例文6選! 面接で頑固な短所を伝えて好印象を残すコツ

この記事のアドバイザー

目次

  1. 頑固な短所も工夫次第でアピールにつながる
  2. そもそも企業が短所を聞く理由とは?
  3. ①自分を客観視できているか知りたい
  4. ➁企業とのマッチ度を知りたい
  5. ③短所との向き合い方を知りたい
  6. 頑固な人から連想されるマイナスイメージ
  7. 協調性がないのではないか
  8. 柔軟な対応ができないのではないか
  9. 頑固さを短所として伝える際に必要な3つの内容
  10. ①頑固さの具体的な内容
  11. ②失敗から学んだエピソード
  12. ③克服に向けた取り組み
  13. 頑固な短所を高評価につなげるコツ
  14. 頑固を言い換えた長所を伝える
  15. 頑固さが必要となる仕事でアピールする
  16. 面接で短所「頑固」を述べるときの例文
  17. 例文①
  18. 例文②
  19. 例文③
  20. 例文④
  21. 例文⑤
  22. 例文⑥
  23. マイナス評価につながる「頑固」のNG例文
  24. 無理に頑固さを隠そうとする
  25. 頑固な短所を開き直っている
  26. 短所に頑固を選んだ学生からよくある質問に回答!
  27. 頑固さを効果的に表現して高評価につなげよう

頑固な短所も工夫次第でアピールにつながる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から、

「頑固な短所って面接でどう思われますか?」
「面接では頑固な短所をどう伝えればいいですか?」

といった相談が多く寄せられています。面接で聞かれがちな「短所」ですが、自分の弱みを伝えなければならないだけに答え方がとても難しいですよね。

そのまま頑固な短所を伝えるだけではマイナスの印象を持たれてしまう可能性があるため、まずは企業が短所を聞く意図と、効果的な伝え方を知る必要があります。伝え方によっては、頑固という短所をうまくアピールにつなげることもできますよ。

この記事では、短所として挙げる人も多い「頑固」をどのようにアピールしていけばいいのか解説します。

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そもそも企業が短所を聞く理由とは?

企業が短所を聞く理由

まずは企業が学生に対し、なぜわざわざ短所を聞くのか把握しましょう。短所の質問には、大きく分けて3つの意図があります。

企業は短所の内容によって学生を選別しているのではなく、「自社にふさわしい人材かどうか」という視点で評価しています。

質問の意図を理解しないままでは、ただ単に自分の弱みをさらけ出すだけになってしまうため、上記の3つを踏まえて短所の伝え方を考えていきましょう。

①自分を客観視できているか知りたい

短所の質問から特に企業が見ているポイントは、自分を「客観視」できているかという点です。

自分の短所からは目を背けたくなりますが、完璧な人間などいないはず。誰にでも何かしらの短所があるものです。大切なのは、自分の短所が何であるか、客観的に理解しているということです。理解できていなければ、そこから成長することはできないでしょう。その意味でも、自分の短所を把握できていないと判断されれば、面接では「この学生は伸びしろがない」と評価されてしまいます

自分の短所に向き合うと、ときに落ち込んでしまうこともあるかもしれません。しかし「自分を知る」ということは成長の第一歩であるということを理解し、受け入れて成長につなげていく姿勢を持つことが大切です。

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キャリアアドバイザー

まずは自己分析をして自分をよく知ることで、自分の短所を客観的に見ることができますよ。

自己分析の方法はこちらの記事を参考にしてください。

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➁企業とのマッチ度を知りたい

企業は短所を通じ、自社の雰囲気や働き方と学生の人柄が合っているかを確認しています。たとえば従業員同士の協調性を重視している企業の場合、「周りの意見を聞かない」「我が強い」などの短所があれば、自社の風土には合わないと判断できますよね。

このように自社の求める人材と合わないような学生を採用しても、思うように能力を発揮できなかったり、人間関係がうまくいかなかったりして早期退職につながるリスクが高くなります

頑固という性格は企業によっては致命的な短所になる場合もあるので、短所として頑固さを伝えたいときには、志望する企業の風土と頑固さとの相性について確認しておきましょう。

頑固な短所と相性の悪い企業風土の例
  • 社員間の協調性を重視する
  • 社会の動向をいち早く察知し、スピード感をもって臨機応変に対応する
  • 時代の流れに沿って柔軟に変化することを恐れない

企業風土を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。社風の見極め方を解説しています。

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③短所との向き合い方を知りたい

短所を聞かれた際、「素直に答えたらマイナス評価につながるのでは」と考え、うまく答えられない人は少なくありません。

しかし、企業が知りたいのは「何が短所か」ではなく、「短所とどう向き合っているのか」です。短所そのものより、本人の向き合い方や克服する姿勢が評価されていることを理解しましょう

ですから、短所を把握しているにもかかわらず、開き直って克服しようとしない姿勢はマイナス評価につながります。そのため面接では、自分で短所を把握していること、また克服するための対策を講じていることの2点を忘れずにアピールしましょう。

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キャリアアドバイザー

短所はあまり人に知られたくないものですが、面接ではきちんと自分の弱みを理解し、向き合う姿勢を示すことが重要です。自身の問題点を改善しようとする姿勢は、面接官にも「入社後の成長が期待できる」と評価してもらえますよ。

面接での長所と短所の質問意図について、こちらの記事でも紹介しています。

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頑固な人から連想されるマイナスイメージ

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就活生

頑固な短所もアピールにつなげられるとわかりました!

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就活生

良かったです! ですが、もちろん伝え方によってはマイナスのイメージを持たれる場合もあるので、注意してくださいね。

面接で短所を聞かれた際に、素直に答えることは基本的に問題ありません。しかし、どの短所にも面接官にマイナスなイメージを与える可能性があります。

まずは「頑固な人」から企業が連想するマイナスイメージを押さえたうえで、適切な伝え方を考えていきましょう。マイナスイメージを払拭することができれば、頑固さも効果的なアピールにつながりますよ。

協調性がないのではないか

頑固な人は意志が強い一方で、意固地になってしまいがちです。自分の思いを通したいがために視野が狭くなり、周りの意見を聞かない傾向があり、ほかの従業員と協力しながら仕事を進めるのが苦手なのではないかと面接官に疑われる可能性があります。

こうした協調性のなさは、以下のようなイメージにもつながります。

協調性がない人の特徴
  • 人の話を聞かない
  • 場の空気を読めない
  • 自分の非を認めない

職種にもよりますが、社会に出てからは複数人で協力しながら取り組む仕事が中心になるため、あまりに協調性がないイメージは持たれたくないところです。このように、頑固すぎる印象は「協調性がない」と判断されかねないと理解しておきましょう。

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柔軟な対応ができないのではないか

頑固な人は何事にも自分なりのこだわりを持っているため、柔軟な対応ができないという印象を与えます。状況によって対応を変えるべき場面でも、頑固な人は柔軟な思考力を持ち合わせていないので同じ対応しかできない、つまり融通が利きません。

どの業種や企業にも共通して言えることですが、1つの部署で働き続ける、1つの仕事だけをやり続けるということはほとんどありません。多くの企業は異なる環境でも等しく能力を発揮できるような、柔軟性を持った人材を求めているのです

柔軟な対応ができない人の特徴
  • 新しい環境への適応力がない
  • 緊急事態に対応できない
  • 仕事内容の変化に対応できない

北浦 ひより

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人とかかわることの多い営業職は伝え方に特に注意が必要

新卒採用はポテンシャル採用だとよく言われるように、就業経験がないからこそ会社のやり方や人間関係に溶け込み適応していくことが求められます。

頑固という言葉からイメージされるような「協調性がない」といった短所はどんな業界・職種であっても受け入れられにくいと言えます。しかしその頑固さが目標に向かってひたむきである、などであれば、どこの業界や職種でも一転して良いイメージを持たれる可能性は大きいでしょう。

また職種別の例としては、ものづくりにかかわる仕事では頑固さは職人気質のような良いイメージで受け取られる可能性があります。周りに流されることなく信念をもって仕事に取り組む姿勢は、頑固という言葉と親和性が高いですよね。

それとは異なり、営業担当は売り込むよりも顧客のニーズを掴み取ることで結果として商品の購入につなげる仕事です。頑固で人の話を聞かないと思われれば、顧客との関係性構築は難しく、活躍とは程遠くなるかもしれません。

物を作る仕事に興味のある人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。25種類の職種の特徴や魅力についても詳しく解説しています。

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頑固さを短所として伝える際に必要な3つの内容

頑固さを短所として伝える際に必要な3つの内容

頑固さを単に短所として伝えても、良い印象にはつながりません。頑固さを短所として理解したうえで、それをアピールに変えられるような展開にすることが大切です。そこで重要となるのがこれから紹介する3つの内容です。

内容に加え、伝える順番も意識してみてください。質問の内容にかかわらず、面接での回答は「結論→具体例→改善策」の順番で伝えると、話の内容とアピールポイントを理解してもらいやすくなりますよ。

頑固さに限らない短所全般の伝え方はこちらの記事も参考にしてください。

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長所と短所を見つけるには? 面接で評価される答え方や例文

自分の長所と短所は、自分に正直に自身と向き合うことが大切になります。 この記事では自分の長所と短所が聞かれる意図や見つけ方、アピール例文をキャリアアドバイザーが解説します。 面接では具体的なエピソードを用いることで説得力が増しますよ。解説動画も参考にしてください。

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長所と短所を見つけるには? 面接で評価される答え方や例文

①頑固さの具体的な内容

まずは「私の短所は頑固なところです」などと、結論を最初に伝えましょう。結論から話し始めることで、これから何についての話をするのかが明確になり、面接官に全体の内容を理解してもらいやすくなります。

次に、どんな特徴の頑固さなのかを伝えましょう。頑固にもさまざまな意味がありますから、自分がどんな頑固さを持つ人間なのか具体的に伝えてください。面接官があなたの人柄をイメージしやすくなりますよ。

頑固さのタイプの例
  • こうと決めたら周りが目に入らなくなる
  • 自分の考えに固執しがち
  • 周りが「こうだ」と言っても自分が納得しないと動けない
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就活生

私の短所は頑固なところであり、こうと決めたら周りが目に入らなくなってしまうことがあります。

②失敗から学んだエピソード

「私の短所は頑固なところです」だけでは、なぜ頑固が短所なのか読み取れないため、その根拠となるエピソードが必要です。自分できちんと短所を把握していると理解してもらえるよう、自分が頑固な性格だと気づいたきっかけや失敗から学んだエピソードなどを伝えましょう。

エピソードが明確であれば、「この学生は自分を客観視できている」「短所と向き合えている」と評価してもらえます。

エピソードを伝える際は、そのときの自分の感情や考えを交えながら話すのがポイント。淡々と過去の出来事を伝えるだけでは人柄が見えづらいため、当時の自分が感じたことを詳しく伝えましょう。

頑固な短所を伝えるエピソードの例
  • 周りの意見を聞かず意固地になった結果失敗してしまい、悔しかった
  • 自分の意見に固執してチームワークを乱してしまった
  • 失敗の原因が自分の頑固さのせいであったことを指摘され、愕然とした
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就活生

サークルで代表を任され、「先輩たちが作ってきたサークルを守りたい」と思い、自分でこれまでの方法やほかのサークルの方法を参考にしながら務めていました。リーダー論の本なども参考にし、必死に頑張っていたつもりです。

一度決めたことはやり通すことで一貫性が示せると思っていましたが、ある日一部のメンバーたちから「全部自分で決めないで相談してほしい」と言われ、周りが見えていなかったことに気づき、反省しました。

③克服に向けた取り組み

問題点を改善しようとする前向きな姿勢がなければ、「短所を理解しているのに改善しようとしていない」とマイナスの印象を与えてしまいます。失敗から学んだエピソードと絡めつつ、短所を克服するためにどのような行動をとっているのか、過去の自分と比べてどう成長したのかを伝えることが大切です。

誰にでも短所のひとつやふたつはあるもの。頑固な短所がマイナス評価につながらないか気にするより、「短所とどう向き合い、どう対処しているか」に重点を置いてアピールしていきましょう

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就活生

この経験から、自分に意固地になってしまうという短所があることを自覚し、一人で突っ走るのではなく、周りの意見も確認しながら進めるように心掛けています。

上村 京久

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短所をポジティブに印象付けるにはエピソード選びがもっとも肝心!

頑固さを短所として伝える場合、失敗から学んだエピソード選びがもっとも重要です。そもそも一言で「頑固」といってもさまざまなパターンが考えられますよね。実際に応募書類の短所欄に目を通してみると、短所と書いてあるけれどこれは逆にプラスの要素だと感じられるようなエピソードと、本当に素直に短所を挙げてしまっている場合があります。

周りから頑固だね、とよく言われるためにその通り短所として記載し、さらにそのエピソードも業務上障害になりそうな極端な内容だと、コミュニケーションや協調性を大切にする企業からは敬遠されることが予測できますよね。

ポジティブな理由で頑固さを発揮したエピソードを選ぶと良い

頑固という言葉の定義をそのまま表現するのではなく、まずあなたがどんな場面で頑固さを発揮するのか、ポジティブな内容にすることが重要です。

例を挙げると、一度決めた目標を達成するまで諦めないというのも頑固ということができますよね。さらに「周りから少し休んだほうがよいと言われても自分に負けたくなくてひたむきに努力した」というエピソードを入れるとどうでしょう。短所とは言いつつも、長所にも聞こえませんか。できることなら、短所とは言いつつもエピソードは長所に近いものを選ぶと自己PRとしても印象付けられますよ。

頑固な短所を高評価につなげるコツ

頑固さを短所として効果的に伝えるために必要な内容について学んだところで、次は高評価につなげるコツを理解していきましょう。同じテーマ、同じ構成の話でも、ちょっとしたテクニックを意識することでまったく印象の異なる回答になります。

頑固という短所をうまくアピールしていくために、以下に紹介する2つのコツに注意しながら回答を考えていきましょう。

頑固を言い換えた長所を伝える

頑固な短所を言い換えることで長所としてアピールすることが可能です。たとえば、「自分の意見を押し通そうとしすぎる」という短所は、「周りに流されない自分を持っている」という長所になり得ますよね。

面接では長所と短所をセットで聞かれることが多いですが、頑固をポジティブに言い換えた性格を長所として伝えることで、話に一貫性が生まれあなたの人柄をイメージしやすくなります。また、頑固という短所が長所の根拠になるでしょう。

そのほかにも、どのように頑固さを評価につなげられるのか、言い換え表現や効果的なシチュエーションを紹介します。

長所の伝え方はこちらの記事も参考にしましょう。

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頑固の言い換え表現

具体的に、頑固は以下のような長所に言い換えることが可能です。

頑固をプラスに捉えた言い換え表現
  • 粘り強い
  • 自分の意見を主張できる
  • 継続力がある
  • 意志が強い
  • 周りに流されない
  • 芯を持っている
  • 最後までやり抜く

表現を少し換えるだけで、頑固が持つ「協調性がない」「柔軟な対応ができない」といったマイナスの側面とは印象がガラッと変わりますよね。自分の特徴に近い長所を考えて、頑固を別の言葉でアピールしてみてください。

頑固さが必要となる仕事でアピールする

短所をうまくアピールにつなげられたとしても、それが仕事で活かせるような強みでなければ採用したいと思ってもらえません。

自分が志望する業界・企業ではどんな人材が求められているのかを深く理解したうえで、頑固さを仕事で活かせることをアピールしていきましょう。

たとえば、「こだわりの強さが求められる職種」や「意志の強さが求められる職種」では、頑固な短所が大きな武器になる可能性があります。以下に紹介する頑固さが評価されやすい職種を参考に、自分が志望する仕事では頑固さがどう評価されるのか確認しておきましょう。

こだわりの強さが求められる職種

自分のこだわりを突き詰め、新しい価値を生み出していくような職種では、頑固さは大きな強みになります。新しい価値を生み出すためには知識や技術だけでなく、周りに流されない強さや、人とは異なる自分なりのこだわりが重要になることがあるからです

「頑固」という短所を「こだわりの強さ」という長所のアピールにつなげていけば、短所を強みに変えていける人材だと評価されやすくなります。

こだわりの強さが求められる職種例
  • 建設系(建築士、建築施工管理技士など)
  • 職人系(大工、伝統工芸職人など)
  • クリエイティブ系(デザイナー、イラストレーター、料理人など)

意志の強さが求められる職種

意志の強さとは、少しの失敗で挫けることなく、最後までどうにかして困難を乗り越えようとする意欲のこと。ノルマが設定されている営業職や販売職など、粘り強さが求められる職種では、一度決めたらやり通す頑固さが大きな強みになります

意志の強さが求められる職種例
  • 営業職(金融、商社、広告など)
  • 販売職(アパレルなど)
  • 開発職
  • 研究職

意志の強さは多くの職種でアピールできる強みです。こうした職種では、頑固さを「意志の強さ」という長所としてぜひアピールしてみましょう。

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面接で短所「頑固」を述べるときの例文

企業が短所を聞く意図や、高評価につなげるコツについては理解できたものの、「具体的にどう話せばいいのかわからない」「本当に評価につながるかどうか心配」と悩んでいる人も多いと思います。

実際の例文を見てみないとイメージしづらい部分もあるでしょうから、以下に紹介する例文を参考にしながら自分ならではの回答に仕上げていきましょう。

例文①

例文

私の短所は頑固なところです。仲の良い友人にも「頑固すぎる」と指摘された経験があります。

中でも印象に残っているのは、大学の友人とどちらの意見が正しいかで口喧嘩をした際、あとから自分が間違っていたと判明したにもかかわらず意地を張って謝れなかったことです。そのときは友人のほうから「自分も少し熱くなりすぎた」と謝ってくれたので収拾がついたのですが、もし相手が譲歩してくれなければ私は大切な友人をなくすところでした。

それからは100%自分が正しいという思い込みはやめ、人と意見がぶつかったときにもいったん冷静になり、人の話にもしっかり耳を傾けることを心掛けています。

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キャリアアドバイザー

エピソードの前置きで客観的な評価を伝えることで、周りの人からどんな人物に捉えられているのかイメージしやすくなっています。頑固さはあるけれど友人を大切にし、前向きに改善しようとする人物であることがうかがえる文章です。

例文②

例文

私の短所は頑固で、ときに負けず嫌いがすぎる点です。自分がこうだと確信したことで人に負けるのが嫌で、劣勢を感じるとイライラしてしまうことがあります。

たとえば、大学の授業で建築設計の発表会をした際は、自分ではかなり努力をして、自信のあった作品があまり評価されず、逆に私としてはあまり良さのわからない作品が自分より高く評価されていたのが悔しく、周りの人に失礼な態度をとってしまいました。そのときは大きな問題にはなりませんでしたが、あとからそのときのことを思い出し、とても情けなく、恥ずかしい思いをしました。

自分が思うことがもっとも良いとは限らないこと、客観的な評価は受け入れるべきであることは、社会に出ればより重要になると思います。最近では他人に負けたとしても感情的になるのではなく、自分の足りないところを知って成長するチャンスだと捉えるようにしています。

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頑固さを改善しなければならないと考える理由と、改善に向けた取り組み内容が具体的に示されています。例文のように実際に取り組んでいることを具体的に伝えられると好印象につながります。

例文③

例文

私の短所は頑固なところです。自分で決めたことを最後までやり遂げようとするあまり、固執してしまうことがあります。

大学時代に幼稚園での実習を経験した際、計画通りの指導をしようと張り切りすぎ、子どもたちを困惑させてしまいました。子どもたちの気持ちを無視して自分のやり方を押し通すだけでは言うことを聞いてもらえず、子ども一人ひとりに合わせた対応が大切であることを痛感しました。

自分が納得のいく行動をしたいという思いは変わりませんが、そこに固執しすぎると大きな短所になるということを学びました。ときには状況に応じた臨機応変な対応が必要になる場面もあると頭に入れ、仕事に取り組んでいきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

頑固さという短所を語りつつ、納得のいく指導ができるようしっかりと取り組む真面目さや責任感も感じさせる例文です。開き直るのではなく、自分の長所と短所をしっかりと理解して、仕事に結び付けようとしているところがポイントです。

例文④

例文

私の短所は、ときに自分が正しいと思ったことを貫くために意固地になってしまうところです。

大学の部活で会計を務めていたのですが、合宿を実施するための費用を集める際、一人の部員Aから「今月は厳しいから合宿費を少し下げてほしい」という要望がありました。しかし、もともと最低限で調整していた合宿費を下げるのは難しいうえに、一度値下げを認めれば同じ要望をしてくる部員が増えると考えた私は、代案を提案することもなくきっぱりと断ってしまいました。

そのため、Aは合宿に参加することができず、私としても残念な結果となってしまいました。費用の問題であったことがほかの部員にも知れ、合宿の間、気まずい雰囲気で過ごすことになったのをよく覚えています。

この経験から、正しさだけを求めるのではなく、状況に応じて相手の事情を考える必要もあると学びました。合宿費の例でいえば、「支払期限を伸ばす」「一時的に不足分を部費で建て替える」といった柔軟な対応をとっても良いか、部長などほかの部員に相談するべきだったと反省しています。

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キャリアアドバイザー

短所に気づいたときのエピソードと、失敗から学んだことが非常に具体的です。過去の失敗をしっかりと反省したうえで、「場合によっては代案を考え、ほかの人に相談してみるべき」という対応策が出せている点も好印象ですね。

例文⑤

例文

私の短所は頑固で気持ちの切り替えが下手なところです。自分のやり方を否定されると、囚われすぎて次の活動に集中しきれないことがあります。

たとえば、大学のゼミで共同研究の進め方について話し合ったとき、私は個人で出来る限りの研究を進め、節目節目にすり合わせをするべきだと考えました。しかし、ほかのメンバーは最初から合同で研究を進め、気になることは即座に周りの意見を聞きながら軌道修正したほうが効率的だと考え、多数決でその方向で進めることになりました。

しかし、私は「私が考えたやり方のほうが良かったのではないか」という思いを捨てきれず、そうした態度をゼミ仲間に指摘されてしまい、チームワークを乱していることに気づきました。

この経験から、自分の考えに固執しすぎると、その後の全体でのパフォーマンスに悪影響を及ぼすことを学びました。今後は、仲間に貢献できるよう、より良い方法を考える努力は怠らず、もしほかの方法でやることになってもしっかりと気持ちを切り替えて、全力で取り組もうと思っています。

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キャリアアドバイザー

きちんと①結論②具体例③改善策の構成が守れているため、話の内容を理解しやすい文章です。単に頑固なだけではなく、「仲間のためにより良い方法を考える努力」があったからこそ気持ちを切り替えられなかったことも伝わります。

例文⑥

例文

私の短所は自分のやり方に固執しすぎてしまうところです。

大学時代のコンビニのアルバイトで発注業務を経験したのですが、同僚から業務効率化のためのアドバイスをもらったにもかかわらず、自分のやり方のほうが間違いがなくて良い方法だと考え、聞く耳を持ちませんでした。業務自体は問題なく完了したものの、慣れてくるに従って、無駄が多くあり、同僚が提案してくれたやり方に従ったほうが遥かに効率的だったと気づきました。

私はこの経験から自分では正しいと思っていることでも、周りからすると必ずしも最適な方法でない場合もあると学びました。今後は同じような失敗を繰り返さないよう、他人の意見にもきちんと耳を傾けたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

アルバイトでのエピソードが具体的なので、どんな姿勢で仕事に取り組む学生なのかをイメージできます。「自分のやり方に固執しすぎる」という短所は、責任感や意志の強さといった長所としてもアピールできます。

マイナス評価につながる「頑固」のNG例文

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就活生

なんだか、頑固を短所として伝えることに自信がついてきました。

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キャリアアドバイザー

とはいえ、頑固が短所であることには変わりはありませんから、慎重さも大切ですよ。NG例文にもしっかり目を通しておいてくださいね。

頑固な性格は高評価にもつなげられる短所ですが、伝え方によってはそのままマイナスの評価につながる場合もあります。同じ短所が伝え方1つで残念な結果になってしまうと、非常に悔いが残りますよね。

面接でマイナスの評価をされないよう、頑固な性格を短所として伝えるときの注意点をNG例文でしっかり確認しておきましょう。

無理に頑固さを隠そうとする

頑固を克服できていないにもかかわらず、まるで完全に克服したかのようにアピールすると、話の内容に無理が生まれ、面接官に不信感を持たれてしまいます。

たとえ自分の短所をきちんと客観視できていたとしても、頑固という性格をすぐに変えるのは難しいものです。弱みを隠そうとして自分を偽るより、まだ完全には克服しきれていない短所だということを正直に伝え、前向きに改善に取り組んでいるとアピールしましょう

NG例文

例文

私の短所は、頑固で他人の意見を受け入れられないところでした。

たとえ自分のやり方が間違っていたとしても、他人の意見を受け入れるのはプライドが許さず、結果的に失敗してしまうことが多々あったのです。

それを反省し、今では人の意見を聞くようになりました。

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短所克服に向けた具体的な改善策が話されていないため、今は克服していると伝えても信憑性がありません。他人の意見を受け入れずに失敗してしまった経験や、そのときどう思ったかについても、エピソードとしてもう少し述べられると人柄を伝えられるでしょう。

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頑固な短所を開き直っている

短所克服に向けて何も改善策を講じていないばかりか、逆に開き直っているような回答も望ましくありません。

自分の短所を理解したうえでまったく工夫していない、もしくは仕方ないと諦めていると、課題解決に向けて努力する気がないとみなされ、面接官にマイナスの印象を持たれてしまいます

面接で評価されているのは「短所があるかどうか」ではなく、「短所にどう向き合っているか」であるということを再認識する必要があります。

NG例文

例文

私の短所は自分のやり方に固執してしまうところです。

自分のやり方が常に正しいとは限らないため、非効率な場合もあるのですが、私はこれを「責任を持って最後までやり抜く」という長所として捉えるようにしました。

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キャリアアドバイザー

非効率だとわかっていながら、前向きに短所を改善しようとする姿勢がまったく読み取れません。「責任を持って最後までやり抜く」という長所に関連させてアピールするにしても、まずは「短所にどう向き合っているか」を示す必要があります。

上原 正嵩

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エピソード次第で評価が悪い方に傾くこともある

このほかにも、業務に支障が出ることを連想させるようなエピソードを話してしまい、うまく高評価につなげられない人も見受けられます。

採用担当者は、あなたが今いる社員とうまくやっていけるか、チームで成果を出せるかを見ています。短所を象徴するエピソードは、仕事上で支障が出ない、プラスの一面が感じられるものにしてください。「こだわりが強すぎていつまでも納品しない」や、例のように「私は頑固なので」と開き直る姿勢は、組織の輪を乱すうえに信用を失ってしまうので、就活において高い評価は得られにくいでしょう。

もしもそのようなエピソードしかない場合は、その経験を糧に克服しようとしていることを強く述べると良いですね。さらに、その頑固さを仕事上で活かせそうな場面も含めながら文章をまとめると、説得力が増し好印象につなげられますよ。

短所に頑固を選んだ学生からよくある質問に回答!

頑固な点を短所として伝えていいのか不安に感じている学生や、伝える際の注意点を知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。

  • 頑固な点を短所として伝えても大丈夫ですか?

    頑固な点を短所として伝えること自体は問題ありませんが、ただ「頑固」と伝えるだけでは、協調性や柔軟性がないというマイナスの印象を持たれる場合があるので注意が必要です。そのため頑固を短所として伝える際は、どのような状況で頑固さが出るのかを具体的に説明できるようにしましょう。

    たとえば、「意見を変えたくないのでいつも友達と喧嘩をしている」と言ってしまうとマイナスですが、「一度決めたことを最後までやり遂げるので研究に対する集中力が高い」と言えば、頑固な性格もポジティブに捉えてもらえるでしょう。

  • 短所で頑固な点を伝える際の注意点を教えてください。

    就活で短所は頑固であると伝える際には「自分の意見に固執しすぎないよう、他者の意見を積極的にもらうようにしてる」というように自分が自覚している問題点と、その改善点をセットで答えることが重要です。誰しも短所はあるので、短所があること自体は問題ありませんが、改善しようとする姿勢がなければマイナスの印象を持たれてしまうでしょう。

    頑固であることだけでなく、それを克服したエピソードや改善に向けて取り組んでいいることなどを伝えることで、プラスの印象にできるようにしてくださいね。

頑固さを効果的に表現して高評価につなげよう

「頑固な性格はマイナスの印象を持たれるのでは」と不安になる気持ちもわかりますが、短所の質問で評価されているのは課題解決に向けて努力する姿勢です。

そのため、頑固さを短所として答えるときには、過去の失敗から何を学び、克服のためにどんなことに取り組んでいるのかを詳しく伝えることが大切です。

短所は誰にでもあるものです。それは面接官も承知しているため、短所はないと答えたり、完全に克服したと偽ったりする必要はありません。自分の短所である頑固さを正しく認識しつつ、改善に向けた努力をしていると伝え、高評価につなげましょう。

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