目次
- GATBは適性を多面的に測れる便利な検査! 結果を就活に活かす方法を押さえよう!
- そもそもGATBとは? まず理解したい3つの基本情報をチェック!
- ①さまざまな職業適性の指標となる「適性能得点」を測る検査
- ②通常の適性検査と異なり自発的に受検するケースが一般的
- ③適性を測るものなので基本的に対策は不要
- 就活生が受けるメリットは? GATBによってわかる3つのこと
- ①仕事探しの軸を決める際に役立つ「仕事の適性」
- ②自己PR作成の参考になる「自分独自の強み」
- ③自己分析に役立つ「自分の弱み」
- 5ステップで理解! GATBの申請~受検後までの流れ
- ステップ①:近隣のハローワークでGATBを申請できるか確認する
- ステップ②:スケジュールを確認し受検を申し込む
- ステップ③:大学やハローワークで受検する
- ステップ④:検査結果を受け取る
- ステップ⑤:ワークシートを作成して細かく分析する
- 受検前に確認しておこう! GATBの検査内容
- 紙筆検査:図形や計算・文章について筆記で回答する検査
- 器具検査:専用器具を使って手先の器用さを測る検査
- 実際にはどんな問題が出る? GATBの例題を解いてみよう
- 円打点検査
- 記号記入検査
- 形態照合検査
- 結果の見方は2種類ある! それぞれの特徴とメリットを理解して選択しよう
- 自己採点・判定:手間はかかるが判定をすぐに就活に活かせる
- 判定を依頼:3〜4週間かかるものの正確な判定を依頼できる
- GATBの結果を活かしてこそ意味がある! 就活への活かし方3選
- ①自己PRのタネとして活用する
- ②職業選択の参考材料にする
- ③将来のキャリアプラン設計の参考にする
- GATBに関するよくある質問に回答!
- GATBの検査内容を理解して効果的に就活に取り入れよう!
GATBは適性を多面的に測れる便利な検査! 結果を就活に活かす方法を押さえよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から、
「GATBってどんなテストですか?」
「受検するとどんなメリットがありますか?」
といった声が寄せられています。GATBはSPIや玉手箱と比べると、それほど知名度が高くないため、どんな検査なのかよくわかっていない就活生も多いかもしれませんね。
GATBはその目的や結果の見方を理解することで、就活に役立てることができます。そこでこの記事では、GATBの内容や受検するメリット、就活への活かし方などを詳しく解説していきます。これから受検する予定の人や、受検するか悩んでいる人はぜひチェックしてみてくださいね。
そもそもGATBとは? まず理解したい3つの基本情報をチェック!
就活生
キャリアアドバイザー
GATBは適性検査の一種ですよ。
就活生
SPIのようなものですか?
キャリアアドバイザー
SPIもGATBも適性検査の一つですが、目的や使われ方が異なりますよ。詳しく解説していきますね!
GATBという言葉自体は耳にしたことがあるものの、特徴や問題形式をまったく知らない人も多いと思います。理解を深めるため、まずはGATBがどのような検査なのか、概要を確認していきましょう。
就活の適性検査としてよく使われているSPIと玉手箱についてはこちらの記事で解説しています。
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①さまざまな職業適性の指標となる「適性能得点」を測る検査
GATBは正式名称で「一般職業適性検査(General Aptitude Test Battery)」といいます。知的能力や言語能力などの適性能を測り、どのような仕事に向いているのかを見極めるのが検査の目的です。
- 主催:厚生労働省
- 対象:中学生以上(15~45歳程度)
- 受検場所:大学やハローワークなど
GATBでは以下のような適性を測定できます。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「厚生労働省編 一般職業適性検査」
通常の適性検査と異なり、専用器具を使った検査も実施されるのがGATBの特徴です。各検査の内容については後ほど詳しく解説しますね。
②通常の適性検査と異なり自発的に受検するケースが一般的
SPIや玉手箱などの通常の適性検査は、企業側から指示があって受検するケースが一般的です。
一方で、GATBの場合は企業側から必ず受検を促されるものではありません。もちろんGATBが選考の一環で実施されるケースもないわけではありませんが、基本的には仕事の適性を知る目的で、自発的に受けることが多いと理解しておきましょう。
選考の一環として受けるのか、それとも自発的に受けるのかが、通常の適性検査とGATBの大きな違いです。
キャリアアドバイザー
GATBは選考中だけでなく、仕事探しや自己分析の段階で受けても就活に活かせますよ。
適性検査以外で自分に合った仕事を見つける方法はこちらの記事で解説しています。
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③適性を測るものなので基本的に対策は不要
GATBは仕事の適性を測るものなので、基本的に対策は必要ありません。対策をしすぎると、かえって自分の適性を正確に測定できなくなる可能性があるため、注意しましょう。
どうしても不安な場合や、自分の能力を最大限発揮したい場合は、どんな問題が出されるのかを大まかに知っておくのがおすすめです。検査の内容がまったくわからない状態では、いざ問題を出されたときに焦ってしまい、思うように能力を発揮できないかもしれません。
キャリアアドバイザー
過度な対策は必要ありませんが、不安な人は問題の雰囲気だけでもチェックしてみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
GATBは9つの適性能を計測するため、「自分はどの能力が高いのか」「どの分野が不得意か」が客観的に把握しやすくなります。自分の得意なことと不得意なことを理解している方が、能力が発揮できる職業について論理的に考えやすくなりますよ。
たとえば数理能力が高い人は、マーケティングや経理など数字を扱う職種で活躍できる可能性が考えられますよね。手腕が器用な人は、製造業や機械の運転などで才能を発揮するケースも多いです。
GATBは個々の能力を数値化する検査なので、学校のほかハローワークの進路や職業指導で導入されるケースもあります。学生や求職者の進路や職業選択の相談の際に、判断する指標の一つとして使われているのです。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
就活生が受けるメリットは? GATBによってわかる3つのこと
企業から指示がない限りGATBの受検は必須ではありませんが、自発的に受けることで得られるメリットもあります。特に、「能力を活かしやすい仕事を知りたい」「自分の強み・弱みを知りたい」といったときに有効です。
ここからはGATBによってわかることを詳しく解説していきますね。
①仕事探しの軸を決める際に役立つ「仕事の適性」
GATBの結果から、自分がどんな仕事に適性があるのかを把握できます。
就活を始める際、「興味のある仕事」から考える人も多いと思いますが、そう簡単には見つからないこともありますよね。最初の仕事探しで行き詰まってしまい、思うように準備が進まないのはよくある悩みです。
そんなときに役立つのが、検査によって仕事の適性を客観的に判断できるGATBです。
キャリアアドバイザー
GATBでは、どんな仕事に適性があるのかをデータで確認できるため、仕事探しの軸を決める参考にできますよ。
その他の就活の軸の見つけ方はこちらの記事で解説しています。
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②自己PR作成の参考になる「自分独自の強み」
GATBでは合計9つの適性能を測定できます。9つの適性能のなかでも特に評価の高い項目を参考にして、自分独自の強みを把握できるのがメリットです。
もちろんGATBの検査結果は絶対的なものではありませんが、自己PR作成の参考材料にできます。たとえば言語能力が高いという結果が出た場合、「自分の考えを言葉にするのが得意」「相手の意図を汲み取るのが得意」といったように自分の強みを推測できますよね。
検査結果と自分の経験を照らし合わせ、言語能力をうまく発揮したようなエピソードが見つかれば、それが本当に自分の強みという裏付けになります。
キャリアアドバイザー
データに裏付けされていることで、就活でも自信を持って自分の強みを伝えられますね。
自分の強みがわからないときの見つけ方はこちらの記事で解説しています。
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③自己分析に役立つ「自分の弱み」
GATBでは自分の強みと同時に、弱みも見つけられます。9つの適性能のなかでほかと比べて低い評価があれば、「自分の苦手分野なのかも」と推測できるのも、GATBを受けるメリットです。
自己分析ではどうしても自分の強みに注目しがちですが、弱みにもきちんと目を向けることで、能力を発揮しづらそうな業界や仕事を見極めやすくなります。
また、自分の弱みを正確に理解しておけば、選考で質問を受けたときにも対応しやすくなります。
たとえば、
就活生
自分には〇〇な短所があるため、それを改善するため、現在~~に取り組んでいます。
などと、弱みの改善に向けた姿勢をアピールすることもできますよ。
短所をプラスに変える自己PRの答え方はこちらの記事で解説しています。
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5ステップで理解! GATBの申請~受検後までの流れ
GATBを受検するには、自分で申請したり、スケジュールを確認したりする必要があります。事前予約が必要となるため、特に初めて受検する人はどんな流れで進んでいくのかしっかりと把握しておきましょう。
申請~受検後までの大まかな流れは、次の5ステップに分けられます。
ステップ①:近隣のハローワークでGATBを申請できるか確認する
最初のステップは、GATBを受けるための申請です。ハローワークや就職支援センター、大学のセミナーなどでGATBを受けられるかどうか確認してみましょう。
ハローワークで受検する場合は、窓口で尋ねるか電話での申し込みが必要です。申込みにあたっては求職登録が必要となるため、手続きをスムーズに進めたい人は事前にハローワークインターネットサービスから登録を済ませておいてくださいね。
キャリアアドバイザー
ハローワークの場合は、学生であれば各地の新卒応援ハローワークに問い合わせてみましょう。
ステップ②:スケジュールを確認し受検を申し込む
GATBの実施時期と時間は、受検先によって異なります。スケジュールを確認し、都合の良い日時に合わせて受検を申し込みましょう。ほとんどのハローワークは平日しか利用できない点に注意してくださいね。
ハローワーク以外では、各自治体が運営している「仕事センター」で申請する方法もあります。たとえば、東京都千代田区飯田橋にある「東京しごとセンター」では、GATB以外に職業興味の特徴を調べるVPI職業興味検査やパーソナリティに関する検査も受けられます。
東京近郊に住んでいる人はぜひチェックしてみてください。
ステップ③:大学やハローワークで受検する
申し込みが完了したら、実際に大学やハローワークなどの会場に赴いてGATBを受検します。持ち物は筆記用具のみであることがほとんどで、服装の指定もありません。
服装選びに迷ったときは、服装指定なしの就活イベントに参加するときと同様に、オフィスカジュアルを意識するのがおすすめです。
- GATBについての説明
- 検査実施(紙筆検査45~50分、器具検査12~15分)
- 諸連絡
なお、検査そのものや、結果の受け取りに料金はかかりません。
ステップ④:検査結果を受け取る
受検が終わったら、検査結果を受け取ります。若者の職業訓練の支援をおこない、GATBの採点も担っている雇用問題研究会に判定を依頼する場合は、結果が出るまでに3~4週間程度と、少し間が空いてしまう点に注意してくださいね。
また、結果の受け取りの際には、ハローワークや就職支援センターの担当職員から全体的な傾向や結果から読み取れる適性などについてフィードバックをもらうことができるので、ぜひ参考にしましょう。
キャリアアドバイザー
GATBは受けて終わりではなく、結果をふまえて就活に活かしていくことが大切ですよ。
ステップ⑤:ワークシートを作成して細かく分析する
検査結果が出たら、一緒に渡される「結果の見方・生かし方」というワークシートに検査結果を書き込み、細かく分析します。検査結果を視覚的に理解しやすいように書き直すことで、自分の適性能をより正確に把握可能です。
ワークシート作成の大まかな流れは以下の通りです。
- ワークシートの「プロフィールを作成しよう」にて、コンピュータ判定の結果表に書かれている適性能得点をワークシートの適性能得点欄に転記して折れ線グラフを作る
- 適性能得点に、適性能ごとに記載されている加算点を加えた加算得点を算出して適性能加算得点欄に記入する(測定誤差を考慮するため)
- 適性能得点を打点して点線で折れ線グラフを作る
- 加算得点を打点して実線で折れ線グラフを作り、点線と実線の間を塗りつぶす
- 完成したプロフィール(折れ線グラフ)を参考にして、特に高い適性能を書き出す
- 職業群のなかから、自分の適性能と関連性の高い仕事を探す
頭の中でイメージするだけでは、考えがなかなかまとまらないものです。専用のワークシートを上手に活用して、情報を視覚的に整理しながら分析していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
ワークシートを作成するメリットは、自分の強みをより深く理解できることです。検査結果を受け取って眺めるだけでは、自分の能力について深く理解することが難しいこともあるので、ワークシートを使って客観的に自分の強みを確認しましょう。
また、ワークシートは仕事を選ぶ際にも活用できます。「自分が就きたい仕事は本当に自分に合っているのか」と迷いが出たときに、ワークシートがあれば自分の適性を数字で確認することができるのです。
ワークシートを活用することで、仕事が選びやすくなり、就活の軸もブレにくくなります。さまざまな場面で活用して、より良い就活につなげてくださいね。
受検前に確認しておこう! GATBの検査内容
GATBの内容は、「紙筆検査」と「器具検査」の2種類に分けられます。
受検に向けて特別な対策をする必要はありませんが、大まかな内容を知っておくと本番で慌てずに済みます。本来の能力を発揮するためにも、それぞれの検査内容を確認しておきましょう。
紙筆検査:図形や計算・文章について筆記で回答する検査
GATBにもSPIや玉手箱と同じように、筆記で回答する検査があります。厚生労働省が所管する労働に関する総合的な調査研究機関である独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、検査内容は次の11種類です。
内容自体は「円の中に点を打つ」「同じ図形を探す」など、ごく単純なものばかりですが、一つの問題にかけられる時間が短い傾向にあります。限られた時間で多くの問題に答える必要があるため、すばやさと正確さの両立が重要です。
また、制限時間の合計は19分50秒ですが、実際の検査では説明や練習の時間が設けられるため、全体の所要時間は45~50分程度になります。
器具検査:専用器具を使って手先の器用さを測る検査
適性検査といえば紙やマークシートに記入する形式をイメージする人が多いと思いますが、GATBには「器具検査」と呼ばれるものがあります。専用器具を使い、指先や手腕の器用さを測るのが目的です。
こちらも制限時間の合計は4分45秒ですが、説明や練習の時間を含めると全体で12~15分程度かかります。
実際にはどんな問題が出る? GATBの例題を解いてみよう
- 円打点検査
- 記号記入検査
- 形態照合検査
紙筆検査が11種類、器具検査が4種類あると言われても、実際の問題を見ないことにはイメージが湧きづらいですよね。GATBで出る代表的な検査の例題を3つ紹介するので、どんな雰囲気なのか確認してみてください。
円打点検査
円打点検査は、円の中心に点を打っていく検査です。上記の図のように、線でつながれた円が検査用紙に記載されており、その円にできる限りすばやく正確に点を打っていきます。
円の中心にきっちりと点を収める必要があり、NG例のように線と重なったり、はみ出したりしてしまうとカウントの対象外です。
一見ごく簡単な検査に思えるかもしれませんが、緊張や手汗によって正確に打てない場合があります。一度手汗を拭いてから取りかかるなど、平常心を保つことがポイントです。
記号記入検査
記号記入検査は、円打点検査の記号バージョンです。四角の枠の中に、今度は点ではなく草かんむりのような記号を記入していきます。
枠からはみ出すのはもちろん、殴り書きのような記号や形が不自然な記号もNGです。時間を意識して急ぐあまり、形が崩れないように注意しましょう。
円打点検査と同様に、プレッシャーを感じすぎず落ち着いて取り組むことが、自分の能力を発揮するコツです。
形態照合検査
形態照合検査では上記の図のように、左ページにさまざまな図形、右ページに指定の図形が記載されています。右ページで指定された図形を左ページから探す、というのがこの検査の内容です。
内容がわかりやすい検査ではありますが、急ぎすぎると図形の見間違いや、答えの書き間違いをする可能性があります。時間が限られているときこそ、自分のペースで着実に答えていきましょう。
結果の見方は2種類ある! それぞれの特徴とメリットを理解して選択しよう
GATBの結果の見方には、「自己採点・判定」「判定を依頼」の2つの方法があります。2つの方法それぞれのメリットとデメリットを紹介しますね。
どちらが良くてどちらが悪いというものではないので、特徴をよく理解したうえで自分に合った方法を選ぶことが大切ですよ。
自己採点・判定:手間はかかるが判定をすぐに就活に活かせる
一つは、採点盤と換算表を使って自己採点・判定する方法です。自分で確認するぶん手間はかかりますが、検査を受けてからすぐに結果がわかるメリットがありますよ。
- メリット
①すぐに検査結果がわかる
②検査結果をスムーズに就活に活かせる - デメリット
①自分で採点する手間がかかる
②採点ミスによって正確性に欠ける可能性がある
自己採点とはいっても、ハローワークや就職支援センターの担当職員からフィードバックをもらえます。すべて自力で進めるわけではなく、必要に応じてサポートをしてもらえるので安心してくださいね。
判定を依頼:3〜4週間かかるものの正確な判定を依頼できる
雇用問題研究会に依頼し、コンピュータで判定してもらう方法もあります。結果が出るまでに3~4週間程度かかりますが、正確かつ客観的なデータを得られるのがメリットです。
- メリット
正確な判定を依頼できる
自己採点の手間がかからない - デメリット
結果が出るまでに3~4週間程度かかる
検査結果をすぐには就活に活かせない
結果が出るまでに時間がかかる分、担当職員からフィードバックをもらえるのも自己採点に比べて遅れてしまいます。検査結果をすぐに就活に活かしたい人は注意してくださいね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
採点の方法はコンピュータが一般的ですが、結果が出るスピードに注目して自分に合っている方を選びましょう。特に、結果が不安な人は自己採点をすることをおすすめします。
GATBは問題数が多いので、時間が足りず、問題の半分や3分の2ほどしか回答できない人もいると思います。回答数が少なく結果が不安な人は、自己採点を選んだ方が早めに結果が得られるので、安心感を得られるはずです。
ただし、どちらの採点方法を選んだとしても、採点ミスがない限り結果には影響がありません。そのため、試験が終わった後の自分の考えや気持ちに沿って、採点方法を選んでみてくださいね。
GATBの結果を活かしてこそ意味がある! 就活への活かし方3選
GATBを受検して満足するのではなく、しっかりと結果を活かしてこそ就活に役立ちます。就活への具体的な活かし方を紹介するので、GATBの結果を最大限に活用していきましょう。
①自己PRのタネとして活用する
GATBの結果から読み取れるのは、自分の考えを言語化する能力や事務処理能力など、仕事に求められる能力です。どんな能力が高くて、どんな能力が低いのかがわかれば、自己PRのタネとして活用できますよ。
ただし、
就活生
GATBの結果が~~だったので、私の強みは〇〇です。
と選考で伝えるだけでは説得力に欠けてしまう点に注意してくださいね。GATBに限らず、適性検査の結果はあくまでも参考にすぎません。絶対的な指標ではないため、鵜呑みにしすぎないようにしましょう。
GATBで強みが見えてきたら、過去の経験を振り返り、本当にそれが自分の強みといえるのかを確認することが大切です。GATBの結果にマッチする過去のエピソードがあれば、エピソードとともに伝えるようにしましょう。
自己PRでアピールできる長所の一覧はこちらの記事で解説しています。
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長所がないと感じる就活生は見つけられていないだけ こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「自分の長所がわかりません」 「短所はあるんですけど、長所はないですね……。」 という声を多く聞きます。自分に長所 […]
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②職業選択の参考材料にする
GATBでは、代表的な40種の仕事との適性が「H:基準を満たしている」「m:基準をほぼ満たしている」「L:基準を満たしていない」の3段階で評価されます。
職業領域の項目には「農林漁業」「運搬、加工、組立の簡易技能」「社会福祉」などがあり、自分がどんな仕事に向いているのかを確認できます。たとえば「社会福祉」の項目がH評価の場合、社会福祉関係の仕事に就くと、能力を発揮できる可能性が高いと判断可能です。
やりたい仕事がL評価(基準を満たしていない)だったとしても、絶対にその仕事で活躍できないわけではないので、参考として理解しましょう。
キャリアアドバイザー
評価が低いから自分には向いていないと決めつけず、参考材料の一つとして捉えてくださいね。
③将来のキャリアプラン設計の参考にする
GATBを通して仕事の適性や自分の強み・弱みを知ることで、キャリアプランを描きやすくなります。
たとえば「5年後にはチームリーダーに就きたい」と考えている場合、実現のためにはどのような能力が必要なのかを想定することができます。
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 業務遂行能力
こうした能力と照らし合わせながら、今の自分に何が足りないのかを把握できるのがGATBです。仮にコミュニケーション能力が足りないとわかったなら、「接客のアルバイトを始めてみよう」というように、具体的な行動にも移しやすくなります。
キャリアプランの考え方はこちらの記事で解説しています。
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就活にてキャリアプランが思いつかないという学生も少なくないでしょう。キャリアプランを考えるためには、自己分析と企業の質問の意図を知る必要があります。キャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
GATBの結果は、あなたが目指す企業や職種を選ぶときの根拠として使うことをおすすめします。結果を踏まえて「自分はこの能力が高いから、この職業に適性がある」と考えてみてくださいね。
就活で面接を受ける際、自信のない態度や不安そうな様子より、自信のある態度の方が好印象を残す可能性が高いです。また、グループディスカッションなどで、気後れして発言するチャンスを逃してしまうより、堂々と発言する方が望ましい場面もあります。
就活では、自信が必要な場面は多いものです。GATBの結果を、自信や安心感のより所として使ってくださいね。自分を信じて就活を進めていきましょう。
GATBに関するよくある質問に回答!
最後に、GATBに興味をもっている就活生からのよくある質問に、キャリアアドバイザーが回答します。疑問や不安を解消したうえで、GATBを受検するかどうか考えてみてください。
-
GATBって何ですか?
GATBは、厚生労働省による仕事の適性を測定するための検査です。知的能力や言語能力といった計9つの適性能をもとに、自分がどんな仕事に向いているかを判断できますよ。GATBは通常の適性検査のように、企業から指示されて受けるケースがあまり見られないため、自発的に受けるのが基本となります。
また、筆記で回答する検査に加えて、専用の器具を使った検査があるのも大きな特徴です。
-
GATBは受けた方がいいですか?
GATBの受検は強制ではありません。GATBは仕事の適性を測定できるほか、自分の強み・弱みを客観的に分析できるメリットもあるため、気になる人は受検を検討してみましょう。検査結果を自己分析に活かせるので、仕事選びに悩んでいる人や、強み・弱みが自分でよくわからない人に向いていますよ。受検はハローワークや就職支援センターなどから申請可能です。
GATBの検査内容を理解して効果的に就活に取り入れよう!
GATBはSPIや玉手箱などと違い、選考の一環で実施されるケースはあまり見られませんが、自主的に受検することが可能です。仕事の適性や自分の強み・弱みを把握するのに役立つので、就活生におすすめです。
GATBを受ける際は、受けただけで満足するのではなく、検査結果を細かく分析することが大切です。どんな仕事への適性が高いのか、今の自分に何が足りないのかなどを理解し、仕事選びや自己分析に活かしていきましょう。
就活中にGATBという言葉を聞いたのですが、GATBって何ですか……?