目次
- 理系の職業は適性を理解して選択することが大切!
- 【人気の職業一覧】みんなは何を選んでる? 理系が選ぶ職種を知ろう
- ①研究者
- ②電子回路設計
- ③機械設計
- ④光学設計
- ⑤航空整備士
- ⑥設備エンジニア
- ⑦システムエンジニア(SE)
- ⑧AIエンジニア
- ⑨データサイエンティスト
- ⑩プログラマー
- ⑪アクチュアリー
- ⑫クオンツ
- ⑬MR・薬剤師
- 【学部別の職業一覧】「学んできたこと」から絞り込もう! 理系におすすめの職業
- 理学部向けおすすめ職業
- 工学部向けおすすめ職業
- 農学部向けおすすめ職業
- 建築・土木系学部向けおすすめ職業
- 医学・薬学系学部向けおすすめ職業
- 【人気の業界一覧】「業界」から絞り込もう! 理系に人気の高い業界
- IT業界
- 半導体業界
- 自動車業界
- 化学業界
- 製薬業界
- 化粧品業界
- 就きたい職業がわからない人へ! 最適な職業を見つける方法4ステップ
- ステップ①「理系の職業選びの基準」を参考に自分の軸を明確にする
- ステップ②理系の職業で活かせる自分の強みを考える
- ステップ③軸と強みがマッチする理系の職種を考える
- ステップ④どの職業に就きたいか考える
- 押さえておきたい! 理系の就活を有利に進める方法
- ①推薦制度を使う
- ②企業からスカウトをもらう
- ③理系学生向けのインターンシップに参加する
- ⑤仕事に役立つ資格を取得してアピールする
- 自分の軸や強みにマッチした理系の職業一覧を把握して就活を進めよう!
理系の職業は適性を理解して選択することが大切!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「理系の場合どのような職業がありますか?」
「自分に合う理系の職業はどのように選べば良いでしょうか?」
理系の学生のなかには、就活にあたってこのような疑問を抱く人も多いのではないのでしょうか。理系の就職先はとても広いため一概には言えませんが、自分に合った職業は必ず見つかります。
この記事では、理系の職業で求められる能力や自分に合った職業の見つけ方について解説していきます。理系が活躍できる場は広いので、ぜひ最後までチェックして就職先について考えを深めてみてくださいね。
【人気の職業一覧】みんなは何を選んでる? 理系が選ぶ職種を知ろう

就活生

キャリア
アドバイザー
理系に人気の職業は数多く存在します。特に人気なものをいくつか紹介していくので、自分に合いそうか考えながらチェックしてみてください。
理系の学生が持つ素質や能力は、あらゆる分野の職業に活かすことができます。人手不足が叫ばれる昨今、理系の学生の需要はますます高まってきていますよ。
ここからは、理系の学生に特に人気が高い職業を13個紹介していきます。それぞれの仕事内容や魅力を理解し、自分にマッチするものがあるか考えてみてください。
①研究者
研究者は、実験・調査・分析などを繰り返しながら、まだ誰も解明していない自然界の仕組みや社会課題などを明らかにしていく仕事です。
たとえば不治の病と言われていたような病気の治療法を見つけたり、環境に負荷の少ない画期的な素材を開発したりといったことが挙げられます。
また、実験で得られたデータをもとに論文を発表したり、研究費を獲得するために企業やほかの研究機関との共同研究を提案したりといったことも研究者の仕事の一つです。
- 実験、調査、観測
- 論文の執筆、発表、査読
- 共同研究の提案
- 後輩への指導

キャリア
アドバイザー
研究をするなかで、何年も答えが出ないことや、認められないことは研究者にとって当たり前のことです。そのため、すぐに答えを求めたり、承認欲求の強い人にはあまり向いていないかもしれません。
②電子回路設計
電子回路設計とは、スマートフォンや家電などの電子機器のなかにある電子回路を設計する仕事です。具体的には、製品設計者と打ち合わせをして「どのようにして動かすのか」電子回路の構造を決めていく仕事になります。
電子回路設計では、1ミリ単位の誤差も許されないため、細かい作業が好きな人には適していると言えるでしょう。
電子機器設計は、デジタル回路設計・アナログ回路設計の2つに分かれます。
- デジタル回路設計
電子機器を動かすためのデジタル信号を設計・開発する仕事。今後は、EDAツールというソフトウェアを用いて設計を自動化する流れにある - アナログ回路設計
音や光などのアナログな信号を取り扱う電子回路を設計する仕事。職人技が求められるため、需要も年々高まっていくとされている

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アドバイザー
特にアナログ回路設計はあらゆる産業に必要であることや人手不足の影響などから、今後ますます需要が高まっていくと言われていますよ。
③機械設計
機械設計とはCAD・CAM・MAEを用いて機械の動く仕組みを設計する仕事のことです。思いついたアイデアを形にしていく仕事であるため、ものづくりの根幹に携わりたい人にとっては魅力的な仕事と言えます。
機械設計の仕事は「AI(人工知能)に取って代わられるのでは?」と言われたりもしますが、顧客や社内でコミュニケーションを図り、ニーズを引き出すことが必要な仕事です。すぐにAIに代わられる仕事ではないと言えるでしょう。
- 自動車・輸送機器
- 産業用ロボット・工作機械
- スマホ・家電
- 医療機器

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アドバイザー
機械があるところには必ず機械設計の仕事があります。活躍できるフィールドが広いのも魅力の一つですね。
なお、以下の記事ではものづくりの業界の志望動機の書き方について解説しています。ものづくり業界を目指したい人はぜひ参考にしてみてください。
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④光学設計
光学設計とは、光の作用を利用して、レンズの設計をおこなう仕事です。具体的な製品を挙げると、コピー機・メガネ・デジタルカメラなどの電子顕微鏡があります。
そのほかにも、スマホやAR/VRなど日常生活におけるさまざまな機器に必要とされるのが光学設計の技術です。今後、医療用・スマホ用レンズなどに対する需要は増加していくと言われているため、ニーズが高まっていくことが想定されます。
- 医療機器(内視鏡、眼科検査装置)
- 自動車(車載カメラ、ヘッドアップディスプレイ、LiDAR)
- カメラ、プロジェクター、顕微鏡、望遠鏡
- スマホ、AR/VR機器
また、光学技術においては日本が世界最先端の技術を有しているため、光学設計をおこないたいと考える学生にとって素晴らしい環境と言えるでしょう。

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アドバイザー
光学設計は非常に専門性が高く、身に付けるハードルが高いスキルです。だからこそ一度習得すれば、さまざまな業界から求められる、希少性の高い人材になることができますよ。
⑤航空整備士
航空整備士は、飛行機が安全に飛行できるように飛行機の整備・点検をおこない正しく機能するようにする仕事です。整備士の多くは空港に勤務していますが、飛行機やヘリコプターを有するテレビ局・新聞社・消防・警察で活躍している人もいます。
飛行機事故の多くは、パイロットの操縦ミスによるものではなく、整備不良によって起きると言われています。そのため航空整備士には責任感が強く、物事に対して細かいミスも見逃さないような正確性を持つ人が向いていると言えます。
以下に、航空業界についての詳細や自己PRで責任感をアピールする方法について解説した記事をまとめています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
航空業界の就活を成功させる4つの秘訣|業界研究と職種一覧
10例文|「責任感」の自己PRは3ステップで伝える! NG例付き
⑥設備エンジニア
設備エンジニアとは、あらゆる設備を設計する仕事です。具体的には、配管空調・電気・下水処理などあらゆる設備の設計をおこないます。
学校・ホテル・アミューズメントパークなどそれぞれにまったく違う設備が必要となるため、それぞれの建物に対して専門的な知識を持つことが必要となります。そのため、常に経験や知識を増やしていける学習意欲の強い人に向いているでしょう。

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アドバイザー
設備エンジニアのような専門性の高い職業は人材が足りていないのが現状なため、需要が高まっていると言われています。
⑦システムエンジニア(SE)
SEとは、ソフトウェア・システムなどの仕様書を設計・開発する仕事です。特に今後需要が増していく第4次産業(AI・ IoT・ビッグデータ)に携わるSEは将来が明るいと言われています。SEを目指す人は、第4次産業分野に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
なお、SEとプログラマーの違いがよくわからないという人もいるかもしれませんが、上流工程を担当するか下流工程を担当するかという点で仕事内容には大きな違いがあります。しっかり押さえておきましょう。
- SEがソフトウェア・システムなどの仕様書を設計・開発
- 仕様書をもとにプログラマーがシステムを構築

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アドバイザー
IT業界は変化が激しいため、新しいものに興味を持ち吸収していく知的好奇心や、正確な情報をつかむ情報検索能力も重要です。また、少しでも間違えるとエラーが起きてしまうので几帳面さも必要とされるでしょう。
SE職に就きたい人は、以下の記事も目を通してみてください。さらに詳しい仕事内容や向いている人の特徴を解説しています。
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⑧AIエンジニア
AIエンジニアは、AIの開発に携わる技術者のことです。AIについての関心が強く、論理的に物事を考えられる人に向いていると言えるでしょう。
なお、AIエンジニアは以下の2つの分野に分かれます。
- プログラミング:AIのソフトウェアの開発・実装をおこなう
- アナリティクス:AIが学習して構成したデータの解析・分析をおこなう
また、AI技術の世界はまだまだ未知の領域が多く残されているため、知的好奇心が強く常に新しいことを学ぶことに対して貪欲で、未知のものに対する好奇心が強い人に向いていると言えます。

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アドバイザー
AIエンジニアは好奇心だけではなく、日々の地道な作業が重要です。AI技術を発展させていくためには大量のデータをもとに、冷静に情報を分析して論理的に整理し、向き合っていくことが必要ですよ。
⑨データサイエンティスト
データサイエンティストは統計学、情報工学などを用いて蓄積されたビッグデータを分析・解析し、その結果をビジネスに活かしていく仕事です。
ビッグデータ解析の専門家といわれ、ITへの関心が強く、データを論理的に分析・解析することに長けている人向きの職業です。
世の中であらゆるもののIT化が進み情報が溢れかえっているなかで、ビッグデータを扱えるデータサイエンティストの需要は年々高まっていくと言えるでしょう。

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データサイエンティストの仕事は何度も分析を重ねる必要があるため、粘り強く取り組む姿勢が重要とされます。短期で結果を求める人には向かない職業かもしれません。
⑩プログラマー
プログラマーとは、プログラミング言語を使ってプログラムを組み、システムやソフトウェアを作成する仕事です。一口にプログラマーといっても、その種類は多岐にわたります。
- アプリケーションプログラマー(携帯・パソコンのアプリを開発)
- Webプログラマー(ホームページなどのウェブサイトを作成)
- アプリケーションプログラマー(携帯やパソコンのアプリケーションを作成)
- ゲームプログラマー(ゲームの作成)
IT化の進む現代では、多くの企業がプログラマーを必要としています。興味のある分野が明らかになったら、プログラマーを募集しているかを確認してみましょう。

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アドバイザー
プログラミングは問題を解決するとき、正解を導き出すアプローチや正解も多数存在しています。そのため、柔軟かつ多角的に物事をとらえられる人はプログラマーに向いていると言えますね。
⑪アクチュアリー
アクチュアリーとは、数理業務のスペシャリストです。経済・政治情勢を考慮しながら、確率論・統計学を駆使して「将来の収支予測」「リスク分析」をおこないます。
- 保険会社
- 信託銀行
- 監査法人
アクチュアリーの仕事は、社会の変動に対応できるよう新しい知識を学ぶ必要性があるため、向上心・知的好奇心の強い人が向いている傾向にあります。

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高校レベルの数学(線形代数・微積分・確率・統計など)に加えて実務では大学レベルの数学を理解している必要があるため、そういった分野を得意としている人も向いているでしょう。
⑫クオンツ
クオンツとは、金融業界で働く数学・物理学の専門家のことです。金融工学(高度な数学・物理学)を用いて企業業績・マーケット動向を予測・分析することで将来的なリスクを算出し、投資戦略の考案・金融派生商品(デリバティブ)の開発をおこないます。
数字に強く、論理的思考力を持っていることが強く求められる仕事と言えるでしょう。
- 金融商品を販売する際、どのようにすれば利益最大化を図れるかを分析すること
- 企業の倒産の確率を算出すること
おもに金融業界で活躍してきたクオンツですが、近年では保険業界・コンサルティング業界にも活躍の場を広げています。

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試行錯誤を繰り返し、数カ月~数年単位で取り組む仕事が多いため、探求心や粘り強さが重視されます。一方で数学的な能力が重要になってくるので、自信のある人は十分に活躍できる仕事です。
⑬MR・薬剤師
MRや薬剤師は、医療に関して興味・関心が強く、社会の役に立ちたいと考える人に向いている職業です。MRはおもに医師や薬剤師に自社の薬の説明をおこない、薬剤師は患者に対し飲み方や効果、注意点などを説明します。
- MR
医薬情報担当者の略。医師や薬剤師に対し、自社の薬について成分・使用方法・効能などを説明する。また、医薬書には載っていない情報・認可前の薬品に関する情報を伝える役割も担う - 薬剤師
病院・薬局に勤務し、医師の処方箋に従い薬を調剤・服薬指導をおこなう。製薬会社に所属し、薬品の開発に携わることもある
製薬会社では常に新しい薬の開発がおこなわれているため、MR・薬剤師は常に新薬に関する知識を勉強しなければなりません。また研究が進めば既存の薬に対する知識も更新されていくので、常に最新の知識を身に付けておく必要がありますよ。
そのためMR・薬剤師ともに、新薬に対する知識を勉強し続け、深めていける人が向いていると言えます。

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なお、薬品の説明には一切の誤差が許されないので、責任感や正確さといった能力も重要な要素になってきます。
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【学部別の職業一覧】「学んできたこと」から絞り込もう! 理系におすすめの職業

就活生
理系の職業っていろいろあるんですね。でも、理系といっても出身学部によっておすすめの職業も変わるのではないでしょうか。

キャリア
アドバイザー
その通りです! 理系といってもバックグラウンドはさまざまです。ここからは、学部別でおすすめの職業を紹介していきますね。
理系は学部レベルであっても専門性の高い知識を学ぶことが多いため、その知識を活かしたいと考える人も多いでしょう。ここからは、学部別におすすめの職業を紹介していきます。自分の知識や能力が十分活かせるものがあるか、チェックしてみてください。
理学部向けおすすめ職業
自然現象の根源にある法則などを解明し、その証明をすることを学んできた理学部の学生は、「論理的思考力」や「分析能力」を身に付けている場合が多いです。以下の職業では、そういった力を活かしやすいと考えられます。
- ITエンジニア
- 保険・金融の専門職
- 光学設計
- 製薬、食品、化学メーカーの研究開発職

キャリア
アドバイザー
なかでも数学・物理・情報科学系の学生は、その素養が活かせるITエンジニアに就職する人が多いと言われています。
工学部向けおすすめ職業
ものづくりのための実践的な知識や技術を学ぶ工学部では、学んだ内容がそのまま就職先で活かせる場合が多いです。そのため、大学で学んだ知識やスキルを活かせる技術職や研究開発職を志望する学生が多く見られます。
- 機械設計
- 品質管理
- 航空整備士
- 電子回路技術者
- サービスエンジニア

キャリア
アドバイザー
設計や開発だけでなく、技術的な知識を活かして提案をおこなうセールスエンジニアという選択もありますよ。
農学部向けおすすめ職業
農学部が学んできた食や生命、環境にまつわる専門知識は、農学系の企業以外でも幅広く必要とされます。専門性を活かせる研究開発や品質管理などのほかにも、メーカーの商品企画などの道に進む人もいますよ。
- 品質管理
- 研究開発
- 商品企画
- 飼育員
- 農業関連団体

キャリア
アドバイザー
企業や自治体などに環境問題を解決するための企画や助言をおこなう「環境コンサルタント」などの新しい職種を選ぶ人も増えてきているようです。
環境コンサルタントの仕事について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事
環境コンサルは環境保全のプロ! 課題との向き合い方で適職を知ろう
環境コンサルになりたいと思った時、環境コンサルの詳しい仕事内容やどうすれば環境コンサルになれるのか疑問に思う人もいますよね。この記事では、キャリアアドバイザーが環境コンサルの仕事に関する基礎知識から未経験から環境コンサルとして就職する方法まで解説しています。
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建築・土木系学部向けおすすめ職業
建築・土木系の学生も仕事に直結する内容を学ぶことが多いため、それぞれの専門分野を活かせる職業を選ぶ人が多い傾向にあります。特に実際のものづくりに携われる職業は多くの学生の人気を集めています。
- 意匠設計:建物の外観の設計
- 構造設計:建物の強度や構造の設計
- 内装設計:建物の内装の設計
- インテリアデザイナー:空間・建物の内装をデザインする
- 建築施工管理:建築現場の現場監督として安全・品質管理・作業工程を確認
- 土木設計技術者:道路・トンネル・ダムなど土木建造物の設計
- 土木施工管理:土木建造物の工事における現場監督
- 測量士:工事予定地の測量・状態を図面に起こす

キャリア
アドバイザー
建築・土木系学部出身者は、設計士として働く人も多い傾向にあるようですね。
なお、以下の記事では土木業界の概要や活かせる資格、建築学部の就職先について解説しています。気になる人はぜひ目を通してみてください。
土木業界への就職ってどう? 業界・職種・今後の展望について解説
建築学部の就職先は豊富! 面接での特有な質問への解答例も紹介
医学・薬学系学部向けおすすめ職業
人の健康に直接貢献する知識を学ぶ医学・薬学部の学生は、医師や薬剤師、臨床心理士といった資格を活かして病院や薬局などへ就職する人が多いです。ただしそれ以外にも公務員や研究職として活躍する人もいます。
- 臨床医:医療業界(大学病院・公立病院・一般病院)
- 研究医:研究機関(大学の研究室・民間の研究室)
- 医療技官:厚生労働省での保健医療に関する制度作り
- 歯科医師
- 研究職:製薬会社で新しい薬の研究をする
- 開発職:製薬会社で新薬の確認作業をする
- 病院
- 調剤薬局
- ドラッグストア

キャリア
アドバイザー
医学部の学生の多くは研究医・医師として働きますが、なかには医療系コンサルタントに従事する人もいます。また、製薬会社での研究職は薬学部の就職先としても花形と言われますが、非常に競争率が高いです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!理系の学生が就職先を考える際の注意点
必ずしも理系の職業に縛られる必要はない
ここまで理系の学生に人気の職業や業界などを解説してきましたが、覚えておいてほしいのは、理系だからと言って必ずしも理系を募集している企業に就職する必要はないということです。
理系の専門知識を特に強く活かせる「研究開発、分析」といった職種は募集が限られており、学部卒では難しい場合もあります。培ったスキルが直接的に活かせるかといった点ばかりにとらわれると、視野が狭くなってしまうかもしれませんよ。
どう活かすかではなく、何がしたいかをまず考えてみることです。やりたいことに近づくために入った学科、研究室ですよね。初心に立ち戻り、自分の心に聞いてみましょう。
医療業界を目指したい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。志望動機の作り方について詳しく解説しています。
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医療業界への内定に導く志望動機の書き方|文系でも高評価を得るコツ
医療業界の志望動機を作成する際には、まずは医療業界を詳しく知ってから書き始めましょう。今回は医療業界に属する企業と仕事内容を押さえ、志望動機作成のコツをキャリアアドバイザーが解説します。職種別の例文も紹介しているので是非参考にしてください。
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【人気の業界一覧】「業界」から絞り込もう! 理系に人気の高い業界

就活生
理系の学生に人気の業界ってどのような業界でしょうか? 職業だけでなく業界のことも理解しておきたいです。

キャリア
アドバイザー
理系の場合、出身学部や希望する職業で変わってきます。共通して人気の高い業界を紹介していきますね。
理系の学生のなかには、職業にこだわりはなく幅広く就職先を探したい、という人も多いのではないでしょうか。ここからは、理系の学生に人気の業界を6つ紹介していきます。それぞれの業界について知識を深め、広い視野を持ちながら進路を考えていきましょう。
IT業界
IT業界は携われる範囲が非常に広い業界であり、理系の学生のみならず文系の学生からも人気の根強い業界です。IT産業は、最先端でありかつ変革の激しい業界でもあるので、好奇心の強い人には活躍の幅が広く、とてもやりがいのある業界だと言えるでしょう。
技術の進歩や第4次産業の発展により、ITへの需要はますます増していくと見られています。
- 新型コロナウイルス感染症によるリモートワークの促進
- 仮想通貨の広がり
- 5Gの実装
- 第4次産業(AI・IoT・ビッグデータ)の発展
さらに経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2030年には約59万人のIT人材が不足するとの予測が出ています。それにともない採用も活発化してくると考えられるため、狙いやすい業界とも言えるでしょう。
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IT業界の選考を突破する志望動機の書き方|求める人物像や例文
IT業界の志望動機を考えるには、自己分析、業界研究、企業研究の3つが大切です。 この記事ではIT業界がもとめる人物像や志望動機の書き方、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、オリジナルな志望動機で選考を突破しましょう。
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半導体業界
半導体業界は大学で「電子工学」や「情報通信工学」を学び、エンジニア職を志す学生から人気の高い業界です。半導体はPC・スマホ・家電製品や住宅などあらゆるものに搭載されているため、私たちの生活になくてはならないものと言えるでしょう。
代表的な理系出身者の仕事としては、以下のものが挙げられます。
- 設計研究開発(半導体・製造装置の設計・開発)
- 評価検証(半導体・半導体装置の品質を確認する)
- 資材調達(自社製品に必要な資材の調達)

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半導体業界は今後大きな発展が見込まれているIoT、AI、クラウドサービスなどに欠かせない存在であるため、今後はますます需要が高まる業界と考えられます。
自動車業界
自動車業界は日本の基幹産業の一つで、とても人気の根強い業界です。自動車業界で働く理系出身者は、研究職(技術・材料研究)・開発職(市販車の設計など)・生産技術職(工場の生産管理・設備管理)に従事していることが多いです。
ただ、EV化の進展にともなう内燃機関の衰退、CASEへの対応の必要などの理由から、「100年に一度の変革期」と呼ばれるほど業界として不透明さが増しているのも事実です。そのため、自動車業界も生き残りをかけてさまざまな施策を打っています。
- 次世代車の研究開発・普及
CO2排出量削減のため、世界的に次世代車(EV・水素自動車)の研究・開発が急務。日本ではまだ次世代車の分野が弱いのが現状なため、次世代車の開発に成功した企業が次の自動車業界を担っていくことになると言われている - CASEへの対応
AIを使った自動運転技術やIoTを用いた最先端技術の開発。自動車業界が最も力を入れて開発している分野。自動運転の実用化に向けて、研究・開発には多くの理系人材が重宝される

キャリア
アドバイザー
「次世代車の普及」や「自動運転車の実用化」を目指す自動車業界の理系出身者の活躍は十分期待できると言えるのではないでしょうか。
化学業界
化学業界は、石油などの原料を化学の力で加工し、樹脂・ゴム・合成繊維・プラスチックなどの「新しい素材」を作り出す産業です。化粧品や住宅、医薬品などありとあらゆるものの材料を製造しています。
そのため、物理・機械・薬学・電気・電子など自分の専門を活かしたいあらゆる学生から人気の高い業界です。
化学品業界は石油価格の上昇などの外部要因が業績悪化につながる点は留意する必要がありますが、あらゆるものの基盤となるような産業であるため将来は明るいと言われています。

キャリア
アドバイザー
今後の科学の進歩にも必要不可欠な業界であるため、理系出身者には魅力的な業界と言えるのではないでしょうか。
化学業界についてさらに理解を深めたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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【2025年版】化学業界の最新動向と将来性|職種別の志望動機例文
化学業界は特に理系学生から人気の高い業界で、アドバイザーもおすすめする業界です。ただ、その幅はとても広く多様な業種・職種があるため、この記事でキャリアアドバイザーが解説する業界知識・トレンドを活用して業界理解をしっかりと深め、自分に合う業界なのかを見極めていきましょう。
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製薬業界
製薬業界は専門性が高く給与も安定しているため、理系の学生から高い人気を集めています。特に薬を扱うということもあり、責任感の強い学生の志望度が高い傾向がありますね。
理系出身者の従事するケースが多い職種としては新薬の研究開発・MRが挙げられますが、どちらも非常に競争率が高い傾向にあります。世の中から病気がなくならない限り必要とされ続ける、私たちの生活になくてはならない業界と言えます。

キャリア
アドバイザー
近年ではAIエンジニアやデータサイエンティストなどの情報系の知識を持つ学生の需要も高まっているようです。
こちらの記事では、製薬業界で求められるスキルや仕事内容を解説しています。ぜひチェックしてみてください。
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製薬業界を志望している人必見! 求められるスキルや仕事内容を解説
将来性のある製薬業界は競争倍率が高い人気業界 こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「製薬業界は人気の業界で、競争倍率が高いと聞いたけど実際はどうなのでしょうか?」「製薬業界は安定していると聞いたのですが、将来性 […]
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化粧品業界
化粧品業界も理系出身者にとって人気業界の一つです。なかでも研究・開発職は理系出身者の人気が高い職種と言えます。
今後は高齢化の進む日本における消費を伸ばすためにも、シニア層の開拓と海外進出が重要とされています。また、開拓の余地のある男性向けのスキンケア市場も発展途上であり、今後も開発・展開が進められていくでしょう。
- シニア層の開拓
- 海外進出
- 男性スキンケア

キャリア
アドバイザー
商品開発余地のある業界のため、理系出身者にとって活躍の期待できる業界と言えるのではないでしょうか。
キャリアアドバイザーが読み解く!理系に人気の業界の特徴
すそ野が広い業界は特に人気の傾向がある
専門性の求められる分野で、かつ成長が見込める業界や大手企業は不動の人気ですね。自社が取り扱うブランドの使用者が多く、すそ野が広いことがやりがいにつながると感じる学生が多いようです。
また、多くの人の生活を支えたり命を救ったりという「直接人の役に立つ事業内容」も根強い人気がありますよ。
あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます。
早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。
就きたい職業がわからない人へ! 最適な職業を見つける方法4ステップ


就活生
理系が目指しやすい職業や業界について、とても理解が深まりました! でも、どの職業を選べば良いのか迷ってしまいます……。

キャリア
アドバイザー
選択肢がたくさんあるからこそ迷ってしまいますよね。目指すべき職業を見極めるための方法を解説していきます。
理系の学生が持つ能力を活かせる業界や職業は数多く存在するため、可能性は無限大です。だからこそ自分にはどのような職業がマッチするのか迷ってしまう人もいるでしょう。
ここからは、理系向きの最適な職業を見つける方法を4ステップで解説していきます。自分の将来を見極めるためにも、一緒に考えていきましょう。
ステップ①「理系の職業選びの基準」を参考に自分の軸を明確にする
- 専門分野を追求できるか
- 論理的思考力を活かせるか
- データや数値を分析できるか
- 手を動かして作り上げられるか
まず、上のリストにまとめた「理系の職業選びの基準」を参考にしながら自分の職業選びの軸を考えてみましょう。
「最先端の技術に携わりたい」「社会貢献度の高い仕事がしたい」など、人によって仕事選びの基準はさまざまです。自分がキャリアにおいて本当に大事にしたいものは何か、じっくり考えてみてください。
キャリアアドバイザーが読み解く!専門性を活かした就職活動の進め方
培ったスキルや考え方をもとに選ぶのもおすすめ
理系の専門性といっても、細分化してみるとさまざまな分野があります。そのなかでもより専門性の高い職種に就きたい人は、大学院へ進むほうが希望実現の近道です。
理系の求人の傾向として、理系を広く募集するというよりは工学系、農学系、薬学系などある程度分野を絞った募集をすることが多い印象です。卒論テーマで研究を重ねるなかで培ってきたスキルや考え方を役立たせるといったイメージで就活をおこなうと良いでしょう。
コツコツ作業をするのが好き、チームで目標に向かって動くことにやりがいを感じた、先の見えない課題解決が楽しいなど、どんなときにやりがいや楽しさを感じたのか整理しておくと、職種や業界を見るときに役立ちますよ。
なお、職業選びの基準は「就職活動の軸」とも言い換えられます。就職活動の軸を考えるのが難しいと感じる場合は、以下の記事も参考にしてみてください。就活の軸の見つけ方について詳しく解説していますよ。
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就活の軸の見つけ方11選! 企業選びの基準を作って効率化しよう
就活の軸の見つけ方がわからない人必見! 今回は就活の軸の見つけ方11選をキャリアアドバイザーが紹介していきます。就活の軸を持つべき理由や、決める時の注意点も合わせて解説。また選考で答える時の例文も業界別に紹介しているので参考にしてみてください。
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ステップ②理系の職業で活かせる自分の強みを考える
次に、理系の職業において活かせる自分の強みは何かよく考えてみましょう。ここで考えるべき強みは知識や技術ではなく、いわゆる「社会人基礎力」と言われるような、多くの人々と仕事をしていくなかで求められる強みです。
考える際には、今までで周囲に褒められたことやよろこばれたこと、価値が提供できたことなどを思い出してみましょう。具体的なエピソードを詳しく説明できるものを考えるのがおすすめです。
- 論理的コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 課題解決能力
- 知的好奇心
- 探求心
なお、強みがうまく見つからないと感じる人はこちらの記事をチェックしてみてください。強みを見つけるための詳しい方法を解説しています。
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ステップ③軸と強みがマッチする理系の職種を考える
ここまで来たら、ステップ①で考えた軸とステップ②で考えた自分の強みがマッチする職種はどれか考えてみてください。たとえば軸が社会貢献で、強みが分析力なのであれば、データサイエンティストやインフラ業界の技術職などが候補に挙がります。
ここからは、理系の職業を活かせる強みとともに紹介していきます。どの職業がマッチしそうか考えながらチェックしてみてください。

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ただし、活かせる強みはこれから紹介するものだけとは限らないため、当てはまらなかったとしても落胆する必要はありません。「どう活かすのか」を説明できれば問題ないので安心してくださいね。
研究職:粘り強さ・論理的思考力
研究職は大きく分けて基礎研究と応用研究に分かれます。この2つではでは研究に対するアプローチや時間軸が大きく異なるため、どのような研究をしたいのかを明らかにしておくと良いでしょう。
- 基礎研究
将来的には実用化につなげるため、営利目的ではなく学術的な知識をもとに、新たな技術と理論を発見するためにおこなわれる研究。おもに大学や研究機関でおこなわれる研究が該当する - 応用研究
基礎研究をもとにして、具体的に実用化するための営利目的でおこなわれる研究。また、なかにはすでに製品化されているものに対して、品質や性能の向上を目指しておこなわれる研究もある。おもに企業の研究部門に属して研究する
研究職では失敗してもあきらめず研究を続ける粘り強さや、試行錯誤するための論理的思考力、長時間研究を続けるための集中力などが求められやすい傾向にあります。
- 粘り強さ
- 発想力
- 集中力
- コミュニケーション能力
- 知的好奇心
- 自分の研究結果に対して疑問を持つ視点
開発/設計職:コミュニケーション能力・スケジュール管理能力
開発や設計の仕事は商品を一から作り上げる役割を担うため、自ら手を動かしてものづくりをしたい人にとっては魅力的な職種と言えるでしょう。
- 開発:研究成果をもとに、サービスや製品を実用化させる仕事
- 設計:商品や機会の設計図を作る仕事
また開発・設計職ではさまざまな部署と連携して進める必要があるため、コミュニケーション能力も強く求められます。サービスを期限内に実用化させるためのスケジュール管理能力も必要不可欠でしょう。
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
- 粘り強さ
- 論理的思考力
生産技術/製造技術:発想力・分析力
生産技術/製造技術はメーカーにおいて欠くことのできない重要な職種です。同じ技術職でも、製造過程を考える生産技術と実際の手順や方法などを考える製造技術では、役割が大きく違ってきます。
- 生産技術:製品の生産を効率良くおこなうために、製造工程・生産工程を考え「いかに生産性を向上させるかを考える」体制を作る仕事
- 製造技術:質の良い製品を効率的に生産するために、適した手順や方法など「製品の作り方」を考える仕事
また、効率化の追求が求められる生産技術・製造技術では多角的な視点を持つ力や分析力、忍耐力などが必要とされる傾向にあります。
- コミュニケーション能力
- 発想力、多角的な視点
- 論理的思考力
- 分析力
- 忍耐力
- 英語力(海外スタッフとのやりとりが生じるため)
品質管理:責任感・向上心
品質管理は、製品を製造するにあたって品質に問題がないかを検証・保証する仕事です。製造現場で不良品を出さないようにすることがおもな仕事になります。また、顧客ニーズを満たすための製品の品質設計をおこなう仕事も品質管理の重要な仕事です。
そのため、事前にリスクを予測し対策を取るリスクマネジメント力や、品質の違いに気づくための観察力、品質を高めていくための向上心が求められます。
- リスクマネジメント力
- 観察力
- コミュニケーション能力
- 向上心
- 責任感
技術営業:論理的思考力・提案力
技術営業とは、専門知識を活かして技術的な観点から顧客に営業活動をおこなう仕事です。
文系営業との違いは専門的な話ができるかどうかですが、専門性が何よりも重要になるため入社後すぐに技術営業に就くことはハードルが高いと言えます。そのため、入社後まずは技術職として経験を積むことが必要となってきますよ。
なお、求められる力としては顧客の課題を聞き出すヒアリング力や、適切な提案を考えるための論理的思考力、顧客に納得してもらえるような提案ができる提案力があります。
- ヒアリング力
- 論理的コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 提案力
- 英語力(海外企業と取引の可能性もある)
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!研究に打ち込んだ経験から自己分析をする方法
研究の一連の流れから没頭できたことを探そう
数学や化学などといった基礎的学問から、論文が書けるところまで積み重ねてきた過程のなかには、努力や工夫が多数あったことでしょう。特に研究をおこなう際は、類似論文を読んだり見立てをおこない、仮説を導き出すといった一連の流れがあります。
こういった経験は、就職活動で自己分析をする際に大いに役立ちます。研究室内で議論を交わしたり、昼夜問わず試行錯誤をするなど、経験してきたことのなかで時間を忘れて取り組めたこと、没頭できたことや楽しかったことを書き出してみましょう。
社会人になってからの何十年、ずっと熱意を持って取り組めそうなことがわかればベストですし、何度も同じ作業を繰り返すことが苦にならないことに気づけたのならそれが活かせる仕事を探すと良いでしょう。
ステップ④どの職業に就きたいか考える
最後に、どの職業に就きたいか具体的に考えていきましょう。理系の職種は専門性が高いものが多いため、職種によって業務内容が大きく異なります。
たとえば、開発をおこなうエンジニアといっても設備エンジニアとシステムエンジニアでは仕事内容は大きく変わります。
そのため、目指したい職業の詳しい働き方や業務内容を調べて解像度を高めたうえで、具体的にどの職業に就きたいのかを決めていきましょう。実際に働く姿をイメージできるようになるまで調べておくことで、入社後のミスマッチを避けることができます。

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職種を一つに絞る必要はありませんが、解像度を高めて働くイメージを持っておくことが大切です。
興味のある職種・職業のインターンシップに参加してみる
具体的な職業のイメージを湧かせるためには、興味のある職種・職業のインターンシップに参加してみるのがおすすめです。
インターンに参加することで、自分が考えている職種・職業に認識違いはないか、自分に合っているかを確かめることができます。入社後に「こんな仕事をしたいのではなかった」と後悔しないためにも、実際に自分の肌で雰囲気を確認しておきましょう。
あなたが受けないほうがいい職業は?
3分でできる適職診断で確認してみよう
入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが「適職診断」です。40の質問に答えるだけで適性のある職業や受けないほうがいい職業を診断できます。
自分に適性のある職業を早めに知って、就活を成功させましょう。
押さえておきたい! 理系の就活を有利に進める方法


就活生
志望先が明確になってきて、イメージも湧いてきました! 最後に、就活を有利に進める理系ならではの方法があれば教えてほしいです。

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わかりました。理系の学生は需要も高いため、理系特有の就活の進め方も確かに存在します。ここから解説していきますね。
理系の就職活動は、文系とは少し違った進め方ができるのが特徴です。方法によっては選考のステップを減らすことができる場合もありますよ。理系ならではのメリットをフルに活用していくためにも、一緒に確認していきましょう。
①推薦制度を使う
理系学生に特有の選考制度として、「推薦制度」があります。推薦制度には、学内の選考が必要な「学校推薦」と教授の推薦が必要な「教授推薦」の2種類が存在します。どちらも日頃の勉学への取り組み方が大切になるので、授業には力を入れて臨むようにしましょう。
- 学校(学科)推薦
企業から学校に寄せられる求人に対して、教授の推薦状を添えて応募するもの。推薦を受けるためには、学内で選考に通過する必要がある - 教授推薦
研究室単位で特定企業への推薦枠が決まっている推薦制度。教授のコネクションを通して企業に推薦がおこなわれる。担当教授によって持っているコネクションが大きく異なるのが特徴

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教授推薦を取得するには日ごろから教授とコミュニケーションを取っておくことも大事です。また、どちらの推薦を使った場合も、内定が出たら断ることは難しいので注意しておきましょう。
②企業からスカウトをもらう
逆求人サイトを活用して企業からスカウトをもらう方法もあります。 逆求人サイトは、プロフィールを登録しておくと性格・能力に見合った企業からスカウトをもらえるサービスです。
- 特別選考の案内がくる
- 自分では知りえない企業・見ていなかった企業からもオファーが届くため、自分の可能性を広げられる
- 自己診断をして自分に合った企業も調べることができ、自分に適した企業がわかる
特定の専門性を持った人材を探している企業は、スカウトを駆使して自社に合う学生に直接声をかける傾向が強いです。こういった点からも、逆求人サイトは特定の専門性を持つ理系学生に適したサービスと言えるでしょう。

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逆求人サイトのプロフィールは、研究概要、プログラミングスキル、学会発表の実績など、詳細に書き込めるように設計されている場合が多いですよ。
③理系学生向けのインターンシップに参加する
理系学生向けのインターンシップに参加することも、理系の学生の就活を有利に進めるためにおすすめの方法の一つです。
インターンは、学んだ内容が現場でどのように使われるのかを肌で感じられる絶好の機会です。また、ウェブサイトだけではわからない具体的な仕事内容や一日の流れ、職場の雰囲気も知ることができるため、さらに企業理解が深まります。
また近年、インターンを実質的な採用選考の場としている企業も多いため、高い評価を得られれば本選考の一部が免除されたり、特別な推薦枠で選考に進めたりする場合があります。こういったことから、理系学生向けのインターンには積極的に参加するのがおすすめです。

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特に専門性が求められる技術職では優遇措置を受けられる場合が多いと言われていますよ。
なお、インターンの選び方については以下の記事で解説しています。これからインターンを探すという人はぜひ参考にしてみてください。
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インターンの選び方には実はコツがあります。数あるインターンの中でも自分に合ったものを選び抜き、貴重を時間を有意義に使うためのコツをキャリアアドバイザーが詳しく解説します。
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⑤仕事に役立つ資格を取得してアピールする
仕事に役に立つ資格を取得して、エントリーシートや面接でアピールしていきましょう。就活の時点では要求されない資格だとしても、持っていると有利に働く場合があります。
また、企業によっては、資格を有していることで給料が上乗せされることもあるでしょう。自身が希望する職業が明確なのであれば、必要な資格を取得しておくことは賢い選択と言えます。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 危険物取扱者
- 知的財産権管理技能士
- 建築士
- TOEIC・TOEFL
就活に使える理系のおすすめ資格についてはこちらでもっと詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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理系の資格34選|自分に合った選び方と役立つ業界・職種を徹底解説
理系は資格を取得していると、アピール次第で高評価をもらえる可能性があります。今回は、就活に役立つ理系の資格を紹介していきます。キャリアアドバイザーが資格を選ぶ切り口も紹介しているので、どんな資格を取ればいいか迷っている人は参考にしてみてください。
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選考では誰でも理解できるように研究内容を整理して説明することが重要
選考に臨む前には、誰でも理解できるよう研究内容を再整理することも重要です。
面接官と言えどもすべての研究分野に詳しいわけではないため、研究内容について詳細を説明されてもうまく理解できない可能性があります。
また、面接の場で見られているのは専門知識の深さそのものよりも、物事の背景や課題をとらえて本質を理解する力や、自分の考えをわかりやすく伝えて相手に納得してもらう力があるかどうかです。
そのため、選考に臨む際には専門用語をなるべく使わず、初めて会う人でも理解できるような説明を心掛けるようにしてください。

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「中学生や高校生でも理解できるか」を一つの基準として考えるのがおすすめです。
自分の軸や強みにマッチした理系の職業一覧を把握して就活を進めよう!
ここまで、人気の職業や業界、学んだこと別におすすめの職業など、理系の学生におすすめの職業を紹介してきました。
理系の専門領域はとても広いため、職業の領域も広範囲にわたります。自分の専門や強みが活かせるかどうかや、興味関心に合うかどうかを考えたうえで就職先を考えるようにしましょう。
また、推薦制度の活用や理系学生向けインターンへの参加など理系の学生に合った方法を把握したうえで就活に臨むことで、より効果的に就活を進めることができます。
この記事を参考に、自分の専門や興味、強みなどにマッチした仕事はどれかじっくり検討したうえで進路を見極めるようにしてくださいね。
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私は理系なのですが、いわゆる「理系向け」の職業が合うような気がしています。理系に人気の職業にはどんなものがあるのでしょうか。