留学と就活を両立させる3つのプラン! 留学前後の就活対策も大公開

この記事のアドバイザー

選考での伝え方も解説! 留学と就活を両立させるなら○○が不可欠!

目次

  1. 留学と就活は両立できる! 必要な準備とスケジュール感を押さえよう
  2. 就活に活かす目的として留学は行った方がいい? 3つの前提を解説
  3. グローバル化が進んでいる背景から多くの企業が留学経験を評価している
  4. 留学したこと自体ではなく学んだことが評価されやすい
  5. 就活は早期化が進んでおりスタートで差が付く可能性はある
  6. 両軸で押さえよう! 留学が就活にもたらすメリット・デメリット
  7. メリット:語学力や行動力など強力なアピール材料が増える
  8. デメリット:スケジュール調整や情報収集で負担が大きくなる
  9. 留学が就活に影響するかはタイミングと期間次第! 具体的な事例をチェック
  10. 短期留学:就活本番前の長期休暇などを使えば大きな影響はない
  11. 長期留学:1・2年次以降に行く場合は就活スケジュールに影響がでやすい
  12. 早めの行動がカギ! 長期留学の時期に合わせた就活スケジュール例
  13. 大学2年~:帰国後から通常のスケジュールで就活
  14. 大学3年~:3月の本選考が始まる前に帰国して就活
  15. 大学4年~:内定を獲得してから留学するか翌年に就活
  16. 留学と就活が被るならこれで乗り越えよう! 留学前・中・後の就活対策
  17. 留学前:自己分析やオープンカンパニーへの参加を前倒しで進める
  18. 留学中:オンライン選考を受けつつネットで情報収集を進める
  19. 留学後:通年採用をしている企業を中心に幅広く受ける
  20. 留学経験が強みの就活生は意外と多い! 就活で活かすなら経験の深掘りがマスト
  21. 経験を最大限に活かそう! 就活で留学をアピールする3ステップ
  22. ステップ①留学をした目的を伝える
  23. ステップ②留学中はどんなことに力を入れたのか伝える
  24. ステップ③留学で学んだことを業務にどう活かせるかを明示する
  25. アピールポイント別! 留学経験を効果的に伝える自己PR例文
  26. 例文①コミュニケーション能力
  27. 例文②適応力
  28. 例文③粘り強さ
  29. 留学経験を就活で活かすなら押さえておきたい2つの注意点
  30. 価値観の違いなど気づきがあったことだけに終始しない
  31. 留学期間の長さに合わせて伝える内容を調整する
  32. 留学と就活の両立についてのよくある質問に回答!
  33. 留学と就活の両立のさせ方から活かし方を押さえて就活を成功させよう!

留学と就活は両立できる! 必要な準備とスケジュール感を押さえよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

留学したいと考えている学生から

「留学と就活の両立は難しいですか?」
「留学後に就活を成功させるにはどうしたらいいですか?」

といった質問が寄せられています。自分の能力を高めるために留学したいと考えていても、留学することで就職にどんな影響が出てしまうのか、気になるのは当然です。できれば留学経験を就職に活かし、より理想的な未来を手に入れるための足がかりにしたいですよね。

そこで本記事では、留学が就活に与えるメリット・デメリットや留学するタイミング別の就活スケジュール、留学中から取り掛かれる準備など、留学と就活を両立させて理想的な効果を得るためのポイントを詳しく紹介します。

留学を予定している人やこれから就活をする留学経験者は、ぜひ目を通してくださいね。

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就活に活かす目的として留学は行った方がいい? 3つの前提を解説

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就活生

そもそも留学って、就活に活かせるのですか?

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キャリアアドバイザー

留学は普段できない経験をし、大きく成長する機会なので、もちろん就活にも活かすことができますよ。

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就活生

留学したほうが就活に有利ということですか?

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キャリアアドバイザー

語学力や広い視野が持てるという意味ではそう言えますね。ただし、一番大切なのは留学によってどう成長したかなので、そこをうまく言語化しないとアピールとして最大限の効果を発揮することはできませんよ。

留学を経験する人自体は増えているなか、果たして留学がどれだけ就活に有利な経験になるのか、不安に思う人も少なくありません。

結論からいうと、留学によって就活で有利になる側面はあります。一方で、前提条件を理解できていないと、アピールしきれないこともあるのが実情です。

そこで、就活における、留学にまつわる前提を解説します。留学を決める前にぜひ、これらの前提について理解しておきましょう。

グローバル化が進んでいる背景から多くの企業が留学経験を評価している

留学経験そのものは、多くの企業に評価されています。近年ではグローバル化が進められるなか、留学の価値も大きくなる一方です。

インターネットや物流、決済ネットワークなどの技術が発達したことを背景に、海外との取引や投資をおこなう企業は増え続けています。海外との取引をおこなうということは、言語の壁を越える必要があるだけでなく、海外の情勢、国柄といった諸事情を理解しなければならないということです

留学経験は、そうした多様な国々の文化的背景を体感し、グローバルな視点をもっている人材であることをアピールできる良い要素であるといえます。

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キャリアアドバイザー

もちろん海外の人とわたりあえるコミュニケーション能力といった観点からも評価されやすくなりますね。

留学したこと自体ではなく学んだことが評価されやすい

就活においてはただ「留学しました」とアピールするだけでは評価につながりにくいです。実際に、留学しても遊んでばかりいて、語学力もあまり伸びなかったという人もいます。

大切なのは、留学したことよりも、留学によって何を学んだかということです。そのため、留学経験を就活に活かすためには、自分が留学によって何を学んだかを言語化し、第三者にわかるように整理しておく必要があります。

もっと言えば、留学に出発する前に「自分は留学によって何を学び、身に付けたいのか」ということをあらかじめ考えておくとベターです

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キャリアアドバイザー

目的意識がしっかりとしていれば、留学生活で得られるものが多く、就活に活かせる可能性が高まります。ぜひ就活までを見据えて留学の計画を立てることをおすすめします。

就活は早期化が進んでおりスタートで差が付く可能性はある

就活の早期化は、年々進んでいます。数週間から数カ月の留学をしている間に就活の時期が到来してしまい、スタートで差が付く可能性は否定できません。

たとえば現在は、大学3年生など、卒業年度を迎える前の年にすでに内定を得ているという学生が増えています。早期化の背景には少子化があり、優秀な人材を確保したいと考えている企業は少しでも早く学生を囲い込もうとしているのも現実です。

ゆっくり留学期間をとってしまうと、場合によっては、帰国後に志望企業の応募期間が終わっているということにもなりかねません

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キャリアアドバイザー

これから留学を検討している場合は、少なくとも一般的な就活の開始期間には帰国できるように、余裕をもった計画を立てると良いですね。

就活の理想的なスケジュールはこちらの記事で解説しています。

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両軸で押さえよう! 留学が就活にもたらすメリット・デメリット

留学が就活にもたらすメリット・デメリット

留学をすると就活に有利になると思われがちですが、留学が就活にもたらすものは、メリットばかりではありません。就活における留学のデメリットもしっかり把握しておくことが大切ですよ。

就活における留学のデメリットを視野に入れておけば、あらかじめデメリットを克服する対策がとれます。メリットだけでなく、デメリットも含めた両軸で押さえるようにしておきましょう。

メリット:語学力や行動力など強力なアピール材料が増える

留学のメリットは、就活でアピールできる材料が増えることです。留学したことによって身に付く語学力、初めての環境で自分の目的を果たすために必要となる行動力など、面接で話せる内容が増えるのは心強いですよね。

一方、留学経験のある学生は一定数います。そのなかで自分の経験をアピールにつなげるためには、留学の目的意識をはっきりさせておく、留学中に感じたことや成長できたことをメモや日記などで具体的に記録しておくなどの努力も必要になりますよ

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キャリアアドバイザー

留学には、何かしら失敗の経験が付きものです。失敗があればそこから学ぶものもあり、これもまた就活の重要な材料となってくれますよ。

行動力を効果的にアピールする方法はこちらの記事を参考にしてください。

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デメリット:スケジュール調整や情報収集で負担が大きくなる

留学をすると、就活のスケジュール調整や情報収集に負担がかかるのがデメリットです。

どの程度の負担になるかは、自分の通う大学でどのような留学プログラムが組まれているかにもよります。大学で組まれた留学プログラムに従う場合は、留学先で得た単位を日本の大学の単位に振替できることが多く、スケジュール調整の難易度も比較的低くなりますよ。

ただし、留学のタイミングによっては就活のスタートが同期の学生とズレてしまうため、就活の情報を自分自身で集め、無理のないようスケジュールを組んでいく必要があります

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キャリアアドバイザー

大学側に確認しながら調整する必要があるため、時間的にも労力の面でも、ある程度の負担がかかるのは覚悟しておきましょう。

長尾 美慧

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留学はワーキングホリデーよりも「総合的な語学力」をアピールできる

留学と留学に似ているワーキングホリデーの違いについても考えてみましょう。この2つは就活でのアピールポイントが大きく変わってきます。なぜなら実現できることが異なっているため、培われるスキルが違ってくるからです。

留学は、自分の目的に合わせて総合的な英語力を身に付けられるのが最大のメリットです。留学では学校で授業を受けるスケジュールが決まっており、講師のサポートも受けられる環境が整っています。そのため、自分の取り組み次第で確実に英語の基礎力を身に付けることができます。また、語学学校では就職や転職活動で重視されるTOEICなどの対策クラスを選択することもできますよ。

一方、ワーキングホリデーの最大の魅力は現地で働く経験ができることです。一日の大半を学校での学習に費やす留学と違い、現地の仕事を通して視野の広がりや学びを深めることができます。留学でアピールできる最大の強みは「総合的な英語力」、ワーキングホリデーでアピールできるポイントは「現地での就労体験」だといえるでしょう。

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留学が就活に影響するかはタイミングと期間次第! 具体的な事例をチェック

留学期間と時期による就活への影響

留学が就活に影響するかどうかは、留学のタイミングや期間によって異なります。留学をする期間が長ければ、その分就活への影響は出やすくなりますが、そもそも就活が始まる前の時期であれば大きな心配は必要ありません。

留学のために日本の大学を休学したり、留年したりする場合は、就活を次年度に持ち越すことになることは覚えておきましょう。

ここからは、留学をするケースのなかでもよくある、休学や留年をせずに海外留学をする場合の就活への影響を解説します。

短期留学:就活本番前の長期休暇などを使えば大きな影響はない

短期留学をする場合は、就活が本格化する直前であっても、長期休暇などを利用することで就活への影響を最小限に抑えられます。

多くの学生が就活を開始するのは、大学卒業前年度の4月~6月頃です。その後、徐々に就活が本格化し、本選考の開始は卒業年度の3月~6月頃が多くみられます。

つまり、卒業前年度の夏休みなど長期休暇を利用した短期留学であれば就活にはほとんど影響しないといえます。

ただし、タイミングによってはサマーインターンのチャンスなどを逃すこともあるので注意しておきましょう

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キャリアアドバイザー

サマーインターンはちょうど卒業前年度の夏休みにかかることが多いため、志望企業のインターンの情報もあわせて集めながら留学予定を決めることをおすすめします。

サマーインターンの内容やメリットはこちらの記事で詳しく解説しています。

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長期留学:1・2年次以降に行く場合は就活スケジュールに影響がでやすい

半年~年単位での長期留学をする場合、1・2年次であれば、就活への影響はほぼ心配ありません。反対に、3年次になってからの長期留学は影響が出ることもあり注意したいところです

3年次になってから長期留学をするということは、一般的な就活が開始されるタイミングも海外で過ごすことを意味しています。オンラインなどでの対応も可能ではありますが、本格的な就活の開始は帰国後となる可能性があります。すると、時期によっては帰国までの期間に多くの企業で募集が終了してしまう可能性も否めません。

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キャリアアドバイザー

結果的に、長期留学をしたために志望企業へのエントリーができなかった、ということも起こり得ます。一概にはいえないものの、こうしたデメリットも想定されることは念頭においておきましょう。

塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

休学・留年しての留学は必ずしも就活で不利にはならない

留学するにあたって休学・留年をしても就活に影響はないか気になる人もいるかと思います。結論からいうと、留学を理由に休学・留年をすることは必ずしも就活に不利になるものではありません。

企業側は休学・留年して留学したという事実よりも、その経験を通じて得た学びをどう今後の仕事に活かすのかということを重視しています。自分を成長させるための留学で休学・留年の選択をした場合は向上心が高いことや、実際の業務に活かせる経験を積んでいることなどが評価され、企業側にプラスの印象をもってもらえるでしょう。

ただし、目的が明確でない留学は「留年が決定したから留学したのでは」や「就活がうまくいかなくて留学したのでは」などととらえられるリスクがあります。だからこそ、自分なりの目標を決めて留学に臨んだことをアピールすることが重要ですよ。

また、休学・留年して留学する場合、計画的に卒業までのスケジュールを立てておくことも大切です。必要な出席日数や単位などをしっかり把握して、留学経験を最大限に活かせるようにしておきましょう。

早めの行動がカギ! 長期留学の時期に合わせた就活スケジュール例

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就活生

留学と就活をうまく両立できるかどうかは、スケジュール管理によりそうですね。

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キャリアアドバイザー

その通りです。帰国してから慌てないように、留学の計画段階からしっかり計画を立てておきたいですね。

長期留学を希望する場合、留学時期に合わせて就活スケジュールを組むことが大切です。とりわけ3年次、4年次に長期留学を検討しているケースでは、留学前の事前準備も含めて早めに行動しておくことが重要ですよ。

長期留学の時期別にモデルとなる就活スケジュールを解説するので、ぜひ参考にしてください。

大学2年~:帰国後から通常のスケジュールで就活

大学2年春・秋から留学する場合

大学2年次で長期留学をする場合、春から秋のどのタイミングで出発をしたとしても、大学3年次の夏に行われるサマーインターンまでには帰国できる見通しです。

とりわけ、大学2年次の春に長期留学に出発する場合は、年単位という長期であってもサマーインターンに間に合う余裕のスケジュールが組めます。

秋に長期留学に出発するのであれば、サマーインターンに間に合うよう、半年~8カ月前後の期間で留学を計画するのがおすすめです。

いずれのケースでも、大学3年次の5月頃までに帰国できていれば、留学しないのと変わらない通常のスケジュールで就活に臨むことができます。このスケジュールであればサマーインターンの申し込みにも間に合いますが、情報収集は早めにおこなっておきましょう。

大学3年~:3月の本選考が始まる前に帰国して就活

大学3年春・秋から留学する場合

大学3年次に長期留学に出発したい場合、3月の本選考に間に合うよう帰国することを前提にスケジュールを組むことをおすすめします。

たとえば、大学3年次の春に長期留学に出発した場合、サマーインターンには間に合わないものの、10カ月ほどの長期留学でも3月の本選考に間に合わせることが可能です。この場合、留学中に企業研究や自己分析を並行しておこなう必要があるため忙しいですが、選考のためにあわてる必要はほとんどないといえます。

欧米の大学に留学する場合、秋からスタートするため、大学3年次の秋から留学する人は少なくありません。

この場合、夏のサマーインターンに参加し、その後の留学期間を経て本選考に臨む、というスケジュールが考えられますが、選考に間に合わない企業があることは理解しておきましょう。

大学4年~:内定を獲得してから留学するか翌年に就活

大学4年春・秋から留学する場合

大学4年次になってから留学をしたい場合は、2種類のスケジュールがあります。

1つは、留学に出発する前に就活を終え、内定を獲得してしまうことです。この場合は留学経験を就活にそのまま活かすことはできません。しかし、これから留学を控えており、内定獲得後も自己研鑽を怠るつもりはない、という方向性から自己アピールが可能です。

もう1つは大学4年次のうちは長期留学に専念するスケジュールで、この場合は翌年に就活をおこなうこととなります。

長期留学後に卒業を迎えてしまうと既卒者という扱いですが、近年、企業によっては新卒の枠組を「卒業後3年以内」としているところもあり、道が閉ざされるわけではありません。留学経験をしっかりと活かした就活を考えているなら、後者もおすすめです

留学と就活が被るならこれで乗り越えよう! 留学前・中・後の就活対策

留学前・中・後の就活対策
  • 留学前:自己分析やオープンカンパニーへの参加を前倒しで進める
  • 留学中:オンライン選考を受けつつネットで情報収集を進める
  • 留学後:通年採用をしている企業を中心に幅広く受ける

留学と就活の時期が重なってしまう、というケースはよくあります。とりわけ大学1年次や2年次には留学する考えがなかったけれど、卒業が近づくにつれて「留学で今しかできない経験をしたい」と思うようになった場合などは、就活との時期の重複に迷うことも多々あるはずです。

そんなときは、以下のような対策で就活と留学を同時進行してみるのもおすすめです。

留学前:自己分析やオープンカンパニーへの参加を前倒しで進める

留学前からできる就活の例
  • オープンカンパニーへの参加
  • 自己分析
  • 企業・業界分析

就活と留学が重なることがわかっている場合は、周囲が就活を始める前から就活を始めると効果的です。

まずは早期にオープンカンパニーが実施される企業を検索し、できるだけ参加してみる方法があります。オープンカンパニーは大学1・2年生でも参加できるので、本格的な就活がスタートする前でもまったく問題ありません

また就活に必要な自己分析も、前倒しで開始してみましょう。自己分析をおこなうことで自分の強みや仕事に求めるものを理解することができ、的を絞ってスムーズに就活を進められます。自己分析によって気になる企業や業界が生まれたら、早めに企業・業界分析を始めましょう。

留学中:オンライン選考を受けつつネットで情報収集を進める

留学中は就活ができないと思いがちですが、実際には情報収集だけでなく、オンラインで選考を受けたりすることもできます。現在は就活に関する情報はオンラインで得られるものがほとんどで、オンラインでインターンや説明会を開催している企業もたくさんあるのでどんどん利用しましょう。

留学している日本人学生を対象に、海外でおこなわれる就活イベントもあります。地域や時期が限られますが、自分が留学したい地域や時期にイベントがないか探してみるのもおすすめです。

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キャリアアドバイザー

インターネットは留学中の就活には欠かせないため、留学中のインターネット環境は留学前にしっかり確認しておくと良いですね。

オンラインインターンの攻略方法はこちらの記事で解説しています。

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留学後:通年採用をしている企業を中心に幅広く受ける

大学3年次以降の留学で、就活の時期が被っていた場合、留学後のタイミングでは募集を締め切っている企業もあります。一方、まだ募集を続けている企業や通年採用をおこなっている企業もあり、留学後のタイミングでも問題なくエントリーが可能です。

留学後に留年せずに就活したい場合は、このような採用の続いている企業を見つけ、エントリーするようにしましょう。企業の選択肢が狭まることはある程度仕方のないことだと捉える必要があります。

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キャリアアドバイザー

志望企業の採用に間に合わない場合は、思い切って翌年に就活することも検討してみましょう。きちんとした留学の目的や成長できた点があれば、理解してくれる企業は多いですよ。

通年採用している企業についてはこちらの記事でも解説していますよ。ぜひチェックしてください。

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留学経験が強みの就活生は意外と多い! 就活で活かすなら経験の深掘りがマスト

留学経験を強みとして挙げる学生は少なくないため、「留学しました」ということだけをアピールしても、なかなかそれを強みとして受け取ってもらうことはできません。就活に留学を活かすなら、経験を詳しく深掘りすることが欠かせません。

学生に対する奨学金事業や留学支援をおこなう、日本学生支援機構による日本の大学等が把握する日本人留学者数(大学間交流協定に基づく留学等)の調査では、2022(令和4)年度の留学生は58,162人で、前年度比428%でした。

新型コロナウイルス感染症の流行を受けて一時留学生の数が激減しましたが、最近では再び増え始めています。

自分が留学を通して何を得たのか、自分のどこに留学が活かされているかをよく分析することで、留学をあなただけの強みとして見てもらうことができますよ

成瀬 遼

キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる

留学経験を深掘りするときは「どうありたいか」を意識しよう

留学経験をアピールするにはその経験を深掘りして得た学びや喜び、価値観を明確にしておくことが大切です。深掘りする際には、今後自分が「どうありたいか」を意識することで、より明確に自分ならではのアピールポイントを見つけることができますよ。

アピールの材料として語学力の向上なども効果的ですが「なぜ留学しようと思ったか」や「何を意識して学びを深めたか」などの経験を伝えることが重要になってきます。企業が注目しているのは留学した事実そのものだけではありません。その経験を通じて何を学び、どのように今後の仕事に活かすのか、どう企業に貢献できるのかということを探っています。留学経験をアピールする学生は意外に多いものです。そのため、自分ならではの目的や達成したことなどを通じて、就職後のキャリアビジョンや仕事への意欲をしっかり伝えられると良いですね。

そして、キャリアビジョンを描くには「どうありたいか」を意識することをおすすめします。留学経験を通じて、自分を深掘りしていきましょう。どんな人と、どんなふうに、何のために仕事をしたいと思ったか、人としてどう生きていきたいと思ったか、どんな人生を歩みたいと思ったか、などですね。「どうありたいか」を考えるには、「人からどのような自分に見られたいか」という視点で考えてみるのも効果的なので、ぜひ試してみてください。

経験を最大限に活かそう! 就活で留学をアピールする3ステップ

就活で留学をアピールする3ステップ

就活で留学をアピールするには、まず自分で留学の経験を分析しておくことが大切ですよ。自分自身で留学の内容を分析できていないと、就活で留学について聞かれてもぼんやりとした答えしか返せずに、自分の魅力をしっかり伝えられなくなってしまいます。

就活の場面で留学についてどう聞かれても答えられるように、あらかじめ次のステップに沿って分類しておきましょう。

ステップ①留学をした目的を伝える

まずは、何を目的として留学したのかをわかりやすく伝えます。留学の目的は、「なぜ留学しようと思ったのか」ということに大きくかかわることです。

最初に留学をしようと思ったのはなぜなのか思い出してみましょう。そのときの気持ちを記した日記やメモがあれば、より詳細な分析ができます

留学した目的の例
  • 語学力やコミュニケーションスキルの獲得のため
  • 世界を自分の目で見て現代社会の課題を発見するため
  • 日本の魅力を再発見するため

自分なりの目的をまとめておき、就活で話すときは次のステップ②や③とうまく絡めて伝えることが大切です。

ステップ②留学中はどんなことに力を入れたのか伝える

留学中に力を入れたことや実践したことは、企業の採用担当者が留学エピソードのなかで最も注目するものの1つです

学生が留学中に力を入れたことは、その学生の考え方を大きく反映しています。学生の考え方が企業風土に合っているかどうか、社会人になってからの積極性や問題解決力にもつながっていることが多く、担当者としては非常に注目したいところです。

留学中に力を入れたことは、留学の目的だけでなく、留学中に経験した問題や壁と深くつながっていることがあります。

留学中に力を入れたことの伝え方の例
  1. 留学中に印象に残った問題や壁を自分が直面した課題として伝える
  2. 課題への対処法をどのように見つけどう尽力したかを伝える
  3. ①②の経験を受け、留学中にどのようなことに力を入れたかをアピールする

ステップ③留学で学んだことを業務にどう活かせるかを明示する

就活では、留学で学んだことが実際の業務にどのようにつながるかを明示します。準備段階で、企業の理念や仕事内容を理解し、留学で得た学びとどう結び付けられるかをしっかりと考えましょう。

企業の担当者としても、せっかくの学びを実践に活かせる学生を採用したいと考えています。反対に、留学に何らかの学びがあったとしても、その学びが自社の仕事内容に合わないようであれば「求めている人物像と違う」と解釈されてしまいますよね。

業務での活かし方はできるだけ具体的に、かつ企業で重宝されるような伝え方をする必要があります。

留学中に多国籍の学生と密にコミュニケーションをとる大切さを学び、課題をまとめ上げて評価されました。チームワークを重視する御社において、この経験を役立て、それぞれの意見に耳を傾けながら成果に導くことに貢献したいです。

留学経験をガクチカとしてアピールする方法については、こちらの記事で詳しく解説していますよ。

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例文4選! ガクチカで留学をアピールするには具体性と一貫性が重要

留学経験は企業に刺さりやすい強みをアピールできるため、ガクチカとして有効です。この記事では、留学経験をガクチカとして伝えるための整理の仕方から注意点まで、キャリアアドバイザーが徹底解説します。

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例文4選! ガクチカで留学をアピールするには具体性と一貫性が重要

アピールポイント別! 留学経験を効果的に伝える自己PR例文

留学経験を効果的に伝える自己PR例文
  • 例文①コミュニケーション能力
  • 例文②適応力
  • 例文③粘り強さ

留学の経験を企業へ効果的に伝えられる自己PR例文を、アピールポイント別にご紹介します。

実際に自己PR文として使用する際は、自分自身の体験を例文に落とし込み、自分ならではのエピソードになるよう工夫してみてください。また、提出先、面接先の企業風土にあわせてアレンジを加え、ブラッシュアップすると良いですね。

例文①コミュニケーション能力

例文

私の強みは、誰とでも打ち解け、協力し合えることです。

大学2年生のとき、約半年のアメリカ留学を通して、さまざまな文化やバックグラウンドを持つ人と打ち解けるスキルを磨くことができました。

それまでの私は、人と話すことが苦手で、打ち解けるのはもっと難しいと思っていました。しかし大学に入って、グループワークなどをおこなううちに、協力して成果を出すためには仲間と本音を言い合える関係を築くことが大切だと感じるようになり、自分を変えるつもりで留学を決めました。

アメリカでは、人に話しかけるだけではなく、相手の感情を汲み取りながら会話をすることを大切にしました。最初は言葉の壁もあり、打ち解けるのが難しかったものの、相手を観察し、また褒めることを心掛けてからは、どんどん会話が弾み、共同で研究をし成果を挙げたりもできるようになりました。

自分の意見を積極的に伝えながら、人の意見や気持ちを取り入れて成果につなげるコミュニケーションスキルを、チームワークを重視する貴社の業務で役立てたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

留学の目的や成果をわかりやすく伝えているため、業務でも経験をしっかり役立ててくれそうですね。

コミュニケーション力の効果的なアピール方法や言い換え表現はこちらの記事で解説しています。

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例文②適応力

例文

私の長所は、どんな相手や状況にも対応できる適応力です。

大学2年生のとき、多様な文化のなかで自分の適応力を高めるため、3カ月のイギリス留学をおこないました。イギリスの学校は多様性に富み、さまざまな背景の人が集まっています。留学当初はそれぞれの学生がもつ文化的背景がよくわからず、生活習慣の違いなどもあり戸惑いました。しかし適応力を磨く良い機会と捉え、異文化交流のコミュニティに参加するなど、積極的に相手のバックグラウンドを知るよう努力しました。

その結果、異なる背景をもつ相手ともスムーズにコミュニケーションがとれるようになり、柔軟な考え方で共に課題を解決できるようになりました。貴社の多様性が尊重される環境においても、持ち前の適応力を発揮し成果につなげたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

人だけでなく環境への適応力があることを強みとして伝える例文です。海外勤務がある企業などでは大きなアピールになりますね。

適応力の効果的なアピール方法はこちらの記事の解説も参考になりますよ。

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例文③粘り強さ

例文

私は大学時代、どんなときも簡単に諦めない姿勢をもつよう心掛けてきました。

大学2年生のとき、生まれ育った環境とは違う広い世界を知るため、3カ月のアメリカ留学をおこないました。この経験は、私の忍耐力を高めるのに大変役立ちました。

日頃からすぐには諦めないと自負しているため、海外でも何とかできると思っていましたが、実際は最初の数日間、言葉もほとんどわからず途方に暮れていました。これではいけないと思い、現地のクラブ活動に参加し、1日に1人の相手と1言ずつでも話し掛け、粘り強くコミュニケーションをとるようにしました。しばらく続けると人とのつながりができ、今でもインターネットを通して連絡が取れる友達が何人もできました。

この経験を通して、諦めることなく、粘り強く続けることの大切さを改めて感じました。身に付けた忍耐力は貴社でも、日々の業務の継続、難易度の高い課題の解決に必ず役立つと考えています。

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キャリアアドバイザー

粘り強さをアピールする際は、例文のようにどのような努力を続けたのか具体的に伝えることで説得力が増しますよ。

粘り強さを魅力的にアピールするコツはこちらの記事で解説しています。

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留学経験を就活で活かすなら押さえておきたい2つの注意点

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就活生

例文を参考に、留学経験をしっかり就活でアピールしたいと思います!

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キャリアアドバイザー

それは良いですね。ただ、留学経験を就活で活かすときには注意点もあるので押さえておきましょう。

企業の担当者は、学生の能力を自社でどう活かせるかを知りたいと思っています。しかし企業の人事担当者といえども、学生からエピソードを聞いただけで、その経験を自社でどう活かせるかを必ずしもイメージできるわけではありません。

そのため、留学経験を就活で活かすなら、留学して学んだことを、企業でどのように活かそうと思っているかを自分自身で伝えることが肝心です。このことを踏まえて、2つの注意点を確認してみましょう。

価値観の違いなど気づきがあったことだけに終始しない

留学を経験すると、新たな価値観に触れるなど、たくさんの気づきを得る機会に恵まれます。

しかし就活でアピールするためには、「どんな気づきを得たか」という話題に終始せず、「気づきによって、自分がどう成長したか」そして「その成長を企業でどう活かすつもりなのか」といったところまで、掘り下げて話す必要があります

また、留学から得た気づきは、時に自分のマイナスポイントに対する反省につながることもありますよね。反省することは大切ですが、反省点の発表会で終わることのないよう注意が必要です。

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キャリアアドバイザー

ネガティブな言葉を多用せず、留学の成果をポジティブなイメージで伝えられるよう意識してください。

留学期間の長さに合わせて伝える内容を調整する

留学の期間は、短ければ数週間、長ければ半年以上と幅があります。留学期間の長さをかんがみて、就活で伝える内容を調整するのがおすすめです。

短期留学のなかでも、1カ月ほどと短いものは特に、企業の担当者に「経験したことが少ないのではないか」と捉えられる可能性もあります。留学中の期間は短くても、大きく成長できたことを伝えられるエピソードがあると良いですね。また、留学する前から準備したことを盛り込むのもおすすめです。

一方、長期留学では、たくさんのことがありすぎて、企業の担当者に伝えたいことも多くなりがちです。結論を意識してポイントだけを重点的にまとめて伝えることが大切です。

川﨑 瑛久

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短期留学では「留学前後の取り組み」も視野に入れてアピールしよう

留学経験をアピールする際には、留学形式によってアピールポイントに違いがあります。長期留学の場合は現地で培った力や経験が重視されますが、短期留学では留学前後の取り組みについて伝えることも効果的です。

長期留学の場合、語学力は身に付いて当然だととらえられやすく、アピールポイントとして少し弱いといえます。そのため、現地で何を学んだのか、どんな壁にぶつかってどのように乗り越えたのかなど、留学中に培った力を示しましょう。

一方短期留学では、本当に力が付いたのかと疑問に思われる場合があるので、留学中ではなく留学前後の取り組みにフォーカスすることも効果的です。留学を実現するための取り組みは、自分なりの目的や達成するべき目標を示しやすいでしょう。たとえばアルバイトで留学費用を貯めたことなどは、自分が目標に向けて頑張った過程が見えやすいですね。

どの形式でも自分の経験をエピソードに落とし込み、その経験から何を得て、今後どう活かせるのかという視点でアピールの仕方を考えると、就活を進めるうえでの心強い武器になりますよ。

留学と就活の両立についてのよくある質問に回答!

ここからは、留学をしていた人や、これから留学を考えている人からよくある就活に関する質問についてキャリアアドバイザーが回答します。ここで不安をしっかり解消しておきましょう。

  • 留学と就活は両立できますか?

    留学と就活は両立可能です。しかし、両立のためには事前の計画や情報収集が肝要になるため、留学前から準備を怠らないようにしましょう。自己分析をおこない、大学1・2年次から参加できるオープンカンパニーに参加するなど、就活をスムーズに進めるために早くからできることはたくさんあります。

    留学中にもオンラインでエントリーなどの就活を進めることができます。ただ、留学と就活を両立することで忙しくなることは覚悟しておく必要があります。就活が気になって留学に身が入らなかった場合、留学を通して学べることが少なくなってしまうかもしれません。

    マルチタスクで同時進行するのが苦手な方は、留学と就活の時期をずらしたり、留学からの帰国後に就活をするよう調整したりすることをおすすめします。

  • 留学経験は就活で役に立ちますか?

    留学経験は、伝え方を工夫すれば就活で大いに役立ちます。企業の担当者は、エピソードを通して学生の人柄や対応力をみています。留学を通してどのようなことを学び、成長できたかを具体的に伝えることができれば、説得力のあるアピールにつながります。

    最終的には自分が企業の役に立つ人材であることをアピールしなくてはなりません。留学自体を経験する人は少なくないため、留学経験自体を主張するのではなく、それによってどのように企業に貢献できる人材となったかを伝えられるように意識してくださいね。

留学と就活の両立のさせ方から活かし方を押さえて就活を成功させよう!

留学は日常生活ではできない多くの経験をすることができ、その中で成長したエピソードを就活で活かすことができます。一方で、留学するタイミングによっては、就活で遅れをとってしまうケースもあるのが実情です。留学に踏み切る前に、いつから、どのように就活をするのか計画しておきましょう。

スケジュール管理をしっかりとおこない、留学によってどう成長できたかを深掘りすることによって、留学と就活のどちらも成功させることができます。スケジュール管理や留学の就活への活かし方のコツを押さえて、理想の就職を実現させましょう。

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