目次
- 大卒のメリットを整理してみよう
- 大卒の6つのメリット
- ①ハイレベルな教育が受けられる
- ②仕事の選択肢が広い
- ③自分に合う仕事を見つける時間がある
- ④給与が高い
- ⑤キャリアップしやすい
- ⑥人脈が広がる
- 企業視点から見た大卒学生を採用するメリットって?
- 優秀な人材を確保できる
- マッチ度の高い人材を採用しやすい
- 将来の幹部候補を採用できる
- 大卒のデメリット
- キャリアのスタートが遅れる
- 大学に通う費用がかかる
- 大卒でも理想の就職先に就けるとは限らない
- 職業によっては学歴が関係ない場合もある
- 高卒のメリット
- 就職率が高い
- 10代からキャリアを積める
- 高卒のデメリット
- 就職・転職時に書類選考で落とされやすい
- 学歴にコンプレックスを抱いてしまう場合もある
- 大卒のメリットを生かして就活する4つのポイント
- ①理想の仕事と働き方を熟考する
- ②早めに就活のスタートを切る
- ③OB・OG訪問で先輩の話を聞く
- ④大学生活で得たものをアピールする
- 就活時の学生時代に得たものの効果的なアピール方法
- 自分ならではの経験を語る
- 即戦力となる強みやスキルを強調する
- 学業で習得したことは専門用語を避けて述べる
- 就活時に学歴以上に大切なポイントとは
- 自分が本当に就きたい仕事を見つけること
- 入社後に成長して活躍できること
- 目標に沿ってキャリア形成すること
- 大卒のメリットとデメリットを理解して就活に臨もう
大卒のメリットを整理してみよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
就活をしている学生から、次のような質問を受けることがあります。
「大卒は高卒より就活に有利って本当?」
「就活において大卒である強みは?」
就活において大卒であることはメリットになる一方、注意しなければならないデメリットもあります。それぞれのポイントや大卒を就活で生かす方法、就活で学歴以上に大切なものを、高卒の場合と比較しながら解説していきます。
大卒の6つのメリット
まずは、大卒の6つのメリットから解説していきます。就活の採用試験時のみならず、仕事選びの際や入社後にもメリットがあるので、合わせて確認しておきましょう。
大卒としてどんな部分を強みとするべきか考えたり、自分がこれから社会人として歩む道筋を想像したりするヒントにもなりますよ。
①ハイレベルな教育が受けられる
工業高校などは例外ですが、基本的に高校では中学で習う内容をより深めた内容を広く勉強します。それに対して大学では、専門分野が学部や専攻ごとに決まっていて、その内容について研究者である教授などから学びますよね。
こうしたことから、大学では高卒よりもハイレベルな教育を受けることができ、特定の分野に関する専門性を身につけられます。
大学で身につけた専門性は就活や仕事をする中で役に立つこともありますし、大学での専門と直接関係ない仕事に就いたとしても、一般教養の授業などで学んだことが役に立つ場合もあります。
②仕事の選択肢が広い
大卒の場合、高卒に比べて仕事の選択肢が広い傾向にあります。応募資格の中に「大卒以上」を条件として挙げている企業は、少なくないからです。
公務員やパイロット、鉄道運転手など、高卒でも応募できる仕事はありますが、大卒でないと応募できない仕事に比べると少ないのが実情です。また、中途採用であっても大卒であることが応募資格となっていることは多いので、転職まで含めて考えても、やはり大卒の方が職業選択の幅が広くなります。
キャリアアドバイザー
③自分に合う仕事を見つける時間がある
大卒の場合、高卒よりも自分に合う仕事を見つける時間があるというメリットもあります。
大学では高校に比べて時間に余裕があることが多いです。その時間を生かしてアルバイトや留学などをしてみたり、自分の気になることについて調べてみたりしながら、将来自分が何をしたいのか、じっくり考えることができます。
高校の場合は朝から夕方まで空きコマなく授業が詰まっていることが多く、アルバイトや長期の留学ができない場合もあります。就活スケジュールもタイトなので、自分の将来についてじっくり考える時間や機会は確保しにくくなります。
④給与が高い
同じ勤続年数でも、大卒は高卒よりも給与が高い傾向にあるというメリットもあります。
- 高卒 約271万円
- 大卒 約359万円
厚生労働省 令和3年の賃金構造基本統計調査より
初任給に絞った調査では、令和元年時点で高卒は約167万円、大卒は約210万円となっており、やはり大卒の方が高い傾向にあることがわかります。
⑤キャリアップしやすい
高卒に比べるとキャリアアップがしやすいという点も、大卒のメリットです。
大卒はもともと幹部候補として採用される傾向にあり、始めからある程度キャリアアップの道筋が作られています。もちろん本人の努力と能力による部分も大きいですが、高卒に比べると昇進しやすいといえます。
キャリアアドバイザー
高卒者の中には、入社後に将来のキャリアアップのため通信制大学や夜間大学に通う人もいます。
⑥人脈が広がる
大卒のメリットには、人脈が広がるということもあります。
高卒だと、どうしても人脈が同じ高校・同じ地域の友人たちに限られがちです。それに対して大学では、インカレサークルやアルバイトなどを通してほかの大学の人や自分とは年代の違う人とも知り合えますし、大学内であってもさまざまな出身地の人と知り合えるうえ、専門的に学んでいる分野も多様です。
当然、それぞれで就職先も多種多様になってくるので、大卒の方がよりバラエティ豊かな人々との人脈を築くことができます。
キャリアアドバイザー
大学での人脈が将来仕事で何らかの形で役に立ったり、自分の知見を広げることにつながったりする場合もありますよ。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
大卒のメリットとして、書類選考の通りやすさも挙げられます。書類選考では、企業はエントリーした学生の履歴書とエントリーシートを見比べたうえで、選考に進んでほしい学生を選びます。たとえば、高卒と大卒の学生が提出した書類のレベルが同じで、どちらを通過させるか迷った場合、大卒の学生を優先することもあります。面接まで進めば高卒の場合でも人間性の部分で評価されることは多々ありますが、まだ顔を合わせていない書類選考の段階だとジャッジできる情報が少なく、学歴を一つの指標にすることがあるのです。
他にも大卒のメリットとして、ゆっくり人生設計について考える時間がある点も挙げられます。高卒と比較すると自由な時間が4年もあり、その間にアルバイトや留学などさまざまな経験を積むこともできるため、視野が広がり価値観が変化することもあるでしょう。高卒だと、10代のうちから将来について考えることが難しかったり、価値観がしっかりと形成されないうちにファーストキャリアを選び「仕事が自分に合わないかもしれない」と後々後悔してしまう人も一定数います。大卒の方が、こういったリスクを回避できる可能性が高いという一面もあるのです。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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企業視点から見た大卒学生を採用するメリットって?
就活生
給与やキャリアアップは重要ですね。
企業側もそれだけ大卒のメリットを感じているということですか?
キャリアアドバイザー
そうですね。
企業としても高卒と大卒での採用はある程度分けて考えているという場合が多いようです。
次に、企業側から見た大卒のメリットも確認してみましょう。すでに解説したとおり、応募資格を大卒以上としている企業は多いですが、それにも明確な理由があります。
そこを探ることで、大卒のメリットが見え、大卒として企業側からどのようなことを期待されているのかを理解できるようになりますよ。
優秀な人材を確保できる
企業側からすると、大卒の採用には優秀な人材を確保できるというメリットがあります。
大卒生は大学でハイレベルかつ専門的な教育を受けているので、特に専門性の高い事業をおこなう企業からすれば、1から専門知識を教える必要がありません。
また、受験勉強をして学力試験に合格し大学に入学した経緯を考えると、勤勉さや目標を達成する能力、さまざまな知識を吸収する能力なども期待できます。
キャリアアドバイザー
もちろん、入社後の仕事における優秀度合いは学歴に関係ありませんが、採用時には大卒者に学歴に見合った優秀さが期待されているといえます。
マッチ度の高い人材を採用しやすい
大卒生には自分のしたいことをじっくり考える時間も、職業選択の幅もあります。その中でその企業を選び、倍率の高い新卒採用をくぐり抜けてきた学生は、性格面でも能力面でも、マッチ度が高いと考えられます。
こうしたことから、マッチ度の高い人材を採用したいと考える企業にとって、大卒生を採用するメリットは大きいのです。
キャリアアドバイザー
採用をする企業側にとって、新入社員の早期退職は教育の観点からもコストの観点からも押さえたいところなので、企業と人材のマッチ度は非常に重視されるポイントです。
将来の幹部候補を採用できる
企業側にとって大卒生を採用することは、「将来の幹部候補を採用する」という意味でもメリットがあります。
企業にとって、優秀な管理職・幹部を育成することは、企業の業績や将来を左右する重要なタスクです。その点、大学で専門的かつハイレベルな教育を受けた大卒生は、幹部候補として適格といえます。
これはつまり、大卒の新卒採用では「将来的に中心人物としてほかの社員たちを引っぱってくれそうか」という点も見られる可能性が高いということなので、面接の際には意識してみてください。
大卒のデメリット
就活生
うーん。
やはり就活には大卒のほうが断然有利ですね。
キャリアアドバイザー
考え方次第という場合もありますよ。
大卒にはデメリットもあるからです。
就活では大卒のデメリットも理解しておく必要があります。デメリットを前向きにとらえる方法とともに解説していきますね。
キャリアのスタートが遅れる
大卒のデメリットとしてまず挙げられるのが、キャリアのスタートが遅れるということです。
一般的に、大卒は高卒よりも働き始める年齢が4歳遅くなります。大卒として入社した時、高卒入社の同い年や年下の同僚は、すでにある程度経験を積んでしっかり働いているということもありえるのです。
確かに始めはその差をデメリットであると感じ、高卒の同い年・年下よりも戦力になれていないことに焦りを感じるかもしれません。しかし、数年経てばそのような差は気にならなくなってきます。
キャリアアドバイザー
大卒者はキャリアスタートの遅れを気にし過ぎず、自分にできることから着実に取り組んでいくことが大切です。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
大卒のデメリットとして、キャリアのスタートが遅れることが挙げられます。高卒と比較すると4年の遅れがあり、この4年の間に勉強をしてきたというものの、実際に仕事では活かせないことが多く、社会人になってから改めて勉強をする必要があります。同い年でも高卒の社員は4年先輩となり、場合によっては教育担当になる可能性もあるでしょう。入社して数年間は、高卒の社員の方がキャリアとしては上に感じられるかもしれません。
しかし、キャリアのスタートが遅れることは、長期的に考えると大きなデメリットではありません。大卒の社員は条件面で優遇されることが多く、キャリアに関しても同様です。大卒の学生は幹部候補として採用されることもあり、昇格のスピードが早かったり、役職につきやすかったりします。そのため、最初は高卒の社員と比較すると遅れを感じるかもしれませんが、結果的には大卒の社員の方が出世し、給料も多くもらうことになるでしょう。大学の4年間は将来への投資だと考えれば、4年分の遅れはデメリットにはなりませんので安心しましょう。
大学に通う費用がかかる
大学に通うと、入学金や学費はもちろん、通学費や受験料、1人暮らしの場合は下宿代などがかかります。
いくら大卒の方が給与が高いといっても、そうした費用分を取り戻すまでのことを考えると高卒とそこまで変わらない場合もあります。返済義務のある奨学金を借りている場合はなおさら、働き出してしばらくは自由になるお金がそう多くない傾向にあります。
キャリアアドバイザー
入社後しばらくは大学でかかった費用が足かせになってしまう可能性がありますが、長い目で見ればデメリットではなく自分のための投資であるともいえます。
大卒でも理想の就職先に就けるとは限らない
大卒は高卒に比べて職業選択の幅が広がるとお伝えしましたが、だからといって理想の就職先に就けるとは限りません。就活では学歴だけでなく、人柄や考え方の企業とのマッチ度も非常に重視されるからです。
大学ならどこでも良いということではなく、ある程度出身大学を絞っている企業もあります。仕事と関連のある学部出身の学生の方が優先的に採用される場合もあるので、自分のしたいことを分析するとともに、自分の出身大学・学部が採用されやすい業界・企業を調べることも重要です。
職業によっては学歴が関係ない場合もある
職業によっては大卒の学歴や大学で学んだ知識などがあまり考慮されないこともあります。たとえば、スキルや技術が即戦力として求められる場合などです。
また、大学で学んだことと関係の薄い企業に就職する場合もありますよね。必ずしも学歴が職業に生きるとは限らないことは覚えておく必要があります。
キャリアアドバイザー
新卒はポテンシャル採用とは言われていますが、職種によっては特定のスキルがあった方が評価される場合もあります。たとえば接客業であれば、アルバイトでの接客経験は強みになりますよね。このようなスキルベースで強みが学歴以上に求められる場合もあるのです。
高卒のメリット
続いて、高卒のメリットを解説していきます。
高卒のメリットは大卒のデメリットと表裏一体になっていることも多いので、大卒が自分の弱みを把握する際の参考になります。
キャリアアドバイザー
大卒者が高卒の人もいる職場で働く場合は相手のことを理解したり良いところを吸収したりするヒントにもなりますよ。
就職率が高い
高卒の場合、学校やハローワークを介して就活をおこない、一定期間は1つの企業に単願する「一人一社制」が採用されていることが多いのが特徴です。
学校推薦のもと企業に出願し、基本的に内定辞退はしないものとして就活が進められるため、内定率が高いのです。商業高校などの場合は多くの資格を取ることができるケースもあるので実務につながるスキルを獲得しやすいことも関係しています。
一人一社制については廃止しようという動きも出てきていますが、いずれにせよ大卒生の就活とは異なる仕組みの中で就活し、高い確率で就職できるのがポイントです。
10代からキャリアを積める
高卒で就職すれば、10代からキャリアを積めるということも挙げられます。
大卒者が大学生生活を送っている時点ですでに社会人として働き始めているので、若くして社会人としてのスキルがしっかり身についていたり、精神的にも経済的にも自立していたりする人が多くなります。大卒生からすると同い年あるいは年下なのにすごくしっかりしている印象を受けることもあります。
キャリアアドバイザー
働き始めると、自分より立場が上の人が必ずしも年上であるとは限らなくなってきます。
実年齢にこだわらず、先輩の姿を見習いながら成長していきましょう。
高卒のデメリット
高卒のメリットを解説したところで、デメリットも解説していきます。
大卒者も知っておくとことで、職場で高卒の人と付き合う際の参考になるとともに、大卒である自分の強みを知る参考にもなります。
キャリアアドバイザー
場合によっては大卒生にも当てはまるデメリットでもあるので、その点も意識して考えてみてくださいね。
就職・転職時に書類選考で落とされやすい
高卒のデメリットとしてはまず、就職・転職時に書類選考で落とされやすいということが挙げられます。
特に学校やハローワークを介さず自分で就活する場合や転職する場合には、企業側が大卒を基準として考えている場合、書類選考に通過しにくいことがあるのです。
反対に言えば、大卒の場合はポイントを押さえて書類を作成すれば就職・転職でも書類選考に通りやすいため、キャリアアップのための転職活動にも積極的に取り組みやすいといえます。
大卒でも書類選考に落ちてしまう理由はこちらの記事で確認してください。
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学歴にコンプレックスを抱いてしまう場合もある
すべての人に当てはまるわけではありませんが、志望する大学に合格できなくて高卒で就職した場合や、大学進学したかったものの事情があってできなかった場合などは、学歴にコンプレックスを抱いてしまう場合もあります。
高卒というだけで、大卒とは区別して見られるのではないかと考える人もいます。しかし、すでに解説したとおり、高卒には高卒のメリット・強みがありますし、大卒にもデメリットはあり、一概に言えることではありません。
大卒のメリットを生かして就活する4つのポイント
大卒にはメリットがあるとはいえ、そのメリットを生かさなければ意味がありません。大卒ならではのメリットを生かして就活するポイントを押さえ、就活を有利に進めましょう。
①理想の仕事と働き方を熟考する
大卒の場合、将来について考える時間はたっぷりあります。そのメリットを生かし、自己分析を徹底して、理想の仕事と働き方を熟考しましょう。
興味のある業界があれば、アルバイトやインターンシップなどで実際に働く機会もあります。アルバイト先の社員や友人から話を聞いて、理想の働き方について考えることもできます。
大卒なら職業選択の幅が広いので、どのような仕事や働き方を理想としても、希望すれば時間をかけてそれを叶えるチャンスがあることを理解しておきましょう。
キャリアアドバイザー
大卒者は就活に関して理想にどん欲になれる環境がそろっているので、しっかり利用していきましょう。
自己分析ノートを使った自己分析については、こちらの記事で解説しています。
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②早めに就活のスタートを切る
大卒の場合、3年生のサマーインターンあたりから就活を始めるのが一般的です。しかし、なりたい職業のリサーチや自己分析はいつからでも始められます。大卒のメリットを十分に生かすためにも、なるべく早く就活のスタートを切りましょう。
3年生の夏以前でも参加できる説明会やインターンもあります。そうした機会を活用して積極的に参加すれば、大学生として専門的かつハイレベルな教育を受けつつ、社会人としてのスキル・自覚も培うことができるのです。
キャリアアドバイザー
高卒の同年代たちはすでに社会人として働いていることを考えれば、早すぎるということはありませんね。
就活準備とスケジュールについて、こちらの記事で確認しておきましょう。
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③OB・OG訪問で先輩の話を聞く
大卒の場合、さまざまな職業・企業にOBやOGがいます。そうした人々にコンタクトを取り話を聞ける点も、大卒の強みです。
実際に働いている人の話の中には、公式的な会社説明会では知り得ない情報が含まれていることもありますし、より現場に近い生きた情報を知ることは、ミスマッチのない就職をするうえでも非常に重要です。
キャリアアドバイザー
大学の人脈はその後も続いていく可能性があるので、OB・OG訪問でも社会人としてのマナーを守ることは忘れないようにしましょう。
OB訪問の時期や方法、質問内容についてこちらの記事で押さえておきましょう。
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【OB訪問ガイド】やること・おすすめの実施時期・質問内容まで網羅
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④大学生活で得たものをアピールする
大学では専門的かつハイレベルな教育を受けられるうえ、高校では難しいさまざまな経験が得られます。
- ハイレベルな教育
- アルバイトを通した社会経験
- 留学で得られる異文化経験や語学力
- サークル活動などを通した大規模な組織運営
企業側も、学生が大学生活の中でどのような経験をし、その中でどのような学びを得てきたのかは採用の参考にすべき項目だと考えています。
大学生活は自由度が高い分、そこで得たものも多種多様です。自分の強みや性格をアピールする材料にもなるので、企業の理念や事業内容とも絡めつつ、しっかりアピールしましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
大卒のメリットを存分に活かすためには、就活前にじっくりと自己分析に取り組むことが重要です。大学生は自由に時間を使えるため、興味のあることは何でもチャレンジできますね。だからこそ、就活では「なぜそれに取り組んだのか」「その経験から得られたものは何か」といった観点から問われることも多いです。事前に自己分析をせず「何となく興味があったから」などと回答してしまうと、何も考えずに大学生時代を過ごしてきたのだと企業から思われてしまいもったいないですね。
たとえば、大学時代に興味をもって取り組んできた経験があれば、そもそもなぜ興味をもったのか、という根本的な部分から考えてみると、自分のやりたいことが明確になり、志望動機づくりに役立ちます。また、自分が置かれた環境や経験から得たものを振り返ることで、どういった企業だったら活躍できそうか判断しやすくなり、自分に合った企業を見つけやすくなります。
大卒のメリットとして早く就活をスタートできるといった面がありますが、まずはじっくりと自己分析を重ね、大学時代の経験から得たものを言語化できるように準備することで、より就活の成功に近づくでしょう。
就活時の学生時代に得たものの効果的なアピール方法
就活生
なるほど、大卒を生かすには学生時代に得たものをしっかりアピールすることが大切なのですね。
キャリアアドバイザー
そうですね。
ただ、アピール方法によってはうまく伝わらないこともあるので注意が必要です。
就活生
というと……?
キャリアアドバイザー
『~や~をしました』というように経験したことだけを述べてもあまり意味がないのですよ。
就活では、限られた時間の中でどれだけ効果的なアピールができるかによって選考の結果が変わってきます。大卒のメリットを最大限に生かすためにも、学生時代に得たものをアピールする際のポイントについて押さえましょう。
自分ならではの経験を語る
まず重要なのは、自分ならではの経験を語るということです。他の学生と同じような内容を語っても、採用側の印象に残らない可能性があるからです。
ただし、必ずしも特殊な経験をアピールする必要はありません。採用側が知りたいのは経験そのものというよりもその経験から見えてくる学生の性格や資質です。そのため、経験自体は一般的な内容でも、次のようなポイントを盛り込むことでアピールすることにつながります。
- なぜ、どのようにそれに取り組んだのか
- 経験の中でどのようなことを考えたか
- 経験からどのようなことを学んだのか
即戦力となる強みやスキルを強調する
学生時代に得たものとしてアピールする強みやスキルは、即戦力として企業で生かせるものを選びましょう。
コストをかけて新卒採用をする以上、企業が大卒生に即戦力として活躍してほしいと思うのは自然なことです。高卒の同年代がすでに戦力として社内で活躍しているのならなおさらです。
即戦力として役に立つ強みやスキルは企業によっても異なるので、志望する企業の事業内容や職種をしっかり分析し、どの強み・スキルを強調すべきか考えてみてください。
キャリアアドバイザー
複数の企業を志望する場合は、それぞれの企業に合わせてアピールする強み・スキルを分けることもポイントです。
強みを効果的にアピールするためのコツや例文はこちらの記事で解説しています。
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学業で習得したことは専門用語を避けて述べる
学業で習得したことを強みとして挙げる際には、専門用語を避けるようにしましょう。
たとえ大学で学んだことに関連する専門性の高い事業をおこなう企業であっても、採用にかかわる社員全員がその分野について詳しいとは限りません。
特に人事は実際に現場で専門性を活かして働いているわけではないので、専門用語を多用して強みやスキルをアピールしても、うまく伝わらない可能性があります。
キャリアアドバイザー
専門用語を多用することで、逆に相手にわかりやすく伝えるというコミュニケーション力が劣っていると評価されてしまう場合もあるので注意が必要です。
就活時に学歴以上に大切なポイントとは
- 自分が本当に就きたい仕事を見つけること
- 入社後に成長して活躍できること
- 目標に沿ってキャリア形成すること
ここまでの解説から、大卒の場合は職業選択の幅が広く、給与水準も高卒より高めであることがわかったかと思います。しかし、大卒という学歴を過信したり、学歴を生かすことを最優先にした就活をしたりすると、入社してから後悔する可能性もあります。
最後に、就活において学歴以上に大切なことを確認していきましょう。
自分が本当に就きたい仕事を見つけること
就活するうえで重要なのは、自分が本当に就きたい仕事を見つけることです。
就活が始まると、「自分の大学レベルだったらこれくらいの企業に入らないといけない」「周りの友人に負けないくらいの企業に入りたい」「大学での学びが生かせる企業に入らないと意味がない」などと考えてしまい、自分が本当に何をしたいのかがわからなることがあります。
もちろん出身大学・学部や友人の志望先も企業選びの参考にはなりますが、それらを企業選びの軸にしてしまうと、入社してからミスマッチが生じ、本来の実力が発揮できず、早期転職につながったりする可能性があります。
キャリアアドバイザー
学歴のメリットは生かしつつ、学歴に捉われすぎず、自分は本当は何がしたいのかしっかり自己分析をしてから就活に臨みましょう。
後悔しないための仕事選びの基準について、こちらの記事で解説しています。
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入社後に成長して活躍できること
せっかく大学に入ったのなら、大学での専攻や経験を生かして就職したいと考えるのは当然です。しかし、そればかりに捉われていると視野が狭くなり、行き詰ってしまうことがあります。
長い社会人生活に比べたら、大学での4年間はそれほど長いわけではありません。また、一見、関係がないように見える業界でも、大学での知識や経験が生かせることは多々あります。
専攻に関連する企業だけにこだわらず、自分が本当に好きなこと、得意なことにも目を向けてみましょう。
キャリアアドバイザー
入社後に生き生きと働くためにも、自分のやりたいことであり、なおかつ入社後の成長・活躍が見込める企業を選んで志望することが重要です。
目標に沿ってキャリア形成すること
新卒で入る企業は自分のキャリア形成の第一歩となるので、目標とするキャリアプランに合った企業を探すことも大切です。
たとえばいつか起業をしたいと考えているなら、将来的に経営陣の近くで働けるような企業や、さまざまな人脈を築けるような仕事を選ぶべきですよね。給与が高い、転勤がないといった目先のことだけでなく、自分のこれからの人生をどうしていきたいかという大きな視点も重要です。
キャリアアドバイザー
5年後や10年後、あるいは定年を迎えるころ、どのようになっていたいか考えたうえで就活を進めましょう。
キャリア形成の考え方については、こちらの記事で確認してください。
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キャリア形成とはなりたい自分に近づくためのステップ! 考え方を徹底解説
キャリア形成とは仕事の経験やスキルを計画通りに積んでいくことです。このビジョンが明確だと周囲と差別化できますよ。 この記事ではキャリア形成のために必要な力や方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、学生のうちから考えを深めておきましょう。
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大卒のメリットとデメリットを理解して就活に臨もう
大卒には、就活で有利、入社後も昇進や給与面の待遇が良いなどのメリットがある一方、キャリアのスタートが遅れる、大卒であることが生かせるとは限らないといったデメリットがあるとお伝えしました。
高卒・大卒どちらにもメリット・デメリットがあり、それぞれを理解したうえで効果的に就活をすることが大切です。大卒の場合は大学で学んだことをしっかりと伝えるなど、学歴のメリットを最大限に生かして就活に臨んでくださいね。
気になる業界や企業が複数ある場合、基本的にそのすべてにエントリーして入社のチャンスを得ることができるという点も、大卒の大きなメリットといえます。