例文10選|歯科衛生士の志望動機は歯の健康への貢献意欲が必須!

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歯科衛生士 志望動機 アイキャッチ

目次

  1. 歯科衛生士の志望動機は目指す理由が重要! キャリアビジョンを明確にしよう
  2. まずはここから! 歯科衛生士とは
  3. オーラルケアのスペシャリスト
  4. 国家資格が必要な仕事
  5. 歯科衛生士のおもな3つの仕事内容
  6. ①歯科予防処置:口内の汚れを除去する
  7. ②歯科診療の補助:歯科医のサポートをする
  8. ③歯科保健指導:生活習慣の教育をおこなう
  9. 何が異なる? 歯科衛生士と歯科助手の違い
  10. 志望動機の内容が変わる! 歯科衛生士のおもな就職先
  11. 一般歯科
  12. 病院の歯科
  13. 特化した診療科目がある歯科
  14. 志望動機につながる! 歯科衛生士として働く4つの魅力
  15. ①多くの人の健康に直接貢献できる
  16. ②全国に働ける環境がある
  17. ③仕事とプライベートの両立がしやすい
  18. ④手に職をつけて安定的に働くことができる
  19. 志望動機で押し出そう! 歯科衛生士で求められる能力
  20. コミュニケーション能力
  21. 手先の器用さ
  22. ホスピタリティ
  23. 志望動機で差別化できる! 歯科衛生士3つのキャリア
  24. ①認定歯科衛生士を目指す
  25. ②歯科医院のなかで上位役職を目指す
  26. ③ケアマネジャーなどのほかの資格を取得して活躍の場を広げる
  27. 歯科衛生士の志望動機には4つの要素を盛り込もう
  28. ①なぜ歯科衛生士を目指すのか
  29. ②なぜその場所で働きたいのか
  30. ③自分の強みをどのように活かすのか
  31. ④歯科衛生士としてどのようにキャリアを歩みたいのか
  32. 志望先ごとに解説! 歯科衛生士の志望動機の例文7選
  33. 例文①一般歯科
  34. 例文②病院の歯科
  35. 例文③矯正歯科に強みのある歯科
  36. 例文④予防歯科に強みのある歯科
  37. 例文⑤小児歯科に強みのある歯科
  38. 例文⑥訪問歯科に強みのある歯科
  39. 例文⑦口腔外科に強みのある歯科
  40. 要チェック! 歯科衛生士の志望動機のNG例文3選
  41. NG例文①福利厚生を前面に押し出している
  42. NG例文②なぜ歯科衛生士になりたいかが不明確
  43. NG例文③掲げている目標が実現困難
  44. 歯科衛生士の志望動機に関して学生から良くある質問に回答!
  45. 歯科衛生士の志望動機には4つの要素が重要! 明確なビジョンで差別化しよう

歯科衛生士の志望動機は目指す理由が重要! キャリアビジョンを明確にしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から

「歯科衛生士の志望動機を作成するときのポイントを知りたいです。」
「ほかの学生と差別化できる志望動機のコツを教えてください。」

といった質問をよく受けます。歯科衛生士を目指しているけれど志望動機に何を盛り込めばいいかわからない学生や、ほかの学生と差別化する方法を知りたい学生もいるでしょう。

新卒から歯科衛生士を目指す場合、経験やスキルがあまりないケースが多いため、「なぜ歯科衛生士になりたいのか」や「将来どのようになりたいのか」を志望動機に盛り込む必要があります。

この記事では、歯科衛生士の志望動機に盛り込むべき内容や注意点について解説します。例文も10個紹介してるので、歯科衛生士を目指す人はぜひ参考にしてくださいね。

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まずはここから! 歯科衛生士とは

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就活生

歯科衛生士を目指しているのですが、志望動機が自信なくて……。

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キャリアアドバイザー

それでは改めて歯科衛生士とはどのような仕事か確認しましょう!

歯科衛生士を目指しているものの、どんな志望動機を作ればいいかわからない学生もいるでしょう。説得力のある志望動機を作るためにも、歯科衛生士の理解が欠かせません。

歯科衛生士の概要や特徴について解説するので、改めて確認しましょう。

オーラルケアのスペシャリスト

歯科衛生士は「オーラルケア」のスペシャリストとして口腔内の健康を維持するために歯科医師と協力して治療に携わる仕事です。

口腔内の健康を維持するための予防歯科や、治療後のアフターケアなど、多様な分野で活躍しています。口腔内の健康は全身の健康にも影響を与えるため、歯科衛生は医療現場において非常に重要な存在といえるでしょう

国家資格が必要な仕事

歯科衛生士は国家資格が必要です。試験を受験するには歯科衛生士の養成校(大学、短大、専門学校)で所定の課程を3年以上修了することが条件となっています

また、海外で歯科衛生士の学校を卒業していたり歯科衛生士に相当する免許を持っている場合も、厚生労働大臣の認定を受けることで国家試験を受験することが可能です。歯科衛生士の国家資格の合格率は非常に高く毎年90%を超えています。

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キャリアアドバイザー

国家資格は取得すると、一生使用することができます。再試験や更新の必要もないので、ライフスタイルの変化などで休暇を取ったとしても、長期的に働くことができますよ。

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也

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さまざまな社会変化にともなって歯科衛生士の需要は増えている

人々の健康志向・美容志向の高まりや高齢化の影響もあって、歯科衛生士に求められる役割と需要が高まっています。人生100年時代といわれる現代、健康な生活を維持するには80歳になっても自分の歯を20本以上保つことが推奨され、自分の歯でものが食べられることが重要だとされています。歯を失うおもな原因は歯周病ですが、歯周病は全身の病気とも深いかかわりがあることがわかっているそうです。

高齢になり歯が抜けるのは老化現象の表れではありますが、口腔内のケアを日頃からしっかりおこない予防・治療することでいくつになっても自分の歯を保つことが可能で、寝たきりや栄養不良、誤嚥性肺炎のリスクの予防する事にもつながるといわれています。口腔ケアの重要性ややり方を普及することも、歯科衛生士に求められる重要な役割といえますね。

また、かつては歯の治療というと、虫歯や歯周病などの歯の病気の治療が中心でしたが、近年若い世代を中心に、歯並びや歯の形、色などの見た目を整える治療への希望者も増えてきていることも、歯科衛生士の需要が増えている一因となっています。

歯科衛生士のおもな3つの仕事内容

歯科衛生士の3つの仕事内容

歯科衛生士の志望動機を考えるうえでは仕事内容について理解を深めることも重要です。歯科衛生士の仕事内容として歯科医師のサポートを思い浮かべる学生も多いですが、実は歯科衛生士の仕事はほかにもあります。

歯科衛生士のおもな仕事内容について詳しく解説していくので、志望動機を考える際の参考にしてみてください。

①歯科予防処置:口内の汚れを除去する

口腔内の健康を維持するためには、適切な道具や器具を使用して歯垢や歯石を取り除くことが重要です。歯垢とは食事や飲み物の摂取、唾液などによってできる歯の表面に形成される薄い膜のことです。

歯垢は歯ブラシやフロスなどの日常的なケアで取り除くことができますが、歯垢が溜まり固まると歯石となり自分では落とせなくなります。歯石を放置すると歯肉炎や歯周病を引き起こす可能性があるため、歯科衛生士は定期的な歯科検診やクリーニングをおこなうことでこれを防ぎます。

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キャリアアドバイザー

歯垢や歯石を取り除くことで、虫歯の予防や治療をすることにもつながりますよ。

②歯科診療の補助:歯科医のサポートをする

医師が診療をスムーズにおこなえるようにサポートすることも歯科衛生士の仕事の一つです。具体的には、治療の準備や患者とのコミュニケーションを通じて治療に必要な情報を収集し、歯科医師と協力して最適な治療プランを立てることなどがあげられます

仕事内容
  • 問診や診察の補助
  • 治療の補助
  • 患者指導

また、治療中の唾液を吸引したり歯の型を取ったり器具を消毒することも歯科衛生士の仕事です。歯科医師がより効率的に治療をおこなえるように、さまざまなサポートをする仕事といえますね。

③歯科保健指導:生活習慣の教育をおこなう

病院、診療所、学校、職場、保健センターなどで口腔の健康を維持するために患者や学生などに指導をおこなうことも歯科衛生士の仕事です。指導内容は栄養や食事の取り方、歯の磨き方、歯周疾患予防など、健康な歯と口腔内を維持するために必要な内容を伝えます。

また、患者や学生などの口腔内環境を評価し、個別に適切な指導をおこなうことで各自が自分で口腔内の健康を維持するための能力を高めるサポートもおこないます

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何が異なる? 歯科衛生士と歯科助手の違い

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就活生

歯医者に行くと「歯科衛生士」と「歯科助手」は同じ仕事をしているように見えますが、違いはどのような点にありますか?

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キャリア
アドバイザー

歯科衛生士と歯科助手の違いは資格の有無と仕事内容です。歯科助手は受付業務や診療補助、カウンセリングをおこない、特に資格は必要ありません。一方歯科衛生士は国家資格が必要な仕事です。

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就活生

歯科助手がやってはいけない業務はあるのですか?

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キャリア
アドバイザー

あります! 歯科助手が患者の口内に触れることは禁止されています。それぞれの違いについて詳しく解説しますね。

歯科衛生士と歯科助手を混同する学生も多いですが、両者の仕事内容には大きな違いがあり、求められるスキルも異なります

歯科衛生士は国家資格を取得する必要があり、歯科診療補助、歯科予防処置、歯科保健指導が可能です。一方、歯科助手は特別な資格が必要なく、医療行為以外の業務を担当することが一般的です。

歯科衛生士歯科助手
資格要件国家資格(歯科衛生士免許)資格不問(民間認定資格あり)
おもな業務・歯科予防処置(歯石除去)
・歯科診療補助(表面麻酔散布)
・歯科保健指導
・受付・会計
・クラーク業務
・レセプト業務器具の洗浄・減菌処理
・診療助手
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キャリアアドバイザー

歯科衛生士は医療職であり、歯科助手は医療行為をおこなわないサポート業務を担当する一般職であることを理解しておきましょう。

志望動機の内容が変わる! 歯科衛生士のおもな就職先

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就活生

歯科衛生士の仕事内容について理解できました! ちなみに歯科衛生士はどのような場所で働くことができるのですか?

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キャリアアドバイザー

歯科衛生士の就職先は多岐に渡ります。詳しく紹介しますね。

厚生労働省が発表した衛生行政「就業場所別にみた就業歯科衛生士(令和2年度)」によると歯科衛生士の約9割が歯科医院で働き、約5%が病院で働いていることが明記されています。

歯科衛生士は歯科医院での就職が一般的ですが、一口に歯科医院といってもさまざまな分野の歯科があります。それぞれで業務内容が異なるため、どこに就職するかによって志望動機も変化します。

歯科衛生士の就職先を確認しながら、自分が働きたい場所についても考えてみてくださいね。

一般歯科

一般歯科とは虫歯や歯周病など一般的な歯科診療をおこなう歯科医院のことです。歯科医師のサポートや定期検診・クリーニング、歯周病治療など多岐にわたる業務を担当しています。

歯科衛生士は患者と直接コミュニケーションを取ることが多く、患者の口腔内の状態を詳しく把握し治療計画を立てる役割も担っています。また、患者からの質問に答えたり、口腔ケアのアドバイスをしたりすることもありますよ。

一般歯科には、さまざまな症例の患者が来院するため、学校で習ったことを一通り経験でき、幅広い知識を向上させることができる点が魅力です

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キャリアアドバイザー

特に新卒で勤務を始めた場合は、診療全体の流れを理解できるというメリットもありますね。

病院の歯科

病院の歯科では虫歯や歯周病の治療に加えて病気やケガ、口腔がんなどの疾患の診断や治療をおこないます。また、口腔外科手術やインプラント治療など、より高度な治療を提供している点も病院の歯科の特徴です。

さらに、病院の歯科の歯科衛生士は手術の補助をおこなうこともあります。患者の治療を円滑で安全かつ確実に治療を実現するために、より高度な知識とスキルが求められるといえますね

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キャリアアドバイザー

病院の歯科は一般的な歯科医院とは異なり病気やケガによる緊急性の高い治療をおこなうことが多いため、24時間体制で対応しているところもあります。

特化した診療科目がある歯科

歯科のなかには一般的な歯科治療に加えて、より専門性の高い治療を提供している歯科があります。治療には高度な専門知識や技術を持った歯科医師が従事し、その治療をサポートする歯科衛生士にも高度な専門知識やスキルが求められます

特化した診療科目のある歯科の例
  • 矯正歯科
  • 予防歯科
  • 小児歯科
  • 訪問歯科
  • 口腔外科

専門診療科目のなかから矯正歯科、予防歯科、小児歯科、訪問歯科、口腔外科を詳しく解説します。歯科医療には多様な分野があるため、どの分野で活躍する歯科衛生士になりたいか参考にしてみてください。

矯正歯科

矯正歯科は歯列矯正治療をおもにおこなう歯科治療科目であり、小児から成人まで歯並びや不正咬合の治療をおこないます。不正咬合とは歯並びがよくないことや噛み合わせが合っていないことを指し、これらは日常的な生活に影響を与える可能性があります。

歯列を正しい位置に移動させるために矯正装置やワイヤー、透明なマウスピースを使用することがあります。矯正用のワイヤーやゴムなどを交換することも、矯正歯科の歯科栄養士の仕事の一つです。

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キャリアアドバイザー

矯正器具を使用していると歯垢などが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病を防ぐための処置をおこなったり、指導することも矯正歯科で働く歯科衛生士の重要な役割です。

予防歯科

予防歯科とは歯を失う原因の二大トップである歯周病や虫歯にならないよう、「検査」「ケア」「指導」することをいいます。このような予防的なアプローチは治療負担を軽減するだけでなく、歯の寿命を延ばすことにもつながります。

予防歯科の歯科衛生士は、虫歯や歯周病を予防するために予防歯科の観点からフッ素処方などの施策の提案をすることも仕事の一つです。また歯周ポケットの深さを測定して、歯周病の進行状況を確認したり、治療や対策の提案をすることもあります。

小児歯科

小児歯科は成長段階にある子どもたちの口内健康に焦点を当てた歯科医療の分野です。虫歯の治療や、子どもの歯から大人の歯へ生え変わるサポートがおもな対象となります。

虫歯は歯科疾患のなかでも最も一般的な病気であり、子どもたちにも多くみられます。小児歯科医師は子どもたちが健康な歯を持ち続けるために予防的な歯科処置をおこない虫歯の早期発見・治療を促します。また、永久歯が正しい位置に生えるように誘導したり歯並びの矯正などもおこないます。

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キャリアアドバイザー

小児歯科の治療では親しみやすい雰囲気作りも重要です。そのため歯科衛生士は子どもたちと遊びながら虫歯や歯周病の予防方法を教えたり、治療に必要な道具の使い方を説明することで、子どもたちの歯科治療に対する不安を和らげることも求められます。

訪問歯科

訪問歯科とは、介護を必要とする人や定期的な通院が困難な人の自宅や介護施設に歯科医師と歯科衛生士が訪問をして治療をおこなうことです。

訪問歯科のおもな対象者
  • 高齢のため、外出が困難な人
  • 寝たきりの人
  • 施設に入所中の人
  • 入院中の人
  • 介護認定を受けている人

歯科衛生士は歯科などの外来診療では歯科医師の補助が多くなりますが、訪問歯科では患者、家族、ケアマネジャーなど多くの関係者とコミュニケーションを取ることが求められ、歯科衛生士が主体的に活躍することができます。

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キャリアアドバイザー

移動や荷物の搬入、時間の調整など大変な面もありますが、患者だけでなく家族など多くの人から感謝されるやりがいもある仕事です。

口腔外科

口腔外科はおもに口腔内の疾患に対して手術をおこなうことに特化しています。具体的には一般歯科で治療ができない親知らずの抜歯や歯肉切除、骨移植、口腔がんや舌がん、事故による外傷、顎関節症、感染症などの治療をおこないます。

たとえば、親知らずの抜歯は神経の位置や歯の向きや歯の数などによって難易度が異なり、患者の状態に合わせた治療が必要です。

また、口腔内の炎症や腫瘍は患者の症状や進行具合によって治療法が異なるため、歯科医師にとっても一般的な歯科治療に比べて難易度が高く専門的な知識や技術を必要とする治療の一つといえます。そのため、治療のサポートを担当する歯科衛生士にも高度な専門知識やスキルが求められるのです。

キャリアアドバイザーコメント

堀内 康太郎

キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる

歯科衛生士は活躍の幅が広いことも魅力の一つ

歯科衛生士の就職先として真っ先に思い浮かべるのは、歯科医院ではないでしょうか。歯科衛生士の約9割は歯科医院に就職していますが、実はそれだけでなく、病院、製薬会社、歯科材料メーカー、保険会社、介護施設、学校、保健所や市町村保健センターなどでも活躍しています。歯科医院に比べれば多い割合ではないものの、勤務先が多岐にわたり、自分の働き方に応じて選択することができるのも魅力の一つです。

また一般社団法人全国歯科衛生士教育協議会が令和4年に発表した「歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告」によると、新卒歯科衛生士の求人倍率は2016年から20倍以上が続いています。また、令和4年の歯科診療所数は、全国のコンビニ数5万7,987店舗をはるかに上回る6万7,741施設もあります。

このように歯科衛生士は活躍の場が多く、今後もさらに広がっていくことが期待されていますよ。

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志望動機につながる! 歯科衛生士として働く4つの魅力

歯科衛生士をして働く4つの魅力
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就活生

歯科衛生士の勤務先は多岐に渡るのですね! 自分のニーズにあわせて就職先を選べるのは大きな魅力ですね。

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その通りです! ほかにも歯科衛生士として働く魅力があるので、あわせて確認しておきましょう。

歯科衛生士の志望動機で説得力を持たせるためには、歯科衛生士として働く魅力を押さえておくことが重要です。歯科衛生士の4つの魅力を紹介するので、志望動機でアピールできるようにしましょう。

①多くの人の健康に直接貢献できる

歯科衛生士の魅力として、多くの人の健康に直接貢献ができる点がまずあげられます。口腔環境のケアや、薬物の塗布などをおこなって患者の歯の健康を守ることができる専門職であることが仕事の誇りとやりがいにつながるでしょう。

また、患者の歯の治療に直接かかわることで患者から感謝の言葉をかけてもらえる点も歯科衛生士として働くうえでやりがいにつながります。患者一人ひとりに寄り添い、信頼関係を築きながら仕事をしたい人にはおすすめの仕事といえますね

歯科衛生士と同じように人の役に立つ仕事についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて確認してくださいね。

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②全国に働ける環境がある

2022年厚生労働省「医療施設調査」によると、日本には6万7,741箇所の歯科診療所があります。また、求人倍率は22.6倍と非常に高く、歯科衛生士の需要が高いことを示しています。

歯科衛生士の資格を取得すれば全国で働くことができる仕事なので、地元で働きたい人も都市部で就職したいと考える人も、それぞれ自分に合った環境で働くことができます。自分に合った環境でどこでも働くことができる点は、歯科衛生士として働く大きな魅力といえますね

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高齢化にともない口腔ケアの必要性が高まっていることから、今後も歯科衛生士の需要が高いままだと考えられます

③仕事とプライベートの両立がしやすい

歯科衛生士の仕事は労働条件の点でも魅力的です。看護師などに比べて残業が少なく、不規則な時間で働くことはほとんどありません。多くの歯科医院は患者の来院時間を予約制にしているため、1日の予定がわかりやすく残業も少ない傾向にあるからです。

また、開始時刻と終了時刻が決まっているため、夜中などの時間に働くことは基本的にありません。医療職はハードな印象がありますが、歯科衛生士は労働条件の面で魅力的な職業といえるでしょう

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ただし、病院の歯科などの一部の緊急性が高い就職先では、夜勤がある場合もあります。

④手に職をつけて安定的に働くことができる

歯科衛生士は国家資格であり、資格を保有していないと歯科衛生士の仕事をすることができません。反対に、資格を持ってさえいれば、歯科衛生士として長期的に働くことが可能です。

歯科の治療をするには歯科医師はもちろん必要ですが、そのサポートなどをおこなう歯科栄養士の存在も欠かせません。そのため手に職をつけて安定的に働くことができるのも歯科栄養士の魅力といえますね。

志望動機で押し出そう! 歯科衛生士で求められる能力

歯科衛生士に求められる能力
  • コミュニケーション能力
  • 手先の器用さ
  • ホスピタリティ

歯科栄養士になるには歯科衛生に必要なスキルや知識を習得することはもちろん大切ですが、そのほかにも求められる重要な能力があります。志望動機を書くにあたり、ここで解説する点を押さえておけば効果的にアピールすることができるでしょう。

コミュニケーション能力

歯科医院を訪れる患者は子どもから高齢者まで年齢層が幅広く、それぞれ自分の歯や口の中の状態、治療方法について不安を抱えています。性別も個性もさまざまで、その人に合った接し方が求められます。

たとえ技術がどんなに高くても、不安が解消されない歯科医院には通院しないでしょう。そのため、笑顔で丁寧に対応し、不安を取り除こうとする姿勢が求められますよ

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また、スタッフ同士で情報を共有し、協力することも求められます。そのため、歯科衛生士には協調性も必要であると覚えておきましょう。

コミュニケーション能力のアピール方法はこちらを参考にしてみてくださいね。

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また協調性の効果的なアピール方法についてはこちらで解説していますよ。

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手先の器用さ

歯科衛生士は患者の口内清掃や治療補助など細かい作業をおこなうため、手先の器用さも求められます。口の中に髪の毛が入っただけでも大きな違和感を感じることがありますよね。口内の粘膜は非常に敏感なため、治療中に患者に違和感を感じさせないためにも細心の注意が必要です

たとえば、歯石除去や歯のクリーニング、処置のための器具の操作では、患者の口内にある細かい部位にアプローチするために器具を微細に操作しなければいけません。そのため、歯科衛生士の業務には高い集中力や正確さも必要になります。

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患者の状態や反応によっては作業が難しくなる場合がありますが、歯科衛生士は手先の器用さを発揮して患者の口内健康を守るために最善を尽くすことが求められます。

ホスピタリティ

歯科衛生士に求められるホスピタリティとは、技術だけではなく心のこもったサービスを提供し患者との信頼関係を築き寄り添うことを意味します。

まず第一に患者との信頼関係を築くことが大切です。患者が治療に対する不安を抱えている場合には、その不安を取り除くためにはまず患者の話をしっかりと聞くことが求められます。また、治療中に患者の状態を気遣い快適な環境を提供することも歯科衛生士の役割といえるでしょう

たとえば、患者が治療中に痛みを感じたときは治療を一時中断するなど痛みを軽減する配慮や、口を開けたままの状態は疲れることがあるため休憩を入れることも必要です。

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キャリアアドバイザー

患者に対して親身になって寄り添い声をかけることで、患者の安心にもつながりますよ。

キャリアアドバイザーコメント

上村 京久

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日々進化する技術や治療法を学び続ける姿勢も重要

歯科衛生士の求人は売り手市場である一方で、専門性の高い技術と知識が必要とされます。また、歯の治療に関しても、たとえば歯のかぶせ物や詰め物が金属からパソコンで設計をしたセラミックに変わることによって、治療の精度も治療にかかるスピードもアップしています。もちろん治療法だけでなく、それに必要な材料や道具、機械類の進歩も日々進んでいます。

また、近年は審美歯科治療への関心も高まっており、ホワイトニングやインプラントを希望する患者も増えています。そのため多様化する患者の要望へ対応するためにも、歯科医のサポートをする歯科衛生士は日々自己研鑽に努め、知識やスキルのブラッシュアップが欠かせません。

最新の知識を身に付けるには歯科衛生士会や学会、歯科材料メーカーなどが歯科衛生士向けに開催しているセミナーに参加することもおすすめですよ。歯石除去をはじめとする技術を上達させるには、マネキンを使ったトレーニングでスキルアップを図ったり、先輩衛生士や歯科医師のOJTを受けることも必要でしょう。このように歯科衛生士には日々進化する技術や治療法を学び続ける姿勢が求められることを覚えておいてくださいね。

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志望動機で差別化できる! 歯科衛生士3つのキャリア

歯科栄養士のおもなキャリア
  1. 認定歯科衛生士を目指す
  2. 歯科医院のなかで上位役職を目指す
  3. ケアマネジャーなどのほかの資格を取得して活躍の場を広げる

歯科栄養士の志望動機で周囲と差別化するには、入社後のキャリアを明確にすることも重要です。ここからは歯科栄養士のおもな3つのキャリアを紹介するので、将来をイメージしながら確認していきましょう。

①認定歯科衛生士を目指す

歯科衛生士には多くの認定資格が用意されています。資格を取得すると認定資格衛生士となり、特定専門分野で高度な業務実践の知識・技能があると証明することができますよ。この認定資格は歯科衛生士のスキルや知識を認め、現場で活かすことを目的としています

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キャリアアドバイザー

日本歯科衛生士会が認定している資格にはいくつか種類があり、ここからは「認定分野A・B」について詳しく解説します。歯科衛生士としてのスキル向上や成長が期待できるのでキャリアアップの参考にしてみてください。

認定分野A

認定分野Aはおもに食事に関する生活習慣病予防の治療や知識を身に付けるための認定制度で、特定保健指導や食生活改善指導などが含まれます。この分野で認定されることで、食生活に関する正しい知識を身に付け、生活習慣病予防につながる食事指導や相談をおこなうことができるようになります。

認定内容
  • 生活習慣病予防(特定保険指導)
  • 摂食嚥下リハビリテーション
  • 在宅療養指導・口腔機能管理
  • 糖尿病予防指導
  • 医科歯科連携・口腔機能管理
  • 歯科医療安全管理
受検基準
  • 生涯研修制度専門研修の「保健教育」・「保健管理」・「組織活動」の中から2コース・30単位以上修得
  • 歯科衛生士業務経験が3年以上
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キャリアアドバイザー

認定を受けた歯科衛生士は、より専門的な知識を身に付け質の高い技術を提供することができるといえるでしょう。健康な生活を送るために認定分野Aは非常に重要な役割を果たしていますよ。

認定分野B

認定分野Bは、より高度な知識と技術で患者の口腔内の予防ケアや歯周病の治療などをおこなうために必要となります。

たとえば認定分野Bの一つである老年歯科では、高齢者にかかわる現場での複雑な問題を地域の人と協力して解決する必要があります。老年歯科では地域を包括する役割も担い多岐にわたる業務を担当するため、知識やスキルだけではなく人間力も求められます。

認定内容
  • 障害者歯科
  • 老年歯科
  • 地域歯科保健
  • 口腔保健管理
  • う蝕予防管理
受検基準
  • 審査機関が審査・推薦した歯科衛生士
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キャリアアドバイザー

認定分野Bの歯科衛生士は、単に技術の経験を積むだけではなく、人間性やコミュニケーション能力など多面的なスキルを身に付ける必要がありますよ。

②歯科医院のなかで上位役職を目指す

歯科衛生士としての経験を積み重ねると、昇進などキャリアアップの機会が増えます。歯科医院では「衛生士長」や「主任」などの役職があり、このような役職に就くことでスキルアップを図ったり、歯科衛生士の指導など院内で責任ある役割を担うことができるようになります。

役職に就くためにはチームワークやコミュニケーション能力、問題解決能力などが求められます。また、ほかの歯科衛生士の成長を促すためにコーチングやメンタリングなどのスキルも必要となります

上位の役職に就くためには専門知識や技術を身につけるだけではなく、チームメンバーを引っ張って、歯科医院の運営に貢献できるよう、リーダーシップを発揮することを目指しましょう。

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キャリアアドバイザー

衛生士長や主任などの役職は、報酬面でも大きなメリットがありますよ。

リーダーシップは言い換えることでより効果的にアピールすることができます。リーダーシップの言い換え方についてはこちらの記事で解説していますよ。

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例文13選|リーダーシップを言い換えて強みを効果的にアピール!

リーダーシップをアピールする際は、言い換えることでより効果的に伝えることができます。企業がなぜリーダーシップのある人材をもとめるのかを理解したうえで、例文を参考に是非作成してみてください。

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例文13選|リーダーシップを言い換えて強みを効果的にアピール!

③ケアマネジャーなどのほかの資格を取得して活躍の場を広げる

歯科衛生士の資格を持ちながらほかの資格を取得するという「ダブルライセンス」もあります。複数の関連する資格を組み合わせることで仕事の幅やキャリアにつなげましょう。

ダブルライセンスの例とできること
  • 歯科衛生士×ケアマネージャー:訪問歯科で歯科治療や口腔ケアを提供する際に、ケアマネージャーの知識やスキルを活かせる
  • 歯科衛生士×歯科技工士:銀歯やかぶせ物調整の作業などの際、知識があることで正確でスピーディーな仕事ができる
  • 歯科衛生士×保育士:保育園などの「はみがき指導」で両方の資格を活かして活躍できる

このように歯科衛生士とほかの資格を取得することで、さまざまな場面で活躍することができたり、より専門性を増すことができます

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ダブルライセンスを持つことで、将来的に幅広い分野でキャリアアップすることにもつながりますよ。

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歯科衛生士の志望動機には4つの要素を盛り込もう

歯科衛生士の志望動機に盛り込むべき要素

歯科衛生士としての志望動機には、魅力を感じていることを示すだけでなく、その目的や将来の目標を明確に説明することが重要です。また自分の強みを活かし、入職後どのように活躍できるのかをイメージさせることも求められます。

歯科衛生士の志望動機に盛り込むべき4つの要素を紹介するので、歯科衛生士を目指している人はぜひ参考にしてくださいね。

医療業界の志望動機はこちらの記事で紹介しているので、あわせて確認しておきましょう。

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①なぜ歯科衛生士を目指すのか

歯科衛生士になりたい理由は人それぞれなので、まずは自分がなぜ歯科衛生士を目指しているのかを伝えましょう。

歯科衛生士を目指す理由の例
  • 自分が歯科治療を受けた経験から歯の健康に興味を持った
  • 身内に歯科衛生士がいて、働いている姿を見て憧れを持つようになった
  • 周囲で歯に関する問題を抱える人が増え、そのような問題を解決する手助けをしたいと思った

人の健康に携わる仕事は歯科衛生士だけではありません。看護師や歯科助手ではなく、なぜ歯科衛生士になりたいのか自身が歯科衛生士という職業にたどり着いた経緯やきっかけを盛り込んで考えると良いでしょう

②なぜその場所で働きたいのか

歯科衛生士として働く場所には歯科医院や訪問歯科など、さまざまな選択肢があります。そのため、多くの選択肢から「なぜその場所で働きたいのか」を明確にする必要があります

その場所ならではの理由を見つけるための方法
  • 歯科医院のホームページやパンフレットなどをよく読む
  • 歯科医院に実際に足を運んでみる
  • 歯科医院に勤務している人に直接話を聞く
  • 歯科医院の理念や診療方針を確認する

たとえば、地域密着型の歯科医院であれば地域の人との交流を通じて地域貢献することができます。また、訪問歯科は自宅や施設などに直接出向いて診療をおこなうため、患者との信頼関係を深めることができるというメリットがありますよ。

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キャリアアドバイザー

自分が働きたい応募先の魅力を明確にすることで、志望度や熱意をアピールすることができますよ。

③自分の強みをどのように活かすのか

歯科衛生士の志望動機では自分がどのような強みを持っているかを正確に把握してアピールすることも重要です。たとえば、コミュニケーション能力を強みとして伝える場合は、コミュニケーションのなかの「傾聴力」「伝達力」「理解力」のうち、自分はどの点で強みを持っているのかをより詳細に分析し明確にしておきましょう。

また歯科衛生士として就職したあとに強みをどのように活かすのかを具体的にイメージしてもらうことも重要です。

アピールする強みと歯科衛生士としての活かし方の例
  • 伝達力:患者に対してよりわかりやすく説明することができる
  • 傾聴力:患者の話に耳を傾け、最適な提案ができる

このように、「過去の体験での強み」と「医療現場で活かせること」この2つの間につながりを持たせアピールすることで説得力のある志望動機になりますよ

④歯科衛生士としてどのようにキャリアを歩みたいのか

歯科衛生士は、さまざまな分野で活躍することが可能です。たとえば、口腔ケアや歯科治療の専門家として診療にかかわったり、教育や研究に携わることで、より高度なスキルを身に付けることもできますよ。

自分自身が、どのようなキャリアを歩みたいのかを明確にすることで歯科衛生士としての志望動機をより具体的に説明することができるようになります。目指す歯科衛生士像と、その理由や目標達成のために何をしたいかを明確にし熱意を伝えましょう

キャリアプランが思いつかないときの対処法についてはこちらの記事で紹介しているので、あわせて確認してくださいね。

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キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也

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なぜその志望先を選んだのかを特に念入りに準備しよう

歯科衛生士は専門職としての知識と技術力を身につけていることが求められますが、新卒の場合は実務経験がないため、学校で学んだ知識と技術だけのアピールだけではほかの学生と差別化するのが難しいでしょう。そのため歯科衛生士もほかの一般企業の志望動機同様に、歯科医院など歯科衛生士として働く多くの場所があるなかで、なぜその志望先を選んだのかを明確にすることが重要です。

たとえば、志望先が歯科医院であれば、特に力を注いでいる分野や治療法、治療方針、ミッション、経営理念、取り組み姿勢、患者に対する接し方など、何に惹かれ共感を覚えたのかをその理由と共に具体的に述べましょう。そうすることで「ここで働きたい」というあなたの熱意、価値観、意欲、信念、志の高さなど、実に多くのことを伝えることができますよ。

そのためにも志望先の見学やホームページでの情報収集をし、理解を深めることが重要です。

志望先ごとに解説! 歯科衛生士の志望動機の例文7選

歯科衛生士の志望動機で盛り込むべき要素を理解できたところで実際の志望動機を例文で見ていきましょう。志望動機作成のコツを押さえたうえで例文を見てみるとポイントがより明確になり志望動機作成に役立つでしょう。

ここでは志望先のケース別に7つのパターンで志望動機を解説します。

例文①一般歯科

例文

私は幼少期から歯科医院に頻繁に通い、そこで出会った歯科衛生士さんたちの姿勢や技術に感銘を受け歯科衛生士を目指すようになりました。

歯科医院に足を運ぶ多くの患者たちは治療や診察に対して恐怖や不安を感じるものです。しかし、貴院の歯科衛生士の方は患者たちの不安を取り除くために最大限の努力をしていると感じています。常に心を込めた指導やアドバイスをおこない、患者たちの痛みを軽減し安心感を与えることを心掛けている姿に感銘を受け、一緒に働きたいと感じました。

貴院に就職後は私の傾聴力を活かし、多くの方々に健康な歯と口腔環境を保つためのアドバイスやケアを提供し笑顔あふれる生活を送れるようにサポートしていきたいと考えています。

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幼少期に歯科医院に通った経験をきっかけに歯科衛生士を目指すようになったという明確な志望動機が述べられています。また、歯科医療における患者の不安を取り除き、寄り添い安心感を与えるという歯科衛生士の役割を理解しています。

例文②病院の歯科

例文

私はチーム医療の体制が整備された環境で働くことを望んでおり、貴院を志望しました。

学生時代に総合病院で実習を経験しチーム医療に携わるなかで、内科などのほかの診療科との連携が重要であることを実感しました。患者にとって最適な治療を提供するには、ほかの診療科と協力することが欠かせないということを学びました。

貴院はチーム医療を推進していることをインターンシップで知り、そのような環境で働くことが私の成長につながると考えています。

貴院に就職後は大学の部活動で培ったリーダーシップを発揮し、チームをまとめて引っ張っていく存在を目指します。

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実習でチーム医療に携わり、ほかの診療科との連携が重要であることを理解し、「協力体制が整っているこの病院に入社したい」という志望理由が伝わってきます。

例文③矯正歯科に強みのある歯科

例文

私が貴院を志望した理由は矯正歯科に力を入れていることに魅力を感じたからです。

私は小学生の頃歯並びが悪いことにコンプレックスを感じていて、人と話すことが苦手でした。しかし中学生になって歯の矯正治療を受けたことで、自信を持って話すことができるようになり、以前より性格も明るくなったと感じています。

その中でも貴院は患者一人ひとりの歯の状態や、予算、術後の希望などさまざまな観点から患者さんに最も最適な提案をしていることを説明会で知り、志望しました。

私は自分の経験から、歯並びの悩みに対して実感をもって理解し、共感することができます。貴院に就職後は歯科衛生士として患者さんに寄り添った治療を心がけ、患者さんが納得し笑顔になってもらえるようにサポートしていきたいと思っています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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自身が歯並びの治療を受け、見た目や気持ちに変化があった経験から矯正歯科の歯科衛生士になりたいという明確な志望動機が伝わってきます。

例文④予防歯科に強みのある歯科

例文

私が貴院を志望した理由は予防歯科に力を入れているからです。

学校の授業を受ける中で、予防歯科は虫歯や歯周病といった疾患の予防や早期発見、治療後のアフターケアなど患者さんの健康維持に欠かせない分野であると感じ、もっと深く学びたいと思いました。

貴院では予防歯科の中でも院内研修はもちろん、外部への研修制度も設けていることからスキルアップしながら専門性を高めた働き方ができると感じています。

就職後は初対面の人とも臆せずに話せる強みを活かし、地域の方々に寄り添い、健康は歯を維持するサポートしていきたいと考えています。

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予防歯科に深い関心を持ち、病院の研修制度を活用して最新の知識と技術を身に付けようとする意欲が伝わってきます。

例文⑤小児歯科に強みのある歯科

例文

貴院でのインターンを通じて子どもたちへの対応に感銘を受け志望しました。

大学時代はボランティア活動を通じて子どもたちとかかわる機会があったのですが、「歯医者が苦手」と感じている子が多いなと感じました。そこで歯科医院を苦手とする子どもたちに寄り添い、治療を受けやすくサポートできる歯科衛生士を目指すようになりました。

その中でも貴院を志望したのは、貴院が大事にしている「子どもに寄り添う歯科診療」考え方や姿勢に共感したからです。子どもが治療を嫌がらないようにおもちゃなどで興味を引くなど、子どもたちに寄り添っている姿に感銘を受けました。

就職後はボランティアで子どもたちとかかわってきた経験を活かして、歯科治療に恐怖を感じてしまう子どもたちに寄り添い安心して治療を受けられるよう努めます。

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自分のやりたいことと応募先が重視している点がマッチしていることが伝わる志望動機ですね。また、歯科医院でのインターン経験が「ここで働きたい」という決意につながった理由も明確です。

例文⑥訪問歯科に強みのある歯科

例文

私は訪問歯科に重点を置く貴院に強い関心を持ち志望しました。

祖父が訪問歯科で口腔ケアを受けており、その際の診療の様子を何度も見ているうちに訪問歯科に興味を持つようになりました。訪問歯科は高齢者にとって非常に重要であり、地域の医療、介護施設と密に連携することで高齢者が快適な生活を送ることができます。

貴院の歯科衛生士さんは家族に祖父の治療の状況をわかりやすく説明してくださるなど、患者である祖父だけでなく、家族についても気を遣ってくださる点に惹かれました。

就職後は高齢者の口腔ケアに関する知識や技術を磨き、私の周囲を巻き込む力を存分に活かして地域の医療、介護施設との連携し将来的には地域包括ケアに貢献したいと考えています。

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訪問歯科に興味を持ち志望する背景や動機が明確に示されています。さらに、地域包括するような歯科診療のマネジメントにも携わりたいという将来の展望がはっきり示されており意欲が感じられます。

例文⑦口腔外科に強みのある歯科

例文

私は歯科衛生士としての経験を積んだ後、さらに専門的な知識と技術を学ぶために口腔外科がある貴院を志望しました。

口腔外科は患者さんの治療に関する専門知識や技術が必要とされる分野であり、貴院で働くことで多くの専門知識や技術を習得し患者さんに対して最高の治療を提供したいと考えています。

以前、私の親戚が交通事故に遭い、貴院で治療を受けた経験があります。その際、貴院の医師やスタッフがほかの分野の医療と密接に連携し最適な治療を提供するという取り組みに感銘を受けました。

貴院に就職後は持ち前の勤勉性を活かし、最新技術を積極的に学び、高度な医療を提供できるようになりたいと思っています。

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歯科衛生士として経験を積んだ後、さらに専門的な知識と技術を学ぶために口腔外科で深い知識を得たいという意欲が伝わります。患者に最も適した治療を提供するために、多くの専門知識や技術を習得し高度な医療を提供できるようになりたいという熱意が伝わってきます。

要チェック! 歯科衛生士の志望動機のNG例文3選

歯科衛生士の志望動機で避けるべき内容を知りたい方も多いのではないでしょうか。「家から近いから」「将来、安定しているから」など具体性がなく抽象的な言葉は「意欲が感じられない」と受け取られてしまいます。

伝わらない志望動機とは、どのような内容なのかNG例と改善すべきポイントを解説します。

NG例文①福利厚生を前面に押し出している

例文

私が貴院を志望した理由は福利厚生に力を入れているという点です。

貴院が社会保険を完備していることは私にとっては非常に重要なポイントであり将来に渡って安定的に働くために必要なものだと考えています。また、子育て支援に積極的であることも私が貴院を選んだ理由の一つです。

キャリアを積み上げていくなかで働きやすい職場は重要だと考えています。将来的に私は貴院で安定して長く働き成長していきたいと考えています。

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「福利厚生が手厚い」という点に魅力を感じるのは悪いことではありませんが、それだけを押し出す志望動機では「同じ条件であればほかの就職先でもよいではないか」と思われてしまう可能性があります。志望動機には自分がなぜその職種に興味を持ったのか、どのような貢献をしていきたいのかなど具体的かつ独自の情報を盛り込むことが大切です。

NG例文②なぜ歯科衛生士になりたいかが不明確

例文

貴院には多くの魅力があり歯科衛生士として働きたいと思い志望しました。

私は昔から人に喜んでほしいと思っており、人から感謝をされることにやりがいを感じています。そのため患者さんに直接かかわり、「ありがとう」と言ってもらえる歯科衛生士に非常に魅力を感じています。

就職後は患者さんとのコミュニケーションを大切にし、笑顔で接することができるようになりたいと思っています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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「人に喜んでもらいたい」という理由は歯科衛生士にマッチしていますが、なぜ歯科衛生士になりたいと思ったのかという具体的なエピソードがなく、説得力に欠けている例ですね。

NG例文③掲げている目標が実現困難

例文

私は歯科衛生士として顧客の歯を美しくするだけでなく顧客の自信や幸福感を高めることができる審美歯科に興味を持っています。

貴院で歯科衛生士としてより高度な技術を身に付けることでホワイトニングやデンタルエステなど最新の治療方法を提供することができるようになりたいと考えています。

将来的にはホワイトニングやデンタルエステの知識を活かして患者さんに美しい口元を提供できる歯科衛生士になりたいと考えています。

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審美歯科を強みにしていない歯科医院の場合、いくら審美歯科にかかわる仕事をしたいと思っていても、希望を叶えることが難しいです。志望先を考える際は、「やりたいことが就職後に実現可能なのか? 」についても確認しましょう。

歯科衛生士の志望動機に関して学生から良くある質問に回答!

歯科衛生士の志望動機のコツを知りたいと思っている学生も多いでしょう。歯科衛生士の志望動機を作成するうえで、よくある3つの質問にキャリアアドバイザーが回答していくのでぜひ参考にしてみてください。

  • 歯科衛生士の志望動機では何を伝えれば良いですか?

    歯科衛生士になりたいという明確な理由や具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。また、応募先の歯科医院の特徴や強みを深く理解し、その歯科医院でどのようなことに挑戦して、どう活躍・貢献していきたいのかを具体的に伝えることが大切です。さらに、自身が描くキャリアアップについても明確にすることで志望動機に説得力が生まれますよ。

  • 歯科衛生士の志望動機で差別化するポイントを教えてください。

    歯科衛生士の志望動機で差別化するには、「なぜその歯科で働きたいのか」を明確にすることが重要です。歯科衛生士の就職先は多岐に渡るため、多くの選択肢の中からなぜその就職先なのを選んだのかを具体的に伝えるようにしましょう。具体的には歯科医院のホームページやパンフレットなどを読み込んだり、実際に足を運んでみることがおすすめです。

  • 新卒からでも歯科衛生士になれますか?

    歯科衛生士になるには国家資格を取得することが必要です。国家試験を受験するためには歯科衛生士の養成校(大学・短大・専門学校)で3年以上の課程を修了することが条件になっています。歯科衛生士の養成校には大学や短期大学、専門学校などがありますよ。

    養成校の課程では、3年以上にわたって口腔保健に関する基礎的な知識から専門的な技術までを習得することがもとめられます。

歯科衛生士の志望動機には4つの要素が重要! 明確なビジョンで差別化しよう

歯科衛生士はさまざまなスキルが求められますが、新卒から目指す場合は実績や経験があまりないため、それ以外の要素を志望動機でアピールする必要があります。

具体的にはなぜ歯科衛生士を目指すのかや、なぜその場所で働きたいのかといった、歯科衛生士になりたい理由を過去の経験に基づいて具体的に伝えることが重要です。

また歯科衛生士のキャリアパスは多岐に渡るので、将来どのようになりたいのかを明確に伝えることも志望動機で差別化するコツです。歯科衛生士の志望動機に盛り込むべき4つの要素を押さえて、魅力的な志望動機を目指しましょう。

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