目次
- 探究心を上手にアピールしよう
- 探究心が強い人の特徴3つ
- ①納得いくまで深く知ろうとする
- ②課題に対して根気よく向き合う
- ③ひとつの物事を極められる
- 好評価を得るための3つのポイント
- ①結論を最初に提示する
- ②過去の経験から根拠を述べる
- ③仕事への再現性で締める
- 短所になる2つのケース
- ① 興味のあることしかやりたくない
- ②頑固なところがある
- OK・NG例文
- 例文①留学
- 例文②アルバイト
- 例文③部活動
- NG例文①再現性につなげられない
- NG例文②具体的なエピソードがない
- NG例文③マイナス方向の探求心
- 探求心をアピールしたい学生からよくある質問に回答!
- 探求心を自己PRでアピールするにはコツがいる! 内容と伝え方をそれぞれ工夫しよう
探究心を上手にアピールしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「探究心は自己PRの内容として適していますか?」
「探究心のアピールは面接官に評価されますか?」
という質問をよく受けます。そもそも、探究心とはどのような意味なのでしょうか? weblio辞書によると、探究心とは「物事について、深い知識を得たり、原因を解明したりしようという気持ちのこと。」とあります。何かに打ち込んでいる就活生に当てはまることがあるのではないでしょうか。
また、特定のことに打ち込んでいなくても、課題が生じた場面で深く考察できる就活生も該当すると言えます。探究心は自己PRとしても活用できる強みです。そこでこの記事では、探究心を自己PRするポイントについて紹介していきます。
探究心が強い人の特徴3つ
では、具体的に探究心が強い人にはどのような特徴があるのでしょうか? 探究心に繋がる考え方や行動を理解しておくと、面接でアピールする際に具体的に説明できます。そもそも探究心は聞き慣れない言葉でもあるので、探究心という言葉を使わずに具体的な考え方や行動を中心にアピールすることもおすすめです。
①納得いくまで深く知ろうとする
探究心が強い人には、物事を深く知ろうとする特徴があります。例えば興味のあるニュースがあったらすぐに検索して、納得がいくまで調べ続けるということも珍しくありません。興味を持ったことについて知り尽くしたいと思うことがある就活生は、探究心があると言えるでしょう。
最初は全然知らなかったことでも、気付いたら誰よりも詳しくなっていたということはありませんか? 何かについて詳しくなるのは、知識を得るための行動を続けたからです。これは探究心がある人の強みと言えます。探究心が高い人は「知りたい」という欲求を力にして、多くの知識を吸収しようとするのです。
②課題に対して根気よく向き合う
探究心が強い人は、課題が生じた際にすぐに諦めたり逃げたりせず、解決するために根気よく向かい合うことができます。冒頭で「探究心とは物事の原因を解明しようとする気持ち」と紹介しました。普段の生活で原因を解明しようとする場面には、壁にぶつかったときがあげられます。
壁にぶつかったときに「もうダメだ」とネガティブになる人もいますが、探究心がある人は「なぜこれが起きたのだろう」「解決するにはどうすればいいのだろう」と考えられるのです。自分が関わることや気になることをそのままにできず、解決に向けて思考を巡らせます。課題に対して根気よく向き合うことは、社会人になっても大きな強みとなるでしょう。
③ひとつの物事を極められる
ひとつの物事を極められるのも、探究心が強い人の特徴です。これは職人気質や継続力といった言葉にも置き換えられ、粘り強さや我慢強さが評価されることも多いでしょう。企業では幅広い業務をオールマイティにこなせる人だけではなく、ひとつの分野で突出した能力を発揮できるスペシャリストも必要としています。
そのため、ひとつの物事を極められる性質は企業でも望まれるものであり、プラスの評価に繋がりやすいでしょう。何かひとつを極めるのは非常に難しいことで、誰でもできるわけではありません。持ち前の探究心で何かをやり遂げられるのは、個性をアピールする上で大きな強みになるでしょう。
継続力という言葉に言い換えてアピールする際のコツや例文はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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好評価を得るための3つのポイント
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人柄や価値観を知ることで、仕事に活かせるか、自社との相性はいいかを判断するのです。このような面接官の意図を考えると、「私は探究心が強いです」だけだと情報量が少ないと言えます。そこでここからは、探究心をアピールする際に必要な情報やポイントなどをご紹介していきます。
①結論を最初に提示する
探究心を上手に伝えるには、結論を最初に提示しましょう。冒頭で探究心があることを提示して、後のアピールに繋げましょう。この際、「私は、納得いくまで深く知ろうとする探究心があります」のように具体的に伝えることが大切です。冒頭でどんな強みなのかを明確にすることで、面接官がその後の話を聞きやすくなります。
探求心について伝える時にかかわらず、最初の伝え方は常に意識しておきましょう。
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「何にでも好奇心旺盛なのか」「ひとつのことを極めるのか」など、面接官によってイメージする内容は異なるので、定義を明確にしておくことが大切です。また、探究心は普段あまり使わない言葉なので、ピンとこない面接官もいるかもしれません。面接官が自己PRの内容を理解しやすくするためにも「探究心」について具体的に伝えましょう。
②過去の経験から根拠を述べる
自己PRをするには、強みの根拠となる具体的なエピソードを提示することが大切です。探究心を発揮した経験について話すことで、説得力を持たせることができます。当然のことですが就活生には就業経験がないので、面接官は学生時代の経験を元に物事への取り組み方や価値観を判断します。
どのような場面で、どのように探究心を発揮したのかを伝えましょう。エピソードを伝える際は「問題が生じた出来事」→「解決するためにとった行動(探究心を発揮)」→「行動したことで得た結果」の流れで構成するのがおすすめです。「なぜ深く知りたいと思ったのか」「なぜ納得いくまで突き詰めたくなったのか」を振り返りながらエピソードを充実させていきましょう。
過去の経験を思い出す際はこちらの記事も参考にすると良いでしょう。
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③仕事への再現性で締める
自己PRの最後に、探究心を企業でどのように活かすのかを伝えましょう。面接官は、強みが自社で活かせるかどうかにも注目しています。そのため、強みの活かし方が企業が大切にしている価値観や求める人物像にマッチしていれば、採用される可能性も高まるのです。
自分がイメージする強みの活かし方が、企業で実現できるものかどうか考えておきましょう。企業で強みを活かせない場合は、入社後思うように成長できずにミスマッチを感じてしまうかもしれません。「自分はこうやって働いていきたい」という入社後のイメージ像と、面接官が求める働き方がマッチしているのが一番です。
キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
例えば「物事を自分で理解をして、誰かに教えられるくらいまで探求できる」と伝えたい場合は、学業について話すと信ぴょう性のあるエピソードになるでしょう。「理解できるまで授業や教師にヒアリングする」だけでなく「ネットや教科書あらゆる角度から調べつくして理解し、人に話せるようになった」などといったエピソードを話すといいでしょう。探求心があってもそれが活かせないと意味がありません。探求して終わりではなく、その結果を伝えることも必要です。
短所になる2つのケース
長所と短所は表裏一体なので、探究心の持つ特徴が仕事をする上でマイナスに働く可能性もあります。長所があれば短所もあって当然なので、どのように改善するのかを前向きに考えましょう。面接では短所も聞かれることがあるので、自覚している点があれば短所として紹介し、改善策まで伝えられるといいですね。ここでは、2つのケースについてご紹介していきます。
① 興味のあることしかやりたくない
探究心が強い人は、よく自分の興味のあることや好きなことに没頭するのですが、興味がないと見向きもしない傾向にあります。しかし、仕事は自分の興味関心を基準に選ぶことができません。面接官は就活生の自己PRを「仕事だったらどうだろう」という基準で聞くことが多いので、「好きなことしかしたくない」という主張が強くなり過ぎるとマイナスの印象を与える可能性が高いです。
「興味のあることだけをしたい」「好きなことしかしたくない」という主張は企業で働く社員として好まれないので、企業に貢献するという姿勢を見せるようにしましょう。また、自分の好きなこと以外でも探究心を発揮した出来事があれば、面接官に話せるように用意しておくといいですね。
②頑固なところがある
探究心が高い人の中には、頑固と思われるような行動が目立つ人もいるでしょう。ひとつの物事にこだわるあまり周りが見えなくなったり、他の人の迷惑も顧みず自分勝手に物事を進めたりしてしまうことはありませんか? こだわりを持つことと頑固は紙一重です。頑固な印象を与えないためには、周囲の意見に耳を傾けていることや、客観視しながら物事に取り組んでいることをアピールしましょう。
熱中しているものしか見えなくなっていると、頑固に思われるだけではなく、視野が狭いといったマイナスイメージもつきやすいです。冷静に状況を眺められていることをアピールするためにも、第三者的な視野を含め、柔軟性があることを示すことが大切です。
探求心の裏返しともいえる頑固さを短所としてアピールできると、長所である探求心にさらに説得力が増しますよ。
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OK・NG例文
探究心の実際のアピールを考えてみましょう。上手く思い浮かばないのは、単に内容の全体像がイメージできていないからということが多いです。例文を参考にイメージを膨らませると、よりアピール内容が考えやすくなります。
例文①留学
私は探究心があり、物事に積極的にチャレンジ出来ます。大学時代はカナダに留学しており、現地の文化や美しい景観に深く触れました。カナダの壮大な自然をもっと知りたいと思いロードバイクを購入し、様々な地域に出かけました。
ロードバイクで出かけた先では様々な人種の人々と出会い、友達になりました。持ち前の探究心により多くの人に出会ったことで、様々な価値観に触れることの大切さを学びました。御社に入社後も探究心を大切に自分や仕事の可能性を広げ、多くのお客様に愛される製品開発に携わりたいと思っています。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
探求心から新しい物事に積極的にチャレンジしているというエピソードがしっかりと書かれています。また、なかなか普通の人では行動に移せない内容のため、非常に探求心がある人物ということが見受けられます。
改善するとよくなる点としては、探求心を仕事にどのように活かしていくのかを明確に記載すると活躍出来る人材だと思ってもらえるでしょう。例えば製品開発に携わりたいのであれば「自分の探求心という強みを活かして、社内、社外、お客様から日々ヒアリングや調査などを行っていき、需要のある製品を日々探していきたいです。」などと言えるとさらによくなります。
留学経験をエピソードとして用いたい人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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例文②アルバイト
私は探究心が高く、課題に対して諦めない姿勢を貫くことができます。周りの人が諦めそうなことでも、どうにかして状況を変えたいと思い試行錯誤できます。私はパン屋でアルバイトをしており、売上を上げるために何ができるのか考えたことがあります。
ほかのバイトスタッフは、お店に来る人が少ないから売上は上がらないと諦めていましたが、私は諦めきれず新商品開発、移動販売など様々な策を考えました。2か月間続けた結果、お店の売上を2倍にすることができました。この経験を活かし御社でも、現状に満足せず常に探究する姿勢を忘れないようにします。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
この例文のいい点は「最後までやり抜く力がある」という自分の良さをアルバイト経験から説明しているところです。売上向上のための施策を考え、それを実行した結果として具体的に売上を2倍にできたというお話も分かりやすくていいと思います。
一方で具体的な取り組みに関して「どんな視点で」「どんな工夫をしたか」も挙げられているとより再現性が上がります。数字を使うと平常時の売上に対しての取り組み結果の対比が明確になるので読み手がイメージしやすいです。
アルバイトの経験を自己PRで効果的にアピールする方法と例文はこちらの記事でも紹介しています。
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例文③部活動
私は、自分の課題に対してとことん向き合う探究心があります。大学時代はバスケ部に所属しており、ポジションはシューターでした。私は試合で活躍することが少なく、見せ場を作ることが課題でした。そこで、シューターとしてどうすれば活躍できるか考え抜きました。
その結果、私は体が小さく中で勝負をするのは難しいため、外からシュートで援護射撃をする役割が適任と考えました。自分の役割をきちんと把握したことで、試合で活躍できることが増え、仲間から頼りにされることが増えました。御社でも、自らの課題に対して考え抜くことで成長し、戦力となる人材になっていきたいです。
この例文では、自分の課題に向き合う探究心をアピールしています。あまり活躍できていないことをただの悩みで終わらせず、課題として受け止めて改善しようとした姿勢がいいですね。自分の役割を把握したことで改善されたとあり、追求心が発揮できたことがわかります。
部活での経験を自己PRで魅力的に伝えるコツと例文はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
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NG例文①再現性につなげられない
私の強みは探究心が強いことです。小さな頃から昆虫に興味があり、小学校の頃には図鑑を丸暗記するほどでした。大学に入ってアルバイトをするようになってからは、全国を飛びまわり珍しい昆昆虫を見つけ、自分でも採集しました。
国内だけではなく海外にも行くようになり、特にアジアは何ヶ国も行きました。タイが特に面白く、採集活動の中で、昆虫食という変わった文化にも出会えました。御社でも探究心を活かし、ひとつのことを極めて活躍したいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
探究心が強いことは冒頭で示されているものの、それがどのようなものなのか、明確に提示されていないのがNGです。また、過去の経験が提示されているものの、仕事の再現性には繋げられていません。単に探究心を活かして活躍したいと述べるだけで、具体的な仕事への活かし方、働き方が提示できていないのがNGポイントでしょう。
NG例文②具体的なエピソードがない
私は興味のあることがあると、それだけしか考えられなくなります。周りからも探究心旺盛だねとよく言われるほど、興味のあることがあると没頭してしまいます。この探究心を活かして、御社の事業に貢献していけるよう努力いたします。
この例文では興味のあることには没頭するとアピールしていますが、具体的なエピソードが紹介されていません。面接官が気になるのは「どんなことで?」「どんな時に?」「どう没頭するの?」などといった具体的な内容です。経験談を用いることで、自分らしさを盛り込む必要があります。
NG例文③マイナス方向の探求心
私は探究心が高いです。探究心の高さを活かして、好きなアイドルの自宅を調べることができました。よく行くお店や目撃情報などの情報収集を続けた結果、自宅を突き止めました。この持ち前の探究心で、御社でも活躍していきたいです。
こんな自己PRをされたら、すごいと思う反面怖いとも思ってしまいますね。探究心というよりも執着心の強さを感じる内容であり、マイナスのイメージを与える可能性が高いです。
探求心をアピールしたい学生からよくある質問に回答!
探究心を自己PRで伝えていいのか不安な学生や、アピールする際に何に気を付ければいいか悩む学生も多いのではないでしょうか。そんな学生の質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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探求心を自己PRで伝えても大丈夫ですか?
自己PRで探求心を伝えても問題ありません。探究心の強い人には、好奇心や知識欲の旺盛さ、粘り強さ、積極性、意欲の高さ、困難な状況に遭遇しても最後まで諦めない熱意と意志の強さ、持続性などが感じられ、心強い存在であると期待が持てます。これら探求心が持つ長所は、どの仕事においても活かすことができる資質でもあるので、十分アピールすることが可能ですよ。
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探求心をアピールする際の注意点はありますか?
探求心をアピールする際は、「好きだから探求した」というふうに聞こえないように注意しましょう。探求心の強さは、仕事をする上で大きな武器になりますが、伝え方によっては「興味があることにだけ力を注ぎ、ほかの仕事には見向きもしないのではないか」「こだわりが強く、柔軟性に欠けるのではないか」と、面接官に不安を抱かれかねないこともあります。
そうならないためには、志望先企業で興味の有無に左右されることなく、入社後どのように活かして貢献していくのかを具体的に話すようにすることが重要ですよ。
探求心を自己PRでアピールするにはコツがいる! 内容と伝え方をそれぞれ工夫しよう
探究心を上手に伝えるには、内容と伝え方、それぞれを工夫しなければなりません。ひとくちに探究心といっても、人によって思い浮かべるものは違います。身についているものも当然人によって違うため、まずはこれを明確にしなければなりません。
その上で、仕事での再現性を意識しながら伝えることが大切です。探究心には短所の面も含まれるため、事前に自分で把握しておき対処する必要があります。面接では短所を聞かれることもあるので、探究心のマイナス点を短所として答えてもいいでしょう。短所を答える際は、改善策も踏まえることが大切です。
探求心を自己PRに使うコツは動画でも解説中!!
キャリアアドバイザーコメント伴 美寿々
ひとつの物事を極められる長所を活かす職種は「営業職」もしくは「技術職」であることが多いです。例えば「営業職」は明確な目標設定があるため、ひとつの物事を極められる長所を活かすことで面接官に目標を達成していくために、試行錯誤をして行くことができるイメージを与えることができます。また「技術職」も同じように「納期」という明確な目標があります。納期までにシステムや機械を完成させるためには、専門性のある技術力が日常的に求められます。つまり、日ごろの勉強などが直接的に成果に反映される仕事であるため、ひとつのことに没頭できる人材は適していると判断されることが多いです。