目次
- 施工管理の志望動機に説得力を持たせよう
- 志望動機に不可欠! まずは施工管理業界の仕事内容を知ろう
- 工程管理:工事のスケジュールを管理する
- 品質管理:できあがったものの質を管理する
- 安全管理:作業員の安全を管理する
- 原価管理:工事にかかる予算を管理する
- キャリアパスの理解で志望動機に具体性を持たせよう
- 企業が求めるスキルを押さえよう
- 体力
- 協調性
- リーダーシップ
- 臨機応変さ
- 勉強意欲
- 企業ごとの特徴を知って具体的な志望動機にしよう
- 仕事内容を見比べる
- 規模を見比べる
- 特徴を調べる
- 施工管理の志望動機の構成方法
- 志望理由
- なぜ施工管理なのか?
- なぜその企業なのか?
- 企業にどう貢献できるか?
- 入社後にしたいこと
- 選考フェーズごとの注意点
- 1次面接:コミュニケーション能力をアピールしよう
- 最終面接:施工管理への熱意をアピールしよう
- 施工管理の志望動機例文
- 土木
- ハウスメーカー
- 設備
- 電気
- 説得力のある志望動機で面接官に好印象を与えよう
施工管理の志望動機に説得力を持たせよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「施工管理の志望動機の書き方がわからない…」
「企業ごとの志望動機はどうやって考えたらいいんだろう」
施工管理の仕事をしたい学生から、このような声を聞くことがあります。
施工管理の仕事や企業を具体的に知らず、志望動機にはどんなことを書いたらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、施工管理の志望動機を書くコツから、企業ごとに刺さる内容を考えるのに欠かせない企業研究の方法まで徹底的に解説します。一次面接を控えている人はもちろん、最終面接に進んでいる人も、内定獲得に向けて志望動機でさらに差をつけるためにぜひ参考にしてみてくださいね。
志望動機に不可欠! まずは施工管理業界の仕事内容を知ろう
まず施行管理の仕事内容を知っておかなければ、具体的な志望動機も書けません。志望動機を考える前に、まずは施工管理とはどんな仕事なのか、詳しく知っておきましょう。
施工管理とは、安全な建物や設備を建設するため、その現場監督として管理することが主な仕事です。建設計画を練ったり現場で指揮をとったりと、建設現場には欠かせない役割です。施工管理の主な業務を具体的に分けると大きく4つに分類できます。ひとつずつ詳しく解説していきますね。
工程管理:工事のスケジュールを管理する
建物の竣工(=完成)までどういったスケジュールで現場の工事を進めるか、スケジュールの管理をおこなうのが工程管理です。まず事前に工事のスケジュールを立て、作業員の配置決めや、工事車両の手配などの準備をおこないます。
そして工事が始まると、事前に立てたスケジュール通りに工事が進んでいるかをチェックします。この工程管理がしっかりおこなえなくては、工事が遅れてしまい納期に間に合わないといったことも起こってしまいます。またスケジュール通りに工事が進んでいないときに、その遅れをどうリカバリーするのか考えることも求められます。
キャリア
アドバイザー
品質管理:できあがったものの質を管理する
その名の通り、完成した建物の品質が計画通りにできているかを確認する仕事が品質管理です。安全性や品質の高い建設ができるよう、素材を管理したり建築物の強度を確認したりします。
品質管理がおろそかになっていると、依頼者からのクレームにつながったり、最悪の場合重大な事故を引き起こしてしまう可能性がありますよね。そのため、非常に責任のある業務です。
安全管理:作業員の安全を管理する
工事現場で大きな事故が起きないよう、作業員の安全を把握するのが安全管理です。作業員は常に危険と隣り合わせの状態で仕事をしています。そんな作業員の安全を確保し、スムーズに作業ができるよう気を配るのも施工管理の仕事です。
キャリア
アドバイザー
具体的には、工事車両の点検や消火設備の設置などをおこない、事故を防ぐために尽力しています。
原価管理:工事にかかる予算を管理する
工事のコストを与えられた予算内に納めるのが原価管理です。工事一回あたりにかかる費用を計算して、予算内で建設をおこなうよう調整します。
また、工事全体にかかる費用だけでなく毎月の経費精算をおこなうのも施工管理の仕事です。
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キャリアパスの理解で志望動機に具体性を持たせよう
一口に施工管理といってもさまざまな業務があることはわかりましたね。しかし、このような業務は入社後すぐに任されるものではありません。施工管理業務をおこなうためには、最低でも「2級施工管理士」の資格を持っている必要があります。この資格を得るためには施工管理についての知識が必要なのはもちろん、指定の期間の実務年数が必要になります。
新卒で入社後はまず先輩に付き、補助をしながら実務を学ぶことが主な仕事内容になります。その後、知識と経験を積んで2級施工管理士の資格に挑戦しましょう。資格を取ってついに一人前の施工管理士です。
企業が求めるスキルを押さえよう
施工管理や工事と聞くと、体力が必要な仕事だという想像をする人が多いのではないでしょうか。施工管理において体力はもちろん必要ですが、実はそのほかにも必要とされるスキルがあります。
ここでは、施工管理に必要なスキルをいくつか解説していきます。この中に自分にあるスキルがあれば、そのスキルを志望動機でアピールしましょう。
体力
現場監督として現場の指揮をとる仕事のため、基本的な体力はもちろん求められます。さらに、夜間や休日など、休みの間に現場でトラブルが起こることも。どんなときでも状況をきちんと把握し、適切な指示を出すことが求められます。フィジカル面での体力だけでなく、疲労で判断力が鈍ることがないよう精神面のタフさも求められます。
協調性
ともに工事にあたる職人やほかの企業など、社内外問わずさまざまな人と協力し、チームとして仕事を進めていくことになります。そのため、多くの人と円滑にコミュニケーションを図る協調性が求められます。過去に大学やアルバイトなどでチームで活動した経験があれば、その経験を生かすことができますね。
協調性をアピールしたい人はこちらを読んでおきましょう。
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リーダーシップ
施工管理士は工事現場の監督として、現場の状況を把握しながらチームメンバーに指示を出し、プロジェクトを引っ張っていくことになります。そのためにはリーダーシップはかなり重要なスキルといえます。
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臨機応変さ
工事現場では、天候などの影響でもともと予定していたスケジュール通りに工事が進まないこともよくあります。そういったときは、すぐに現場の状況をしっかりと把握しスケジュールを組み直さなければなりません。納期に間に合わせるために、何か不具合が起こったときでもすぐに対処できるような臨機応変さが求められます。
臨機応変に対応する力をアピールしたい人はこちらを読んでおきましょう。
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勉強意欲
入社後にすぐ施工管理士として現場監督を任されるわけではありません。知識や経験を積んで、資格を取得して初めて施工管理士として現場の指揮が取れるのです。資格取得に向けて前向きに努力し学ぼうとする、勉強意欲があることが求められています。
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施工管理の仕事では、ほかに「観察力」も求められます。安全に作業が進行しているか、常に目を光らせておく必要があるからです。危ない道具が出しっぱなしになっていないか、たこ足配線などで火事の危険性がないかなど、常に現場の安全に目を配る必要があります。
そして、これら施工管理の仕事の中で最も重要なスキルは、ずばり「リーダーシップ」です! リーダーシップをとってチームをまとめることは、作業員の安全管理につながります。現場にはプロの作業員もいれば未熟な作業員もいます。また、何度も同じことを言わないとわからないタイプの人もいます。
各作業員のやり方で工程を進めてしまうと、思わぬ事故やクレームにつながりかねません。作業員に敬意を払いつつ、リーダーシップを発揮して現場をまとめるスキルが大切になってきます。
企業ごとの特徴を知って具体的な志望動機にしよう
就活生
仕事内容もわかったし、やっぱり施工管理の仕事ができる企業に就職したいなあ。
キャリアアドバイザー
いいですね! でも施工管理の仕事ができる企業そのものはたくさんあるので、まずは自分の志望する企業を定めることが必要ですよ。
就活生
そうなんですね。でも、企業の定め方や志望動機に自信がありません……。
キャリアアドバイザー
企業研究をしっかりとおこなえば不安に思うことはありません。志望動機も具体的で説得力のあるものになりますよ。
企業選びや企業研究といっても、やり方がわからない人もいるのではないでしょうか。まずはさまざまな切り口で企業を比べてみましょう。そうすることで企業ごとの特徴が見えてきて、志望する企業を決めるのにも、企業研究を進めるのにも役立ちますよ。
仕事内容を見比べる
一口で施工管理といっても、その具体的な仕事内容はかなり違ってきます。仕事内容は、「何の工事をおこなうか」で大きく4つに分けることができます。住宅やビルなど建物の建設をおこなうのは「建築」、道路やトンネルを建設するのは「土木」、電気関係の工事をおこなうのは「電気」、空調や水道などの設備にかかわる工事をおこなうのは「設備」の施工管理です。
このように、同じ施工管理でも仕事の内容はまったく違います。自分が何の建設に携わりたいかを考えてみると志望企業の絞り込みにも役立つかもしれません。
- 建築:大林組、大成建設、竹中工務店
- 土木:鹿島建設、西松建設
- 電気:関電工
- 設備:コムシスホールディングス、高砂熱学工業
建造物の中でも、オフィスビルや道路、ダムなどの大きな規模のものを扱う企業をゼネコンと呼びます。ゼネコンについて詳しく知りたい人はこちらの記事も読んでおくと良いでしょう。
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ゼネコンの志望動機を作成するときは、業界をしっかりと理解してから作成するようにしましょう。今回はゼネコン業界の主な業務内容の紹介から、志望動機作成の前に押さえておきたいポイント、志望動機作成のコツを例文とともにキャリアアドバイザーが解説していきます。
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規模を見比べる
その企業の事業規模や、事業展開で見比べるのもいいでしょう。大企業と中小企業では工事の内容や従事する人数など、工事そのものの規模も変わってきますよね。
また事業を国内のみではなく国外にも展開しているのかも、その企業の特徴の一つと言えるでしょう。自分がどのようなスケールの工事に携わりたいのかを考えてみると良いですね。
- 大手5社:大林組、鹿島建設、大成建設、清水建設、竹中工務店
- 海外に事業展開:五洋建設、東洋建設
特徴を調べる
企業ごとにどのような特徴があるのかを見てみるのも良いですよ。技術を売りにしている企業もあれば、地域に密着しているというのが売りの企業もあります。働き方のスタイルも企業ごとで違いますし、それに伴ってその企業で描けるキャリアも変わってきます。
「自分が施工管理のどんなところに魅力を感じたのか」「施工管理士としてどのようなキャリアを積みたいのか」などさまざまな視点から企業を見てみると、企業の特徴がわかり企業研究が進みます。
- 東急建設:渋谷駅周辺再開発に注力
- 安藤ハザマ:名古屋城本丸御殿など文化財の復元も手掛ける
- ナカノフドー建設:民間建築に重点を置く
- 熊谷組:トンネル工事の実績が豊富
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ゼネコンなどの企業の特徴を知るには「企業理念」と「事業計画」に目を向けると良いですよ。建設作業は長期間に及ぶものなので、その企業が何をしていてこれからどの分野に力を入れる企業なのかは、これら2つに現れるからです。
たとえば、清水建設の企業理念は「子どもたちに誇れるしごとを。」です。実際に清水建設は、都心部の開発事業だけでなく後世に長く語り継げる社寺建設や伝統建築なども手掛けています。大林組の事業計画には「2050年宇宙エレベーター建設構想」があり、宇宙規模での開発を進めています。
企業理念や事業計画から各社の特徴と自分とのマッチ度が確認できますよ。事業計画は各企業から出ている広報誌にも載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
施工管理の志望動機の構成方法
施工管理の仕事内容や企業ごとの違いなどを知って、志望動機に盛り込みたいことは見えてきたのではないでしょうか。ここからは、志望動機では何をどのように伝えていくべきか、志望動機の構成方法を説明していきます。各フェーズごとに自分の伝えたいことを書き出しながら、一緒に志望動機を構成していきましょう。
志望理由
まずは、施工管理の仕事を志望した理由を伝えましょう。施工管理のどこに魅力を感じたのかを伝えられると良いですね。
例:やりがいから考えてみよう
うまく志望動機が見つからない人は、仕事のやりがいに目を向けるといいかもしれません。チームとしてプロジェクトをおこなうわけですから、多くの人を動かせるのがやりがいと感じる人もいます。また、ビルでも道路でも同じですが、人の役に立っているという実感がやりがいに感じる人もいますよね。または成果が目に見えてわかることがやりがいだと感じる人もいるのではないでしょうか。
このようにやりがいに目を向けてみると、自分が施工管理のどこに魅力を感じているのかがわかってきますよ。
なぜ施工管理なのか?
建物を造る、という工程の中には、実際に作業に従事する人や造るものの設計をおこなう人など、さまざまな職種の人が携わっています。なぜその中でも施工管理を選ぶのかを伝えることが重要です。工程の中のほかの職種を実際にあげて、施工管理との違いを説明し、そのうえで施工管理が良いと伝えると説得力が上がりますよ。
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「施工管理」の仕事を選んだ理由を強くアピールするために、「施工管理としてやりたい仕事」を具体的に伝え、なぜその仕事が自分にあっているかアピールしましょう。
たとえば「作業員と力を合わせて形に残る仕事がしたい」と伝える場合は、施工管理としてどのように貢献したいかをアピールします。これまでの経験から、チームメンバーと協力してひとつのことを成し遂げた実績を伝えると良いですね。
そのなかで、作業員や関係各所と力を合わせるにはコミュニケーション能力や折衝能力、安全に働けるような細やかな気遣いも必要になります。それらを裏付けるエピソードも盛り込めると説得力が増しますね。
なぜその企業なのか?
施工管理ができるならどこでもいいのではないか、と思われないためには「なぜその企業なのか」を強く伝えることが大切です。事前に企業研究をおこない、「なぜその企業が魅力的に感じるのか」「なぜその企業に入社したいのか」といった理由をしっかりと組み立てておきましょう。
その時に、多角的にさまざまな面から企業を調べ、自分がその企業の何に魅力を感じているのかを理解しておく必要があります。
また、最終面接では入社の意思確認をされることも多くあります。「なぜその企業に入社したいのか」。ここをしっかり答えられるようにしておきましょう。入社意欲が伝わらなければ、内定を出しても入社してくれないのではないかと思われてしまい、合格をもらえなくなってしまうかもしれません。
企業にどう貢献できるか?
自分の持つスキルや技術を、企業にどう活かして貢献していけるかを伝えましょう。企業に貢献する、と聞くと、「自分にできることなんてあるのだろうか」と難しく感じてしまう学生も多いかもしれません。どのようなことを話すといいか、建築系を専攻していた学生とそれ以外の学生とに分けてわかりやすく紹介しますので参考にしてみてくださいね。
①建築系の学生
未経験者が多数の施工管理において、建築系の技術や知識がある人は歓迎されます。自分が大学で学んできたことや技術をアピールしましょう。その企業の仕事内容をさらに深掘りして、この仕事であれば自分の技術がこのように活かせる、とさらに具体的に伝えるのも良いですね。
②他学部の学生
施工管理は大半が未経験者のため、建築に関する知識がまったくなくてもネックになることはありません。新卒はポテンシャルを評価されての採用となります。これまでの学生生活やアルバイトの経験を振り返ってみましょう。
リーダーシップを発揮した経験や、臨機応変に行動できたことはありませんでしたか?そういった経験で得たスキルを活かしたいと伝えるようにしましょう。
入社後にしたいこと
その企業に入社後にどんなことをしていきたいかを答えましょう。実際にどんなものを造りたい、どんな工事に携わりたいと具体的に説明すると良いですね。ここで注意したいのはその企業の仕事内容とやりたいことに相違がないようにすることです。
たとえば土木系の企業なのにもかかわらず、ランドマークになる建物を造りたいと言うのは違いますよね。企業研究ができていないと判断されてしまいます。企業ごとの特徴を話に盛り込んで、入社後の姿をイメージしてもらえるようにしましょう。
キャリアアップのために
その企業でキャリアを積んでいくためには、まずは2級施工管理士の資格を取得することが欠かせません。もし、入社後にやりたいことがすぐに思いつかない場合は、まずは資格の取得に向けて努力を重ねその中でやりたいことを見つけていく、と伝えるのも良いでしょう。
また、企業の事業規模によっては、たとえば建築施工管理の資格のみではなく設備や電気など複数の資格を取得できる場合もあります。
資格があればできることも広がります。取得のために勉強するという意欲もアピールしながら、たくさんのことに挑戦したいという意志を伝えるのも良いですね。
満足いく志望動機が作成できたら、さらに面接官に刺さるよう、最後の締めの言葉を工夫してみましょう。こういった細かなところからも、企業に熱意を伝えられるとなお良いですね。
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選考フェーズごとの注意点
施工管理は、正直なところ学生に大人気の仕事というわけではありません。企業も、人を集めるのには苦労しています。しかし人材不足な分長く仕事を続けてほしいという思いが強いので、しっかりと人を見極めています。選考フェーズも少し特徴的なので、各選考フェーズとその中で注意したいポイントについて解説していきます。
1次面接:コミュニケーション能力をアピールしよう
施工管理では、多くの場合でESの提出を求められないことが多いです。エントリー後そのまま一次面接へ進みます。一次面接では、おもに最低限のコミュニケーション能力があるかを見られます。やはり多くの人とかかわる仕事ですから、人とコミュニケーションを取る能力は非常に重視されています。学生生活やアルバイトの経験から、人とかかわってきたということを強く伝えるようにしましょう。
キャリア
アドバイザー
コミュニケーション能力のアピールには面接への姿勢も肝心です。面接官の目をみてはきはきと話すことを心がけましょう。
一次面接について詳しく知りたい人はこちらを読んでおきましょう。
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最終面接:施工管理への熱意をアピールしよう
一次面接が通れば次はすぐ最終面接となる場合が多いです。また、志望動機があやふやだったという理由だけで一次面接で落ちるということはあまりありません。しかし志望動機の内容がとても良かったから選考に通ったというわけでもないのもまた事実です。一次面接はあくまでもコミュニケーション能力が見られています。一次面接が通ったからと言って気を抜かないようにしましょう。
一次面接で伝えた志望動機の内容をさらにブラッシュアップする必要があります。施工管理の仕事をしっかり理解しているのか、この仕事に就く覚悟はあるのか。そのうえで施工管理を選ぶのか、といったところは面接官にとてもよく見られます。
キャリア
アドバイザー
施工管理という仕事への熱意や意志の強さをしっかりと示すことが合否を決めるポイントです!
最終面接で見られていることについてはこちらを読んでおきましょう。
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最終面接は企業との相性を見られるので、志望動機や逆質問などしっかり備えておくことが大切です。 この記事では面接官がチェックする内容、合格のためにすべきことなどをキャリアアドバイザーが解説します。 落ちる人の特徴も参考に最後の関門を突破しましょう!
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施工管理の志望動機例文
では、この志望動機の構成方法を踏まえて、志望動機の例文を見ていきましょう。例文は仕事内容で分類してありますので、自分の志望する企業と照らし合わせて参考にしてみてくださいね。
土木
高速道路やトンネル工事など、身近かつ世の中を便利にできるものを造る、ということに魅力を感じています。その中で、多くの人々をまとめ指揮を執りたいという気持ちから施工管理の仕事を志望しました。御社の、意欲次第で若いうちから仕事を任されるという点に魅力を感じたために御社を志望いたしました。
大学時代のサークルでは、2年の頃から部の運営に携っておりました。その経験から、若いうちから責任を持って仕事をするのは非常にやりがいがあると感じています。私はまだ土木や施工管理についての知識は乏しいですが、勉強を重ねて早いうちに施工管理士の資格を取得したいと考えております。その後は経験をもとに、多くの人に長く使ってもらえるような道路を造っていきたいです。
工事の中でも施工管理がやりたいという理由が明確に示されているのが良いですね。その理由も、この企業を志望する理由も、サークルという過去の経験によってさらに説得力が上げられています。資格取得や将来やりたいことについてもきちんと伝えられているので、面接官もこの学生の入社後の姿をイメージしやすいですね。
ハウスメーカー
大学で専攻した建築に関わる仕事に就きたいと考えております。大学の授業などを通して、住宅は人々の生活においてとても身近で重要なものだと学びました。そしてただ作るだけでなく、自らが施工に携わり良い住宅を多くの人に届けたいと感じたため施工管理の仕事を志望いたしました。
御社はオーダーメイド設計でお客様からの喜びの声が多い点に魅力を感じております。大学で学んだ知識を活かして、良い施工管理ができるよう努力をし続けます。そして将来は私も、お客様の笑顔がたくさん見られるような住宅を造っていきたいと考えております。
大学で建築を専攻していたというのは、まず強いアピールになります。施工管理を選んだ理由も、住宅を選んだ理由もはっきり示されており良いですね。また、将来やりたいことが企業のイメージに沿っており、企業研究がしっかりできていると評価してもらえるでしょう。
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ハウスメーカーの志望動機は、トレンドを絡めた内容だと志望度の高さをアピールできますよ。 この記事ではハウスメーカーの職種、事前準備の方法、志望動機例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 独自性のある内容で選考を突破しましょう。
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設備
ランドマークのような建物の建設に携わりたいと考えていました。そのような建物には多くの人が訪れます。来場者の安全のためには消防や空調など建物内の設備が最も大切なのではないかと感じています。自ら施工に携わり、安全な建設を実現したいと考えたために志望いたしました。
御社の工事完成後のアフターケアがしっかりしている点に共感いたしました。後のことまで考えながら施工しなければ良いものはできあがらないと考えているからです。また、安全を届けたいという自分の意思と合致していると感じました。
未経験のため、設備に関する知識は今はありません。しかし生涯現役で、良いものを作るために働き続けたいと考えているため、ひたむきに勉強しなるべく早く施工管理士の資格を取得したいと考えています。将来はさまざまな施設の設備に自分がかかわっていたいと考えています。
施工管理の仕事、そしてなぜ設備をやりたいのかという志望理由が明確でわかりやすいですね。また、その企業の特徴も盛り込んでおり、「この企業で働きたい」という意志が強く伝わってきます。「生涯現役」という言葉も、長く働いてほしいという企業の考えと一致しているので強いアピールにつながりますね。
電気
電気は私たちの生活に欠かせないものであり、それを支える仕事がしたいと考えていました。その中でも、大学時代にサークルで部長を任されていた経験から、リーダーシップが必要となる施工管理の仕事を志望いたしました。
御社は住宅から高層ビルまでさまざまな建物のビルに携わっており、事業の領域が広いことに魅力を感じました。サークルの経験を活かし、多くの人とコミュニケーションを取ることで気持ちの良い現場づくりに努めてまいります。電気の資格を取得後は、電気だけでなくほかの資格も取得したいと考えています。さまざまな施工管理の仕事に携わり、人々の生活を支えていきたいです。
大学時代の経験と、施工管理を選んだ理由が紐づいておりとても説得力のある志望動機になっていますね。電気以外の資格も取得したいということから、強い勉強意欲がアピールできています。また、事業の領域の広さにも触れているので、電気に限らずさまざまな分野で活躍してくれるだろうということが予想できますね。
説得力のある志望動機で面接官に好印象を与えよう
施工管理の志望動機で説得力を高めるには、まず施工管理という仕事がどんな仕事なのかを把握していることが最も大切です。そのうえで、企業の特徴を知り、施工管理の中でもその企業に入りたいというアピールができると、説得力のある志望動機になりますね。志望動機で面接官に好印象を与えて、内定獲得につなげていきましょう!
施工管理を志望する人必見!仕事内容から志望動機の書き方まで
作業現場のかじ取り役と考えるとわかりやすいですね。