【業界・職種別】工学部のおすすめ就職先を紹介|就活のコツも解説

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目次

  1. 専門性が強み! 工学部の就職先一覧を知って選択肢を広げよう
  2. 工学部は就職に有利? 気になる理由を解説
  3. 知っておこう! 工学部は大学院に進学する学生も多い
  4. 需要が高い! 工学部で就職で強い学科を3つ紹介
  5. 情報工学
  6. 機械工学
  7. 電気・電子工学
  8. 業界別に紹介! 工学部卒の学生に人気の就職先10選
  9. ①IT業界
  10. ②自動車・輸送機器業界
  11. ③電気・機械業界
  12. ④エネルギー業界
  13. ⑤化学業界
  14. ⑥医薬業界
  15. ⑦食品業界
  16. ⑧建築業界
  17. ⑨鉄鋼業界
  18. ⑩官公庁
  19. 職種別別に紹介! 工学部卒の学生に人気の職種8選
  20. システムエンジニア
  21. 設計・開発
  22. 整備士
  23. セールスエンジニア(技術営業)
  24. サービスエンジニア
  25. 研究職
  26. 生産管理・品質管理
  27. 公務員
  28. 選択肢を広げよう! 工学部から文系職種への就職も可能
  29. 工学部出身者が就活を成功させる6つのコツ
  30. ①早めに就活をスタートする
  31. ②希望の就職先を見極める
  32. ③インターンに参加する
  33. ④研究内容をわかりやすく説明できるようにする
  34. ⑤推薦枠を活かす
  35. ⑥資格を取得する
  36. 工学部出身者の就活における注意点
  37. 研究内容の説明だけに終始しない
  38. 学んだことにこだわり過ぎない
  39. 工学部で学んだ経験を活かして就職を成功させよう

専門性が強み! 工学部の就職先一覧を知って選択肢を広げよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「工学部に特に人気の就職先を教えてください。」
「工学部出身だからこそ就活で気をつけるべき点はありますか?」

業界・企業研究中の工学部の学生から、このような質問が多く寄せられています。

専門性が高いことから就職先を選びやすい工学部ですが、選択肢が非常に多いだけに、なかなか自分に合う業界や職種を見つけられない人も多いようです。就職先を決めるためには、まずは代表的な業界と職種について知ることが大切です。

この記事では、工学部卒の学生に人気の就職先と職種を解説します。就活を成功させるコツについても紹介するので、ぜひ進め方の参考にしてくださいね。

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工学部は就職に有利? 気になる理由を解説

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就活生

工学部は就職に有利と聞いたのですが、本当ですか?

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キャリア
アドバイザー

業界によって、企業からの重要が高いのは事実ですよ!

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就活生

業界によるのですね! 自分が行きたい業界が一致すれば、という感じですか?

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キャリア
アドバイザー

そうですね。工学部卒の学生の中には、就職以外の道を選ぶ人もいますよ

工学部が就職に有利と言われる要因の一つに、学ぶ内容の専門性の高さが挙げられます。情報工学や機械工学などの学科において、専門的な授業や研究を通じて知識を身につけているため、企業からの需要が高い傾向にあるのです

また、国内にモノづくり関連の業界が多いのも、工学部が就職に有利と言われる要因です。世界的に確固たる地位を築いている自動車メーカーのように、市場規模の大きな業界が多く存在することが就職しやすさにつながっています。

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キャリア
アドバイザー

そのほかにも就職に有利な学部はありますが、工学部は数ある学部の中でも特に就職に有利な学部といえます。

知っておこう! 工学部は大学院に進学する学生も多い

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キャリアアドバイザー

就職に有利な工学部ですが、大学院に進学する道を選ぶ人も少なくありません。大学院に進み専門性を高めるという選択肢もあることも知っておきましょう!

実際、文部科学省の「学校基本統計」によると、工学部の学士課程修了者の進学率は、2004年以降30〜40%程度で推移。この数値は計7つの学部の中で理学部に次いで高く、工学部では比較的大学院に進学する人が多いことがわかります。

大学院に進学するメリットはやはり、大学以上に専門的な研究を進められる点です。大学院で身につけた専門知識・スキルによって就職先の幅が広がるため、就職ではなく大学院に進学する人も一定数見られます

工学部を含む理系の就職事情についてはこちらの記事で解説しています。

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吉川 智也

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学部卒でも十分学んだ知識を活かせる

一般的に、工学部の学生は就職に強いと言われています。日本には技術力を重視する企業が多く、また国際的な競争力をのばしていくためにもそのようなスキルがもとめられているからです。工学部で身につけた専門知識やスキルは直接仕事に活かしやすく、教授や学部の推薦を受けやすいこともメリットと言えるでしょう。

大学院に進学することで、より高度な専門知識を身につけることができるのは魅力的ですよね。一方で、社会人としてのスタートが遅れる点を懸念する学生もいるのではないでしょうか。もちろん大学院に進学することで専門知識は身につきますが、学部卒でも十分学んだ知識を発揮できますよ。

学部卒で早く社会人経験を積むか、大学院に進学して専門性を高めたいのか、どちらの道を通じてキャリアを築いて行きたいのか考えるようにしましょう。

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認しましょう

自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格が分析され、向いている職業・向いていない職業が診断できます

自分の適職・適さない職業を今すぐチェックしてみてください。

需要が高い! 工学部で就職で強い学科を3つ紹介

工学部で就職に強い主な学科

全般的に就職に有利と言われる工学部の中でも、特に就職に強い学科があります。その代表的な例が、「機械工学」「情報工学」「電気・電子工学」の3学科です。それぞれの学科の特徴と、どういった理由から就職に強いのかを解説していきます。

情報工学

情報工学は、パソコンやスマートフォン、家電製品などあらゆるものに組み込まれているコンピュータを、実際にどう活用していくか考える学問です

ハードウェア(パソコン本体と周辺機器)の仕組みから、ソフトウェア(ハードウェア上で動くプログラム)の作り方まで学んでいくため、幅広い業界で活躍できます。

情報工学の中でも、特に注目が高まっているのが人工知能(AI)の分野です。

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アドバイザー

農作業に取り入れて効率化したり、自動車に取り入れて渋滞を緩和したりと、AIの活用事例が増えていることから情報工学の知識を持つ学生の需要が高まっています。

機械工学

機械工学は、輸送機械や生産機械、産業ロボット、医療機器などの機械を扱う学問です。機械に命令するプログラムを開発する情報工学に対し、機械工学は機械そのものを作る役割を担っています

機械工学科出身者が就職に強いのは、機械工学との関連性が非常に深い「製造業」が日本のGDPの約2割を占めているためです。日本経済を支える基幹産業であることから、専門的な知識・スキルを持つ学生が多くもとめられています。

就職先として特に多いのは、機械メーカーや建設会社、鉄道会社、電力会社などです。

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アドバイザー

機械はあらゆる業界で使用されるため、機械工学科出身者の就職先も幅広くなっています。

電力会社で熱意をアピールできる志望動機の書き方はこちらの記事を参考にしてください。

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電気・電子工学

電気・電子工学は、電気回路や半導体、エネルギー、通信技術などを研究領域とする学問です。機械の中に使われる電子回路やモーター、センサーといった部品を作る役割を担っています

電気・電子工学科出身者が就職に強いのも、機械工学と同様の理由です。日本では自動車業界や電機業界のようなモノづくりに関する業界の規模が大きいため、就職先が多く用意されています。

就職先として特に多いのは、自動車メーカーや家電メーカー、電力会社などです。製造業をはじめさまざまな業界でデジタル化が進められているため、電気に関する専門的な知識・スキルを持つ学生は常にもとめられています。

自動車メーカーの仕組みや就活のポイントはこちらの記事でまとめています。

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酒井 栞里

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需要を把握することでキャリアパスを考えやすくなる

学生のみなさんも実感している通り、現代社会は技術革新が日進月歩で変化しています。そのため自分の専門領域がどのように社会に影響を与え、どのような需要があるのかを理解することは非常に重要です。自分の学んだことの社会での立ち位置を知ることで、どのようなスキルや知識を活かしたキャリアパスが考えられるのか、またどの業界や企業で貢献できるのかが見えてくるでしょう。

また、情報を元に今後の展望や専門知識の活かし方を面接で伝えることで、一歩踏み込んで物事を分析する思考力や好奇心の高さのアピールにも繋がります。トレンドや社会情勢は日々変化しているので、定期的に最新情報を確認するようにしてくださいね。

業界別に紹介! 工学部卒の学生に人気の就職先10選

機械工学や情報工学の知識はどの業界でも活かせるため、工学部の活躍できる場は非常に多彩です。幅が広すぎて志望業界を絞れない人は、人気の就職先を参考にして自分の就職先を考えてみましょう。

工学部卒の学生に人気の就職先を10個紹介します。各業界の特徴と代表的な業種も合わせて紹介するので、ぜひ就職先選びの参考にしてください。

あなたが受けないほうがいい職業を診断しよう

適職診断 適職診断

就活では、自分に合った仕事が見つからず悩むことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけあなたの性格や強みを分析し、適職・適さない職業を提案してくれます

自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

①IT業界

情報技術を活用したサービスを提供するのがIT業界です。パソコンやスマートフォン、キャッシュレス決済など、私たちの日常生活とも関連性が高い分野を専門としています。

令和3年版 情報通信白書」によると、2019年の情報通信産業の国内生産額は、全産業の10.4%にあたる108.4兆円でした。AIの分野を中心にITの需要は高まり続けているため、今後ますます市場が拡大していくと見込まれています

IT業界の主な事業
  • Web、インターネット事業
  • 通信インフラ事業
  • ハードウェア事業
  • ソフトウェア事業
  • 情報処理サービス

IT業界のもとめる人物像や志望動機例文はこちらの記事で読んでください。

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②自動車・輸送機器業界

自動車・輸送機器業界は、自動車やバイクなどの広く普及している車両から、船舶や鉄道、航空機のようなモノを運ぶための機器まで幅広く扱っています。

自動車・輸送機器業界の活躍フィールドは陸・海・空の幅広い領域にわたりますが、そのなかでも特に有名なのが自動車業界です。トヨタ自動車を筆頭に世界的な大企業が国内に複数存在しており、日本のモノづくりを支えています。

自動車・輸送機器業界の主な企業(自動車業界の場合)
  • 自動車部品メーカー
  • 完成車メーカー
  • 自動車販売
  • 自動車関連サービス(車載用製品の製造会社、保険会社など)

自動車業界を志望している人はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。志望動機の書き方や14の例文についても紹介していますよ。

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物を作る仕事についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。25種類の職種についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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③電気・機械業界

電気・機械業界は、家庭用、産業用などのさまざまな電気機器を製造販売する業界です。冷蔵庫や洗濯機のような身近な家電製品から、発電工場で使われるような大型の電気機器まで広く扱っています。

家電メーカーを例に挙げると、、ソニー、パナソニック、東芝、日立製作所、シャープなどの企業が代表的です。私たちの生活と密接な企業が多いことから、一般的な知名度が高い傾向にあります。

電気・機械業界の主な企業
  • 家電メーカー
  • 半導体メーカー
  • 重電メーカー
  • OA機器(オフィス業務を効率化する機器)メーカー
  • 時計メーカー

④エネルギー業界

電力・ガス・石油など、人の生活に欠かせないエネルギーを開発・供給するエネルギー業界も、工学部の就職先として人気です。事業内容は大きく3段階に分けられ、「探鉱・開発→輸送→加工・流通」の手順を経て企業や一般家庭にエネルギーが届けられています。

人の生活に直接的な影響を与えるエネルギー業界は、ビジネスの規模が大きく、社会の役に立っている実感を得やすいのが特徴です。工学部卒の学生に人気の就職先の中でも、特に大きな仕事にかかわりやすい業界といえます。

エネルギー業界の代表的な業種
  • 電力
  • ガス
  • 石油
  • 再生可能エネルギー

エネルギー業界の現状はこちらの記事で詳しく解説しています。

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⑤化学業界

化学業界は石油や天然ガスなどの原材料を加工し、消費者が使用可能な製品として販売する業界です。たとえば医薬品や化粧品、電子部品、洗剤といった製品の製造を手がけています。

化学業界で活躍する化学メーカーは、主に総合化学メーカー、誘導品メーカー、電子材料メーカーの3つです

誘導品メーカーは最終製品に必要な中間材料を作り、電子材料メーカーは半導体やディスプレイなどの電子材料を作っています。上流工程から下流工程まですべて自社でおこなっている企業は、総合化学メーカーと呼ばれています。

化学業界が取り扱う主な製品
  • 化学肥料
  • 無機化学工業製品
  • 有機化学工業製品
  • 医薬品
  • 化粧品

化学業界の構造や将来性はこちらの記事でチェックしてください。

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⑥医薬業界

医療施設で使われる薬や、薬局・ドラッグストアで購入できる薬を製造販売するのが医薬業界です。医薬業界に参入している化学メーカーが多いことから、化学業界とひとまとめにするケースがあります。

医薬業界というと薬学部が活躍しているイメージが強いと思いますが、工学部でも大学の専攻分野によっては活躍可能です。たとえば、化学・バイオ工学科のように、化学とモノづくりを組み合わせた学科の出身者は、研究職や生産管理で活躍できます

医薬業界の主な企業
  • 医療用、一般用医薬品メーカー
  • 後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカー
  • OTC医薬品メーカー(市販薬と呼ばれるもの)

製薬業界の仕事内容はこちらの記事で詳しく解説しています。

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⑦食品業界

意外に思うかもしれませんが、食材や調味料、飲料、加工食品、冷凍食品など食品全般を取り扱う食品業界も工学部卒の学生をもとめています。最も身近なスーパーやコンビニに代表されるような小売業から、原料を生産する第一次産業まで幅広い業種が食品業界に属しています。

研究職を目指す場合は生命科学や農学の知識が必要になりますが、流通システムの開発や生産システムの管理など、技術系の職種であれば工学部出身者も活躍可能です。

IT業界や自動車業界と比べると、食品業界を志望する工学部出身者は少ないため、機械や情報の知識に長けていることが就活で有利に働きます。

食品業界の代表的な業種
  • 第一次産業
  • 商社
  • 食品メーカー
  • 小売業者
  • 飲食店

食品業界の選考で差をつける志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。

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⑧建築業界

建築業界の仕事と関連性が高い工学部の学科は、土木・建築系の学科です。

建築業界は住宅やビルなどの建物の建設をはじめ、道路・橋・ダム・水道などのインフラ整備にもかかわる業界です。ただ単に建物やインフラの骨格を作るだけでなく、地盤改良や配管工事といった土木工事も包括的に手がけています。

もとめられる知識は職種によって変わりますが、ほとんどの職種では建物の設計と施工に関する知識が必要となるため、その分野を専門としている土木・建築系学科が就職に有利といえます

建築業界の主な業種
  • ゼネコン
  • サブコン
  • 設計事務所
  • ハウスメーカー

ゼネコンを理解するためのポイントはこちらの記事で解説しています。

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⑨鉄鋼業界

鉄鋼業界で活躍しやすいのは、材料工学や材料化学を専攻分野として学んできた学生です。

鉄鋼業界は、鉄を加工して作った素材を自動車メーカーや家電メーカーなどに提供する業界です。たとえば鉄鋼業界の業種の1つである高炉メーカーは、鉄鉱石とコークスを原料とし、自動車や家電の部品に使えるように加工しています。

入社後の教育プログラムによって専門的な知識・スキルを身につけることは可能ですが、材料工学や材料化学の知識をあらかじめ持っていると、新しい知識を早く吸収できます

鉄鋼業界の主な企業
  • 鉄鋼メーカー
  • 高炉メーカー
  • 電炉メーカー
  • 特殊鋼メーカー

鉄鋼業界の特徴や将来性はこちらの記事で確認してください。

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⑩官公庁

国や地方公共団体の各組織には、研究機関やメンテナンスにかかわる部署、また災害に備える部署などで、工学部の知識や技術が活かせる仕事があります。

官庁の職員を目指す場合は国家公務員、公庁の職員を目指す場合は地方公務員試験への合格が必要です。民間企業と少し勝手の異なる対策をもとめられる難しさはありますが、民間企業と公務員試験を両立しながら就活を進める学生も一定数存在します。

代表的な役所
  • 中央省庁
  • 裁判所
  • 市役所、区役所
  • 警察
  • 教育委員会

官公庁のインターンシップに参加するメリットはこちらの記事で解説しています。

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長尾 美慧

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自分の専門性を活かせるかどうか念入りに企業研究しましょう

自分の専門性を活かせる企業を見つけるためには、綿密な企業研究が大切です。そのためにはまず企業のミッションや企業文化を確認するのがおすすめですよ。企業のミッションや文化を通じて、今後の方向性や大事にしている価値観などを確認することができるので、意思決定のために何を重視し、どのようにビジネスをおこなうかがわかりますよ。

次に、企業の製品が自分の専門分野と関連しているかどうかを確認するとともに、どのような貢献ができるのかどうか言語化していきましょう。さらに、これらの製品が将来的にどのような方向性に進んでいくかどうか想像することで、キャリアパスも考えやすくなるでしょう。

自分の価値観と合致する企業で思い切りスキルを発揮できるように、さまざまな情報源を用いながら研究を進めてみてください。

あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう

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職種別別に紹介! 工学部卒の学生に人気の職種8選

自分の能力や強みを活かせそうな業界をなんとなくイメージできたら、次は職種について考えてみましょう。就職先が非常に幅広いため、多種多様な職種を選べるのが工学部卒の学生ならではの利点です。

数ある職種のなかでも特に人気の職種を8つ解説します。やりたい仕事がなかなか見つからない人や、どんな職種があるのかよくわからない人はぜひ参考にしてください。

システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントの依頼をもとに、希望に沿った仕様のシステムを開発する仕事です。たとえば、工場にある材料の在庫管理や、生産スケジュールを管理するためのソフトウェアを作っています。

活躍先は、システム開発会社やソフトウェア会社、電機メーカー、自動車メーカーなどです。クライアントの要求に答える楽しさや、自分のアイデアを形にできる楽しさを感じられるのがシステムエンジニアの魅力です

システムエンジニアの主な業務内容
  • クライアントへのヒアリング
  • システム全体の概要の明確化
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • プログラミング
  • テスト
  • 運用、保守

設計・開発

自動車や家電製品、医療機器、建築物などのあらゆるモノの設計に携わるのが設計・開発の仕事です。電気・電子・機械系と、建築・土木・設備系の2つに大きく分けられ、いずれもモノを構成する部品を生み出す役割を果たしています。

活躍先は、ゼネコンや設計事務所、自動車部品メーカー、半導体メーカーなどです。業界や企業、取り扱う製品によって設計・開発にもとめられる知識は大きく異なります

設計・開発の主な業務内容
  • 構想設計
  • 詳細設計
  • 生産設計
  • デザインレビュー

整備士

整備士は、車両や機械製品の点検・整備をする仕事です。代表例としては、自動車整備士や航空整備士、ボイラー整備士、マリン整備士、電車整備士などが挙げられます。

整備士のやりがいは、人々の安全と快適な暮らしの維持に貢献できる点です。たとえば自動車整備士であれば、安全に走行できるように点検・整備することで、ドライバーが事故を起こすリスクを軽減できるのがやりがいとなります。

整備士の主な業務内容
  • 点検整備
  • 緊急整備
  • 分解整備
  • 部品の修理、交換

あなたが受けないほうがいい職業は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな人におすすめなのが「適職診断」です。40の質問に答えるだけ適性のある職業や受けないほうがいい職業を診断できます

自分に適性のある職業を早めに知って、就活を成功させましょう。

セールスエンジニア(技術営業)

セールスエンジニアは、技術的な知識とスキルを活かして営業をサポートする仕事です。自社の製品を顧客に購入してもらうにあたって、営業職だけでは説明しきれない細かな点を説明する役割を担っています。

活躍先は、ソフトウェア会社や電子機器メーカーなどのIT系企業が多い傾向にあります。エンジニアのように専門的な知識・スキルを身につけつつ、営業職のようにクライアントと直接かかわれる点がセールスエンジニアの魅力です

セールスエンジニアの主な業務内容
  • 自社製品、サービスの説明
  • 技術的な提案
  • プレゼンテーション
  • 営業部門、技術部門の橋渡し
  • アフターフォロー

サービスエンジニア

機械製品の保守・メンテナンスを担当するのがサービスエンジニアです。セールスエンジニアがクライアントとのやりとりを中心業務としているのに対し、サービスエンジニアは契約締結後の製品導入とアフターフォローを中心業務としています。

セールスエンジニアよりも技術者よりの仕事なため、機械に触るのが好きな人や、なるべくクライアントに近い立場の技術者として働きたい人に最適です

サービスエンジニアの主な業務内容
  • 製品、サービスの運用と保守
  • 問い合わせ対応
  • 改善業務

研究職

研究職は、さまざまなテーマの研究に携わる仕事です。食品メーカーや医薬品メーカーのような企業のほか、公的機関や大学の研究所などでも活躍するケースが見られます。

企業や研究所によって取り組む内容は異なりますが、どんな研究であれ、なかなか成果が得られなくても努力を続ける粘り強さが必要です。探求心をもって研究に取り組める人や、しっかりとした自己管理ができる人でなければ務まりません。

研究職の主な業務内容
  • データ収集、分析
  • 実験
  • モニタリング
  • 安全の確保
  • コスト計算

研究職に向いている人や仕事内容はこちらの記事で詳しく解説しています。

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生産管理・品質管理

製品の生産スケジュールを立てたり、生産物の品質を管理したりする生産管理・品質管理の仕事も工学部卒の学生におすすめです。生産工程において、計画の段階から製品の完成までコントロールする、司令塔のような役割を担っています。

活躍先は、食品メーカーやアパレルメーカー、自動車部品メーカーなどです。製品の生産工程を把握できる点や、モノづくりの中枢ともいえる業務を担える点が生産管理・品質管理のやりがいです

生産管理・品質管理の主な業務内容
  • 生産数量の決定
  • 生産スケジュールの計画
  • コスト計算、人員確保
  • 在庫、品質管理
  • スケジュールや生産工程の調整

品質管理の志望動機でアピールする方法はこちらの記事で解説しています。

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公務員

公務員といえば市役所や区役所の職員をイメージしがちですが、実際にはその仕事内容は多岐にわたります。専門知識を活かせる技術系の職種が多く存在するため、工学部卒の学生にも人気の就職先です

工学部卒の学生が活躍する公務員の主な職種
  • 土木
  • 建築
  • 機械
  • 電気・電子
  • 化学
  • 農学

公務員の自己PRの作成方法と例文はこちらの記事で確認してください。

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選択肢を広げよう! 工学部から文系職種への就職も可能

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就活生

工学部でも、文系の職種に興味があるのですが……。

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キャリア
アドバイザー

文系職種の選考で学部・学科が指定されるケースはほとんどないため、まったく問題ありませんよ

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就活生

でも、工学部で学んだ専門知識は活かせないから、就職しにくいですよね?

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キャリア
アドバイザー

そのまま活かせるとは限りませんが、研究を通じて培った論理的思考力や計画力はどんな職種にも活かせるはずですよ

工学部が活躍しやすい文系職種の代表例としては、企業が抱える悩みを解決するコンサルタントが挙げられます。IT業界のコンサルタントのように、工学部の学問と関連性が深い業界であれば、学んだ経験を活かしやすくなります。

新卒でITコンサルを目指すときに押さえておきたい情報はこちらの記事でまとめています。

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工学部出身者が就活を成功させる6つのコツ

工学部出身者が就活を成功させるコツ

就職に有利とはいっても、きちんとした準備を整えないことには工学部ならではの優位性を活かせません。

「いくらでも就職先があるから大丈夫」などと安易に考えず、入念な計画をもとに準備を進めていきましょう。工学部出身者が就活成功させる6つのコツを解説します。

①早めに就活をスタートする

早めのスタートが大切なのはどの学部にも共通していえることですが、工学部では特に重要になります。工学部の学生は就活と研究を両立する必要があり、他の学部と比べて就活に割く時間を確保しづらいためです

研究室に入る時期は大学によって差はありますが、ほとんどの場合は大学3年次から4年次に上がるタイミングあたりで入ることになります。これから就活を本格的にスタートさせるという時期と重なるため、他の学部以上に早めのスタートが重要です。

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キャリア
アドバイザー

自己分析や業界・企業研究は、大学1・2年次の早い段階から少しずつ取り組んでおきましょう。

②希望の就職先を見極める

卒業後の選択肢が非常に多い工学部では、希望の就職先を見極めることが大切です。特定の企業までは絞れなくても、「IT業界に絞って研究を進めよう」などと業界だけでも決めておけば、就活を効率的に進められます

早い段階で就職先を決めることで特定業界への知識が深まり、志望動機の説得力が高まるメリットもあります。

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キャリア
アドバイザー

業界の仕組みや各企業の強みの把握には時間がかかるため、特定の業界に絞って研究していく方法が効果的です。

③インターンに参加する

インターンは業界や企業への理解を深めるのと同時に、自分との相性を確認できる絶好の場です。職場の雰囲気や実際の業務内容など、企業のホームページだけでは読み取れない情報を集めるためにぜひ参加しましょう

種類は1day、短期、長期の3つに分けられ、長いものであれば数ヵ月にわたって実施される場合があります。インターンの雰囲気や目的を把握するため、まずは参加のハードルが低い1dayインターンに参加してみるのがおすすめです。

インターン参加のメリット
  • 職場の雰囲気がわかる
  • 細かな業務内容を把握できる
  • 早期選考につながる可能性がある
  • 本選考の練習になる
  • 就活仲間を作れる

理系学生がインターンに参加するメリットについてこちらの記事でも解説しています。

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④研究内容をわかりやすく説明できるようにする

研究内容をわかりやすく説明できるようにしておくのも、就活を成功させる秘訣です。専門的な内容を学んできた工学部の学生は、ES(エントリーシート)・面接で必ずといっていいほど研究内容に関する質問があります。

その質問では、「どんな研究をしてきたのか」に加えて「専門的な内容をかみ砕いて説明できるか」が評価ポイントとなります。セールスエンジニアのように人に説明する職種であれば、なおさら説明力が問われるため、あらかじめ準備をしておくことが重要なのです。

具体的には、専門用語を極力使わないように心掛ける必要があります。専門知識を持たない人にも理解してもらえるよう、普段使っている専門用語を別の言葉に言い換えられないか考えておきましょう

⑤推薦枠を活かす

工学部の強みである推薦枠を活かしましょう。大学推薦や教授推薦などの学校推薦をうまく活用できれば、就活を成功させられる可能性が上がります。

推薦枠のメリットはやはり、選考に合格する確率が高い点です。「大学や教授が優秀だと認めた学生」として選考に臨むことになるため、自ら企業にエントリーする自由応募よりも当然合格率が高くなります

希望すれば誰でも利用できる枠ではありませんが、利用できれば非常に有利です。

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アドバイザー

推薦をもらえるよう一定の成績をキープすることはもちろん、日頃から生活態度にも気を配りましょう。

学校推薦の合格率や注意点についてこちらの記事で解説しています。

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⑥資格を取得する

資格を持っているとかかわれる仕事の幅が広がるうえ、就活でもアピールポイントになります。実務経験なしで誰でも受験可能な資格は多いため、時間に余裕があればぜひ大学在学中に取得を目指してみてください。

ただ、志望先の仕事で実際に活かせる資格でなければ、それほど大きなアピールにはなりません。資格を取得する場合は、志望先の仕事で活かせるかを事前に確認しましょう

工学部におすすめの資格
  • 電気主任技術者
  • 無線技術士
  • 電気工事士
  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 情報セキュリティマネジメント
  • 機械設計技術者
  • CAD利用技術者
  • 技術士

こちらの記事では基本情報技術者について詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。

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加藤 大智

キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる

自分の専門スキルや興味が活かせる企業を見つけよう

工学部出身学生は、業界を絞るときに自分の専門スキルや興味を最大限活かせる企業を見つけることが大切です。そのためには先輩や現役社会人からの情報収集が重要となります。実際に働いている人の経験談や情報を得ることで、自分の視野を広げることや仕事に対する理解を深めていく手助けとなるからです。

またインターンに参加して企業の内部を直接見ることも非常に大切です。単に参加をするだけではなく、自分が実際に働くイメージを具体化させたり、具体的なプロジェクトや業務の詳細などについて質問をしてみることもおすすめですよ。実務に近い経験をすることで、働くイメージもつき、新たな発見につながることもあるでしょう。

工学部出身者の就活における注意点

工学部出身者の就活における注意点

最後に、工学部出身者の就活ならではの注意点を紹介します。就職先の幅が広い点や推薦枠を活かせる点など、多くの優位性がある工学部ですが、だからこそ気をつけなければならない点があります。

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専門知識をアピールしつつ、それに頼り過ぎないことがポイントです。

研究内容の説明だけに終始しない

工学部出身者が就活でよくやりがちな失敗が、研究内容の説明ばかりになってしまうことです。専門的な研究に取り組んだ経験は確かに素晴らしいことですが、研究内容だけではあなたの人間性を読み取れません。

企業はES・面接を通じて学生の人間性を最も知りたがっているため、人間性が伝わるような受け答えを心掛けましょう

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研究内容を回答に含める場合は、研究の中で生まれた課題への対処法や、ゼミでチームワークを発揮した経験など、人間性が伝わるエピソードも入れるようにしてください。

学んだことにこだわり過ぎない

ES・面接で志望動機や自分の強みを伝える際、学んだことにこだわり過ぎないように注意しましょう。

工学部卒の学生は専門知識が活かせることがメリットというと、専門知識を活かせる業界にしか目を向けない学生もいますが、それではもったいない場合もあります。

直接的ではなくても、工学部での知識が活かせる仕事はたくさんあるため、広い視野で検討することをおすすめします

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アドバイザー

気になる職種や業界があれば、先輩に聞いたり、インターンシップに参加したりして、積極的に調べてみましょう。

工学部で学んだ経験を活かして就職を成功させよう

全般的に就職に有利な工学部ですが、就職先の幅が広すぎて絞りづらい点や、学んだことにこだわりがちな点など、工学部の就活ならではの注意点もあります。

注意点に気を付けつつ、早めの就活スタートで希望の就職先を見極め、明確な目標をもとに準備を進めていきましょう。今回紹介した内容を参考にしながら、工学部で学んだ経験を活かし、ぜひ就職を成功させてくださいね。

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