目次
- ITの資格は多岐に渡る! 自分のキャリアプランに合ったものを選ぼう
- 就活に役立つ? IT資格を取得するメリット4選
- ①IT業界への就活を有利に進められる
- ②ITの知識があることをアピールできる
- ③その分野の体系的な知識を得られる
- ④入社後に年収がアップする可能性がある
- 資格を選ぶ前に知っておこう! IT資格の3つの分類
- ①国家資格
- ②ベンダー資格
- ③ベンダーニュートラル資格
- 自分に合った資格を見つけよう! ITの資格を選ぶ際の3つの基準
- ①志望する業界・職種に関連する資格
- ②自分に合った難易度の資格
- ③キャリアパスに沿った資格
- 業界別に選ぶ! おすすめのIT資格8選
- ①ソフトウェア業界:Oracle認定Javaプログラマー(難易度★★)
- ②ハードウェア業界:IoTシステム技術検定(難易度★)
- ③ハードウェア業界:組込みソフトウェア技術者試験(難易度★)
- ④情報処理サービス業界:AWS認定資格(難易度★★)
- ⑤情報処理サービス業界:Linux技術者認定試験(難易度★★)
- ⑥インターネット業界:CompTIA Network+(難易度★)
- ⑦インフラ業界:CompTIA Cloud+(難易度★)
- ⑧インフラ業界:シスコ技術者認定資格(難易度★)
- 初心者におすすめ! ITの基礎知識を学べる汎用性の高い資格4選
- ITパスポート試験(難易度★)
- 基本情報技術者試験(難易度★)
- 情報セキュリティマネジメント試験(難易度★)
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)(難易度★)
- スペシャリストを目指したい人におすすめ! 開発スキルを身に付けられる資格6選
- 応用情報技術者試験(難易度★★)
- 情報処理安全確保支援士試験(難易度★★)
- データベーススペシャリスト試験(難易度★★★)
- ネットワークスペシャリスト試験(難易度★★★)
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験(難易度★★★)
- システムアーキテクト試験(難易度★★★)
- ゼネラリストを目指したい人におすすめ! 将来マネジメントに挑戦したい人向けの資格4選
- ITストラテジスト試験(難易度★★)
- システム監査技術者試験(難易度★★)
- ITサービスマネージャ試験(難易度★★)
- プロジェクトマネージャー試験(難易度★★)
- 効率よく合格しよう! IT資格のおすすめ勉強法3選
- ①参考書や問題集で試験対策をする
- ②YouTubeなどの動画教材でコーディングの様子を見てみる
- ③プログラミングスクールで現役のエンジニアに教えてもらう
- IT資格は自分に合ったものを選ぶことが重要! 将来像を明確にしてスキルアップを図ろう
ITの資格は多岐に渡る! 自分のキャリアプランに合ったものを選ぼう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「IT系の資格を取得すると就活で有利になりますか?」
「どのIT資格を取得すれば良いですか?」
という質問をよく受けます。IT資格にはさまざまな種類があるため、何を勉強すれば良いかわからないと悩んでいる学生もいるでしょう。
この記事では、IT資格の選び方について解説します。自分のキャリアプランに合った資格を選ぶことで、就職活動を有利に進めることが可能です。
取得するメリットやおすすめの勉強法なども解説するので、IT業界への就職を考えている人は資格選びの参考にしてみてください。
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就活に役立つ? IT資格を取得するメリット4選
就活生
キャリアアドバイザー
良い質問ですね。IT資格が就活にどれだけ役立つかは、あなたが目指している職種や業界によっても変わりますが、一般的には多くのメリットがあります。
就活生
具体的にどんなメリットがあるんですか?
キャリアアドバイザー
それでは、IT資格を取得するメリットを4つ紹介しますね!
資格があると就活を有利に進められるというイメージを持っている人が多いです。しかし、どうして就活で資格が役立つかを理解している人は少ないでしょう。
そのため、就活のために資格取得しようか考えている人、持っている資格が就活に役立つかを知りたい人は、まずIT資格を取得するメリットについて知っておきましょう。
①IT業界への就活を有利に進められる
IT資格を取得していると、その分野の知識があることをアピールできるため、IT業界への就活を有利に進めることが可能です。
また、資格取得を通じてIT関連の専門用語を理解しているため、短い研修期間で実務に必要なITスキルを習得できる人材だと判断してもらえる可能性が高いです。
そのため、IT業界への就活を有利に進めたい人は積極的にIT資格を取得し、入社後に活躍できることをアピールしてみましょう。
IT業界について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
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②ITの知識があることをアピールできる
資格を取得していると、ITの知識があることをアピールできます。IT業界以外でも多くの企業がDX化(デジタルツールで業務を効率化すること)を進めているため、資格を取得していることでIT人材として採用してもらえる可能性が高いです。
また、パソコンやインターネットに強いことをアピールできるため、事務系の職種を受ける際にも有利に働きます。ITにかかわる職種に就きたい人は積極的に資格を取得してみましょう。
③その分野の体系的な知識を得られる
IT資格を取得することで、その分野の体系的な知識を習得できます。資格は専門家が業務に必要な知識を網羅しているため、その分野の知識を体系的に学ぶのに最適です。
たとえば、Oracle認定Javaプログラマーを取得することで、ソフトウェア業界でよく使われるプログラミング言語「Java」の知識を幅広く身に付けられます。
そのため、専門的な知識を着実に身に付けたい人は、資格取得に挑戦してみるのがおすすめです。
④入社後に年収がアップする可能性がある
IT資格を取得すると、入社後に年収がアップする可能性が高いです。専門的なスキルを持つ人材に対して報酬を出している企業は多く、専門的な資格を持っている人に対して手当を支給したり、昇給したりすることはめずらしくありません。
たとえば、応用情報技術者などの難易度が高い国家資格を取得していると、資格手当てとして毎月数千円〜数万円程度支給されることもあります。
キャリアアドバイザー
資格取得で専門スキルを身に付けることで昇進のチャンスが増えるため、長期的に見て年収アップすることも可能です。そのため、昇給や昇進を目指したいという向上心のある人は、積極的に資格を取得してみてください。
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
IT資格の取得にメリットがあるとわかったけれど、なかなか資格取得にふみ切れない人もいますよね。その際はIT業界の就活だけでなく、今後の就活全体にも良い影響があると考えてみましょう。
ITは現代において第四のインフラと呼ばれるほど、人々の生活の基盤を支えているものです。近年AIやDXを導入する企業は年々増加してきている現状もありますね。そのため、ITの知識はどの業界や職種でも活用できることに加え、選考でもアピールできる要素になります。
また、そのほかにも資格取得の学習の過程で得られるメリットはたくさんあります。まず、IT業界を目指している場合には専門用語の理解が進むことは非常に役に立ちますね。即戦力として活躍を目指すことも考えられます。他の業界を目指す場合には、資格取得の選択肢の検討や学びのなかで自分自身のキャリアについて考える機会を多く持つことができますよ。
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資格を選ぶ前に知っておこう! IT資格の3つの分類
IT資格を取得しようと考える時、どのような資格があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。そこで、IT資格について詳しく知るために、3つの分類を見ていきましょう。
自分のキャリアに合った資格を選ぶためには、まず各分類の特徴を理解しておくことが重要です。
①国家資格
国家資格とは、国の法律に基づいて能力や知識を証明する資格のことです。国家資格には有資格者しか携われない業務を独占的におこなえる「業務独占資格」と、有資格者の業務の質を担保するために使われる「名称独占資格」の2種類があります。
- 業務独占資格:特定の業務を有資格者しかおこなえない資格
- 名称独占資格:有資格者のみがその名称を名乗れる資格
医師や弁護士などは業務独占資格ですが、IT資格は資格がないとできない業務はありません。そのため、IT資格は名称独占資格に分類されます。
国家資格を取得するためには国が認めた厳しい試験に合格する必要があるため、取得することで就活のときに有利に働く可能性が高いです。
②ベンダー資格
ベンダー資格とは、ソフトウェアやネットワーク機器などを開発する企業が自社で開発した民間資格のことです。特定のプログラミング言語やシステムなど、限られた分野の知識や操作方法などを習得するために使われます。
たとえば、WordやExcelに関する資格「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」は、Office製品を開発しているマイクロソフト社が主催するものです。
特定の技術や製品に特化したスキルを身に付けられるため、必要なスキルが明確になっている人はベンダー資格の取得を検討してみましょう。
③ベンダーニュートラル資格
ベンダーニュートラル資格とは、一般的なIT技術に関する民間資格のことです。特定の企業が開発したベンダー資格とは異なり、幅広いIT知識やスキルを証明するために開発されています。
たとえば、技術レベルの認定活動をおこなっているNPO団体「LPI-Japan」が開発している「Linux技術者認定試験」は、Linuxの知識全般を問う資格です。
ベンダー資格と比べて体系的なIT知識を学べることが多いため、幅広い職場で活かすことができますよ。
自分に合った資格を見つけよう! ITの資格を選ぶ際の3つの基準
IT業界で働くために必要なスキルは多岐にわたりますが、資格を取得することで就職活動やキャリアアップを有利に進められます。しかし、資格には多くの種類があるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
ここからは、ITの資格を選ぶ際の3つの基準を解説していきます。この基準を活用して、自分に合った資格を選んでみましょう。
①志望する業界・職種に関連する資格
IT資格を選ぶ際は、志望する業界や職種に関連するかを重視することが重要です。業界や職種によって必要になるスキルが異なるため、関連性のある資格を取得することでキャリアアップや昇進・昇給のチャンスが広がります。
たとえば、オープンソースのOS「Linux」を用いてシステム構築する機会が多い情報処理サービス業界を志望している場合は、Linux技術者認定試験が役立つ可能性が高いです。
しかし、ゲーム開発をするソフトウェア業界を志望している場合は「C++」や「C#」といったプログラミング言語を中心に使用するため、Linux技術者認定試験の知識はなかなか活かせません。
IT業界は、大きく5つの業界に分類できます。この5つの業界の内容を解説するので、IT業界を志望している人はどの業界に進みたいかを確認してみてください。
ソフトウェア業界:アプリやゲームが好きな人におすすめ
アプリやゲームが好きな人は、ソフトウェア業界に進むのがおすすめです。ソフトウェア業界ではアプリやゲームなどの日常生活で使うサービスから、業務管理ソフトや情報管理ツールなどのビジネスで使うサービスまで、幅広く開発しています。
生活やビジネスに直接影響を与えるサービスを開発するため、反響や成果が目に見え、大きなやりがいを感じることが可能です。
キャリアアドバイザー
ゲーム開発者と一緒に仕事をする際に、キャラクターデザインやストーリー構築にかかわれる可能性もあります。そのため、自分が使っているアプリやゲームを開発したい人は、ソフトウェア業界を検討してみましょう。
ハードウェア業界:機械が好きな人におすすめ
機械が好きな人には、ハードウェア業界がおすすめです。ハードウェア業界は、家電製品やスマートデバイスなど、物理的な製品に内蔵されるシステムを開発します。
たとえば、洗濯機を開発する際には、どのような動作をさせるか、モニターの表示をどう設計するかを筐体を設計した技術者と一緒に考えることが多いです。そのため、ITの知識だけでなく、電子工学や材料科学などの幅広い知識が必要になります。
キャリアアドバイザー
機械を動かすプログラミングをしたいと思っている人は、ハードウェア業界を検討してみましょう。
情報処理サービス業界:問題解決が好きな人におすすめ
問題解決が好きな人は、情報処理サービス業界を検討してみましょう。情報処理サービス業界は、企業の運営に必要なシステムの構築をおこなう業界のことです。
企業からシステム開発の依頼を受け、必要な機能を満たしたシステムを設計・開発していくため、論理的思考力や創造性が求められます。顧客の業績に直結するシステムを開発することも多いため、大きなやりがいを感じられる業界の一つです。
キャリアアドバイザー
相手の悩みに寄り添って一緒に問題点を考え、適切なシステムを構築したい人には情報処理サービス業界がおすすめですよ。
インターネット業界:大規模な仕事をしたい人におすすめ
大規模な仕事をしたい人には、インターネット業界がおすすめです。インターネット業界はWebサイトやSNS、ネット通販サイトなどのインターネットを活用するサービス全般を開発します。
Webサイトの管理やプラットフォームの改善など、ユーザーの使い心地に直接影響する仕事をするため、日常生活に影響を与える仕事をしたい人におすすめの業界です。
キャリアアドバイザー
海外向けのサービスを開発することも多いので、英語力を活かしたい人にもぴったりですよ。
インフラ業界:幅広い技術を扱いたい人におすすめ
幅広い技術を扱いたい人には、インフラ業界がおすすめです。IT業界におけるインフラとは、サーバーやルーター、パソコンなどインターネット接続に欠かせない機器・設備のことを指します。
インターネット環境は生活や事業をおこなうためになくてはならないインフラなので、社会を支える重要な業界です。この業界ではインターネットやシステムに関する知識はもちろん、電気設備やセキュリティの知識も必要になるため、幅広い技術が求められます。
キャリアアドバイザー
さまざまな分野の技術を学びながら、社会を支える仕事をしたい人におすすめです。
新卒でサーバーエンジニアを目指す方法は、こちらの記事で解説しています。
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②自分に合った難易度の資格
IT資格を選ぶ際には、自分に合った難易度かどうかを確認することも大切です。資格の難易度が自分自身のレベルに適していると、無理なく効率的に学習を進められます。
たとえば、プログラミングの経験がない人は「ITパスポート試験」を受けることで基礎的なITのスキルを習得することが可能です。
しかし、初心者がいきなり難易度が高いIT資格「データベーススペシャリスト試験」を勉強しても、内容が理解できず挫折してしまいます。
適切な難易度の資格を選ぶことで、ITやプログラミングの面白さを感じ、モチベーションを維持しながら学習を続けることが可能です。そのため、現在のスキルと目標を理解して、適切な難易度の資格を選んでみましょう。
キャリアアドバイザー
このあと資格の取得難易度もあわせて紹介していくので、自分のレベルに合った資格を選んでみてくださいね。
③キャリアパスに沿った資格
どのIT資格を取得するかを悩んでいる人は、キャリアパスに沿った資格を選んでみましょう。長期的なキャリア設計にもとづいて資格を取得することで、目指す職種や専門分野で求められるスキルを習得できます。
- マネジメント:プロジェクト管理やIT戦略立案に関する資格
- スペシャリスト:特定の技術や分野に特化した資格
- コンサルタント:企業のIT導入や運用の支援に必要な資格
たとえば、将来チームリーダーとしてプロジェクトを進めたいと考えている場合は、プロジェクトの管理に特化した「プロジェクトマネージャー試験」を取得すると、将来役立つ可能性が高いです。
そのため、どのようなキャリアを歩みたいかがはっきりしている人は、そのキャリアパスに沿った資格を選んでみましょう。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
ITの資格の種類は多岐に渡るため、自分がどのIT資格を取得すれば良いのかは慎重に選ぶことが大切です。業界や職種によって必要になるスキルが異なるため、自分が目指すキャリアとリンクさせて考えてみましょう。
たとえば、自分が目指す仕事で役立ちにくい資格を取得してしまうと、「この人は〇〇のスキルがあるからこの部署が向いているだろう」と判断され、実際にやりたかったこととは異なる仕事を任される可能性があります。そのため、中長期のキャリアプランを立てて、そのなかで必要になる資格をピックアップするようにしましょう。
また、取得を目指す資格を検討する際は、自分に合った学習スタイルで取り組めるかどうかで資格を選ぶのも一つの手です。自分が取り組みやすい資格だと勉強も捗る分、合格にも近づくでしょう。たとえば、参考書などを使用して1人で学習できる資格なのか、それとも講座に通うことで取得を目指す資格なのかなど、資格の種類によって必要な対策方法が異なります。資格を取得するプロセスにも目を向けて、自分に必要な資格にチャレンジしてくださいね。
業界別に選ぶ! おすすめのIT資格8選
IT業界への就活を有利に進めるためには、適切な資格を取得することが重要です。業界ごとに求められる知識が異なるため、今後必要になるスキルを明確にし、職場に必要な資格を取得することで就活の際に大きな武器となります。
ここからは、各業界で活かせるおすすめのIT資格を8つ紹介します。自分の目指す業界に合った資格を見つけ、どの資格から取得するかを考えてみましょう。
①ソフトウェア業界:Oracle認定Javaプログラマー(難易度★★)
- 主催元:Oracle社
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:Bronze・Silver・Gold
- 特徴:Java言語の知識に特化
ソフトウェア業界への就職を考えている人には、「Oracle認定Javaプログラマー」の取得がおすすめです。この資格はプログラミング言語「Java」の知識を認定するもので、Oracle社が提供しています。
資格はBronze・Silver・Goldの3つのレベルに分かれていて、入門レベルにあたるBronzeでは、Javaの基本的な文法やオブジェクト指向プログラミングの基本的な考え方を習得することが可能です。
JavaはアプリやWebサービスの開発に欠かせないプログラミング言語なので、この資格を取得することでソフトウェア業界で役立つスキルを身に付けられます。たとえば、コードの書き方やセキュリティ対策の知識を習得することで、効率よくアプリケーションを開発することが可能です。
そのため、ソフトウェア業界を志望している人は「Oracle認定Javaプログラマー」の取得を検討してみてください。
②ハードウェア業界:IoTシステム技術検定(難易度★)
- 主催元:モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)
- 試験日:年2回(各4カ月程度の期間があり、期間は種類によって異なる)
- 種類:基礎・中級・上級
- 特徴:IoTの知識に特化
ハードウェア業界で働きたいなら「IoTシステム技術検定」がおすすめです。この資格はIoT(あらゆるモノをインターネットに接続する技術)に関する知識を問うもので、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が提供しています。
資格は基礎・中級・上級の3つのレベルに分かれており、基本的なIoT技術から高度なシステム設計まで段階的に習得することが可能です。IoTデバイスの設計やシステム統合をするために不可欠な技術を学べるため、ハードウェア業界でのスキルアップに役立ちます。
たとえば、資格を通じてIoTシステムの構築方法を学ぶことで、センサーから得たデータを活用して動作するサービスを開発して業務を効率化することが可能です。そのため、ハードウェア業界で家電製品やスマートデバイスを開発したい人は、IoTシステム技術検定の取得を検討してみてください。
③ハードウェア業界:組込みソフトウェア技術者試験(難易度★)
- 主催元:一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:クラス1・クラス2
- 特徴:組み込みに必要な知識に特化
ハードウェア業界を志望している人は「組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)」を取得するのもおすすめです。この資格は組み込み技術者に必要なスキルを問うもので、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が提供しています。
資格は「クラス1」と「クラス2」に分かれており、エントリレベルのクラス2では上級者の指導のもとにプログラミング作業をおこなえるスキルを習得することが可能です。
家電製品や自動車などの組込みソフトウェアを開発するうえで必要になるプログラミングスキルや品質マネジメントについて学べるため、効率的に業務をおこなえるようになります。
たとえば、効率的なアルゴリズムを設計することでエネルギー消費を最小限に抑え、製品の品質を向上させることが可能です。そのため、家電製品やスマートデバイスの組込みソフトウェアを開発したい人は「組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)」の受験を検討してみてください。
④情報処理サービス業界:AWS認定資格(難易度★★)
- 主催元:Amazon Web Services(AWS)
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:Cloud Practitioner・Solutions Architect・DevOps Engineer・Sysops Administrator・Developer・Solutions Architect・Data Engineer・Advanced Networking・Security・Machine Learning
- 特徴:Amazonが提供するクラウドサービスに特化
情報処理サービス業界への就職を考えている人は「AWS認定資格」を取得するのがおすすめです。この資格はクラウドプラットフォームの知識と技術を認定するもので、Amazon Web Services(AWS)が提供しています。
レベル別に10個の試験が用意されており、クラウドの基礎知識から機械学習モデルを構築するまでの知識を体系的に学ぶことが可能です。情報処理サービス業界ではAWS(Amazonが提供するクラウドサービス)を用いてデータ管理やアプリケーション構築をおこなっているため、業務をおこなううえで不可欠なスキルを習得できます。
そのため、情報処理サービス業界に興味がある人は「AWS認定資格」の取得を考えてみましょう。
⑤情報処理サービス業界:Linux技術者認定試験(難易度★★)
- 主催元:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:LinuCレベル1〜3・LinuCシステムアーキテクト
- 特徴:Linuxに特化
情報処理サービス業界で働きたい人は「Linux技術者認定試験」を受けるのがおすすめです。これはLinuxを用いたシステム構築から運用管理に必要なスキルを習得できる資格で、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが提供しています。
レベル1からシステムアーキテクトまでの4レベルに分かれており、Linuxの基本操作から上級エンジニアに必要なシステム設計能力までを習得することが可能です。
Linuxはその安定性とセキュリティの高さから、企業のサーバーやクラウドインフラで広く使用されているため、システム構築をするうえで必要になるスキルを学べます。
たとえば、Linuxを用いてセキュリティ対策を実装したサーバーを開発することで、企業のデータ流出を最小限に抑えることが可能です。そのため、情報処理サービス業界での市場価値を高めたい人は「Linux技術者認定試験」の取得を検討してみましょう。
⑥インターネット業界:CompTIA Network+(難易度★)
- 主催元:CompTIA (the Computing Technology Industry Association)社
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ネットワークの知識に特化
インターネット業界に興味がある人は「CompTIA Network+」がおすすめです。これはネットワーク技術や問題解決能力を評価する資格で、CompTIA (the Computing Technology Industry Association)社が提供しています。
ネットワーク設計やトラブルシューティングなど、5つの分野で構築されており、ネットワーク技術者に必要な知識を体系的に習得することが可能です。WebサイトやSNSを開発する際には、データの伝送やシステム接続の知識が不可欠なので、資格を取得することで品質が高いサービスを開発できます。
ネットワークに関する基礎スキルを固めたい人におすすめの資格です。
⑦インフラ業界:CompTIA Cloud+(難易度★)
- 主催元:CompTIA (the Computing Technology Industry Association)社
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:クラウド関連の知識に特化
インフラ業界で働きたい人におすすめな資格は「CompTIA Cloud+」です。これはクラウドベースのITシステム運用に必要な知識を習得できる資格で、CompTIA (the Computing Technology Industry Association)社が提供しています。
クラウドサービスの設計や運用方法など、5つの分野で構築されており、クラウドエンジニアに必要な知識を習得することが可能です。クラウド技術を扱うためには、セキュリティを強化する方法やITサービス管理に関する知識が不可欠なので、資格を取得することで安全性の高いクラウドサービスを開発できます。
クラウド技術の専門性を高めたい人は「CompTIA Cloud+」で基礎を習得してみましょう。
⑧インフラ業界:シスコ技術者認定資格(難易度★)
- 主催元:シスコシステムズ
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:エントリ・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパート
- 特徴:ネットワークの知識に特化
インフラ業界への就職を考えている人は「シスコ技術者認定資格」を取得するのがおすすめです。これはネットワーク設計の知識からサイバーセキュリティシステムの実装までを学べる資格で、シスコシステムズが提供しています。
エントリからエキスパートまでの4レベルに分かれており、ネットワークの実務に必要な基礎知識から専門家に求められる高度な技術まで体系的に学ぶことが可能です。
ネットワーク技術は企業のデータ通信とインターネット接続の基盤となるため、資格で知識を習得することで強固なインフラを構築できます。インフラ業界に必要な専門性を身に付けたい人は「シスコ技術者認定資格」の取得を検討してみてください。
自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
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初心者におすすめ! ITの基礎知識を学べる汎用性の高い資格4選
ITパスポート試験(難易度★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ITの基礎知識に特化
ITの基礎知識を学びたい人には「ITパスポート試験」がおすすめです。これはITやAI(人工知能)に関する幅広い知識を学べる国家資格で、ITを利活用するすべての社会人が備えておくべきスキルを習得できます。
ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野で構成されており、コンピュータの基礎知識からIT技術の活用方法までを体系的に習得することが可能です。近年多くの企業がAIやDXに関心を寄せているため、資格を取得することで基礎知識を有していることをアピールできます。
また、資格取得で幅広いITスキルを学ぶことで、自分自身が本当に学びたい分野が明確になり、キャリアを考えるきっかけにもなるでしょう。そのため、これからITの勉強を始めようと考えている人は「ITパスポート試験」の取得を検討してみてください。
ITパスポートを就職にうまく活かしたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事
ITパスポートを就職にうまく活かそう! PR方法を例文付きで解説
ITパスポートは工夫をして就活でアピールしよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「ITパスポートは就活に有利になるのでしょうか?」「ITパスポートを就活に活かすにはどうしたらいいのでしょうか?」 […]
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基本情報技術者試験(難易度★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ITの知識に特化
ITパスポートよりも高度なITスキルを学びたい人は「基本情報技術者試験」の取得がおすすめです。これはITを活用したサービスや製品を作る際に必要な知識を学べる国家資格で、ITエンジニアの登竜門として多くの学生・社会人が受験しています。
テクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系から構成される「科目A」と、プログラミングと情報セキュリティで構成される「科目B」に分かれており、ITパスポートよりも広範囲の内容を習得することが可能です。
AIやDXを導入する企業が増えていることもあり、IT戦略に関する予測や分析、システムの企画をおこなえるレベルになれるこの資格の需要が高まっています。
たとえば、プログラミング言語の基本やデータベースの設計原則を理解していることで、ITプロジェクトの要件定義やシステム設計をスムーズにおこなうことが可能です。
情報セキュリティマネジメント試験(難易度★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:随時(予約制)
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:セキュリティに特化
情報セキュリティの基本をしっかりと学びたい人には「情報セキュリティマネジメント試験」がおすすめです。これは情報セキュリティの管理方法や関連法規について学べる国家資格で、個人情報を管理する人や情報管理の担当者が受験しています。
情報セキュリティの考え方やネットワークや経営管理などの関連分野を問う「科目A」と、情報資産管理やリスクアセスメントなどを問う「科目B」で構成されており、セキュリティに関連する知識を網羅的に学ぶことが可能です。
近年、個人情報や企業の機密情報の漏えいが問題になっているため、業種・職種問わず、多くの現場で情報セキュリティの知識が必要とされています。IT業界で広く活かしやすい資格と言えますね。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)(難易度★)
- 主催元:マイクロソフト社
- 試験日:月1回
- 種類:Word(一般・上級)・Excel(一般・上級)・PowerPoint・Outlook・Access
- 特徴:Microsoft Officeの知識に特化
オフィス業務の効率化を図りたい人は「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」を取得するのがおすすめです。この資格はWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookなどの知識を認定するもので、マイクロソフト社が主催しています。
WordとExcelには、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の2レベルが用意されており、基本的な操作から高度な機能までを体系的に学べるのが特徴です。Microsoft Officeを使っている企業は多いため、基本的な操作を理解しておくことで、業務効率を大幅に上げられます。
たとえば、Excelの高度な関数やマクロを駆使することで、複雑なデータ処理を迅速におこない、効率的にレポートを作成することが可能です。そのため、Microsoft Officeを使用している職場に就職する際は「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」で基礎知識を身に付けておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
IT系の職種に就きたい人は、ある程度ITの基礎知識を身に付けておくことで、IT業界の就活を有利に進めることできるでしょう。
ITの基礎知識を習得しておくメリットは多いです。たとえば、選考時に資格を取得できていればアピールにつながることはもちろん、即戦力になることを示すことができます。たとえ取得できていなくても「IT業界で働きたい」という熱意を伝えやすくなるでしょう。また、ITの専門用語を事前に知っておけば、入社後の研修や実務でつまづくことも少なくなります。それが結果的にモチベーションの維持につながり、就職後のミスマッチも起こりにくくなるでしょう。
そのほか、解説してきた4つの資格はIT職以外を目指す場合でも役に立ちます。特に上記の4つの資格は、ITリテラシーの底上げができるうえ、資格取得することでITの基礎知識がある証明になります。IT業界にかかわらず、近年AIやDXを導入する企業は年々増加していることから、ITリテラシーはほかの職種でも必須のスキルと言えるため、貴重な人材として重宝されますよ。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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スペシャリストを目指したい人におすすめ! 開発スキルを身に付けられる資格6選
エンジニアとしてのキャリアを積む際、どのようなスキルを身に付けるべきか、気になる人も多いのではないでしょうか。それでは、エンジニアに必要な開発スキルが身に付けられる資格を見ていきましょう。
開発スキルを身に付けるためには、専門知識だけでなく、実践的な経験も重要です。これらの資格を取得することで、実践に必要な知識を体系的に学び、スペシャリストとしての道を歩むための基盤を築けます。
応用情報技術者試験(難易度★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年2回、4月・10月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ITの高度な知識に特化
より高度な知識とスキルを身に付けたい人には「応用情報技術者試験」がおすすめです。この資格はITを活用した戦略の立案や価値の高いシステムを構築するために必要な知識を習得できるもので、ITを活用した製品・サービスを開発している技術者が取得しています。
たとえば、資格取得を通じてシステム戦略の策定方法について学ぶことで、大規模なソフトウェア開発プロジェクトのリーダーなど、より大きな仕事に携われるチャンスが広がりますよ。
そのため、基本情報技術者試験や情報セキュリティマネジメント試験で基礎的なITスキルを身に付けた人は「応用情報技術者試験」でより高度なITスキルを習得してみましょう。
情報処理安全確保支援士試験(難易度★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年2回、4月・10月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:セキュリティに特化
セキュリティ関連のエンジニアや経営層を支援するセキュリティコンサルタントを目指している人は「情報処理安全確保支援士試験」を受験するのがおすすめです。これは情報セキュリティに関する知識を総合的に学べる国家資格で、システムのセキュリティに関する業務をおこなっている人が取得しています。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、データベースやシステム開発技術、システム監査など、情報セキュリティ業務に関連する幅広い問題が出題されるのが特徴です。
サイバー攻撃を受けると業務が正常に続けられないため、資格取得を通じてセキュリティの知識を習得することで、企業のシステムの安全性を高めることにつながりますよ。
たとえば、不正アクセスが発生した際に、ログ解析技術を駆使して攻撃の経路を速やかに特定することで、迅速にシステムを復旧させることが可能です。
データベーススペシャリスト試験(難易度★★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、10月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:データベースの知識に特化
データベース技術の専門知識を高めたい人には「データベーススペシャリスト試験」がおすすめです。これはデータベースの設計・運用・管理に関する高度な知識を習得できる国家資格で、企業のデータベースシステムを効率的に運用するためのスキルを学べます。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、データベース管理システムの特性やデータモデリング技法などについて出題されるのが特徴です。
近年、多くの企業がビッグデータを活用して意思決定をおこなうようになっているため、システムの応答速度を向上させ、業務効率を上げられる人材の需要が高まっています。
データベース分野でのキャリアアップを目指すうえでは、「データベーススペシャリスト試験」はぜひ挑戦してみるのがおすすめです。
ネットワークスペシャリスト試験(難易度★★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、4月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ネットワークの知識に特化
ネットワーク技術の専門知識を高めたい人には「ネットワークスペシャリスト試験」がおすすめです。これはネットワークの設計・構築・運用に関する高度な知識を習得できる国家資格で、企業のネットワークインフラを効率的に運用するためのスキルを学べます。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、システム構築やネットワークシステムの要件分析など、ネットワークに特化した内容が出題されるのが特徴です。
近年、多くの企業がDX化を推進しているため、信頼性の高いネットワークを構築するスキルを持つ技術者が求めらています。その点でいえば、この資格を取得することは自分の市場価値を大きく上げることにも役立つといえますよ。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(難易度★★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、10月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:組込みシステムの知識に特化
組込みシステムの専門性を高めたい人には「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」がおすすめです。これは組込みシステムに関する高度な知識と技術を習得できる国家資格で、事業戦略や要求仕様を策定するために必要なスキルを学べます。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、システム開発技術や技術戦略マネジメントなど、組込みシステムに関連する知識が幅広く出題されるのが特徴です。
近年、家電製品や自動車などの多くの製品がIoT化されているため、組込みシステムを開発できる人材の需要が高まっています。組込みシステムを志望先として考えている場合は、この資格もぜひ視野にいれておきましょう。
システムアーキテクト試験(難易度★★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、4月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:システム開発の知識に特化
システムの全体設計やプロジェクトの管理能力を高めたい人には「システムアーキテクト試験」がおすすめです。これは情報システムの構造設計や開発に必要となるスキルを取得できる国家資格で、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指す人が受験しています。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、契約やシステム戦略など、プロジェクトのマネジメントに必要な知識が出題されるのが特徴です。
複雑化するシステムを効率的に設計・管理するスキルを求めている企業が多いため、資格を取得することでシステムの設計から運用までをマネジメントする能力があることをアピールできますよ。
ゼネラリストを目指したい人におすすめ! 将来マネジメントに挑戦したい人向けの資格4選
ITストラテジスト試験(難易度★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、4月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:IT戦略の知識に特化
ITを活用した事業に興味がある人は「ITストラテジスト試験」がおすすめです。これはITを活用した経営戦略の立案や実施に関する高度な知識を習得できる国家資格で、IT分野の経営者やマネジメント層を目指す人が受験しています。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、経営戦略マネジメントや法務など、企業活動に必要な知識が出題されるのが特徴です。
DX化やIoT化が思うように進んでいない企業が多く、ITを活用して事業革新や業務改革を進められる人材の需要が高まっているため、経営層として活躍する能力をアピールできます。
たとえば、プロジェクト管理能力を習得することで経営目標に沿ったシステムを導入し、企業のITインフラを最適化することが可能です。
システム監査技術者試験(難易度★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、10月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:監査の知識に特化
ITシステムを監査する業務に興味がある人には「システム監査技術者試験」がおすすめです。これは情報システムの監査と管理に関する高度な知識を習得できる国家資格で、企業の内部監査やIT監査の専門家を目指す人が受験しています。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、リスク分析や情報セキュリティ・個人情報保護などに関する法令など、監査に必要な知識を中心に出題されるのが特徴です。
情報セキュリティの信頼性が重視されている現代において、リスクを管理できる人材の需要が高まっています。システムのリスク分析方法について学ぶことで、システムの脆弱性を早期に発見・改善し、企業の信頼性を向上させることが可能です。
ITサービスマネージャ試験(難易度★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、4月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ITサービスの知識に特化
ITサービスの運用管理を学びたい人には「ITサービスマネージャ試験」がおすすめです。これはサービスの計画立案や設計に関する高度な知識を習得できる国家資格で、ITサービスの運用や管理の担当者を目指す人が受験しています。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、ITを活用した事業戦略の策定や業務システムの分析など、ITサービスの運営に必要な知識を中心に出題されるのが特徴です。
顧客満足度が高いサービスを開発するためには品質管理が不可欠であるため、システムの問題発生時に迅速に対処し、ITサービスを効果的に運用できる人材の価値が高まっている点からも、おすすめな資格です。
プロジェクトマネージャー試験(難易度★★)
- 主催元:独立行政法人 情報処理推進機構
- 試験日:年1回、10月に開催
- 種類:レベル分けなし
- 特徴:ITプロジェクトのマネージャーに必要な知識に特化
プロジェクト管理のスキルを高めたい人には「プロジェクトマネージャー試験」がおすすめです。これはプロジェクトの計画・実行・管理に関する高度な知識を習得できる国家資格で、プロジェクトリーダーやマネージャーを目指す人が受験しています。
応用情報技術者試験の範囲に加えて、プロジェクトの全体計画やリスクへの対応など、プロジェクトを成功に導くために必要な知識を中心に出題されるのが特徴です。
IT技術を活用して事業を成功させるのは簡単でないため、資格を取得することでプロジェクトを監督し、目標達成に向けてチームを導く能力があることをアピールできますよ。
効率よく合格しよう! IT資格のおすすめ勉強法3選
IT資格を取得するためには、効率的な勉強方法を取り入れることが重要です。適切な勉強法を実践することで、合格率がアップするだけでなく、楽しみながらスキルを習得できます。
IT資格の取得を目指している人は、これから紹介する勉強法を試してみてください。
①参考書や問題集で試験対策をする
効率よくIT資格に合格するためには、参考書や問題集で試験対策をすることが重要です。試験に特化した書籍を使って学習を進めることで試験内容や問題形式に慣れ、試験に必要な知識を効率よく学習できます。
- スケジュールを立てて計画的に学習する:毎日の学習時間を決め、少しずつ知識を積み重ねることで効率よく学習を進められる
- 模擬試験を受ける:模擬試験を通じて試験の雰囲気を体験し、実際の試験に備えることで、試験当日の緊張を軽減できる
- ノートを活用する:学習内容をノートにまとめることで、後から見返しやすくなり、理解を深められる
キャリアアドバイザー
複数の手段を並行して進めることで効率よく対策ができるので、まずはそれぞれ取り組んでみるのがおすすめです。
②YouTubeなどの動画教材でコーディングの様子を見てみる
IT資格を取得する際には、YouTubeなどの動画教材でコーディングの様子を見ることも大切です。コードの書き方やデバッグ(プログラム内のエラーを見つけて修正する作業)のプロセスを動画で確認することで、書籍では理解しづらいプログラミングの流れを把握できます。
また、スマートフォンがあればどこでも動画を視聴できるので、移動時間や待ち時間にも学習を進めたい人にもおすすめです。
キャリアアドバイザー
実際にコーディングの様子を見ることで、座学で学んだ内容が実務にどのように活かせるかをイメージできますよ。
③プログラミングスクールで現役のエンジニアに教えてもらう
短時間で試験合格に必要な知識を身に付けたい人は、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。多くのプログラミングスクールでは現役のエンジニアの講義やフィードバックを受けられるため、疑問点をすぐに解消して挫折せずに学習を進められます。
特に、資格を取得しているエンジニアの講義を受けると、試験内容を解説してもらえるのはもちろん、効果的な勉強法やおすすめの書籍なども教えてもらうことが可能です。
そのため、効率よくIT資格を取得したい人は、プログラミングスクールに通うことも検討してみましょう。
キャリアアドバイザー
ほかのスクール生と相談やアドバイスをし合うことで、モチベーション高く学習を進めるというメリットもありますよ。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
今現在ITの知識がなくIT資格の取得に不安を感じる人もいるかと思います。しかし、上記で紹介した勉強法を活用して知識を身に付ければ、試験の合格に近づくことができるので実践してみてください。
試験に合格するためには、効率的な学習を取り入れることが重要です。資格試験は過去問からの出題も多いため、参考書の内容をある程度把握したら過去問をできるだけ繰り返し解いて問題に慣れると良いでしょう。目安として、5年分くらいの過去問で合格点以上を取れるようになれば、合格できる可能性がかなり高くなります。
また、動画教材の活用やスクールに通うことも有効ですね。より実践的な知識が学べるでしょう。このように学習を進めていけば今の状態から着実に知識を身に付けることができ、試験合格につながります。
また、学習に取り組むだけでなく、合格体験記を読むことでモチベーションの維持につながります。勉強方法などが記載されていることもあるので、自分にマッチしそうな勉強方法があれば取り入れてみましょう。試験を受ける際の自信につながりますよ。
IT資格は自分に合ったものを選ぶことが重要! 将来像を明確にしてスキルアップを図ろう
IT資格を取得すると、就活を有利に進められるのはもちろん、キャリアアップや昇給にも役立つ可能性が高いです。
しかし、業界によって求められるスキルが大きく変わるため、自分に必要な資格を見極める必要があります。また、資格を取得するためには継続的な努力が必要になるため、自身のスキルや生活スタイルに合った勉強方法を選ぶことが重要です。
そのため、業界研究を通じてキャリアプランを明確にして、将来役立つ資格がどれかを確認してみましょう。
この記事を参考にしながら、今後の人生で役立つ資格をじっくり見極めて、自分が思い描くキャリアを実現させるための第一歩を踏み出してくださいね。
IT資格を取るべきか迷っているんですが、本当に就活に役立つんでしょうか?