目次
- 就職に有利だと思ってバイトを始めても役立たないことがある
- バイト選びで大切なのは目的意識を持つこと
- 就職を有利にするためにバイト選びで持っておくべき視点
- ①志望する業界や職種の中から探す
- ②身につくスキルを考える
- 身につくスキルも解説! 就職に有利なバイト12選
- ①営業
- ②ITエンジニア
- ③コールセンタースタッフ
- ④ホテルスタッフ
- ⑤デパート販売員
- ⑥飲食店のホール
- ⑦アパレルスタッフ
- ⑧受付
- ⑨事務・データ入力
- ⑩塾講師
- ⑪家庭教師
- ⑫イベントスタッフ
- バイトだけでなく長期インターンもおすすめ
- 就職が有利になるバイトの取り組み方
- 就職に活かすために何を学びたいのかを明確にする
- 自分やバイト先の課題に意識を向ける
- バイトの経験を効果的にアピールする方法
- ①バイトで得た学びを見つける
- ②学びを得られた理由を整理する
- ③学びを仕事でどう活かせるかを考える
- バイト以外にも就職に活かせる経験はある
- バイトで得た学びを活かして就活を有利に進めよう
就職に有利だと思ってバイトを始めても役立たないことがある
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「就職に有利なバイトって何ですか?」
「コンビニバイトは就活に向かないって本当ですか?」
アルバイト先を検討している学生からこのような質問をされることがあります。確かに就職で有利になり得るバイトは存在しますが、ただおすすめされたバイトを始めるだけで就活に役立つわけではありません。
「有利になるだろうと思ってバイトを続けていたけど、面接官から良い評価をもらえなかった」と嘆く就活生もいます。
この記事では、就職で有利になるバイト先12選のほか選び方や就活に役立てる方法などを解説していきます。就職を有利に進めたい人や新しくバイトを始めようと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
バイト選びで大切なのは目的意識を持つこと
リクルートがおこなった就職活動・採用活動に関する振り返り調査によると、学生が面接などでアピールする項目で最も多いのがアルバイト経験で46.7%です。
これに対して、採用基準でアルバイト経験を重視すると答えた企業はわずか22.4%となっています。それよりも、人柄や熱意、今後の可能性などを重視しているとわかりますね。
つまり、選考でアピールするべきなのはバイトの経験そのものではなく、バイト経験から見い出せるあなたの人柄や可能性ということです。「このバイトをしていた事実」ではなく、「どう取り組んだか」「何を学んだのか」が評価されます。
これを踏まえると、就職が有利になるバイトは「何を学びたいのか」「何をアピールしたいのか」という目的に沿って選ぶ必要がありますね。目的意識を持つことを前提として、どんなバイトをするべきか考えていきましょう。
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就職を有利にするためにバイト選びで持っておくべき視点
バイトを選ぶ際は目的意識を持つことが大切ですが、その目的意識は具体的にどのようにして見つけていけばいいのでしょうか。就職が有利になるバイト選びで持つべき2つの視点を解説します。
この視点が欠けたまま、ただおすすめのバイトを始めたとしても「自分が受ける業界では意味がなかった」「アピールできることがない」なんて事態になりかねません。就職に役立つ経験となるよう、2つの視点から自分に合ったバイトを考えていきましょう。
①志望する業界や職種の中から探す
志望する業界や職種が決まっている人はその中からバイトを見つけてみましょう。その業界や職種への理解が深まりますし、入社前からスキルを身に付けることもできますね。また、その業界や職種を志望してバイトをしていたと選考で話せば、熱意や志望度が高いと評価されるかもしれません。
志望する業界や職種が決まっていない人は、業界・企業研究の一環として「あなたの学部や専攻の就職先に多い業界や職種から選ぶ」という方法もあります。
学校のホームページやキャリアセンターなどで卒業生の就職先が分かることが多いため、参考として調べてみましょう。実際に働くことで業界や職種選びの参考になりますよ。
キャリアアドバイザー
企業によってはバイトから新卒採用をおこなう場合もあります。選考ルート自体が有利になる可能性もあるので、バイトからの社員登用があるかどうかも調べてみると良いでしょう。
②身につくスキルを考える
業界や職種が決まっていないという人も、どんなスキルを身に付けることができるかという視点で考えてみましょう。
コミュニケーション能力やパソコンスキル、忍耐力など、バイトによって身に付く能力はさまざま。社会に出るうえで自分に足りていないところ、伸ばしたい長所などを考えていくと良いですね。
どんなスキルを身につけるべきか分からない人は、ぜひ自己分析をしてみてください。過去の経験を振り返ることで自分の得意・苦手なことが見えてきますよ。具体的なやり方はこちらの記事で解説しています。
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スキルを身に付けるという視点で見ていくと、たとえば志望する業界のバイトであっても、どんな仕事を任せてもらえるかまで確認する必要があります。
簡単な作業だけのバイトよりも、学生の裁量が大きいようなバイト先の方が就職に役立ちますよね。仕事内容まで確認したうえでバイト先を選びましょう。
キャリアアドバイザー
バイトの面接の際に「〇〇のスキルを身につけることはできますか?」と直接聞いてみることもおすすめです。
加えて、バイト経験は自己PRのネタになるというメリットもあります。こちらの記事でアピールへの落とし込み方を解説しています。
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就職を有利にするためのバイト選びの視点として「就職活動の相談ができそうな社員はいるか」ということもポイントです。たとえば志望業界でバイトするなら、バイト先の社員にエントリーシートの添削がお願いできる場合もあります。
志望業界でなかったとしても、学生バイトとだけで働く職場環境より、社員と一緒に働く職場環境のほうが就職活動で有利ですよ。社員によっては就職活動の相談ができますし、会社員として働き方が学べます。就労に対する意識が芽生えやすくなりますよ。
身につくスキルも解説! 就職に有利なバイト12選
バイトの選び方が分かったところで、次は実際に就職に有利なバイトを紹介していきます。もちろん、志望する業界などによってどんなバイトが適しているかは異なります。身につくスキルも解説するので、自分に合ったバイトを考えてみてくださいね。
①営業
営業バイトは、会社の商品やサービスを提案し購入してもらう仕事です。営業と一口に言っても、相手の家・店への訪問や電話を使ったテレアポと言われる手法などさまざまな内容があります。
営業は多くの企業で存在する職種のため、就職後も幅広い企業で営業スキルを役立てることができます。また、営業は自分から積極的に行動することで成果が生まれるバイトです。バイトで培った主体性や課題解決能力などをアピールできるでしょう。
この他にも、営業は社会人としての基礎力を幅広く学べるバイトでもあります。多くの企業で役に立つスキルが身につくため、志望する業界や職種が決まっていないという人にもおすすめです。
キャリアアドバイザー
営業バイトではインセンティブが発生するものも多くあります。成果をあげれば他のバイトよりも稼ぎやすいというのもメリットですね。
- 主体性
- 行動力
- 課題解決能力
- コミュニケーション能力
- ビジネスマナー
- 計画性
- 柔軟性
営業職を迷っている人は、こちらの記事で向き不向きを考えてみましょう。
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営業バイトの中でも就活で役立ちやすいものは、BtoBとよばれる法人顧客が対象の営業です。個人顧客を対象にしたBtoCの営業よりビジネスマナーが身につきやすく、社会人に対して物怖じしにくくなりますよ。
また、営業バイトを選ぶ際は悪評の立っていないものにしましょう。営業バイトの中には、ノルマがきつすぎたり、過酷な働き方を強いられたりするものもあります。そういった営業職はインセンティブが高額な一方、大量採用大量離職で悪評の立っている事も多いです。事前に口コミなどを調べておくと安心ですね。
②ITエンジニア
将来IT系の仕事をしたい人や学校でITの知識を学んでいる人に特におすすめなのが、ITエンジニアのバイトです。経験者かつ正社員のイメージが強いITエンジニアですが、バイト経験があれば選考で他の応募者と差をつけることができるでしょう。
「未経験可」「見習いから」という企業もあるので、興味のある人はぜひ調べてみてください。また、エンジニアでなくても事務や問い合わせ対応などIT企業のバイトはあるので、業界理解を深めたいという人はエンジニアにこだわらず探すという方法もありますよ。
ITエンジニアのバイトは他の社員と一緒になって仕事をする機会が多いと言えます。ITのスキルだけでなく、働く上での立ち回りや社会人としての基礎的なスキルを吸収できる環境でもありますね。
- プログラミングスキル
- パソコンスキル
- コミュニケーション能力
- 課題解決能力
エンジニアの就職活動については、こちらの記事でも解説していますので、参考にしてみてくださいね。
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③コールセンタースタッフ
就活中は企業と電話のやり取りをする機会が多く、また入社後も多くの企業で電話対応が必要となります。「電話が苦手」という学生も少なくありませんが、コールセンターで経験を積んでおけば安心です。
コールセンターでは研修制度が整っているところも多く、敬語など正しい言葉遣いを身につけることができます。電話の場面だけでなく面接や入社後も役に立つでしょう。クレーム対応などをおこなうバイトであれば、そこで鍛えた忍耐力なども就活でアピールできますね。
キャリアアドバイザー
電話対応しながらパソコンで情報入力する場合も多く、タイピングスキルも身につけることができますよ。
- 正しい言葉遣い
- 電話応対スキル
- 忍耐力
- タイピングスキル
④ホテルスタッフ
接客業の中でも、ホテルのバイトは質の高い接客が求められます。宿泊客が心地よく過ごせるよう言葉遣いやマナー、気配りなどを徹底していて、人と接するうえでのあらゆるスキルを身につけることができるでしょう。
また、都内や観光地であれば外国人旅行客も訪れるホテルが多いですよね。語学力など外国人とのコミュニケーションスキルも鍛えることができますよ。
ホテル業界を志望している人はもちろんのこと、販売や営業など顧客と直接かかわるような仕事、商社など語学力を活かせる仕事に就きたい人にもおすすめです。
- ビジネスマナー
- 状況把握力
- コミュニケーション能力
- 対応力
- 語学力
状況把握力についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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⑤デパート販売員
デパートのスタッフも高い接客スキルが求められるバイトです。顧客へのマナーや言葉遣い、お辞儀の仕方など、社会に出て役立つスキルを学ぶことができます。
バイトの場合も教育制度が整っている傾向にあり、マナーなどに自信がない人も丁寧に教わることができますよ。
取引先や顧客と直接かかわりがある場合、特に富裕層や年配の人を相手にするような企業や職種ではマナーが重要視される傾向にあるため、志望する業界に当てはまる人は検討してみると良いでしょう。
- ビジネスマナー
- 状況把握力
- コミュニケーション能力
⑥飲食店のホール
飲食店バイトは大学生に人気ですが、就職に役立てるならその中でもホールスタッフがおすすめです。ホールスタッフは、顧客とコミュニケーションを取りながら周りを見て積極的に行動することが求められます。
また、飲食店の場合はバイトリーダーというポジションがあり、他のバイトをまとめるような役割を任されることもあります。リーダーシップやチームをまとめる力を身につけることもできますね。
キャリアアドバイザー
飲食店の場合大学生のバイトが多いお店もよくあります。就活仲間を増やして情報共有できるというメリットもありますよ。
- コミュニケーション能力
- 対応力
- リーダーシップ
- 協調性
就職先として飲食業界を考えている学生は、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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⑦アパレルスタッフ
接客業ではアパレルスタッフもおすすめです。お店の売り上げを伸ばすために、来店した顧客のニーズを引き出したりコミュニケーションをとったりする必要がありますね。
また、アパレルの場合は店員個人の接客技術が売り上げに直結しやすいと言えます。顧客の動向から売り上げを伸ばすためにできることを考えるという視点は、販売職だけでなく商品開発や企画、マーケティングなどに興味がある人にも役立つでしょう。さらに、選考で工夫や成果を分かりやすくアピールしやすいというメリットもありますよ。
- ヒアリング力
- コミュニケーション能力
- 主体性
- 発想力
⑧受付
受付は企業や店舗の顔となる重要な役割です。そのため、表情やマナーなど質の高い来客対応が求められます。来客対応以外にも、何かあった場合受付スタッフに声をかける人が多いため、柔軟な対応力も身につくでしょう。
ただし、受付バイトと一口に言っても業種や客層はさまざまです。たとえば子供向けの教室やスポーツジムなどフランクで親しみやすさを重視するような受付もあるので、マナーを身につけたい場合には注意して選びましょう。
キャリアアドバイザー
取引先などが相手となる受付バイトであれば、就活中企業の社員と話す際も緊張しにくくなるかもしれません。
- ビジネスマナー
- 対応力
⑨事務・データ入力
多くの企業では、入社後ExcelやWordなどパソコンスキルが必要となります。特に志望する業界が決まっていないという人でも、パソコンスキルは幅広く役に立つため、事務やデータ入力のバイトで身につけておくこともおすすめです。
また、一般職や事務職として入社した場合はいかに効率よく正確に事務処理をおこなうかが重要となります。これらの職種に興味がある人も今のうちから経験しておくと良いですね。
- パソコンスキル
- タイピングスキル
⑩塾講師
大学生に人気の高い塾講師のアルバイトですが、異なる学力の生徒に勉強を教えることを通じて、物事を分かりやすく伝える力を身につけることができます。
また、バイトや社員、生徒、保護者など幅広い世代とのコミュニケーションは働くうえでも役に立つ経験です。
集団指導であれば数十人の生徒の前で授業をおこなうため、人前で話すことに慣れていくでしょう。個人指導の場合は生徒一人一人に寄り添った指導やコミュニケーションが必要です。相手のニーズをくみ取ったり信頼関係を築いていくことは多くの仕事で役に立つ能力ですね。
キャリアアドバイザー
選考では『生徒の成績を伸ばした』『合格に導いた』というエピソードを話すことで取り組み方をアピールできますよ。
- 分かりやすく伝える力
- コミュニケーション能力
- 人前で話す際の表現力
- 課題解決力
塾講師の経験をアピールしたい学生はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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【例文5選】塾講師経験のガクチカの書き方|評価を得る7つのコツ
塾講師のガクチカは、具体的な説明や客観的な評価をエピソードに入れることで周りに差をつけられます。この記事では、塾講師経験をテーマにしたガクチカの構成や注意点をキャリアアドバイザーが解説します。例文も参考に、自分だけの強みをアピールしましょう。
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⑪家庭教師
家庭教師は勉強を教えるという点では塾講師と同様ですが、マンツーマン指導で塾よりも少数の生徒を担当する傾向にあります。そのため、担当生徒との信頼関係がより重要となるバイトです。
たとえば既存の顧客や法人を相手に長期間にわたって関係を築くような営業職など、顧客との信頼関係が重要となる仕事を志望する人は特におすすめですよ。
ただし、選考で「集団の中での取り組み方」を重視する企業は多くあります。家庭教師は集団ではなく生徒と1対1の関係のため、集団の中での強みはアピールしにくいでしょう。サークルや他のアルバイトなど、集団での活動と並行しておこなうと良いですよ。
- 分かりやすく伝える力
- コミュニケーション能力
- 課題解決力
⑫イベントスタッフ
イベントスタッフは登録制のバイトが多く、現場ごとに会場や一緒に働く人が異なる場合が多いです。そのため、初対面の人とのコミュニケーションや臨機応変な対応力などを身につけることができるでしょう。
また、経験を積むとリーダーポジションを任されることもあります。イベント運営は一回一回が失敗できない大事な仕事のため、責任感を持ちながら大勢のバイトを率いるという経験ができますよ。
キャリアアドバイザー
登録制の場合、就活で忙しい時期も土日など都合の良い時間だけ働くことができるというメリットもあります。
- コミュニケーション能力
- 対応力
- 柔軟性
- リーダーシップ
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
他に就職が有利になりやすいバイトは、芸能関係、美術館スタッフ、遺跡発掘調査などの珍しいバイトです。話題のネタとして使えますし、自分の個性を伝えるときの材料になることもあります。
とくに自由な社風で応募者数の多い企業を受ける時は、採用担当者の印象に残るようなインパクトが必要なケースもありますよ。それらのバイトで「何を学んだか」まで伝えましょう。
芸能関係に関しては、テレビ局や広告を受ける学生の中には芸能関係バイトの経験者が意外といます。タレント活動をしているとオーディションを受ける機会があるので、面接の場慣れができます。複数の面接官の前で話す時も物怖じしにくくなりますよ。
バイトだけでなく長期インターンもおすすめ
ここまでバイトを紹介してきましたが、働いてスキルを身につけるという点では有給インターンに参加することもおすすめです。インターンは1dayや短期の場合無給のものが多いですが、長期インターンでは給与が出ます。
長期インターンでは実際の仕事を経験することができるため、実践的なスキルやビジネスマナーなどが身につきます。
選考や入社後の場面で周りと差をつけることができるでしょう。また、企業によっては長期インターンでの頑張り次第で選考ルートが有利になることもありますよ。
長期インターンを検討する前にこちらの記事をチェックしてみてください。
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就職が有利になるバイトの取り組み方
バイトで就職を有利にするなら、取り組み方やそこで得た学びが非常に重要です。何も考えずにバイトの時間を過ごすだけでは、就活に活きる経験とはなりません。
気になるバイトを見つけたら、その経験を就活に役立てるためにどう取り組めば良いのかを考えていきましょう。
就職に活かすために何を学びたいのかを明確にする
バイト選びでは目的意識を持つことが大切だとお伝えしました。そのため、自分がバイトを通じて何を学びたいのかを明確にしましょう。
学びたいスキルがあったからこそバイトを選んだのだと思いますが、実際に仕事を経験していく中でそれをより具体的にしていくことが大切です。目標が具体的だと、それを達成するために何をすればいいのかが分かりやすくなりますよ。
キャリアアドバイザー
たとえば「営業スキルを学びたい」と漠然と考えていたとして、いざ働いてみると顧客から断られることに抵抗を感じるかもしれません。
その際は「まずは断られてもめげないメンタルを鍛えよう」「断られる要因を今のうちに探って入社後活躍できるようにしよう」などと具体化していくと良いですよ。
自分やバイト先の課題に意識を向ける
企業はバイト経験を自社でどう再現できるかを知りたいと考えているため、選考ではバイトの取り組み方が見られています。「ただなんとなく言われたことをこなしていた」という取り組み方では、企業は自社で活躍できると判断しないでしょう。
反対に、自ら進んで行動して課題を解決したような経験は高評価につながりやすいです。そのため取り組み方としては、まずは自分やバイト先の課題に意識を向けるようにしましょう。自分から課題を見つけて解決する力は入社後もずっと必要になるスキルですよ。
ちなみに、就活とバイトとを両立させるコツについてはこちらの記事で解説しています。
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バイトをしながら就活を成功させるには4つのコツがあります。今回はバイトをしながら就活をする就活生に向けて、バイトをしながら就活をする際の注意点やメリットをキャリアアドバイザー監修のもと紹介していきます。オススメのバイトも紹介するのでぜひ参考にしてみてください!
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バイトの経験を効果的にアピールする方法
懸命にバイトに取り組んだとしても、その経験を選考で上手にアピールできなければ意味がありません。そこで、バイト経験の効果的なアピール方法を解説していきます。
選考はまだまだ先という人も、事前にアピール方法が分かっていれば選考を意識した取り組みができます。アピールの仕方まで想像しておくことでより就職に有利になりやすいということです。
バイト経験のアピール方法はこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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①バイトで得た学びを見つける
まずはバイト経験を振り返り、自分が何を得たのかを見つけましょう。これは最初の目的と異なってもかまいません。結果的に何を学んだのかが大切です。
ただし、志望業界以外の専門知識などは避けて、仕事をするうえで役立つものを選んでくださいね。
②学びを得られた理由を整理する
次に、なぜその学びを得られたのか考えてみましょう。その学びを得るまでには、何かしらの出来事や経緯があったはずです。その過程を紙などに書き出して整理しましょう。
整理する際は、初めて見た人でも理解できるような内容になるまでまとめます。そうすることで、これが選考で話せるエピソードになりますよ。
③学びを仕事でどう活かせるかを考える
企業はあなたの経験自体よりもあなたの入社後の可能性を見ています。そのため、学びを仕事でどう活かせるかを考えてみましょう。
ポイントは、できるだけ具体的な内容にすることです。具体的であればあるほど、企業はあなたの活躍をイメージしやすくなります。
「塾講師で培った相手の気持ちに寄り添う強みを活かして、顧客満足度が1番高い社員になりたい」など、目標と併せて伝えることで意欲もアピールできますよ。
バイト以外にも就職に活かせる経験はある
ここまでバイトについて解説してきましたが、就職が有利になるのはバイトだけではありません。ボランティアや留学、趣味、勉強など就職に活かせるような経験はたくさんあります。
「就職を有利に進める」という視点は、バイトだけでなく幅広く向けてくださいね。今のうちから幅広い視点で就活について考えていくことこそが、就職が有利になる秘訣ですよ。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
バイトや部活以外でも「自分でやり方を工夫して上達のために努力したもの」は就活で有利になりやすいですよ。企業は「日本一になった」という結果より、ひとつの物事にどのように向き合い、どうやって上達させたかというプロセスを重視しているケースが多いからです。
たとえば、食品メーカーに興味がある学生向けのものとして「料理」があります。美味しく作るための研究、予算内で栄養バランスのとれた献立を作るなどの工夫は、あなたが目標に向かって考え行動した経験です。働く上でも成長するためにはそうした姿勢は重要ですから、企業への好印象につながるでしょう。
異文化に理解を深める経験も有利
他にも「異文化への理解を深めるために取り組んだ経験」は就活で有利に働くことがありますよ。企業のグローバル化が進んでいるという背景がありますし、異文化を理解することによって「知らない世界に飛び込む度胸」「異文化に興味をもつ好奇心」「実際にやってみる行動力」などがアピールできるからです。あまり知られていない言語を学習していた場合、珍しさから採用担当者が興味をもってくれることもありますよ。
バイトで得た学びを活かして就活を有利に進めよう
就職を意識したバイト選びでは、何をしたかではなく何を学んだかが何より大切です。目的意識を持って取り組み、多くの学びを吸収しましょう。そして、その学びをアピールすることで就活を有利に進めてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
バイト選びで大切なことは目的意識を持って選ぶことだとお伝えしました。目的を持ってバイトを選ぶと、バイト選びに一貫性が出ます。たとえば出版社に入社したい学生が、編集プロダクションのバイト、読者モデルのバイト、本屋のバイトをしていたら「出版業界で働きたい」気持ちが主張しやすくなります。職種がバラバラでも芯が伝わりますね。
成長意欲が評価
企業側は「学生が何のバイトをしていたか」についてあまり興味を持ちません。バイトでのエピソードを通じて「学生の成長意欲」を見ています。たとえば「プログラムの知識を身につけたいからIT企業」「接客の経験を積みたいから飲食店」など自分を成長させるという目的を持ってバイト選びをしましょう。