目次
- エンタメ業界の志望動機では応募先企業の理解度が肝になる
- エンタメ業界の主な6つの業界
- マスコミ業界
- 映像業界
- 音楽業界
- ゲーム業界
- アニメ業界
- イベント業界
- エンタメ業界で志望動機を問われる4つの理由
- 業界・企業への志望度を測るため
- 業界・職種の適性を測るため
- 自分を客観視できているかを把握するため
- エンタメ業界で働く際に踏ん張りが効くかを判断するため
- 特別なスキルは必要ない! エンタメ業界の志望動機を作成する際の3つの事前準備
- 自己分析をして応募先企業で活かせる特性を把握する
- 競合他社との差別化を図るために企業独自の強みを調べておく
- 応募先企業のコンテンツに触れておく
- 採用担当者にきちんと伝わる! エンタメ業界の志望動機を3ステップで作ろう
- ①応募先企業を選んだ理由を簡潔に伝える
- ②根拠となる具体的なエピソードを伝える
- ③入社後にどう貢献できるのかを伝える
- 参考にできる! エンタメ業界の志望動機OK例文・NG例文
- OK例文①マスコミ業界
- OK例文②映像業界
- OK例文③音楽業界
- OK例文④ゲーム業界
- OK例文⑤アニメ業界
- OK例文⑥イベント業界
- NG例文①エピソードに具体性がない
- NG例文②結論から簡潔に述べていない
- NG例文③企業研究を徹底していない
- 好きだからエンタメ業界を選ぶのではなく、職種として働けるかという視点を持つ
- エンタメ業界を志望する学生からよくある質問に回答!
- 採用担当者の印象に残る志望動機を作成してエンタメ業界の選考を突破しよう
エンタメ業界の志望動機では応募先企業の理解度が肝になる
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活を控えた学生から
「エンタメ業界への志望動機の書き方を教えてほしい」
「採用担当者が志望動機を聞く理由は?」
という声が寄せられています。特定の志望業界に沿って就活する学生は業界・企業研究を念入りにおこなっているのではないでしょうか。エンタメ業界の志望動機では応募先企業の理解度が肝になります。
業界・企業の知識量を活かして、志望動機に盛り込めば、採用担当者から高評価を得られるでしょう。そのためには読み手に伝わりやすい志望動機を作成しましょう。
ここではエンタメ業界の概要やエンタメ業界で志望動機を問われる理由、エンタメ業界の志望動機の作り方を例文付きで解説します。すでにエンタメ業界の就活を進めている学生は、自分のエントリーシート(ES)と見比べながら、読んでみてください。
エンタメ業界の主な6つの業界
エンタメ業界には大きく6つの業界が存在します。自分が志望する業界にはどんな企業があり、どんな役割を担っているのかを把握しておきましょう。
エンタメ業界の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます
「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。
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AIツールで生成した志望動機をブラッシュアップして、志望動機の作成時間を短縮しましょう。
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マスコミ業界
マスコミとは、マス・コミュニケーションの略語です。テレビや新聞、雑誌などマスメディアを媒体として多くの人に向けて情報を届けることが主な仕事になります。
- テレビ局:全国に向けた番組を制作するキー局や、地域に密着した番組を制作するローカル局など。近年はスマホの普及により、ネット番組の制作に力を入れているテレビ局が増加。
- 新聞社:全国向けの情報を掲載した全国紙や特定の地域で発行される地方紙など。政治からエンターテインメントまで広い範囲を伝える。電子版を提供する新聞社が増えている。
- 出版社:さまざまな分野の出版物を取り扱う大手出版社や児童書・漫画・学術書などに専門性を持った中小出版社など。電子書籍を出版する企業が増えている。
- 広告代理店:テレビ局や新聞社、出版社などマスメディアが持つ広告枠を購入して、顧客に販売する。顧客企業の依頼を受けて、広告を企画する。
マスコミ業界ではデジタル化の波により、紙媒体や有料放送コンテンツが厳しい状況に立たされています。
電子書籍の発行や電子版の新聞の提供などデジタル化への対応はもちろん、無料でおもしろいコンテンツが視聴できる時代になった現代では、消費者に課金してでも観たいと思わせるコンテンツを作れるかどうかが肝になるでしょう。
マスコミ業界のビジネスモデルや主な職種について詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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映像業界
映像業界では主にテレビ番組やCM、映画を制作していましたが、近年ではマスコミ業界同様にスマホの普及により、SNS向け動画やアプリ関連分野の仕事が増えてきました。
映像業界といえば、制作会社を思い浮かべる学生も多いのではないでしょうか。ただ、配給会社や興行会社も映像業界を支える重要な役割を担っています。
- 制作会社:企画から編集まですべてを担う制作プロダクションや一部の編集作業や仕上げを請け負うホストプロダクション、CG加工に特化したCGプロダクションで映像制作をする。
- 配給会社:映画を作る制作会社から映画を買い付けたり、映画の宣伝活動をおこなう。
- 興行会社:映画館の運営をおこない、映画を上映する。
これらの工程をすべて自社でおこなう場合もあれば、別の配給会社や興行会社と連携する場合もありますね。
音楽業界
音楽業界は、扱う音楽のジャンル以外で企業の違いを見つけるのが難しいと考える学生もいるかもしれません。ただ、音楽に携わる企業や事業内容は多岐に渡ります。
- レコード会社:アーティストと契約して、CDなど音楽商品を制作する。商品をCDショップやWeb配信で提供したり、ライブの運営・企画したりするなど音楽の宣伝業務をおこなう。
- 流通業者:レコード会社からCDを仕入れて全国のCDショップなど販売業者へCDを分配する。音楽を流通させる役割を担う。
- 販売業者:CDやDVDなどの音楽商品を販売する役割を担う。ただ、近年は音楽配信サービスの普及もあり、店舗で商品を購入する方法が選ばれなくなっている。
上記のように事業内容にフォーカスして考えると、企業の独自性を見出しやすいでしょう。
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ゲーム業界
ゲーム業界ではゲーム機やソフトソフトの開発をしたり、ゲームを製造販売したりしますね。
- ゲームメーカー:専用のゲームハードを開発・販売する。自社でゲームソフトの開発もおこなう。
- ゲームソフトメーカー:ゲームソフトの企画販売をおこなうゲームパプリッシャーやゲームの開発をおこなうゲームディベロッパーがゲームを制作している。
- 卸売り店:ゲームハードやソフトの流通を担当する。
- 小売店:実際に消費者が購入する場になる。
ゲーム業界は作品から企業ごとの強みが感じられるため、志望動機を作成しやすいですが、作品について語る学生も多いため、少し工夫が必要になるでしょう。
特に「〇〇(作品タイトル)2を作りたい」と続編制作を希望してしまうと、その他大勢の学生と差別化が図れません。
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アニメ業界
アニメ業界はアニメの企画や制作が主な仕事になりますね。ただ、企業ごとにおこなう仕事には大きな違いがあるため、ここで把握しておきましょう。
- アニメ制作会社:アニメ制作の中心的な役割を担う。作品の企画や提案をおこなったり、制作をおこなったりする。
- テレビ局・映画会社:アニメ制作会社の企画を承認するか吟味する。アニメ制作会社から納品された作品を放映する。
- アニメスタジオ:背景や音響のみを扱うような専門性に特化した業務をおこなう。
キャリアアドバイザー
入社後のビジョンを問われた際は、自分の作りたい作品を回答するのではなく、企業の利益になるような事業面にフォーカスした内容を伝えるのをおすすめします。
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イベント業界
イベント業界の仕事についてピンとこない学生もいるのではないでしょうか。イベント業界の形態には、自分でイベントなどを主催して収益を上げる「興行」と、企業や自治体から業務を請け負って販促やPRをおこなうプロモーションがあります。
イベントは主にイベント制作会社が企画から会場設営、当日の運営まで担っているのです。
また、イベント業界は他の業界との接点が多いでしょう。音楽業界やゲーム業界、アニメ業界は作品をリリースするたびにイベントをおこなうため、イベント業界に進んでも他のエンタメ業界とかかわることができる可能性がありますね。
キャリアアドバイザー
志望動機では、志望する企業が得意としている業界のイベントや実際におこなったイベントを調べておきましょう。
なぜイベントを開催する側ではなく、業界で作る側を志望するのかを伝えるのがおすすめですね。
キャリアアドバイザーコメント辻 華菜子プロフィールをみる
エンタメ業界を代表する6つの業界について紹介しました。業界ごとで活躍する人の特徴は少しずつ違うので、いくつか例を出して解説しますね。
たとえばマスコミ業界で活躍する人は、フットワークの軽い人です。マスコミは新しい情報を報道したり、おもしろいネタを見つけるために常にアンテナを張っていたりする必要があります。そのため、行動的で興味を持っていることに飛び込めるタイプが活躍できる傾向にありますよ。
映像業界や音楽業界で活躍できるタイプは、自分の業界のジャンルの作品を心の底から愛している人です。映像業界なら映像作品に感銘を受けたり、映像作品で人生観や文化などを表現したいと考えていたりするタイプです。ただの「好き」とは違うため、制作意欲や仕事に対しての熱量が高く、周囲からの評価も受けやすい傾向にあります。そのため、重要な仕事を任せてもらいやすくなり、結果として業界で活躍するような人材へと成長していくことが多いです。
エンタメ業界は、人々を楽しませることが生業の業界ですが、ジャンルごとで活躍できる人材像は異なります。業界研究を通して、自分は活躍できそうか考えてみるのもいいですね。
エンタメ業界で志望動機を問われる4つの理由
そもそも志望動機が問われる意図を知らない学生もいますよね。企業側が志望動機を問う理由は、業界・企業への志望度を測るだけではなく、業界・職種の適性を測ったり、自分を客観視できているかを把握したりするためです。
志望動機が問われる意図を把握しておけば、採用担当者が求める回答を作成しやすくなるため、ここで解説するエンタメ業界で志望動機を問われる4つの理由をチェックしておきましょう。
業界・企業への志望度を測るため
志望動機は業界・企業への志望度が読み取れますね。採用担当者としては確実に入社できたり、長期的に貢献できたりする人を採用したいです。志望度の高い学生は他の企業から内定を獲得しても自社に入社してくれる可能性が高いだけでなく、入社後も高いモチベーションで業務に臨んでくれるでしょう。
キャリアアドバイザー
志望度の高い学生は業界・企業研究を徹底している傾向があります。
本命の企業ほど多くの時間をかけて事前準備をする学生も多いですよね。志望度の高い学生を獲得するために採用担当者は志望動機を聞いています。
業界・職種の適性を測るため
志望動機には趣向や性格が反映されているのです。加えて、これまでの人生経験や能力、就活の軸も把握できます。上記の内容から学生の人物像を把握して、業界や職種との適性を測り、企業で活躍できるかをチェックしているでしょう。
自分を客観視できているかを把握するため
仕事の全体像を把握して取り組める社員は大きな成果を出したり、プロジェクトを仕切れたりするなど重宝されます。面接の時点で自分を客観視できていないと、将来的に活躍するイメージを持ちにくいのです。
そのため、採用担当者は自分を客観視できているかを志望動機からチェックしていますね。
エンタメ業界で働く際に踏ん張りが効くかを判断するため
エンタメ業界のすべての企業ではありませんが、納期がギリギリの場合は長時間労働になったり、プレッシャーがかかる仕事を任されたりする場面が多いです。
憧れだけで応募してきた学生は業界の実態を知ってしまうと、心が折れて短期離職してしまう可能性もあります。エンタメ業界の厳しさも理解したうえで仕事をしたいという覚悟が伝わる内容ならキツい状況でも踏ん張りが効くのです。
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特別なスキルは必要ない! エンタメ業界の志望動機を作成する際の3つの事前準備
就活生
エンタメ業界の志望動機を作成する前にどんな準備が必要でしょうか?
キャリアアドバイザー
自分を採用するメリットを提示するために自己分析をしたり、競合他社にはない応募先企業の独自の強みを把握したりしておきましょう。
志望動機を作成する前に準備をおこなうことで、応募先企業と自分の相性が良いことを提示しやすくなりますね。相性の良さが分かれば、採用担当者は内定を出すことに抵抗が少なくなるでしょう。
自己分析をして応募先企業で活かせる特性を把握する
自分の適性を把握して、応募先企業で役立てられるものを探しておきましょう。自己分析をして自分を客観視することで、企業側が自分を採用するメリットを考えられるようになりますね。
採用するメリットを提示できれば、戦力になることを想像でき、採用担当者も内定を出しやすくなるでしょう。
自己分析では、自分史を作成するのをおすすめします。自分の経験を時系列順に洗い出す工程を踏むと、強みを見つけやすいですね。自分史の作成方法について知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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競合他社との差別化を図るために企業独自の強みを調べておく
企業独自の強みの調べ方が分からない学生もいるのではないでしょうか。企業独自の強みを見つけるには、企業の公式サイトの事業戦略をチェックしましょう。応募先企業の強みが分かるだけでなく、今後はどこに注力するのかを把握できますね。
就活生
〇〇事業を拡大するためにイベントを企画したい!
もし、上記の事業が今後撤退予定の場合は「自社ではこの学生がやりたいことは実現できないな」と判断されてしまいます。
入社後にミスマッチを感じ、短期離職につながることを危惧して採用を避けられてしまうかもしれません。そのため、事業戦略をチェックしておくのをおすすめします。
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
エンタメ業界の企業の強みを知るには、その業界で働くOBや知人の話を聞くことがおすすめです。なぜなら、現在進行形で力を入れているリアルな情報について教えてもらえることがあるからです。
たとえば、配信に力を入れて成功した事例があるかどうかや、既存の固定ファンだけでなく新規ファンの獲得に力を入れて知名度を高めた作品があるなど、公表するほどではないものの、強みといえる情報が知れるケースもあります。
また、エンタメ業界に知人がいない場合は、業界ニュースなどで動向をチェックしてもいいですね。企業サイトや採用サイトには書かれていない、最新の企業の取り組みや成功事例を知ることができますよ。OBやニュースなどからも情報を集めて、志望動機に盛り込んでいきましょう。
応募先企業のコンテンツに触れておく
エンタメ業界の多くの企業は自社のコンテンツを持っています。面接では自社のサービスや最新のコンテンツについて問われることが多いでしょう。
質問された場合は「自分がコンテンツをどう思ったのか?」「自分ならビジネスでどう展開するか?」などを募集職種の視点で語れるようにしておきましょう。
キャリアアドバイザー
特にビジネス展開では若手社員なりに貢献する視点で伝えられれば、「数年後には戦力になりそう」と思ってもらえる可能性が高く、選考で有利に働きますね。
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「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを上手く説明できないと悩む就活生は多くいます。
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・志望動機を上手く文章にできない人
採用担当者にきちんと伝わる! エンタメ業界の志望動機を3ステップで作ろう
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①応募先企業を選んだ理由を簡潔に伝える
業界内の多くの企業からなぜ応募先企業を選んだのかを伝えましょう。漠然とした志望理由だと「他の企業でも良いのでは?」と採用担当者に思われてしまうかもしれません。
就活生
私は御社の時代に合わせた柔軟性のある経営方針に興味を持ち、志望しています。
それを見越して、上記のように応募先企業の独自性のある強みやその企業でしか実現できないことを志望動機に盛り込んでみてはどうでしょうか。
応募先企業ならではの理由があると説得力が増す
応募先企業の独自性のある強みや特徴、業界でのポジションに絡めて、自分のやりたいことが叶えられることを伝えてみてください。
就活生
ネットから台頭してきた歌手やYoutuberと契約するなど型にはまらない御社の戦略に魅力を感じています。
上記のように応募先企業ならではの理由があると説得力が増しますね。
②根拠となる具体的なエピソードを伝える
志望理由に説得力をつけるために根拠となるエピソードを伝えてみましょう。実際に志望動機と類似した考え方を持って行動した経験があれば、説得力が増しますよね。
就活生
私は学生時代、サッカー部に所属していました。部では下級生が道具を運んだり、グラウンドを整備したりする担当でした。私は主将になった際にみんなで準備した方が効率的であることを説明して古い習慣を撤廃しました。結果的に練習時間を長く取ることができました。
上記のように応募先企業ならではの志望理由と関連付けて、エピソードを語るのをおすすめします。
③入社後にどう貢献できるのかを伝える
入社後にどう貢献できるのかを伝えられれば、職場で活躍する姿をイメージできますね。少しでも戦力として計算できるなら採用するメリットになり、内定獲得に近づけるでしょう。
企業はあなたのために採用活動をおこなっているのではありません。利益に貢献するために顧客に価値を提供できる人材を獲得するために採用活動をおこなっています。
就活生
この経験から御社でも固定観念に左右されず、効果が最大化しやすい戦略を練っていきたいと思います。
上記のように具体的にどう貢献できるのかを伝えましょう。
参考にできる! エンタメ業界の志望動機OK例文・NG例文
ここではエンタメ業界の志望動機OK例文・NG例文を用意しました。OK例文はエンタメ業界の志望動機の作り方3ステップを網羅して作成したので、参考にしてみてください。
OK例文①マスコミ業界
私はアニメ事業で新たな展開をしていきたいと思い、御社を志望しています。御社はアニメ事業に強みがある広告会社ですが、現在はハリウッドの制作チームを招き、世界で配信するアニメ映画の制作をするなど新しい展開をおこなっています。
私は学生時代、文化祭実行委員会に所属しており、3年次には実行委員長を務めました。例年通りの文化祭とは違うものを模索した結果、スタンプラリー形式で敷地内に脱出ゲームを設置することにしました。スタンプラリー効果により、さまざまな出店の売上を例年の1.5倍に増加させることに成功しました。
新しいアイデアで文化祭を盛り上げた経験を活かして、御社でも常に新事業やプロモーションを企画したいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
新事業を展開している企業と例年にないアイデアを具現化したことを関連付けて、企業との相性が良いことをアピールしていますね。
きちんと成果を出せていることも高評価につながるでしょう。
OK例文②映像業界
私は御社が企業のマーケティング活動に一役買っている点に興味を持ち、志望しています。御社はエンタメ要素を加えた消費者への商品の紹介動画などを制作して、企業と消費者を近づけています。
私は学生時代、野球部の主将を務めていました。私のチームは守り勝つ野球をモットーとしていました。ただ、ある大会で1対0で敗れてしまい、投手陣の不満が爆発して、投手陣と野手陣が対立しました。そこで私は投手陣と野手陣のポジションを入れ替えて、練習をおこないました。
結果、お互いのポジションの大変さが分かり、和解しました。また、投手視点での守ってほしい守備位置など技術面の向上にもつながりました。選手同士の距離を近づけた経験を活かして、消費者が商品を身近に感じられるような動画を制作していきたいと思います。
キャリアアドバイザー
企業と消費者との距離感を近づけられる動画を作成できそうな期待感が持てる内容でした。
工夫点を見つけて行動できる能力はどの企業でも重宝されますね。
OK例文③音楽業界
私は御社の時代に合わせた柔軟性のある経営方針に興味を持ち、志望しています。ネットから台頭してきた歌手やYoutuberと契約するなど型にはまらない御社の戦略に魅力を感じています。
私は学生時代、サッカー部に所属していました。部では下級生が道具を運んだり、グラウンドを整備したりする担当でした。私は主将になった際にみんなで準備した方が効率的であることを説明して古い習慣を撤廃しました。
結果的に練習時間を長く取ることができました。この経験から御社でも固定観念に左右されず、効果が最大化しやすい戦略を練っていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
音楽のジャンルについて言及して差別化を図ろうとする学生は多いですが、戦略的視点で考えている学生は少ないですね。
学生時代のエピソードが志望理由や入社後の活躍に説得力を持たせています。
OK例文④ゲーム業界
私はシニア層向けのゲームを開発している点に興味を持ち、御社を志望しています。御社はゲームをする時間が多いシニア層をターゲットにして、入門的なゲームを制作しています。老人ホームに認知症予防としてゲームの営業をおこなっており、収益や社会貢献の面でも優れた企画だと思います。
私は学生時代、営業のインターンに参加していました。最初は顧客に提案が通ることはありませんでした。そこで反響型の営業に切り替えた結果、学生トップの5件の契約を獲得できました。ターゲットを変える柔軟性を活かして、御社でも新規顧客を増やすゲームを企画していきたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
好きなゲームについて語る学生が多い中で、企業が新たなターゲットを増やそうとしていることを見抜いているのはおもしろい内容です。
すでにゲームを売る側の視点が身についていることが分かりますね。
OK例文⑤アニメ業界
私は御社の業界での指折りのCG技術に惹かれ、志望しています。御社は背景をぼかして画像に遠近効果を出す革新的なCG技術でアニメーションを制作しており、リアルな世界観を追求したアニメを作成したい私の琴線に触れました。
私は学生時代に映像研究同好会で、アニメーションコンテストに出すための短編アニメを制作しました。しかし、監督として納得のいく作品には仕上がりませんでした。納得がいかない理由を考えたところ、作画と脚本がマッチしないと考えました。私の理想のリアルな世界観かつアニメにしかない展開を両立できるのはCGアニメーションしかありません。
監督としてアニメ制作に触れた経験を活かして、自分の琴線に触れたCG技術で作品を送り出したいと思います。
キャリアアドバイザー
すでにアニメ制作をおこなっていることから志望度の高さが伝わる内容でしたね。
自分の好きなことが明確なため、アニメ業界で壁にぶつかっても乗り越えられる可能性が高いでしょう。
OK例文⑥イベント業界
私はゲームのリリースプロモーションに興味を持ち、御社を志望しています。御社のイベントは他社のイベントと異なり、イベント会場でのダンジョン攻略など新作のゲームの一幕を体験できる仕様になっています。私は学生時代、スポーツサークルの部長を務めており、新会員獲得に苦戦していた時期がありました。
私の大学にはスポーツサークルが多く、他のサークルとの差別化が必須でした。そこで自分自身がボールの中に入って遊ぶバブルサッカーを軸にアピールすることにしました。他のサークルにはなく、目立つ内容は瞬く間に話題になり、部員数を2倍に増やすことができました。
この差別化を図る発想力を活かして、話題になる企画を考えていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
学生時代から人を集めるために工夫をした経験はイベント業界の企業では重宝されるでしょう。
企業にマッチする人材であることがアピールできている例文ですね。
NG例文①エピソードに具体性がない
私は人に笑顔を届けたいと思い、御社を志望しています。御社は格闘ゲームのジャンルで売上No.1を誇っており、多くの人を笑顔にしています。私はいつもNO.1を目指して努力してきました。入社後は格闘ジャンルで一番売れるソフトを企画したいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
一位になるためにどんな時にどんな工夫をしたのかを具体的に記載した方が良いですね。
全体的に抽象的な表現が多いため、説得力がない印象になってしまいます。
NG例文②結論から簡潔に述べていない
私は学生時代イベントサークルに所属しており、毎回ノルマを達成するために工夫をおこなってきました。1つのチケットを分割できるようにして、友達に配布できるようにするアイデアは上手くハマり、集客人数が過去最高を更新しました。御社は学生限定イベントなどターゲットを絞って、人を集める戦略を取っています。御社でなら過去になかった戦略を実現できると思い、志望しました。
キャリアアドバイザー
エピソードから話してしまうと志望する理由が分かりにくいですね。
前置きが長いと「説明能力が低い」と判断され、悪い評価につながる可能性が高いでしょう。
NG例文③企業研究を徹底していない
御社が〇〇事業に力を入れている点に興味を持ち、志望しました。同業他社が参入できていない〇〇事業に目を付けるような常にブルーオーシャンを開拓する姿勢に感銘を受けました。
私は学生時代、バレー部に所属していました。公立高校出身で他の部員より技術の劣る私は部内で生き残る術を考えました。そこでチームのリベロが上手く機能していないことに気づき、ポジションを変更しました。リベロの選手よりリーチがある私はグングン成長していき、3年時には不動のレギュラーになることができました。この経験を活かし、常に有利になる土俵を探して、営業職として成果を出していきたいと思います。
キャリアアドバイザー
一見問題ない志望動機にも見えますが、「数年以内に〇〇事業から撤退する」という情報があった場合は、企業研究不足と判断される可能性があります。
このようなミスを引き起こさないように、企業の公式サイトや業界ニュースをチェックしておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
エンタメ業界の志望動機の例をいくつか紹介しました。OK例文の「映像業界」「ゲーム業界」の志望動機では、部活やインターンなどの経験談などを盛り込んでいるのがいいですね。学生の人柄や、困難をどのように乗り越えるタイプなのかが分かります。
エンタメ業界の志望動機を作成するときは、無難な内容にならないよう注意したほうが良いですよ。なぜならエンタメ業界は顧客に楽しんでもらうことが大切なので、無難な内容ではなくあなたの個性がわかる内容が求められる傾向にあるからです。志望動機を通じて、自分のオリジナリティを伝えられるようにしましょう。
そのため、エンタメ業界の志望動機は、学生時代の経験を盛り込みつつ、他の人にはない個性を盛り込むことが重要ですよ。
好きだからエンタメ業界を選ぶのではなく、職種として働けるかという視点を持つ
「アニメが好き」「音楽が好き」などの理由でエンタメ業界を志望している学生もいるのではないでしょうか。ただ、企業で活躍できる資質が提示できないと内定獲得にはなかなか至りません。
たとえば、ゲームが好きでも制作できるスキルや制作に必要な資質がないと採用されにくいでしょう。内定を獲得するためには業務内容から逆算して、自分が得意分野をどう活かせるかを考えてアピールする、または得意分野が活かせる職種を選ぶのをおすすめします。
エンタメ業界を志望する学生からよくある質問に回答!
エンタメ業界の志望動機を作成する際のポイントや、志望動機を伝える際のコツが気になる学生もいますよね。そういった学生のよくある疑問にキャリアアドバイザーが回答します。
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エンタメ業界の志望動機作成時のポイントを教えてください。
エンタメ業界の志望動機を作成するときは、応募先企業のサービスやコンテンツに言及しましょう。競合他社との差別化を図ることで、自分の熱意を伝えることができます。また企業と自分の接点などに関する具体的なエピソードをふまえることで、入社への意欲もアピールできますよ。
さらに入社後に社会や文化にどのような影響を与えたいかなどを伝えると説得力が増し、意欲がより伝わりやすくなるでしょう。
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エンタメ業界の志望動機を伝える際に意識することは何ですか?
エンタメ業界の志望動機を伝える際は、採用担当者が理解しやすく納得できるような内容かどうかを意識しましょう。エンタメ業界は人気が高く、応募者も年々増える傾向にあると言われています。そのため採用担当者が理解しやすいよう、3ステップで伝えてみてください。
「①企業を選んだ理由②具体的なエピソード③入社後、どのように貢献するか」の流れで伝えると、自分の個性も伝えられるうえに採用担当者も理解しやすいのでおすすめです。
採用担当者の印象に残る志望動機を作成してエンタメ業界の選考を突破しよう
エンタメ業界は人気の仕事であり、倍率が高い企業も多いです。高い倍率を勝ち抜くためにはありきたりな志望理由ではいけません。
企業独自の強みを把握したり、自分を採用するメリットを提示したりして、採用担当者の印象に残る志望動機を完成させ、エンタメ業界の選考を突破しましょう。
具体的な技術面の発展やターゲットを拡大できるゲームの企画など企業の利益になる回答を心掛けましょう。