目次
- 「就活に有利なバイト」になるかは自分次第! 選び方や取り組み方のコツを知ろう
- 就職に有利なバイトを探したい人が押さえておくべき心構え
- 「就職に有利なバイト」に正解はない
- アルバイト選びで大切なのは目的意識を持つこと
- 身に付くスキルも解説! 就職に有利なバイト12選
- ①営業
- ②ITエンジニア
- ③コールセンタースタッフ
- ④ホテルスタッフ
- ⑤デパート販売員
- ⑥飲食店のホール
- ⑦アパレルスタッフ
- ⑧受付
- ⑨事務・データ入力
- ⑩塾講師
- ⑪家庭教師
- ⑫イベントスタッフ
- 要チェック! 就職を有利にするためにバイト選びで持っておくべき視点
- ①志望する業界や職種に関連するものか
- ②どんなスキルが身に付くか
- 4ステップでできる! バイト経験のアピールで就活を有利にする方法
- ステップ①アルバイトに目標をもって取り組む
- ステップ②アルバイトで得た学びや気付きを整理する
- ステップ③学びや気付きを得られた理由を探す
- ステップ④学びを仕事でどう活かすかを考える
- アルバイト以外にも就職に活かせる経験はある
- アルバイトで得た学びを活かして就活を有利に進めよう
「就活に有利なバイト」になるかは自分次第! 選び方や取り組み方のコツを知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から、
「就職に有利なアルバイトって何ですか?」
「ありきたりなアルバイトは就活には向かないって本当ですか?」
という質問をよくされます。実際、自己PRやガクチカの題材としてアルバイト経験を挙げる就活生は多く、それが高評価となるケースも多いです。
しかし、就職で有利になり得るアルバイトはあるものの、ただおすすめされたものを始めるだけで就活に役立つわけではありません。この記事では就職で有利になるアルバイト先12選を紹介するとともに、それを効果的にアピールする方法を解説します。
就職を有利に進めたい人や新しくアルバイトを始めようと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
就職に有利なバイトを探したい人が押さえておくべき心構え

就活生

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「就職に有利なバイト」は、明確に決まっているわけではありません。どんなアルバイトをするかよりも、なぜアルバイトをするかを意識することが大切ですよ。
「就活を少しでも有利にしたいから、アルバイト選びにも気を配りたい」と考える就活生は少なくありません。たしかにアルバイトの経験はエントリーシート(ES)や面接でもよく聞かれるトピックのひとつですが、ただ「就職に有利そうなバイト」を選ぶだけでは、本当に役立つ経験にはつながりにくいのが現実です。
ここからは、アルバイト選びに悩む就活生に向けて、「どんな心構えを持って業務に取り組めば良いのか」を解説します。
「就職に有利なバイト」に正解はない
結論として、明確に「就職で有利になるバイト」にありません。つまり「このアルバイトをすれば確実に面接官に評価される」といった正解はないのです。
大切なのは「どんなアルバイトを選んだか」ではなく、「その経験を通じて何を学び、どう成長したか」にあります。
- 飲食店のホールスタッフなどの接客業
→コミュニケーション能力・臨機応変な対応力 - 塾講師
→指導力・プレゼン力 - 倉庫内作業や工場の軽作業スタッフ
→集中力・正確性・チームワーク
採用担当者は、アルバイトでの肩書きや職種だけでなく、そこでの学びや姿勢を見ています。アルバイト経験は、あなたの人間性や価値観を伝えるチャンスでもあるのです。

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逆に、どんなに珍しいアルバイトをしていたとしても、「何を学んだか」「どう成長したか」を説明できなければ、就活で良い評価は得られません。
アルバイト選びで大切なのは目的意識を持つこと
就職に有利なバイトに正解はないとはいえ、「どんなアルバイトが就活に活かせるのか」は気になりますよね。選択肢が多いなかで迷ってしまったら、「目的を持ってアルバイトを選ぶ」という姿勢を意識することが大切です。
- 人前で話す力をつけたい
- チームで協力する経験を積みたい
- 社会人としてのマナーを学びたい
目的を持って働けば、たとえ一見就活に関係なさそうなアルバイトでも、面接でしっかりアピールできます。「なぜそのアルバイトを選んだのか」「どんな工夫をして取り組んだのか」「何を学び、どんな成長を感じたのか」といった話は、面接官にとって非常に興味深いポイントです。

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目的意識を持って行動すること自体が、社会人として重要な姿勢でもありますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!アルバイトを選ぶ際のポイント
目的意識を持って一貫性のある意思決定が大切
アルバイト選びで大切なことは、目的意識を持って選ぶことだと解説しました。目的を持って選ぶことで、あなたの選択に一貫性が生まれます。たとえば、出版社の入社を目指す学生が、編集プロダクションのアルバイト、読者モデルのアルバイト、書店でのアルバイトをしていたら「出版業界で働きたい」という強い熱意と一貫したキャリアプランが伝わってきますよね。
企業が注目するのは「成長意欲」
企業側は「学生が何のアルバイトをしていたか」そのものにあまり強い関心を持っていません。アルバイトでの経験を通じて「学生の成長意欲」に注目しています。たとえば、「プログラミングの知識を身に付けたいからIT企業」「接客スキルを磨きたいから飲食店」など「自分を成長させる」という明確な目的意識を持ってアルバイトを選び、取り組んだ経験は高く評価されます。
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身に付くスキルも解説! 就職に有利なバイト12選

就活生
就活ではどんなアルバイトが役に立つのか、具体的に知りたいです!

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アドバイザー
就活の役に立ちやすいアルバイトには、たくさんの種類があります。具体的に見ていきましょう。
就職に有利なバイトに正解はないものの、志望する企業の業界・業種に合わせた選び方や、身に付けられるスキルを重視してアルバイトをすることで評価につなげられる可能性はあります。
そこでここからは、身に付くスキルとともに、就職活動でアピールにつなげやすいアルバイトを12個紹介していきます。どんな仕事をしようか迷っている人は、ぜひここからの解説を参考に自分に合ったアルバイトを考えてみてくださいね。
①営業
営業のアルバイトは、会社の商品やサービスを提案し購入してもらう仕事です。営業と一口に言っても、相手の家・店への訪問や電話を使ったテレアポと言われる手法などさまざまな内容があります。
営業は多くの企業で存在する職種のため、得たスキルは就職後も幅広い企業で役立てることができます。また、営業は自分から積極的に行動することで成果が生まれる仕事でもあります。アルバイトで培った主体性や課題解決能力などをアピールできますよ。
このほかにも、営業は社会人としての基礎力を幅広く学べるアルバイトでもあります。多くの企業で役に立つスキルが身に付くため、志望する業界や職種が決まっていないという人にもおすすめです。

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アドバイザー
営業のアルバイトではインセンティブが発生するものも多くあります。成果をあげればほかのアルバイトよりも収入をアップさせやすいというのもメリットですよ。
- 主体性
- 行動力
- 課題解決能力
- コミュニケーション能力
- ビジネスマナー
- 計画性
- 柔軟性
営業職を迷っている人は、こちらの記事で向き不向きを考えてみましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!営業のアルバイトを選ぶ際のポイント
法人顧客対象の営業はビジネスマナーが身に付く
営業のなかでも就活で特に役立ちやすいのは、BtoBとよばれる法人顧客が対象の営業です。個人顧客を対象にしたBtoCの営業と比べて、BtoB営業ではより実践的なビジネスマナーが身に付きやすく、社会人に対して物怖じしない姿勢を養うことができますよ。
また、営業を選ぶ際は、悪評の立っていない職場を選ぶようにしましょう。営業のなかには、ノルマがきつすぎたり、過酷な働き方を強いられたりするものもあります。こういった営業職は、高額なインセンティブが設定される一方で、大量採用と大量離職を繰り返しており、インターネットなどで悪評の立っていることも少なくありません。事前に口コミなどを調べておくと安心ですね。
②ITエンジニア
将来IT系の仕事をしたい人や学校でITの知識を学んでいる人に特におすすめなのが、ITエンジニアのアルバイトです。経験者かつ正社員のイメージが強いITエンジニアですが、アルバイトの経験があれば選考でほかの応募者と差をつけることができます。
「未経験可」「見習いから」という企業もあるので、興味がある場合はぜひ調べてみてください。また、IT業界にはエンジニア以外にも事務や問い合わせ対応などの業務もあるため、業界理解を深めたいという人はエンジニアにこだわらず探すという方法もありますよ。
ITエンジニアのアルバイトはほかの社員と一緒になって仕事をする機会が多いです。ITのスキルだけでなく、働くうえでの立ち回りや社会人としての基礎的なスキルを吸収できる環境でもありますよ。
- プログラミングスキル
- パソコンスキル
- コミュニケーション能力
- 課題解決能力
エンジニアの就職活動については、こちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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③コールセンタースタッフ
就活中は企業と電話のやり取りをする機会が多く、また入社後も多くの企業で電話対応が必要となります。「電話が苦手」という就活生も少なくありませんが、コールセンターで経験を積んでおけば安心です。
コールセンターでは研修制度が整っているところも多く、敬語など正しい言葉遣いを身に付けることができます。電話の場面だけでなく面接や入社後も役に立ちますよ。クレーム対応などをおこなうので、そこで鍛えた忍耐力なども就活でアピールできます。

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電話対応しながらパソコンで情報入力する場合も多く、タイピングスキルも身に付けることができますよ。
- 正しい言葉遣い
- 電話応対スキル
- 忍耐力
- タイピングスキル
④ホテルスタッフ
接客業のなかでも、ホテルのアルバイトは特に質の高い接客が求められます。宿泊客が心地良く過ごせるよう言葉遣いやマナー、気配りなどを徹底する必要があるため、人と接するうえでのあらゆるスキルを身に付けることができます。
また、都内や観光地であれば外国人旅行客も訪れるホテルが多いですよね。語学力など外国人とのコミュニケーション能力も鍛えることができますよ。
ホテル業界を志望している人はもちろんのこと、販売や営業など顧客と直接かかわるような仕事、商社など語学力を活かせる仕事に就きたい人にもおすすめです。
- ビジネスマナー
- 状況把握力
- コミュニケーション能力
- 対応力
- 語学力
状況把握力についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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⑤デパート販売員
デパートの販売スタッフも高い接客スキルが求められるアルバイトです。顧客へのマナーや言葉遣い、お辞儀の仕方など、社会に出て役立つスキルを学ぶことができます。
教育制度が整っている傾向にあり、マナーなどに自信がない人も基礎を丁寧に教わることができますよ。

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特に富裕層や年配の人を相手にするような企業や職種ではマナーが重要視される傾向にあるため、志望する業界に当てはまる人は検討してみてください。
- ビジネスマナー
- 状況把握力
- コミュニケーション能力
⑥飲食店のホール
飲食店のアルバイトは大学生に人気ですが、就職に役立てるならそのなかでもホールスタッフがおすすめです。ホールスタッフは、顧客とコミュニケーションを取りながら周りを見て積極的に行動することが求められます。
また、飲食店の場合はバイトリーダーというポジションがあり、ほかのスタッフをまとめるような役割を任されることもあります。リーダーシップやチームをまとめる力を身に付けることもできますよ。

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飲食店の場合、大学生のアルバイトが多いお店も多いです。就活仲間を増やして情報共有できるというメリットもありますよ。
- コミュニケーション能力
- 対応力
- リーダーシップ
- 協調性
就職先として飲食業界を考えている学生は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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⑦アパレルスタッフ
接客業ではアパレルスタッフもおすすめです。お店の売り上げを伸ばす必要があるため、来店した顧客のニーズを引き出したりコミュニケーションをとったりするなどのスキルが身に付きます。
また、アパレルは店員個人の接客技術が売り上げに直結しやすい業界です。顧客の動向から売り上げを伸ばすためにできることを考えるという視点は、販売職だけでなく商品開発や企画、マーケティングなどに興味がある人にも役立ちます。選考で工夫や成果をわかりやすくアピールしやすいというメリットもありますよ。
- ヒアリング力
- コミュニケーション能力
- 主体性
- 発想力
アパレル業界に就職したいという場合には、以下の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
アパレル業界に就職したい学生必見! 最新動向や選考のコツを解説
アパレル業界の面接攻略法|フェーズ別の質問・逆質問例を徹底解説
⑧受付
受付は企業や店舗の顔となる重要な役割です。そのため、表情やマナーなど質の高い来客対応が求められます。来客対応以外にも、何かあった場合受付スタッフに声をかける人が多いため、柔軟な対応力も身に付きますよ。
ただし、受付のアルバイトと一口に言っても業種や客層はさまざまです。たとえば、子供向けの教室やスポーツジムなどでは、丁寧な接遇よりも親しみやすさやフレンドリーな対応が求められることもあります。
よりきちんとしたマナーや言葉遣いを身に付けたい場合は、ビジネス色の強いオフィスや医療機関など、対応の質が重視される職場を選ぶのがおすすめです。

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取引先などが相手となる受付であれば、就活中企業の社員と話す際も緊張しにくくなるかもしれません。
- ビジネスマナー
- 対応力
⑨事務・データ入力
多くの企業では、入社後ExcelやWordなどパソコンスキルが必要となります。特に志望する業界が決まっていないという人でも、パソコンスキルは幅広く役に立つため、事務やデータ入力の業務で身に付けておくこともおすすめです。
また、一般職や事務職として入社した場合はいかに効率よく正確に事務処理をおこなうかが重要となります。これらの職種に興味がある人も、今のうちから経験しておくと良いですね。
- パソコンスキル
- タイピングスキル
事務職選考に役立つ記事を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
事務の仕事内容とは? 選び方や向いている人の特徴を解説
一般事務こそ対策が必須! 評価される能力や総合職との違いを解説
⑩塾講師
大学生に人気の高い塾講師のアルバイトですが、異なる学力の生徒に勉強を教えることを通じて、物事をわかりやすく伝える力を身に付けることができます。
また、ほかのスタッフや社員、生徒、保護者など幅広い世代とのコミュニケーションは働くうえでも役に立つ経験です。
集団指導であれば数十人の生徒の前で授業をおこなうため、自然と人前で話すことに慣れていきます。個人指導の場合は生徒一人ひとりに寄り添った指導やコミュニケーションが必要です。相手のニーズをくみ取り信頼関係を築いていくことは、多くの仕事で役に立つ能力ですよ。

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選考では「生徒の成績を伸ばした」「合格に導いた」というエピソードを話すことで取り組み方をアピールできます。
- 物事をわかりやすく伝える力
- コミュニケーション能力
- 人前で話す際の表現力
- 課題解決力
塾講師の経験をアピールしたい学生はこちらの記事も参考にしてくださいね。
関連記事
【例文5選】塾講師経験のガクチカの書き方|評価を得る7つのコツ
塾講師のガクチカは、具体的な説明や客観的な評価をエピソードに入れることで周りに差をつけられます。この記事では、塾講師経験をテーマにしたガクチカの構成や注意点をキャリアアドバイザーが解説します。例文も参考に、自分だけの強みをアピールしましょう。
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⑪家庭教師
家庭教師は勉強を教えるという点では塾講師と同じですが、マンツーマン指導で塾よりも少数の生徒を担当する傾向にあります。そのため、担当生徒との信頼関係がより重要となるアルバイトです。
既存の顧客や法人を相手に長期間にわたって関係を築くような営業職など、顧客との信頼関係が重要となる仕事を志望する人は特におすすめですよ。
- わかりやすく伝える力
- コミュニケーション能力
- 課題解決力
⑫イベントスタッフ
イベントスタッフは登録制が多く、現場ごとに会場や一緒に働く人が異なる場合が多いです。そのため、初対面の人とのコミュニケーションや臨機応変な対応力などを身に付けることができます。
また、経験を積むとリーダーポジションを任されることもあります。イベント運営は一回一回が失敗できない大事な仕事のため、責任感を持ちながら大勢のアルバイトを率いるという経験ができます。

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登録制の場合、就活で忙しい時期も土日など都合の良い時間だけ働くことができるというメリットもあります。
- コミュニケーション能力
- 対応力
- 柔軟性
- リーダーシップ
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業に評価されやすいアルバイトとは
営業の経験は企業から求められることが多い
前提として、アルバイトの種類によって明確に就活が有利、または不利になることはありません。しかし、同じアルバイト経験でも企業から高く評価されるポイントや、自己PRとして効果的に活用できる経験はあります。
特に、長期インターンにおける営業経験は評価が高い傾向があります。営業職の募集では、営業経験があることを条件に学問不問としているケースも見られます。これは、厳しい環境で目標達成に向けて努力した経験そのものが評価されるためです。
アルバイトの種類ではなく自分なりに試行錯誤した経験がカギ
また、自己PRに活用しやすいという観点では、どのようなアルバイト経験でも問題ありません。たとえば、カフェでのアルバイトで、店舗の接客スコアが低いという課題点を自ら問題提起し、改善策を実行してスコアを上げたという学生の自己PRは企業から高く評価されました。
つまり、最も重要なのはアルバイトの種類そのものではなく、その経験を通じて「どのような目的意識を持ち、どのような工夫をして課題に取り組み、解決したか」を自身の言葉で語れることです。
要チェック! 就職を有利にするためにバイト選びで持っておくべき視点

就活生
アルバイトを選ぶときには、どんなことを意識すれば良いのでしょうか?

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アドバイザー
あなたが将来志望する業界や職種に関連するものか、またそのために必要なスキルを得られるかを基準に選ぶことをおすすめします。
アルバイトを選ぶ際は目的意識を持つことが大切ですが、その目的意識は具体的にどのようにして見つけていけば良いのでしょうか。ここからは、就職が有利になるバイト選びで持つべき2つの視点を解説します。
この視点が欠けたまま、ただおすすめされた仕事を始めたとしても「自分が受ける業界では意味がなかった」「アピールできることがない」という事態になりかねません。就職に役立つ経験となるよう、2つの視点から自分に合ったアルバイトを考えていきましょう。
①志望する業界や職種に関連するものか
志望する業界や職種が決まっている場合は、そのなかからアルバイトを見つけてみましょう。その業界や職種への理解が深まるうえ、入社前からスキルを身に付けることもできます。また、その業界や職種を志望してアルバイトをしていたと選考で話せば、熱意や志望度が高いと評価される可能性も高いです。
志望する業界や職種が決まっていない場合は、業界・企業研究の一環として「あなたの学部や専攻の就職先に多い業界や職種から選ぶ」という方法もあります。
学校のホームページやキャリアセンターなどで卒業生の就職先がわかることが多いため、参考として調べてみましょう。実際に働くことで業界や職種選びの参考になりますよ。

キャリア
アドバイザー
企業によってはアルバイトから新卒採用をおこなう場合もあります。選考ルート自体が有利になる可能性もあるので、アルバイトからの社員登用があるかどうかも調べてみてくださいね。
②どんなスキルが身に付くか
業界や職種が決まっていないという場合も、どんなスキルを身に付けることができるかという視点で考えてみましょう。
コミュニケーション能力やパソコンスキル、忍耐力など、アルバイトによって身に付く能力はさまざまです。社会に出るうえで自分に足りていないところ、伸ばしたい長所などを考えていくと自然と選択肢を絞ることができますよ。
どんなスキルを身に付けるべきかわからない人は、ぜひ自己分析をしてみてください。過去の経験を振り返ることで自分の得意・苦手なことが見えてきますよ。具体的なやり方は以下の記事で解説しています。
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法|OK・NG例文付き
簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
スキルを身に付けるという視点で見ていくと、たとえば志望する業界のアルバイトであっても、どんな仕事を任せてもらえるかまで確認する必要があります。
簡単な作業だけのアルバイトよりも、学生の裁量が大きいようなアルバイト先の方が就職に役立ちますよね。仕事内容まで確認したうえでアルバイトを選びましょう。

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アドバイザー
アルバイトの面接の際に「〇〇のスキルを身に付けることはできますか?」と直接聞いてみることもおすすめです。
アルバイトの経験は自己PRのネタになるというメリットもあります。こちらの記事でアピールへの落とし込み方を解説しています。
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自己PRネタがない…見つけ方10選とアピールへの落とし込み方
自己PRのネタは過去のエピソードから必ず見つかる こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。 「自己PRのネタを、どう見つけたらいいかわかりません」「自己PRで何を話せば、面接官の気を引けるのでしょうか?」 毎年、多く […]
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キャリアアドバイザーが読み解く!社員と働くアルバイトのメリット
さまざまな面で就活に役立つことも
就職を有利にするためのアルバイト選びの視点として、「就職活動の相談ができる社員がいるか」という点も非常に重要です。たとえば、志望業界でアルバイトするなら、社員にESの添削をお願いできるといった機会も生まれるかもしれません。
また、仮に志望業界とは異なるアルバイトだったとしても、学生だけで働く職場環境と比べて、社員と一緒に働く職場環境はさまざまな面で就職活動において有利ですよ。社員によっては、個人的に就職活動の相談ができますし、会社員として働き方を間近で学ぶこともできます。これにより、就労に対する意識が自然と芽生えやすくなりますよ。
あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
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早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。
4ステップでできる! バイト経験のアピールで就活を有利にする方法


就活生
アルバイトの経験を就活に活かしたいのですが、どうアピールすれば良いのでしょうか?

キャリア
アドバイザー
単に「〇〇でアルバイトをしていました」と伝えるだけではなく、「その経験から何を学び、どう成長したか」「その学びをどう活かせるか」を伝えることが大切ですよ。
アルバイト経験は、うまく整理すれば就活での強力なアピール材料になります。
ここからは、アルバイト経験を就活で効果的に伝えるための方法を4つのステップで解説します。一つずつ確認しながら取り組んでみてくださいね。
バイト経験をどうアピールするかに迷ったら、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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例文10選|アルバイト経験の自己PRは4ステップの振り返りが必須
アルバイト経験は自己PRのテーマにおすすめです。「どのように考え行動したのか」を押さえれば効果的なアピールが可能になります。 この記事では、アルバイト経験を伝えるメリットや伝え方、例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして魅力的な自己PRにしましょう!
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ステップ①アルバイトに目標をもって取り組む
- 目標を設定し達成に向けて努力する
- 自分やアルバイト先の課題に意識を向ける
- 定期的に学んだことの振り返りをする
就職活動に活かせるアルバイト経験を得るには、ただ働くだけでなく、意識的な取り組みが大切です。まずは「接客スキルを身に付ける」「リーダーを任される」など、目標を設定し、それに向かって努力する姿勢を持ちましょう。
あわせて、自分の弱点やアルバイト先の課題に目を向け、どうすれば改善できるかを考えることも重要です。さらに、日々の経験から何を学んだかを定期的に振り返ることで、自分の成長に気付きやすくなります。

キャリア
アドバイザー
これらの積み重ねが、自信をもって語れるアルバイト経験につながりますよ。
ステップ②アルバイトで得た学びや気付きを整理する
次に、アルバイトを通じて「成長した」と思える場面を振り返ってみましょう。
- クレーム対応を通じて、冷静に対処する力がついた
- チーム内での連携の大切さを学んだ
- 初めて後輩の指導を任され、自分の説明力や責任感に気付いた
このように、自分がどんな場面で何を学び、どんな気付きがあったかを言語化しておくことで、ESや面接でも説得力のある話ができます。

キャリア
アドバイザー
整理する際には、頭で考えるだけでなく、紙に書き出すことをおすすめします。より頭のなかがすっきりして学びに気付きやすくなりますよ。
ステップ③学びや気付きを得られた理由を探す
単に「学んだ・気付いた」だけで終わらず、「なぜその学びが得られたのか」を深掘りすることも欠かせません。
- 接客でのミスを先輩に丁寧に指摘してもらったから
- 忙しい時間帯でもフォローし合える職場環境だったから
- 自分なりに課題を分析して改善策を試したから
このように、学びにつながった背景や要因を明らかにすることで、成長に対する主体性や姿勢を伝えることができます。

キャリア
アドバイザー
企業は、成長できる人、つまり自ら考え行動できる人を求めています。このステップは、あなたが受け身ではないことを示す絶好のチャンスになりますよ。
ステップ④学びを仕事でどう活かすかを考える
最後に、そのアルバイトの経験から得た学びを志望企業でどう活かせるかを考えましょう。
- 飲食店で培ったチーム連携力を、営業チームの一員としても発揮したい
- クレーム対応で磨いた冷静な判断力を、接客業務やカスタマーサポートで活かしたい
- 塾講師の経験で養った説明力を、新人研修や社内プレゼンに活かしたい
こうしたつなげ方を意識することで、経験が単なる過去の話ではなく、入社後に活きるスキルとして伝わり、企業側の印象にも強く残ります。

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アドバイザー
ポイントは、できるだけ具体的な内容にすることです。具体的であればあるほど、企業はあなたの活躍をイメージしやすくなりますよ。
アルバイト以外にも就職に活かせる経験はある
就職活動ではアルバイト経験が注目されがちですが、実はそれ以外にも就職に活かせる経験は多くあります。
- サークル活動や部活動での役職経験
- 学園祭やイベントの運営
- ゼミでの研究活動
- インターンシップでの実務経験
大切なのは、どのような立場で何に取り組み、どんな学びや成長があったかを明確に伝えることです。たとえ経験が少なくても、自分なりに努力した経験や周囲と協力して何かを成し遂げた経験があれば、それは立派なアピールポイントになります。

キャリア
アドバイザー
企業が見ているのは、経験の「種類」ではなく、その経験から何を学び、どう行動できる人かという「中身」ということを忘れないでくださいね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!就活で有利に働く経験の2つの特徴
上達のために努力した経験は就活で活きる
アルバイトや部活以外でも、「自分でやり方を工夫し、上達のために努力したこと」も就活で有利に働きます。企業は「日本一になった」という結果そのものよりも、一つの物事にどのように向き合い、どのように工夫して上達したかというプロセスを重視するケースが多いからです。
たとえば、食品メーカーに興味がある学生なら「料理」の経験をアピールできます。美味しく作るための研究や、予算内で栄養バランスの取れた献立を作るなどの工夫は、あなたが目標に向かって考え、行動した経験です。働くうえでも、常に成長するためにはこうした姿勢が重要であるため、企業への好印象につながるでしょう。
異文化に理解を深める経験も有利
ほかにも、「異文化への理解を深めるために取り組んだ経験」は就活で有利に働くことがありますよ。企業のグローバル化が進んでいるという背景に加え、異文化を理解しようと努めることで、「知らない世界に飛び込む度胸」「異文化に興味を持つ好奇心」「実際にやってみる行動力」などさまざまなアピールポイントを伝えることができるからです。
もし、あまり知られていない言語を学習していた場合は、その珍しさから採用担当者が興味を持ってくれることもありますよ。
アルバイトで得た学びを活かして就活を有利に進めよう
ここまで、就職で有利になるアルバイト先を紹介するとともに、それを効果的にアピールする方法などを解説してきました。
アルバイト経験は、就職活動において自分の強みを伝えるための有力な材料になります。ただし、どんなアルバイトをしたかよりも、そこから何を学びどう成長したかが重要です。経験の内容そのものより、そこから得た気付きや姿勢をどう言語化し、企業との接点を見出すかを意識してくださいね。
自分らしいエピソードをしっかり整理し、就活で自信を持って伝えられるよう準備しておきましょう。
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今からアルバイトを始めようと思っているのですが、せっかくなら就活に役立つものにしたいです。なにかおすすめはありますか?