目次
- 面接前日に辞退はOK? 注意点を知ったうえで判断しよう
- 面接前日に辞退はできる? アドバイザーが影響を解説
- 面接を前日に辞退する場合の4つのマナー
- ①基本は電話で辞退の連絡をする
- ②可能な限り早急に連絡をする
- ③企業の就業時間内に連絡をする
- ④要件と理由を簡潔に伝える
- 面接を前日に辞退する場合の例文
- 電話の場合
- メールの場合
- 面接前日に辞退は可能! 注意点やマナーを守って連絡しよう
面接前日に辞退はOK? 注意点を知ったうえで判断しよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。明日面接を控える就活生から
「明日の面接を辞退したいのですが……」
「面接の前日に辞退の連絡をするのは迷惑でしょうか?」
といった相談を受けることがあります。面接の前日になってめんどくさくなってしまったり、急遽予定ができてしまい辞退する学生がいるのも事実です。
しかし深く考えずに辞退するのはおすすめしません。辞退によってその後の就活に影響が出たり、後悔につながる可能性も。
この記事では面接を辞退する前に知っておくべき影響や、辞退を伝えるときのマナーや例文を紹介します。本当に辞退していいのかを考えたうえで、辞退するかを検討しましょう。
面接前日に辞退はできる? アドバイザーが影響を解説

就活生

キャリアアドバイザー
前日の辞退はできるだけ避けたほうが良いですが、辞退すること自体は可能です。

就活生
じゃあ辞退しようかな……。

キャリアアドバイザー
ただし、辞退することで得られなくなるものあるので、その点を理解したうえで判断しましょう。
面接の前日でも辞退すること自体は可能ですが、辞退によって失うものがあるのも事実です。また、辞退の理由によっては今後の就活に影響出る可能性も。
辞退をするうえでの影響について、日々多くの学生を支援するキャリアアドバイザーに聞いてみました。注意点や辞退による影響を踏まえたうえで、あなたが辞退するべきかどうか判断してください。
キャリアアドバイザーが読み解く!面接を辞退することの影響
内定獲得の確率が下がり、成長機会も逃すことになる
前日に面接を辞退することは可能ですが、体調不良や家庭の事情など、よほどの理由がない限りは辞退はおすすめしません。というのも、辞退することで得られなくなるものがあるからです。
まず一つに、持ち駒が減ることで、内定獲得の確率が下がると言えます。また面接を受けるうえで得られる経験値も失うことになります。とくに、面接は数をこなすことで確実に上達していくものなので、志望度が低い企業であっても辞退はせずに、経験として参加することをおすすめします。
キャリアアドバイザーの体験談辞退したあとに後悔する学生は多い
1%でも入社する可能性がある場合は選考を受けた方が良い
面接を辞退した場合、基本的に同じ企業に再度応募することはできないことも覚えておきましょう。多くの学生を支援する中で、「あそこは良い会社だったかも……」と後悔する学生を数多く見てきました。
とくに就活が長引き、持ち駒が減ってきてから後悔する学生が多い印象です。最初は「辞退してもまだたくさん企業があるから大丈夫」と思っていたものの、時間が減るにつれて応募できる数が減っていき、最終的にはもう選考枠がない……。その状態になってから「あのとき辞退しなければよかった」と気づいても、辞退をしてしまったら基本的には再応募することはできません。
内定を獲得してから辞退することも可能なので、自分の選択肢を広げるためにも、1%でも入社する可能性がある場合は、辞退せずに面接を受けることをおすすめしますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!めんどくさいという理由で面接を辞退したらどうなる?
逃げ癖がついてその後の就活に悪影響を及ぼす可能性も
面接前日にめんどくさくなり、辞退しようか考える学生も多くいます。しかし一度めんどくさいという理由で自分を許してしまうと、その後の就活で大変なことがあっても踏ん張りが効かなくなってしまう可能性がありますよ。
就活ではスケジュール調整や面接準備など、面倒な場面は多いものです。一度逃げ癖がついてしまうと、これらのめんどくさい作業を避けるようになって、就活がうまくいかなくなってしまうことも考えられます。
目先の面倒くささに負けず、未来の自分のために今を乗り越えることが、納得した形で就活を終えるためには重要ですよ。
めんどくささから面接を辞退することの影響についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。どうしてもめんどくさい場合の辞退の伝え方も紹介しているので、辞退を検討している人はあわせて参考にしてください。
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面接を前日に辞退する場合の4つのマナー


就活生
よく考えたのですが、今回は辞退をしようと思います。辞退する場合はどうやって伝えれば良いですか?

キャリアアドバイザー
辞退をする場合はマナーを守ったうえで伝えるようにしましょう。

就活生
辞退するし、その企業とかかわることはもうないと思うのですが……。

キャリアアドバイザー
実は思いがけない影響があることもあるので、辞退するとしても誠意をもって伝えることが重要ですよ。
面接の前日に辞退するとしても、マナーを守り、企業に配慮して伝える必要があります。今後関連企業の選考を受ける可能性があったり、社会人になってから取引先となるケースも考えられるため、誠意をもって連絡するようにしましょう。
ここでは直前の辞退だからこそ気をつけるべき4つのマナーを紹介するので、最後までしっかり確認してくださいね。
①基本は電話で辞退の連絡をする
前日に辞退をする場合は基本的に電話で連絡をするのがマナーです。人によってメールを確認するタイミングはバラバラで、場合によっては辞退したい旨が伝わらずに面接当日を迎えてしまう可能性も。
電話であればその場ですぐ担当者に辞退の意向を伝えることができるので、緊急性の高い前日の辞退は電話でおこないましょう。

キャリアアドバイザー
どうしても電話できない事情があるときは、マナーを守ったうえでメールで連絡しましょう。
②可能な限り早急に連絡をする
前日に面接を辞退する場合は、できるだけ早く連絡することが重要です。面接の時間だけでなく、事前に学生情報を確認したり質問内容を考えるなど、面接以外でも準備に時間を要します。
早い段階で辞退を伝えることができれば、準備の時間を別の業務にあてることができるため、辞退の意向が決まったらすぐに連絡するようにしましょう。

キャリアアドバイザー
早い段階に連絡していれば、もし担当者が不在の場合でも、再度連絡できる可能性が高いですよ。
③企業の就業時間内に連絡をする
辞退の連絡は企業の就業時間内におこなうことも覚えておきましょう。就業時間以外に連絡してもつながらない可能性も高く、連絡が取れたとしても相手からは良い印象は抱かれないでしょう。
企業によって就業時間は異なるので、あらかじめ企業の公式サイトなどを確認したうえで連絡をしてくださいね。

キャリアアドバイザー
できるだけ12時から13時までのお昼時や、終業間際の可能性が高い18時前後の時間帯を避ける意識も持っておきましょう。
④要件と理由を簡潔に伝える
辞退を伝える際は罪悪感や嘘だと思われたくない気持ちから、長々と辞退の理由を説明したくなる人もいるでしょう。しかし、どれだけ詳しく説明をしても辞退することには変わりはないので、端的に辞退する旨と理由を伝えれば問題ありません。
- ケガや病気による体調不良
- 冠婚葬祭などの家庭の事情
- 交通事故などの不慮のトラブル
- より志望度の高い企業から内定をもらった
もちろん相手の言葉に被せたり急かすような話し方は相手から良い印象を受けないので、あくまでの担当者のペースにあわせて、丁寧に伝えるようにしましょう。

キャリアアドバイザー
辞退理由を伝えたくない場合は「一身上の都合により」という言葉を使用しても問題ありません。
面接を前日に辞退する場合の例文
面接前日に辞退する際のマナーを押さえたうえで、実際に辞退を伝える際の例文を紹介します。基本は電話で伝えるのがベストですが、どうしても電話できない場合にメールの例文も紹介するので、あわせて参考にしてください。
電話の場合

社員
はい、〇〇です。

就活生
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部の〇〇(氏名)と申します。明日〇〇時から予定している面接についてお電話いたしました。今お時間よろしいでしょうか。

社員
はい、大丈夫です。

就活生
ありがとうございます。直前のご連絡で大変申し訳ございませんが、一身上の都合により明日の面接を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

社員
ご連絡ありがとうございます。承知しました。

就活生
ありがとうございます。貴重な時間を割いていただいていたにもかかわらず、大変申し訳ございません。それでは失礼いたします。
企業側の返答はあくまで想定の返答なので、企業からより詳しく辞退の理由などを聞かれた際には誠実に回答しましょう。
就活での電話のかけ方はこちらの記事でも詳しく解説しているので、不安な人はあわせて参考にしてみてくださいね。
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メールの場合
メールで辞退する際の例文
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
面接辞退のご連絡/〇〇大学〇〇(氏名)
〇〇株式会社
採用ご担当者様
お世話になっています。
〇〇大学〇〇学部の〇〇(氏名)と申します。
明日〇月〇日〇〇時から予定している採用面接ですが、一身上の都合により辞退させていただきたくご連絡いたしました。
直前の連絡となってしまい大変申し訳ございません。
身勝手なお願いで大変恐れ入りますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
末筆ながら、御社の一層のご繁栄をお祈りいたします。
――――――――――――――――――――
氏名(ふりがな)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
メール:××××××××@××××.co.jp
電話番号:00-0000-0000
――――――――――――――――――――

キャリアアドバイザー
当日になっても返信が来ない場合は改めて電話でも連絡するようにしましょう。その際、「メールでもご連絡させていただいたのですが……」と伝えるとスムーズですよ。
就活でメールを送る方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて確認しておきましょう。
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結局のところ面接を前日に辞退するのは問題ないのでしょうか?