目次
- ガクチカと自己PRの違いとは? 企業側の意図を理解して書き分けよう
- ガクチカと自己PRの違い一覧表! それぞれの「型」を徹底解剖
- 「ガクチカ」の型
- 「自己PR」の型
- 【図解あり】同じエピソードからガクチカ・自己PRを作る3ステップ
- ステップ①「課題」に着目してエピソードを一つ選ぶ
- ステップ②【ガクチカ化】「試行錯誤のプロセス」に焦点を当てる
- ステップ③【自己PR化】「発揮された強み」に焦点を当てる
- 内定者のガクチカ・自己PR例文! 書き分けポイントを解説
- 【内定者例文①:同じテーマを使用】26卒 九州大学大学院 IT業界
- 【内定者例文②:同じテーマを使用】26卒 阪南大学 専門商社
- 【内定者例文③:別のテーマを使用】26卒 早稲田大学 人材業界
- 【内定者例文④:別のテーマを使用】26卒 岡山県立大学人材業界
- 【Q&A】ガクチカと自己PRの違いに関する質問にアドバイザーが回答!
- Q.テーマは同じものを使っても大丈夫?
- Q.結局どちらに力を入れるべき?
- Q.どうしても差別化ができないときは?
- ガクチカと自己PRの違いを押さえて自分の魅力を伝えきろう
ガクチカと自己PRの違いとは? 企業側の意図を理解して書き分けよう
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就活生
そう思いつつも、枠が2つがあるのでなんとなく書き分けている。そんな状況に思い当たる節がある人は要注意です。
実はこの2つ、企業が見ているポイントがまったく異なります。
違いを理解しないまま提出すると、「アピールが浅い」「質問の意図を汲み取れていない」と判断されてしまうことも少なくありません。
ガクチカと自己PRのおもな違いは下記の通りです。
- ガクチカ:経験のプロセスや取り組み方が見られる。過去の行動事実が中心
- 自己PR:強みや再現性が見られる。入社後の活躍イメージが中心
この記事では、ガクチカと自己PRの違いを企業側の意図から整理し、実際の内定者例文をもとに、具体的な書き分け方までわかりやすく解説します。
選考で差をつけたい人は、ぜひ最後までチェックしてください。
キャリアアドバイザーの体験談ガクチカと自己PRの書き分けに苦労する人は多い
今あるエピソードの「切り口」を工夫しよう
ガクチカと自己PRの書き分けに悩む学生は非常に多いです。
特に「別々のエピソードを話さないといけないのか」「ネタが一つしかない場合はどうすれば良いのか」という相談を受けることが多かったですね。
結論、無理に別々のエピソードを探す必要はありません。大事なのは、同じ経験でも切り口を変えてアピールすること。
エピソードの数で勝負するのではなく、「今あるエピソードをどう深掘りするか」を工夫するようにしましょう。
ガクチカと自己PRの違い一覧表! それぞれの「型」を徹底解剖
| ガクチカ | 自己PR | |
|---|---|---|
| 問いの意図 | 「プロセスの再現性」 困難に対してどう向き合い、どう考え行動する人間か知りたい |
「能力の再現性」 持っているスキルや強みが、会社の利益や貢献に直結するか |
| フォーカス | 過去の「経験・行動」 何を、なぜ、どう頑張ったか |
未来の「貢献・武器」 何ができるか、どう役に立つか |
| メイン要素 | エピソード自体 具体的な場面、直面した壁、試行錯誤 |
自分の強み(キャッチフレーズ) 性格的な長所、磨いてきたスキル |
| 面接官の視点 | うちの企業でも粘り強く働けそうか? | この能力はうちの具体的な業務で即戦力になるか? |
たとえば同じアルバイト経験をエピソードとして使う場合でも、ガクチカなら試行錯誤の過程が主役になり、自己PRなら「〇〇力がある」という強みが主役になります。
つまり、テーマが同じでも「型」を変えなければ評価は上がらないのです。
ガクチカと自己PRをうまく書き分けられない原因として、「何を書くか」ばかりに目が向いていることが挙げられます。
本当に重要なのは、企業が何を知りたくてその質問をしているのかを理解することです。
問いの意図を押さえたうえで型を切り替えられるようになると、回答の評価は一段と高まりますよ。
ここからは、ガクチカと自己PRの「型」をそれぞれ解説していきます。
「ガクチカ」の型

ガクチカは、「どんなふうに頑張れる人か」を伝えるためのものです。
重要なのは、成果の大きさではなくプロセスの具体性。企業はエピソードを通じて、あなたの行動特性や価値観を見ています。
特に評価の分かれ目になるのは、課題にどう向き合い、どんな工夫をしたのかという部分です。
行動の裏側にある「思考」まで言語化できているかどうかで、再現性の伝わり方が大きく変わります。
選考が進むなかでは、「なぜその行動を取ったのか」「ほかの方法は検討しなかったのか」などの深堀り質問をされることが多く、ここで詰まる学生は少なくありません。
受かる人は、そこでも行動を感情ベースではなく判断基準ベースで説明できていますね。
どんな価値観で意思決定したのかまで準備しておくと、評価は一段上がりますよ。
ガクチカについてさらに詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてくださいね。
ガクチカの例文15選! ガクチカがないときの見つけ方と書き方
「自己PR」の型

自己PRは、「入社後に何ができる人か」を伝えるものです。
ガクチカと違い、主役はエピソードではなく強みそのもの。エピソードはあくまで、その強みを裏付ける材料にすぎません。
さらに重要なのは、強みを「志望先の仕事」と接続できているかどうか。
強みを述べるだけでは不十分で、「入社後はこのように貢献できる」という未来視点まで示して初めて完成します。
自己PRで落ちる学生の多くは、強みの抽象度が高いことが多いです。
たとえば、「コミュニケーション能力があります」では差別化になりません。
「どの場面で」「どんな成果につなげた能力なのか」まで具体化できているか、ここが評価の分かれ目です。
さらに企業ごとに貢献の仕方を調整できていると、評価も上がりやすいですよ。
面接での自己PRのコツはこちらの記事でも解説しています。あわせてチェックしておきましょう。
面接官の心を掴む自己PRの3つの伝え方|例文や注意点も解説
キャリアアドバイザーが読み解く!ガクチカと自己PRの最大の違い
ガクチカは「商品説明」自己PRは「効果の説明」
ガクチカは、あなたが学生時代に何をやってきたかという「中身の紹介」です。ショッピングにたとえると「商品説明」のようなイメージでしょうか。
対して自己PRは、その経験をふまえて「自分にはこんな強みがある」とアピールすること。いわば「商品購入後の効果の説明」です。
一貫性のあるアピールを意識しよう
上記の違いを意識しないと、ただ事実を並べただけの、一貫性のないアピールになってしまいます。
過去の頑張りをしっかり伝えたうえで、「だから自分にはこんな魅力があるんだ」という説明をセットで語るようにしましょう。
【図解あり】同じエピソードからガクチカ・自己PRを作る3ステップ

上の図の通り、ガクチカと自己PRで同じネタを用いる場合でも、着目するポイントが異なります。
ガクチカは「どれだけ大変だったか・なぜそうしたか」を強調し、自己PRは「どんな強みが発揮され、どう貢献したか」を強調します。
ここからは、「カフェのアルバイトで売上アップを実現した」という同じネタを使い、書き分けの具体的な手順を解説します。
ステップ①「課題」に着目してエピソードを一つ選ぶ
まずやるべきことは、成果ではなく課題に注目することです。
「売上を上げました」だけでは、ガクチカにも自己PRにも展開できません。重要なのは、その裏にあった問題や困難です。
- 新人教育がうまくいかず、オペレーションが安定しない
- 客単価が下がり、売上が伸び悩んでいる
このような壁があったからこそ、行動の価値が生まれます。
ガクチカも自己PRも、基本の構造は「壁(課題)→行動→結果」。まずはこの型にきれいに当てはまるエピソードを選びましょう。
課題の背景や影響まで説明できるかどうかで、回答の厚みは大きく変わります。課題に着目してエピソードを選ぶ際は、その点にも注目して選定してみてください。
エピソード選びのコツはこちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRのエピソードは3ステップで発見! ないときの対処法も解説
ステップ②【ガクチカ化】「試行錯誤のプロセス」に焦点を当てる
試行錯誤のプロセスの例(粘り強さ)
ガクチカでは、たとえば「アルバイト先での売上が上がった」という結果よりも、そのために何をして、どんな困難な状況のなかでどう踏ん張ったのかが主役です。
- どれだけ大変だったのか
- なぜその方法を選んだのか
- 途中で迷いや葛藤はなかったのか
こうした過程を丁寧に描くことで、「この人は壁にぶつかっても工夫できる」と伝わります。
複数の選択肢を比較したうえで「なぜその打ち手を選んだのか」まで語れると、採用側が知りたいあなたの価値観なども伝わる回答になるので、評価も期待できます。
行動の背景にある判断基準を言語化できるかどうかが、ガクチカの回答ではポイントです。
ステップ③【自己PR化】「発揮された強み」に焦点を当てる
発揮された強みの例(分析力)
自己PRでは、苦労の描写にはそこまで多くの文量を割く必要はありません。主役はあくまで「仕事でも活かせる強み」です。
- どんなスキルを使ったのか
- その強みがどの瞬間に発揮されたのか
- その結果どんな成果につながったのか
この流れを明確にすることで、「この能力は入社後も再現できそうだ」と判断してもらえます。
最後は必ず、企業でどう活かせるかまで言及しましょう。ここまで伝えて初めて、あなたの採用メリットを押し出すアピール、つまり「自己PR」が完成します。
自己PRで落ちる学生の多くは、強みをアピールするだけで終わってしまいがち。
一方受かる人は、企業の業務内容と結びつけて話しています。
たとえばIT業界志望なら、「データ分析力を活かし、顧客の課題を可視化できる」と具体的に言及しているのです。
企業ごとにここの内容を調整できるかどうか。ここが選考突破のカギです。
差別化で苦戦する人が多いからこそチャンス!
キャリアパーク!就職エージェントの現役のキャリアアドバイザー87人を対象にした自己PRに関するアンケートでは、「自己PRで学生・求職者が陥るよくある失敗は?」という質問に対し、下記のような回答が集まりました。
- ガクチカと差別化できていない ありきたり具体性がないエピソードを話しがち
- ガクチカと自己PRがかぶってしまう
- 他の学生との差別化ができていない、具体的ではないので再現性のイメージが湧かない
多くの回答に共通していたのは、「差別化ができていない」というもの。そのせいで魅力が伝わらず、結果内定につながらない、というケースが多々あるわけです。
ただ、多くの学生が苦戦しやすいということは、そこに一歩抜きんでるチャンスがあるということでもあります。
実際に差がつくのは、「経験の数」ではなく「切り取り方」です。
同じエピソードでも、「ガクチカはプロセス(どう考え、どう乗り越えたか)を語る」「自己PRは強み(何ができて、どう貢献できるか)を語る」という構造を理解しているだけで、あなたの回答は一段レベルが上がります。
多くの人がつまずきやすいポイントだからこそ、切り取り方の違いを押さえることが、内定への近道なのです。
| 【自己PRに関する調査】 ・調査方法:アンケート調査 ・調査日:2025年12月10日~17日 ・調査元:「キャリアパーク就職エージェント」を運営するキャリアパーク就職エージェント編集部 ・調査対象者:「キャリアパーク就職エージェント」のキャリアアドバイザー87人 |
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ同じテーマか別のテーマか迷ったときの判断基準は一つ!
「頑張ってきたことの数」で判断しよう
同じテーマでも別のテーマでも考えられるという人は、「頑張ってきたことの数」で決めるのがおすすめです。
たとえば野球に学生生活の大半を費やしてきたなら、無理に別のエピソードを探すより、一本に絞って深く伝えるほうが良いでしょう。
大切なのは一貫性
一方で「サークルの代表もアルバイトのリーダーも、ボランティア活動も全力でやってきたのですべてアピールしたい」という人は分けたほうが良いと思います。どんなことでも頑張れるという強みをアピールできます。
ただ、一番大切なのは「一貫性」。別のエピソードを使ったとしても、「この子はこの強みがあるから、どちらも頑張れたんだな」と思わせるような一貫した強みを提示するほうが、面接官の印象に残りやすいですよ。
内定者のガクチカ・自己PR例文! 書き分けポイントを解説
ここからは、実際に内定を勝ち取った26卒の先輩のESをもとに、ガクチカ・自己PRそれぞれの例文を紹介します。
同じテーマを用いて書き分けた例と、別のテーマで矛盾がないよう書き分けた例の2パターンで紹介するので、キャリアアドバイザーの解説とセットでチェックしていきましょう。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。
【内定者例文①:同じテーマを使用】
26卒 九州大学大学院 IT業界
大学時代、私はダンスに取り組む舞踏系の部活動に所属しておりました。全国大会での優勝・決勝進出を目標に練習を重ねておりましたが、3年次は思うように結果が出ず、優勝には届きませんでした。
原因を分析すると、基礎練習の精度不足、ペアとのコミュニケーション量の不足、そして練習計画の甘さという複数の課題があるとわかりました。そこで4年次には、基礎練習を徹底的に見直すとともに、ペアと積極的に意見交換をおこない、練習時間の確保とスケジュール管理を再設計しました。
その結果、夏に開催された全国規模の大会では上位入賞を果たし、地区大会では優勝することができました。
この経験から、課題を分解し、達成に必要な要素を洗い出して改善を重ねることの重要性を学びました。貴社の開発業務においても、課題に対して計画的に取り組み、結果に結びつけていきたいと考えております。
私の強みは、相手の考えや価値観を尊重しながら協働できる協調性です。
学生時代に所属していたダンス部では、3・4年次に後輩への指導やペアとの演技構成の話し合いを担当しました。その際、自分の考えを押し通すのではなく、まず相手がどのように感じ、何を目指しているのかを理解することを大切にしてきました。
その結果、後輩一人ひとりに合った表現方法を提案できるようになり、指導した後輩が決勝戦に進出しました。また、私自身もペアと大会で優勝することができました。
チームで進める開発業務においても、相手の意見を尊重しながら建設的に議論する姿勢を活かし、組織に貢献していきたいと考えております。
この内定者が評価された最大のポイントは、「同じダンス経験」を使いながらも、ガクチカでは課題解決のプロセスを、自己PRでは協調性という強みを主役にしている点です。
ガクチカでは優勝という結果よりも、課題の分解と計画の再設計という思考プロセスが明確に語られており、IT業界が重視する論理性や再現性と親和性が高い内容になっています。
一方、自己PRでは成果は補足に留め、あくまで「相手を理解すること」が軸です。
企業側はここから、チーム開発での立ち回りを具体的にイメージできたため、評価につながりました。
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【内定者例文②:同じテーマを使用】
26卒 阪南大学 専門商社
私は3年間継続している家電量販店でのアルバイトにおいて、繁忙期の顧客対応改善に取り組みました。
当時、店内が広くお客様が各コーナーに分散していたため、待機状況の把握が困難で、待ち時間の長期化が課題となっておりました。レジ前に待機スペースがなく、誰がどの順番で待っているのかわからない状態だったのです。
そこで私は、レストランの待ちリスト制度を参考に、お客様リストの作成を店長に提案しました。氏名・希望商品・来店時間を記入し、インカムで販売員へ共有する仕組みを構築しました。さらに後輩にも運用方法を共有し、店舗全体で活用できるようにしました。
その結果、待ち時間に対するクレームが減少し、「対応がスムーズになった」とパートスタッフからも評価をいただきました。課題を仕組みで解決する重要性を学びました。
私の強みは、相手の立場に立って行動できる思いやりです。
3年間勤務している家電量販店では、特にご年配のお客様が多く、日々の接客で一人ひとりのニーズに寄り添うことを意識してきました。
商品説明では専門用語を避け、理解しやすい言葉を選ぶよう心掛けました。また、広い店内で商品を探すことが大変なお客様には、場所を案内するだけでなく実際に商品をお持ちするようにしておりました。
その結果、感謝の言葉をいただく機会が増え、再来店時に声をかけていただけることも多くなりました。貴社でも相手の立場に立つことを忘れず、信頼関係を築ける営業として貢献したいと考えております。
この内定者は、同じアルバイト経験を用いながらも、「仕組みの改善」と「顧客対応」と内容を明確に分けています。
ガクチカでは提案・実行・波及という流れが具体的で、主体性と再現性が評価されました。
一方、自己PRでは数値や仕組みではなく「人との向き合い方」に焦点を当てています。
専門商社は対人折衝力が重要なため、思いやりを軸に据えたことが職種適性と合致しました。
同じ経験でも、企業が見たい能力に合わせて主語を変えている点が内定につながった理由です。
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【内定者例文③:別のテーマを使用】
26卒 早稲田大学 人材業界
私はダンスサークルでサブリーダーを務め、価値観の異なるメンバーの調整に力を入れました。
発表会を控えた時期、ダンスに対する熱量や目標の違いからメンバー間に対立が生じ、ショーケースの準備が思うように進まない状況がありました。意見が衝突するなかで、全体ミーティングだけでは本音が見えないと感じ、私は一人ひとりと時間を取り、対立の背景やそれぞれが大切にしている考えを丁寧にヒアリングしました。
価値観そのものを完全に一致させることはできませんでしたが、互いの考えを理解し尊重する空気が生まれました。その結果、一部のメンバーは自分の目指す方向を明確にし、新たな道を選択しました。残ったメンバーは覚悟を持って準備に取り組み、最終的にショーケースを成功させることができました。
この経験から、対話を重ねることで関係性を再構築し、組織として前進させる力の重要性を学びました。今後も相手の立場を理解しながら、チームの力を最大化できる存在として貢献していきたいと考えております。
私は、正確な業務遂行力と状況に応じた柔軟な対応力を強みとしております。
飲食店でのアルバイトでは業務マニュアルが整備されておらず、口頭での引き継ぎが中心だったため、スタッフ間で業務の認識にばらつきが生じておりました。そこでまず、複数の社員の方に確認を取りながら業務内容を整理し、自身が正確に理解することから始めました。
そのうえで、新人スタッフに対して統一した手順を共有し、共通認識を持てるように働きかけました。さらに、業務効率を高めるための改善案を社員へ提案し、店舗全体で同じ基準で業務を進められる体制づくりに貢献しました。
この経験を通して、与えられた業務をこなすだけでなく、より良い方法を模索し主体的に行動する姿勢の大切さを学びました。今後も課題を見つけ、改善に向けて行動できる人材として貢献していきたいと考えております。
この内定者が評価されたポイントは、「対人調整力」と「業務遂行力」という2つの側面を、意図的に分けて提示している点です。
ガクチカでは感情や価値観が絡む難しい対立にどう向き合ったかという人間理解の深さが語られており、人材業界で求められる対話力や関係構築力と直結しています。
一方、自己PRでは感情面ではなく、業務を構造的に整理し改善する力を前面に出しています。
テーマは別でも、どちらも人にも組織にも向き合える人材だと具体的にイメージできた点が内定につながっています。
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【内定者例文④:別のテーマを使用】
26卒 岡山県立大学人材業界
私が学生生活で最も熱中していたことは、趣味のサイクリングです。
神社や古墳などの歴史ある建造物を巡ったり、高台から街の景色を眺めたりすることが好きで、「この先にはもっと美しい景色があるのではないか」という好奇心に突き動かされ、継続して走り続けてきました。
なかでも印象に残っているのは、片道約30km、高低差約300mの山道を3時間以上かけて往復した経験です。これまでで最も過酷なルートであり、帰宅後は筋肉痛や腰痛に悩まされました。
しかし、走り始めた当初は往復10kmでも限界を感じていたことを思い出し、自身の成長を実感しました。同時に、さらに長距離へ挑戦したいという意欲も芽生えました。
勉強や作業に行き詰まった際にも走ることで気分転換を図り、再び前向きに取り組めるようになりました。この経験から、困難に直面しても挑戦を続ける姿勢と、自分なりのリフレッシュ方法を持つことの大切さを学びました。
私の長所は、目標達成に向けて諦めずに挑戦し続ける粘り強さです。
インターンシップ期間中、室内外で使用できる一段の踏み台を設計する課題に取り組みました。期間は12日間と限られておりましたが、まず3日間で市場に出回っている製品や日本人の足のサイズなどを徹底的に調査し、天板の適切な大きさを検討しました。
続く3日間で3DCADソフトを用いて設計と図面作成をおこない、6日目以降は指摘を受けながら改良を重ねました。最終的に実物化には至りませんでしたが、短期間でも工程を分解し粘り強く取り組むことで形にできたことは大きな自信となりました。
この経験を通して、モノづくりにおいては継続的な挑戦と改善が不可欠であると実感しました。今後も粘り強さを活かし、新たな価値を生み出す設計・開発に貢献していきたいと考えております。
この内定者はテーマを大きく分けていますが、どちらにも一貫して「挑戦を楽しみながら継続する姿勢」が通底しています。
ガクチカでは成果よりも成長の実感と挑戦への意欲を語ることで、人柄や価値観を伝えています。
一方、自己PRでは工程を分解し、調査→設計→改善というプロセスを具体的に示すことで、粘り強さを業務レベルに落とし込んでいます。
別テーマであっても、人物像に一貫性があり、かつ入社後の活かし方が明確だったことが評価の決め手になっています。
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【Q&A】ガクチカと自己PRの違いに関する質問にアドバイザーが回答!
就活対策を進めるなかで、「ガクチカと自己PRの違いがわからない」「テーマは同じでも良いの?」と悩む学生は少なくありません。
どちらも自分をアピールする項目だからこそ、混同しやすいポイントです。
ここからは、よくある質問に対してキャリアアドバイザーがわかりやすく解説します。
Q.テーマは同じものを使っても大丈夫?
A.同じでも問題ありませんが、「何を伝えるか」を明確に分けることが重要です。
同じエピソードを使うこと自体はマイナスではありません。実際、深く取り組んだ経験が一つしかない場合もあります。
ただし、ガクチカでは「どんな課題にどう向き合い、どんなプロセスを経て成果につなげたか」という経験のストーリーを中心に語ります。
一方、自己PRではその経験から導き出される「あなたの強み」や「再現性」にフォーカスすることが大切です。
書き分けができていないと「同じ話を繰り返している」と受け取られますが、視点を変えればむしろ一貫性のある人物として評価されやすくなります。
Q.結局どちらに力を入れるべき?
A.どちらか一方ではなく、役割の違いを理解したうえで両方を磨くことが大切です。
ガクチカは「あなたがどんな経験をしてきたか」を知る材料であり、自己PRは「その経験を通じてどんな強みを持つ人か」を示すパートです。
企業はこの2つを組み合わせて、「入社後に活躍できるか」を判断しています。
どちらかが弱いと、人物像がぼやけてしまいます。
ガクチカが具体的でも強みが抽象的であれば説得力に欠けますし、強みだけを語っても裏付けがなければ評価されません。
「経験」と「強み」がつながって初めて、納得感のある自己PRになります。
Q.どうしても差別化ができないときは?
A.「何を見られている質問か」を明確にしてから書きましょう。
ガクチカと自己PRを差別化できない原因の多くは、「エピソードをどう変えるか」で悩んでいることにあります。
しかし本来大切なのは、エピソードを変えることではなく、「企業がなにを見ているか」を意識することです。
ガクチカは「どんな課題にどう向き合ったか」というプロセスを見る質問、自己PRは「あなたの強みは何か、それがどう活きるか」を見る質問です。
同じ出来事でも、主語を「経験」に置くか、「自分の強み」に置くかで自然と構成は変わります。
書き分けに迷ったときほど、企業は今、何を知りたいのか?に立ち返ることが近道です。
キャリアパーク就職エージェントの『自己PR作成ツール』を使ってみよう
ガクチカと自己PRの違いは理解できても、「いざ自分で書こうとすると混ざってしまう……」という人は少なくありません。
そんなときは、キャリアパーク就職エージェントの『自己PR作成ツール』を活用してみるのも一つの方法です。

このツールは、日々就活生を支援しているキャリアアドバイザー監修の生成AIを活用しており、いくつかの質問に答えるだけで自己PRのたたき台を作成できます。
さらに、ブラッシュアップ機能を活用すれば、プロ視点のアドバイスを参考にしながら、自分の言葉へと磨き上げることができます。
ガクチカと混同しない自己PRを作る第一歩として、ぜひ一度試してみてくださいね。
ガクチカと自己PRの違いを押さえて自分の魅力を伝えきろう
ガクチカと自己PRは、どちらもあなたの魅力を伝えるための項目です。
しかし、ガクチカは経験のプロセスや課題解決力を示すもの、自己PRは強みと再現性を示すものと、それぞれ役割が異なります。
役割を意識して書き分けることができれば、あなたの思考力や人柄、入社後の活躍イメージまで一貫して伝えることができます。
経験の「事実」と、そこから導き出される「強み」。違いを正しく押さえ、自分の魅力を余すことなく伝えきりましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
ガクチカと自己PRって何が違う? 正直同じ内容で良い気がする……。