目次
- エントリーシートと履歴書の違いは5つ! それぞれの用途を正しく理解しよう
- エントリーシートと履歴書の違い
- ①企業側の目的
- ②学生側の目的
- ③手に入れる方法
- ④内容
- ⑤書き方
- エントリーシートと履歴書のそれぞれで企業がチェックしているポイント
- エントリーシートでチェックしているポイント
- 履歴書で企業がチェックしているポイント
- エントリーシートと履歴書を両方提出する場合の注意点
- 内容に一貫性を持たせる
- ESと履歴書で同じ文章を使いまわすときはそれぞれの目的を意識する
- エントリーシートと履歴書の違いから効果的なアピールをして内定に近づこう
エントリーシートと履歴書の違いは5つ! それぞれの用途を正しく理解しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活をはじめた学生から、次のような質問をよく受けます。
「エントリーシート(ES)と履歴書の違いがわかりません」
「ESと履歴書の内容が似通ってしまうのですがどうしたら良いですか?」
ESと履歴書には5つの違いがあります。それぞれの用途を理解していないと、企業の意図に沿った書類を作成できません。
そこでこの記事では、ESと履歴書の5つの違い、企業がチェックしているポイント、提出するときの注意点を解説します。ESと履歴書の違いを理解して、魅力的なアピールができるようになりましょう。
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エントリーシートと履歴書の違い

就活生

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アドバイザー
大きく分けて企業と学生側の目的、手に入れる方法、質問内容、書き方などが異なりますよ。
ここからは、ESと履歴書の5つの違いを紹介します。ESと履歴書の違いを理解して、選考に通過できる書類をスムーズに作成できるようになりましょう。
①企業側の目的

まずは、ESと履歴書の違いを企業側の目的から解説します。
企業側がESや履歴書の提出を求める目的は何か、それぞれの書類から何を知ろうとしているのかを理解すれば、採用担当者に刺さるES・履歴書を作成できるようになりますよ。
エントリーシート:企業が採用の参考にする書類
企業にとってESは、採用のための参考書類です。ESには学生の志望動機や強み、経験などが書かれているので、その内容を参考にどの学生を採用するのか判断します。
新卒採用の際、企業には多くの学生からのエントリーが集まります。全員と面接するわけにはいかないので、面接に進む学生をある程度絞らなければなりません。
しかし、まだ会ったこともない学生の採用・不採用を判断するのは至難の業です。そこで、ひとまずESという書類をとおして学生の性格や特徴、意欲などを知り、採用の参考にするのです。

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アドバイザー
ESでは自己PRやガクチカ、志望動機などで学生の人柄、熱意を評価されていると押さえておきましょう。
ESの書き方や落ちないための対策は、以下の記事で解説しています。
ESの書き方:
エントリーシートの書き方は3つの基本で変わる|重要項目の例文付き
ESの通過率の上げ方:
ESで落ちる理由を徹底分析! 通過率を上げる10の対策|例文8つ
履歴書:入社後にも保管する公的文書
企業では履歴書は、入社後も保管する公的文書として扱われます。
学生を採用する際は、志望動機や強みなども重要ですが、前提としてどこの学校のどの学部でいつからいつまで学んできたのかといった経歴や、生年月日・名前などの個人情報の確認も必要です。そうした基本的な情報を知るための書類が履歴書です。
履歴書は、不採用になった場合、破棄されるケースが多いですが、採用されて入社した場合はそのまま保管されます。

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アドバイザー
履歴書の内容に虚偽が見つかった場合、それを理由に不採用・解雇になる可能性があること、入社後も保管される点を押さえて作成してくださいね。
キャリアアドバイザーが読み解く!エントリーシートと履歴書の評価の違いは企業による
いずれにせよ書類選考で手を抜かないことが大切
エントリーシートは、履歴書以上に学生の価値観や個性が反映されている書類です。そのため、企業側は自分たちが求める人物像と合致しているかどうかイメージを膨らませることができます。もし合致する可能性が高いと判断した場合には面接に呼ぶことになるため、エントリーシートは「会いたいと思ってもらえるかどうか」を意識してください。
一方で、学生が提出したエントリシートと履歴書をそれぞれどのように評価し扱っているかは、企業によって異なります。基本的にはどちらかの形式で提出を求められますし、どちらの書類であっても面接に進めば志望動機などは深掘りされる扱いのため、本質的には変わらないのだろうと私は考えています。
あえて言えば、エントリーシートで志望動機などを詳細に書かせる企業は、その内容の甘さで足切りをしている可能性はあるかもしれません。面接できちんと伝えれば良いからと、書類の時点で手を抜かないことが重要です。
履歴書や学歴欄の書き方は、以下の記事で解説しています。
履歴書の書き方:
好印象を残す履歴書の書き方|送り方やアピールのコツまで徹底解説
学歴欄の書き方:
履歴書における学歴欄の書き方|入学・卒業年がわかる早見表つき
②学生側の目的

次に、ESと履歴書の違いを学生側の目的から解説します。学生にとってESや履歴書はどのような意味を持つものなのか、しっかりと理解しておきましょう。書類を提出する目的や評価ポイントがわかっていれば、志望企業からの印象もグッと良くなりますよ。
エントリーシート:企業とのマッチ度をアピールする
学生にとってのESとは、企業とのマッチ度をアピールするものです。
ESをとおして、入社後に企業で貢献できる強みを持っていること、企業への志望度の強さ、性格や考え方と企業理念や社風に共通点があることを伝えて、「御社に最適な人材です」とアピールするために作成します。

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アドバイザー
魅力的なESを作成するためには、「どのような職種でどんな強みを活かせるか」「なぜ競合他社ではダメなのか」など、説得力を持たせてアピールすることが大切ですよ。
「企業で活かせる強みをアピールしたい」「企業への熱意やマッチ度を伝えて、ESの通過率を高めたい」という人は、以下の記事がおすすめです。
セールスポイントの例:
魅力的なセールスポイントの例は? ESや面接で自分を売り込むコツ
熱意やマッチ度が伝わる志望動機の作り方:
熱意が伝わる志望動機の締め方|作り方・伝え方を例文付きで解説
履歴書:正確な個人情報を伝える
履歴書は、個人情報を企業に正確に伝えるためのものです。履歴書には、強みや志望動機を書く欄がありますが、自己アピールよりも自分の情報を正確に伝えることがメインです。
すでに解説したとおり、履歴書は公的文書として扱われ、内容に虚偽があった場合にはしかるべき処分を下される可能性が高いです。自分を良く見せようとして誇張した経歴を書いたり、事実とは違う内容を書いたりするのは避けましょう。
就活で嘘をつくことのリスクはこちらの記事で確認してください。
関連記事
就活の嘘はバレる可能性大! バレる原因と噓のリスクを徹底解説
就活で嘘をつくことには、たくさんのリスクがあります。この記事では、嘘と嘘ではないものの境界線や、嘘のエピソードを話さなくて良い対策法をキャリアアドバイザーが紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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③手に入れる方法

ESと履歴書は入手経路も異なります。
ESや履歴書の入手経路、書式などは企業によっても違うことがあります。企業の指定に沿ったESや履歴書を提出できるように、これから解説する内容だけではなく、募集要項にも目を通しておきましょう。
エントリーシート:企業の採用サイトからダウンロードする
ESは企業サイトからダウンロードして入手できます。
ESの内容は企業ごとに異なるケースがあったり、社章が入ったりしていることが多いです。そのため、一つの書式を自己判断で使い回すのではなく、企業の指定に沿っているか確認してから使用してください。

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企業説明会に参加すると、その場でESをもらえることがあります。持ち帰るときにシワがついてしまわないように、クリアファイルを持参しておくと良いですよ。
以下の記事ではESの入手方法を解説しているので、あわせてチェックしてください。
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エントリーシートはどこで手に入れる? 5つの入手法と注意点を解説
エントリーシートはどこで入手するかわからない場合、企業への問い合わせは問題ありません。 この記事ではESの入手方法から注意点、作成するときのポイント、提出方法までキャリアアドバイザーが解説します。 問い合わせする際は、ここで紹介する方法を確認してからおこなうようにしましょう。
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履歴書:大学やコンビニで購入する
履歴書は、大学やコンビニなどで購入できます。大学内にある生協や本屋に行くと、大学の履歴書が販売されています。大学で履歴書を販売していない場合、コンビニや100円ショップなどで購入することも可能ですよ。
大半の企業では、履歴書を通して確認したいことに差はありません。たとえば、住所、氏名、顔写真、経歴などと大きな違いはないので、市販のもので問題ありません。
しかし、企業側で履歴書が指定されていることがあるので、念のため募集要項を確認しておきましょう。

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市販の履歴書を使う場合、志望動機欄があったり趣味・特技欄があったりするので、書きやすい形式のものを選ぶと良いですよ。
履歴書のフォーマットで合否は変わるのか気になる人は、以下の記事がおすすめです。
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④内容

次に、ESと履歴書の違いを内容面から見ていきましょう。
ESと履歴書の内容の違いを知れば、両者の差がよりわかりやすくなります。どのような点に注意して何をアピールすれば良いか、明確になりますよ。
エントリーシート:現在~未来の自分を伝える
ESは「今の自分が何を考え、将来どう活躍したいか」を企業に伝えるためのものです。
企業は、学生が入社後に活躍できそうか、可能性を見極めるためにESで質問しています。そのため、どんな強みがあり、どのように活きているか、業務にどう活かせるかまで伝える必要があるのです。
たとえば、学生時代に力を入れたことの質問に、「サークル活動を頑張りました」と答えるだけでは現在〜未来の自分は伝わりません。
「サークル活動で協調性の強みが身に付きました。貴社でも協調性を発揮して、チームの全員で成果を出せる人材になります」などと、アピールする必要があります。

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経験をアピールして終わりではなく「だから貴社でこんなふうに活躍できます」と伝えてみましょう。
履歴書:過去~現在の自分を伝える
履歴書は、「これまで歩んできた過去から現在の自分」を企業に伝えるためのものです。
企業が履歴書で確認したいのは、「この学生はどんな人柄で、どのような背景を持っているのか」という経歴に近いものです。学歴、資格、アルバイトなど過去の経験をとおして、社風や求めている人物像に合うかを判断しています。
そのため、自己PRをするESとは違い、過去から現在に焦点を当てた書き方をしないと、履歴書の目的からズレてしまうので注意が必要です。

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履歴書は、事実や経歴の確認がメインと考えておくとわかりやすいでしょう。アピールしたい内容があるかもしれませんが、わざわざ履歴書の提出を求められている理由を押さえておいてくださいね。
履歴書のアルバイト経験や資格欄の書き方は、以下の記事で解説しています。
アルバイト経験の書き方:
バイト歴は履歴書に書くべき? 判断基準や適切な書き方を徹底解説
資格欄の書き方:
履歴書の資格欄を正しく書くには|優先度や書くことがない人の記入例
⑤書き方

ESと履歴書には、書き方に明確な違いがあります。ESと履歴書を使い分けて、企業に正確に情報を伝えられるようにそれぞれの書き方を習得しておきましょう。
エントリーシート:熱意が伝わる表現を選ぶ
ESは強みや熱意が伝わるように、表現を選びながら書くことが大切です。
ESは企業が「この学生を面接に呼ぶべきか」を判断する最初の書類です。自己PRや志望動機等の自由記述が多いので、ほかの学生よりも印象に残るアピールや表現力が問われます。
たとえば、志望動機で「業界トップという理由で貴社を志望しています」と伝えるのではなく、「トップレベルの環境で働きたいという価値観に合うのが貴社なので、志望しています」と価値観を絡めて伝えたほうが熱意を受け取ってもらえます。

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ESでは、熱意が伝わる表現やもっと良い表現がないか考えてみましょう。
履歴書:簡潔にわかりやすくまとめる
履歴書では、ESに記載した内容の要点を絞り、簡潔にわかりやすくまとめることが大切です。
履歴書の回答欄はESよりも小さいので、情報を整理して伝える必要があります。先にESで伝える内容や表現方法を考えておけば、迷わず履歴書を書けるようになりますよ。
もしESと履歴書で同じ質問がある場合、ESでは詳細説明を目的にして、履歴書では要約をするイメージで考えると書きやすくておすすめです。

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履歴書とESの両方を提出するときは、ESを先に書いておきましょう。履歴書よりもESを先に書いておくこと、それぞれの内容で一貫性を保ちやすくなりますよ。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ極端すぎる文章は避けた方が無難
自分を卑下する・自信過剰はやめておこう
エントリーシートは、読んだ採用担当者に「会ってみたい」と思ってもらわなければいけません。そのためには、極端すぎる表現はなるべく避けて前向きな姿勢を見せてください。
想像することが難しいかもしれませんが、たとえばお見合い前に「自分は〇〇も苦手で、〇〇な点が短所で、〇〇に自信がないのですが、それでもお付き合いをしたいです」と言われるのと、「自分は〇〇をすることがすきで、〇〇を一緒に楽しみたいです」と言われるのでは、どちらのほうが会ってみようと思うでしょうか。
また、今度は度を越して「自分は〇〇も〇〇もできるパーフェクトな人間なのでお付き合いしましょう」と言われたらどうでしょうか。個人差はあるでしょうし、上記は少し極端な例ですが、何事もあまりにも行き過ぎてしまうと「会いたいな」と思ってもらうことは難しいことが多いです。
自分が相手の立場だったらどうか、という視点も忘れずにエントリーシートを書いていきましょう。
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エントリーシートと履歴書のそれぞれで企業がチェックしているポイント

就活生
ESと履歴書で企業がチェックしているポイントって違うのですか?

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そうですね。ESと履歴書では見ているポイントが異なりますよ。企業がどのような点をチェックしているのか見ていきましょう。
ここからは、ESと履歴書のそれぞれで企業がチェックしているポイントを解説します。チェックしているポイントを押さえたうえで作成できれば、通過率が高まり内定に近づけるでしょう。
エントリーシートでチェックしているポイント
企業はESで、学生の人柄や自社との適性などを評価しています。経歴や強みを伝えるだけではなく、「この学生なら活躍して、長く働き続けてくれそう」と思ってもらえるようなアピールが必要です。
ここから紹介する、志望度の高さ、社風と人柄のマッチ度などを伝えることが大切です。ほかにも、困難との向き合い方、入社後のビジョンも伝えて、高評価を得られるESにしていきましょう。
手書きでのESを提出する予定の人は、以下の記事も参考にしてくださいね。
関連記事
エントリーシートを手書きするべき企業とは? 書き方や注意点も解説
エントリーシートを手書きする際は、修正液や二重線で訂正することがないように下書きをして丁寧に作成しましょう。今回はエントリーシートを手書きで作成するメリットや、企業が手書きのエントリーシートをもとめる理由をキャリアアドバイザーが紹介します。エントリーシートを手書きするコツや注意点、作成時のチェックポイントも紹介しているので、手書きで作成する前にチェックしてくださいね。
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志望度がどのくらい高いのか
熱意のある学生は、モチベーションや長期的に働く意欲も高いです。採用にはコストや時間がかかるので、企業は「入社後すぐに退職しないか」「熱意の高い学生か」を見ています。
ESで熱意を伝えるときは、以下のように具体的な志望動機を伝えましょう。
御社のグローバル事業に興味を持ちました。
説明会で聞いた〇〇の話が印象的で、以降説明会で御社のブースがあると必ず参加していました。説明会に参加するたびに事業内容だけでなく、社員の方の人柄の良さを感じ、「尊敬できる人たちのもとで働きたい」という気持ちが強くなりました。

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志望度を伝えるためには「なぜ貴社なのか」を明確にすることがポイントです。企業との接点や、これまでの行動をアピールできると熱意や説得力が増しますよ。
志望動機の作成方法は、以下の記事で解説しています。
志望動機の書き方:
印象に残る履歴書の志望動機の書き方|新卒の就活生必見!
志望動機のOK・NG例文:
11例文|面接官の心をつかむ志望理由は4ステップで作成できる!
社風と学生の人柄がマッチするか
多くの仕事はチームで進めるので、企業は学生の人柄や価値観が社風に合うかを見ています。
たとえば、チームプレーを大切にしている企業に対して、「一人で黙々と行動するのが好きです」とアピールしてしまうと、ミスマッチな印象を持たれてしまいます。
一方で「チームで行動するときは個人の役割を設定して、協力しやすい環境を作ることを意識しています」と伝えると、相性の良さをアピールできますよ。

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社風は、説明会に参加している社員の雰囲気、求める人物像、社員インタビューなどを参考にすると考えやすいですよ。実績やスキルがなくても「この学生と一緒に働きたい」と感じてもらえる人柄を伝えることが大切です。
社風の調べ方や、それを踏まえた志望動機の書き方は、以下の記事で解説しています。
社風の調べ方:
社風を科学しよう! 自分に合った企業が見つかる分析方法を徹底解説
社風を踏まえた志望動機の書き方:
社風をいれた志望動機は差別化が大切|7ステップで完成する方法
どのようにして困難と向き合えるか
企業はESで、困難に直面したときに、どのように考えて行動するのかも評価しています。
仕事では思い通りにいかないことがたくさんあります。そのときに、解決策を見つけて困難と向き合える学生は、入社後も成長を続けて貢献できる可能性が高いです。
自己PRやガクチカなどで困難を感じた経験を書くときは、困難との向き合い方を具体的に伝えましょう。
アルバイト先の売り上げが伸び悩みました。そこで「店長の力になりたい」と考えた私は、原因分析のために200人にアンケートを取り、接客方法を見直しました。結果、改善点がわかり売り上げが20%向上しました。
このように、具体的な行動と成果を伝える必要があります。

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経験から得た学びや考えを、入社後どのように生かせるかまで説明できると、さらに評価してもらえますよ。
困難を乗り越えた経験の考え方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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【例文9選】困難を乗り越えた経験の回答方法! 好評価のコツを解説
困難を乗り越えた経験を伝える際は、エピソードだけでなく、プロセスや経験からの学びを伝えると効果的です。この記事では困難を乗り越えた経験をアピールする際の伝え方や避けるべき内容についてキャリアアドバイザーが解説します。エピソード別の例文もあるので、困難を乗り越えた経験をアピールしたい学生は参考にしてくださいね。
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入社後のビジョンや将来性があるか
ESでは、入社後のビジョンや将来性があるかも判断されています。
入社後のビジョンが決まっている学生ほど、モチベーションを保ちながら長期的に成長できる可能性が高いです。さらに、入社後のビジョンが具体的な学生は、志望度が高く熱意があると評価してもらえます。
ESでキャリアビジョンを聞かれたときは、入社後から数年単位で期間を分けて、目標や取り組み内容を伝えるのがポイントです。
入社後は、営業として先輩の商談に付きながら、誰よりも商品知識を深めます。入社3〜5年以内には営業トップになり、「営業といえば〇〇さん」と認識してもらえる実績を上げたいです。5年後以降は、社員の育成にも携わりさらに貴社に貢献したいと思っています。

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入社後のビジョンは、どんな職種で、どのような経験を積みたいか、役割を担いたいかが具体的なほど魅力を感じてもらえますよ。
ここからは、企業が履歴書でチェックしているポイントを、基本の経歴、保有資格やスキル、情報の正確性の3つに分けて解説します。
履歴書では、どんな経歴があるか、どのようなスキルがあるかをチェックされます。人柄、志望度、企業との相性などを見られるESとは、書き方や伝えるべきことも変わるので注意しましょう。
基本の経歴
履歴書では、学歴や職歴などの基本的な経歴が確認されます。経歴は学生がどのような環境で何を学んできたかが、一目でわかるためです。また学歴や職歴にズレがないか、選考の応募条件を満たしているかの判断基準に使われることもあります。
履歴書の経歴は、以下のように高校卒業から書くのが一般的です。
令和4年 3月 〇〇高校 卒業
令和4年 4月 〇〇大学△△学部 入学
令和8年 3月 〇〇大学△△学部 卒業見込み
以上
経歴に不安がある場合でも正直に記載しましょう。ブランク期間があっても、その期間での学びや成長を説明できれば、マイナスの評価にはならないので安心してください。

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履歴書が手書きの場合、文字の綺麗さや丁寧さなども評価に含まれる可能性がありますよ。
読まれる履歴書を書くときのコツや、卒業見込みと記載するときのポイントは、以下の記事で紹介しています。
読まれる履歴書を書くコツ:
読まれる履歴書は文字の大きさが重要! 手書き・PC別で徹底解説
卒業見込みと記載するときのポイント:
履歴書に卒業見込みと記載する時のポイント|学歴欄の書き方も解説
保有資格やスキル
履歴書では、業務に活かせる資格やスキルがあるかをチェックされます。
新卒就活はポテンシャル採用なので、基本的に資格やスキルよりも将来の可能性を評価されます。しかし、主体的に学び成長しようと努力した学生は、その行動力や人柄を評価してもらえるのです。
令和5年 10月 普通自動車第一種免許 取得
令和6年 12月 普通自動車二輪免許 取得
以上
履歴書に書いた保有資格やスキルは、面接の冒頭でアイスブレイクとして触れられる場合があります。良い雰囲気で面接をはじめられるように、「資格を取ろうと思った理由」「どのように活かせているか」などを端的に話せるように準備しておくと良いですよ。

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保有資格やスキルが履歴書を提出する企業や職種に直接関係なくても、積極的にアピールしましょう。
履歴書に資格を記入するときは、以下の記事にも目をとおしておいてくださいね。
関連記事
履歴書の資格欄を正しく書くには|優先度や書くことがない人の記入例
履歴書の資格欄は、正しいマナーを押さえて記入することで効果的にアピールできますよ! この記事では履歴書の資格欄の基本マナー、記入する資格の種類や優先度などをキャリアアドバイザーが解説します。 体裁を整えて面接官が読みやすい履歴書を作成しましょう。
記事を読む

情報の正確性
履歴書では記入されている情報が正確か、一貫性があるかをチェックされます。
履歴書は公式な文書なので、虚偽や経歴詐称があると問題です。企業は正確な情報に基づいて採用活動をしています。正確ではない情報があると選考に参加できなくなったり、内々定が取り消されたりするリスクがあるので注意が必要です。
また、集中力や事務作業などが多い職種では、誤字脱字の多さは「注意力がない」「適性がない」と判断される要因にもなります。
以下のようなミスをしていないか、履歴書の提出前に確認しましょう。
- 学歴、職歴、取得日で、正確な日付を調べずに記憶を頼りに書いている
- 会社名、学校名、資格名が略称になっている(例:英検→実用英語技能検定)
- 西暦と和暦が統一されていない(例:令和7年か2025年か統一する)
- 変換ミスや誤字脱字がある

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履歴書の提出後に誤りがあると気づいたときは、メールや郵送で再送するか、面接の冒頭で謝罪し意図的ではなかったことを説明しておくと良いですよ。
メールで履歴書を送付するときは、以下の記事を参考にしてください。
メールでの履歴書の送り方:
新卒就活で履歴書をメールする際のマナー│例文とテンプレートあり
履歴書の誤字・脱字の対処法:
履歴書の誤字・脱字はその後の対策が最重要|予防策も紹介
明日が履歴書の提出日でも大丈夫!
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エントリーシートと履歴書を両方提出する場合の注意点

就活生
ESと履歴書の両方を提出する場合、注意点はありますか?

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いくつか意識してほしいポイントがあります。たとえばそれぞれの内容に一貫性を持たせたり、使い回す際は目的を意識したり、などですね。ここから詳しく解説します。
多くの企業では、ESと履歴書どちらかだけの提出を求められます。しかし、企業によってはESと履歴書の両方を提出しなければならないケースがあります。せっかく頑張って書いたESや履歴書がマイナスな評価にならないように、注意点を押さえておきましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!書くことがないからといった空欄は絶対にやめよう
文章だけで情景がイメージできるように表現を目指す
当然ですが、空欄を作ったり文字数があまりにも少ないという状態にはしないようにしましょう。そのうえで、文章を作るときにはわかりやすい表現を使うことを心掛けてください。専門用語は必要最低限に留めて、文字だけでも学生がおこなってきたことがイメージできることが理想です。
たとえば、「飲食店のアルバイトでバッシングの時間短縮をおこない〇〇賞をもらった」という文章と「飲食店のアルバイトで顧客が帰ったあとの食器の片付けを素早くおこない、そのことが社内報に掲載された」という文章では、読み手に残す印象が異なるはずです。
自分の中で当たり前になってしまいこの言葉を使って良いのかわからない、という場合には提出前に第三者に感想をもらいながら改善をしていきましょう。
内容に一貫性を持たせる
まず注意すべきなのは、ESと履歴書の内容に一貫性を持たせることです。
たとえば、ESでは「表に立って人を引っ張ることが得意」とアピールしているのに、履歴書では「縁の下の力持ちとして行動することが得意」と書いていると、言っていることが二転三転する印象を受けますよね。
もちろん表に立つことも裏方として動くことも、両方得意という場合もあります。しかし、その場合は矛盾が生じないように、ESと履歴書それぞれで「表に立って人を引っ張れる一面と、裏方として人を支えられる一面がある」と書いたほうが良いです。

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ESと履歴書の内容に一貫性がないと、どれだけ熱意を持ってアピールをしても、説得力を感じてもらえないので注意しましょう。
縁の下の力持ちや行動力が強みの自己PRは、以下の記事で解説しています。
縁の下の力持ちが強みの自己PR:
縁の下の力持ちを自己PRするには?向いている仕事や例文を紹介
行動力が強みの自己PR:
例文つき|行動力が題材の自己PRは4ステップで通過率を上げる!
ESと履歴書で同じ文章を使いまわすときはそれぞれの目的を意識する
ESと履歴書で同じ文章を使い回すときは、それぞれの目的が異なることを意識しましょう。
ESは企業が採用の参考にする書類のことで、履歴書は経歴などをわかりやすく伝えるためのものです。内容が同じでも、それぞれの目的が異なるので、まったく同じ文章を使い回すと伝わり方にズレが生まれます。
同じテーマやエピソードを書くのは問題ありませんが、ESと履歴書のトーンや文章量に合わせて言い回しや構成を工夫しましょう。
たとえば、自己PRを書く場合、ESでは取り組んだときの感情、エピソードの背景を詳しく書き、履歴書では要点だけを簡潔にまとめて伝えるという使い分け方がおすすめです。

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ESと履歴書がまったく同じ内容でも評価が下がるわけではありません。しかし、企業の知りたい情報に合わせて表現を調整できると、印象アップにつながりますよ。
履歴書に時間がかかっている人は、「履歴書マニュアル」を活用しよう
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ESと履歴書は似ているように思えますが、その役割や目的は異なります。ESは人柄や志望度から「この学生を選考に呼ぶべきか」判断するための書類のことです。履歴書は、学歴や資格などをわかりやすくまとめて伝えるための書類です。
ESと履歴書の違いを意識して、それぞれの目的に合わせた書き方ができれば選考通過につながります。ESと履歴書それぞれに一貫性があれば、アピール内容の説得力も高まりますよ。
ESと履歴書の違いを理解したうえで作成し、内定に近づきましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
そもそも、ESと履歴書にはどのような違いがあるのでしょうか?