目次
- 美容関係の仕事の特徴を知り適職を見つけよう
- 美容・メイクに関する仕事18選
- ①美容師
- ②理容師
- ③ネイリスト
- ④アイリスト
- ⑤エステティシャン
- ⑥美容鍼灸師
- ⑦アロマセラピスト
- ⑧美容部員(ビューティーアドバイザー)
- ⑨メイクアップアーティスト
- ⑩メイクアップインストラクター
- ⑪ヘアメイクアップアーティスト
- ⑫化粧品メーカー社員
- ⑬リフレクソロジスト
- ⑭調香師
- ⑮セラピスト
- ⑯美容カウンセラー
- ⑰福祉美容師
- ⑱美容家
- 美容関係の仕事に向いている人の特徴
- ①美意識が高い
- ②美容が好き
- ③トレンドに敏感
- ④身だしなみが整っている
- ⑤ポジティブに考えられる
- 美容関係の仕事に興味ある学生からのよくある質問
- 自分に向いている美容関係の仕事を見つけよう
美容関係の仕事の特徴を知り適職を見つけよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「美容関係の仕事に興味あるのですが、どのように仕事を決めれば良いのでしょうか? 」
「美容関係の仕事は資格がなければ就職できないのでしょうか? 」
このような質問を就活生からされることがあります。たしかに美容関係の仕事は種類が多く、どのような仕事があるのか、どのような仕事が自分に向いているのか判断しづらいですよね。
美容関係の仕事への就職に興味ある学生は、まず仕事の特徴について理解することがポイントです。一言で美容と考えることは簡単ですが、顧客へどのような美容サービスを届けるかによって、就活の準備も大きく変わります。
この記事では、美容関係の仕事18種類を網羅的に紹介していますので、美容関係の仕事の理解を深めましょう。そして、自分が興味ある仕事は何かを考えながら読み進めてくださいね。
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美容・メイクに関する仕事18選
まずは美容・メイクに関する仕事にはどのような種類があるのか把握しましょう。美容・メイクに関する仕事を紹介する理由は、就活でエントリー先を決めるためだけではありません。それぞれの仕事の特徴を知ることで、長期的なキャリアプランを考えることができますよね。
たとえば、美容師として就職をした後に、将来的にはヘアメイクアップアーティストを目指すキャリアもあります。このようなキャリアパスを新卒でエントリーするときから考えておくことで、より熱意がある志望動機作成にもつながりますよ。
ここでは、美容・メイクに関する仕事の特徴について紹介しますね。
また、こちらの記事でも美容系の仕事を一覧で解説していますので、併せて参考にしてみてください。
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①美容師
- アシスタント
- スタイリスト
- ディレクター
美容師はご存じのとおり、顧客のヘアスタイルに関するサービス提供をおこないます。カットやパーマ、シャンプー、カラーリングなどをおこなう仕事で、国家資格が必要な美容関係の仕事です。
活躍の幅は広く、美容サロンだけでなく、結婚式場やヘアメイク事務所などがありますよ。美容師の平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、2024年時点で、約379万円となっています。
ただし、「美容師」と言っても実力や経験年数に応じて、いくつか種類があることを知っていますか。ここでは代表的な3種類の美容師について紹介します。
アシスタント
美容師の専門学校を卒業して就職した後は、美容師のアシスタントとしてサポートから仕事がスタートします。アシスタントはひとりで顧客の施術ができず、2年から4年程度はサポート業務を担当します。
アシスタントの期間中は、接客や営業をおこなうこともあります。接客対応では、清掃やご案内、予約管理などをおこないます。営業は、SNSでの発信やカットモデルオファーなどもおこないますよ。もちろん、施術のアシスタントも担当するため、シャンプーやカラー、パーマ、スタイリング、マッサージ、ブローなども担当します。
スタイリスト
アシスタント期間を経て技術を身につけた後は、顧客を担当して施術をひとりでおこないます。仕事はアシスタントと変わりませんが、ひとりで担当ができるため、リピーターの顧客を担当することもありますよ。
また、美容室で勤務しているスタイリストは、アシスタントの指導もおこないます。顧客の施術を担当する営業時間外にも対応することがあります。
さらに業務時間外の対応として、自身の技術を磨くために最新トレンドを学んで練習したり、社外のコンテストに参加したりするスタイリストもおり、スタイリストとしての経験を積むことでトップスタイリストとして社外で講師を務めるなどの経験の幅を広げることも可能でしょう。
ディレクター・店長
ディレクターは店舗によっては役職として用意されていないこともありますが、トップスタイリストからキャリアアップしたトップクラスの技術を持つ美容師です。他にもアートディレクターやサロンディレクター、クリエイティブディレクターなどの名称がつけられることもあります。
店舗によっては、店長と同じ意味合いとして活躍することが多いです。店長という意味合いの場合は、美容師としての施術だけでなく、店舗管理や人材育成なども担当をおこないます。
美容師についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事で紹介しているので必ずチェックしましょう。
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②理容師
理容師も美容師と同じく国家資格が必要な仕事で、主にヘアスタイルに関するサービス提供をおこないます。理容師は美容師の仕事に加えて「髭剃り、顔剃り」ができますよ。また、美容師は「容姿を美しくすること」ですが、理容師は「容姿を整えること」という点で異なっています。
主な就職先としては、理容師資格の有資格者は理容室へ就職することが多いです。やはり理容師の特徴でもあるシェービングは、理容室へ就職しないと学べないため、美容師とは就職先が異なります。もちろん、理容師資格を取得した後に、美容室へ就職するキャリア選択もありますよ。
理容室も美容室と同様に、アシスタント期間を経て理容師として働きます。理容師の平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、2024年時点で約379万円となっています。
③ネイリスト
ネイリストは、顧客の爪(ネイル)の手入れやデザインをする仕事です。ネイルの資格には「ネイリスト技能検定」や「ジェルネイル技能検定」などがありますが、就職をするために必須の資格ではありません。
主な仕事内容にはこのようなものが挙げられます。
- ネイルケア:爪の長さを整え、爪の表面を磨いたり甘皮の処理をしたりする
- ネイルカラー:爪にマニュキュアやジェルネイルを湿布する
- ネイルアート:カラーリングした爪にジェルやラインストーンなどでデザインする
- バックヤード業務:店内清掃など
ネイリストとして活躍するためには、ネイルサロンや美容院、エステティックサロン、結婚式場への就職だけでなく、自身で開業をしている人もいます。ネイリストの平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、2024年時点で約320万円となっています。
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④アイリスト
アイリストは、まつ毛パーマやまつ毛エクステンションの施術をおこなう専門家です。顧客はメイクが手軽になるため、需要がある美容関係の仕事ですね。
- パーマ液を使ってまつ毛にカールをつける。パーマのかかりやすさや取れやすさは、顧客ごとの毛質によって異なるため、専門的な知識とスキルが必要
- 人工のまつ毛を植毛して、まつ毛のボリュームアップをしたり、長さを出したりする。地まつ毛の根元に人工のまつ毛をつけるため、細かな専門技術が必要
以前はアイリストとして就職できましたが、現在は国家資格である美容師免許の有資格者でなければ施術ができない仕事のひとつです。法規制がなかったときに、「出血」や「目の充血」、「まぶたの腫れ」などの危害が増えてしまったため、2008年に厚生労働省が法整備をおこないました。
就職先はエステティックサロンや美容院が多く、美容院ひとつでトータルビューティーを提供している傾向がありますよ。
⑤エステティシャン
エステティシャンとは、エステティック業務をおこなう仕事のことで、フェイシャルやボディ、脱毛などの施術のことを指しますよ。化粧品や機械、手を使って施術をし、皮膚の美化や身体の疲れをほぐします。
- カウンセリング
- フェイシャルケア
- リラクゼーション
- ボディートリートメント
- 脱毛
- 商品の紹介・販売
- バックオフィス業務
施術だけではなく、生活スタイルのカウンセリング・アドバイス、顧客に使用してもらう商品の販売業務などもおこないます。
エステティシャンは資格がない人や未経験であっても就職することができるため、専門学校に通学しておらずに美容関係の仕事に就職したいと考えている就活生にはおすすめの仕事ですね。
エステティシャンの平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、2024年時点で約320万円です。経験を積むと個人サロンを経営している人や、経営者や著名人などの施術を手がけているケースもあります。
⑥美容鍼灸師
エステティシャンは肌の表面から施術をおこないますが、美容鍼灸師は肌の内面から美容施術をすることが特徴です。肌の内側にある神経を鍼で刺激したり、顔や身体のツボをお灸で刺激したりして、美容と健康にアプローチします。鍼灸師なので「鍼」と「お灸」を使用して施術をおこないますが、美容分野に特化している仕事が美容鍼灸師ですね。
美容鍼灸師になるためには、鍼灸科のある学校で養成課程を終了した後に、国家資格である「はり師」と「きゅう師」を取得する必要があります。取得後は、美容鍼灸サロン、エステティックサロン、鍼灸治療院で活躍している人が多い傾向にあります。
美容鍼灸師(鍼灸師)の平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、2024年時点で約459万円で、経験を積んだ後に独立・開業をしている人もいますよ。
⑦アロマセラピスト
アロマセラピーとは芳香治療のことで、エッセンシャルオイル(植物から抽出した香り成分)や薬効成分を利用して身体をリラックスさせ、ストレス解消や身体の不調を改善する治療方法です。この治療をおこなう仕事がアロマセラピストです。
顧客にあわせてアロマオイルと施術方法を選ぶため、治療に使用するアロマオイルに種類があるだけでなく、施術方法もこのように多数あります。
- 芳香浴法:香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える
- 沐浴(もくよく)法:エッセンシャルオイルを入れた湯に、全身または一部をつける
- 吸入法:エッセンシャルオイル成分を鼻や口から吸入する
- フェイシャルスチーム:蒸気を顔に当て、血行促進したり肌に潤いを与えたりする
- トリートメント法:身体や顔にトリートメントオイルを湿布する
アロマセラピストは資格がなくても就職できる仕事です。主な就職先としては、アロマサロンやホテル、温泉施設、病院、治療施設などで活躍しています。しかし、専門的な知識と技術がなければ仕事ができません。そのため「アロマテラピー検定」などの資格を取得している人が多いでしょう。
⑧美容部員(ビューティーアドバイザー)
美容部員とは、百貨店や化粧品専門店、ドラッグストアにて、顧客の美容に関する悩みや疑問を聞き、アドバイスや化粧品販売をおこなう仕事です。ブランドによっては、美容部員ではなく「ビューティーアドバイザー(BA)」と呼ばれています。
具体的な仕事は、このような内容をおこなっています。
- カウンセリング:顧客の悩みをヒアリングする
- タッチアップ:顧客にメイクやスキンケアをする
- ハンドデモ:化粧品の質感、香りを確認するために手に試し塗りをする
- バックヤード業務:商品管理、店内の清掃、小道具の手入れなど
特に資格の有無を問わず就職できるため、新卒でも人気の美容関係の仕事のひとつですね。
美容部員について詳しく知りたい人は、こちらの記事で紹介しているのでチェックしてくださいね。
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⑨メイクアップアーティスト
ドラマの撮影シーンなどを見ると、俳優にメイクをしている人がいますよね。このメイクを担当している仕事がメイクアップアーティストです。
メイクアップアーティストは、タレントやモデル、俳優へプロとしてメイクをおこないます。雑誌・広告物やテレビ番組・コマーシャル・映画、ファッションショーなどさまざまなシーンで活躍していますよ。
メイクアップアーティストは、専門のプロダクションやエステティックサロン、ブライダルサロン、化粧品メーカーに就職して活躍している人が多いです。資格は必要ないですが、メイクに関する専門的な知識と実績が必要になるため、独学で就職している人は少なく、美容系専門学校を卒業して就職している人がほとんどです。
⑩メイクアップインストラクター
メイクアップアーティストを先に紹介しましたが、メイクアップアーティストになるために専門学校で指導をおこなっている仕事がメイクアップインストラクターです。メイクのプロを目指している人以外にも、セミナーなどでデパートやコスメ専門店の美容部員に対してもメイク指導をおこないます。
インストラクターになるためには、メイクアップアーティストとしての実績が必要となります。インストラクターは講師業なので、メイクの技術だけでなく、コミュニケーション能力はもちろん、指導力も必要になるでしょう。
⑪ヘアメイクアップアーティスト
ここまで紹介したメイクアップアーティストはフェイスメイクがメインでしたが、ヘアメイクに特化した仕事がヘアメイクアーティストです。ヘアメイクアーティストもメイクアップアーティストと同じように、タレントやモデル、俳優に対してヘアアレンジをおこないます。
ヘアメイクアップアーティストは、ヘアアレンジの知識や技術がもとめられるだけでなく、メイクやファッションの知識ももとめられます。やはり、ヘアメイクだけでなく全体の雰囲気にあわせてヘアセットをする必要がありますよね。そのため、想像力や表現力ももとめられます。
ヘアメイクアーティストは髪への施術をおこなうため、就職するためには美容師の国家資格を取得する必要があります。資格取得をした後には、ヘアメイク専門プロダクションやエステティックサロン、化粧品メーカーで活躍することができます。また、実績があるヘアメイクアップアーティストはフリーランスとして活躍している人もいますよ。
⑫化粧品メーカー社員
美容関係の仕事は、顧客へ直接的に支援をするだけでなく、商品やサービスの開発に携わる方法もあります。化粧品メーカーで勤務すると、化粧品の製造・販売を通じて美容とかかわることができますよ。
化粧品メーカーに勤務すると、さまざまな仕事内容があり、このような部門が設置されています。
- 企画部門:どのような化粧品をつくるか検討する
- 開発部門:企画された化粧品を生産するテストをする
- 生産部門:工場で化粧品を製造する
- 販売部門:営業活動やオンライン、店頭で商品を広める
化粧品メーカーの社員になるためには、企業の採用選考を受けて就職します。企業によっては職種別の採用をおこなっていることもあるため、どのような職種が良いか考えてエントリーしましょう。
より詳しく化粧品メーカー社員について知りたい人は、こちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
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⑬リフレクソロジスト
足の裏を刺激する「足つぼマッサージ」を聞いたことがある就活生は多いのではないでしょうか。発祥や施術方法は異なるものの、反射療法と呼ばれるリフレクソロジーを使って施術する美容関係の仕事がリフレクソロジストです。
施術だけでなく顧客のカウンセリングを通じて、アドバイスをすることももとめられます。施術だけでは健康管理をすることはできないので、トータル的な健康管理をするために、食事や生活習慣のアドバイスもおこないます。
リフレクソロジストとして活躍するためには、身体の臓器・器官と足裏の反射区の関連や、解剖生理学、栄養学について知る必要があります。そのため、専門学校やスクールで知識と技術を身につけている人が多いでしょう。
⑭調香師
調香師とは、香水や化粧品、ボディーソープ、入浴剤、食品などに使用される香りを調合する仕事です。美容関係の仕事という観点で考えると、調合した香水やフレグランスを届けることで美容にかかわることができます。香水やフレグランスを調合する人は「パフューマー」と呼ばれています。
調香師は、香料会社や化粧品メーカーで活躍している人がほとんどです。企業や部門から仕事の依頼を受け、約6,000種類ある香料から使用する原料を選定し、処方箋を作成しています。専門的な知識を扱うため、就職するためには大学で化学や薬学、生物学を勉強していることがもとめられます。
調香師の平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、2024年時点で約551万円です。調香師は理系専門職なので給与水準が高い傾向にあります。また、これは日本の水準ですが、調香の本場であるフランスへ海外留学する人もおり、世界的に活躍するパヒューマーになると、より高い収入も期待できます。
⑮セラピスト
治療する人のことをセラピストといい、「治療士」や「療法士」とも言われます。セラピストとは総称として使われることもあり、美容関係の仕事としてだけでなく、医療系やメンタル系、リラクゼーション系にもセラピストの仕事はあります。
セラピストは、心身のストレスや不調を治療することで、症状の軽減や改善をします。そのため、美肌や美容、ダイエットなどの外見を追求するエステティシャンとは異なります。治療につかう技術はさまざまで、すでに紹介したアロマセラピー以外にも、カラーセラピーや森林セラピー、絵本セラピーなどがあります。
セラピストになるには資格は不要のため、未経験で就職をして活躍する人も多くいますよ。もちろんスクールに通ってセラピストに必要な知識や技術を学び就職する人もいるため、知識や経験の有無によっても収入は変わるでしょう。
⑯美容カウンセラー
一般的な医療機関ではカウンセリング専門の仕事はほとんどありませんが、美容外科や美容皮膚科などでは美容カウンセラーという仕事が活躍しています。美容外科や美容皮膚科は、いずれも病気や疾患を治療するのではなく、容姿を整えたり美肌を生み出したりするクリニックです。
美容カウンセラーはこのような仕事を担当しています。
- 受付・スケジュール管理
- 問い合わせ対応
- カウンセリング
- 医師・看護師との連携
- 診療のアシスタント
- 契約、会計 など
施術は医師や看護師が担当しますが、施術以外の仕事を幅広く担当します。カウンセリング以外にも受付対応や契約、会計などをおこないます。また、体験などで利用した顧客に対しては、サービスの説明や商品の提案などもおこないますよ。
美容カウンセラーには、資格は取得せずとも就職することができますよ。
⑰福祉美容師
美容師や理容師はすでに紹介しましたが、顧客の中には要介護者で美容室・理容室まで訪問できない方もいます。このように介護が必要な方へヘアカットやパーマ、カラーリングをおこなう美容師が福祉美容師です。
美容室・理容室の顧客と異なり、体調面に意識をしたり、身体的に負担がない施術をしたりすることがもとめられます。そのため、美容師・理容師としての知識・技術だけでなく、介護分野への理解も必要となりますね。
福祉美容師は、美容師・理容師と同じように国家資格美容師免許・理容師免許が必要となります。働くためには、福祉美容師サービスを提供している美容室への就職、あるいはフリーランスとして就職する方法があります。いずれも、介護施設や医療機関、自宅に訪問して施術をおこなう働き方です。
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福祉業界の選考に受かるためには、まず福祉業界の概要と特徴を理解しましょう。今回は、福祉業界の6つの職種を理解したうえで、業界動向や将来性についてキャリアアドバイザーとともに考えていきましょう。福祉業界を志望する際の注意点解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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⑱美容家
美容家とは、専門的な美容法やメイク術を活かして活躍する仕事です。活躍の幅は広く、メディアで美容に関する講師を担当したり、美容レッスンの企画・集客、メディアの記事の寄稿・監修・アドバイス、オリジナル商品の開発・販売などがあります。
美容家の中には、スキンケアやマッサージ、ヘアスタイル・アレンジ、パーソナルカラーなどを組み合わせてサービス提供をしている人もいます。美容法やメイクは人によって適した方法が異なるため、髪型や輪郭、生活志向、好み、肌質、体質などをヒアリングして、提案することがもとめられますね。
美容家になるために資格は要いません。しかし、専門的なスキルや知識、実績がなければ活躍できないため、美容師・メイクアップアーティストからの転身している人が多いですよ。
また、インスタグラムやユーチューブチャンネルを運営して美容系インフルエンサーとして活動し、広告収入を得て活動している人もいます。
美容関係の仕事に向いている人の特徴
ここまで美容関係の仕事を紹介しましたが、そもそも自分が美容関係の仕事に向いているのか気になる就活生もいるのではないでしょうか。美容関係の仕事は華やかなイメージがありますよね。しかし、このように漠然としたイメージで就職活動をすると、就職後にミスマッチとなってしまう可能性があるため注意が必要です。
ここでは、美容関係の仕事に向いている人の5つの特徴について詳しく解説しますね。自分に当てはまる特徴があるかチェックしながら読み進めましょう。
①美意識が高い
美容関係の仕事は、顧客に対して「美」を提供しますよね。やはりサービスを受ける顧客の目線に立って考えると、サービス提供している人が美意識があるかどうかで信頼度が変わります。信頼してもらうためにも、自分自身が高い美意識を持っていることが重要なポイントです。
②美容が好き
「当たり前」と感じるかもしれませんが、自分が就職する分野に興味を持っているかどうかは就職する上で重要なポイントです。特に、美容関係は技術が発展したり、トレンドが変化したりするため、美容に対して興味あることは向いている人の特徴です。
たとえば、美容師であればカットやカラー、パーマなどの技術は日々発展しているため、学び続ける必要があります。このような知識や技術を習得するためには、やはり美容分野に興味がある人でないとハードルが高いですよね。
そのため、美容が好きという人は美容関係の仕事に向いているだけでなく、業界で長く活躍していますよ。
③トレンドに敏感
美容関係の仕事は、世間で流行しているトレンドを分析し、サービス提供することがもとめられますよね。そのため、日常的にメディアやSNSを通じて、トレンド情報を収集している人は美容関係の仕事に向いています。
また、トレンド情報を追うメリットは、美容サービスを提供をするときだけではありません。施術中に顧客とのコミュニケーションを取るときにも、トレンド情報が共通の話題になり、リピーター獲得にもつながるのです。
「仕事で必要だから」という義務感ではなく、ストレスなく情報取集をしている人は、たのしみながら仕事をすることができますね。
④身だしなみが整っている
すでに紹介した美意識だけでなく、仕事で必要な道具なども手が行き届いていることは大切です。スタッフがどんなに美意識が高くても、使っている道具が汚れていたり、態度が悪かったりすると、顧客からのマイナス印象になってしまいますよね。
常に顧客に見られているという意識で、相手に不快感を与えない身だしなみを意識している人は、顧客から憧れの存在になることができます。このような存在になることは美容関係の仕事では特に重要なので、身だしなみが整っていることは美容関係の仕事に向いている人の特徴と言えますよ。
⑤ポジティブに考えられる
美容サービスを利用する顧客の中には、容姿に自信がない方や自己肯定感が低い方もいます。そのような方々に対してもサービスを提供し、満足をしてもらうことがもとめられますよね。そのときに「自分がポジティブである」だけでなく「顧客にポジティブな気持ちになってもらう」ことが大切なのです。そのためには、ポジティブに考えられるかどうかがポイントになります。
このように、美容へ関する知識や技術だけでなく、考え方も美容関係の仕事ではもとめられます。ポジティブに考えられる人は、自信を持って美容関係の仕事を志望しましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
就活生の中には、美容が好きだけど話すのは少し苦手という人もいますよね。たしかに、美容関係の仕事はコミュニケーションが必要なことがほとんどなので、人と話すことが好きな人が評価されることがあります。しかし、話すことよりももとめられるスキルがあるのです。
それは聴く力です。美容関係の仕事は、話すスキルよりも顧客の話を聴くスキルが重視されています。美容に関する悩みを引き出したり、施術中に顧客の話を聞いたりしますよね。そのため、話すことが苦手な就活生であっても、人の話を聴くことが好きな就活生は、美容関係の仕事の就活で高い評価が得られますよ。
そのため、人と話すことに苦手意識がある就活生であっても、美容関係の仕事に興味あるなら、まずエントリーすることがおすすめです。
美容関係の仕事に興味ある学生からのよくある質問
美容関係の仕事について詳しく紹介しましたが、まだ働く上での不安を抱えている学生もいるのではないでしょうか。この不安を解消するために、就活生から美容関係の仕事についての質問についてキャリアアドバイザーが回答します。
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美容関係の仕事で資格なしで働ける職種はありますか
美容関係系であっても資格なしでも働くことができる仕事があります。たとえば、ネイリスト・エステティシャン・美容部員・
ファッションアドバイザー・リフレクソロジスト・調香師・アロマセラピストなどが該当します。ただし、企業によって募集条件が異なるため、資格があった方が優遇されるケースもあるため、必ず企業ごとの応募条件をチェックしましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
資格なしで就職することができる美容関係の仕事であっても、専門学校へ通学していないと就職できないのではないかと不安を感じている就活生もいますよね。しかし、資格なしで就職できる美容関係の仕事は、高等学校卒業や大学卒業見込みでも就職できますよ。
とはいえ、紹介されている仕事に特化した専門学校もあります。たとえば、ネイリストやエステティシャン、リフレクソロジストなどです。専門学校でこれらの仕事へ就職するための知識を座学と実技を学んでいる学生の方が、やはり即戦力として評価されます。
しかし、知識や経験が全くない人であっても就職実績はあります。そのため、専門学校へ通学していないことを理由にエントリーを諦めるのではなく、まずは応募することがおすすめですね。
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美容関係の資格や免許には何がありますか
美容関係の仕事に活かせる資格・免許としては、国家資格美容師免許・国家資格理容師免許・アイリスト技能検定・ネイリスト技能検定・アロマテラピー検定・ネイリスト技能検定・認定エステティシャンなどがあげられます。特に人の肌に直接触れたり薬剤を使用したりする仕事では、皮膚科学や消毒法、感染症、化学薬品などについて勉強しなければ、美容サービスを提供することができないため、資格が整備されています。
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自分に合う美容関係の仕事はどのように見つけますか
自分にあう美容関係の仕事を見つけるためには、まず自分自身が美容サービスを利用することがおすすめです。それぞれのサービスの特徴を知り、自分が興味を持って技術の習得ができるか、勉強することができるかを通じて、自分に向いている仕事かどうか判断しましょう。
また、インターンシップに参加すると、より自分に向いているかどうか確認しやすくなります。実際に施術を受けるだけでは、仕事の全体を把握することが残念ながらできません。しかし、インターンシップに参加すると、アシスタントとして仕事の一部を体験したり、社員の仕事の一日の流れを体験したりできるため、自分に向いているか判断しやすくなりますよ。
自分に向いている美容関係の仕事を見つけよう
合計で18種類の美容関係の仕事を紹介しましたが、どのようなサービスを提供するか異なることがわかりましたね。また、普段利用するサービスが多くイメージが湧きやすい仕事ですが、適切なサービス提供をするためには、興味を持って知識や技術を学び続ける必要があることも紹介しました。
美容関係の仕事について理解を深めた後には、興味ある仕事についてより深くリサーチをして就活の準備を進めることがおすすめです。そして、早いタイミングから準備をして、周りの就活生と差をつけられるように行動しましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
就活生によっては専門学校ではなく、4年制の大学で勉強をしている人もいますよね。専門学校を卒業しなければ美容関係の仕事に就職できないと思っている就活生もいますが、専門学校卒ではなくても就職できる仕事もありますよ。具体例としては、このような仕事は専攻の文理を問わず就職することができます。
ネイリスト
エステティシャン
美容部員
ファッションアドバイザー
リフレクソロジー
アロマセラピスト
しかし、他の仕事は専門学校に通学し国家資格を取ることが必要なので、4年制の大学に在学している就活生は注意してくださいね。
4年制の大学を卒業して美容関係の仕事に就職するときには、調香師などの一部の専門的な仕事を除き専攻による優劣はありません。そのため、在学中に美容関係の仕事に就職したいと志した学生であっても、安心してエントリーすることができます。