目次
- ゲーム業界は将来性抜群! 多様な職種から自分にぴったりの仕事を見つけよう
- ゲーム業界ってどんなところ?
- ゲーム業界のビジネスモデル
- ゲーム業界の代表的なプラットフォーム
- こんなに沢山あるの? ゲーム業界の多様な企業形態を知ろう
- 家庭用ゲーム
- スマホゲーム
- アーケードゲーム
- ゲーム業界の職種
- ゲームプランナー
- ゲームディレクター
- ゲームプロデューサー
- ゲームプログラマー
- シナリオライター
- ゲームデザイナー
- サウンドクリエイター
- ゲームデバッカー
- ゲーム業界に就職する3つのメリット
- ①自身が手がけたものが広く世に出回る
- ②スキルを上げ手に職ができる
- ③常に新しいものを追い続けることができる
- 楽しいだけじゃない! ゲーム業界の大変なところも知っておこう
- ①厳しい納期がある
- ②バグ対応など突発的な仕事が多い傾向にある
- ③常に情報のインプットを怠らない努力が必要
- 当てはまる? ゲーム業界に向いているのはこんな人!
- ゲームが好きな人
- チームで働きたい人
- 忍耐力がある人
- 新しいことに興味がある人
- 細部に対する注意力がある人
- ゲーム業界でのキャリアプランの例
- プログラマー
- プランナー
- デザイナー
- ゲーム業界が抱える課題を知っておこう
- 深刻な人手不足
- 国内の少子高齢化による市場規模の減少
- 海外市場の開拓
- スマホ普及率の鈍化・飽和
- ゲームに代わる娯楽コンテンツの台頭
- 差がつく! ゲーム業界の今後を押さえておこう!
- ゲームソフトの販売競争の主戦場は海外市場へ
- ゲームスタイルの変化による産業構造の変化
- ゲーム業界の代表的な企業
- 日本の企業売り上げランキングTOP5
- 世界の企業売り上げランキングTOP5
- ゲーム業界の面接でよく聞かれる質問例
- どういったゲームが好きですか?
- 弊社のゲームをプレイしたことはありますか?
- チームでやり遂げた経験はありますか?
- 好きなゲームを1か所改善するとしたらどこですか?
- ゲーム業界の志望動機の書き方の3つのコツ
- ①なぜゲーム業界なのかを明確にする
- ②ゲームに対する熱意やエピソードを具体的にする
- ③入社後どのように貢献できるか再現性を持たせる
- 可能性無限大のゲーム業界でキャリアを築こう!
ゲーム業界は将来性抜群! 多様な職種から自分にぴったりの仕事を見つけよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「ゲーム業界ってどういう業界でどんな職種があるの? 」
「ゲーム業界の今後ってどうなの? 就職して大丈夫? 」
といったゲーム業界にかんする悩みを就活生からよく聞くことがあります。
ゲームが好きだからゲームコンテンツもよく知っているし、関連する企業についても少しは知っているという就活生もいるかと思います。しかしいざ、自分の就職先としてゲーム業界を冷静に見ると、ビジネスモデルや仕事内容をすぐには思い浮かべにくいですよね。
ただゲームが好きだからといった理由だけで選考に臨むと、業界への理解も浅く書類が通らなかったり、選考がうまく行かずつらい思いをする可能性が高くなってしまいます。
さらに好きだと思っていたゲーム業界に晴れて入社できたとしても、思っていた業界と違ったなどと自分と企業とのミスマッチを起こすかもしれません。
今回はゲーム業界の構造から職種や今後を読み解くキーワード、さらに面接でよく聞かれる質問例までを解説していきます。ゲーム業界は就活において人気業界の1つでもあります。より深くゲーム業界を理解して、ライバルに差をつけていきましょう。
ゲーム業界に興味がある人も業界研究をしたい人もぜひ参考にしてくださいね。
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ゲーム業界ってどんなところ?
近年の情勢も背景にあり、ゲームを趣味として挙げる就活生は増えています。家庭用ゲームで遊んだことがある学生や、携帯型ゲームで遊んだことがある学生も多いかもしれませんね。
そんな身近にある生活を豊かにするゲームの開発や生産をしているのがゲーム業界の人々です。ゲーム業界の役割はゲーム機を開発したり、ソフトを開発するだけでなく、その製造販売をすることも含まれます。
なお業界選びで失敗したくない学生は以下の記事で8つの業界の特徴を紹介しているため参考にしてくださいね。
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ゲーム業界のビジネスモデル
- ゲーム機を開発→コンテンツ(ゲームソフト)を開発→卸売店→ゲーム取扱店→ユーザー(消費者)
ゲーム業界はハードウェアによって分類されるケースと、ソフトウェアの販売方法によって分類されるケースがあります。
- ハードウェア:業務用ゲーム機、家庭用ゲーム機など
- ソフトウェア:店頭、通信販売、ダウンロードなど
ビジネスモデルとしては、主にゲーム機(ハードウェア)を開発する企業や、コンテンツであるゲームソフト(ソフトウェア)を開発する企業が、その商品をユーザーに販売することで利益を得ています。
ゲーム業界は大きく分類すると「ゲームを開発するディベロッパー」「ゲームを販売するパブリッシャー」「生産と販売をするハードウェアメーカー」があります。
さらにインターネットゲームをアップロードする場である「ハード会社」のサーバーがあり、流通を担当する「卸売店」、そして実際に私たち消費者が実際に購入する場である「小売店」があります。
ゲーム業界を理解するうえで構造、つまりビジネスモデルを理解することは物の流れを理解することに役立ちますので、ぜひ流れを頭に入れておいて下さいね。
キャリア
アドバイザー
ゲーム業界の代表的なプラットフォーム
ゲーム業界を志望する学生の中には「片仮名が多すぎて難しい! 」と感じる就活生もいますよね。また自分が使ったことのあるゲーム機しかゲーム業界のイメージがないという人もいるかもしれません。
企業選択の際に選択肢が広がりを持たせるためには、ゲーム業界にどんなプラットフォームがあるのかを知っておく必要があります。
「プラットフォーム」はゲームを提供する媒体や場所のことで、業務用ゲーム機、家庭用ゲーム機などを意味するハードウェアを指すことが一般的です。
プラットフォームをより簡単に言うと「ゲーム機本体」のことです。どのようなゲーム機本体があるのか理解をすることで、各社のサービスの違いがわかります。これは入社後のイメージのミスマッチを防ぐことにつながりますよ。
- 家庭用ゲーム:任天堂やソニー・インタラクティブエンタテインメント、Microsoft
- PC:Apple、Microsoft
- モバイル:Apple、Google
こんなに沢山あるの? ゲーム業界の多様な企業形態を知ろう
すでに前章でゲーム機の種類にも触れましたが、より詳しく見ていきましょう。ユーザーとしてゲームに触れているときには見えづらかった企業形態の違いが見えてきます。
ゲーム業界が緻密に細分化されていることに驚く学生も多いでしょう。
- 製造と販売をする「ゲームハードメーカー」
- ゲームを販売する「ゲームパブリッシャー」
- ゲームを開発する「ゲームディベロッパー」
家庭用ゲーム
いわゆる、「ゲーム機」を用いてプレイするゲームです。
家の中に置いて使う「据え置き型ゲーム機」や外にも持ち歩ける「携帯型ゲーム機」が例にあげられます。一般的にゲームソフトは内蔵されていないことが多く、ソフトを購入してプレイを楽しみます。
スマホゲーム
- スマホ向けアプリを開発する「スマホゲーム開発会社」
- スマートフォン向けアプリ販売サービスの「アプリマーケット」
「スマホゲーム開発会社」はスマートフォンにダウンロードをするアプリを開発します。
2020年の日本国内のゲーム市場規模が2兆円を超えました。中でも、オンラインプラットフォームは前年比でほぼ倍増の2,134億円とその上昇ぶりには目を見張ります。
- 2020年の日本市場→約2兆円
- 2020年の世界市場→約20兆
「アプリマーケット」はスマホ向けアプリの販売サービスをおこないます。
代表的な例としてAppleのApp StoreやGoogleのGoogle Playなど、就活生のみなさんなら誰もが1度は使ったことがあるような媒体が多いですね。
アーケードゲーム
アーケードゲームは、「業務用ゲーム機」です。主にアミューズメント施設に設置されているゲームのことを指しています。
またはアーケードゲームとして提供されるゲームタイトルの場合もあります。
1プレイごとにお金を払うことが一般的です。最近では現金のみならず電子マネーで支払いができるタイプも増えてきています。
- メダルゲーム
- ビデオゲーム
- 音楽ゲーム(音ゲー)
- 体感ゲーム
- プライズゲーム
キャリア
アドバイザー
この他、ゲームに付随するサービスもあります。複数メディアを使って宣伝する「メディアミックス」、最新情報を届ける「ゲーム情報サイト」、すでに販売されたタイトルを買収し作り直して販売する「リビルド」などゲーム関連サービスと呼ばれています。
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「ゲーム業界」と一括りにしてもさまざまな観点があり、企業選びの方法がわからなくなった学生もいるかもしれません。その場合には、どのような顧客を相手にビジネスをしたいのか考えるのもおすすめです。
もちろん、最終的にゲームで遊ぶのは個人です。しかし、たとえばアーケードゲームの場合にはショッピングセンターなどと密接な関係を持つでしょう。
一方、家庭用ゲームは機器を販売するメーカーや家電量販店と、スマホゲームはWEB広告企業などとやりとりをすることが多いです。やりとりをする企業によってスピード感やビジネスマナーも少しずつ異なりますので、自分にとってどういった取引相手となら仕事がしやすいかを考えてみると良いですね。そのうえで、どの形態が合っているか自己分析も怠らないようにしましょう。
ゲーム業界の職種
ゲーム業界の構造は大まかに理解できたでしょうか。ゲーム業界の職種は多種多様です。最初に選ぶ職種で歩むキャリアプランは大きく変わります。もちろん途中でキャリアの方向転換をすることも可能ですが、難しい場合も多く時間と労力を要します。
新卒就活の段階で自分に合った職種を探してみましょう。
ゲームプランナー
ゲームプランナーとはゲームの基本構成を考える仕事です。平たく言うとゲームを企画する人を指します。
企業によっては「ゲーム企画」や「ゲームクリエイター」とも呼ばれることがあるため要チェックですね。
ゲームディレクター
ゲームディレクターは内枠にある制作の現場を総括します。
スケジュール管理やスタッフに対する指示などもおこない、監督する立場にあります。企画から完成、完成後の運用にかかわることが一般的なため、作品に対する思い入れが強くなりやすく大きな充実感を感じることも多いです。
ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーは、ゲームディレクターが内枠的な統括をするのに対して外枠である予算やスケジュール、人員編成を総括します。
プロジェクト全体を指揮するため、仕事の範囲が広く経験豊富な人が務めることが一般的です。ゲームディレクターからのキャリアアップとしてゲームプロデューサーが位置づけられることが多くあります。
プロデューサーとディレクターの仕事についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある学生は参考にしてみてくださいね。
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ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲーム開発のプログラミング部分を担当します。
開発用語を用いてプログラミングをし、キャラクターの動きゲームシステム構築など想定通りに動くようにすることが仕事です。
プログラム構築がメインの仕事ですが、規格とのすり合わせが重要となります。企画をどのようにプログラムに反映させるかほかのチームとの連携をして業務をおこないます。
シナリオライター
シナリオライターはプロデューサーやディレクターと打ち合わせを経て、作品の世界観やストーリーを考え、シナリオを執筆します。
ゲーム内のセリフや人物の動きなどを作成するため、自分が作成したシナリオが世に出て人々の心を動かすことをやりがいに感じる就活生も多そうですね。
ライターのなり方についてはこちらの記事で解説していますので、興味がある学生はぜひ参考にしてくださいね。
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ゲームデザイナー
ゲームデザイナーは、ゲームの登場キャラクター背景、アイテムなどをデザインします。
ゲームに登場するあらゆるビジュアル・画像を主にCGを用いて企画に合ったデザインをするため、より具体的な内容に企画を落とし込んでいきます。
企業によっては「ゲームプランナー」とも呼ばれることがあるため応募の際には確認が必要です。
サウンドクリエイター
ゲームサウンドクリエイターは、ゲーム内で使われる音楽を作成します。
ストーリーやイメージに合ったテーマ曲を初めとする音楽はもちろん、戦闘曲や足音の効果音など細かい部分も作りこみます。単なる作曲家としてだけでなく、SE(システムエンジニア)も担当する企業もあり目的や機能性なども同時に配慮することが求められる場合もあります。
SEについて興味のある学生はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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ゲームデバッカー
ゲームデバッカーは、開発中のゲーム内で発生するミスや不具合である「バグ」を見つけます。
「ゲームをプレイしていたら突然画面が止まってしまった」、「普段は進めない壁をする抜けてしまった」という経験がある方もいるのではないでしょうか。このようなバグを発見し、ゲームの品質管理をすることがゲームデバッカーの仕事です。
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ゲーム発表後に1つでもバグが起きるとユーザーに多大な迷惑をかけてしまいます。そのため、ゲームの制作業務をおこなうエンジニアは中途採用職が多く、新卒採用の場合には経験を積むまで大きなプロジェクトにかかわることは難しいかもしれません。
しかし、こうした専門技術者はゲーム業界では必須の人材であるため、たとえ難易度が高くても将来のことを考えて積極的に応募をしてみてください。近年ではインターンシップをおこなっている会社も増えていますよ。
ゲームはチーム体制で作るため文理職それぞれが活躍できる
なお、「ゲーム開発」と聞くとどうしても理系のイメージが持たれがちですが、文系職の場合にはプランナーを目指すケースが多いです。どのような業界でも、たとえ技術が伴っていてもそれを市場に実用化させるためには製品アイディアを出すことが不可欠です。チームで開発をおこなう企業の場合には、たとえ新卒でも自分のアイディアを反映させるチャンスにも恵まれるでしょう。
ゲーム業界に就職する3つのメリット
「ゲームが好きだからゲーム業界に就職したい」と考えている学生以外にも、「特別ゲームが好きなわけでは無いが伸びそうな業界だから気になる」もしくは「とりあえず全体的に業界を知りたい」という学生もいますよね。
人それぞれ異なった考えのもとゲーム業界を見ているでしょう。そんなみなさんがゲーム業界に就職するメリットを解説していきますね。
①自身が手がけたものが広く世に出回る
自分の成果物がユーザーに届くことは大きくやりがいにもかかわってきます。ゲーム業界であれば自身が手がけたものが多くのユーザーの手元に行き渡ることも可能です。
ときには一世を風靡する超話題作品としてTVなどで紹介されることもあります。電車で隣に座っている人があなたが手がけた作品をプレイしているかもしれませんね。
②スキルを上げ手に職ができる
ゲーム業界では技術を身に付け独立して、比較的早い段階からフリーランスになる人もいます。中には業界3年目で独立をした人もいます。
もしものとき独立も視野に入れることができるだけでなく、転職もしやすくなるためスキルを磨けばキャリアの幅が広がり応用が効きますね。
- 基礎デッサン、クロッキー
- 立体把握能力
- ペルソナ設計
- 映像編集力
- 3D、2Dアニメーション
- エフェクト技術
- プログラミング
- Photoshopやillustrator
- PCでの作曲
③常に新しいものを追い続けることができる
消費者として生活をしていれば気づく通り、魅力的なゲームは次から次へとリリースされますよね。
ゲーム業界であれば常に新しいものを追い続け、最新のそして画期的なゲームを開発していくこともできます。心がわくわくするような新しい情報に常にアンテナを張ることへの楽しさと隣り合っていることもゲーム業界のメリットの一つでしょう。
楽しいだけじゃない! ゲーム業界の大変なところも知っておこう
ゲーム業界に就職するメリットを伝えましたがもちろん大変なことも少なくありません。
憧れだけで業界や企業を選ぶのでなく、一度落ち着いて自分と企業が対等であるという見方をすることも重要です。
①厳しい納期がある
ゲームはさまざまな職種の人がかかわり長いフローを経て完成します。多くの人がかかわるからこそ納期は非常に厳しく設定されています。
シーズンにかかわらず、タイトル(ゲームコンテンツ)のリリース前後は繁忙期となり、残業が多くなりがちです。
②バグ対応など突発的な仕事が多い傾向にある
ゲームは人の手で作成するためどうしてもバグは発生してしまいます。ゲームのリリース直前などバグが発生した際には、突発的な対応が求められることも少なくありません。
もちろん技術は日々進歩しているため、最近ではとある企業が「全自動でテストやデバックをおこなうシステム」を開発したという話もありますが、ゲームという複雑な製品の特性上、突発的な仕事が発生するのは心得ておきましょう。
③常に情報のインプットを怠らない努力が必要
ゲーム業界に就職するメリット伝えたことが、逆にデメリットになることもあります。仕事に限らずメリットとデメリットは表裏一体とも言われています。
常に新しいものを追い続けられるということは、常に新しい情報をインプットし、より良いアウトプットをすることが求められます。
ユーザーは今までのゲームよりも楽しく、そして面白いゲームを欲しています。そんなユーザーの期待に応えるべく日々インプットをする努力が必要です。
- 他社のリリース状況
- ゲーム製作にかんする新技術の情報
- ゲーム以外のエンタメ情報
当てはまる? ゲーム業界に向いているのはこんな人!
ゲーム業界にはさまざまな職種があるため一概には言えませんが一般的に向いている人は以下の通りです。
もちろんすべて当てはまっている必要はありません。自分の適性を考えながら向いている人の特徴を見ていきましょう。
ゲームが好きな人
キャリアドバイザー
ゲームが好きという気持ちはやはりゲーム業界の仕事において大切です。
しかし、この「ゲームが好き」という視点の注意点として、単にゲームが好きという消費者目線だけにならないようにしましょう。多くの企業はともに利益を追求しながらゲームを作り上げる「提供者」になることができる人物を求めています。
「ゲームが好き」だからこそ、なぜ興味をもって、自分の経験がどのように貢献できるかも熱意をもってアピールするようにしましょうね。
ゲームが好きな人に向いている傾向がありますが、「ゲームが好きだから」だけが先行してしまう志望動機は避けましょう。
チームで働きたい人
ゲーム業界の仕事ではチームワークが求められる場面が多々あります。自分が思い浮かべたゲームを1人で制作するのではなく、周囲とのすり合わせが必要です。
一見、シナリオライターはシナリオを書くだけ、ゲームデザイナーはデザインをするだけのように捉えがちですが分業制というわけではありません。
もちろん職種によって異なりますが、制作工程が多く複数人のチームで動く場面は多いでしょう。ゲーム業界において1つの作品を作るには多くの人との連携が求められます。
キャリアドバイザー
そのためチームで協力して何かを成し遂げたい人は向いているといえるでしょう。
チームワークをアピールしたい学生は以下の記事が参考にしてくださいね。
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忍耐力がある人
ゲームの開発はスケジュール通りに進めることは容易ではありません。修正がおこなわれることも、イメージのすり合わせのために何度も会議をすることもあります。
どんな状況でも投げ出さず、やり遂げるといった強い忍耐力が大切です。
自己PRで忍耐力をアピールしたい人は以下の記事を参考にしてくださいね。
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新しいことに興味がある人
ゲームをするユーザーが求めるものは日々変化しています。ユーザーは飽きたら次から次へと新しいゲームを求めることも少なくありません。例をあげると一般的にユーザーがスマホゲームに飽きるまでは「1か月」とも言われています。
そんなユーザーに自社製品を使い続けてもらうためにもゲームをリニューアルして新しいコンテンツを作り出したり、まったく違うソフトを開発することもあります。
キャリアドバイザー
だからこそ新しいことに興味がある人には適職かもしれませんね。
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細部に対する注意力がある人
細かなところに注意を払える人もゲーム業界に向いていると言えるでしょう。
細かなゲーム設計からバグの修正、キャラクターの言い回し、デザインの色見、世界観などどれをとっても妥協をしてはより良い作品は作れません。
本当に良い作品を作るという思いがゲーム業界には根づいています。プログラマーであればエラーがないように何度もプロラムを修正する必要があり、デバッカーであれば隅々までバグをチェックする必要があります。
物事の細部まで注意を払い、問題を発見したり1つ1つ丁寧に仕上げる姿勢がある人はゲーム業界において活躍できるでしょう。
ゲーム業界でのキャリアプランの例
多種多様な職種があるからこそキャリアプランが想像しづらいですよね。そこでゲーム業界におけるキャリアプランの例を紹介します。
選ぶ職種によって歩むルートは異なります。企業によっても異なるため確認は必要ですが参考にしてくださいね。
プログラマー
プログラマーのキャリアプランは以下の流れが基本です。
アシスタントゲームプログラマー
↓
ゲームプログラマー
↓
メインプログラマー
企業によって呼び方は「チーフプログラマー」となったりもします。またプログラマーからのステップアップとしてゲーム全体のディレクターになる人もいます。
キャリア
アドバイザー
メインプログラマーになるとゲーム全体の方向性を決めるマネジメント部分にかかわることができます。
プログラマーについてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。プログラマーの適性診断についても紹介していますので、プログラマーに興味のある人は参考にしてみましょう。
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プランナー
プランナーはいわゆる企画職でしたね。
アシスタントゲームプランナー
↓
ゲームプランナー
↓
ゲームディレクター
↓
ゲームプロデューサー
新卒入社の場合、アシスタントゲームプランナーになる前に1タイトル分「スクリプター」の仕事を経験してからプランナーの仕事を始める場合もあります。
- スクリプター:ゲーム内のスクリプト言語を作成する人
キャリア
アドバイザー
ゲームプロデューサーは、ゲームのジャンルやリリースするプラットフォームを決めることができます。
プランナーが気になる学生は企画職全般についても学んでおくことをおすすめします。
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記事を読む
デザイナー
デザイナーもプログラマーと同じく、ゲーム全体のディレクターとなるケースがあります。
アシスタントデザイナー
↓
各種デザイナー
↓
各種チームリーダー
↓
アートディレクター
チームリーダーは企業によって「リードデザイナー」とも「チーフデザイナー」とも呼ばれています。
キャリア
アドバイザー
アートディレクターになると、キャラクターやコンセプトアート、アイテム素材を作成することができます。
ゲーム業界が抱える課題を知っておこう
就職をする業界を選ぶ際には、その業界が抱える課題を知ることは重要です。課題を知らずに入社してから「こんなはずじゃなかった」とならないようにゲーム業界の抱える課題を確認していきましょう。
深刻な人手不足
人手不足と言っても「応募者は全員採用したい! 」ということではありません。ゲーム業界では「経験者」の人手不足が起こっていると言われています。
ゲーム業界では、どんなときでも最新情報や最新技術を学ぶ必要があることから、学びの終わりがありません。
つまりある程度知識のある中堅層においても、新たな技術や情報の登場によりそれらを学びなおさなければなりません。情報の流動が激しいゲーム業界において中堅層も学び続けるため、新人に対する教育を割く時間が足りずに人手不足と言われています。
キャリア
アドバイザー
もちろん企業によって状況は異なります。また新卒はポテンシャル採用のため臆せず積極的に応募してみましょうね。人手不足というワードを頭にいれておくと今後のキャリアを考える際にゲーム業界全体をイメージしやすくなりますよ。
国内の少子高齢化による市場規模の減少
日本国内において少子高齢化の影響から人口は減りつつあります。顧客対象の絶対数が減ることで、競合との奪い合いが今後予想されています。
現在、子供の絶対数は減っていますが、ゲームの対象の幅を広げるなどの対応を見せているため売上高は年を追うごとに上がっており目立った影響は見受けられません。
しかしゲーム対象の幅を広げる対応もいずれ頭打ちになるとも言われています。これが意味することは大人世代にもゲームが浸透してきたということです。「ゲームは子供向けの遊び」という認識から、今ではゲームを用いて運動をするなど老若男女問わずに遊べるという認識になってきていますよね。
ゲーム対象の幅を広げる対応が頭打ちになった時、少子高齢化による人口の減少に対する対応はゲーム業界全体として考えていかなければならない大きな課題です。
海外市場の開拓
世界全体のゲームコンテンツの市場規模は、29兆円を超えています。日本の市場規模が2兆円しかないことを考えると、ゲーム業界において海外市場の開拓は避けられません。
より大きな市場を求めるという企業として当然の心理はもちろんのこと、日本のゲームは海外でも人気を誇るため積極的に海外市場を開拓していくことが求められています。
- 東アジア 42.4%
- 北米 27.8%
- 欧州 18.0%
- その他 11.7%
スマホ普及率の鈍化・飽和
「スマホ普及率の鈍化・飽和」の意味は、今後スマホの普及率は緩やかになるということです。なぜスマホ普及率の鈍化・飽和が起こっているのかというと爆発的にスマホが普及し、スマホを既に多くの人が所有しているためです。
キャリアドバイザー
スマホゲームはスマホ普及率に恩恵を受けてきたという背景があります。
ある程度スマホが普及し終わったあと、ゲーム業界の伸び率としては鈍化する見方をすることが一般的です。このスマホ普及率の鈍化・飽和という現象が起こることでゲーム業界のデジタルコンテンツの伸び率が緩やかになってしまうため課題であると言われています。
ゲームに代わる娯楽コンテンツの台頭
時間は有限ですよね。人々が生活をするうえで、周りにはTVや漫画にYoutubeなどほかの娯楽コンテンツは沢山あります。
ゲームに代わる娯楽コンテンツにユーザーを奪われないような対策が各社求められています。また「課金疲れ」という言葉を耳にしたことがある就活生もいるのではないでしょうか。
ソーシャルゲームは無料でプレイ可能なものが多い反面、有利にゲームを進めるために課金をすることもありますよね。その結果課金の少ない娯楽に移行するためゲームを「引退」する人もいます。いかに自社のゲームにユーザーを取り込めるか日々企業は対策を講じているのです。
差がつく! ゲーム業界の今後を押さえておこう!
- ゲームソフトの販売競争の主戦場は海外市場へ
- ゲームスタイルの変化によって産業構造が変化していく
ゲーム業界を志望する際に気になるのは、業界の今後についてですよね。そこで就活生のみなさんにもわかりやすくゲーム業界の今後を解説します。
また身に着けておくべき基礎知識や、ゲーム業界で大注目のホットワードも紹介しているためぜひ見てみてくださいね。
基礎知識やホットワードを知ることでより深くゲーム業界について知ることができます。
- モバイルゲーム
- コンソールゲーム
- F2P
- ゲームストリーミングサービス
- FPS
ゲームソフトの販売競争の主戦場は海外市場へ
日本国内でも2兆円を超える市場規模があるというものの、やはりゲームソフトの販売競争の主戦場は海外市場となってきます。
これまで消費者収入としてはアメリカがリードしてきましたが、今後中国が最大になると予想されています。
ゲームスタイルの変化による産業構造の変化
従来、家庭で楽しむコンソールゲームが主流でした。しかし携帯用ゲーム機の普及により、時代の流れに合わせた各社の対応が求められてきています。
事実コンソールゲームについて、日本国内のコンソールゲームの市場規模の拡大は鈍化する動きも見られています。
消費者のゲームスタイルの変化に合わせて、ゲーム業界の産業構造の変化もより激しい時代となってきているのです。
- クラウドゲーム→サーバーを利用しプレイするゲーム
- eスポーツ→コンピューターゲームをスポーツ競技として捉える言葉
- AR→拡張された現実環境を表す拡張現実を意味する言葉
- VR→仮想現実を意味する言葉
- サブスクリプション型→定額料金で自由に遊べるサービス
- メタバース→ネット上に構築される仮想の三次元空間という意味
- NFTゲーム→ブロックチェーン技術を利用したゲーム
- DLC(ダウンロードコンテンツ)→ユーザーがダウンロードして利用できるサービス
しかし一方で新型コロナウイルスの影響から、おうち時間の増加や在宅勤務など勤務形態の変化の関係から小さなスマホ画面を見るのではなく、家庭で大きな画面を用いてコンソールゲームに回帰するという見方もされています。
こういった見方があるということも念頭においておくことは重要です。
ゲーム業界の代表的な企業
有名なゲームを発売している企業であれば、就活生のみなさんも知っている企業も多いかもしれませんね。
日本の企業と世界の企業、そしてベンチャー系企業ごとの売り上げTOP5を紹介します。
日本の企業売り上げランキングTOP5
- ソニーグループ
- 任天堂
- バンダイナムコHD
- ネクソン
- スクウェア・エニックス・HD
参考資料:「業界動向サーチ(2022~2023年のデータ)」
「全部知っている! 」という人も多そうですね。
ソニーではコロナの流行もあり巣ごもり需要が増えたことでゲームソフトの売り上げが好調でした。
世界の企業売り上げランキングTOP5
- テンセント
- ソニーグループ
- 任天堂
- マイクロソフト
- ネットイース
参考資料:「業界動向サーチ(2020年のデータ)」
テンセントが1位ですが、どのような企業か知らない人も多いかもしれませんね。
テンセントは中国に本拠を置く会社です。事業内容としてはソーシャルネットワークサービスやインスタントメッセンジャー、webホスティングサービスをおこなっています。
ゲーム業界の面接でよく聞かれる質問例
ゲーム業界により興味を持った人は、面接でよく聞かれる質問例を見ていきましょう。ゲーム業界ならではの質問を例にあげています。
突然、面接で聞かれてびっくりしてしまわないよう対策が必要です。
どういったゲームが好きですか?
面接官が聞く意図としては、応募してきた就活生が好むゲームと自社が開発しているゲームがマッチしているかを確認したいことが多いです。
しかし、単純にアイスブレイクとして聞いてくるときもあります。
「○○というタイトルが特に好きです」とタイトル名まで踏み込んだ回答を心掛けてみましょう。
弊社のゲームをプレイしたことはありますか?
就活生
○○社はアドベンチャーゲームが有名だから企業の研究もかねて1度プレイしておこうかな。
この質問から企業は応募者の志望度を見ています。志望度が高ければ、企業研究の一環としてゲームをプレイしてくると考える面接官も少なくありません。
単に「プレイしたことがあります」ではなく、「〇年前から熱中しています」や「プレイしています。特に○○の部分に惹かれ、△△という感想を抱きました」など少し詳しく答えましょう。
チームでやり遂げた経験はありますか?
ゲーム業界はチームで働くことが多くあります。
どの職種だとしても必ずといって良いほど人とのかかわりが発生し、認識をすり合わせるうえでコミュニケーションが求められています。
そのためチームでともに一つの目標に向かった経験が求められる傾向にあります。
回答としては「はい、あります」で終わるのではなく、具体的なエピソードを盛り込んで数字を伴った結果を添えると面接官に好印象を抱いてもらいやすいですね。
好きなゲームを1か所改善するとしたらどこですか?
企業はゲーム好きなファンを求めているわけではありません。ともにゲームを開発し、世の中に広めていけるような人物を求めています。
「好き」という感情だけでなく、論理的に提供元としての見方を入社するには求められています。
単に自分の好みでゲームを改善するという回答にならないよう、回答としては論理的に答えることが大切です。
- 言葉を具体化する
- 言葉を相手がどのようにとらえるか整理する
- 自分の思考の癖に気づく
- 主題者の意図を理解する
ゲーム業界ならではの質問ではなく、一般的に面接でよく聞かれる質問は以下の記事を参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
何度もお伝えしていますが、ゲーム業界では、ゲームが本当に好きがどうかが深く問われやすいです。同じようなエンタメ業界である出版社や映画業界では、「好きだけではなくビジネスとして捉える必要がある」と言われた経験がある学生もいるかもしれませんし、それはもちろんゲーム業界も同様です。
しかし、書籍や映画は人付き合いや勉強も兼ねて触れる人も多く、比較的幅広い層に向けて発信されます。それに対して、ゲームは興味関心が薄い人にとっては、なかなか触れる機会の少ないコンテンツです。その分コアなファンも多いため、自分自身もゲームで遊ぶユーザーであり、ファンの目線を把握する力がなければファンに刺さって売れるコンテンツを作ることはできないのです。
他の業界であればマニアックすぎて引かれてしまうかもしれない、というエピソードでも、ゲーム業界の場合には逆に評価される可能性もあります。好きなことに対して熱意をもって話せるように心掛けましょうね。
ゲーム業界の志望動機の書き方の3つのコツ
ゲーム業界の職種は多種多様です。そのためすべての人が同じ志望動機にはなりませんが、押さえるべきコツはあります。
3つのコツを押さえて、面接官に印象に残りやすい志望動機を考えてみましょう。
①なぜゲーム業界なのかを明確にする
どういう思いや考えがあってゲーム業界を選んだのか明確にしましょう。
「自分が起点」で自分の言葉で述べることを意識することが大切です。
- 小さい頃からゲームが好きだから
- 多くの人に笑顔を届けたいため
- 常に新しいものを生み出し続けたいため
- 楽しい時間を作り、豊かさを実現したいため
- 幸せを広げたいため
またゲーム業界の中でもなぜその企業なのかを明確にしましょう。
社風が自分に合っていると感じたことや経営戦略に惹かれたなど、その企業ならではの内容を考えましょう。また「人生で感銘を受けたゲームタイトルが○○社だから」など自分ならではのエピソードとゲームを関連させた志望動機も良いですね。
②ゲームに対する熱意やエピソードを具体的にする
ゲーム業界の志望動機を作る際は「あなただけの納得感」をもたせるエピソードを盛り込みましょう。
ゲームに限ったエピソードでなくても問題ありません。自分の明確なエピソードを、具体的な数字を伴った結果とともに表しましょう。
- 文化祭実行委員会→来場者数を前年対比3割アップ→みんなの笑顔が見れた
- 部活で渉外を担当→ペーパーレス化を進め必要経費1割減→新しいものを追い続けたい
- カフェでアルバイト→顧客とコミュニケーションを意識→心豊かな環境を実現
③入社後どのように貢献できるか再現性を持たせる
自分のエピソードと強みを明確したら、その強みをゲーム業界、その中でも○○社なら実現できると感じたことにつなげましょう。
面接官は就活生が入社後に活躍できるかどうか「再現性」を見出しています。過去の経験を、御社(貴社)であれば実現できるし、貢献したいという熱意を見せましょう。
・多くの人の笑顔にするため入社後も○○という事業において、強みである△△を活かします。
・新しいものを追い続けることにやりがいを感じ入社後も強みである△△を活かし新規コンテンツ制作に携わり、より画期的なものを生み出したいです。
志望動機のより詳しい作り方と例文が気になる学生ははこちらのページを参考にしてくださいね。
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