗デザイナーや施工業者との交渉
  • 店舗のレイアウト
  • 建設コストの管理
  • 土地や物件の所有者に店舗出店を認めてもらうためのプレゼン

店舗開発では、どのような店にすれば地域の人々の役に立ち、喜んでもらえるかを考えなければなりません

また、新店舗立ち上げの際には土地や物件の所有者に競合他社との違いなどをプレゼンするので、プレゼン能力も重要になってきます。

場合によっては地域のニーズに応じて異業種とコラボした店舗を作るなど、発想力も問われる仕事です。

コンビニ業界の志望動機で差をつけるための3ステップ

コンビニ業界の志望動機で差をつけるための3ステップ

コンビニ業界の就職難易度は高くないとお伝えしましたが、だからといって油断はできません。

コンビニ業界で働くにあたっての熱意や適性、将来性を採用側に感じてもらい、他の学生と差別化を図る秘訣を解説しますので、志望動機作成前にぜひ確認してくださいね。

①なぜコンビニ業界なのかを述べる

まず重要なのは、なぜコンビニ業界なのかを述べることです。

人々の生活に欠かせない商品を販売するお店は、スーパーやドラッグストア、ネットショップなどたくさんあります。また、地域のインフラを支えたいのであれば、バスや鉄道、電力、ガス会社でも良いでしょう。

そのため、こうした理由を志望動機で述べる際には、その中でもなぜコンビニ業界なのかを明確に述べることが重要です。

コンビニ業界で働く魅力やコンビニ業界が力を入れている取り組みなどを洗い出してみましょう

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キャリアアドバイザー

コンビニが持つ役割や魅力を複数組み合わせ、自分ならではの理由を考えてみましょう。

➁なぜその企業なのか明確にする

コンビニ業界にはさまざまな企業があるので、その中でもなぜこの企業で働きたいのかを明確に述べなければ、志望度の高さを疑われてしまいます。

競合他社との違いやその企業ならではの取り組み、災害時の対応や社会問題に対する活動などを振り返り、その企業で働きたいと思った理由を洗い出してみてください

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OB・OG訪問や会社説明会での先輩社員の話・印象も、「なぜその企業なのか」の理由になりえるので、積極的に話を聞いてみることもおすすめです。

③強みをどう活かせるのかで締めくくる

企業側は、志望度の高さ・思いの強さだけではなく、その学生を採用するメリットも重視しています。そのため、コンビニ業界やその企業を志望するに至った経緯を明確に述べると同時に、自分の強みをどう活かせるのかを盛り込むことも重要です

強みをどう活かせるかを述べることで、採用側に働き始めてからの姿を想像してもらえますし、自分を採用するメリットもアピールできます。

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コンビニ業界での仕事内容をしっかり理解し、自分の経験や知識・性格がどのように活かせるのか考えてみましょう。

コンビニ業界の志望動機例文

それでは、コンビニ業界の志望動機の例文を紹介します。

大手3社の志望動機を載せていきますが、盛り込む要素や話の流れなどは志望先に関わらず参考にできますよ。

例文①セブンイレブン

例文

私が貴社を志望したのは、店舗経営相談員のOFCとして、加盟店のオーナーと共に地域に貢献したいと思ったからです。

私は、働くのであれば特定の人に役立つ仕事ではなく、多く人々にとって欠かせない仕事をしたいと思います。その点、地域の便利で安心な生活に欠かせないコンビニは街のインフラといえます。

その中で貴社のOFCを知り、管理者・監督者としてのSVではなく、オーナーと対等な関係のカウンセラー・OFCとして加盟店をバックアップするという姿勢に共感しました。確立されたノウハウがあっても、最後はやはり人の力が重要だと考えるからです。

私は学生時代、アルバイトリーダーとして新人指導に当たってきました。その中で、指導内容だけでなく、新人1人1人の個性に合ったアプローチが重要で、それが成果にもつながることを実感しました。

貴社のOFCでは、相手に対する思いやりや熱意を持っている先輩社員のインタビュー記事に感銘を受けました。

こうしたことから、ぜひ貴社において、自分の経験を活かしながら地域にとって欠かせない仕事をしたいと思いました。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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自分が理想とする仕事やセブンイレブン独自の特徴、自分の強みをうまく掛け合わせることで、会社にどう貢献できるか、なぜコンビニ業界なのか、なぜこの企業なのかがわかるようになっています。

思いやりの自己PRが企業に与える印象についてこちらの記事で解説しています。

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例文②ファミリーマート

例文

私が貴社を志望したのは、コンビニとしてさらなる価値の提供にどん欲に取り組む貴社の姿勢に感銘を受けたからです。

私はコンビニでのアルバイト経験を通じて、単なる小売店ではなく、防犯としても、災害時のライフラインとしても地域に貢献するコンビニに魅力を感じ、コンビニ業界を志望するようになりました。

そのような中で貴社のデジタルサイネージの取り組みを知り、すでにできうるすべての役割を担っているかのように見えるコンビニの中で、さらに新たな価値提供を試みる姿勢に衝撃を受けました。

そして、実際に現場で働くことで、お客様の反応やニーズを直に感じ取り、新たな価値を生み出すことができるのではないかと思いました。

アルバイトの中で蓄えたコンビニビジネスの仕組みや店舗が抱える実情に関する知識を活かしつつ、積極性あふれる貴社の事業に貢献したいと思い、志望しました。

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特徴的な取り組みやそこから垣間見える会社の姿勢に触れることで、企業を志望する理由が明確になっています。すでにコンビニビジネスや現場の実情に理解があることもアピールしています。

例文③ローソン

例文

私が貴社を志望したのは、地域に柔軟に密着するスタイルに惹かれたからです。

貴社は、コンビニとしての基本的な役割を通して地域に貢献するだけではなく、調剤薬局併設型の店舗展開、行政と連携したまちかど健診、デリバリーによる薬剤の販売などをおこなっています。

他にもナチュラルローソンやローソンストア100など、時代の流れやニーズに対して既存の形にとらわれない柔軟な形で地域に密着している点に魅力を感じました。

もともと多様な面から地域を支えるコンビニ業界に惹かれていましたが、貴社でなら、これからも時代に合わせたより需要の高い地域貢献ができると思い、貴社を志望しました。

私は大学のゼミで市場調査について学び、時代の移り変わりと市場ニーズの変化に対応していくことに大変興味を持っています。貴社に採用されたら、ゼミで学んだことを活かしながら、顧客や地域のニーズに合わせた働き方をしていきたいです。

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ローソンは特に柔軟な形での地域貢献をしていると述べることで、他社ではなくローソンで働きたい気持ちが伝わってきます。地域貢献への強い気持ちが伺えるところもポイントですね。

大学で学んだことを効果的にアピールする方法はこちらの記事で確認してください。

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コンビニ業界への就活を有利に進めるためには、業界や各企業についての理解を深めることが非常に重要です。

コンビニ業界が現在置かれている状況を把握し、他社との違いを把握することは説得力のある志望動機を書くうえで欠かせません。ここで解説した内容や各社のホームページなどから情報収集を徹底し、選考突破を目指しましょう。

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