目次
- ディベロッパーならではの選考対策を意識して選考を勝ち抜こう
- まずは不動産業界の特徴を理解しよう!
- 不動産業界の仕組みとディベロッパーの役割とは
- ディベロッパーのビジネスモデル
- 不動産業界の規模
- ディベロッパーが上位にランクイン! 不動産業界の売上高ランキング
- ディベロッパーの3つの種類
- 総合ディベロッパー
- 専門ディベロッパー
- 公的ディベロッパー
- ディベロッパーの仕事内容を把握しよう
- ①用地取得
- ②企画・開発
- ③営業・販売
- ④管理
- 学生必見! ディベロッパーで働く3つの魅力
- ①街づくりに携われる
- ②街の価値を向上させられる
- ③高収入を得やすい
- ディベロッパーで働く際に注意しておきたいこと
- 国内は市場が縮小傾向にあるため海外展開は不可欠
- 役割分担があるためすべての仕事内容に携われるわけではない
- 利害関係者との調整が難かしい時がある
- ディベロッパーに向いている人の3つの特徴
- ①コミュニケーション能力の高い人
- ②チームワーク意識の高い人
- ③リーダーシップの取れる人
- ライバルに負けない! ディベロッパーの選考を勝ち抜く5つのポイント
- ①志望動機で差をつける
- ②企業研究を徹底する
- ③自己PRでライバルに差をつける
- ④Webテスト対策をする
- ⑤インターンシップに参加する
- ディベロッパーの選考で活かせる経験やスキル・資格を知ろう
- チームの中でリーダーシップを発揮した経験
- 英語力
- 宅地建物取引士
- 人気の高いディベロッパーは念入りに対策をして選考に臨もう
ディベロッパーならではの選考対策を意識して選考を勝ち抜こう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活生からよく、
「ディベロッパーの特徴や就職するためのポイントを知りたいです」
「ディベロッパーへの就職を目指すにあたってどのように対策をすればいいですか」
といった相談を受けます。ディベロッパーは就活生の中で人気の高い職業で、応募者も多くなるため競争倍率が高いです。そのため、ディベロッパーへの就職を目指すにあたっては業界の特徴やディベロッパーならではの選考対策が必要不可欠と言えます。
この記事では人気の高いディベロッパーへの就職を希望している人向けに、ディベロッパーの特徴や選考対策について解説しますね。ディベロッパーについて詳しく知ることで、なぜ自分がディベロッパーに就職したいのか理解できますし、高倍率の選考を勝ち抜くことにつながります。ぜひ最後まで読んでくださいね。
まずは不動産業界の特徴を理解しよう!
ディベロッパーについて解説する前に不動産業界全体の特徴を理解しましょう。ディベロッパーが含まれる不動産業界のことを理解することで、ディベロッパーの役割や位置づけを正しく理解することができますよ。
また、不動産業界全体のなかでディベロッパーの特徴を知っておくと、面接の場でも「不動産業界の中でなぜディベロッパーなのか」をしっかりとアピールすることができるので、理解しておきましょうね。
不動産業界の仕組みとディベロッパーの役割とは
不動産業界は不動産の開発から流通、そして管理に至るまでの流れの中で収益化を図るビジネスモデルを取っており、大きく「開発」「販売」「貸付」「管理」の4つの役割に分けられます。
その中でもディベロッパーとは「開発」をメインの事業として扱っている企業のことを指し、土地取得から不動産開発に至るまでの手掛けています。また、ディベロッパーの中には不動産開発のみならず、自社で開発した不動産を販売する企業もあることから、不動産業界におけるディベロッパーの役割は不動産開発から不動産販売と理解しましょう。
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ディベロッパーとゼネコンや不動産販売の違い
ちなみに、不動産開発を手掛けるプレイヤーはディベロッパーだけではなくゼネコンがありますが、両社の違いを正しく理解しておくことも大切です。
ディベロッパーは「どこにどういう不動産を作るのか」の開発を手掛ける一方で、ゼネコンは実際に不動産を作る際に工事を請け負う企業です。つまり、ディベロッパーは不動産開発を企画し、実際に不動産を作るのがゼネコンということになります。
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ディベロッパーのビジネスモデル
次にディベロッパーのビジネスモデルについて解説しますね。まず、ディベロッパーは不動産を開発する段階でゼネコンと協力して不動産を作ります。ディベロッパーが企画した不動産に対して、ゼネコンは不動産施工を担当することで不動産開発が成り立っています。
そして、完成した不動産は不動産販売業者経由、もしくは直接顧客に販売されます。不動産販売業者を経由する場合は、ディベロッパーは販売業者に不動産を委託することになり、販売業者が顧客に不動産を販売した際に「仲介手数料」として収益が発生するビジネスモデルです。
また、不動産販売業者を経由せずにディベロッパーが顧客に対して直前不動産を分譲することもあり、その場合は不動産の購入料がそのまま収益となる仕組みとなっています。不動産開発を手掛けるディベロッパーは開発した不動産を販売業者に委託したり、顧客に販売できて収益が得られるビジネスモデルということを理解しておきましょう。
不動産業界の規模
不動産業界の規模は2019年では約45兆円と非常に大きなマーケットであることがわかります。また、近年はアベノミクスの影響や東京オリンピック開催に伴う建設需要増加によって、市場規模は順調に右肩上がりになっています。
ただ、今後国内において都市部の再開発を除くと、建設需要が大幅に盛り上がることは考えづらく市場の成長は限定的と見ておいていた方が良いでしょう。
今後の展望
不動産業界を取り巻く最大の課題は少子高齢化や人口減少に伴って住宅の空家が増加するという点でしょう。また、最近ではコロナ影響によるテレワークが需要の伸展によって都心のオフィス需要は鈍化しています。
ただ、その反面、ECサイトから物を購入する需要が高まったことにより、物流倉庫の需要は今後益々増えていくことが予想されるなど、景気や時代の変化に大きく影響されることが不動産業界の特徴ですので、時代によって事業方針が変化する可能性がある業界と言えるでしょう。
そのため、不動産業界、特にディベロッパーは不動産開発というハードの整備だけでなく、開発した不動産のソフト面の強化や海外事業の強化が大きな課題となってくると理解しておきましょう。
ディベロッパーが上位にランクイン! 不動産業界の売上高ランキング
- 三井不動産(ディベロッパー):2兆1,000億円
- 三菱地所(ディベロッパー):1兆3,000億円
- 東急不動産ホールディングス(ディベロッパー):9,890億円
- オープンハウス(販売・貸付):9,526億円
- 住友不動産(ディベロッパー):9,394億円
- 野村不動産ホールディングス(ディベロッパー):6,450億円
- ヒューリック(ディベロッパー):4,470億円
- 東京建物(ディベロッパー):3,404億円
- イオンモール(ディベロッパー):3,168億円
- スターツコーポレーション(ディベロッパー):1,965億円
不動産業界の全体を把握するためには各社の売上高の規模を掴むことは大切です。ここでは不動産業界Top10の売上高ランキング(2024年度実績)を紹介。
ランキングで一目瞭然なのが不動産業界のランキング上位はディベロッパーが大半を占めているという点でしょう。特に、三井不動産・三菱地所・住友不動産の財別系3社は「御三家」と呼ばれており、規模としても圧倒的です。
不動産業界の売上高Top10社のうち、ディベロッパーとしての役割を担っている企業が9社もランクインしていることからも、不動産業界ではサプライチェーン上流企業の規模が大きいと理解できますね。
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ディベロッパーの3つの種類
ここからは具体的にディベロッパーについて見ていきましょう。まずはディベロッパーの種類について解説しますね。ディベロッパーと言っても対象とする事業内容や性質によって大きく3つに分けられます。
それぞれを理解した上で、自分にとってどの種類のディベロッパーが魅力に感じるのかチェックしてみましょう。
総合ディベロッパー
ディベロッパーのなかでも最も大きな総合ディベロッパーは大型オフィスビルや商業施設、マンションなど幅広い不動産の開発を手掛けています。総合ディベロッパーの特徴は何と言っても不動産開発を通じて「街づくり」に携われるほどの規模感です。
キャリア
アドバイザー
不動産開発を中心とした地域活性化に関わることができるため、就活生からは非常に人気が高く入社難易度は非常に難しいと言えるでしょう。
専門ディベロッパー
幅広い不動産開発を手掛ける総合ディベロッパーに対して、商業施設や住宅といった特定の不動産に特化して開発をするディベロッパーを専門ディベロッパーと呼びます。
専門ディベロッパーは総合ディベロッパーには規模でこそ劣りますが、特定の不動産に特化した不動産開発を手掛けるため企業によって強みが大きく分かれます。たとえば、マンション開発に強いディベロッパーや商業施設に強いディベロッパーといったように企業によって得意領域が異なります。
キャリア
アドバイザー
自分がどこの領域の不動産開発に携わりたいかが企業選びに大きく関わってくるでしょう。
マンションディベロッパー
専門ディベロッパーの中でもマンションなどの住宅開発に特化しているディベロッパーをマンションディベロッパーと呼びます。その名の通りマンション開発を中心としたディベロッパーで、新築マンションの開発によって街づくりを進めていきます。
たとえば、タワーマンションの開発や住宅地拡大のためにマンション群の開発計画を練ったりすることがマンションディベロッパーの仕事で、人の住環境に関わりたい人にとっては魅力ある仕事でしょう。
公的ディベロッパー
都市開発や基盤整備などを主導する公共団体や公社のことを公的ディベロッパーと呼びますが、有名なところで言えば国土交通省が管轄する独立行政法人のUR都市機構がそれにあたります。
公的ディベロッパーは総合ディベロッパーや専門ディベロッパーなどの民間ディベロッパーと協力して、事業をおこなっていくのが特徴です。
ディベロッパーの仕事内容を把握しよう
次にディベロッパーの仕事内容について具体的に見ていきましょう。ディベロッパーに就職する際にどんな仕事がしたいのかを把握するためには、具体的な仕事内容の理解は必要不可欠です。
ディベロッパーの仕事の流れは、簡単にまとめると次の通りです。
- 不動産を開発するための用地取得
- 不動産開発のコンセプトを企画し、どのような不動産を作るか開発
- 営業をおこなって開発した不動産を販売
- 不動産開発後、不動産価値の維持・向上のために建物運営をおこなう
それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
①用地取得
ディベロッパーが不動産開発をおこなう際にまず着手することは用地取得です。用地取得とは簡単に言うと、不動産を建設する土地を取得することになります。ディベロッパーには用地取得をおこなう部隊があって、そこでは対象の土地に関する情報収集をおこない不動産開発をするに適した場所かを検討します。
そして、不動産開発をするに相応しい土地と判断した場合、土地のオーナーと交渉を行って土地を取得していきます。どこに不動産開発をおこなうかによって不動産価値は大きくことなるため、用地取得はディベロッパーの仕事の中でも非常に重要な仕事と言えるでしょう。
②企画・開発
不動産開発をおこなうための土地を取得すれば、企画部門によりどのようなコンセプト・方向性の不動産開発をおこなうかを考え、その土地に最適な不動産開発の計画を立てられます。
さらに、そのコンセプトに基づいてデザインや設計を考えるのが開発部門の仕事です。デザインや設計を考える際には外部のデザイナーや設計士と連携をして企画を形に変えていきます。
このように、企画部門が不動産開発のコンセプトを考え、そのコンセプトをもとに開発部門がデザインや設計を決めていき、最終的にはゼネコンなどの施工者と協力をしながら不動産を建設していきます。ディベロッパーは直接工事には携わりませんが、企画案通りに建設されているかなどの進捗管理も重要な仕事となってくるでしょう。
③営業・販売
完成した不動産を不動産販売業者や顧客に販売するために営業をおこないます。たとえば、商業施設を開発した場合は商業施設のコンセプトに合致した事業者をリサーチし、出店してもらうために営業活動を実施します。
こうした営業活動をディベロッパーが担当する場合もあれば、不動産販売業者に委託する場合もあります。このように開発した不動産を使用した顧客からの賃料や不動産販売業者からの仲介手数料などが、ディベロッパーにとっての収益源となるため営業・販売の仕事も重要なのが理解できることでしょう。
④管理
ディベロッパーの役割は不動産開発と販売だけに留まりません。せっかく多額の投資をおこなって不動産開発をしても不動産価値を維持・向上させなければ入居者やテナント出店者が入ってこず、収益が減ってしまいます。
ディベロッパーとしては収益源を確保するために、周辺住民やテナント出店者との関係性を強化するためのイベント開催や建物運営といった街全体の価値を向上させる取り組みを積極的におこなっていくことが必要です。
このような不動産の管理業務もディベロッパーの役割の一つですが大手ディベロッパーの場合、管理業務はグループ会社が役割を担っているケースもあることを覚えておきましょう。
学生必見! ディベロッパーで働く3つの魅力
ディベロッパーの仕事について理解を深めるためには魅力について理解することも必要です。ディベロッパーの魅力について把握しておくことで、ディベロッパーを目指すモチベーションや志望度を上げることができます。
熱意を持って働くためにはやりがいを持つことは大切ですし、やりがいを持つためにはその仕事の魅力を知っておくと良いでしょう。
ここで解説するディベロッパーの3つの魅力について把握し、ディベロッパーの職種理解を深めていきましょう。
①街づくりに携われる
ディベロッパーの魅力は何と言っても街づくりに携われるということでしょう。ディベロッパーは住宅に限らず商業施設やリゾート地といった様々な不動産開発を手掛けるため街づくりに携わっている実感を得やすいと言えます。
不動産開発を通じて人々の生活の利便性を向上させたり、街の景観を変えることにつながるため、ディベロッパーの仕事は多くの人に影響を与えることができる仕事です。
また、ディベロッパーの仕事は不動産という目に見えるものが形として残るため、自分の仕事の成果を感じやすいのもモチベーションを保ちやすいといえ、やりがいも大きいでしょう。
②街の価値を向上させられる
自分たちが手掛けた不動産によって街の価値を向上させられる点もディベロッパーの魅力の1つでしょう。何もない場所を新たに開発するだけでなく、再開発をおこなうことでも街全体の価値を向上させることにつながります。
また、不動産を開発したあとも管理を通じて不動産価値を維持するために様々な取り組みによって街の活性化にも貢献できます。このように街全体の価値向上は自分たちの不動産だけでなく、その街に住んでいる人の生活の満足度に影響を及ぼすことができるため、ディベロッパーはやりがいを感じやすい仕事でしょう。
③高収入を得やすい
仕事の本質からは少しずれますが、ディベロッパーは高収入である点も魅力の1つと言えるのではないでしょうか。収入だけで仕事選択をするのはよくありませんが、就活生であれば高待遇企業への憧れは持っていることでしょう。
ディベロッパー、特に大手の総合ディベロッパーであれば平均年収が1,000万円を超える場合もあるので、その点は非常に魅力に感じますね。
ディベロッパーの人気は毎年高く、大手ディベロッパーの就職難易度が高いのは「街づくり」という大きな役割を担えることに加え、さらには収入面の高さも理由の一つでしょう。
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このほかにも、普段は関わることができないような人との交流が生まれることも魅力の一つでしょう。街の価値を向上させるためにはそこに住んでいる人や働いている人が何を考えているのかを知らなければいけません。そのため、ディベロッパーはときに地主やその街に昔から住む住民を説得したり、コミュニケーションを取って手を組んだりしていく必要があります。
土地という高額商品を扱うからこそ人の気持ちを動かすことは大変なこともありますが、人それぞれのその土地に対する思い入れを聞いたり「あなたにだったら任せる」と言ってもらえたりするやりがいを感じることができるでしょう。
さらには人と人とのつながりが発展して、その街でおこなわれるイベントにプライベートで呼んでもらうなど、個人的な人脈がどんどん広がっていくというケースもあるようですよ。
ディベロッパーで働く際に注意しておきたいこと
ディベロッパーの仕事は魅力がある一方でデメリットも当然あります。プラスの面だけを見て入社してしまうとマイナスの面に直面した際に「こんなはずじゃ……」と後悔することになりかねません。
そうならないためにも、ここで紹介するディベロッパーで働く際の注意点を把握しておきましょう。
国内は市場が縮小傾向にあるため海外展開は不可欠
不動産業界の今後の展望でも触れた通り、少子高齢化や人口減少に伴って国内の不動産市場は縮小傾向にあります。そのため、国内のディベロッパーは人口増加などによる経済成長に伴って都市開発が進むアジア新興国を中心に、事業展開をおこなうことが不可欠となります。
しかし、海外の公有地情報などにアクセスする手段が乏しく、用地の確保が難しいという課題もあり、国内ディベロッパーの海外への大規模な都市開発の参画実績は限定的です。
役割分担があるためすべての仕事内容に携われるわけではない
不動産の用地取得から販売までを手掛けるがゆえに「ディベロッパーに就職できれば自分で都市開発ができる」と考える人が多いでしょう。
しかし、実際は大規模な不動産開発プロジェクトになればなるほど、役割分担を明確にして働くことになります。そのため、配属先によっては用地取得には関わらず販売だけを担当することもあり得ます。
キャリアアドバイザー
大手ディベロッパーになればなるほど仕事は細分化されるので、そこを理解していないと思い描いていた「都市開発」とは違うことになり、ミスマッチが起こるかもしれません。
利害関係者との調整が難かしい時がある
不動産開発をおこなう場合、多くの利害関係者と関わりを持つことになります。
たとえば、用地取得の際には土地所有者と交渉が必要になります。少しでも安く買いたいディベロッパー側と少しでも高く売りたい土地所有者側との利害を一致させるのはなかなかハードな交渉です。
さらに、開発段階になれば周辺住民への説明会や案内を実施したり、自分たちの考えた企画を納期通りに建設してもらうために建設業者と調整を重ねなければなりません。
キャリアアドバイザー
このようにディベロッパーとして不動産開発を手掛けるには多くの利害関係者との調整が不可欠で非常に大変だということを理解しておきましょう。
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ディベロッパーに向いている人の3つの特徴
ここまでディベロッパーの仕事内容や魅力について説明してきましたが、具体的にどのような人がディベロッパーに向いているのか気になるところですよね。
人気の高いディベロッパーの選考を勝ち抜くためにはディベロッパーに向いている人の特徴を理解して、ディベロッパーで働く上で求められているものに沿った内容のアピールをすることで選考に活かすことができるのでしっかりと理解しましょう。
①コミュニケーション能力の高い人
どの仕事においてもコミュニケーション能力は必須ですが、ディベロッパーにも必要不可欠な能力であることは間違いありません。ディベロッパーが担う不動産開発のプロジェクトは用地取得の際の交渉や、企画した不動産を建設する際に建設業者に依頼したり、さまざまな人と関わります。
そのため、立場や年齢の違い人と円滑にコミュニケーションを取れなければプロジェクトをうまく進めることは難しくなるでしょう。ディベロッパーの仕事内容によって求められるコミュニケーションスキルはさまざまです。
②チームワーク意識の高い人
ディベロッパーは多くの関係者と連携を取りながら不動産を開発を進めていくため、社内外の人と協調性を持ってチームで働く意識が求められます。
不動産開発には土地のオーナー・建設会社・社内関係者というように立場や考えが異なる人たちと一緒になってプロジェクトを進めることが必要で、それぞれの利害関係を一致させるためにも協調性を持ってプロジェクトを進めていくことが重要です。
実務能力に長けていても、協調性を持たずに自己利益のみを追求した仕事の進め方では誰も協力してくれません。ディベロッパーに適した人物という点をアピールするためには、学生時代に協調性を発揮できたエピソードをアピールしていくのが良いでしょう。
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③リーダーシップの取れる人
ディベロッパーの仕事は自社に限らず多くの関係者と連携を取って仕事を進める必要があることは述べた通りですが、ディベロッパーの立場はプロジェクトを推進するためにリーダーシップを発揮することが求められます。
自分たちが企画したプロジェクトが「企画通り」「納期通り」に進捗しているかをデザイナー・設計士・建設会社などの管理しながら進めていくことが重要です。そのため、先導を切って周りをリードするリーダーシップは必要不可欠とされています。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
これ以外にも、どんなときでもめげないフットワークの軽さも非常に大切になってきます。というのも、華やかに見える仕事こそ泥臭い一面が多いものです。今説明したようなコミュニケーション能力やリーダーリップを机上で発揮してもなかなか物事は前に進んでいきません。現場に赴き士気を高めたり、物件取得に反対をする住民が居た場合には何度も話し合いを重ねたりすることをいとわない行動力も重視されます。
考えるだけではなくきちんと行動に移してきたエピソードや、ピンチに陥ったときに動いて改善に導いた、というエピソードがある人は、ぜひアピールしてみてくださいね。
ライバルに負けない! ディベロッパーの選考を勝ち抜く5つのポイント
毎年、就活生からの人気の高いディベロッパーの選考を勝ち抜くためには選考対策は必須です。ディベロッパーは応募者も多いため、書類選考の段階から競争倍率は高いものになるため、面接以外の対策の重要性も高いのでしっかりと準備をしましょう。
ここではディベロッパーの選考を勝ち抜くための5つのポイントを伝授しますね。
①志望動機で差をつける
まず何よりも重要なのが志望動機で差をつけることです。数ある業界・企業の中から「なぜその企業なのか」を論理的かつ熱意を持って伝えることが大切になります。いくら入社意欲を全面に出して志望動機を伝えたとしても、その業界・企業・職種について知識が無ければ「本当にうちに来たいのかな?」「他社でもいいよね」と思われてしまう可能性があります。
そのため、志望動機を伝える際はその業界・企業・職種の正しい知識を持った上で、その企業でなければならない理由を論理的に伝えるようにしましょう。
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なぜディベロッパーを志望するのかを明確にする
ディベロッパーの志望動機を考えるときは「なぜディベロッパーを志望するのか」を明確にするようにしましょう。今回紹介したようにディベロッパーには種類や仕事内容がさまざまあるので、自分が「ディベロッパーで何をしたいのか」「数あるディベロッパーの中でもなぜその会社なのか」などをきちんと整理する必要があります。
聞き手が納得感を持てる志望動機にするためには一貫性を意識することが大切です。一貫性を持たせたディベロッパーの志望動機を考える際は次の視点の順に考えてみるのがおすすめですよ。
- なぜ不動産業界を志望?
- 不動産業界の中でもなぜディベロッパー?
- どんな種類のディベロッパーで働きたい?それはなぜ?
- ディベロッパーに就職して成し遂げたいこと/なりたい姿は?
- 上記4を達成するためにどのような仕事をしたい?
1~5までを考え、内容を論理立てて組み立てていくことで一貫性のある志望動機になることでしょう。
②企業研究を徹底する
いくらディベロッパー志望だからと言って「大手ディベロッパーならどこでもいいや」と安易に考えていては、どこからも内定がでない可能性が高くなるでしょう。多くのディベロッパーを受けるにしても、しっかりと企業研究をして各社の違いを明確にすることが大切です。
企業研究をおこなうことで各社の特徴や将来のビジョンを明確化することができますし、OB・OG訪問を通じて社員の話を聞くなどしてその企業が求める人物像を把握することもできます。
企業研究の成果から自分が成し遂げたいことやなりたい姿を実現できるマッチした企業を見つけ出すことで、熱意のある志望動機を作ることができるようになるでしょう。
- 企業ホームページから企業情報や事業内容を確認
- OB・OG訪問を通じて社員の生の声をきく
- 企業セミナーや企業説明会に参加
- IR情報の中期経営計画を参照して企業の方向性を確認
大手ディベロッパーを比較して差別化を図ろう
- 三井不動産(2兆1,000億円)
特徴:業界最大手
強み:総合的な事業領域 - 三菱地所(1兆3,000億円)
特徴:海外事業にも積極的
強み:日本最大のビジネス街「丸の内」が基盤 - 東急不動産ホールディングス(9,890億円)
特徴:鉄道系ディベロッパー
強み:路線エリア周辺の都市開発 - 住友不動産(9,394億円)
特徴:営業利益率が高く収益力あり
強み:都心のオフィスビルに強み - 野村不動産ホールディングス(6,450億円)
特徴:マンションディベロッパー
強み:マンション開発に強みあり
国内の大手ディベロッパー5社の強み・特徴をまとめてみました。こちらを参考にしてもらい、自分でも企業研究を進めていき各社の違いや自分に合っている企業を明確にしておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
なかなか比較をするポイントがわからないという人でも最低限各社の方向性を把握することは怠らないようにしましょう。特に大手ディベロッパーは、スタートアップ企業に投資をしてITやソフト面での付加価値向上を狙っていたり、企業誘致に力を入れて街の差別化を図ろうとしていたり、特徴的な戦略を打ち出しています。
また、多くの領域に舵を切っている企業ほど、入社後に既存の不動産事業の仕事以外の業務に就く可能性もゼロではありません。「こんなはずではなかった」とならないように今からきちんと確認をしていきましょう。
③自己PRでライバルに差をつける
「このが学生を採用したい!」と面接官に思ってもらうためには自己PRでライバルたちと差別化を図らなければなりません。自己PRは自分の強みや特徴をアピールするためのものなので、自己分析を通じて自分の人間性や価値観を把握することが大切です。
企業は自己PRを通じて自社にマッチした人材かどうかを把握しようとしているため、企業研究によって把握した求める人物像に合致した自分の強みをアピールしましょう。
自己PRについてもっと詳しく知りたい人はこちらも見てくださいね。
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ディベロッパーならではの自己PRで意識したいこと
ディベロッパーの選考で自己PRをする際に意識したいことは「ディベロッパーに向いている人の3つの特徴」の中で紹介した強みをアピールすることです。
- コミュニケーション能力の高い人
- チームワーク意識の高い人
- リーダーシップの取れる人
この特徴に沿った強みを伝えることで面接官から「この人はディベロッパーに向いている」と思ってもらいやすいでしょう。また、面接官があなたの強みをイメージしやすくなるように、強みを伝えるときは具体的なエピソードを伝えるのも忘れないようにしましょうね。
④Webテスト対策をする
選考を通過するためにはWebテストの対策は必要不可欠です。多くの企業では面接を案内する対象者を選定するためにWebテストを実施し、書類選考の段階で大きく足切りをおこないます。
そのため、希望する企業の選考に参加できるようにするにはWebテスト対策が肝となります。ただ、Webテストといってもテストセンター、Webテスティング、インハウスCBT、ペーパーテスティングの4種類あり企業ごとに採用しているテスト形式は異なります。
そのため、志望企業が採用しているテスト形式を把握して事前に対策しておくことをおすすめします。Webテストで足切りにあわないようにしっかりと対策をして高得点を狙いましょう。
Webテスティングを受検する際の注意点や対策などはこちらの記事で解説しています。
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⑤インターンシップに参加する
本選考を有利に進めるためにはインターンに参加することが有効な手段と言えます。インターンに参加することで、業界・企業研究ができるだけでなくその企業の社風や仕事の実態まで理解することが可能です。
また、なかにはインターン時の評価が高ければ特別ルートの選考を案内されたり、本選考に有利になったりするケースもあります。
業界・企業理解の促進、本選考優遇といったさまざまなメリットがあるためインターンの参加はおすすめです。
キャリアアドバイザー
ただし、本選考同様インターンの応募倍率も高いので、ここまで見てきた対策はインターン応募時からしっかりとしておくと良いでしょう。
インターンの就活への活かし方を知りたい人はこちらも見てくださいね。
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ディベロッパーの選考で活かせる経験やスキル・資格を知ろう
毎年ディベロッパーの就職人気は高く競争倍率も高いため選考対策は念入りに進めなければなりません。職種理解を深めることや選考対策が重要なことはもちろんですが、それだけでは安心することは難しいでしょう。
ディベロッパーの選考を勝ち抜くためには少しでもライバルに差をつけるアピール材料を多く持っておく必要があります。具体的にはリーダーシップを発揮した経験や有効なスキル・資格を身につけておくことで魅力的な人材として感じてもらうことができます。
面接に進む前の書類選考の段階で「この人に会いたい」と思わせるためにもアピールにつながる経験やスキル・資格がどのようなものか理解をしておきましょう。
チームの中でリーダーシップを発揮した経験
ディベロッパーに向いている人の特徴でも紹介した通り、ディベロッパーの仕事は不動産開発を円滑に進めるためにリーダーシップが求められます。そのため、リーダーシップを発揮した経験を伝えることができれば、ライバルたちよりも魅力に映る可能性が高いと言えるでしょう。
ディベロッパーを目指す人は学生時代の経験を振り返り、部活・アルバイト・ゼミなどの組織としての取り組みの中でリーダーシップを発揮したエピソードを振り返って伝えられるようにしましょう。
リーダーシップを発揮したエピソードを伝える際は「リーダーを経験した」という肩書だけを述べるのではなく、「組織の課題は何で」「課題に対する解決策」「周りを巻き込むためのアプローチ」といった点を伝えてリーダーシップがあることを伝えるのがおすすめですよ。
英語力
今後国内市場が縮小する不動産業界だけあってディベロッパーも海外事業の強化は必要不可欠です。特に大手ディベロッパーは積極的に海外の不動産開発を手掛けていることもあり、グローバル化の流れとともに英語力は求められます。
特に、海外の土地取得や不動産建設をおこなうにあたっては英語力は必要になりますので、必ず身に付けておきましょう。英語に苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、面接の場で「英語は苦手なので国内事業への配属を希望します」と言ってしまうと評価は下がってしまいます。少しずつ勉強を始めておくことや、今後勉強をする前向きな姿勢を伝えるだけでもマイナス要素にはならないので覚えておきましょう。
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宅地建物取引士
ディベロッパーとして仕事をするには、宅地建物取引士(通称:宅建)の資格が必要になることが多いです。ディベロッパーは用地取得から建設までを総合的に手掛けますので、不動産取引に関わる知識や法律の知識が必要になります。
知識がなければ仕事を進めることはできませんが、宅建を持っていれば資格取得のために勉強をした際に一通りの知識は身につけられているでしょう。
そのため、宅建の資格を就活時点で持っていれば高評価につながると考えられます。本気でディベロッパーを目指したい人はぜひチャレンジしてみてください。
アピールにはなるが必須ではない
英語力や宅地建物取引士の資格については持っていればディベロッパーの選考に向けてはアピール材料になることは間違いありません。しかし、だからといって就活直前になって英語を猛勉強したり、宅建の資格取得のためにスクールに通ったりするのはとても非効率な考え方なので注意が必要です。
英語力や宅地建物取引士の資格があるからといって内定が出るわけでもなければ、英語力や宅地建物取引士の資格がないからといって落ちるわけではありません。
本気でディベロッパーを目指すのであれば大学1~2年生の早い段階から余裕を持って自己研鑽に取り組むのがおすすめです。
人気の高いディベロッパーは念入りに対策をして選考に臨もう
ディベロッパーは人気の高さから応募者も多くなるため競争倍率の高い職業です。そのため、ディベロッパーへの就職を目指すにあたっては業界の特徴やディベロッパーならではの選考対策が必要不可欠と言えます。
今回お伝えしたようにディベロッパーの特徴や選考対策のポイントを理解し「なぜディベロッパーを希望するのか」「ディベロッパーとして何をしたいのか」をしっかりと考えることで、人気の高いディベロッパーの選考に臨みましょう。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
どの業界においても、商品の調達から顧客に届くまでの一連の流れを通じてビジネスがおこなわれていますよね。不動産業界の場合だと「土地の取得」「建築」「販売」「管理」の流れがあり、ディベロッパーは主に前半部分を主導していきます。そして、主に「建築」の発注先がゼネコンだと考えるとわかりやすいでしょう。
さらに理解を深めるために、友達との旅行を例にして説明しますね。たとえばSNSやパンフレットで情報を集めるのが「土地の取得」、旅行行程を考えることが「建築」、旅行中が「販売」、旅行後に写真の整理などをすることが「管理」と当てはめてみてください。
ディベロッパーは準備の役割
ディベロッパーは旅行が滞りなく進むように、情報を収集したり旅行行程を考えるなどの「準備」をしていく役割を担っていると捉えるとわかりやすいのではないでしょうか。実際の旅行においても、旅行の前段階である準備をおこなうことに楽しさを感じている人はディベロッパーの仕事も楽しく感じられるかもしれませんね。