目次
- 多彩なIT系職種の中から適職を探すには職種理解が最重要!
- まずは全体像を理解しよう! IT系職種にまつわる基礎知識
- 押さえておきたい主なIT業界
- 「上流・下流・保守運用」と工程ごとに職種も分かれる
- メイン業務の違いで整理! 「IT系職種」の4つのタイプ
- 開発系
- マネジメント系
- 営業・コンサルタント系
- マーケティング系
- 「開発系」のIT系職種一覧
- ①プログラマー
- ②システムエンジニア
- ③マークアップエンジニア
- ④フロントエンドエンジニア
- ⑤サーバーサイドエンジニア
- ⑥セキュリティエンジニア
- ⑦テストエンジニア
- ⑧組み込みエンジニア
- ⑨AIエンジニア
- ⑩インフラエンジニア
- ⑪Webデザイナー
- ⑫研究開発
- 「マネジメント系」のIT系職種一覧
- ⑬プロジェクトマネージャー
- ⑭プロジェクトリーダー
- ⑮ブリッジシステムエンジニア
- 「営業・コンサルタント系」のIT系職種一覧
- ⑯ITコンサルタント
- ⑰セールスエンジニア
- ⑱営業
- 「マーケティング系」のIT職種一覧
- ⑲Webマーケター
- ⑳データアナリスト
- ㉑データサイエンティスト
- 要チェック! 自分に合ったIT系職種を選ぶための3つのポイント
- ①「将来なりたい自分」に必要なスキルが身に付けられるか
- ②将来目指したいキャリアパスに沿っているか
- ③自分の仕事選びの軸に合っているか
- 今日から始めよう! IT系の職種への就職を叶える4つの対策
- 対策①志望する業界・職種について理解を深める
- 対策②OB・OG訪問で現場の理解を深める
- 対策③志望先で役立てられるスキルを磨く
- 対策④就職に役立つIT関連の資格を取得する
- 合格率をグンとアップさせる! IT系職種の志望動機例文4選
- 開発系
- マネジメント系
- 営業・コンサルタント系
- マーケティング系
- IT系職種を目指す人からのよくある質問
- IT系の職種の仕事内容を理解し目指したいキャリアパスを見極めよう
多彩なIT系職種の中から適職を探すには職種理解が最重要!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、
「IT系の職種って何がありますか?」
「文系でも目指しやすいIT系職種って何ですか?」
といった質問をよくもらいます。まずIT系職種とは、情報技術に関する専門的な知識を活かし、システム開発やマーケティング業務などに携わる職種です。
含まれるその範囲は広く仕事内容は多岐にわたるため、自分に合う仕事を探すにはそれぞれの職種について理解を深めることがなにより大切です。
そこでこの記事では、アドバイザーの解説を交えながら、IT系職種をタイプごとに詳しく解説していきます。就職を成功させるための対策方法と志望動機例文も紹介するので、IT系職種を目指している人はぜひ参考にしてくださいね。
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まずは全体像を理解しよう! IT系職種にまつわる基礎知識
就活生
キャリアアドバイザー
IT系の職種といっても多種多様にあり、さらにいえばその職種が含まれる業界も多数あります。具体的な就職プランを立てるためには、「IT業界ってそもそもどんな構造なのか」という前提の理解が大切ですよ!
IT系の職種はたくさんあり、またそれぞれの仕事が密接にかかわり合っているものなので、まずはIT業界の中身から、それぞれの仕事の関係性といった大枠の理解を深めていくことが大切です。
ここからは押さえておきたいIT系の代表的な5つの業界と、「上流・下流・保守運用」といった具体的な仕事の流れについて解説していきます。
押さえておきたい主なIT業界
「IT業界」とひとまとめに呼ぶのが一般的ですが、実際にはIT業界は分野によって複数の業界に細分化されています。代表的なのは次の5つの業界です。
- インターネット業界:インターネットを媒介して商品やサービスを提供する
- 情報インフラ業界:インターネットの利用に必要な基盤となるサービスを提供する
- ハードウェア業界:電子機器などの目に見える物理的な機械を扱う
- ソフトウェア業界:プログラム構築やアプリ設計など目に見えないものを扱う
- 情報処理サービス業界:情報の力で企業が抱える問題を解決する
各業界それぞれに特徴があり、携われる業務も変わってきます。まだ具体的な志望職種が決まっていない場合は、まず興味のある業界はどれか、という視点での絞り込みから進めていきましょう。
キャリアアドバイザー
ミスマッチのない就職をするためには、IT職種への理解を深めるだけでなく、まずは業界という大枠からの理解も深めることが大切と覚えておいてくださいね。
「上流・下流・保守運用」と工程ごとに職種も分かれる
IT系職種の業務工程は、「上流・下流・保守運用」の3段階に分かれます。システム開発でいえば、要件定義や設計を手がけるのは上流工程、仕様に基づいて実際に形にしていくのが下流工程です。また、安定稼働し続けるように維持する保守運用も重要な業務です。
- 上流工程:プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、システムエンジニア
- 下流工程:プログラマー、テストエンジニア
- 保守運用:運用保守システムエンジニア
上流工程の職種ほど業務の幅が広く、待遇が良い傾向にありますが、下流工程の職種は専門的なスキルを伸ばしやすいという魅力もあり、上流と下流どちらの方が魅力的とは一概にはいえません。
魅力に感じる点は人によって異なるので、自分がどの工程に携わりたいかよく考えてみてくださいね。
キャリアアドバイザー
幅広くスキルを身に付けて広い視野で仕事に取組みたいなら上流工程の職種が、専門スキルを伸ばしてその道のエキスパートとして活躍していきたいなら下流工程の職種がマッチしていますよ。目指す将来像に合わせて、柔軟に選択していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
IT業界にはさまざまな職種がありますが、それぞれが独立しているのではなく密接にかかわり合っています。上流工程・下流工程・保守運用とわかれていても、1つのシステムやプロダクトを作るにあたってすべての工程が必要不可欠です。
そのため特定の希望職種があったとしても、IT業界におけるほかの職種について理解しておきましょう。それぞれの業務内容はもちろん、どのような役割を果たしているか、自分が希望する職種とはどのようなかかわり方をするのかなど多角的な視点で掘り下げてください。
それぞれの職種とどのようにかかわるのかを知ることで、自分の希望職種についての理解が同時に深まります。新たに興味を持てる分野が見つかることもあるので、視野を広げる意味でも全体像はよく見ておきましょう。
その他、IT業界を目指す人は押さえておきたい業界情報はこちらの記事で読んでください。
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メイン業務の違いで整理! 「IT系職種」の4つのタイプ
IT系職種と聞くと、プログラマーやシステムエンジニアのような開発系がまず浮かんでくるかもしれませんね。実はIT系職種は開発系だけを指すものではなく、マネジメント系やコンサルタント系など幅広い職種があります。
ここでは4つのタイプ別にIT系職種を紹介するので、それぞれの特徴と大まかな仕事内容を整理していきましょう。
開発系
専門的な知識を活かし、システムやソフトウェアを作るのが開発系です。専門分野によって細分化され、代表的な職種にはプログラマーやシステムエンジニア、フロントエンドエンジニア、AIエンジニアなどがあります。
プログラマーやシステムエンジニアとして経験とスキルを身に付けたのちに、マネジメント系やコンサルタント系にキャリアアップするといったケースも多いですよ。
キャリアアドバイザー
活躍しているエンジニアの数が多く、文系や未経験の人でも目指しやすいところが魅力ですね。
マネジメント系
組織やチームのまとめ役を担うのがマネジメント系です。自ら現場での業務を担当するケースもありますが、基本的には仕事の割り振りや進捗管理、トラブル対応などのマネジメント業務が中心となります。
全体をコントロールしていく立場なので、専門知識はもちろん、高度なマネジメントスキルが欠かせない職種です。
キャリアアドバイザー
プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー、ブリッジシステムエンジニアなどの職種が代表的です。
営業・コンサルタント系
コンサルタント系は、顧客の要望と課題をもとに戦略を立案し、企業の経営をサポートする職種です。代表的な職種に、ITコンサルタント、セールスエンジニア、営業などがあります。
セールスエンジニアは「エンジニア」と呼ばれていますが、開発系よりも営業に近い側面があります。技術者の立場から自社の営業担当をサポートしていくため、開発系を経験したのちにキャリアアップする流れが一般的です。
キャリアアドバイザー
いずれの職種も「顧客の悩み解決」を目的にしており、話を聞くのが好きな人や、相手の悩みを解決することにやりがいを感じる人にも向いています。
IT営業職についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。IT営業職の仕事内容や種類について詳しく解説していますよ。
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マーケティング系
マーケティング系は、市場の動向やユーザーの行動を分析し、自社の製品・サービスの売上アップや利用率アップにつなげる職種です。Webマーケター、データアナリスト、データサイエンティストなどの職種が代表的です。
たとえばWebマーケティングの分野では、より多くのユーザーに見てもらうにはどんなWebサイトが必要なのか、どうすれば購買意欲を掻き立てられるのかなどを考えていきます。
キャリアアドバイザー
数字と向き合う機会が多いため、データ分析が好きな人や数学が得意な人にもおすすめです。
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文系の場合は開発系の職種、なかでもプログラマーがおすすめです。プログラマーはプログラミング言語を使って、システムエンジニアが作成した設計書をもとにプログラムを構築します。開発において欠かせない仕事である一方基礎的な要素も大きく、いわゆる登竜門的な職種ですよ。IT業界でキャリアを築くにはうってつけでしょう。
ほかにはインフラエンジニアもおすすめです。報告書やマニュアルなどのドキュメントを作成する機会が多く、論理的思考力や文章力が発揮できます。またインフラエンジニアはセキュリティ系の知識が必要ですが、理系と文系でそれほど知識に差がない分野なので文系だからといって気後れせずにチャレンジできます。
開発系にこだわらないのであれば、マーケティング系もおすすめです。分析的な視点や経済的な視点がもとめられるので、理系・文系問わず能力があれば活躍しやすい職種といえますよ。
「開発系」のIT系職種一覧
- プログラマー
- システムエンジニア
- マークアップエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- サーバーサイドエンジニア
- セキュリティエンジニア
- テストエンジニア
- 組み込みエンジニア
- AIエンジニア
- インフラエンジニア
- Webデザイナー
- 研究開発
開発系には、プログラマーやシステムエンジニア以外にも多様な職種があります。自分の能力や性格に合う職種を見つけるためにも、それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
文系や未経験から開発系を目指そうとしている人は、まずは上流工程と下流工程のどちらに携わりたいのか考えてから、職種を見ていくと探しやすいですよ。
①プログラマー
システムエンジニアが作成した設計をもとに、実際にプログラムを組み上げていくのがプログラマーです。システム開発において、下流工程でのコーディング作業を主に担当しています。
- コーディング作業
- テスト
- デバッグ(修正)
- 開発したプログラムの説明
- 基本設計、詳細設計を担当する場合も
PC向けソフトウェアやスマートフォン向けアプリ、家電製品など、さまざまなものにプログラムは使われています。分野が異なれば、開発環境や使用するプログラミング言語も異なるのが特徴です。
②システムエンジニア
システム開発における上流工程を担当するのがシステムエンジニアです。顧客の要望に基づいてどんなシステムが求められているのかを明確にし、システム全体の概要を決めていきます。
- 顧客へのヒアリング
- 要件定義
- 基本設計、詳細設計
- プログラミングを担当する場合も
- テスト
- 運用保守
プログラマーに比べ、よりプロジェクト全体を俯瞰的に見ながら業務をこなすところが特徴です。マネジメントスキルを身につけやすいため、プロジェクトマネージャーや管理職へのキャリアアップを考えている人におすすめですよ。
③マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、Webデザイナーが作成したデザインをWebサイトの形にしていく職種です。コーディングによってテキストや画像を適切に配置したり、きちんと表示されるようにしたりします。
- マークアップ
- デバッグ
- CMS(Webサイトの管理を楽にするシステム)の設計、構築
- SEO対策
Webサイトのデザインを考えるWebデザイナーに対し、マークアップエンジニアはあくまでエンジニアの立場からWeb制作に携わります。クリエイティブな仕事というよりも、技術的な面からWeb制作に携わりたい人にぴったりです。
④フロントエンドエンジニア
Webサイトは、ユーザーが実際に目にする「フロントエンド」と、ユーザーの目に見えない「バックエンド」に分かれます。その中で、Webサイトのホーム画面や商品購入画面などの開発を担当するのがフロントエンドエンジニアです。
- マークアップ
- コーディング
- デバッグ
- CMSの設計、構築
- SEO対策
- バージョン管理
マークアップエンジニアに比べ、業務が広範囲に及ぶ点が特徴です。アニメーションや複雑なプログラムを実装するケースもあるため、求められる知識も幅広くなる点は押さえておきましょう。
⑤サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアは、サーバーやデータベースのようなユーザーの目に見えない部分の開発を担当する職種です。よく似た職種にバックエンドエンジニアがありますが、サーバーサイドエンジニアはWebサイトに限らず、幅広い領域をカバーしています。
- フロントエンドエンジニア:Webサイトでユーザーが実際に目にする部分の開発を担当
- バックエンドエンジニア:ユーザーの目に見えない部分の開発を担当。Web系の企業で使われることの多い呼び方
- サーバーサイドエンジニア:仕事内容はバックエンドエンジニアとほぼ同じ。Web以外の領域も担当する
マーケティングやデザインの仕事にも興味がある人はフロントエンドエンジニア、WebサイトやWebアプリの仕組みに興味がある人はサーバーサイドエンジニアがおすすめですよ。
⑥セキュリティエンジニア
ネットワーク上に情報漏洩に繋がるようなリスクがないか、サイバー攻撃への対策ができているのかなどをチェックする職種がセキュリティエンジニアです。コンピュータやネットワーク以外に、データベースやアプリケーション、クラウドも監視の対象としています。
- 情報セキュリティポリシーの策定
- ネットワークセキュリティの構築
- アクセス制限の導入
- ログ管理
サイバー攻撃やハッキングなどは社会問題にもなっており、対処への必要性は今後ますます高まっていきます。その点で見れば、セキュリティエンジニアという職種への需要も今後拡大していくだろうと考えられますよ。
⑦テストエンジニア
開発した製品やソフトウェアが正しく動くかの動作検証などを主におこなう職種です。テストの実行のほか、テスト計画の策定や開発部門へのフィードバックなども広く担当しています。
- テスト計画の策定
- テスト設計
- 実行
- 結果報告
- 開発部門へのフィードバック
テストエンジニアは、開発側とユーザーの両方の視点から、システムの問題点や使いづらい部分を見つけるのが役割です。入社後の最初の業務として任されるケースも多いため、文系から目指しやすい職種ですよ。
⑧組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、製品に組み込まれているハードウェア・ソフトウェアを開発する職種です。代表的な例に、家電製品やスマートフォン、自動販売機、産業ロボットが挙げられます。
- 要件定義
- ハードウェア、ソフトウェアの設計
- プログラミング
- テスト
システムエンジニアにも求められるようなIT知識やプログラミングスキルに加え、電子回路や制御設計などのハードウェアに関する知識が欠かせません。
専門性の高い知識が必要ですが、そのぶん「〇〇の製造にかかわりたい」といった特定分野への想いを実現しやすい職種です。
⑨AIエンジニア
AIにあらゆるデータを与え、適切な処理や動作ができるようにしていく職種です。関連性の高い職種にデータサイエンティストがあり、データ解析と分析をデータサイエンティスト、AIに機械学習させる業務をAIエンジニアが主に担当しています。
- 要件定義
- アルゴリズムの設計
- 検証
- 導入後の保守
自動車の自動運転技術や、ユーザーの検索結果に連動して表示させるリスティング広告のように、AIは私たちの生活の身近な場所で使われ始めています。まだまだ発展途上の新しい分野ですが、IT系職種の中でも特に将来性を期待できるところが魅力ですね。
AIエンジニアについてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。仕事内容について詳しく解説しています。
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⑩インフラエンジニア
ITを活用するため、ネットワークやサーバーなどの基盤部分の運用や保守、さらには設計構築など幅広い業務を担うのがこの職種です。
- 要件定義、設計業務
- 運用業務
- 設計構築
- サーバーやネットワークのセキュリティ対策
- システムの監視
- エラーや障害への対応
取り扱うITインフラには、ネットワークやデータベース、サーバーなどさまざまあり、幅広い知識と臨機応変な対応力が求められる職種といえます。
ITインフラは常に稼働し続けるものであり、夜間にシステム障害が起きる可能性もあります。昼間のみ稼働させる場合でも、夜間にシステムの導入や更新をするケースがあるため、ほかの職種に比べて夜勤業務が多い傾向にある点に注意してくださいね。
インフラエンジニアに興味がある人はこちらの記事も参考にしてみましょう。未経験で目指す方法や入社後のキャリアパスについても紹介していますよ。
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⑪Webデザイナー
Webデザイナーは、インターネット上にあるWebサイトの企画やデザインをする職種です。手がけるWebサイトには、コーポレートやECサイト、採用サイトなどさまざまな種類があります。
- 顧客へのヒアリング
- ユーザーの行動調査
- ページデザイン、レイアウト
- 画像作成
- 動作確認
Webデザイナーの魅力は何といっても、クリエイティブな仕事に携われることです。「多くの人に見てもらえるようなWebサイトを作りたい」といった想いを実現できますよ。
こちらの記事ではWebデザイナーについて詳しく紹介していますよ。Webデザイナーが行う仕事内容や志望動機についても解説していますので、あわせてチェックしてみましょう。
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⑫研究開発
新しい技術・サービスの開発や、既存技術の改良に努める職種です。世の中のあらゆる製品やサービスのデジタル化が進んでいることから、IT業界以外の業界でも研究開発の活躍の場が増えています。
- IT業界
- シンクタンク、研究機関
- メーカー
- 建設業界
- 自動車業界
研究開発に向いているのは、探究心が強く、物事に粘り強く取り組める人です。失敗を繰り返しながら粘り強く取り組む必要がありますが、新しい技術・サービスの開発に貢献できたときには何事にも代えがたい達成感を得られるのは、この職種ならではの魅力ですね。
「マネジメント系」のIT系職種一覧
- プロジェクトマネージャー
- プロジェクトリーダー
- ブリッジシステムエンジニア
マネジメント系は高度な専門知識とマネジメントスキルが求められるため、新卒から目指すにはハードルの高い職種ですが、仕事内容を知っておくことは今後のキャリアアップにも役立ちますよ。
新卒から目指すにしても、職種への理解はなおさら必須です。ここでしっかりとチェックして、今後の進路選択に活かしていきましょう。
⑬プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトの全体を管理する責任者です。プロジェクトの計画段階から、顧客に納品する成果物の品質チェックまで広く担当していきます。
- 予算とスケジュールの決定
- チーム編成
- 仕事の割り振り
- 進捗管理
- トラブル対応
- 成果物の品質チェック
さまざまな仕事を取りまとめる役目を担うプロジェクトマネージャーは、新卒や未経験の人がいきなりなれるものではありません。
現状は未経験だけど目指したいという場合は、まずプログラマーやシステムエンジニアとして経験とスキルを身につけたのちに、このポジションへのキャリアアップを狙っていきましょう。
⑭プロジェクトリーダー
開発プロジェクトにおいて、チーム単位の責任者にあたるのがプロジェクトリーダーです。開発プロジェクト全体の責任者がプロジェクトマネージャー、現場の責任者がプロジェクトリーダーと理解しておくと違いがわかりやすいかもしれませんね。
- プロジェクトの推進
- 要件定義
- 設計業務
- トラブル対応
- 他チームとの連携
プロジェクトリーダーも、プログラマーやシステムエンジニアとして経験とスキルを身につけたのちに目指す流れが一般的です。プロジェクトマネージャーよりは目指しやすい職種ですが、高度なマネジメントスキルが求められるのは変わりませんよ。
⑮ブリッジシステムエンジニア
業務委託先企業と自社の橋渡し役を担う職種です。近年は、コスト削減を目的に他企業に仕事を依頼するケースが増えており、文化や、ときには言語も異なるメンバーを結びつける「ブリッジシステムエンジニア」の需要が高まっています。
- ミーティングのセッティング
- プロジェクトの説明
- 設計書の作成、翻訳
- 進捗報告
- 成果物の品質チェック
国内企業に依頼する場合もあれば、人件費が比較的抑えられる東南アジアを中心とした海外企業に依頼する場合もあります。海外企業や現地法人に業務を委託する「オフショア開発」を多く取り入れている企業であれば特に、グローバルに活躍しやすい点が魅力です。
「営業・コンサルタント系」のIT系職種一覧
- ITコンサルタント
- セールスエンジニア
- 営業
開発系やマネジメント系の職種は理系が活躍しやすい一方で、文系も活躍しやすいのが営業・コンサルタント系です。たとえば営業として自社のサービスを説明するときは、顧客企業の担当者も自分と同じような専門知識をもっているとは限らないですよね。
「専門知識をもたない人にもわかりやすく説明する力」が重要となるため、いちからIT知識を身に付けていく文系だからこそ有利な面があります。代表的な3つの職種を見ていきましょう。
⑯ITコンサルタント
顧客の抱える課題を把握し、ITと経営の両方の視点から課題解決をサポートしていく職種です。IT戦略の立案からシステムの構築・導入までまとめて請け負う企業もあれば、一部業務のみを専門的に請け負う企業も見られます。
- 顧客へのヒアリング
- 経営計画やビジョンの整理
- 課題の抽出
- 解決策の立案
ITコンサルタントに向いているのは、相手の悩みを解決することにやりがいを感じる人です。一つの企業に経営に影響するような、大きな課題解決に貢献できる点がほかにはない魅力ですよ。
⑰セールスエンジニア
セールスエンジニアは、簡単にいうと「IT知識をもつ営業」です。業務内容は一般的な営業とほとんど変わりませんが、営業活動と合わせて、自社製品・サービスについての技術的な説明と提案をおこないます。
- 技術的な説明と提案
- 営業部門、技術部門の橋渡し
- アフターケア
実際の業務では営業の現場に同席し、製品・サービスの特徴を技術的な観点から説明したり、顧客からの専門的な質問に答えたりするのが主な役目となります。IT知識を活かして営業の仕事に携わりたい人におすすめですよ。
セールスエンジニアについてはこちらの記事でも確認できますよ。必要なスキルや目指し方についても詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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セールスエンジニアは営業とエンジニアの両面を兼ね備えた職種です。
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⑱営業
IT業界の営業は、顧客のニーズや課題に沿うような製品・サービスを提案するのが役割です。活躍の場として、パソコンメーカーやゲーム会社、ソフトウェア開発会社などが挙げられます。
- 新規顧客の開拓
- 提案書や資料の作成
- 商談
- 納品
- アフターケア
営業は、顧客と開発部門のエンジニアの橋渡し役を担う存在です。顧客の利益と自社の利益の両方を考えながら適切な提案をしていく必要があるため、高度なコミュニケーション能力が欠かせません。
「マーケティング系」のIT職種一覧
- Webマーケター
- データアナリスト
- データサイエンティスト
Webマーケターといった職種はクリエイティブな印象をもたれがちですが、こうしたマーケティング系には地道なデータ分析が欠かせません。戦略を練るためには地道な調査と分析が必要となるので、忍耐強さや細やかさが求められやすい職種でもあります。
具体的な仕事内容も含めてマーケティング系の代表的な職種を3つ紹介するので、こちらもしっかりチェックしておきましょう。
⑲Webマーケター
Web上のサービスなどを通じて製品・サービスを売るための仕組みを作る職種です。インターネットが急速な発展を遂げていることから、情報リテラシーとマーケティングの知識に長けたWebマーケターの需要はどんどん高まっています。
- 市場調査
- 広告出稿
- 集客活動
- アクセス解析
- リピーターの獲得
Webマーケターは社会のトレンドに強い関心をもち続ける必要があるので、常に新しい情報に触れられるところが働く魅力です。新しいもの好きな人や、気になったことは納得いくまでとことん調べる性格の人に向いているといえますよ。
⑳データアナリスト
データアナリストは、膨大なデータを活用して企業が抱える課題を解決に導く職種です。目的に応じたデータを収集・分析し、得られた結果から市場のニーズや今後の展望を予測していきます。
必要なスキルには、数学知識、プログラミングスキル、データベースを設計・構築するスキルなどが挙げられます。またデータの活用方法により、データアナリストは「コンサル型」と「エンジニア型」に大きく分けられます。
- コンサル型:顧客の要望・課題をもとに戦略提案や助言をする
- エンジニア型:データを駆使して課題解決のためのシステム構築や改善に努める
このように実は似ているようで違う点もタイプによってはあるのです。まずはデータアナリストのなかでも、どんなタイプを目指したいのかというところから分析していくことが大切ですよ。
㉑データサイエンティスト
いずれもデータ分析に関わる職種なため、違いがよくわからない人も多いと思いますが、厳密にはデータアナリストとデータサイエンティストは異なります。
データアナリストは主に構造化データを扱う一方で、データサイエンティストは非構造データ(音声や画像)を用いるケースも多く、業務がより広範囲に及ぶのが特徴です。
- データアナリスト:データを活用して企業が抱える課題を解決に導く職種
- データサイエンティスト:高度な解析をするために非構造データを用いることも。データアナリストの上位職に位置づけられる
データ解析によって得られた結果を活用すると、業務の効率化や新しい価値をサービスの創出など、今までできなかったようなことが可能になります。
ニーズが多様化している社会だからこそ近年注目されている職種でもあり、データアナリストからのキャリアアップとして視野に入れておくのもおすすめです。
要チェック! 自分に合ったIT系職種を選ぶための3つのポイント
IT系の職種が多種多様にあることはここまで解説してきた通りです。このなかから自分に一番マッチした職種を選ぶためには、何を大切にするかという「軸」が重要となってきます。
ただその「軸」をどう決めればいいのか悩むこともあるでしょう。ここからは適職を見つけ出すために役立つ4つのポイントを解説していくので、入社後のミスマッチを避けるためにもここでしっかりとチェックし取り入れていきましょう。
①「将来なりたい自分」に必要なスキルが身に付けられるか
将来なりたい自分から逆算して職種を選ぶと、理想の働き方を実現しやすくなります。たとえば将来的にマネジメント系を目指したいと考えているなら、基礎的な開発スキルに加えて、若い段階からチームマネジメントなどにもかかわれるような職種が当てはまります。
- マネジメント系を目指したい→システムエンジニア
- ITコンサルタントになりたい→営業、セールスエンジニア
- AIエンジニアに興味がある→プログラマー、データサイエンティスト
就活は内定や入社がゴールではありません。長く活躍していけるように、現時点で何がしたいかだけでなく、将来的にどんな仕事にかかわりたいかまでを考えた選択をしていきましょう。
②将来目指したいキャリアパスに沿っているか
キャリアパスとは、いわばその職種で経験とスキルを身に付けていけば、将来的にどんな役職・職種に就けるのかを示す道筋です。
たとえば将来的にセールスエンジニアになりたい場合、システムエンジニアや営業として経験を積んでおけば目指しやすいですよね。このように、将来的に就きたい役職・職種まで考えて選ぶのがポイントです。
目指したい未来があるのに、あえて遠回りな道を選ぶ必要はありません。志望企業に入社したとして、将来的に希望の役職・職種に就けるかも入念にチェックしましょう。
キャリアアドバイザー
キャリアパスは採用ページや会社説明会などで確認可能です。考えているキャリアパスが実現可能かどうか、近しいモデルケースの人がいるかを聞いてみるのもおすすめですよ。
キャリア形成の重要性や考え方についてはこちらの記事で解説しています。
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キャリア形成とは仕事の経験やスキルを計画通りに積んでいくことです。このビジョンが明確だと周囲と差別化できますよ。 この記事ではキャリア形成のために必要な力や方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、学生のうちから考えを深めておきましょう。
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③自分の仕事選びの軸に合っているか
IT職種がいい、という以外にもあなたなりの仕事選びの軸はほかにもあるはず。待遇、具体的な業務内容、理念に共感できるか……。さまざまある「これだけは譲れない」という部分をしっかりと見極めたうえで絞り込んでいくことも重要なポイントですよ。
- 給与額:固定残業代などを含めずで額面20万以上か
- 福利厚生:住宅手当は導入されているか
- 勤務形態:リモートワークなどが導入されているか
- 社風:若手でもチャレンジの機会を与えてくれる環境か
IT系の仕事ならなんでもいいという選び方では、入社後にミスマッチを感じてしまい早期離職につながってしまう可能性があります。就職した後も充実しながら働けるよう、自分なりの譲れない条件と照らし合わせて選別していきましょう。
仕事選びの基準がわからない場合はこちらの記事を参考にしてください。
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仕事を選ぶ基準10選! 幅広い視野で後悔しない仕事選びの秘訣
就活で失敗しないために仕事を選ぶ基準を定めよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 就活は活動を開始してから内定を手に入れるまでに早い人でも数カ月以上、人によっては半年以上はかかる場合もあります。「自分はこの道 […]
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キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
IT系職種に就職できるなら、ほかにこだわりはないと考える学生もいるかもしれません。しかし、職種だけ見て入社を決めると最初は良くても入社後にミスマッチが発生してしまう可能性もあるため注意が必要です。
たとえば文系で知識や経験が何もない状態にもかかわらず研修制度が整っていない企業に入社してしまうと、次第に業務についていけなくなってしまう可能性があります。またよく下調べをせず予想外に夜勤が必要な企業を選んでしまうと、後々体力的にも精神的にも辛くなってしまいますよ。ほかにも雇用形態が契約社員であったり、福利厚生が最低限しかない企業もあります。
自分自身がまったく気にしないのであれば問題ありません。しかし職種へのこだわりを優先するあまりほかの条件を我慢しているような状況なら、考え直しても良いでしょう。もちろんすべての希望を叶えられる企業はなかなかないですが、職種以外の優先項目にも目を向けたうえで意思決定をすることが大切です。
今日から始めよう! IT系の職種への就職を叶える4つの対策
就活生
志望するIT系職種が決まったら、しておくべきことはありますか?
キャリアアドバイザー
いろいろありますよ。特に文系や未経験から目指す場合は、既に専門知識をもっている人との差を少しでも埋めるために入念な準備が必要です。
入社前からできる対策は多いので、IT系職種への就職に向けて今日から少しずつ準備を進めていきましょう。ここからはIT系の職種への就職を現実のものとするためにできる、効果的な4つの対策を解説していきます。一つずつチェックして、さっそく実践していきましょう。
対策①志望する業界・職種について理解を深める
志望する業界・職種について知らないことには、自分に合った志望先を探せません。志望する業界で、具体的にどんな職種が活躍しているのかなどを調べましょう。
- 業界のビジネスモデル
- 活躍している職種
- 業界のトレンド、将来性
- 仕事内容
- 職種ごとのやりがい
- 求められるスキル
また、同じプログラマーを志望する場合でも、システム開発会社とソフトウェア会社では業務内容が異なります。業界・職種研究の際は、そうした企業ごとの違いに着目することも大切ですよ。
対策②OB・OG訪問で現場の理解を深める
企業ホームページや会社説明会の情報だけでは、細かな仕事内容や職場の雰囲気までは見極めづらいですよね。会社の実態を把握するため、ぜひOB・OG訪問をして実際に働く人の生の声を聞いてみましょう。
- 会社の実態がわかる
- 業界や職種への理解が深まる
- キャリアを参考にできる
- 就活について相談できる
OB・OGを見つける方法には、「大学の先輩や教授」「キャリアセンター」「企業のホームページ」「就活サービス・エージェント」などがあります。特別なコネクションがなくてもを探せる方法があるので、自分が取り組みやすい方法で探してみてくださいね。
OB・OG訪問で聞きたい質問内容についてこちらの記事で解説しています。
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対策③志望先で役立てられるスキルを磨く
入社に向けて、志望先で役立てられるスキルを磨いておけばそれ自体が選考でのアピールポイントになります。志望する企業や職種に必要なスキルから逆算し、自分に足りていない部分があれば勉強で補いましょう。
- 資格取得を目指す
- 書籍や動画を活用する
- セミナーに参加する
- スクールに通う
IT系職種では、コミュニケーション能力や自己管理能力のような目に見えないスキルも必要になります。実務的なスキルだけでなく、社会人として広く求められるような基礎的な力も、学業やアルバイトなどを通じて意識的に磨いておきましょう。
対策④就職に役立つIT関連の資格を取得する
資格取得を目指すことでスキルアップにつながるほか、選考でのわかりやすいアピールポイントにもなります。学業や就活と並行して取得するのは大変だと思いますが、大学1・2年次の時間に余裕のあるうちからぜひチャレンジしてみてくださいね。
- 情報処理技術者試験(ITパスポート、基本情報技術者など)
- 情報検定
- C言語プログラミング能力認定試験
- 統計検定
- データサイエンティスト検定
資格を持っていると選考で有利に働く可能性がありますが、取得自体が目的になってしまうとスキルが身に付かない可能性もあります。選考が有利になるからと、なんとなく勉強するのではなく、明確な目的意識をもって取得を目指しましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
IT関連の知識がまだ浅いなかで、IT系職種へ就職することに不安を感じることもあるかもしれません。特に文系出身の場合は、独学でのスキル習得は難しい場合も多いですよね。その場合は企業選びの基準として、入社後の研修制度が充実しているかどうかを重視しましょう。
新卒の文系を受け入れている企業は基本的に研修制度を設けている場合がほとんどですが、どの程度充実しているかは企業によって異なります。傾向として大手企業の場合は研修制度がしっかりしていることが多いです。単発的なプログラムではなく、未経験からでも一人前になれるよう長期的なサポート体制が整っている企業もありますよ。可能であれば研修制度の有無だけでなく、具体的な内容や期間までしっかりと確認しておくと安心ですね。
研修制度が整っている企業や、実際に文系未経験でも一人前のIT系職種として活躍している実績のある企業などを選べば、文系でも入社後に安心してスキルアップできるでしょう。
合格率をグンとアップさせる! IT系職種の志望動機例文4選
キャリアアドバイザー
IT系職種のタイプ別に志望動機例文を4つ用意しました。「結論→具体的なエピソード→入社後のビジョン」の構成を意識しながら、自分ならではの志望動機を考えてみましょう。
志望動機を考える際は、「その企業でなければならない理由」を明確にすることも大切です。同じような事業を展開している企業でも、社風や強みには細かな違いがあるので、他社と差別化しながらアピールできると好印象ですよ。
開発系
デザインとプログラミングの両方にかかわれる仕事をしたいと思い、フロントエンドエンジニアを志望しました。
興味をもったきっかけはブログ運営です。趣味のキャンプをテーマにした自分のブログで記事を書くうちに、サイトのデザインを考えたり、プログラミングで動きを付けたりする楽しさを知りました。
Web制作会社の中でも、御社は「見やすさ」を最優先してサイトをデザインしています。「見やすさとデザイン性を両立したサイトを作りたい」という私の想いと一致すると考え、御社を選びました。
キャリアアドバイザー
ブログ運営の経験と、Web制作に興味をもった経験をうまく結びつけられている例文ですね。ブログ運営で身に付いたスキルを合わせてアピールすると、より活躍をイメージしてもらいやすい志望動機になりますよ。
マネジメント系
タスク管理が楽になるツールを作りたいと思い、システム開発に興味をもちました。
きっかけは、出欠確認用のツールをExcelで作ったことです。私が所属していたゼミでは当初、ミーティングやイベントの出欠確認を口頭でしており、誰が参加して誰が参加しないのかわからない状況にたびたび陥っていました。
そこで私がExcelで簡単に出欠確認できるツールを作ったところ、ゼミ仲間に喜んでもらえ、もっと色々なツールを作ってみたいと思うようになりました。
入社後はシステムエンジニアとして経験とスキルを磨き、ゆくゆくはプロジェクトマネージャーのように全体を見渡す職種に就きたいと考えています。なかでも、20代からマネジメント系の職種に就いている人が多い点に惹かれ、御社を選びました。
キャリアアドバイザー
将来目指したいキャリアパスが明確な例文ですね。例文のように、入社後に実現したいことまで言及できると、企業の方向性と自分の考えが一致していると高く評価されやすいですよ。
営業・コンサルタント系
私は文系出身ですが、想像もできないような技術が次々と登場するIT業界に惹かれ、営業を志望しました。
数あるIT企業の中から御社を選んだのは、成果が目に見えやすいハードウェアを中心に扱っているためです。自分がどんな製品を扱っているのか、人の生活のどんな場面で使われているのかがわかれば、高いモチベーションをもって働けると思いました。
ハードウェア営業に興味をもってからは、入社に向けて必要な知識を身に付けるべく勉強に励んでいます。基礎知識を身に付けるためにITパスポートの資格を取得し、現在は基本情報技術者試験に向けて勉強中です。
キャリアアドバイザー
文系からIT系職種を目指す場合は、なぜ専門外の分野に興味をもったのか、入社に向けてどんな取り組みをしているのか具体的に説明する必要があります。この志望動機ではそれらがしっかり押さえられていますね。
マーケティング系
生活を便利にするようなアプリを企画してみたいと思い、Webマーケターを志望しました。
興味をもったきっかけは、インテリア用品店でアルバイトをしていたときに導入されたアプリです。そのアプリは商品の場所や在庫を、店内でお客さん自身が確認できるものです。導入によって売上が目に見えてアップしたことで、私もアプリの企画に携わってみたいと思うようになりました。
なかでも御社はSNS発信に力を入れており、自分のアイディアへの反応をダイレクトに感じられる点に魅力を感じました。インテリア用品店でのアルバイト経験を活かし、消費者とお店の両方の視点から考えられるWebマーケターになりたいと思います。
キャリアアドバイザー
アルバイトの経験から、お店側の視点を理解している点が強みですね。たとえば店舗アプリを企画する場合は、消費者とお店の両方の使いやすさを考える必要があります。
IT系職種を目指す人からのよくある質問
IT系職種について詳しく解説してきましたが、疑問や不安がまだまだ尽きない人も多いと思います。最後に、そうした学生からのよくある質問にキャリアアドバイザーがお答えします。
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文系でもIT系職種を目指せますか?
目指せます。IT系職種は専門知識やプログラミングスキルに限らず、課題解決力やコミュニケーション能力など幅広いスキルが求められます。文系だから明確に不利、というわけではないので安心してくださいね。
自分が文系であることに不安を感じるよりも、文系だからこそ持っている強みをアピールすることが大切です。たとえばコミュニケーション能力に自信があるなら、業務への活かし方を具体的に説明しながらアピールしましょう。
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おすすめのIT系職種は何ですか?
特に将来性が高いのは、「AIエンジニア」「データサイエンティスト」「Webデザイナー」です。AIやインターネットの分野は著しい成長を遂げており、専門知識をもつ人材の需要がますます高まっていくと考えられます。
ただ、こうした分野は高度な専門知識が求められるため、新卒や文系から目指すのは少し難しいかもしれません。比較的目指しやすい職種としては、「プログラマー」「システムエンジニア」「営業」がおすすめです。
いずれの職種もITの基礎知識を学べるため、将来的に、高度な専門知識が求められる職種へのキャリアアップを目指せますよ。
IT系の職種の仕事内容を理解し目指したいキャリアパスを見極めよう
IT系職種には、開発系、マネジメント系・営業、コンサルタント系、マーケティング系と幅広い職種があります。仕事内容と必要なスキル、働く魅力がそれぞれ異なるので、違いをよく理解したうえで自分に合った職種を選んでくださいね。
職種を選ぶときは、現時点でしたいことだけでなく、将来したいことまで含めて考えるのがポイントです。たとえば将来的にプロジェクトマネージャーになりたいなら、どんな経験とスキルを磨くべきなのか考えてキャリアパスを決めましょう。
IT系の職種に興味があるのですが、まず何から調べればいいのでしょうか? 正直まだよくわかっていなくて……。