目次
- 得意分野を通して自分の特性を伝えよう
- まずは就活で求められる「得意分野」を理解しよう
- 就活における得意分野とは?
- 得意な分野と好きな分野は違う
- 企業が得意分野を通して知りたいこと
- 人間性
- 能力
- 得意分野がわからないときは? 必ず見つかる6つの方法
- ①企業が求める人物像から逆算して考える
- ②1時間以上人に語れることを考える
- ③家族や友人など親しい人に聞く
- ④ゼミで学んでいる内容を話す
- ⑤成績が良い科目を選ぶ
- ⑥時間を費やしてきたことをリストアップ
- 押さえておきたい企業に高評価な得意分野
- 就活のセンターピンを捉える
- 再現性がある
- 実際の仕事に近い分野である
- 就活で得意分野をアピールするときの4ステップ
- ①得意分野の結論から伝える
- ②どんな分野・科目なのかを説明する
- ③なぜ得意になったのかをエピソードと絡める
- ④仕事でどう活かせるのかを伝える
- ESや履歴書での注意点
- 伝わる構成を意識する
- 面接で聞かれることも想定する
- 具体的な数字を盛り込む
- 面接で得意分野を伝えるときの例文
- 英語
- 社会学
- 経済学
- 文学
- プログラミング
- 面接で得意分野を答えるときのNG行動
- 得意分野の概要だけ話してしまう
- 得意分野を複数並べてしまう
- 専門用語を多用してしまう
- 自分の得意分野について悩む学生からよくある質問に回答!
- 得意分野を通して自分の学んだことを伝えよう
得意分野を通して自分の特性を伝えよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接を控えた就活生から、
「自分の得意分野がわかりません」
「得意分野をどうアピールすればいいのかわかりません」
といった声が寄せられます。自己分析でこれまでの自分を振り返ってみたものの、何が得意分野なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。
自分の強みとも言える得意分野ですが、選び方やアピールの方法によってはうまく魅力が伝えられないばかりか、マイナスの印象につながる可能性も考えられます。
そこで今回は、得意分野を通して自分の特性をうまく伝えられるよう面接で話すときに好印象を残すためのポイントや、具体的なアピール方法を例文付きで解説します。すでに得意分野を考え終わっている人も、自分が考えた内容と比較しながら読んでみてください。
まずは就活で求められる「得意分野」を理解しよう
面接ではもちろん、エントリーシート(ES)や履歴書でも聞かれることの多い「得意分野」。得意分野とは自分が持つ能力や強みのことで、うまく伝えられれば選考においても大きなアピールにつながります。
とはいえ、何をどうアピールすればいいのかわからず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
アピールの仕方がわからないせいで得意分野が逆に弱みになってしまわないよう、まずは就活における得意分野とは何なのか、正しく理解しておきましょう。
就活における得意分野とは?
- 就業後にも生かせることが前提
- 国語や数学などの科目も含まれる
- 企業や業務と関連性の高いものが求められている
得意分野とは、その名の通り「得意かつ自信のある分野」のこと。よく似た表現である「得意科目」は、国語や数学、英語といった特定の科目を指す一方、得意分野は勉強に限らずあらゆる分野の中で得意なことを指します。
特定の分野の知識をアピールすることはもちろん、何かしらの能力・スキルをアピールすることも可能です。このように何を得意分野としてアピールするかは本人の自由ですが、あまりにも実際の業務とかけ離れたテーマは就活に適しません。
たとえば「走るのが得意」「プラモデルを作るのが得意」などは素晴らしい能力ではありますが、たいていの企業では役に立ちづらいですよね。自慢のために得意分野を伝えるわけではないので、業務にも関係するようなテーマを選んでください。
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得意な分野と好きな分野は違う
「得意分野がわからないから、好きな分野のことを書こう」と考える人もいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。一見すると2つは同じ概念のように思えますが、必ずしも「好き」=「得意」ではありません。
- 「好き」は主観的な概念
- 「得意」は客観的な概念
たとえばサッカーが好きだったとしても、中学生の頃から大学生まで一度もレギュラーになれなかったのなら、残念ながらサッカーが得意とは言えないですよね。逆に、サッカーが大嫌いなのに日本代表に選ばれるくらいの実力がある、といったように「得意だけど嫌い」のケースもあります。
キャリアアドバイザー
自分が好きな分野でも、周りの人からは得意分野と評価されないこともあるので、得意分野を考えるときは「周りの人と比べてどうなのか」を軸に考えなければなりません。
企業が得意分野を通して知りたいこと
意図を理解していなくても質問に答えることはできるかもしれませんが、それでは効果的なアピールにはつながりません。採用したいと思わせるような魅力あるアピールにするためにも、得意分野のことを聞かれる意図について正しく理解しておきましょう。
人間性
企業は得意分野を通し、「なぜその分野が得意なのか」「どのようにして得意になったのか」という理由を知ってあなたの人間性を見極めようとしています。そのため、得意分野を伝えるときは、自分の人間性がわかるようなエピソードを交えて伝える必要があります。
また、得意分野で何を選ぶかはそれほど重要ではありません。適切な得意分野であれば、誰もが驚くようなものである必要はないため、変に話を盛らず自分の得意分野をありのままに答えることが大切です。
新卒の採用試験では今現在持っている能力ではなく、将来性や人間性を重視して合否が決まります。大切なのは人間性を相手に理解してもらい、将来性を見出してもらうことですから、自分のことを知ってもらうという気持ちで臨んでください。
能力
面接官
なるほど。英語が得意ならうちの海外展開事業部でも活躍できそうだな。
もうひとつの目的は、就活生の能力を知るためです。企業は得意分野を通してあなたの人間性を見極めようとしていますが、それと同時に「何ができるのか」「企業にどのような貢献をしてくれるのか」という能力を確認しています。
たとえ誰からも尊敬されるような人物だったとしても、能力が実際の業務とマッチしていなければ、企業で活躍するイメージが持てないですよね。そのため、企業は得意分野を通して就活生の能力を知り、企業で活躍できる人材なのか確かめているのです。
また、能力を見極めることは企業側のメリットだけに限りません。就活生としても、自分の能力がその企業に合うか確かめてもらうことで、ミスマッチを防げるというメリットがあります。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
企業が得意分野を聞く意図として「能力面」を見ていると前述しましたが「能力のレベル」も企業は見ています。企業によって能力値の求めるレベルが変動するため、就活生が得意分野だとアピールしても、それが採用基準を満たしているのかどうか詳しく確認される場合もあります。もし資格など明確にレベルを測ることができるものがあれば、なるべくそれを企業にアピールするようにしましょう。
また「そもそもどうして分野に興味をもったのか」と聞かれる可能性もあります。人間性の部分を確認する質問ですが、その分野に取り組もうと思った経緯を聞くことで、その人が興味を持つポイントや価値観が浮き彫りになり、それが企業の方向性と合致しているかを知りたいという意図です。
こういった得意分野についての質問はどの企業でも聞かれる可能性がありますが、中でも理系の技術・研究職全般、また文系でも特に英語力やマーケティング力を求める企業でよく聞かれる傾向にあります。ポテンシャルを重視する新卒採用の中でも、ある一定の技術力が求められる職種や企業を受ける場合には、しっかりと準備して臨みましょう。
得意分野がわからないときは? 必ず見つかる6つの方法
就活生
得意分野が思いつかない……どうしよう。資格とかも持ってないし、正直手詰まりです。
キャリアアドバイザー
ほとんどの人は「何が得意なのかわからない」「これを得意分野と言っていいのだろうか」といった悩みを抱えていると思います。
就活生
そうなんですね。では、「特になし」と書いておくことにします。
キャリアアドバイザー
待ってください! それは非常にもったいないので、もう少し一緒に頑張ってみましょう。
得意分野を伝えることは自分を売り込む大きなチャンスですから、わからないからといって探すのを諦めてはいけません。以下に紹介する探し方のコツを参考にしながら、自信を持って伝えられるような得意分野を探してみてください。
①企業が求める人物像から逆算して考える
得意分野がわからないときは、企業が求める人物像から逆算して考えるのがおすすめです。手探りの状態で考えるよりも、「企業が求める人物像」という明確な指針があることで方向性が明確になります。
たとえば、「論理的思考力がある人」を求める人物像に掲げる企業の場合、「数学」「哲学」といった論理的思考力を鍛えられるような科目が得意分野として考えられます。反対に、「体育」「英語」などは論理的思考力と結びつけづらいため、その企業にとって魅力的な得意分野とはいえないでしょう。
企業が求める人物像から逆算して考えることで得意分野が探しやすくなる上、企業にとって魅力的な得意分野を見つけることができます。
企業が求める人物像は社風からも推測することができます。この記事では社風の把握方法を詳しく解説しているので、目を通してみてくださいね。
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②1時間以上人に語れることを考える
あなたには1時間以上、人に語れることがありますか。もし思い当たることがあれば、それは人に誇れる得意分野と言えるでしょう。
旅行や映画、ゲームなど、趣味のことでも構いませんから、まずは人に熱く語れることを考えてみてください。趣味と得意分野は一見関係ないことのように思えますが、たとえば旅行が趣味なら色々な地域について詳しいはずですから、「得意分野は地理です」と言い換えることもできますよね。
もちろん、「好きなことでも1時間以上話せる自信はない」という人もいると思いますが、大切なのは人に語れるほど詳しいのか、自分が話していて楽しいのかという点です。話していて楽しいことは得意分野にもつながる可能性がありますから、自分の好きなことや趣味をもとに考えてみてください。
この記事では趣味の見つけ方を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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③家族や友人など親しい人に聞く
家族や友人など、周りの親しい人物に聞いてみるのも効果的な方法です。自分ではなんとも思っていないことでも、周りからしてみれば立派な得意分野である場合があります。
得意分野がわからないときは周りの人に聞いてみると、「ここがすごいよね」「これをしているときは楽しそうだった」など、自分では気づかなかった新たな一面を知るきっかけになるかもしれません。
家族や友人に聞いてみる方法は得意分野に限らず、自己PRや自分の長所・短所など、選考で聞かれがちな項目を考える上で効果的な方法です。
周囲への聞き方や質問項目などは他己分析の記事がヒントになるので、目を通してくださいね。
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④ゼミで学んでいる内容を話す
ゼミで学んでいる内容も立派な得意分野になります。ゼミで学んでいる内容を話すことで専門性をアピールできるほか、ひとつのことに打ち込む姿勢をアピールできます。
ただし、ゼミで学んでいる内容は専門性が高くなりがちなため、相手にわかりやすく伝えることが大切です。誰が聞いても理解できるように専門用語は別の言葉に言い換えるなど、聞き手のことを考えた文章を心がけましょう。
研究テーマについて伝える際は、「マスコミュニケーション→テレビCMとネット広告それぞれがユーザーに与える影響」「教育心理学→担任が中学生の学習意欲に与える影響」というように、内容を簡潔にわかりやすくまとめましょう。
⑤成績が良い科目を選ぶ
成績が良い科目の中から選ぶのも一つの方法です。得意分野は、必ずしも「自分の好きなこと」と「得意なこと」が一致するわけではありません。
自分ではあまり好きではないと感じている分野であっても、実はかなり得意な分野だった、という可能性も十分に考えられます。好きでなくとも良い成績が取れているのなら、その科目は立派な得意分野と言えるでしょう。
成績の良い科目が見つかったら、次はその科目でなぜ良い成績を取れたのか考える必要があります。「なぜ得意なのか」を答えられなければ得意分野としてアピールに欠けるため、それまでの自分を振り返り、良い成績につながった要因を明らかにしていきましょう。
⑥時間を費やしてきたことをリストアップ
企業が求める人物像から逆算して考えたり、周りの人に聞いたりしてもまだ自分の得意分野がわからない場合は、これまでに時間を費やしてきたことを一つずつリストアップしましょう。
長く時間をかけてきたということは、少なくともそれが苦ではないということですから、自分の得意分野にできるかもしれません。「これはあまり嫌じゃなかった」「意外と好きだったのかも」と思い当たるようなものをリストアップしてみてください。
その中に自分の得意分野と呼べるものがある可能性も十分に考えられます。あまり意識していないものの中にこそ得意なことが眠っている場合も多いので、今一度自分のこれまでの経験や行動を振り返ってみましょう。
自分が夢中になったことやモチベーションが持てるものは自分史から紐解くのもおすすめです。
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自分の得意分野を探す方法として、他にも「誰かから褒められたことを思い出す」ことも有効です。褒められたということは、客観的に見ても平均より秀でているということです。家族や周囲の友人はもちろんですが、もしアルバイトをしていればアルバイト先の先輩や同僚に聞いてみてもいいでしょう。
就活で受ける企業と業務内容が異なろうと、社会の場で評価されていることは、就活でも同じように評価されることも多いです。実際の業務を見て褒めてもらっていることもありアピールできるエピソードも見つかりやすいです。
どうしても過去を思い返して得意な分野が見つからないという方は、まだ得意なことや興味があることに出会えていないという可能性もあるため、思い切って新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。たとえば、英語にずっと興味があったけど何もしていなかったという人は、隙間時間を見つけて1ヵ月後に単語を1000語マスターする、など小さいことから始めてみましょう。就活中は忙しいかもしれませんが、今からでも小さなことから積み上げていけば自信となり、面接でもアピールできるようになりますよ。
押さえておきたい企業に高評価な得意分野
いくら魅力的な得意分野だとしても、それが企業の求める人物像とマッチしていなければ高評価にはつながりません。得意分野は実際の業務でも役立つかが重要ですから、まずは企業に高評価な得意分野の傾向を知り、それを踏まえた上で考えてみてください。
以下に、高評価につながりやすい得意分野の3つのポイントを紹介します。すでに考え終わっている人は自分の得意分野が3つのポイントを押さえているか、まだ考えていない人は3つのポイントを参考にしながら考えてみましょう。
就活のセンターピンを捉える
will・can・mustの「3つの輪」のことをご存じですか? 3つの輪とは、「やりたいこと」「やれること」「すべきこと」を意味し、キャリアを考える上で重要な概念とされています。それぞれ順に説明していきます。
- will「やりたいこと」:自分は社会に出て何がやりたいのか、どんなキャリアを歩みたいのか。
- can「できること」:自分は何ができるのか、どんな能力を持っているのか。
- must「すべきこと」:会社で自分がすべきこと、会社から求められていること。
以上の3つの輪すべての条件がそろった得意分野が、自分にとって最適かつ企業から評価される得意分野です。自分がやりたいこと、できることがそろっていても、会社から求められていることが合わなければ評価されないように、どれか一つでも欠ければ魅力的な得意分野にはなりません。
3つの輪すべてのセンターを捉えた得意分野を選ぶことこそが、高評価をもらうための最適な方法です。
再現性がある
再現性とはつまり、過去の経験や身に付けたスキルを仕事でも発揮できるかということ。
たとえば、アプリ開発が得意で、経歴や実績も申し分ない人がいたとします。経歴と実績が十分であれば面接での評価も高くなりそうですが、この人に10年のブランクがあった場合はどうでしょうか。「いくら素晴らしい経歴と実績があるとはいっても10年もブランクがあるのなら採用は見送ろうかな」とあなたが面接官なら考えませんか。
これこそが選考で重視される再現性です。経歴や肩書きも立派ですが、新しく会社に入ったり、会社が変わったりしても、過去の経験やスキルを同じように発揮してこそ評価されるのです。
そのため面接においても、「〜の経験があります」「こんなことをしてきました」などと自慢話のようなアピールをするのではなく、今の自分に何ができて、それをどのように活かせるのかをアピールするよう心掛けてください。
実際の仕事に近い分野である
たとえ人に誇れるような得意分野があったとしても、それをまったく活かせないような環境であれば効果的なアピールにはなりません。たとえばIT業界の企業を受ける場合、スポーツの経験をアピールするよりも、プログラミングのスキルをアピールしたほうが、実際の業務にも役立ちそうに感じませんか。
得意分野で効果的なアピールするためには、実際の仕事に近い分野のものを選ぶことが大切です。仕事で活かせるような得意分野を持っていれば大きな強みになりますから、企業が求める人物像と仕事で必要になる能力を理解した上で、それらに基づいた得意分野を考えてみてください。
企業のホームページ(HP)やパンフレットからの情報はもちろん、OB訪問やインターンシップにも参加してみて、仕事で必要になる能力を確かめるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
企業から好印象をもってもらうためには、なるべく「実績」を明示するようにしましょう。前述した「再現性があること」につながりますが、再現性を伝えることで実際に業務で活かすことができそうだと企業にイメージしてもらうことができます。しかしそれにとどまらず、客観的にアピールできるような過去の実績があれば、採用の背中を押す判断材料となります。
たとえば、プログラミングの勉強をしていれば作成した成果物をアピールしたり、英語の勉強をしていれば、TOEICの点数をアピールするなど様々です。成果の大小は問わず、何らかの賞を受賞したことでも、資格を取得したことでも、毎日継続して取り組んだことでもかまいません。
しかし注意点として、取得をしていない資格をアピールするなど実績の捏造は絶対にやめましょう。企業によってはその資格取得の証明書や成果の証拠の提出を求める場合もあります。通過するはずの選考がうまくいかなかった、なんて結果になりかねません。実績は必須ではなく、あくまで印象を後押しするものですので、等身大のあなたを評価してもらいましょう。
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就活で得意分野をアピールするときの4ステップ
得意分野は実際の業務と関連するものを選ぶなどどのような分野を選ぶかはもちろん、アピールの仕方も重要です。伝え方一つで印象は大きく変わりますから、得意分野をアピールするときのポイントと注意点をきちんと理解し、魅力的な内容に仕上げていきましょう。
そのために、ここでは自分の得意分野をより魅力的に伝えるための4ステップを紹介します。ポイントを押さえ、話の構成を考えてみてください。
①得意分野の結論から伝える
就活生
私の得意分野はプログラミングです。
いきなりエピソードから話し始めると内容がわかりづらく、聞き手が理解するまでに時間がかかってしまうので、「私の得意分野は◯◯です」というように結論から伝えてください。最初にこれから何の話をするのか宣言することで、相手も話の方向性がある程度つかめ、内容が伝わりやすくなります。
逆に結論を最後にしてしまうと、要点がつかめず、結局何をアピールしたいのかわからないまま終わる可能性があります。聞き手が内容を理解しづらい上に、自分も話を構成しにくくなってしまうので、就活では「結論を先に伝える」ことを心がけましょう。
「結論ファースト」は面接の受け答えだけではなく、ESや履歴書の文章を考える際にも心掛けるべき手法です。
②どんな分野・科目なのかを説明する
得意分野の話をわかりやすく相手に伝えるためには、まずはそれがどんな分野・科目なのかを説明する必要があります。友達に自分の好きなものの話をするときも、まずはそれがどんなものなのか説明しますよね。それと同じように、得意分野を伝える際もいきなり自分の考えや感想を話すのではなく、その分野の概要を簡単に説明することが大切です。
練習として、家族や友達を相手に得意分野の説明してみることをおすすめします。親しい人物であれば余計な緊張感もなく話せますから、面接で落ち着いて話すための効果的な方法になりますし、説明のどこがわかりづらいのかを明確にできます。
③なぜ得意になったのかをエピソードと絡める
得意分野を伝えるときは、「なぜ得意なのか」「何がきっかけで得意になったのか」といったエピソードを交えながら話すことが大切です。たとえば「プログラミングが得意分野です」と話したとしても、具体的なエピソードがなければ、それが本当なのか相手には確かめる術がないですよね。
「〜がきっかけでプログラミングを始め、〜したことで得意になりました」などとエピソードを加えることで、初めて話に根拠を持たせることができるのです。
また、エピソードはあなたの人間性を知るための重要な手がかりになります。「自分のことをもっと知ってもらいたい!」というぐらいの気持ちで、具体的なエピソードと絡めながら自分の得意分野をアピールしてみてください。
④仕事でどう活かせるのかを伝える
最後に、得意分野を仕事でどう活かせるのかを伝えてください。単に「私の得意分野は◯◯です」と伝えるより、得意分野で学んだことや得た知識を仕事でどう活かせるのか、ということまで言及したほうが企業はあなたが働く姿をイメージしやすくなります。
働く姿がイメージできれば、入社後にあなたがどのような形で企業に貢献してくれるのかもわかるため、採用してもらえる可能性が高まるでしょう。
得意分野が仕事でどう活かせるのかを知るためには、まずは自分自身が実際の業務について正しく理解しておかなければなりません。会社説明会やインターンシップなどに参加し、どんな能力が求められる仕事なのか、自分の得意分野と合っているのか、といった点を確かめておきましょう。
ESや履歴書での注意点
同じ得意分野だとしても、書き方や言葉の表現次第で相手に与える印象は大きく変わります。書き方や表現によっては評価を落としてしまう場合もあるため、あらかじめESや履歴書で得意分野を伝える際の注意点を知り、間違ったアピールをしないようにしましょう。
ESや履歴書の記入欄は限られていますから、一から十まで説明しようとするのではなく、最も伝えたいことだけを簡潔にまとめることが大切です。
伝わる構成を意識する
文章の構成はPREP法を意識しましょう。PREP法とは、結論→その理由→具体的なエピソード→結論という順番で伝える方法のこと。
結論を最初に持ってくることで話の内容を理解しやすくなるため、ESや履歴書の文章を考える上でよく使われる手法です。それぞれのボリュームは、理由とエピソードを多めに書くのがおすすめ。理由では自分の価値観を、エピソードでは自分の経験を伝えることで、あなたの人間性を相手に理解してもらうことができます。
ただし、文章が長すぎるのもいけません。長々とした文章は読みにくい上、アピールポイントがブレてしまうので、言いたいことが理解しやすいように簡潔にまとめましょう。
面接で聞かれることも想定する
基本的に、面接はESや履歴書に書かれた内容の深掘りになります。ESや履歴書の情報だけでは読み取れないことを深堀りして質問されるので、あらかじめ面接で聞かれることを想定しておくことが重要です。
そのための対策としては、自問自答を繰り返していく方法が効果的です。「なぜそれが得意分野なのか」「何がきっかけで得意になったのか」といったように、「なぜ」を繰り返しながら深堀りしていくと、面接で一歩踏み込んだ質問をされても対応できるようになります。
面接では予想外の質問をされると頭が真っ白になり、何も答えられなくなる可能性もありますから、何を聞かれても落ち着いて対応できるよう、ある程度面接で聞かれそうなことは想定しておきましょう。
具体的な数字を盛り込む
- 英語で外国人とコミュニケーションをとることができます。
- TOEICは900点で、3カ月間の短期留学の経験があります。そのため、外国人とコミュニケーションをとることができます。
エピソードには具体的な数字を盛り込むと話の説得力が増します。たとえばテストで良い結果を残した場合、「テストで良い点をとりました」と言うよりも、「平均60点のテストで90点をとりました」と言ったほうが話に説得力がありますよね。
ESや履歴書にエピソードを書くときも同じで、具体的な数字を盛り込むことで説得力が増し、より高い評価をしてもらえるようになります。
ただ、数字を盛り込めば必ず説得力が増すわけではありません。先ほど挙げた例で言うと、平均60点のテストでの90点は高得点だとわかりますが、「テストで90点をとりました」だけではどの程度のレベルのテストだったのかわからないので、90点が高得点なのかはわかりません。
数字に具体性を持たせたい場合は、「平均60点のテストで〜」と前置きしてから自分の点数を伝えた例のように、比較対象を提示することが重要です。
ESや履歴書で得意科目を書くときのコツをもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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ESや履歴書で得意分野を書くときに「過去と比較して、どの程度の期間でどのくらい出来るようになったのか」も数字に落とし込むことができると、更に印象がアップするでしょう。
たとえば「90点獲得することができた」と述べるよりも「元々50点だったが、努力して数ヵ月で90点を獲得することができた」と述べる方が努力量がはっきりわかり、もし入社しても真面目で仕事を頑張ってくれそうな印象を受けますよね。面接では努力した内容を具体的に聞きたいと企業から深掘りされる可能性もあるため、詳しく話せるように準備しておきましょう。
また、ESや履歴書に記載するエピソードでは、最終的にあなたの行動特性をアピールするような構成をおすすめします。新卒採用はポテンシャル採用、かつ学生時代に身に着けた技術やスキルをダイレクトに活かすことができるパターンは少なくなります。そのため「技術や知識があります」だけではなく「この経験からコツコツと努力できるところが長所です」など定性的なポイントも一緒に伝えられると、企業からの評価もより高くなりますよ。
面接で得意分野を伝えるときの例文
得意分野ごとのポイントと注意点、アピールしやすい業界・職種を例文付きで紹介します。どう伝えればいいのか、自分ならどのように書くかを意識しながら読んでみてください。
例文は「英語」「社会学」「経済学」「文学」「プログラミング」がテーマです。これらはあくまでも書き方の例ですから、そのまま丸写しするのではなく、例文を参考にして自分ならではの文章を考えるようにしましょう。
英語
英語力はグローバル企業で役立つことはもちろん、あらゆる企業で役に立つスキルです。英語力は大きく「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つに分けられ、「話す」「聞く」は外資系企業の営業職や航空・旅行関連会社、「読む」「書く」は貿易事務、外国人の採用を積極的におこなう企業の人事などで役立ちます。
英語を得意分野として伝えるときのポイントは、どの程度の英語力が備わっているのか、それがわかる具体的なエピソードを交えながら伝えることです。
どのようにして英語力を身につけたのか、またその英語力が会社でどのように活かせるのかを話せば、より魅力的なアピールとなるでしょう。
私の得意分野は英語です。私は観光地にあるカフェでアルバイトをしており、そこでは外国から来たお客様も多いのですが、英語が話せず不快な思いをさせてしまったことがありました。
「きちんと英語で接客できるようになりたい」と思い、英語力を身につけるために何か良い方法はないかと探していたときに見つけたのが、洋画を観て英語を学ぶ勉強法です。洋画にはさまざまな出身国の人が出演しているため、異なるイントネーションの英語を聞き分ける練習になり、さらに元々洋画が好きだったこともあって楽しみながら勉強できました。
その結果、外国のお客様が話す英語を聞き取れるようになり、接客をしながらコミュニケーションを取るうちに、自信を持って接客できるまでに英語力が身につきました。
貴社では海外展開を積極的におこなっているので、私も営業職として海外のお客様とコミュニケーションを深め、貴社の商品をより多くの地域に広めていきたいと思います。
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キャリアアドバイザー
英語学習が必要だと気づいたエピソードを具体的に伝え、勉強の成果までを簡潔に話しています。「外国のお客様と話す」という理由と結果が一貫しているため、話のイメージがしやすいですね。
以下の記事では就活における英語の必要性やアピール方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
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就活では英語力は武器になります。さらに企業にあったスキルをアピールすると好評価が得られますよ。 この記事では、英語力の評価基準、アピールのコツ、自己PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にしてあなたの英語力を伝えましょう。
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社会学
社会学は、私たちが暮らす社会の仕組みを追求する学問。その範囲は幅広く、都市や文化、産業や宗教など、あらゆる分野の仕組みが社会学の研究対象です。
社会学の知識を活かせる職業はあまり多くありませんが、社会学はテレビCMやネット広告といったマスメディアに結びつけることができます。業界で言えばメディア業界やIT業界、職種で言えばマーケティングや営業職などが社会学を活かせる分野と言えるでしょう。
社会学を得意分野として伝えるときのポイントは、わかりやすく説明することです。専門的な学問である社会学ではどうしても専門用語が多くなりがちなため、誰にでもわかるような言葉に言い換えて話すことが大切です。
私の得意分野は社会学です。大学では現代文化学部に所属し、マスコミュニケーションについて学びました。マスコミュニケーションとは、テレビCMやネット広告など、さまざまなメディアを通して発信する情報コンテンツを作るために必要な知識とスキルを学ぶ学問です。
情報コンテンツに興味を持ったのは、小学生の頃、テレビCMを観て「なぜCMにはストーリー性があるのか」と疑問に感じたことがきっかけです。それ以来、テレビCMを始めとした情報コンテンツの意義や、消費者への影響力について興味を持つようになりました。
大学で学んだマスコミュニケーションの知識は、消費者の気持ちを読み取ることを重視する貴社のマーケティング戦略においても役立てられると考えています。
キャリアアドバイザー
マスコミュニケーションに興味を持ったきっかけと、その知識をどう活かしていきたいかを伝えています。専門用語を分かりやすく伝えることで、相手への配慮ができることも分かりますね。
経済学
経済学はあらゆるビジネスに関わりのある学問なので、その知識は幅広い業界・職種で活かせます。お金の大きな動きから小さな動きまで分析する学問ですから、金融業界はもちろん、あらゆる業界で知識が役立つでしょう。具体的な職種で言えば、銀行員や保険会社、経営コンサルタントなどが考えられます。
経済学を得意分野として伝えるときのポイントは、専門用語をなるべく使わないこと、そしてアピールしたい分野を絞ることです。経済学はマクロ経済学やミクロ経済学を始めさまざまな分野がありますが、それらを一括にしてアピールしても結局何が得意なのかわからない内容になってしまいます。
経済学の中でも何が得意なのかを伝えられるよう、マクロ経済学ならマクロ経済学、ミクロ経済学ならミクロ経済学というように分野を絞ってアピールすることを心がけてください。
私の得意分野は経済学です。大学では経済学科を専攻し、ミクロ経済を学びました。ミクロ経済とは、企業や家計などの比較的狭い視点から物価や消費、金融などの動きを考える学問です。
中学生のときに初めて基本的な経済の仕組みについて学び、それがきっかけで世の中の経済の仕組みや、お金の動きについて興味を持つようになりました。また、大学のゼミでは、各携帯会社の価格競争を研究テーマに選び、消費者の行動分析に力を入れました。
大学で身につけた経済学の知識と、経済学的な思考力を活かし、消費者の動向を考えながら販売戦略の立案に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
初めにミクロ経済の説明をすることで、誰が聞いてもイメージしやすくなっています。「各携帯会社の価格競争」という身近なテーマも挙げているため、何が得意なのかが伝わりやすい例文ですね。
文学
文学を活かせる仕事としては、新聞社や出版社などが考えられますが、ほとんどの職種では文学そのものを得意分野とすること自体が大きなアピールになることはありません。文学の知識を直接仕事に活かすのは難しいため、文学を得意分野として伝えるときは別の角度からアプローチするのが得策です。
たとえば文学の研究では、人間の心理や価値観、コミュニケーションの方法、社会情勢の変化など、さまざまな情報を得ることができます。これらは新聞社や出版社に限らず、あらゆる会社で働くにしても役立つ知識ですから、文学が得意なことも大きなアピールポイントとなりえます。
ただ単に文学が好きというだけではアピールとして弱いため、文学を通して何を得たのか、仕事にどう活かせるのかを具体的に考えてみてください。
私の得意分野は文学です。幼少期から本を読むのが大好きで、今では毎日の通学時間やスキマ時間に本を読むことが習慣になっています。
その中でも特に好きな日本近代文学は、想像力や思考力を養うことに役立っているほか、本の内容から当時の時代背景や現代とは異なる人々の価値観を知る楽しさを教わりました。
文学を通して1つの物語や1つのセリフには、解釈の仕方によってさまざまな見方があることがわかったため、貴社のマーケティング業務にも幅広い視点を持って取り組んでいきたいです。
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キャリアアドバイザー
ただ「本が好き」で終わらず、そこから得た学びをビジネスでどう活かしたいのかを伝えています。マーケティング業務をイメージさせるため「時代背景」や「人々の価値観」といったマーケティングにつながる言葉をちりばめているのもポイントですね。
採用側にとって読書はどのような印象を与えるのかを以下の記事では詳しく解説しているので、目を通してみてくださいね。
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プログラミング
プログラミングを活かせる仕事としては、プログラマーやシステムエンジニアなどが考えられます。元々プログラミングのスキルがある人材の需要は高い上、近年はどの業界でも急速にデジタル化が進んでおり、さらにその価値が高まっています。
プログラミングを得意分野として伝えるときのポイントは、何のプログラミングができるのか具体的に話すことです。過去に開発したプログラムなどの具体例を挙げつつ、どんな仕事に対応できるのかをアピールしましょう。
アピールの際に重要なのは、いかに優れたプログラムを開発したかということよりも、仕事でどんなスキルを発揮できるのかを伝えることが大切です。
私の得意分野はプログラミングです。高校生の頃にスマートフォン向けゲームアプリを遊んでいたとき、ふと「画面をタッチするとなぜキャラクターが動くのだろう」と思い、それがきっかけでアプリを動かす仕組みに興味を持ちました。
高校在学中は遊び感覚でブログラミングに触れ、その後情報システム工学科に進学にし、大学でプログラミングの勉強とアプリ開発に没頭しました。
知識が深まるにつれ、アプリを動かす仕組みについては少しずつ理解できましたが、より高度な動きをさせるにはどうしたらいいのか、どんなアプリがユーザーに需要があるのかなど、プログラミングを学び始めたとき以上に多くの疑問が生まれました。
疑問を解決することがプログラミングを学ぶ大きな意欲となっているため、社会に出てからも学ぶ姿勢を継続して働きたいと思います。
キャリアアドバイザー
プログラミングを学んだきっかけと、得意なプログラミングのジャンルが分かります。「どんなアプリが需要があるのか」と疑問を挙げることで、市場に関する関心があることも伝えられるでしょう。
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面接で得意分野を答えるときのNG行動
得意分野を伝えることは選考において大きなアピールとなりますが、アピールの方法によっては逆にマイナスの印象となる場合があります。
せっかく得意なことがあるのに、アピールの仕方ひとつで印象を悪くするのは非常にもったいないことですから、面接で得意分野を答えるときのNG行動をきちんと理解しておきましょう。NG行動に注意しつつ落ち着いて話すことを心がければ、自分の得意なことと人間性を相手にも理解してもらえるはずです。
得意分野の概要だけ話してしまう
得意分野について話す際は相手にわかりやすく説明することが大切ですが、わかりやすく話そうとしすぎるあまり、概要の話だけにならないよう注意が必要です。特に、専門的な内容のときに概要の話が多くなる傾向にあります。
確かに専門的なことを相手に正しく理解してもらうのは大切ですが、得意分野の話で相手が知りたいのはあなたの人間性や能力です。
概要の話だけではあなたの人間性や能力が伝わらないため、しっかりと自分のことを理解してもらえるよう、エピソードの部分を重点的に話すよう心掛けてください。概要の話は、何についての話しなのか簡単に説明するぐらいで十分です。
得意分野を複数並べてしまう
得意なことがたくさんあるからといって得意分野を複数並べてしまっては、結局何をアピールしたいのかわからない話になってしまいます。もっとも得意な分野、またはもっともアピールしたいことに絞ってアピールしましょう。
得意分野をアピールするときは数ではなく話の質が大切です。アピールしたいポイントを絞り、ひとつの内容を深めていってください。どうしても得意分野を一つに絞れない場合は、企業が求める人物像によりマッチしているものを選ぶのがおすすめです。
また、これは得意分野に限らず、志望動機や自己PR、ガクチカなど、あらゆる項目で言えることです。色々と話そうとしすぎるとかえってアピールが弱くなってしまうため、一番言いたいことだけに絞ってアピールしましょう。
専門用語を多用してしまう
相手も自分と同じような知識を持っているとは限らないため、専門用語を多用してしまうと話をまったく理解してもらえない恐れがあります。
話が伝わらないばかりか、「相手への配慮ができない人」とマイナスの印象を持たれる可能性もありますから、難しい話でも専門用語はなるべく使わず、誰にでもわかるような言葉を使うように心がけましょう。
面接で専門用語の使用を避けるためには、あらかじめ別の言い回しを考えておくのがおすすめです。その分野についてまったく知識のない人に説明すると考え、誰が聞いても理解できる言い回しにしてください。
面接の話し方について基本的なコツを知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
面接で得意分野を答える際、深掘りされて答えられないことをアピールするのは控えましょう。技術職やある程度専門性が求められるような分野の場合、面接官がその分野に詳しく、かなり深掘りして質問される可能性があります。企業の採用人物像に合わせようとするあまり、それほど得意でもないことをアピールしてしまうと、面接時に逆効果となってしまいます。その分野の概要や特徴など詳しく述べることができ、かつ突っ込んだ質問をされても自信をもって回答できるような分野を選びましょう。
しかし、企業に深掘りされても問題ないように準備を進める際に、話す内容を丸暗記することはおすすめしません。面接時の他の質問に対する回答でも同じことが言えますが、丸暗記することで淡々とした口調になり、努力して身に着けた得意分野にも関わらず、何となくあっさりした印象を受けてしまうためです。丸暗記ではなく、キーワードだけ覚えておき、面接ではその場で考えながら話すように心掛けましょう。
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選考で自分の得意分野を聞かれたらどう答えたらいいかわからなかったり、そもそも自分の得意なことが見つけられないと悩む学生も多いのではないでしょうか。そのような学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。
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就活で得意分野をアピール際のコツを教えてください。
就活で得意分野をアピールする際、なぜ得意になったのか背景まで企業に伝えることがコツです。得意と言えるまでに至った背景まで述べると、得意な根拠を示すのはもちろん、自分が努力を重ねた過程が伝わり評価されやすくなります。それだけではなく「どういった方法で努力をするのか」「何がモチベーションになるのか」など、自分の内面性も企業に伝えることができます。
得意になった背景を通して、スキルだけでなく人間性もあわせてアピールしましょう。
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得意分野を見つける方法はありますか?
得意分野を見つける方法として、まずは人から褒められたことのあるスキルや経験をピックアップしましょう。なかでも、ゼミの教授やアルバイト先の同僚から褒められたことは、社会で通用する得意分野であることが多いのでおすすめです。もし見つからなければ、家族や友人から褒められたことを幼少期から振り返ってみましょう。たとえば「話を聞くのが上手」と言われた経験があれば、傾聴力やコミュニケーション能力が高いことを得意分野だとアピールできます。
得意分野を通して自分の学んだことを伝えよう
得意分野を伝える際に大切なのは、何が得意なのかよりも、そこから何を学んだのかを伝えることです。具体的なエピソードを交えて自分が学んだことを伝えれば、あなたの人間性や能力が相手にも伝わります。
人間性を理解してもらうことがもっとも重要ですから、「自分のことを知ってもらう」という点を意識して文章を考えてみてください。
記事を参考にしつつ得意分野を探していけば、きっとあなたの人間性を象徴するような得意分野が見つかるはずですよ。
面接で「得意分野」を聞かれたら?得意分野の見つけ方や例文を徹底解説【就活】
自分が好きな分野でも、周りの人からは得意分野と評価されないこともあるので、得意分野を考えるときは「周りの人と比べてどうなのか」を軸に考える必要があります。