目次
- 映画業界の就職は狭き門
- まずは映画業界の3つの仕事内容を把握しよう
- ①映画制作
- ②映画の配給
- ③その他・映像関連
- 映画業界の職種を見てみよう
- 制作に携わるメイン職種
- 映画出演者の職種
- 映画配給や映画館運営の職種
- 映画業界で働くための5つの就職ルート
- ①映画配給会社を目指す
- ②映像制作プロダクション・映像ソフトメーカーを目指す
- ③テレビ局を目指す
- ④映画館運営会社に就職する
- ⑤異業種で映画業界とかかわる
- 映画業界の仕事のやりがい
- ①作品を世の中に広め人を動かす
- ➁大きな予算を使って業務に携わることができる
- ③グローバルな視点が業務に活かせる
- 映画業界の働き方や年収をチェックしよう
- 深夜・早朝のハード勤務がある
- 完全週休二日制は難しいケースも
- 年収は300万円台~1000万円台までピンキリ
- 映画業界の就職に役立つ4つのスキル
- ①クリエイティブな力・発想力
- ②さまざまな人を巻き込み調整する力
- ③語学力とグローバルな視点
- ④企画力・交渉力
- 映画業界を目指して就活するときの心がまえ
- 好きと仕事は別物と受け取める
- 人気業界であることを理解する
- 映画業界ならではの選考対策を心掛ける
- 映画会社ランキングTOP5社の募集情報を押さえよう
- 売上1位:東宝株式会社
- 売上2位:東映株式会社
- 売上3位:松竹株式会社
- 売上4位:AOI TYO Holdings
- 売上5位:東北新社
- 映画業界の志望動機を作るときのコツ
- 「憧れ」以外の動機を入れる
- 希望職種に特化した志望動機を作り込む
- 人間性・個性を伝える
- インパクトを残す内容にする
- 志望動機例文を確認しよう
- ①映画制作
- ②映画の配給
- ③その他・映像関連
- 映画業界ならではの面接対策をしよう
- クリエイティブな力・企画力を図る試験に備えよう
- 奇抜な視点の質問の例題に慣れよう
- インターンに応募して映画業界の選考に慣れよう
- 個性を磨きながら映画業界の就活に取り組もう
映画業界の就職は狭き門
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「映画業界で働きたい」
「映画業界は人気が高いと聞くけれどあきらめたくない」
という相談が寄せられることがあります。映画業界に憧れているものの、人気が高く、狭き門と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
映画業界の中でも、映画配給会社の求人倍率は高くなっています。特に、大手企業は新卒の採用枠が少なく、中小企業は即戦力採用が中心のため、非常に競争率が激しい現状です。
採用の狭き門をくぐり抜けるためには、映画業界にどのような職種があるのか、どのような仕事内容がメインとなるのか、求められるスキルはどういったものかなど、細かく理解することが求められます。
この記事では、映画業界の仕事内容ややりがい、働き方に加え、就職ルートや志望動機の作成方法まで徹底的に解説します。代表的な映画配給会社の新卒採用情報もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
まずは映画業界の3つの仕事内容を把握しよう
まずは映画業界に入ったあとに、どのような仕事に携わる可能性があるのか確認しましょう。
映画業界の仕事は「映画制作」、「映画の配給」、「その他・映像関連」の3つに大別され、それぞれに求められるスキルや要素は大きく異なります。
①映画制作
映画業界の代表的な仕事の1つが映画制作です。映画の撮影から編集までを一貫しておこなう、映画を作り出すために欠かせない重要な仕事です。映画制作の仕事は、機材やロケ地の手配、出演者のキャスティング、撮影から映像編集まで幅広いのが特徴です。
それぞれの仕事で専門性が高くなるため、映画制作会社のどの職種で働くかによって、求められるスキルは大きく異なります。また撮影の仕事は、昼夜・土日祝日問わず進めることが多いので、相当な体力が必要となります。
映画制作は主に映画制作会社がおこないますが、映画のシナリオ作成は自社でおこなうケースと、外部と協力しておこなうケースがあります。
- 自社でおこなうケース…社内にシナリオ作成専門の部署を設けていたり、専門職としてシナリオライターを雇用したりする
- 外部と協力するケース…外部のシナリオライターと契約しておこなう
②映画の配給
映画業界には、完成した映画を消費者に届ける映画配給の仕事があります。映画配給という言葉をあまり聞いたことがない人も多いかもしれませんが、作品の買い手を見つけて、全国の映画館で放映してもらうための重要な仕事です。
映画業界の仕事の中でも、映画配給は花形と言われています。日本では知られていない海外の映画を買い付け、日本の映画ファンに届けることが醍醐味だからです。
また、映画がヒットするための宣伝業務を担うため、非常にやりがいがあり、日本全体に作品を届ける立場として人気があります。
キャリアアドバイザー
③その他・映像関連
映画制作や映画配給以外にも、映画業界には次のような仕事があります。
- 映画館の運営
- 映像制作(下請け)
- 海外映画の字幕制作
- 映画タイトルの選定 など
映画業界は専門性の高い仕事内容が、数多く存在することを理解しましょう。
なお、上記の仕事の中でも、映画館の運営をおこなう企業を映画興行会社と呼びます。みなさんがイメージしやすい映画館での実際の業務は映画興行会社が担っているケースが多いです。
- 上映映画について配給会社との調整
- 映画上映スケジュールの調整
- 映写業務や映画館の維持管理
- チケットの販売や管理
- 映画館内の物販業務
また映像制作は映画制作会社だけでなく、映像制作を専門におこなう映像制作会社が仕事を請け負うケースもあります。数多くの企業が連携しながら、ひとつの映画を制作し、公開に至ることがわかりますね。
キャリアアドバイザー
映画業界で働きたい!と思ったら、いきなりエントリーするのではなく、まずどんな仕事内容が自分に合っていそうか調べていくことが大切です。
映画業界の職種を見てみよう
映画業界の仕事内容の概要がつかめたら、次はどのような職種が活躍しているか確認していきましょう。先にお伝えした通り、映画業界の職種は非常に多く、それぞれが高い専門性を求められます。
映画業界にどのような職種があるかを知って、自分に合う仕事をイメージしてみましょう。
制作に携わるメイン職種
映画制作では以下の職種が関わり合いながら、ひとつの映画制作をおこないます。
- ディレクター
- 脚本家
- 演出家
- カメラマン
- 映像編集者
- CGデザイナー
- 音響・照明スタッフ
- 美術スタッフ
企画や演出を決める脚本家や演出家、制作現場を指揮するディレクターをはじめ、技術職のカメラマンや音響・照明スタッフなど多種多様な職種があります。技術職は専門の機材やソフトを使いこなして映画制作に携わります。
どの職種が欠けても映画制作は成り立ちません。
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映画出演者の職種
みなさんがイメージしやすい職種として、映画に出演する俳優やエキストラが挙げられます。脚本家を中心に作成した台本を元に、演技をおこなう役割があります。俳優になるためには、次のような方法があります。
- 専門学校や大学で演劇を学ぶ
- オーディションに応募する
- 異なる分野で活躍し、オファーをもらう
そのほかの出演方法として、エキストラという選択肢もあります。エキストラになるためには、人材派遣会社やエキストラ専門の事務所に登録したり、エキストラ募集サイトや求人サイトから応募したりする方法があります。
映画配給や映画館運営の職種
映画配給に関わる主な職種は、大きく分けて3つあります。
- 買い付け
- ブッキング
- 宣伝
買い付けはヒットしそうな映画を探し出し制作した映画を買い付ける仕事です。上映館の候補を決め、映画館と交渉をおこないます。宣伝は映画を見てもらうために予告編の制作やポスター、CMなどで消費者に映画を知ってもらう仕事です。
俳優の舞台挨拶や海外から出演者を招き、記者会見などをおこなうのも宣伝の仕事の一部といえます。これらの映画配給の仕事は、配給会社ではなく、広告代理店のプランナーや営業が担う場合もあります。
映画館の運営業務も多岐にわたり、具体的には以下のような職種があります。
- ボックス担当
- フロア担当
- 映写担当
現在は自動券売機を設置する映画館も増えていますが、ボックス担当としてチケットの販売をおこなう職種が代表的ですね。
フロア担当はグッズやフード・ドリンクの販売の他、映画館内の案内や清掃などをおこないます。
映写担当は定刻通りに映画を始められるように機器を扱う仕事です。元々はフィルムを用いていましたが、現在はデジタルに移行しているケースが多いでしょう。
映画業界で働くための5つの就職ルート
映画業界は募集人数が少ない一方で非常に人気業界のため、新卒で就職する場合の難易度は高いです。しかし、自分が目指したい職種や携わりたい仕事内容によっては、映画業界に関わる別業界で経験を積んでから転職するルートもあります。
映画業界で働くためにどのような就職ルートがあるのか理解して、自身に最適な進路を選びましょう。
①映画配給会社を目指す
映画業界を目指す方法の1つに、映画配給会社への就職が挙げられます。大手映画会社の配給部門に配属されて配給の仕事に関わる場合と、独立系の映画配給会社に就職する方法があります。
「東宝」や「松竹」など、皆さんが一度は耳にしたことがある企業が大手映画会社です。独立系映画配給会社の例でいえば、「東北新社」や「ギャガ」などの企業が代表的ですね。
キャリアアドバイザー
注意点としては、大手映画会社は定期的に新卒採用をおこなっていますが、採用人数は少数となっていることです。独立系映画配給会社でも、新卒や未経験の採用は映画業界の中でもかなり狭き門です。
②映像制作プロダクション・映像ソフトメーカーを目指す
映像制作プロダクションや映像ソフトメーカーなどの制作側から映画業界を目指す方法です。ク映像制作をおこなうスキルや感性、実務経験が求められます。そのため、専門学校などで実習経験がある人が有利になりやすいポジションです。
制作経験がないまったくの未経験者は、アシスタントとしてキャリアをスタートすることが一般的です。アシスタントの場合は経験がなくても「やる気」や「意欲」が重視される傾向にあるため、何としても映画業界で働きたい人は検討してみてもいいでしょう。
③テレビ局を目指す
就活生
映画なのに、なぜテレビ局なんですか?
キャリアアドバイザー
実はテレビ局と映画業界は深いつながりがあるんですよ。
映画館でいくつかの企業名が並び、「〜フィルムパートナーズ」と書かれているエンドロールに見覚えがある人もいるでしょう。これは、映画制作する手法の一つである「制作委員会方式」というもので、テレビ局が中心になって映画制作をすることが多いものなのです。
人気ドラマを映画化することもあり、テレビ局と映画業界のつながりは深く、テレビ局にて映画に携わる仕事をできる可能性があります。
キャリアアドバイザー
人気ドラマやアニメを映画化することはよくありますよね。映画会社に勤めていなくても、映画制作にかかわる仕事はたくさんありますよ。
テレビ業界について詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしましょう。
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④映画館運営会社に就職する
映画館を運営する会社への就職を目指すルートもあります。映画館といっても、全国展開していて、一つの映画館に複数のスクリーンを有する大型のシネマコンプレックスや地元密着のミニシアターなど規模はさまざまです。
また、映画館の運営業務は配給などと異なり、アルバイトが多く働いています。アルバイトで経験を積んで正社員を目指したり、運営業務の延長線で配給会社と交渉するポジションを目指したりするルートもあるでしょう。
⑤異業種で映画業界とかかわる
映画業界とかかわりのある周辺業界への就職を目指すルートもあります。たとえば、広告代理店業界で映画のプロモーションに携わったり、映画専門誌を制作する出版社で働くなどが挙げられます。
・映画だけでなく広告動画やWebドラマの制作に関わる
・他にも海外から来日した出演者の通訳
・映画出演者のキャスティングをおこなう芸能プロダクションで働く
視野を広げることで、さまざまな切り口から進路を検討することが可能です。切り口を変えて探すと、「事業会社で広報用のドキュメンタリー映画を作成する」といった仕事も存在します。
目指す職種、仕事内容によって、働き方や給与待遇面も大きく異なるので、しっかり情報収集することが大切です。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
映画に関わる仕事は多種多様にあります。大手の映画配給会社だけにこだわって就職活動をすると、もし不採用になったときに就職そのもののチャンスを逃しかねません。映画業界に携わる方法を探す手立てとして、まずは映画にかかわる仕事にはどんな業務があるのかを柔軟に考えてみましょう。
たとえば、映画に出演する俳優のマネジメントをおこなう企業に勤めてみたり、ヘアメイクやスタイリストに関連する仕事で働くのも一つの手です。作品そのものや映画館に携わることに強くこだわりすぎず、まずは視野を広げて業界研究をしてみましょう。どのような業界や企業が映画に携わっているかを知ると、映画にかかわれる道が拓けてくるかもしれません。
映画業界の仕事のやりがい
映画業界で働く人は、映画を作り上げていく場面以外にも多くのやりがいを感じています。映画業界ならではの仕事のやりがいとは何か、3つの視点から解説します。
①作品を世の中に広め人を動かす
映画業界で働く醍醐味は、何と言っても自身が制作に携わったり、買い付けてきたりした映画の提供を通して、人々の心を動かせるのがやりがいとなります。
自分が関わった作品が、ときには人の人生に大きなインパクトを与え、物事の考え方や行動を変えるきっかけになる場合もあります。時間をかけて、さまざまな人と苦楽をともにして手掛けた作品が世に出る感動を味わえる喜びは、映画業界ならではのやりがいでしょう。
➁大きな予算を使って業務に携わることができる
映画配給に関わる人は日々、映画の制作会社から好条件で映画を買い付けるために交渉をおこないます。配給以外でも、映画制作会社や映画館運営会社でも交渉の機会は多く、交渉の際に動く金額も大きいことが特徴です。
また、一般的に映画の宣伝手法は、出演者や監督の取材手配から、テレビCMなどのマスメディア、YouTubeの動画広告まで多岐にわたります。映画業界では、比較的大きな予算を使って宣伝業務に携わることができるため、やりがいを感じる人も多いでしょう。
③グローバルな視点が業務に活かせる
グローバルな視点が役立つのも映画業界のやりがいの一つです。世界各国でどのような映画が流行っているのか、どういったジャンルであれば日本で受け入れられるのかをリサーチする中でグローバルな視点が磨かれます。
映画には、世界情勢や人々の価値観が反映されるものです。世界の動きを常に追いかけながら、日本ではどのようなテーマがヒットしそうなのか、予測を立てるスキルも重要です。買い付けの際には、語学力が必要となるシーンもあるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
「エンターテインメントにかかわれる」など、映画業界へのキラキラとした憧れだけを抱いて就活をするのは危険といえます。映画業界は優れたカルチャーやエンタメ性のある作品だけが評価されるところではないからです。配給会社の広報がうまく、かつ世間の時流とマッチして、メディアで大きく取り上げられたという条件がそろうと、文化的価値が高くなさそうな作品でも大ヒットすることはあります。
実際に映画業界で働く人は、「仕事のスケールが大きい」ことや「世界を股にかけて働く醍醐味」などにやりがいを感じている人が多いようです。世間の空気を読んで予告編を差し替えたり、PR方法を変えたりと、大胆な判断をすることもまれにあります。
エンタメという華やかな世界観に憧れを持ちすぎると、入社後にギャップが生まれてしまうことも十分考えられます。現実的な要素へのやりがいにも目を向けたうえで志望するようにしましょう。
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。
映画業界の働き方や年収をチェックしよう
就活生
やっぱり映画業界っていいなあ、倍率高そうだけど、受けてみようかな。
キャリアアドバイザー
気になるのであれば、挑戦してみるのもいいと思いますよ。ただ、映画業界のデメリットになる可能性のある部分もきちんと押さえておく必要はあります。
就活生
た、たしかに……。休日とかって土日休みなんですかね?
キャリアアドバイザー
映画業界は、職種によってはまだまだ過重労働の文化が根強く、土日休みではないケースも多いです。その辺りも含めて、一緒に見ていきましょうか
映画業界に強く憧れて入社したものの、実際の働き方や年収とのギャップに苦労している方は少なくありません。憧れの気持ちだけで進路を決めるのではなく、冷静に映画業界の労働時間の長さ、休みの取り方、平均給与などを確認してからエントリーすると良いでしょう。
深夜・早朝のハード勤務がある
映画業界のうち、映画制作に携わる仕事はハードスケジュールになる傾向があります。
特に映画撮影中は、スケジュールによっては早朝や深夜の撮影が発生します。中には天気や脚本の内容で急にスケジュールが変わることもあり、深夜や早朝に業務が重なることもあります。
一方、映画配給会社では、深夜や早朝の業務はほとんど発生せず、カレンダーに沿った働き方が多くなります。
また、映画館運営企業は、映画館を開けている時間に就業するため、夜通しでレイトショーをおこなっている映画館などは、出勤が不規則になる場合もあると理解しましょう。
完全週休二日制は難しいケースも
映画制作の場合、制作スケジュールに合わせて働くことになるため、繁忙期には完全週休二日制で休日を取ることは難しいケースもあります。
映画館勤務の場合は、基本的にシフト勤務となり、平日休みがメインとなるでしょう。映画配給会社は、一般企業と同じくカレンダー通りのスケジュールになることが多いです。希望の仕事内容、職種によって勤務形態が大きく異なるため、応募前に労働時間の確認は必須といえます。
年収は300万円台~1000万円台までピンキリ
映画業界の年収は、働き方や所属企業によってピンキリです。映画配給会社の平均年収は400万円〜500万円程度と言われていますが、大手映画会社と中小の映画配給会社を比べると、年収差に開きがあります。
東宝や東映、松竹といった大手映画会社は平均年収も高く、中には1000万を超える年収の人もいるようです。一方、中小の映画配給会社は、入社時の年収が300万円程度のところもあるようです。
映画館勤務の平均年収は400万円弱で、大手映画会社とやはり年収が下がる傾向にあります。ただし、映画館運営の会社はアルバイトも多いため、平均年収を押し下げる要因となっている点を理解しましょう。
映画業界の就職に役立つ4つのスキル
映画業界に就職する際に、どのようなスキルがあれば役立つのでしょうか。映画制作、配給、運営会社のうちどのジャンルを目指すのか、どういった職種を希望するかによって、活かせる要素は変わります。
自分が応募したい職種とあわせて、映画業界に求められるスキルを確認していきましょう。
①クリエイティブな力・発想力
クリエイティブな力や発想力は映画業界の仕事のさまざまな場面で求められます。
- 人の心を動かす映画を作り上げる力
- 作品をどのように宣伝するかという発想力、企画力
- 作品宣伝のポスターやグッズなどのデザイン面でのセンス
- 海外映画をどのように日本でヒットさせるか、切り口を考える発想力 など
映画が好きでいろいろな作品を知っていることよりも、「どうしたらヒットするのか」「どのような作品が世に受け入れられるのか」と、思考を巡らせる発想力が活かされる業界といえます。
②さまざまな人を巻き込み調整する力
映画制作は大小さまざまな関係業者を巻き込み、調整しながら仕事を進めなくてはなりません。
- 映画の企画者
- 脚本家、シナリオライター
- 映画監督
- 俳優やエキストラなど出演者
- 技術系職種(カメラ、音響、照明)
- クリエイティブ系職種(ヘアメイク、衣装、小道具、大道具)
- 映像編集
- 翻訳家
上記以外にも、映画の宣伝の際に関わるメディア関係者、販促グッズの制作会社、宣伝イベントの会場関係者、映画を放映する映画館関係者など、挙げればきりがありません。
それぞれの立場、役割を理解して調整・交渉を進め、目的を達成していく総合的なコミュニケーション力が求められます。これらのスキルは、部活動やサークル活動、アルバイトなどでも身に付けられる力です。
日頃から周囲の人を巻き込んで目標を達成するように、意識して取り組んでみましょう。
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③語学力とグローバルな視点
映画業界では、グローバルな視点や語学力も役立ちます。世界各国で制作・上映されている映画をリサーチして、現地の人から買い付けをする際には語学力が活かせるでしょう。
また、海外映画を日本で放映する際は、翻訳家を誰にするか、吹き替えを担当する俳優は誰をキャスティングするかなど考えなくてはなりません。もとの作品の良さを理解したうえで手配をしなくてはならないため、大前提として、自らの目で海外映画を見て理解する能力が求められるのです。
語学力の中でも英語スキルをアピールしたい人は、次の記事を参考にしてみてください。
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④企画力・交渉力
映画配給に携わる仕事の場合、企画力や交渉力が求められます。映画配給は、買い付けやブッキング、宣伝など外部の関係者と交渉する機会が多いです。面白い映画が見つかったとしても、確実に利益を生み出さなければ意味がありません。
視聴者としての感覚ではなく、自社の利益を確保するために交渉をおこない、相手の要望に屈せず交渉する力が求められます。また映画制作では、企画力が求められます。
ここでの企画力を分解すると、次の要素をまとめて形にする力と表現できます。
- 世の中で何が流行っているのか
- 各世代ごとに何に関心を持っているのか
- 万人に刺さるキーワードはあるか
- どの俳優、女優にどういったイメージを持たれているか
- 評判が悪かった映画はどういった作品か など
映画を取り巻く市場、人々の心の動き、消費の流れを細かく捉えながら、「何がヒットする映画なのか」を考え、形作るのが企画力です。
企画力を磨くために、マーケティング関連の資格を取得したり、学生時代にマーケティング分野の勉強をしたりする人もいます。就活の面接でも、企画力を問われる場面は多いので、必ず押さえておきましょう。
映画業界を目指して就活するときの心がまえ
映画業界は非常に人気があり、職種によってはかなりハードワークになることがわかりましたね。映画業界の概要をつかんだところで、改めて映画業界の就活に臨む際の心構えについて説明します。
好きと仕事は別物と受け取める
映画業界を志す際は、大前提として「好きなこと」と「仕事」は別物と考えるようにしましょう。
たとえば、映画鑑賞が好きで、今まで何百もの作品を見てきた知識をアピールしたとします。しかし実際にかかわる仕事が映画の宣伝業務であれば、「いろんな映画を知っている」ことよりも「知らない映画でも、いかに魅力的に世の中に伝えるか」という力が求められます。
また、映画は好きでも映画業界独特の労働環境についていけなかったり、利益を追求するための作品づくりに納得できなかったりする場合もあるでしょう。映画を「好きなもの」ではなく「ビジネス」として捉えられるかが重要なのです。
こちらの記事では好きなことを仕事にすることについて詳しく解説しています。好きなことを仕事にして活躍できる人の特徴なども紹介していますのであわせて参考にしてみましょう。
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映画業界は志望するライバルがたくさんいるため、何となく憧れて受けてみただけでは内定を獲得することは難しいと理解しておきましょう。大手映画会社の新卒枠は、例年10名前後と少ない一方で、数千人の応募が集まります。
どんなに思いが強くても、基本的なSPIやエントリーシート(ES)の準備が不足していれば、あっさり不採用になる可能性も高いです。早い段階から業界研究をおこない、OB・OG訪問やインターンの情報を探すなど、対策を練るようにしてください。
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映画業界ならではの選考対策を心掛ける
映画業界では、独自の小論文試験やクリエイティブに関する課題など、業界ならではの選考方法が用いられています。まったく対策をせずに、ぶっつけ本番で臨むことのないよう、事前準備を徹底的におこないましょう。
- 過去にどのような問題が出題されたのかリサーチをする
- インターンに参加してグループワークなど実践練習を重ねる
- OB・OG訪問やSNSを通して情報収集をおこなう
- 就活掲示板を見て先輩就活生の体験談を読んでおく
など、映画業界のための選考準備を必ず実施しましょう。ちなみに、実際に映画業界の選考で出題された独自問題には以下のようなものがあります。
- 最近の宣伝事例で気になるもの、宣伝されたものは実際見に行きましたか
- あなたの○○度は何点ですか? そしてその理由についても教えてください
- 好きな映像作品または演劇を3つ挙げてください
- あなたらしい写真を貼ったうえで、自由に自己PRをしてください
- あなたの心に「火が点く瞬間」のメカニズムを図説してください
映画会社ランキングTOP5社の募集情報を押さえよう
映画会社ランキングTOP5の企業について、募集情報をまとめていきます。過去の新卒採用人数や独自の選考方法などを確認しながら、映画業界の傾向を理解し、対策を立てていきましょう(2022年採用の募集情報から抜粋しています)。
売上1位:東宝株式会社
売上1位の東宝株式会社の募集情報を紹介します。2017年度から2020年度の新卒採用人数は、12名、10名、14名、10名と推移しています。
採用方針としては以下の4つを掲げています。
- 自由応募制
- 一括採用方式
- 男女の雇用機会均等
- 人物本位の選考
出身の学部や学科を問わず、受験が可能ですので、映画業界を目指す人なら幅広く応募を受け付けているのが同社の特徴といえます。求める人物像は以下の4つのキーワードでまとめています。
- プロフェッショナル志向
- 引き出しとアンテナ
- プロデュース能力
- 自分を磨く力
売上2位:東映株式会社
売上2位の東映株式会社の募集情報を紹介します。2019年から2021年の新卒採用人数は、13名、14名、13名と推移しています。男女比はほぼ半々での採用ですね。採用職種は総合職での採用となり、出身の学部や学科を限定せずに募集をおこなっています。
同社は採用スケジュールをホームページ上に公開しています。特徴として映画業界特有の独自の小論文やクリエイティブに関する選考は設けていない点です。技術などではなく、人物本位での採用を考えている表れといえるでしょう。
同社は「社員全員が企画者」と掲げており、社員全員が企画者的な視点を持ち、課題発見能力や解決能力、発想力などを用いて能動的に業務に取り組むことがも求められています。これらに該当するエピソードをESなどに盛り込むと良いかもしれません。
売上3位:松竹株式会社
売上3位の松竹株式会社の募集情報を紹介します。直近の新卒採用人数は記載されていませんが、2022年の新卒採用予定人数は10名ほど予定しているようです。採用職種は総合職での採用となり、出身の学部や学科を限定せずに募集をおこなっています。
同社は採用スケジュールをホームページ上に公開しています。ESが通過した後に適性検査の受検が予定されていますが、独自のクリエイティブや小論文などは予定されていません。技術やスキルにとらわれず、人物面重視の採用活動をおこなっているといえるでしょう。
「同社の仕事を語るうえで、伝統と革新は欠かせない」と新卒採用ページに記載があります。伝統を大事にするとともに、新しい文化の創造や今までにないチャネル開発が求められています。
売上4位:AOI TYO Holdings
売上4位のAOI TYO Holdingsの募集情報を紹介します。
AOI TYO Holdingsでは、AOI Pro.、TYO各々で新卒採用をおこなっています。特徴としては、大手映画会社とは異なり、新卒採用でも職種毎の採用活動をおこなっている点です。
AOI Pro.ではプロダクションマネージャーやプランナー、ディレクターなどの専門職種を、TYOでは映像ディレクターやプロダクションマネージャーといった専門職種を新卒採用で募集しています。
専門職種での採用をおこなっていますが、技術やスキルを確認するクリエイティブ試験やポートフォリオの提出などはなく、人物面を重視した選考をおこなっています。
売上5位:東北新社
売上5位の東北新社の募集情報を紹介します。
東北新社では総合職(プランニングコースと広告・映像制作コースの2つ)と技術職(配信・ITエンジニア)、専門職(映像ディレクター、CMプランナー、エディター)を職種毎に新卒採用をおこなっています。
技術職においては、筆記試験時に専門試験を実施し、知識・スキルを確認しています。専門職では、応募時に作品選考が実施される他、選考途中でクリエイティブテストの実施を予定されています。職種毎に求める要件が異なっており、プロフェッショナルの採用をおこなっているといえるでしょう。
他の採用年度では専門職として、グラフィックデザイナーやWEBデザイナーの採用をおこなうこともあるようです。採用年度によって、募集職種が変わる可能性があるので、注意が必要です。
映画業界の志望動機を作るときのコツ
映画業界の高い倍率をくぐり抜けて選考に進むためには、一目置かれる志望動機を作りこまなければなりません。志望動機を作るときに絶対に抑えて欲しいコツを、4つ紹介します。
「憧れ」以外の動機を入れる
映画業界に対して「憧れている」「好き」という気持ちを持つのは問題ありませんが、「憧れ」以外の要素を必ず盛り込みましょう。
「映画が大好き」「クリエイティブな仕事ができそう」「メディアに関わる仕事ができそう」など、「憧れ」の感情で映画業界を志望する学生は毎年たくさんいます。しかし、作品を世の中に届けて利益を上げるビジネス視点が欠けていれば、選考通過は難しいといえます。
映画をビジネスとして捉えたときに、どのようなかかわりをしたいのか、映画というツールを用いて社会にどのような価値を届けたいのかなど、憧れの気持ちとは別の切り口で志望動機を作成するようにしてください。
希望職種に特化した志望動機を作り込む
映画業界といっても、作品を作る現場仕事と、映画を買い付けしたり宣伝したりする職種では、求められる要素がまったく異なります。どの職種に対しても「映画が好きだから応募しました」と言うだけでは、なかなか説得力がなく、面接の評価も上がりづらいでしょう。
志望動機を作成する際は、大きなところからブレイクダウンしながら、動機を言語化していくのがおすすめです。
- なぜ映画業界を選んだのか
- 映画業界の中でもなぜその会社だったのか
- 映画会社の中でもなぜその職種がいいのか
- 応募職種に必要なスキルはなにか
- 自分の持ち味がどのように応募職種に活かせるか
映画業界では職種毎に専門性が異なるため、職種別採用を取り入れているケースもあります。総合職採用を目指すのか、それとも専門職コースでピンポイントに狙って行くのか検討しながら志望動機を作成してください。
人間性・個性を伝える
映画業界では「作品に詳しい」「誰よりも映画が好き」という気持ちよりも、人間性や個性、クリエイティブ力や企画・マーケティング力、多くの人を巻き込むコミュニケーション力などが必要とされます。
映画業界に対する熱意ばかり志望動機に盛り込むのではなく、あなたの魅力的な一面や、個性などをアピールするよう心掛けましょう。
インパクトを残す内容にする
映画業界は応募数が非常に多いため、それなりにインパクトを残せないと書類選考で落ちてしまう可能性が高いです。志望動機を作成したら、よくある平凡な志望動機になっていないか、第三者に確認してもらうことをおすすめします。
- 印象的なキーワード、キャッチフレーズを用いているか
- 自分らしいエピソードを使ったか
- 他の業界でも使いまわせそうな内容になっていないか
- 画像やグラフなど視覚的に印象を残す工夫をしたか など
映画業界の仕事は、映画を観る人に感動や興奮を与えることが求められます。そのため、志望動機もただ情報を伝えるだけではなく、受け手の視点を想像したうえで、印象に残る内容を工夫する必要があります。
志望動機の基本的な作り方は下記の記事でも紹介しています。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
映画業界の志望動機を作成する際は「映画の良さを広めたい」という視点を盛り込むと良いですね。映画は、人の心を打ち、生きる喜びを与えてくれる素晴らしいものです。しかし、それと同時に商業的なものでもあります。商業的に成功するためには、映画をたくさんの人に観てもらわなくてはいけません。
そのため、映画を多数の人に観てもらうために自分は何ができるかをアピールしましょう。事前の市場調査に力を入れ、ニーズに沿ったヒットしやすい作品を考えられるというように、企画段階で役に立てるとアピールしても良いでしょう。またはつくり上げた映画に対し、どのような切り口で広告を打てば良いか企画できるというように、世に送り出す段階におけるアピールも良いですね。
自分がかかわった映画作品であれば特に数多くの人に観てもらいたいと思うことでしょう。映画を広めるために、自分がどう役立てるかのアピールも忘れずに盛り込んでおきましょう。
志望動機例文を確認しよう
いざ志望動機を作成しようとすると、どのように書けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。映画業界の中でも、業種毎にアピールすべきポイントは異なります。
「映画制作」「映画配給」「その他・映像関連」に分けて、志望動機のチェックポイントや志望動機の例文を解説します。ご自身で志望動機を考える際の参考にしてください。
①映画制作
映像制作の志望動機を作る際には、映像制作に関する自身の経験やスキルなど強みを盛り込むことがポイントです。映像制作に関わる職種は、技術職が多いです。そのため、意欲や熱意だけでなく、実務に直結するスキルや経験を持っているかどうかが重要な評価項目になります。
制作に携わった経験や、専門の機材やソフトを利用できるかといった視点で、アピール要素を書き出しましょう。また、技術は日々進歩していくものなので、入社後も継続して技術習得する意欲がある点もアピールできると良いです。まずは映画制作に活かせる自身の経験を棚卸しすることから始めてみましょう。
私は料理が趣味で、自身が料理をしている内容を撮影し、YouTubeにアップしています。YouTubeにアップする際は常にユーザー視点に立ち、「わかりやすい位置にテロップを入れる」など編集にこだわって運用しています。
再生回数の多い動画の分析を重ね、レシピの表示位置や文字量を見やすく調整したことで、1か月という短期間に動画再生回数が1万回を超えました。この経験を通して「ユーザーが喜ぶ価値のある作品づくり」の面白さを知り、映画制作の中でも動画編集に興味を持つようになりました。
動画編集スキルは独学ですが、自らスキルを学びとり、手を動かしてコツコツ検証を繰り返す忍耐力が強みです。この力を活かし、貴社の技術系職に応募したいと思います。
キャリアアドバイザー
実際にYouTubeチャンネルを運営して、動画編集などをこだわっていることから熱意が伝わる文章です。ただこだわるだけでなく、分析・調整を踏まえて数値としての実績があるため、説得力が増しています。
②映画の配給
映画配給の仕事は、国内外のヒットしそうな映画を見つけ、買い付けのための交渉や権利に関する調整などをおこないます。
「映画が好き」という理由で映画業界に興味を持つ人は多いと思いますが、映画配給の仕事に即した志望動機を伝える必要があります。自身の今までの経験と、映画配給の仕事でかかわりがある部分を探し、説得力のある志望動機を作っていきましょう。
私は大学時代、映画研究部に在籍し、月に一度の上映会で放映する作品を選定する立場でした。どのような映画を選べば喜んでもらえるのか、どのような人に映画を見てもらいたいか計画を練り、研究部以外の学生にアンケート調査をおこなうなど工夫しながら映画選定をおこないました。
また、映画を上映するにあたって、著作権を持つ団体に利用を申し出る経験もあり、大学の外で交渉するスキルを培いました。映画研究部を通じて感じたやりがいと経験を活かし、次は全国の人々に作品を届ける役目を担いたいと思ったため、映画配給業務を志望しました。
キャリアアドバイザー
志望動機が実際の経験に基づいているため、その理由が明確に伝わりますね。また、経験から培ったスキルも伝えられているため、自己アピールもできています。
③その他・映像関連
映画館運営企業の仕事内容は、接客部門が多くの役割を担います。映画制作のクリエイティブ力、映画配給の企画力・交渉力とは異なり、現場管理力や接遇力が求められます。映画館の中でもどの職種を目指すのか、なぜ映画館で働きたいのかがわかるような志望動機を準備しましょう。
私は幼いときから、映画に連れて行ってもらう機会が多くありました。ホラー映画を観たとき、怖くて泣いてしまったこともありましたが、上映後に映画館のスタッフの方が優しく声をかけてくれたことをきっかけに、映画の仕事に携わりたいと考えるようになりました。
また学生時代は、コンサート会場やイベントホールの派遣バイトを4年間続けていました。多くの人が集う場で、臨機応変に動き、人の流れを読みながらサービスを提供する経験を積みました。この経験は、老若男女が集う映画館での仕事に通ずる部分が大きいと考えています。映画館ならではの感動や興奮を、より味わっていただくことに貢献したいため、映画館勤務の職種を志望しています。
キャリアアドバイザー
映画館での仕事を志望するにあたって、そのきっかけが述べられているため人柄が伝わる志望動機になっています。また、バイト経験から学んだことも伝えられているため、入社後に活躍できるイメージにつながっています。
映画業界ならではの面接対策をしよう
映画業界では一般的な自己PRや志望動機に加えて、映画業界ならではの質問が聞かれることがあります。事前に準備しておかないと回答が難しい質問もあるでしょう。
ここでは映画業界特有の質問はどのようなものがあるか、質問に対する準備・対策について解説します。しっかりと対策をおこない、面接の場で慌てないようにしましょう。
クリエイティブな力・企画力を図る試験に備えよう
映画業界では特有のクリエイティブ力・企画力を確認する試験が出題される傾向にあります。事前に想定質問の練習と、回答準備をしなければ対処できないケースが多いため注意が必要です。
対策方法は、OB・OG訪問などを通して過去問傾向をつかむ、または就活情報サイトなどで過去問例を確認するのが良いでしょう。まったく同じ試験が出るとは限りませんが、全体の傾向をつかみ、対策を練ることが可能です。
奇抜な視点の質問の例題に慣れよう
映画業界では、奇抜な視点の質問が出題される場合があります。どういった質問がされるのか確認し、本番で慌てないよう準備をしておきましょう。
- 「動物に例えるとしたら?」
- 「自身を色で表すと何色?」
- 「映画を選ぶときの基準は?」
事前に準備しておけば簡単に回答できるような内容でも、突然面接で質問されるとすぐに切り返せない場合もあります。奇抜な質問の対策も、OB・OG訪問や就活口コミサイトなどを見ながら、過去問の情報を集めておくとよいでしょう。
インターンに応募して映画業界の選考に慣れよう
本番の選考に参加する前に、インターンに参加して映画業界のリアルな面を確認するのもおすすめです。大半の学生は、映画業界への憧れや、キラキラしたかっこいい側面を見て応募をしてきます。インターンに参加することで、実際の泥臭い仕事現場を見たり、先輩社員の苦労話を聴いたりすることで、本当に自分と合っているか確かめることができるはずです。
また、インターンの選考と本選考では、採用基準や質問内容が異なることもありますが、一度参加しておけば企業ごとの出題傾向に慣れることができます。また、インターンを通過した場合は、既存社員やインターンに参加した学生から、選考に関する新たな情報を得られることもあります。
インターンの種類や参加方法は次の記事もあわせて確認してください。
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映画業界は人気がある業界のため応募者数も多いため、非常に倍率の高い業界といえます。ライバルに打ち勝つには、一般的な就活準備と対策に加え、映画業界ならではの対策をすることが必須になってきます。
たとえば映画業界という少し特殊な業界であったとしても、利益を追求する以上、映画の企画を受注するためのプレゼン能力も大切になってきます。倍率が高い以上、入社意欲や人柄はもちろんですがこれらのスキルのあることも強くアピールする必要があります。そのためにも、基本的な面接対策や企業研究など一般的な就活準備は万全にしておくことがマストですよ。
映画の好きなジャンルと志望動機を結び付けて考えよう
映画業界ならではの対策としては、志望動機作成と面接対策のために、自分が好きなジャンルや得意ジャンルを明確にするのもひとつの対策として良いでしょう。映画は、特撮もあれば青春群像劇、ヒューマンドラマなどいろんなジャンルがありますよね。特撮が好きだから東映系、青春群像劇に魅力を感じるから角川系、などと自分の性格と志望動機が一本の線でつながりやすくなりますよ。
個性を磨きながら映画業界の就活に取り組もう
映画業界は毎年人気が高く、選考倍率が高い業界の一つです。映画と言っても、作品制作に携わる職種や買い付け、宣伝の職種、映画業界を取り巻く関連企業によって、仕事内容も活躍人材も異なります。
まずは映画業界がどのような会社から成り立っているのか、どういった職種があるのか、一つずつ調べて業界理解を深めましょう。志望する職種が定まってきたら、映画業界ならではの奇抜な質問や、独自の選考手法に合わせた選考準備を念入りに重ねてください。倍率は高いですが、ポイントをおさえながら対策をおこなえば、内定に近づけるはずです。
映画を公開するまでの関係者との調整や宣伝の仕事だけでなく、海外映画を買い付けることも仕事内容となります。映画配給の仕事は、映画制作会社と全国の映画館を結ぶ中継役を担っています。