21職種|デザイナーの種類と仕事内容を知って適性を見極めよう

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目次

  1. 「デザイナー」の種類はどれくらいある? それぞれの仕事内容を知って選択の幅を広げよう
  2. そもそもデザイナーの仕事とは?
  3. 働く自分をイメージしてみよう! デザイナーの仕事の流れを解説
  4. ①クライアントや社内から依頼を受ける
  5. ②依頼内容に合ったデザインを考案する
  6. ③依頼主と相談しながら形にする
  7. 【ネット・メディア系】5つのデザイナーの種類と仕事内容
  8. Webデザイナー
  9. UI・UXデザイナー
  10. ゲームデザイナー
  11. キャラクターデザイナー
  12. イラストレーター
  13. 【紙媒体系】5つのデザイナーの種類と仕事内容
  14. グラフィックデザイナー
  15. エディトリアルデザイナー
  16. DTPデザイナー
  17. ブックデザイナー
  18. アートディレクター
  19. 【製品系】8つのデザイナーの種類と仕事内容
  20. プロダクトデザイナー
  21. インダストリアルデザイナー
  22. ファッションデザイナー
  23. テキスタイルデザイナー
  24. ジュエリーデザイナー
  25. 家具デザイナー
  26. パッケージデザイナー
  27. カーデザイナー
  28. 【建築系】3つのデザイナーの種類と仕事内容
  29. 建築デザイナー
  30. 空間デザイナー
  31. インテリアコーディネーター
  32. 目的別! デザイナー職の選び方
  33. 将来性の高い仕事に就きたい:Webデザイナー
  34. 創造力を形にしたい:プロダクトデザイナー
  35. 個性を活かしたい:イラストレーターやファッションデザイナー
  36. 適性を確認! デザイナーに向いている人の3つの特徴
  37. ①創造力が豊か
  38. ②新しいものや流行のものが好き
  39. ③コミュニケーション能力が高い
  40. デザイナーに活かせる資格4選を紹介!
  41. ①ウェブデザイン技能検定
  42. ②DTPエキスパート
  43. ③Photoshopクリエイター能力試験
  44. ④Illustratorクリエイター能力検定
  45. デザイナーの種類に関するよくある質問に回答!
  46. デザイナーの種類を知って自分に合った仕事を選ぼう! 必要なスキルの理解が重要

「デザイナー」の種類はどれくらいある? それぞれの仕事内容を知って選択の幅を広げよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。デザイナーに興味を持っている学生から、

「デザイナーにはどんな種類があるのでしょうか?」
「自分に合ったデザイナー職の見つけた方がわかりません。」

といった質問が寄せられています。デザイナーと一口にいっても、種類によって仕事内容や適性が異なります。漠然とデザイナーになりたいと思っても、絞り込めずに困っている人は少なくないようです。

そこでこの記事では、21種類のデザイナー職について仕事内容や特徴をキャリアアドバイザーが詳しく解説します。デザイナーの仕事の流れや向いている人についても解説していますので、自分に合ったデザイナー職選びの参考にしてみてください。

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そもそもデザイナーの仕事とは?

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就活生

デザイナーという仕事に憧れているのですが、何のデザイナーかというと、まだ漠然としています……。

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キャリアアドバイザー

具体的に、デザイナーとしてどのような仕事がしたいと考えているのですか?

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就活生

そうですね……。自分のセンスや経験を活かして、人に喜んでもらえる魅力的なものをつくりたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

確かにそれは、デザイナーの仕事の大きなやりがいですね。ただ、それだけではないこともしっかりと理解しておかなければいけません。

デザイナーの仕事は、商品やWebサイト・紙媒体などのデザインをすることです。もちろん、見栄えが良いことは重要ですが、職業としておこなうデザインとは、見た目を美しく魅力的なものにするということだけではありません。

デザイナーの仕事には、その商品やWebサイト・紙媒体などがユーザーにとって使いやすいものになるよう、機能性を考えたデザインを考えることも含まれます。機能性を考えるためには、見た目だけでなく、デザインするものの機能や使われ方を熟知しておく必要があります。

吉川 智也

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デザイナー職の難易度について正確に理解しておこう

デザイナーの世界は専門知識とスキル、センスが問われる厳しい世界ですが、特に資格や免許が求められることはありません。また新卒では即戦力になる人材でなく人柄や意欲、ポテンシャルが重視されます。IT業界のなかにはWebデザイナーに必要なスキルを入社後の研修で学べる会社もありますが、基本的な知識やスキルを身につけていると仕事への意欲が高いと評価され、採用時に有利に働く可能性がありますよ。

とはいえ基本的には未経験の新卒であっても、デザイナー職に就くには知識とスキルが全くないと難しいと思っておきましょう。さらに人気の高い企業には専門学校や短大・大学で学んだ学生がポートフォリオを携えて多く集まるので、競争率は高くなりますよ。

 グラフィックデザイナーやエディトリアルデザイナー、DTPデザイナー、ブックデザイナーを目指す場合は、各々の仕事に必要なソフトの扱いなど基本的なスキルがないと就活は難航しやすくなります。また製品づくりや建築・空間に関連するデザイナーになるためには、大学・短大・専門学校で専門知識やスキルを身に付けておく必要がありますよ。

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働く自分をイメージしてみよう! デザイナーの仕事の流れを解説

デザイナーの仕事の流れ

デザイナーといってもさまざまな種類があり、仕事の流れはそれぞれ違います。しかし、大まかな流れを紹介すると上記の通りです。

具体的な仕事の流れがわかれば、デザイナーとして働く自分の姿がイメージしやすくなりますよ。それぞれの流れについて詳しく解説していきます。

①クライアントや社内から依頼を受ける

デザイナーの仕事は、まず依頼を受けるところから始まります。

自社内で必要なデザインをする場合は社内から、取引先のデザインをする場合はクライアントからデザインの依頼が入ります。依頼を受けたら、デザインの考案に入る前に以下のような点について確認することが重要です。

クライアントからの依頼時に確認するべきポイントの例
  • デザインの目的
  • デザインする対象物のターゲット層
  • デザインの予算
  • デザインのスケジュール
  • デザインに求める機能性

事前にどれだけ深く依頼主側のニーズやイメージを汲み取れるかは、良いデザインができるかどうかのカギとなります

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キャリアアドバイザー

しかし、依頼主側の方で明確なイメージや要望が固まっているとは限らないため、デザイナーの方から積極的に質問や提案をして、デザインの方向性を決めていくこともあります。

②依頼内容に合ったデザインを考案する

依頼主側のニーズや目的がわかったら、実際にデザインを考案していきます。1人でデザインするのではなく、同じチームや部署の人と協力してデザインを考案することも少なくありません。

デザインを考える際には、以下のような点に配慮することが求められますよ。

デザイン考案の際の主なポイント
  • 消費者をひきつける見た目の美しさを持っているか
  • 事前の打ち合わせで聞き出した依頼主側のニーズを満たしているか
  • 予算や納期、技術的に実現可能か

なお、デザイン案は基本的に複数作ります。デザイン案が完成したら依頼主に確認してもらいますが、この際、プレゼンテーションの形でデザインの意図やポイントを説明することもあります。

③依頼主と相談しながら形にする

デザイン案が完成したら、細かい部分は依頼主と相談しながら形にしていきます。

デザインを形にする際には、他の職種の人に協力を仰ぐこともあります。たとえば細かいキャッチコピーはライターに、使用する写真素材はフォトグラファーに依頼することが多いです。

依頼主は必ずしもデザインに詳しいとは限りません。デザイナーの視点から見て、依頼主の要望や意見に無理がある場合はその旨をうまく伝えることも必要です。

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キャリアアドバイザー

依頼主とすり合わせをしながらデザインが形になったら、納品しプロジェクト終了となります。

堀内 康太郎

キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる

きちんと企業研究をしていないと入社後のギャップが大きくなる可能性が高い

デザイナーの仕事というと、人とあまり接することなく机に向かってひたすらデザインを考え続ける仕事と思っている人も多いですよね。しかしデザイナーの仕事はそれだけにとどまらず、先述のように依頼主と複数のやり取りをしたり、社内の人々との連携を図りながら一つの作品を完成させることが多くあります。

デザイナーを目指す学生のなかには、人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を感じている人もいます。1人で黙々と仕事ができると思っていたものの、ギャップがあり早期退職してしまう学生もいますよ。また依頼主の要望に合わせてデザインしたつもりなのに何度もダメ出しをされて作り直しをさせられたり、予算や技術的に折り合いがつかずに企画自体が流れてしまったりすることで、モチベーションがなくなりほかの業界や職種へ転職してしまう人もいます。

これらのケースは、デザイナーの仕事への理解や企業研究が足りていないことが原因として大きいですよ。たとえば求人情報には「〇〇のデザイン」としか記載されていない場合が多いですが、志望先企業に担当する業務内容と範囲、チーム構成と自身の役割、仕事の進め方などを事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

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【ネット・メディア系】5つのデザイナーの種類と仕事内容

デザイナーは、扱う商材によってさまざまな種類に分けられます。たとえばネット・メディア系のデザイナーではWebデザイナーがありますが、他にもさまざまな種類があります。

まずは、ネット・メディア系のデザイナーとして以下の5つを紹介します。

ネットやメディア系では、身近なものをデザインしているデザイナーも多いでしょう。聞いたことがあるイメージだけでなく、それぞれの仕事内容をしっかり理解して、自分への適性も考えてみてくださいね。

Webデザイナー

Webデザイナーに求められる能力
  • クライアントのニーズを汲み取るヒアリング能力
  • コーディングにかかわる知識
  • ユーザー視点で使いやすさを考えられる力

Webデザイナーは、WebサイトやWebアプリケーションのデザインをおこなうデザイナーです。たとえば企業のホームページであれば、その企業らしさやその企業が伝えたいイメージが伝わるようなデザインを考えます。

クライアントが表現したいことが伝わるデザインにするだけでなく、ユーザーにとって見やすく使い勝手の良いデザインにすることも欠かせません。

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キャリアアドバイザー

Webデザイナーとコーディングをおこなうコーダーに分かれている場合もあるため、志望企業のWebデザイナーはどこまで担うのかはチェックしてくださいね。

Webデザイナーについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。チェックしてみてください。

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UI・UXデザイナー

UI・UXデザイナーに求められる能力
  • ユーザー視点に立てる客観的な分析力
  • UI・UXに関連する知識
  • 新しいものを積極的に学び、取り入れる向上心

UI・UXデザイナーは、WebサイトやWebアプリケーションの中でもUI(ユーザーインターフェイス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)に特化したデザインをするデザイナーです

【用語解説】
  • UI:ユーザーとの接点になる部分
  • UX:使いやすい、楽しい、面白いといったユーザー体験

たとえばUIにかかわる部分としては、「お申し込みはこちら」というようなボタンが挙げられます。大きさや色が違うだけでもボタンのクリック率に大きな差が出ることもあるので、企業の売上にもかかわる重要な部分です。

UXは、ユーザーの導線や心理学などをもとにしてデザインしていきます。たとえばECサイトであれば、探したい商品の絞り込み機能や商品の見せ方などをデザインすることで、サイトを訪れるユーザーの満足度を高めます。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーに求められる能力
  • ゲームに関する全般的な理解・知識
  • 世界観を膨らませることができる想像力
  • 制作チームの管理能力やコミュニケーションスキル

ゲームデザイナーとは、ゲームのキャラクターや背景、設定画面など、ゲームの画面に出てくるビジュアル全般のデザインをする仕事です。たとえば、キャラクターが武器や技を使ったときなどの視覚効果までデザインします。

ゲームデザイナーはゲームのビジュアルだけではなく、ゲームの世界観や設定、ストーリー、システムまでデザインすることもあります。

また、ゲーム全体のデザインをする立場として制作現場の管理やバグチェック、プログラマーとのすり合わせをすることも多いです。

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キャリアアドバイザー

デザイン力だけでなく、企画力やプログラミングの知識など幅広いスキルが必要です。

ゲーム業界の課題や志望動機の書き方はこちらの記事を読んでください。

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キャラクターデザイナー

キャラクターデザイナーに求められる能力
  • キャラクターを考案する発想力
  • クライアントと方向性をすり合わせるコミュニケーション力
  • 地道な作業も厭わない業務遂行力

キャラクターデザイナーとは、アニメや漫画に出てくるキャラクターのデザインをする仕事です。ゲームのキャラクターをデザインすることもあります。

キャラクターデザイナーの仕事で重要なのは、決められたキャラクター設定を反映したデザインを作ることです。デザイン力だけでなく、依頼主のイメージやニーズを汲み取り、そこからキャラクター像を考える発想力も求められます。

また、アニメやゲームではキャラクターが動くため、どのような角度から見ても違和感がないように何枚もデザイン画を作る必要があります。

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キャリアアドバイザー

デザインしたキャラクターをCGで再現する技術も必要となることがあります。

CGで表現することを専門としたCGデザイナーも存在します。CGデザインについて興味がある人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

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イラストレーター

イラストレーターに求められる能力
  • イラストスキルを常に高めていける向上心
  • クライアントのニーズを汲み取るコミュニケーション能力
  • パソコン上でイラストを再現する技術力

イラストレーターとは、依頼主から求められるイラストを描く仕事です

Webサイトや広告、アニメ、ゲームなどで使われるイラストを描くだけでなく、家電製品や工業製品のマニュアルに載せるイラストや医学書などの専門書に載せるイラストを描くこともあります。

ポスターやチケットのイラストや本の表紙・挿絵のイラストを描くこともあり、活動範囲は非常に幅広くなっています。

イラストレーターが描くイラストは基本的に平面ですが、まれにCG技術を使って立体的なデザインを作る機会もあります。

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キャリアアドバイザー

パソコン上で作業することが多いので、パソコンソフトのスキルは必要です。

【紙媒体系】5つのデザイナーの種類と仕事内容

デザイナーの中には書籍や雑誌、パンフレットなどの紙系媒体で活躍する職種もあります。具体的には以下の通りです。

たとえばポスターやチラシを作成するのはグラフィックデザイナーですが、雑誌などの誌面をデザインをする場合はエディトリアルデザイナーとして職種が分かれていることもあります。

聞きなれない種類のデザイナー職もあるかもしれませんので、それぞれのデザイナーがどのような仕事をしているのか、一つずつ解説していきます。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーに求められる能力
  • クライアントが求めるニーズを汲み取れるコミュニケーション力
  • トレンドを意識しながら見る人に訴えかけるデザインを生み出す力
  • 作成したデザインをクライアントに説明できるプレゼン力

グラフィックデザイナーとは、文字や写真・イラスト・記号・図形などを用いて、視覚的にわかりやすく情報を伝える仕事です

グラフィックデザイナーがデザインする紙媒体の例
  • 広告
  • 雑誌
  • ポスター
  • 書籍

企業の商品開発部や宣伝部に所属して、グラフィックデザイナーとして活動する人も多いです。

グラフィックデザイナーは、ポスターや書籍のデザインをおこなうという点でイラストレーターと混同されがちです。しかし、イラストレーターはイラストのみで伝えたいことを表現するのに対し、グラフィックデザイナーは文字や記号なども交えて伝えたいことを表現するという違いがあります。

グラフィックデザイナーに必要なスキルについてこちらの記事で解説しています。

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エディトリアルデザイナー

エディトリアルデザイナーに求められる能力
  • 見やすさや読みやすさを追求できる力
  • 多くの情報を整理してまとめられる力
  • 編集者が実現したいことを汲み取れる力

エディトリアル(編集)デザイナーとは、雑誌やカタログ、書籍などページ数の多い出版物全体のデザインをする仕事です

エディトリアルデザイナーがデザインする内容の例
  • 誌面のイラスト、写真、文章などのレイアウト
  • 文字の大きさやフォントデザイン
  • タイトル、見出しなどの装飾

エディトリアルデザイナーは、本や雑誌が読み物として読みやすく、読者に楽しんでもらえる出版物になるよう工夫を凝らすのが仕事です。

たとえばカタログであれば、商品が魅力的に見えるような紙面デザインを考えることも重要です。エディトリアルデザイナーはフリーランスのほか、編集プロダクションやデザイン事務所などに所属し、アートディレクターなどの指示を受けながら仕事を進める場合があります。

DTPデザイナー

DTPデザイナーに求められる能力
  • 誤字や脱字にも配慮しながら細かな作業ができる力
  • スケジュールを厳守しながら修正依頼に臨機応変に対応できる力
  • 全体の流れを理解しながらクライアントと協力して仕事を進められる力

DTPデザイナーとは、DTPソフト(Desktop Publishing Software)を用いて、書籍や雑誌、広告などの印刷物のデザインやレイアウトをおこなう仕事です

DTPデザイナーとグラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナーは、印刷物のデザインやレイアウトをおこなうという点で混同されがちです。

明確に区別されないこともありますが、違いとしては以下の点が挙げられますよ。

DTPデザイナーのグラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナーとの違い
  • DTPソフトを使う(グラフィックデザイナーはDTPソフトを使うとは限らない)
  • 印刷工程まで確認し、写真などのレイアウトを調整する
  • 書籍や雑誌・カタログ以外にもあらゆる印刷物のデザインをおこなう

DTPソフトを使ってさまざまな印刷物のデザインや写真・文字の調整をおこないたい場合はDTPデザイナー、ポスターなどのデザインを中心に手がけたい場合はグラフィックデザイナー、雑誌や本の編集を専門におこないたい場合はエディトリアルデザイナーを目指すことになります。

ブックデザイナー

ブックデザイナーに求められる能力
  • 本の世界観を理解し、デザインに反映する力
  • 本の世界観を守りつつ、読者の興味を惹くデザインを作る力
  • 見た目だけでなく質感も考慮したプロダクトとしての本のデザインを考える力

ブックデザイナーとは、本の表紙や帯、ブックカバーなどをデザインする仕事です。装丁家と呼ばれることもあります。本の外装のデザインは、その本の売れ行きにも大きく影響します

イラストレーターも本の表紙のイラストを作成することがありますが、ブックデザイナーは本の外装のデザイン全体を考えます。表紙やブックカバーの素材までと、全体感から細かい部分まで考え抜き、本の内容の世界観を形として表現する点がイラストレーターとの違いです。

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キャリアアドバイザー

ただし、近年では電子書籍の普及により、ブックデザイナーとしての仕事に加えて、それ以外のデザイナーの仕事を兼任する人もいます。

アートディレクター

アートディレクターに求められる能力
  • 見た目のデザインだけでなくコンセプトから考える力
  • チームをまとめディレクションする力
  • 制作物のクオリティを担保しながらスケジュール通りに仕上げる力

アートディレクターとは、広告や出版物、Webサイトなどのデザインにおいて、全体の方向性やコンセプトを決めたり、デザイナーやイラストレーターなどのチームをまとめたりする仕事です

制作物のクオリティを担保し、スケジュール通りにデザインを仕上げる責任を負います。

細かいデザインを考えたり、デザインを制作物に反映させるために手を動かしたりするのは各種デザイナーであり、アートディレクターはそれらの確認・ディレクションをおこなう役割を担います。

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キャリアアドバイザー

自分でも手を動かしながら全体のディレクションもおこなうケースもあります。

新卒でアートディレクターを目指すために必要なスキルはこちらの記事で解説しています。

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【製品系】8つのデザイナーの種類と仕事内容

製品系のデザイナーの種類には以下のものがあります。

製品系のデザインに携わるデザイナーは、どのような製品をデザインするかによって職種が分かれます。

たとえばカーデザイナーとファッションデザイナーの仕事内容が異なるように、それぞれの職種で業務が大きく異なります。各デザイナーの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーに求められる能力
  • デザインだけでなく製品の知識を常にアップデートできる向上心
  • 見た目だけでなく安全性や機能性まで考慮できる力
  • 各担当者と意思疎通しながら作り上げるコミュニケーション力

プロダクトデザイナーは、家具や家電製品、玩具、文房具など身の回りにあるさまざまな製品のデザインをします。ユーザーをひきつけるような魅力的なデザインを考えるとともに、機能性や安全性にも考慮することが必要です。

ユーザーのことだけではなく、設計や生産・流通のことまで考えたデザインが求められることもあるため、デザインに関する知識だけではなく製品の製造過程に関する知識も必要です。

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製造から販売に至るまでの各担当者との協力も必要になるため、コミュニケーション能力も求められます。

インダストリアルデザイナー

インダストリアルデザイナーに求められる能力
  • 工業生産者としての常に最新の知識を収集する力
  • より上の安全性や機能性を追求できる力
  • 機能的でありながら美しいものを求められる力

インダストリアルデザイナーとは、車や家電、医療機器、航空機といった工業製品のデザインをする仕事です。工業デザイナーと呼ばれることもあります。

プロダクトデザイナーが工業製品を含むさまざまな製品のデザインをするのに対し、インダストリアルデザイナーは工業製品のデザインに特化しています。インダストリアルデザイナーがデザインするのは工業製品なので、特に安全性や機能性を考慮したデザインが求められます。

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デザイナーという一面だけではなく、工業生産者としての知識や視点も必要になります。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーに求められる能力
  • 常にトレンドにアンテナを張り続ける力
  • ブランドや会社の方向性に従いつつ新しいものを生み出す力
  • 新しいデザインをクライアントや上司にプレゼンできる提案力

ファッションデザイナーとは、衣服や帽子、靴、バッグといったファッションにかかわる製品のデザインをする仕事です

トレンドや流行を押さえたデザインをすることが重要ですが、衣服やファッション小物は販売開始の約1年前からデザインが始められることも多いです。

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トレンドや流行を先読みし、それを反映したデザインをすることが求められます。

ファッション業界の構造や仕事内容はこちらの記事でまとめています。

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【職種16選】ファッション業界をわかりやすく図解|仕事内容も紹介

ファッション業界は洋服だけでなく暮らしにかかわる商品全般を扱う業界です。この記事ではキャリアアドバイザーがファッション業界の構造や特徴、業界の現状や仕事内容まで網羅的に解説します。職種16選や志望動機例も紹介するので参考にしてくださいね。

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テキスタイルデザイナー

テキスタイルデザイナーに求められる能力
  • 糸や織り方などのテキスタイルに関する知識を深めていける力
  • 幅広いデザインに関心を持ち、製品に合わせて色や柄を考えられる力
  • デザインに合った染め方や織り方などまで提案できる力

テキスタイルデザイナーとは、ファッション雑貨やインテリア用品に使われる生地の素材や色・柄などをデザインする仕事です

対象となる製品のデザイナーや担当者から製品の用途やターゲット層、機能などをヒアリングし、それをもとに製品に用いる生地の糸や織り方、柄、染料などを決めていきます。

テキスタイルデザイナーは製品の素材をデザインするため、製品自体のデザインをするわけではありません。しかし、テキスタイルデザイナーによるデザイン次第で、製品の仕上がり・印象は大きく変わるため、製品の品質や世界観を決める重要な仕事です。

ジュエリーデザイナー

ジュエリーデザイナーに求められる能力
  • 素材の特性を理解し、耐久性や装着性を考慮しながらデザインに落とし込める力
  • コストやニーズに合ったデザインを考案する力
  • サンプルを自身で作成する技術力

ジュエリーデザイナーとは、指輪やネックレス、ブレスレット、イヤリングといったジュエリーのデザインをする仕事です。デザイン性だけでなく、耐久性やコストも考慮しながらデザインを作成します。

デザインができ上がったあと、サンプルのチェックや製造の監修をするのもジュエリーデザイナーの仕事です。サンプルの作成は専門の担当者に任せることもありますが、ジュエリーデザイナー自身でおこなうこともあります。

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顧客の手に渡ったジュエリーのメンテナンスや修理をすることもあり、デザインだけにとどまらない幅広い業務をこなす職業です。

家具デザイナー

家具デザイナーに求められる能力
  • 家具だけでなく空間まで考慮してデザインできる力
  • 長く使える機能性や安全性を追求できる力
  • 設計だけでなく自ら作る技術力とプレゼン力

家具デザイナーとは、家やオフィスで使われる椅子やテーブル、棚などのデザインをする仕事です。家具のデザインだけでなく、設計から販売までを手掛ける人もいます。

デザイン性や機能性、安全性、耐久性などを考慮してデザインすることはもちろん、その家具が置かれる空間のデザインも考えることが重要です。家具はインテリアの一部であるため、家具デザイナーとインテリアコーディネーターを兼ねる人もいます。

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キャリアアドバイザー

単に家具のデザインをするだけでなく、その家具が置かれる空間のことまで考えてデザインするという点が、他のデザイナーと比べて特徴的です。

パッケージデザイナー

パッケージデザイナーに求められる能力
  • 商品や対象に合わせた幅広いデザインを考えられる力
  • 日常生活の中で売れ筋の商品トレンドやパッケージデザインを意識できる力
  • デザインの意図をさまざまなクライアントに伝えられるプレゼン力

パッケージデザイナーとは、食料品や家電製品、化粧品などのパッケージをデザインする仕事です

対象となる商品の魅力や特徴が伝わるような、買い手に興味を持ってもらえるデザインを考える必要があります。パッケージのデザインによって商品の売り上げが変わることもあるので、非常に重要な仕事です。

デザインを考えたあとは、商品のメーカー担当者にデザインのポイントや意図などをプレゼンすることも多いですよ。

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キャリアアドバイザー

デザイン力だけでなくプレゼンテーション能力ももとめられる仕事です。

カーデザイナー

カーデザイナーに求められる能力
  • メーカーや車種ごとのコンセプトを理解する力
  • 工業製品としての車の特徴や機能性に合ったデザインを考案する力
  • 安全性や快適性に配慮する力

カーデザイナーとは、車の外装や内装、素材などをデザインする仕事です

その自動車の購入者層に合わせて、高級感や親しみやすさなどが伝わるデザインをする必要があります。

同時に、機能性や使い勝手の良さ、安全性にも考慮しなければならないため、自動車の構造に関する知識も求められます。自動車のデザインにはメーカーごとの特徴があることも多いので、担当するメーカーが販売する他の自動車のデザインや、メーカーの歴史・コンセプトなどに関する理解も必要です。

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キャリアアドバイザー

最終的にはデザインでどの自動車を購入するか決めるという人も多いため、人をひきつけるデザインができることが重要です。

【建築系】3つのデザイナーの種類と仕事内容

建築系のデザイナーには、以下の3種類があります。

建築系のデザイナーは、いずれも人が過ごす空間に関連するデザインをおこないます。リラックスできる、集中できるなど、そこで過ごす人の気持ちや体験にまでアプローチするデザインが求められる点は理解しておきましょう。

それぞれのデザイナーがどのような仕事をしているのか、具体的に見ていきましょう。

建築学部の就職先についてはこちらの記事で解説しています。

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建築デザイナー

建築デザイナーに求められる能力
  • 建物の機能性や居心地の良さを向上させるデザインを考案できる力
  • 建物の安全性や機能性を考慮できる力
  • 建物の目的やテーマに合ったデザインができる力

建築デザイナーとは、建物の外装や内装をデザインする仕事です

建物を設計する仕事としては建築士もありますが、建築士は主に建物の構造を考えます。建築デザイナーは建物の機能性や居心地の良さが向上するよう、デザイン面からアプローチする違いがあります。

建物の構造や法規定などについて考えるのは主に建築士です。しかし、建築デザイナーにも建物の安全性や機能性を考慮したデザインが求められるため、これらの点について知っておく必要があります。

建築デザイナーがデザインする建物の主な種類
  • 住宅
  • オフィスビル
  • 商業施設
  • 公共施設

空間デザイナー

空間デザイナーに求められる能力
  • テーマや世界観を決め、それに合った空間を生み出す力
  • 商品の陳列方法や照明、音楽などさまざまなものをコーディネートする力
  • チームメンバーをまとめてイメージしたものをカタチにしていく力

空間デザイナーとは、住宅やオフィス、店舗、イベント会場などの空間をデザインする仕事です。その場の雰囲気をデザインする仕事ともいえます。

たとえば店舗の空間をデザインする場合は、商品の陳列方法や照明の色・種類、音楽などを組み合わせて、店舗のコンセプトにあった空間を作り出すことが仕事です。すでに用意された建物や場所をもとにデザインすることもあれば、建物の設計から担当することもあります。

空間デザイナーがデザインする空間の主な種類
  • オフィス
  • 店舗
  • イベント会場
  • 美術館

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターに求められる能力
  • 個人などのクライアントの要望をしっかりと汲み取る力
  • デザインだけでなく機能性にも配慮して考えられる力
  • イメージしたものをクライアントに明確に伝える提案力

インテリアコーディネーターとは、家具などの組み合わせによって機能性や居心地、デザイン性を向上させる仕事です

空間デザイナーと似ている部分もありますが、野外のイベント会場などをデザインすることもある空間デザイナーに対し、インテリアコーディネーターは主に屋内のコーディネートをします。

また、空間デザイナーが商業的な空間を担当する傾向にあるのに対し、インテリアコーディネーターは個人宅のように、よりプライベートな空間を担当することが多いです。

インテリアコーディネーターの主な仕事内容
  • 家具などのセレクト
  • 家具やカーテン、照明などのコーディネートによるデザイン性の向上
  • 家具やカーテン、照明などのコーディネートによる機能性の向上

上村 京久

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職種が絞り込めないときはまずゴールを明確にしよう

一口にデザイナーと言っても、業種や企業によって仕事内容は多種多様です。自分がこれまで学んだ知識やスキルを活かせることができ、興味があるデザイナー職が複数ある場合には、まずデザイナーとして何を重視して、何を実現したいのか、将来はどのような活躍をしていたいのか、就活の軸と目的・目標を定めましょう。

そのためには自己分析を深めることが欠かせませんが、会社説明会やインターンに参加したり、OB・OG訪問で仕事に関するさまざまな話を聞くうちに徐々に明確になってくることがありますよ。フリーで活躍しているデザイナーの話を聞くこともおすすめです。

また企業のホームページやブログを見ると、制作物やメイキングの映像が紹介されていることもあります。それらを見ることで、実際の制作現場の雰囲気や仕事の流れを知ることもできますよ。自社製品を販売している店舗があれば、実際に行ってみてどんな顧客をターゲットにしているのかを知るのも良いですね。研究を重ねているうちに、なぜそのデザイナー職でなければならないのか、自分なりの志望動機も明らかになってきますよ。

目的別! デザイナー職の選び方

デザイナー職の選び方
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就活生

デザイナーにはさまざまな職種があることがわかりました。それぞれ魅力的で、1つに絞るのは難しいですね……。

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キャリアアドバイザー

デザイナーになってどのような目的を果たしたいのか、という視点を持つと選びやすくなりますよ。

「何をデザインする仕事に就きたいか」ということだけを基準にすると、「Webにもプロダクトデザイナーにも興味があるし……」と迷ってしまうかもしれません。そこで少し視点を変え、デザイナーを目指す目的別にデザイナー職の選び方を解説します。

将来性の高い仕事に就きたい:Webデザイナー

将来性の高い仕事に就きたいのであれば、Webデザイナーがおすすめです。

近年ではWebサイトを通じてマーケティングをする企業やECサイトを介して商品を販売する企業が増えています。一方でIT業界では人材不足が問題となっているため、Webデザイナーは需要が高く将来性のある職業だといえます

初心者でもWebデザインができるソフトやAIも登場していますが、企業のニーズや目的を踏まえた質の高いWebデザインには、専門的な知識やスキルを持ったWebデザイナーが求められます。

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キャリアアドバイザー

独学でもある程度学べるため、興味がある人は勉強してみるといいですね。

創造力を形にしたい:プロダクトデザイナー

創造力を形にするデザイナーとして活躍したい場合は、プロダクトデザイナーがおすすめです。自分がデザインしたものが現物として手に取れる製品となるため、やりがいを感じられます。

プロダクトデザイナーは日用品のデザインをすることも多いので、自分がデザインした製品が店頭に並べられていたり、その製品を使っている人を見たりすることもできます。

どの種類のデザイナーでも創造力は必要ですが、それが実際に形となり、自分のデザインが世に出て、役立てられていることを実感しやすいのがプロダクトデザイナーといえます

個性を活かしたい:イラストレーターやファッションデザイナー

自分の個性を活かしたデザインをしたい場合は、イラストレーターやファッションデザイナーが選択肢の一つとなるでしょう。

デザイナーは創造力が求められる職業ですが、個性を生かしにくい場合もあります。たとえば建築デザイナーやカーデザイナーなどには、自分の個性よりもクライアントの要望やイメージ、機能性などを優先したデザインが求められる傾向にあるためです。

イラストレーターやファッションデザイナーでもクライアントの要望を汲み取る必要はありますが、機能性よりもデザイン性を重視されることが多いため、自分のアイディアや個性を活かしやすくなります

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キャリアアドバイザー

たとえばイラストレーターは自分のテイストや個性を売りにし、それをもとめるクライアントから仕事の依頼を受けることで自分らしい作品を提供することができます。

適性を確認! デザイナーに向いている人の3つの特徴

デザイナーに向いている性格

デザイナーにはさまざまな種類がありますが、そもそもデザイナーが自分に向いているのかと悩んでいる人もいますよね。

デザイナーの仕事にはどのような特徴がある人が向いているのか、どのような場面でその性格が役に立つのか、見ていきましょう。もし当てはまるものがあれば、ぜひ志望動機や自己PRなどで押し出せると良いですよ。

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キャリアアドバイザー

当てはまらないからといって、デザイナーに向いていない、というわけではもちろんありません。一つの指標としてチェックしつつ、獲得しておきたい強みとして押さえておきましょう。

①創造力が豊か

どのような対象物のデザインをするにしても、創造力は必要です。

デザイナーの仕事は、クライアントの要望やイメージを汲み取り、そこから新たなデザインを作ることです。創造力がなければ既存のデザインと同じようなデザインしか作れず、クライアントのニーズに応えられません

もちろん既存のデザインを参考にしてデザイン案を考えることも多いですが、ただ模倣するのではなく、そこから創造力を活かしてより良いデザインを作ることが必要です。

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創造力があり、さまざまなアイディアが思い浮かぶ人、新しいアイディアを考えることが好きな人はデザイナーに向いています。

吉川 智也

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日常的に物事を多角的にとらえる習慣をつけて創造力を育てよう

デザイナーの仕事は、依頼主からの漠然としたイメージや要望を創造力を発揮して形にし、これまでにない新たな作品を生み出すことです。一見すると才能やセンスがある人でなければ難しいように感じられるかもしれませんが、創造力はいくらでも鍛えることができます。

たとえば新聞紙、コップ、空のペットボトル、傘など身近にあるものについて、本来の使い道とは異なる使い方をできるだけ多く考えてみてください。コップであれば、壊した破片でアクセサリーや絵画のような装飾品になる可能性があります。創造力を発揮するには、物事を多角的に見ることが重要です。既成概念や固定観念にとらわれず自由に発想することで、柔軟性や発想力が磨かれますよ。

また「ボールは丸い、丸いは団子、団子は……」といったように、次々と連想していくことも有効です。さらに苦手な人物の長所を多く見つけ出すことも多面的なものの見方に役立つうえに、ポジティブな考えが創造力を引き出します。普段の行動や思考パターンを少し変えてみることで新たな気づきやインスピレーションにつながりますよ。

②新しいものや流行のものが好き

新しいものや流行のものが好きという性格も、デザイナーに向いています。

デザインには機能性や安全性が求められることも多いですが、人をひきつけるデザイン性も重要です。どのようなデザインが人々をひきつけるのかは、そのときの流行によっても変わります

そのため、積極的に新しいものや流行しているものの情報をキャッチし、自分のデザインに取り入れられる人はデザイナーに向いています。

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デザインを考えてから形になるまでには時間がかかることも多いため、これから流行るものや最新のものを先読みする能力も重要です。

③コミュニケーション能力が高い

デザイナーには、デザイン力だけでなくコミュニケーション能力も求められます。

デザイナーにもとめられるコミュニケーション能力
  • クライアントから要望やイメージを聞き取る力
  • デザイン案を元にクライアントにプレゼンする力
  • さまざまな人と意思疎通をしてデザインを形にしていく力

どんなに良いデザインを考えても、その意図や魅力をかかわる人やクライアントにうまく伝えられなければ採用してもらえません。デザイナーには、人から話を聞き出す能力と、自分のアイディアを言語化し人に伝える能力の両方が求められるのです。

コミュニケーション能力を効率的にアピールするための言い換え表現はこちらの記事で解説しています。

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デザイナーに活かせる資格4選を紹介!

デザイナーに活かせる主な資格
  1. ウェブデザイン技能検定
  2. DTPエキスパート
  3. Photoshopクリエイター能力試験
  4. Illustratorクリエイター能力試験

デザイナーといっても求められるスキルやデザインする対象物はさまざまなので、活かせる資格も違います。しかし、各職種に特化した資格以外にも、広く活かしやすいデザイン系の資格があります。

上記の資格を持っていると、今後いくつかのデザイナーを掛け持ちしたときにも役立つ可能性が高いです。それぞれの資格について解説します。

①ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定とは、Webデザインに関する知識や能力を証明できる国家資格です。特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施しています。

ウェブデザイン技能検定には1級から3級までがあり、1級と2級は受験資格として「実務経験があること」や「下位級に合格していること」などがもとめられます。

しかし、3級は「ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者」が受験資格であるため、学生でも受験が可能です。

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Webデザインについて基本的な知識や能力を身につけられるので、仕事で役立つだけでなく就活でもアピールポイントになります。

②DTPエキスパート

DTPエキスパートは、DTPデザイナーやグラフィックデザイナーなど、印刷物のデザインをする仕事で役立つ資格です。公益社団法人日本印刷技術協会が実施しています。

DTPソフトの使い方だけでなく、色、印刷技術、情報システム、コミュニケーションに関する知識や能力があることを証明できます。

受験資格は特に定められていないため、実務経験のない学生でも受験することが可能です。

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ただし、DTPエキスパートの認証期間は2年間です。認証期間が終わる前に資格の更新試験を受ける必要があります。

③Photoshopクリエイター能力試験

Photoshopクリエイター能力試験とは、Adobeが出している画像編集ソフトであるPhotoshopを使った画像編集スキルを証明できる資格です

試験はソフトウェア活用能力認定委員会が実施しており、スタンダードとエキスパートに分けられています。

  • スタンダード:Photoshopの基本的な操作や作業指示書に基づいた作業ができる
  • エキスパート:DTPやWebデザインに関する基本的な知識があり、デザインコンセプトや表現の目的に応じてPhotoshopを適切に活用できる

Photoshopは、Webデザイナーはもちろん、イラストレーターやグラフィックデザイナー、DTPデザイナーなどにも求められるスキルです。

Photoshopの資格を取得しておくことでデザイナーとしての幅が広がります。

④Illustratorクリエイター能力検定

Illustratorクリエイター能力検定とは、イラストや画像作成ソフトであるIllustratorのスキルや知識があることを証明できる資格です

Illustratorはロゴやイラスト、図形などを制作する際に使われるソフトで、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、DTPデザイナーなどが活用します。Photoshopクリエイター能力試験と同じソフトウェア活用能力認定委員会が実施しており、スタンダードとエキスパートに分けられている点も同じです。

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Photoshopクリエイター能力試験と合わせて取得しておくと、就活でより役に立ったり就職後にスムーズに仕事に取り組めたりします。

デザイナーの種類に関するよくある質問に回答!

最後に、デザイナーの種類に関するよくある質問として、デザイナーの種類や向いているデザイナー職の探し方についてキャリアアドバイザーがお答えします。この記事で解説してきたことのおさらいをするつもりで確認してみてください。

  • デザイナーの種類はどれくらいあるのですか?

    デザイナーをジャンル別に見ると、「ネット・メディア系」「紙媒体系」「製品系」「建築系」の4種類に分けられ、職種としては21種類存在します。それぞれがデザインする対象物は、ネット・メディア系がWebサイトやゲームなど、紙媒体系が書籍や広告などの印刷物、製品系が日用品や工業製品、建築系が建物や空間になります。

    ただし、それぞれのジャンルの中にもさらにさまざまなデザイナー職があります。たとえば「ネット・メディア系」にはWebデザイナーやゲームデザイナー、イラストレーターなどがあります。

    デザインする対象物だけでなく、美しさ・機能性・安全性など何を重視してデザインすべきかも各デザイナー職で異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

  • 自分に向いているデザイナー職の探し方はありますか?

    自分に向いているデザイナー職の探し方としては、「デザイナーになってどのような目的を果たしたいのか」を考えることがおすすめです。将来性のある仕事に就きたい、創造力を活かしてデザインを形にしたい、自分の個性を活かしたいなど、デザイナーになりたい理由は人によってさまざまです。

    一口にデザイナーといっても、自分の目的を果たせるもの・果たせないものがあります。各デザイナー職に求められるスキルや将来性、デザインする対象物などもしっかり確認したうえで、自分に向いているデザイナー職を探すようにしてください。

デザイナーの種類を知って自分に合った仕事を選ぼう! 必要なスキルの理解が重要

デザイナーにはさまざまな種類があり、デザインする対象物や業務範囲もそれぞれ違います。

デザインにもとめられるものも見た目の美しさだけでなく、機能性や安全性など多岐にわたるため、自分のスキルや知識、創造力をもっとも活かせるデザイナー職を探すことが重要です。各デザイナー職の特徴や違いをしっかり押さえ、自分がしたい仕事に最も合った職種を見つけましょう。

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