目次
- 理系の職業は向いている内容を理解して選択することが大切
- あなたは当てはまる? 理系の職業選択の基準とは
- ①専門を追求できるか
- ②論理的思考力を生かせるか
- ③データや数値を分析できるか
- ④ものづくりに携われるか
- 理系の職業で求められる6つの能力
- ①論理的コミュニケーション能力
- ②論理的思考力
- ③課題解決能力
- ④知的好奇心
- ⑤探求心
- ⑥研究から実用化に取り組む推進力
- 理系の職業に就きたい! 最適な職業を見つける方法
- ①自己分析をして何をしたいのか把握する
- ②やりたいことが実現できる理系の職種を考える
- ③職種が絞れたらどの職業に就きたいか考える
- ④1人で悩んだら第三者に相談してみる
- どんな仕事があるの? 理系に人気の職業一覧
- 研究者
- 電子回路設計
- 機械設計
- 光学設計
- 航空整備士
- 設備エンジニア
- システムエンジニア(SE)
- AIエンジニア
- データサイエンティスト
- プログラマー
- アクチュアリー
- クオンツ
- MR・薬剤師
- 出身学部でこんなに変わるの? 学部別のおすすめ職業
- 理学部向けおすすめ職業
- 工学部向けおすすめ職業
- 農学部向けおすすめ職業
- 建築・土木系学部向けおすすめ職業
- 医学・薬学系学部向けおすすめ職業
- どこがおすすめ? 理系に人気の高い業界
- IT業界
- 半導体業界
- 自動車業界
- 化学業界
- 製薬業界
- 化粧品業界
- 押さえておきたい! 理系の就活を有利に進める方法
- ①学校推薦を使う
- ②企業からスカウトをもらう
- ③誰でも理解できるように研究内容を整理して説明する
- ④面接では会話のキャッチボールを意識する
- ⑤仕事に役立つ資格を取得してアピールする
- 企業ニーズは高い! 理系が活躍できる文系の職業
- コンサルタント業界
- 金融業界
- メーカー(技術営業)
- 自分に合った理系の職業を把握して就活を進めよう
理系の職業は向いている内容を理解して選択することが大切
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「理系向けにどのような職業があるのでしょうか?」
「自分に合っている理系の職業はどのように選べば良いでしょうか?」
理系の学生のなかには、就活をするにあたってこのような疑問を抱く人も多いのではないのでしょうか。理系の専門領域はとても広いため一概には言えませんが、自分に合った職業は必ず見つかります。
今回は理系の職業で求められる能力や自分に合った最適な職業の見つけ方について解説していきますね。これを読めば、今考えている職業とは違った方面の仕事が見つかるかもしれません。
あなたが思っている以上に、理系が活躍できる場は広いので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
あなたは当てはまる? 理系の職業選択の基準とは
就活性
キャリア
アドバイザー
大きく分けて4つあります。それぞれを詳しく解説しますね。
理系の仕事は多岐に渡るので、仕事選びの基準を明らかにしておくことで、自分のスキルを紐付けやすく、仕事を選ぶときに役立ちます。
理系の職業選択の基準について、それぞれを具体的に説明していきますね。
①専門を追求できるか
何らかの専門性を持っている理系学生にとって「専門を追求できること」は職業選択の1つの基準となります。理系学生であれば、自分の専門をとことん追求することにより成果を収め、やりがいを感じてきた人は多いことでしょう。
そのため、職業選択時も「専門を追求できること」を1つの基準にしておくことで、学生時代に得られたモチベーションを社会人になっても保つことができる傾向にあります。
そして、専門性を追求することによって「課題解決力」や「忍耐力」などの多くの特性を身に付けてきたはずです。この力は仕事においても大いに生きてくるでしょう。
②論理的思考力を生かせるか
理系学生の場合、研究や論文作成などさまざまな場面で「論理的思考力」を求められたのではないのでしょうか。そのため、理系学生の多くは「複雑な物事の道筋を立てて説明をすること」や「物事をわかりやすく紐解き説明する」などといった能力を身につけています。
論理的思考を生かせる仕事に就くことで、自分の力を発揮しやすいと言えるでしょう。また、論理的思考力は理系の職業では必ずと言って良いほど求められる能力ですので、学生時代に身に付けた能力を活かして、就活を有利に進めていきましょう。
③データや数値を分析できるか
「データや数値を分析できること」も理系学生の職業選択の1つの基準と言えます。理系学生は研究のなかで実験を重ねてデータや数値を分析することが多いため、数値解析やデータ分析が得意な人は多いです。
AIやIoT化が進化する社会にとって、数値解析やデータ分析能力はますます重要になります。授業を通して養われてきた「データ・数値を分析する力」を職業選びの基準としておくことで、社会人になってからも活躍フィールドは広がることでしょう。
④ものづくりに携われるか
多くの理系学生は実験・実習を通じて、実際に手を動かして作業することがさまざまな場面であります。実際、「ものづくり大国」として世界的な地位を築いてきた日本を支えてきたのは言うまでもなく理系出身の技術者です。
世界トップレベルの技術力を有する日本の技術者として働くことは、きっとやりがいのあることでしょう。普段から自ら「手を動かして作り上げること」から達成感を得ている人は、職業選択の軸にしておくと、仕事に対するやりがいや満足度も高くなるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
理系の専門性といっても、細分化してみるとさまざまな分野があります。さまざまな職種の中でも、より専門性の高い職種に就きたい人は大学院へ進むほうが近道です。
全体的に理系の求人としては、理系を広く募集するというよりは、工学系、農学系、薬学系などある程度絞った募集をすることが多い印象ですね。卒論テーマで研究を重ねる中で培ってきたスキルや考え方を役立たせるといったイメージで就活をおこなうと良いでしょう。
コツコツ作業をするのが好き、チームで目標に向かって動くことにやりがいを感じた、先の見えない課題解決が楽しいなど、どんなときにやりがいや楽しさを感じたのか整理しておくと職種や業界を見るときに役立ちますよ。
理系の職業で求められる6つの能力
就活生
理系の職業ってどのような能力を求められるのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
理系の職業で求められる能力は大きく分けて6つありますので、それぞれを解説していきますね。
理系には理系だからこそ求められる能力があります。理系の職業では必ずと言っていいほど使えるものばかりなので、選考でアピールできるよう求められる能力を把握しておきましょう。
①論理的コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は理系・文系問わず、企業が一番求めている能力だと言われています。どのような職業に就いたとしても、自分の考えを的確に相手に伝える必要があります。
特に、理系出身の人に対しては求められる能力は「論理的コミュニケーション能力」です。これは、会話のなかで、相手の言っていることを的確にヒアリングし、物事を客観的かつ正確に捉える能力のことです。
この「論理的コミュニケーション能力」が備わっていることで、相手のニーズを引き出すことができるため、新たに物事を生み出す理系の職業にとっては必要不可欠な能力でしょう。
②論理的思考力
理系学生の多くが学生時代に培われた「論理的思考力」も理系の職業では求められる能力と言えますね。論理的思考力を有している人は、高度な問題に対しても論理的思考力を駆使して解決策を探り、困難な問題でも解決に導いてくれます。
理系の職業は「0→1」にする仕事や「1→100」にする仕事のような困難な課題が多くあります。そのため、複雑な物事を道筋を立てて解決するために役立つ論理的思考力は、あらゆる理系の職業において求められている能力と言えるでしょう。
③課題解決能力
理系の職業では、課題を解決する力を求められる場面が多々あります。たとえば、研究職・開発職・アナリスト職、SEなどの職業では、誤差が生じると答えが導けなくなることや、うまく機能しなくなることが頻繁に生じます。
そのため、どこに誤差があるのかを見つけ出し、解決していく力が強く求められています。課題を解決するためには、問題の真因まで論理的に追求したうえで解決策を導き出す必要があるので、課題解決能力を有しているかどうかが重要なポイントになるでしょう。
④知的好奇心
未知なることへ挑戦する仕事が多い理系の職業には「知的好奇心」も大いに求められる能力と言えるでしょう。「世界初の開発」「世の中を大きく変える研究」というように、これまで誰も成しえなかったことに対する好奇心は理系の職業にとってとても重要です。
また、知的好奇心がある人は新しいことを知りたい欲求が強いため、仕事に対する姿勢が積極的で吸収力も早い傾向にあります。そのため、仕事に対する向き合い方と成長速度の観点から考えても、企業にとっては魅力的な人材に映ると言えるでしょう。
好奇心のアピールの仕方についてはこちらで解説しているので参考にしてみてください。
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⑤探求心
理系の職業において探求心はとても重要な要素です。探求心のある人は知らないことや誰もやったことのないことに対して、諦めずにやり遂げられる力を身につけています。
一見、途方に暮れるような研究であっても「前例のないもの作り上げる」という目標に対しては探求心があることでモチベーションが維持されると言っても過言ではありません。
このように未知なるものに対して、飽くなき探求心を発揮できる人は企業にとって魅力的な人材と言えるでしょう。
探求心をアピールしたい学生はこちらも参考にしてみてくださいね。
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⑥研究から実用化に取り組む推進力
理系の職業では「科学と技術の谷間を乗り越える力」つまり、研究で確立した理論を実際に形にする実機化していく力が求められます。
研究開発における世界共通の課題である「死の谷」を克服するためには研究(科学)と実機化(技術)をうまく連携させることが大切です。そのため、理系の職業には研究段階からゴールである実機化をイメージしながら進める力が求められます。
この力を持っていることをアピールできれば技術者としての優秀さをイメージさせやすくなることでしょう。
理系の職業に就きたい! 最適な職業を見つける方法
就活生
理系の職業と言っても、とても多くの職業があるのでどのように選べばよいかわからないのですが、どうしたら良いのでしょうか。
キャリア
アドバイザー
自分に合った職業を見つける最適な考え方をお伝えしますね。
理系は文系と違い就職先がある程度は定まっているものの、さまざまな職業があることに変わりはありません。どんな職業に就いたら良いのか迷ってしまう人も多いことでしょう。やみくもに職業を探すのではなく、まずは自分に合った職業を見つけることから始めましょう。
①自己分析をして何をしたいのか把握する
自分に合った職業を見つけるには何よりもまず自己分析が重要です。自己分析で把握できた自分の「強み」「弱み」「価値観」「モチベーションの根幹」を知ることで、自分に合ったフィールドが見えてきます。
また、自己分析を通じて自分は「将来何をしたいのか」を明確にすることもとても大切です。「やりたいこと」と「自分に合ったフィールド」が自分の「価値観」や「強み」に合った職業を選ぶことが大事なので、職業を選択する際は自己分析が必要不可欠と言えます。
自己分析は自分史やモチベーショングラフがおすすめ
そもそも自己分析の方法に悩んでいるという人は自分史やモチベーショングラフを用いて自己分析をしてみると良いですよ。自分史やモチベーショングラフを用いることで、自分でも気づいていなかった価値観や特性に気づくことができるでしょう。
- 自分史
自分の歴史を時系列的に書き出すことで「自分が物事を選択するときの軸」「興味関心の強いもの」が明らかになる - モチベーショングラフ
これまでのモチベーションの変化を明らかにすることで、自分はどのようなときにモチベーションが高くなるのかを理解できるため、職業選択に活かすことができる
特に自分史で対策をしたい人は以下の記事がおすすめです。
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②やりたいことが実現できる理系の職種を考える
自己分析を通じて軸が明らかになったあとは、自分のやりたいことが実現できる職種を考える必要があります。よく業界を絞ったうえで職種を選びがちですが、これは受ける会社の幅が狭まってしまうのであまりおすすめできません。
そのため、まずは「自分のやりたいことができる職種は何か」をしっかりと考えてみましょう。業界は違っても職種が同じであれば、やりたいことを実現できる可能性が高いです。そのためにも、どのような職種があるのかしっかり確認しておきましょうね。
研究職
研究職は大きく分けて、基礎研究と応用研究に分かれます。
- 基礎研究
将来的には実用化につなげるために営利目的ではなく、学術的な知識を元に新たな技術と理論を発見するためにおこなわれる研究。主に、大学や研究機関でおこなわれる研究が基礎研究に該当。 - 応用研究
基礎研究を元にして、具体的に実用化するための営利目的でおこわれる研究。また、なかにはすでに製品化されているものに対して、品質や性能の向上を目指しておこなわれる研究も応用研究に該当。主に、企業の研究部門に属して研究する。
研究職と言っても、基礎研究と応用研究では研究に対するアプローチや時間軸が大きく異なるため、どのような研究をしたいのかを明らかにしておくと良いでしょう。
- 粘り強さ
- 発想力
- 集中力
- コミュニケーション能力
- 知的好奇心
- 自分の研究結果に対して疑問を持てること
研究職に向いている人についてはこちらで解説しているので参考にしてみてください。
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開発/設計職
開発/設計職はそれぞれ以下の特徴があります。
- 開発
研究成果をもとに、サービスや製品を実用化させる仕事 - 設計
商品や機会の設計図を作る仕事
開発や設計の仕事は商品を一から作り上げる役割を担えるので、自ら手を動かしてものづくりをしたい人にとっては魅力的な職種と言えるでしょう。
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
(チームで1つのプロジェクトをおこなうため必須の能力) - 粘り強さ
- 論理的思考力
生産技術/製造技術
生産技術/製造技術はメーカーにおいて欠くことのできない重要な職種です。同じ技術職でも生産技術と製造技術は役割が違ってきます。
- 生産技術
製品の生産を効率よくおこなうために、製造工程・生産工程を考え「いかに生産性を向上させるかを考える」体制を作る仕事。 - 製造技術
質の良い製品を効率的に生産するために、適した手順や方法など「製品の作り方」を考える仕事。
- コミュニケーション能力
- 発想力、多角的な視点
- 論理的思考力
- 分析力
- 忍耐力
- 英語力
(海外スタッフとのやりとりが生じるため)
品質管理
品質管理は、製品を製造するにあたってその製品の品質が問題ないかを検証・保証する仕事です。製造現場で不良品を出さないようにすることが主な仕事になります。
また、品質のチェックだけでなく顧客ニーズを満たすための製品の品質設計をおこなう仕事も品質管理の重要な仕事です。
- リスクマネジメント力
- 観察力
- コミュニケーション能力
- 向上心
- 責任感
品質管理の仕事内容などはこちらの記事で詳しく説明しています。
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技術営業
技術営業とは、専門知識を活かして技術的な観点から顧客に営業活動をおこなう仕事です。文系営業との違いは専門的な話ができるかどうかですが、専門性が何よりも重要になるため入社後すぐに技術営業につくことはハードルが高いと言えます。
そのため、入社後まずは技術職として経験を積むことで技術営業としてのキャリアが開けてきます。
- ヒアリング力
- 論理的コミュニケーション力
- 論理的思考力
- 提案力
- 英語力
(海外企業と取引の可能性もある)
③職種が絞れたらどの職業に就きたいか考える
職種が絞れたら次は、どの職業に就きたいか具体的に考えていきましょう。たとえば、開発をおこなうエンジニアといっても、設備エンジニアとシステムエンジニアでは仕事は大きく変わります。
そのため、具体的な職業をしっかりとイメージすることで、自分の活躍できる企業が絞れてきます。入社後のミスマッチを避けるためにも自分の目でみて職業を選択するようにしましょう。
興味のある職種・職業のインターンシップに参加してみる
具体的な職業のイメージを湧かせるためには、興味のある職種・職業のインターンシップに参加してみると良いですよ。
インターンに参加することで自分が考えている職種・職業に認識違いはないか、自分にあっているかを確かめる絶好のチャンスと言えます。入社後に「こんな仕事をしたいのではなかった」と後悔しないためにも事前によく確認しましょう。
インターンの就活への活かし方はこちらでも解説しているので参考にしてみてください。
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④1人で悩んだら第三者に相談してみる
1人で悩んで結論が出ない場合は、第三者に相談してみるのもおすすめです。自分では気づけなかった視点に気づくことができますよ。
特に就活エージェントは専任エージェントがあなたにはない視点からアドバイスをします。悩んで先に進まない人は、プロのエージェントに相談しながら自分に合う職種・職業を見つけていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
理系の仕事といっても営業から技術まで多岐にわたり専門性の活かし方もさまざまなので、何か軸をもって就職活動をしていくことは非常に重要です。
学生時代の学びの中で、数学や化学などといった基礎的学問から、論文が書けるところまで積み重ねてきた過程の中には、努力や工夫が多数あったことでしょう。特に研究をおこなう際は、類似論文を読んだり、見立てをおこない、仮説を導き出すといった一連の流れがあります。研究室内で議論を交わしたり、昼夜問わず試行錯誤をするなど、経験してきたことの中で時間を忘れて取り組めたこと、没頭できたことや楽しかったことを書き出してみましょう。
社会人になってからの何十年、ずっと熱意をもって取り組めそうなことがわかればベストですし、何度も同じ作業を繰り返すことが苦にならないことに気づけたのならそれが活かせる仕事を探していきます。まず自己分析にたっぷりと時間を使い、将来どうなりたいか考えることが大切です。
どんな仕事があるの? 理系に人気の職業一覧
就活生
理系に人気の職業について具体的に知りたいです。
キャリア
アドバイザー
自分に合った職業を見つけるには、まずは職業のことを詳しく知ることが大切ですね。理系に人気の職業について解説しますね。
ここからは、理系の学生に人気の職業を紹介していきます。自分が学んできたことを活かせそうな職業や、興味を持てる職業を見つけてみてくださいね。
- 研究者
- 電子回路設計
- 機械設計
- 光学設計
- 航空整備士
- 設備エンジニア
- システムエンジニア(SE)
- AIエンジニア
- データサイエンティスト
- プログラマー
- アクチュアリー
- クオンツ
- MR・薬剤師
研究者
研究者は、人々の暮らしを便利で豊かにするために、今まで知られていなかった未知のものに対して、実験・調査・分析などを繰り返しながら、明らかにしていく仕事です。
研究をするなかで、何年も答えが出ないことや、認められないことは研究者にとって当たり前のことです。そのため、すぐに答えを求めたり、承認欲求の強い人にはあまり向いていないかもしれません。
電子回路設計
電子回路設計とは、スマホや家電などの電子機器に組み込まれている電子回路基板の設計をおこなう仕事です。具体的には、製品設計者と打ち合わせをして「どのようにして動かすのか」電子回路の構造を決めていく仕事になります。
電子回路設計では、1ミリ単位の誤差も許されないため、細かい作業が好きな人には適していると言えるでしょう。
電子機器設計は、デジタル回路設計・アナログ回路設計の2つに分かれます。
- デジタル回路設計
パソコンなどの電子機器におけるデジタル信号の処理・制御をする仕事です。今後は、EDAツールというソフトウェアを用いて設計を自動化する流れにあります。 - アナログ回路設計
電源・駆動部分の制御・アナログ信号の処理をする仕事です。職人技が求められるため、需要も年々高まってきていくとされています。
キャリア
アドバイザー
電子回路設計エンジニアを目指す場合、デジタル回路設計は自動化の流れにあるので、今後ますます需要の高まっていくアナログ回路設計を目指すと良いかもしれませんね。
機械設計
機械設計とはCAD・CAM・MAEを用いて機械の動く仕組みを設計する仕事のことです。自分の頭に思いついたアイデアを形にしていくためものづくりの根幹に携わりたい人にとっては魅力的な仕事と言えます。
機械設計の仕事は「AIに取って代わられるのでは?」と言われたりもしますが、顧客や社内でコミュニケーションを図り、ニーズを引き出すことが必要なのですぐにAIに代わる仕事ではないと言えるでしょう。
光学設計
光学設計とは、光の作用を利用して、レンズの設計をおこなう仕事です。具体的な製品を挙げると、コピー機・メガネ・デジタルカメラなど電子顕微鏡があります。
今後、医療用・スマホ用レンズに対する需要は増加していくことが予想されている職業です。また、光学技術は、世界最先端の技術は日本が有しているため、光学設計をおこないたいと考える学生にとって素晴らしい環境といえるでしょう。
航空整備士
航空整備士は、飛行機が安全に飛行できるように、飛行機の整備・点検をおこない正しく機能するようにする仕事です。整備士の多くは、空港に勤務していますが、飛行機やヘリコプターを有するテレビ局・新聞社・消防・警察で活躍している人もいます。
飛行機事故の多くは、パイロットの操縦ミスによるものではなく、整備不良によって起きていることがほとんどです。そのため航空整備士には、責任感が強く、物事に対して細かいミスも見逃さない正確な人が向いていると言えます。
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設備エンジニア
設備エンジニアとは、あらゆる設備の設計をおこなう仕事です。具体的には、配管空調・電気・下水処理などあらゆる設備の設計をおこなうのが設備エンジニアの仕事になります。
学校・ホテル・アミューズメントパークなど、それぞれまったく違う設備が必要となり、それぞれの建物に対して、専門的な知識が必要となります。そのため、常に経験や知識を増やしていける学習意欲の強い人に向いているでしょう。
設備エンジニアのような専門性の高い職業は、会社によっては人材が足りていないのが現状ですので、世の中で需要が高まっている職業と言われています。
システムエンジニア(SE)
SEとは、ソフトウェア・システムなどの仕様書を設計・開発する仕事です。SEとプログラマーの関係は次の通りです。
- SEがソフトウェア・システムなどの仕様書を設計・開発
- その仕様書をもとに、プログラマーがシステムを構築
また、将来性の見込めるSEは、第4次産業(AI・ IoT・ビッグデータ)に携われるかどうかで決まると言われています。SEを目指す人は第4次産業分野に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
キャリア
アドバイザー
変化の激しいIT業界においては、新しいものに興味を持ち吸収していく「知的好奇心」や、正確な情報を掴む「情報検索能力」も重要です。また、少しでも間違えるとシステムエラーが起きてしまうので「几帳面さ」も求められる要素です。
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AIエンジニア
AIエンジニアは、AIの開発に携わる技術者のことです。AIエンジニアを志望する人は、AIについて関心が強く、論理的に物事を考えられる人が多い傾向にあります。
AIエンジニアは、以下の2分野に大別されます。
- プログラミング
AIのソフトウェアの開発・実装をおこなう - アナリティクス
AIが学習して構成したデータの解析・分析をおこなう
AI技術の世界はまだまだ未知の領域が多く残されています。常に新しいことを学ぶことに対して貪欲で、未知のものに対する好奇心が強い人は向いているといえるでしょう。
キャリア
アドバイザー
AIエンジニアは好奇心だけではなく、日々の地道な作業が重要です。AI技術を発展させていくためには大量のデータをもとに、冷静に情報を分析して論理的に整理し、向き合っていくことが必要です。
こちらの記事ではAIエンジニアを含めたエンジニアの仕事内容について詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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データサイエンティスト
データサイエンティストは蓄積されたビッグデータを統計学、情報工学などを用いて、分析・解析し、その結果をビジネスに生かしていく仕事です。
ビッグデータ解析の専門家と言われ、ITへの関心が強く、データを論理的に分析・解析することに長けている人からの人気が高い職業です。
世の中であらゆるもののIT化が進み、情報が溢れかえっている中で、ビッグデータを扱えるデータサイエンティストの需要は、年々高まっていくと考えられるでしょう。
キャリア
アドバイザー
データサイエンティストの仕事は、1度の分析で解決できるとは限らないため、粘り強く何度も取り組む姿勢が重要だとされています。短期で結果を求める人には向かない職業と言えるでしょう。
プログラマー
プログラマーとは、プログラミング言語を使ってプログラムを組み、システムやソフトウェアを作成する仕事です。プログラマーと一言で言ってもプログラマーの種類は多岐にわたります。
- アプリケーションプログラマー(携帯・パソコンのアプリを開発)
- WEBプログラマー(ホームページなどのウェブサイトを作成)
- アプリケーションプログラマー(携帯やパソコンのアプリケーションを作成)
- ゲームプログラマー(ゲームの作成)
IT化の進む現代では、多くの企業がプログラマーを必要としています。興味のある分野が明らかになったら、プログラマーを募集しているかを確認してみましょう。
キャリア
アドバイザー
プログラミングは問題を解決する時、正解を導き出すアプローチや正解も多数存在しています。そのため、決まりきったやり方や考え方ではなく、柔軟に多角的に物事を捉えられる人はプログラマーに向いていると言えますね。
アクチュアリー
アクチュアリーとは、数理業務のスペシャリストです。具体的な仕事内容は、経済・政治情勢を考慮しながら、確率論・統計学を駆使して「将来の収支予測」「リスク分析」をおこなうことです。
多くのアクチュアリーは保険会社に所属して「保険料の算出」「保険商品の作成」「資産運用」など多くの業務をおこなっています。ほかにも、信託銀行・コンサルティング会社、官公庁などにも所属し活躍している人もいます。
社会の変動に対応できるよう新しい知識を学ぶ必要性があるため、向上心・知的好奇心の強い人が向いている傾向にあります。
キャリア
アドバイザー
高校レベルの数学(線形代数・微積分・確率・統計など)を理解している必要があるため、苦手意識がある人には向いていないかもしれませんね。
クオンツ
クオンツとは、金融業界で働く数学・物理学の専門家のことです。具体的な仕事内容は、金融工学(高度な数学・物理学)を用いて、企業業績・マーケット動向を予測・分析して、将来的なリスクを算出し、投資戦略の考案・金融派生商品(デリバティブ)の開発をおこなうことです。
- 金融商品を販売する際、どのようにすれば利益最大化を図れるかを分析すること
- 企業の倒産の確率を算出すること
などを、数学的・統計学手法を用いて算出するなど多くの業務を担っています。
主に金融業界で活躍してきたクオンツですが、近年は、保険業界・コンサルティング業界にも活躍の場を広げてきています。クオンツは、企業業績や株価を分析し、数値化したデータに基づいて予測していく仕事になるので、数字に強く、論理的思考力を持っていることが強く求められます。
クオンツの仕事は試行錯誤を繰り返し、数ヶ月~数年単位で取り組む仕事が多いため、探求心や粘り強さもとても重要な能力です。
キャリア
アドバイザー
数学的な能力が重要になってくるので、自信のない人には向かないと言えるでしょう。
MR・薬剤師
医療に関して興味関心が強く、社会の役に立ちたいと考えている学生からの志望度は高い傾向にあります。
- MR
MRとは医薬情報担当者の略。医師や薬剤師に対し、自社の薬について(成分・使用方法・効能など)説明をする。また、医薬書には載っていない情報・認可前の薬品に関する情報を伝える重要な仕事でもある。 - 薬剤師
薬剤師は、病院・薬局に勤務し、医師の処方箋に従い薬を調剤・服薬指導をおこなう。製薬会社に所属し、薬品の開発に携わることも。
製薬会社では、常に新しい薬の開発が進められ、MR・薬剤師は、新薬に関する知識を勉強する必要が出てきます。また、研究が進めば、既存の薬に対する知識も更新されていくので、常に最新の知識を身につけておく必要がありますね。
MR・薬剤師共に、新薬に対する知識を勉強し続け、深めていける人が向いていると言えます。
キャリア
アドバイザー
薬は服用の方法や容量に関して、一切の誤差が認められませんので、責任感や正確さといった能力も重要な要素になってくるので、その点に自信のない人は避けた方が良い職種と言えるでしょう。
製薬会社への就職を考えている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。
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就職難易度が高い製薬会社へ入社するために必要な事前情報を解説!
製薬会社の就職は、職種別にもとめられる人材の把握と事前準備の徹底が有利な選考につながります。 この記事では難易度が高い要因、事前準備、トレンド、志望動機のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 職種別の例文も参考にして内定を勝ち取りましょう!
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出身学部でこんなに変わるの? 学部別のおすすめ職業
就活性
理系の職業っていろいろあるんですね。でも、理系といっても出身学部によっておすすめの職業も変わるのではないでしょうか。
キャリア
アドバイザー
まさにその通りです! 理系と言ってもバックグラウンドがさまざまですので学部別でおすすめ職業を紹介していきますね。
理学部向けおすすめ職業
世の中のさまざまな自然現象を理論的に解明して、それを証明する理学部ですが、おすすめ職業は次の通りです。
- ITエンジニア
- 保険・金融の専門職
- 光学設計
- 製薬、食品、化学メーカーの研究開発職
理学部の職業では金融の専門職や高い数学能力が求められます。なかでも、ITエンジニアへ就職する割合が比較的高く、次いで、プログラマー・SEも人気です。
また、理学部の学生に人気な研究職の採用が多い業界として、鉄鋼業界が挙げられます。鉄鋼業界についてはこちらの記事を参考にしてください。
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工学部向けおすすめ職業
ものづくりのための実践的な知識や技術を学ぶ工学部ですが、おすすめ職業は次の通りです。
- 機械設計
- 品質管理
- 航空整備士
- 電子回路技術者
- サービスエンジニア
工学部では、機械設計・機械の製図や開発など新しい機械を作る職業の人気が高い傾向にあります。
こちらの記事で工学部の学生におすすめの就職先を紹介していますので、併せて参考にしてみてください。
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農学部向けおすすめ職業
農学部向けのおすすめ職業は次の通りです。
- 品質管理
- ファーム
- 飼育員
- JA
農学部の人が従事する一番多い職業としては、品質管理の仕事です。品質管理の中でも、農学部出身者は「食品の品質管理」を担当することが多いようです。
農学部生の就職先について詳しくはこちらの記事でも解説しています。
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建築・土木系学部向けおすすめ職業
建築・土木系学部向けおすすめ職業は次の通りです。
- 意匠設計:建物の外観
- 構造設計:建物の強度や構造
- 内装設計:建物の内装
- インテリアデザイナー
- 建築施工管理:建築現場の現場監督 安全・品質管理・作業工程の確認
- 土木設計技術者:道路・トンネル・ダムなど土木建造物の設計
- 土木施工管理:土木建造物の工事における現場監督
- 測量士:工事予定地の測量・状態を図面に起こす
建築・土木系学部出身者は、設計士として働く人が多い傾向にあります。
ほかに建築学部におすすめの職業はこちらの記事で紹介しています。
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医学・薬学系学部向けおすすめ職業
医学部向けおすすめ職業は次の通りです。
- 臨床医:医療業界(大学病院・公立病院・一般病院)
- 研究医:研究機関(大学の研究室・民間の研究室)
- 医療技官:厚生労働省での保健医療に関する制度作り
- 歯科医師
医学部の人の多くは、研究医・医師として働きますが、中には医療系コンサルタントに従事する人もいます。
こちらの記事では医療業界の志望動機の作り方を解説しています。医療業界を目指す学生はぜひ目を通してみてください。
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一方で、薬学部向けおすすめ職業は次の通りです。
- 研究職:製薬会社で新しい薬の研究をする
- 開発職:製薬会社で新薬の確認作業
- 病院
- 調剤薬局
- ドラッグストア
薬学部の就職先として製薬会社での研究職は一番の花形だと言われていますが、非常に競争率が高いと言えるでしょう。
薬学部におすすめの就職先に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみましょう。
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どこがおすすめ? 理系に人気の高い業界
就活生
理系の学生に人気の業界ってどのような業界でしょうか?職業だけでなく業界のことも理解しておきたいです。
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理系の場合、出身学部や希望する職業で変わりますが、共通的に人気の高い業界を紹介していきますね。ぜひ参考にしてみてください。
ここからは理系の学生からの人気が高い業界について説明していきます。就職先が決め切れない人は、業界単位で職業を探すのも一つの手ですよ。
IT業界
IT業界はITへの関心が強く、理系全体の学生から注目されている業界です。IT産業は、最先端でありかつ変革の激しい業界でもあるので、好奇心の強い人には活躍の幅が広く、とてもやりがいのある業界だといえるでしょう。
また、以下の要因でITへの需要はますます増していくと見られています。
- コロナによるリモートワークの促進
- 仮想通貨の広がり
- 5Gの実装
- 第4次産業(AI・IoT・ビッグデータ)の発展
さらに、経済産業省の調査結果によると、2030年には、約59万人のIT人材が不足するとの予測が出ています。(経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」を参照)それに伴い採用も活発化してくるので、狙い目の業界とも言えるでしょう。
IT業界についてはこちらで解説しているので参考にしてみてください。
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半導体業界
半導体業界は大学や大学院で「電子工学」や「情報通信工学」を学び、エンジニア職を志す学生から人気の高い業界です。
具体的には、半導体はPC・スマホ・家電製品や住宅などあらゆるものに搭載されているため、私たちの生活になくてはならないものと言えます。
理系出身者の仕事としては以下が挙げられます。
- 設計研究開発(半導体・製造装置の設計・開発)
- 評価検証(半導体・半導体装置の品質を確認する)
- 資材調達(自社製品に必要な資材の調達)
半導体業界は次の3点において今後将来性を見込めると言われています。
- 自動車業界の自動運転化に伴う衝突防止システム
- 大量の情報を高速に処理するために、HDDからSSDへの移行
- IoT・AI・クラウドサービスへの需要
以上の発展には理系出身者の力は欠かせないものになってきます。そのため理系の学生は、今後も半導体業界での活躍が期待できるでしょう。
自動車業界
自動車業界は、日本の基幹産業の1つでとても人気の根強い業界です。自動車業界で働く理系出身者は、研究職(技術・材料研究)・開発職(市販車の設計など)・生産技術職(工場の生産管理・設備管理)に従事しています。
ただ「100年に一度の変革期」と呼ばれるほど自動車業界は不透明さが増しているのも事実です。理由はEV化の進展に伴う内燃機関の衰退、CASEへの対応があげられます。
ですが、自動車業界も生き残りをかけて以下のことに取り組んでいます。
- 次世代車の研究開発・普及
CO2排出量削減のため、世界的に次世代車(EV・水素自動車)の研究・開発が急務です。日本ではまだ次世代車の分野が弱いのが現状なため、次世代車の開発に成功した会社が、次の自動車業界を担っていくことになると言われています。 - CASEへの対応
AIを使った自動運転技術やIoTを用いた最先端技術の開発です。自動車業界が最も力を入れて開発している分野になります。自動運転の実用化に向けて、研究・開発には多くの理系人材が重宝されるでしょう。
自動車業界の先行きが不透明だとされる中でも「次世代車の普及」「自動運転車の実用化」を目指す自動車業界の理系出身者の活躍は期待できるといえるのではないでしょうか。
自動車業界についてさらに詳しく調べたい場合はこちらの記事が参考になりますよ。
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化学業界
化学業界は、石油を加工して、ガソリン・樹脂・ゴム・合成繊維・プラスチックなどを作り出しています。化粧品・住宅・医薬品・自動車・家電などあらゆるものの材料となるものですね。そのため、物理・機械・薬学・電気・電子など自分の専門を生かしたいあらゆる学生から人気の高い業界です。
化学品業界は、石油価格の上昇により業績悪化につながる点は懸念が必要ですが、化学業界の将来性は明るいと言われています。世界がIoTやAI化に注力していく中で、製品を製造するときに必要とされる樹脂・半導体素材は化学メーカーが作り出すことになるからです。
化学業界はこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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製薬業界
製薬業界は専門性が高く、給与も安定しているため、理系の学生から高い人気を集めています。特に、薬を扱うということもあり、責任感の強い学生の志望度は高い傾向があります。
理系出身者の従事する職種として、新薬の研究開発・MRが挙げられますが、どちらも非常に競争率が高いでしょう。
世の中から、病気がなくならない限り必要とされ続け、私たちの生活にとってなくてはならない業界と言えるのではないでしょうか。
製薬業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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化粧品業界
化粧品業界も理系出身者にとって人気業界の1つです。なかでも、研究・開発職は、理系出身者の人気は高い職種と言えます。
今後の化粧品業界は以下の3点に注力するとされています。
- シニア層の開拓
- 海外進出
- 男性スキンケア
高齢化の進む日本における消費を伸ばすために、シニア層の開拓と海外進出が化粧品業界の今後には重要とされています。また、開拓の余地のある男性向けのスキンケア市場も発展途中であり、今後も開発・展開が進められていくことでしょう。
このように、商品開発余地のある業界のため、理系出身者にとって活躍の期待できる業界と言えるのではないでしょうか。
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専門性の求められる分野で、成長が見込める業界や大手企業は不動の人気ですね。自分の作った商品や自社が取り扱うブランドの使用者が多くすそ野が広いということはモチベーションにもなりますし、やりがいにもつながります。
人の役に立つという側面でも、多くの人の生活を支えたり命を救うといった事業の企業が多く含まれ、学生の琴線に触れているのではないでしょうか。
また昨今は「個人の力で稼ぐ」といったフレーズをよく耳にします。独立する人が増え、副業の時代などといわれていますが、そうであればあるほど「ファーストキャリア」は非常に重要ですよね。
知名度の高い企業や、名の知れた商品にはほかにはない良さや特徴があるのは明白です。ファーストキャリアを大切にするという意味では、そういったものに早いうちから触れておきたいと思う人も多いでしょう。
押さえておきたい! 理系の就活を有利に進める方法
就活生
職業や業界については理解できました。最後に就活を有利に進める理系ならではの方法があれば教えてください。
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わかりました。文系と違って理系ならではの就活の進め方はあるのでしっかりと理解しておきましょうね。
文系と違い、理系学生には理系ならではの就活の進め方があります。理系特有の進め方を知って、就活を有利に進めていきましょう。
①学校推薦を使う
文系の学生にはない理系学生に特有の制度として「学校推薦」があります。学校推薦は具体的には2種類存在します。
- 学校(学科)推薦
学校に企業から寄せられる求人に対して、教授の推薦状を添えて応募するものです。推薦を受けるためには、学内で選考に通過する必要があります。 - 教授推薦
研究室単位で特定企業への推薦枠が決まっている推薦です。教授のコネクションを通して企業に推薦がおこなわれるものになります。担当教授によって持っているコネクションが大きく違ってくるのが特徴です。
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教授推薦を取得するには日ごろから教授とコミュニケーションを取っておくことも大事です。また、どちらの推薦を使った場合も、内定が出たら断ることは難しいので注意しておきましょう。
学校推薦について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみると良いでしょう。
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②企業からスカウトをもらう
逆求人サイトを活用して企業からスカウトをもらうのもおすすめです。 逆求人サイトを活用するメリットは、以下の3点です。
- 特別選考の案内がくる
- 自分では知りえない企業・見ていなかった企業からもオファーが届くため、自分の可能性を広げられる。
- 自己診断をして、自分に合った企業も調べることができ、自己診断後、自分に適した会社が分かるようになる。
特定の専門性を持った人材を探している企業の場合は、スカウトを駆使して一本釣りをする傾向が強いです。そのため、スカウトサービスは特定の専門性を有している理系学生に適したサービスと言えるでしょう。
③誰でも理解できるように研究内容を整理して説明する
研究内容は複雑で専門用語も多く出てくるため、実際は誰しもが理解できるわけではありません。どれだけ素晴らしい研究をおこなっていても、面接の場で相手に理解してもらえなければ評価されにくくなります。
面接官に専門知識がない場合もあるので、誰もが理解できる言葉・内容に整理して伝えられるようにしましょう。
研究概要のまとめ方・伝え方はこちらで紹介しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
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④面接では会話のキャッチボールを意識する
一般的に理系の学生は「コミュニケーション力が弱い」というイメージが定着している傾向があります。そのため、日頃から会話のキャッチボールを意識して、コミュニケーションを円滑に図れるように心掛けてみてください。
「コミュニケーションが弱い」というマイナスのイメージを払拭できれば、むしろほかの学生との差別化要因となり、就活を有利に進めることができるでしょう。
⑤仕事に役立つ資格を取得してアピールする
仕事に役に立つ資格を取得して、ESや面接でアピールしていきましょう。就活の時点では要求されない資格だとしても、持っていると有利に働く資格があります。
また、企業によっては、資格を有していることで、給料が上乗せされることもあるでしょう。自身が希望する職業が明確なのであれば、必要な資格を取得しておくことは賢い選択といえます。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 危険物取扱者
- 知的財産権管理技能士
- 建築士
- TOEIC・TOEFL
基本情報技術者についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
「理系」を募集している企業に就職しなければと思いすぎないことが成功の秘訣かもしれませんよ。というのも「理系=研究開発、分析」といった職種は限られており、学部卒では難しいという現実があるからです。
培った分析スキルが直接的に活かせるかといった点ばかりにとらわれると視野が狭くなり、そればかり追求してしまいますが、どう生かすかではなく、何がしたいかをまず考えてみることです。したいことに近づくために入った学科、研究室ですよね。初心に立ち戻り、自分の心に聞いてみましょう。
さらに理系・文系関係のない企業の選考も受けることができますから、チャンスが増えますね。専門性にこだわらなければ、目標到達までのアプローチが論理的で粘り強い理系学生には多くのチャンスがありますよ。
このほかに、理系の学生が就活において押さえておきたいポイントなどについて、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ目を通してみてください。
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企業ニーズは高い! 理系が活躍できる文系の職業
理系出身というと、自分の専門分野を生かせる企業に就職するしか道はないように思いがちですが、理系出身者の基礎能力は文系の職業でも大いに求められています。
中でも「論理的な考え方」「データを分析する力」は、文系就職においてとても重宝される能力です。
ここからは多くの理系出身者が活躍する文系の職業を紹介していきます。理系だから受けられないことはなく、理系出身者を求める企業もあることを念頭に置いておいてくださいね。
コンサルタント業界
コンサルタント業界では「論理的思考力」「問題解決能力」の2つの能力が重要だとされているため、その点に強い理系出身者を積極的に採用しています。顧客の抱える問題を浮き彫りにし、データを分析し、論理的な方法を用いて解決策を見つけていく作業は、理系の授業でおこなわれる過程と全く同じではないでしょうか。
コンサルタント業界では、理系の得意とする能力が大いに生きてくると言えるでしょう。
- 戦略系コンサルタント
- 会計コンサルタント
- ITコンサルタント
- 組織・人事コンサルタント
- シンクタンクコンサルタント
- 国内独立系(中小企業、ベンチャー)コンサルタント
コンサルタントと言ってもさまざまなので自身の興味・関心のあるコンサルティング会社を見つけてくださいね。
コンサルタント業界についてはこちらで解説しているので参考にしてみてください。
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コンサルならではの志望動機づくりのために知っておきたい4つの要素を紹介します。今回の記事ではキャリアアドバイザーがコンサル業界で求められる人物像を元に、職種別の志望動機例文も紹介するので、コンサル業界を目指す就活生のみなさんは必見です。
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金融業界
金融業界では、理系出身者が身につけている「論理的思考力」「数字への強さ」はとても重要です。客観的データに基づく論理的思考はカネを扱う金融業界にとって、とても重宝されます。
理系が活躍できる職種としては、具体的に以下のような仕事があります。
- トレーダー
- リサーチ・アナリスト
- ファンドマネージャー
- セールス
- 金融商品を作り出す
リサーチ・アナリスト、トレーダー、ファンドマネージャーでは、研究を通して養われてきた「データを収集する能力」や「数学的な知識を用いて分析する力」を生かすことができるでしょう。
セールスでは、顧客に対して論理的に説明する能力や数字に対する強さが求められています。このように、金融業界ではすべての職種において、理系の能力を必要としていると言えるでしょう。
こちらの記事では、金融業界についての基本的な知識から志望動機の書き方まで網羅的にチェックすることができますよ。
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金融業界の志望動機を作成する際は、業界の特徴をしっかりと理解して印象に残るもの作成することが大切です。今回は金融業界の業種や職種を紹介するとともに、キャリアアドバイザー監修のもと志望動機で押さえておきたいポイントを紹介していきます。業種別で志望動機の例文も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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メーカー(技術営業)
理系の人が活躍できる職業としてメーカー(技術営業)があります。セールスエンジニアと呼ばれる技術営業は、技術や製品に関する専門的な知識を用いて営業をおこなうので、同分野の研究をおこなっている学生には適した職業と言えます。
一般的に文系の営業に動向して顧客のニーズを聞き出し「技術について論理的に分かりやすく伝えること」が求められます。論理的思考力・技術的能力に秀でた技術営業は、企業において重要なポジションを築いています。
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メーカーへの就職は業界・企業研究を念入りにおこなうと周囲と差をつけることができますよ。 この記事では、メーカーの職種、向いている人、志望動機のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 徹底的な自己分析をして志望動機の説得力を高めましょう!
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自分に合った理系の職業を把握して就活を進めよう
今回は多くの理系の職種・職業を紹介してきました。理系の専門領域はとても広いため職業領域も広範囲にわたります。
自分に合った職業を把握して理系の職業の理解はもちろんのこと、求められる能力も理解しておきましょうね。今回紹介したことを参考にして、自分に合った理系の職業を把握して就活を進めましょう。
理系の学生が職業を選択する基準ってどのようなものがあるのでしょうか。