電気業界の将来性や動向をチェック! 選考を突破するための4つのコツ

この記事のアドバイザー

企業例×職種例13選 電機業界で働くなら ○○の理解が必須!

目次

  1. 電気業界の全体像と企業に刺さる志望動機の作り方をチェックしよう
  2. 電気業界を目指すなら最初に押さえておきたい3つの前提
  3. ①就活生から人気の高い企業も多く選考難易度も高くなりやすい
  4. ②専門性の高い職種は新卒でもある程度の知識は求められる
  5. ③開発系の職種以外でも製品知識のインプットは必須
  6. まずは大枠を把握! 電気業界に含まれる5大業界を理解しよう
  7. ①家電業界
  8. ②重電業界
  9. ③半導体業界
  10. ④OA機器業界
  11. ⑤時計業界
  12. これからどうなる? 電気業界の将来性と傾向
  13. 将来性:業界全体の業績は増加傾向
  14. 課題:グローバルでの市場開拓が求められている
  15. トレンド:IT活用の流れや業界再編の動きがある
  16. 業界理解を深めよう! 電気業界の主要企業6選
  17. ①ソニーグループ
  18. ➁日立製作所
  19. ③パナソニック ホールディングス
  20. ④三菱電機
  21. ⑤キヤノン
  22. ⑥東芝
  23. 自分の強みを活かせるのはどれ? 電気業界の7つの職種
  24. ①商品企画・マーケティング
  25. ②研究・商品開発
  26. ③設計
  27. ④製造
  28. ⑤生産管理
  29. ⑥エンジニア
  30. ⑦営業
  31. 専門性の高い電気業界だからこそ「なぜ志望したのか」の言語化が最重要
  32. 「言語化」がカギ! 電気業界の選考を突破するための必須対策3選
  33. ①なぜ電気業界を選んだのか理由を言語化する
  34. ②電気業界で働くうえで活かせる強みを整理する
  35. ③電気業界で何を成し遂げたいのか考える
  36. 例文付き!  電気業界を目指す人のおもな志望動機
  37. ①ものづくりに携わりたい
  38. ②人の生活に貢献したい
  39. ③学んだことを活かしたい
  40. これからでも伸ばせる! 電気業界で求められる資質・スキル
  41. ①コミュニケーション能力
  42. ②責任感
  43. ③業務遂行力
  44. ④トレンドに敏感
  45. これで差を付けよう! 電気業界で役立つおもな資格4選
  46. ①電気工事士
  47. ➁電気主任技術者
  48. ③電気工事施工管理技士
  49. ④ビジネス・キャリア検定
  50. 電気業界についてよくある質問に回答!
  51. 電機業界は具体的にどんな仕事がありますか?
  52. 電機業界を目指すためにはどんな対策をすればいいですか?
  53. 電気業界の概要を押さえて具体的な志望理由を固め選考を突破しよう!

電気業界の全体像と企業に刺さる志望動機の作り方をチェックしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。電気業界に興味をもつ学生から、

「電気業界にはどんな企業がありますか?」
「電気業界で活躍する職種を教えてください」

といった質問が多く寄せられています。電気業界とひとまとめに言っても、家電業界や重電業界など幅広い業種があります。それぞれビジネスモデルや仕事内容が異なるため、目指すにあたっては各業種の特徴を理解することが大切ですよ。

この記事では、電気業界の概要から主要企業、活躍する職種まで詳しく解説していきます。求められるスキルや役立つ資格も紹介するので、ぜひ業界研究の参考にしてくださいね。

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電気業界を目指すなら最初に押さえておきたい3つの前提

電気業界を目指すなら最初に押さえておきたい3つの前提

電気業界の選考難易度や、専門性の高さに不安を感じている人は多いですよね。特に、文系出身や未経験の場合は、活躍するのが難しいのではないかと不安になるのも無理はありません。

電気業界は文系や未経験からでも活躍できますが、目指すにあたっては少なからず注意点もありますよ。まずは電気業界の選考の傾向を押さえておきましょう。

①就活生から人気の高い企業も多く選考難易度も高くなりやすい

電気業界の代表的な企業には、日立製作所やパナソニック、ソニーなどがあります。いずれも家電をはじめとした生活に身近な製品を販売しているため、一度は耳にしたことのある企業ばかりですよね。

知名度の高い企業が多い電気業界は就活生から人気が集まりやすく、選考での競争が激しくなりやすい傾向にあります。その点を十分に理解しておいてくださいね。

応募者が集まりやすいことに加え、応募から内定に至るまでの採用プロセスが長い傾向にあるのも特徴です

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キャリアアドバイザー

電気業界の大手企業の選考では、応募者をじっくりと見極めるために、3次面接、4次面接と、複数回の面接を実施するケースが見られます。

②専門性の高い職種は新卒でもある程度の知識は求められる

一般的に新卒採用では、現時点での能力よりも将来性や熱意が重視されます。まだ社会人経験がない段階では学生の能力にそれほど大きな差がなく、優劣をつけるのが難しいためです。

電気業界でも将来性や熱意が重視されるのは変わりませんが、専門性の高い職種ではプラスアルファの知識が求められます。たとえば研究職や商品開発職、エンジニアのような職種では、新卒でもある程度の知識が求められる点に注意が必要ですよ

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キャリアアドバイザー

求められるスキルには、プログラミングや機械工学、ソフトウェア、セキュリティに関する知識などが挙げられます。

③開発系の職種以外でも製品知識のインプットは必須

開発系以外の職種には、商品企画職やマーケティング職、営業職などがあります。開発系に比べると文系や未経験やからでも目指しやすい点が魅力ですが、こうした職種でも製品知識のインプットは必要になりますよ。

たとえば電気業界の営業職は、自社の製品・サービスの魅力を顧客に説明し、契約の締結や更新に結びつけることが仕事になります。顧客にうまく説明するには、まず自分自身が製品・サービスについて深く理解しておかなければならないですよね

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キャリアアドバイザー

開発職以外の選考でも、一定の製品知識や興味関心があることをアピールする必要があります。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

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まずは大枠を把握! 電気業界に含まれる5大業界を理解しよう

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就活生

電気業界って、すごく広い業界ですよね。

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キャリアアドバイザー

電気業界は取り扱う製品によって、家電業界、重電業界、半導体業界、OA機器業界、時計業界の5つに細分化されますよ。

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就活生

電気業界のなかでもこの業界、と早めに決めたほうがいいですよね。

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キャリアアドバイザー

そうですね。好きな製品・サービスや業界ならではの働きがいに着目して志望業界を選びましょう。

電気業界のなかでもどの業界に就職するかによって、働きがいは変わってきます。たとえば家電業界なら、人の生活に密接にかかわる製品の開発・販売に携われることがやりがいになりますよ。各業界の特徴を知り、働くイメージを膨らませていきましょう。

①家電業界

家電業界は私たちの生活とかかわりが深いだけに、ビジネスモデルをイメージしやすいですよね。主に、映像や音声を記録・再生する「AV機器」や、冷蔵庫・洗濯機に代表される「生活家電」を扱っていますよ。

家電業界ならではの魅力には、一般家庭で使われる生活家電の開発・販売に携われることが挙げられます。電気業界にはBtoB企業(一般消費者ではなく企業を相手にビジネスをする企業)も多いなかで、家電業界は人の生活への貢献を実感しやすい点が魅力です

家電業界の課題や将来性についてこちらの記事で詳しく解説しています。

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②重電業界

重電業界の代表的な企業
  • 日立製作所
  • 三菱電機
  • 東芝
  • 富士電機
  • 明電舎
  • 日新電機

重電業界は、家電業界よりも大規模な電気機械を扱っている業界です。発電機やモーター、変圧器、蒸気タービンなど、発電設備や工業施設で使うような大型の電気機械を手がけています。

BtoB企業が多いため、家電業界に比べると人の生活への貢献を実感しづらいものの、そのぶんビジネスの規模が大きい点が魅力です。スケールの大きな仕事に携わりたい人や、生活に不可欠なインフラにかかわる仕事をしたい人に向いていますよ。

重電メーカーのトレンドや職種はこちらの記事で解説しています。

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③半導体業界

半導体は、家電やスマートフォン(スマホ)などの電子機器に欠かせない部品です。産業用ロボットや自動運転技術のような最新技術にも用いられることから、半導体業界への注目が年々高まっていますよ。

今後さらなる成長が見込まれているため、新しいもの好きな性格の人にぴったりです。一方で、変化が激しい側面もあるため、活躍するには知識をアップデートし続ける姿勢が求められます

半導体業界の動向や志望動機例文はこちらの記事を参考にしてください。

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長尾 美慧

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半導体業界の人気企業は選考突破の難易度が上がってきている

電気業界のなかでも、今後さらに需要の拡大が見込まれる半導体業界は特に注目されている業界です。そのため、採用が活発化している面もありますが、人気企業に関しては選考突破の難易度が上がっている傾向にあります。

従来、半導体業界はニッチな産業とされており、優良企業であっても「知る人ぞ知る」中小企業などが多かったことから、比較的チャレンジしやすい企業も多い業界でした。しかし、社会のIT化が急速に発展したことで、今やほとんどの電化製品に半導体が使用されています。生活になくてはならない存在となったことで、今後の需要増大が見込まれることから採用の難易度が上がってきている業界といえるでしょう。

人気企業の選考を突破するためには、他の学生と差別化が難しい「大学で学んだ分野だから」という理由だけではなく、具体的に自分の考えや活かせる強み、なぜ志望したのかなどを明確に言語化しておく必要がありますよ。

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④OA機器業界

OAは、「Office Automation(オフィス・オートメーション)」の略称です。電話やパソコン、コピー機、プロジェクターなど、オフィス業務で使われる機器を扱っている業界がOA機器業界と呼ばれていますよ。

BtoBのビジネスをメインにしており、業務の中でさまざまな業界にかかわる点がOA機器業界の特徴です。色々な業界や立場の人と関係性を築き、自分の視野と人脈を広げていきたい人に向いています

⑤時計業界

時計業界の代表的な企業

時計業界が主に扱うのは「腕時計」や「掛け時計」ですが、家電や電気機械と違って生活に必ずしも必要な製品ではありません。近年はスマホの普及によって腕時計に興味をもたない人も増えているため、いかに需要を創出するかが時計業界全体の課題になっていますよ。

時計業界ならではのやりがいとしては、長く使い続けられる製品の開発・販売にかかわれることが挙げられます。製品によっては数世代にわたって使い続けられるものもあり、顧客と長期的な関係性を築ける点が魅力的ですね

塩田 健斗

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電気業界で働く大きな魅力は社会への貢献度を実感できること

電気業界で働くうえでのやりがいや魅力としては次のようなものが挙げられます。まず、社会と密接にかかわる製品の開発に携わることができる点です。さらに、生産規模の大きさから社会に大きく貢献していることを実感できる点があります。

たとえば、スマートフォンやパソコンなどは、現代社会において必須の通信機器です。また、エアコンや冷蔵庫、テレビなども日常生活に密接にかかわる製品です。そのような、幅広い日常生活における生活必需品の開発や販売にかかわれることも大きなやりがいにつながるでしょう。

また、規模の大きさから海外を意識した製品開発に携わる機会も少なくありません。電気業界が手がける製品は日本の主な輸出品でもあり、世界中のさまざまな場所で利用されています。グローバルな働きかたが実現でき、かつ日本のモノづくりを世界中にアピールできるという点でも、大きなやりがいを感じられますよ。

これからどうなる? 電気業界の将来性と傾向

電気業界の将来性と傾向

規模が大きく安定した需要を見込めるとはいえ、電気業界には少なからず課題もあります。業界研究の際は、抱える課題も含めて将来性を見極めることが大切ですよ。

トレンドを正しく把握することは、説得力のある志望動機を作成するのに役立ちます。次の3つのポイントを押さえておきましょう。

将来性:業界全体の業績は増加傾向

2024年3月期連結決算では、電機大手7社と呼ばれる企業のうち、パナソニック三菱電機富士通の3社が過去最高益を記録しました。

純利益はパナソニックが前年比67.2%増、三菱電機が33.2%増、富士通が同18.3%増と大幅な伸びを見せており、業界全体の業績は増加傾向にあります。

その背景にあるのは、海外事業の好調やインバウンド需要の回復、為替の円安傾向などです。新型コロナウイルス感染症の感染拡大やウクライナ情勢に影響を受けた電気業界ですが、緩やかな回復の兆しが見られていますよ

一方、日立製作所シャープのように、前年と比べて売上を落としてしまった企業も見られます。

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キャリアアドバイザー

全体的には業績は増加傾向にあるものの、思うような結果が得られていない企業も存在すると理解しておきましょう。

課題:グローバルでの市場開拓が求められている

電気業界では、国内需要が頭打ち状態になりつつあるのが課題です。少子高齢化による国内人口の減少に比例し、今後は家電やOA機器の買い替え需要が減少していくと見込まれています。

そこで重要となるのが海外事業です。デジタル化やペーパーレス化が進む国内・先進国では成長を見込めなくとも、発展途上国ではまだ事業展開の余地が残されており、安定した収益をあげるための鍵と見られていますよ

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キャリアアドバイザー

これからの電気業界には、海外市場でのローカライズや高付加価値化による差別化など、新たな成長戦略が求められています。

トレンド:IT活用の流れや業界再編の動きがある

頭打ち状態にある国内市場の現状を踏まえ、電気業界ではITを活用して新たな価値を生み出そうとする動きが見られます。

家電業界では、スマホで遠隔操作できる家電のように、便利機能を搭載した製品が続々と登場していますよね。従来の製品をそのまま販売するだけでは安定した成長を見込めないため、現代の新しいニーズに応えようとする企業の動きが加速していますよ。

それに伴って、事業計画の見直しをする企業も増えています。たとえば三菱電機は、収益改善が難しいカーマルチメディア事業(カーナビや車載モニターなど)からは撤退し、ポテンシャルの大きいCASE関連事業に力を入れる方針を明らかにしています。

CASE関連事業
  • 「Connected」(ICT端末としての機能)、「Autonomous」(自動運転)、「Shared & Services」(カーシェアリングなどのサービス)、「Electric」(電気自動車)の頭文字をとった造語

成瀬 遼

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電気業界では新たに英語やITのスキルがより強く求められている

電気業界は比較的安定した業界ですが、近年では課題も増えてきています。社会の変化によりIT化が加速し、従来通りのビジネスでは思うような収益が見込めないことも原因の一つです。

このような流れのなかで、採用状況も変化してきています。海外市場の開拓やITを活用した新たな価値の創造が急務となっているため、これまで求められていた能力に加えて、新たに英語やITのスキルがより強く求められてきているのです。

現代社会はVUCA時代と言われています。VUCAとは、あらゆる物事が激しく変化し、複雑かつ曖昧な様子が続いて将来の予測が難しい状態を指す言葉です。VUCA時代の流れに電気業界も大きな影響を受けており、今まで求められていた能力とは異なったスキルの必要性が出てきている点は、ポイントとして押さえておきましょう。

業界理解を深めよう! 電気業界の主要企業6選

電気業界には色々な企業があり、それぞれ異なる強みをもっています。各企業がどの分野で強みをもっているのかを正しく理解し、企業選びの参考にしてみましょう。

ここからは電気業界を代表する企業を6社ピックアップして紹介しますね。

①ソニーグループ

【基本情報】
  • 本社:東京都港区
  • 代表者:会長CEO 吉田 憲一郎 社長COO兼CFO 十時 裕樹
  • 設立:1946年
  • 従業員数:連結11万3000名(2024年3月31日時点) 
  • 売上高:連結13兆208億円(2023年度)
  • 事業内容: ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービスなど

ソニーグループは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ことを存在意義として掲げています。その一員であるソニーは国内最大手の総合電機メーカーです。代表的な製品には、4Kテレビ「BRAVIA」や「PlayStation5」、スマホの「Xperia」などがありますよ。

ゲームやAV機器の印象が強いソニーですが、実は宇宙体験や自立型エンタテインメントロボット開発のような先進的な事業にもチャレンジしています。とりわけエンタメ分野の事業に絶対的な強みをもっているのがソニーの特徴です

➁日立製作所

【基本情報】
  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:代表執行役 執行役社長兼CEO 小島 啓二
  • 設立:1920年
  • 従業員数:連結26万8655名(2024年3月31日時点)
  • 売上高:連結9兆7287億円(2024年3月期)
  • 事業内容:デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズなど

国内の総合電機メーカーでソニーに次ぐ売上高を誇るのが日立製作所です。一般家庭で使われる生活家電のほか、エレベーターや産業用機器、半導体製造装置、鉄道システムなども手がけていますよ。

日立製作所の強みは事業領域の広さです。国内最大規模の総合電機メーカーでありながらIT企業の側面もあり、官公庁や金融機関を顧客としたコンサルティング事業も展開していますよ。

③パナソニック ホールディングス

【基本情報】
  • 本社:大阪府門真市
  • 代表者:代表取締役社長執行役員グループCEO 楠見 雄規 
  • 設立:1935年
  • 従業員数:連結22万8420名(2024年3月31日時点)
  • 売上高:連結8兆4964億円(2024年3月31日時点)
  • 事業内容:家電、空質空調、食品流通、電気設備、デバイスなどの開発および製造販売

パナソニックホールディングスは社会課題に向き合い、新しい価値を創造し続けることを目的に事業をおこなっています。その一員であるパナソニックは主に空調や白物家電、照明器具を手がける総合電機メーカーです。主力製品には、ルームエアコンの「エオリア」やヘアドライヤーの「ナノケア」などがありますよ。

人の暮らしにかかわる事業をメインに、一般家庭や店舗、オフィスなどさまざまな空間に対応した製品・サービスを提供しているのがパナソニックの強みです

④三菱電機

【基本情報】
  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:漆間 啓
  • 設立:1921年
  • 従業員数:連結14万9134名(2024年3月31日時点) 
  • 売上高:連結5兆2579億(2024年3月31日時点) 
  • 事業内容:インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、ビジネスプラットフォームなど

三菱電機は、家電や半導体、人工衛星、発電機、交通システムなど大小さまざまな製品を取り扱っている企業です。私たちの生活にも馴染み深い製品としては、ルームエアコンの「霧ヶ峰」がよく知られていますね。

総合電機メーカーならではの経営力を活かし、半導体のような小さなものから、宇宙開発にかかわるスケールの大きなものまで手がけている点が強みです。ITソリューションの分野では、鉄道事業者向け座席予約システムのような先進的な開発もおこなっています。

⑤キヤノン

【基本情報】
  • 本社:東京都大田区
  • 代表者:代表取締役会長兼社長CEO 御手洗 冨士夫
  • 設立:1937年
  • 従業員数:連結16万9151名(2023年12月31日時点)
  • 売上高:連結4兆1809億円(2023年12月決算)
  • 事業内容:プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルなど

キヤノンは、プリンターやスキャナー、医療機器、カメラ、レンズなどを手がける精密機器メーカーです。プリンティングをメイン事業としており、セグメント別売上高では50%以上を占めています。

海外にも積極的に進出しており、世界の各地域にバランスよく事業を展開しているのがキャノンの強みですよ。2023年の地域別売上高では、国内が22%、米州が31%、欧州が27%、アジア・オセアニアが20%となっています。

⑥東芝

【基本情報】
  • 本社:東京都港区
  • 代表者:社長執行役員CEO 島田 太郎
  • 創業:1875年
  • 従業員数:連結10万5331名(2024年3月31日時点) 
  • 売上高:連結3兆2858億円(2024年3月31日時点)
  • 事業内容:エネルギーシステムソリューション、インフラシステムソリューション、デジタルソリューション、電池事業など

東芝は、エネルギーシステムやインフラシステムの事業をメインに手がけている企業です。かつては家電やパソコンの代表的なメーカーとして知られていましたが、現在は重工業分野に強みをもつBtoBメーカーに事業転換しています。

近年、東芝が力を入れているのは再生可能エネルギー関連事業です。大規模太陽光発電所や水力発電設備の設計・施工を手がけており、今後も投資を拡大させていく方針を明らかにしていますよ。

自分の強みを活かせるのはどれ? 電気業界の7つの職種

電気業界には、一般消費者や企業と直接コミュニケーションをとる職種もあれば、企画の段階からモノづくりに携わる職種もあります。職種によって活かせる強みは異なるため、仕事内容を踏まえて自分に合いそうな仕事を考えてみましょう。

開発系以外の職種でも製品知識のインプットは必須です。未経験から商品企画職やマーケティング職、営業職などを目指そうとしている人は、その点を十分に理解しておいてくださいね。

①商品企画・マーケティング

商品企画・マーケティング職で活かせる強み
  • 分析力
  • 発想力
  • プレゼンテーション能力

商品企画・マーケティング職は、新製品の企画やプロモーションを担当する仕事です。顧客のニーズを分析し、製品・サービスの方向性や宣伝手法を考えていきます。

顧客に選ばれる製品・サービスを生み出すためには、世の中のさまざまな情報や動向に対して常にアンテナを張っておかなければなりません。新しい価値を提案する発想力やプレゼンテーション能力に加え、ニーズを正確に捉える分析力が必要になりますよ

マーケティングの選考突破のコツはこちらの記事で解説しています。

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②研究・商品開発

研究・商品開発職で活かせる強み
  • 粘り強さ
  • 探求心
  • 論理的思考力

電気業界の職種の中でも、特に高い専門性を求められるのが研究・商品開発職です。製品に搭載する新しい技術を開発したり、既存製品を改善させたりすることが仕事になりますよ。

自分の興味のある分野の研究や開発に携われるため、知的好奇心を満たすには最適な職種です。失敗をしても簡単には諦めない粘り強い性格の人や、探求心の強い人に向いていますね

研究職の仕事内容についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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③設計

設計で活かせる強み
  • 力学の専門知識(熱力学・材料力学・機械力学・流体力学)
  • 安全性への高い意識
  • 論理的思考力

研究職が生み出した理論や技術をもとに、製品に仕上げていくのが設計職の役割です。重電業界を例に挙げると、生産設備や電気機械に使用する部品や内部構造を考えることが仕事になりますよ。

製品の構造検討や強度計算をおこなうには、力学の専門的な知識が欠かせません。また、志望先によっては大規模な機械の設計に携わることもあるため、重大な事故が起きないように、安全性への高い意識が求められます

④製造

製造で活かせる強み
  • 体力
  • 集中力
  • 協調性

製造職は、組み立てや加工、溶接によって実際に製品を作り上げる仕事です。工場で働く現場の人たちをイメージすると、仕事内容がわかりやすいかもしれませんね。ものづくりの最前線に立つ職種として、生産の過程に直接携われることがやりがいになりますよ。

どのような製品を扱うかにもよりますが、製造職はほかの職種に比べ、肉体労働や立ち仕事が多い傾向にあります。そのため、体力を活かして働きたい人や、マニュアル化された作業でも集中力を発揮できる人が向いています

⑤生産管理

生産管理で活かせるスキル
  • マネジメント能力
  • 冷静な判断力
  • トラブル対応力

生産管理職も製造職と同じく現場で働く職種です。実際に製品を作り上げていく製造職に対し、生産管理は生産ラインの設計・管理を担当します。「現場の司令塔」のような役割を果たしていますよ。

現場での作業を円滑に進めるためには、複数の部門と連携しながら意思疎通を図らなければなりません。多くの人をまとめて何かを成し遂げた経験や、トラブルにうまく対処した経験があると、選考で評価されやすくなります。

⑥エンジニア

エンジニアで活かせる強み
  • IT知識
  • プログラミングスキル
  • 学習意欲

エンジニアは、システムやソフトウェアの開発にかかわる仕事です。取り扱う製品・サービスによって、システムエンジニア、Webエンジニア、インフラエンジニア、サーバーエンジニアなどの専門分野に分かれていますよ。

電気業界の中でも家電業界や半導体業界は変化が特に激しく、次々と新しい技術が登場しています。そうした環境で活躍するには、IT知識やプログラミングスキルなどの専門知識はもちろん、知識をアップデートし続ける学習意欲が不可欠です

エンジニアの就活を突破するコツはこちらの記事で解説しています。

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⑦営業

営業職で活かせる強み
  • コミュニケーション能力
  • 行動力
  • 課題解決力

営業職は、一般消費者や企業を対象に、自社製品・サービスの魅力を伝えて購入に結びつける仕事です。商談以外に、販売地域でのニーズ調査や契約後のフォローアップなども担当していますよ。

顧客に対して自社製品・サービスの魅力を一方的に伝えるのではなく、相手のニーズや課題を正確に捉えた提案が求められます。そのため、自分の考えをわかりやすく伝えるのが得意な人や、相手の悩みを解決することに自信がある人にぴったりです。

営業職の志望動機で効果的にアピールするコツはこちらの記事で解説しています。

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競争が激しい営業職は志望動機の差別化が重要|アピールのコツも解説

専門性の高い電気業界だからこそ「なぜ志望したのか」の言語化が最重要

工学部や理工学部出身の学生の中には、大学で学ぶ内容と関連性の高い電気業界をそのままの流れで志望する人が多いと思います。きっかけはそれでも悪くはありませんが、志望動機として考える場合には「大学で学んだ分野だから」と伝えるだけではやや説得力に欠けます。

冒頭で解説したとおり、電気業界には人気の高い企業が多く、選考の難易度が高くなりがちです。抽象的な志望動機ではほかの学生との差別化が難しいため、「なぜ志望したのか」を具体的に言語化することが重要になりますよ。

川﨑 瑛久

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言語化に苦戦したときはキーワードからの連想が役立つ

自分の考えや価値観を言語化することが難しいときは、まずキーワードをどんどんピックアップしてエピソードと結びつけてから文章にしていくことを試してみてください。

たとえば、検索ワードに対して類似の単語をピックアップしてくれる「連想類語辞典」などを使ってみると、自分だけで考えていたのでは浮かばなかった言葉や、よりしっくりくる単語に巡り合えるかもしれません。

実際に「責任感」と検索すると、仁義に厚い、正義感、自分を律する心など、さまざまな単語が出てきます。そのなかで最もしっくりくる表現をピックアップしてみましょう。また、なぜしっくりくると思ったかを考えると自然と自分の経験やエピソードと結びついてくるはずです。

キーワードとエピソードが結びついてきたら起承転結を意識して文章にしていきましょう。結論ファーストではじめ、理由、エピソード、入社後のビジョンの流れでつなげるとわかりやすい文章になりますよ。

「言語化」がカギ! 電気業界の選考を突破するための必須対策3選

電気業界の選考を突破するための必須対策

専門性が高く、学生からの人気が集まりやすいだけに、電気業界の選考を突破するには入念な準備が必要になります。特に重要となるのは、自分が抱く思いの「言語化」です。

「電気業界を選んだ理由」「活かせる強み」「成し遂げたいこと」の3つを明確にすることがポイントになりますよ。

①なぜ電気業界を選んだのか理由を言語化する

なんとなく選んだだけの志望動機では、電気業界の仕事に対する意欲が伝わりません。自分ならではの魅力を企業に知ってもらうことも難しくなるため、なぜ電気業界を選んだのかを具体的に説明できるように準備しましょう。

電気業界には商品企画職やマーケティング職、製造職、生産管理職など幅広い職種があります。選考を突破するためには、業界そのものを選んだ理由だけでなく、その職種を志望する理由も含めて考えることが大切です。

なぜ電気業界を選んだのかの理由の例
  • 私の人生を変えたともいえる〇〇という商品に感銘を受け、商品企画として〇〇のような新しい商品を生み出したいと強く思った
  • 家電は一つ一つは身近なものでも、手に届きやすい価格で国内外の人の暮らしを確実に変えていくものであり、その世界でマーケティングの知識を活かしたい
  • 日本の時計の精密さ・精巧さは世界に誇るものであり、それを伝えるために製造職として時計づくりに携わりたい

②電気業界で働くうえで活かせる強みを整理する

選考では、「自分を採用するメリット」をいかに企業に知ってもらうかがポイントになります。熱意だけでは採用メリットを見出しづらいため、入社後の活躍をイメージしてもらえるように活かせる強みを整理しておきましょう。

アピールする強みは、企業の特徴や仕事内容に沿ったものにするのがポイントです。

電気業界の営業職で活かせる強みの例
  • 製品への高い関心や知識
  • 知識に裏付けられたコミュニケーション能力
  • グローバルな行動力

このように志望する企業や職種に合わせたアピールを心掛けると、採用メリットを見出してもらえる志望動機を作成できますよ

自分の強みを見つける方法はこちらの記事で解説しています。

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③電気業界で何を成し遂げたいのか考える

企業は採用に多大な労力とコストをかけているため、できる限り長く貢献してくれる学生を採りたいと考えています。

そこで重要となるのが入社後のビジョンです。「電気業界で何を成し遂げたいのか」「将来的にどんなポジションに就きたいのか」などを伝えることで、企業に長く貢献していく姿勢を印象付けられますよ。

電気業界で成し遂げたいビジョンの例
  • 電気業界でこれまでにない〇〇を生み出したい
  • 将来はグローバル進出を担う営業職として活躍したい
  • 商品企画として〇〇を超える次世代の商品を企画したい

入社後のビジョンも活かせる強みと同様に、企業の特徴やキャリアパスに沿ったものにするのがポイントです。志望先の企業では実現が難しいビジョンを語っても、アピールにつながらない点に注意してくださいね。

例文付き!  電気業界を目指す人のおもな志望動機

電気業界を目指す人のおもな志望動機

ここまでの内容を踏まえて、電気業界の志望動機例文を3つ紹介します。例文を参考にしながら、自分ならではの志望動機を作成してみてくださいね。

構成は「結論⇒エピソード⇒入社後に活かせる強み・ビジョン」で伝えるのがおすすめです。最初に志望動機を簡潔に伝えてからエピソードやビジョンを語ることで、内容を企業に理解してもらいやすくなりますよ。

①ものづくりに携わりたい

例文

私はものづくりの最前線で活躍したい気持ちから電気業界を志望しました。

小学校の頃に、家電を製造する工場を見学した経験があり、細かな部品が集まって一つの製品が出来上がっていく様子にとても驚かされました。これは何のための部品で、どのような仕組みで動いているのかを知りたい、と思ったのが電気業界の製造職を選んだ理由です。その思いを実現するため機械工学のある大学を選び、機械への理解を深めてきました。

貴社は家電だけでなく、AV機器やOA機器などさまざまな製品を手掛けています。事業の幅が広い貴社であれば、持ち前の探求心の強さを活かして高いモチベーションを維持しながら働けると思います。

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キャリアアドバイザー

電気業界の製造職に興味をもったエピソードにオリジナリティを感じられる例文ですね。志望企業ならではの強みに触れることで、ほかの企業との差別化もできています。

②人の生活に貢献したい

例文

家電の販売に携わりたいと思って貴社を志望しました。

販売の仕事に興味をもったのは、アクセサリーショップでのアルバイトがきっかけです。お客様と直接顔を合わせて話を聞いたり、ニーズに沿った提案をしたりする仕事にやりがいを感じ、大学卒業後も販売に携わりたいと考えるようになりました。

中でも貴社は、冷蔵庫やエアコンなどの生活家電の製造販売に強みをもっています。人の生活に密接な関係をもつ製品を扱う貴社であれば、自分の仕事が役立っている実感を得やすいと思って志望しました。入社後はアルバイトで身につけた提案力を活かし、ニーズに沿った提案ができる販売員を目指していくつもりです。

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キャリアアドバイザー

人の生活に貢献できる仕事は電気業界以外にも数多く存在します。「生活家電の製造販売であれば自分の仕事が役立っている実感を得やすい」と伝えている例文のように、電気業界でなければならない理由を明確にすることがポイントです。

③学んだことを活かしたい

例文

OA機器の導入や保守メンテナンスに携わりたいと思い、貴社を志望しました。

興味をもったきっかけは大学での学びです。大学では情報工学を専攻しており、ハードウェアの仕組みやコンピュータの制御方法を学びました。その中で、故障を発見・修理して生産をサポートする機械メンテナンスに関心をもつようになりました。

貴社では、専門分野ごとの部署と教育制度が設けられています。業務が細分化された貴社であれば、大学での学びを活かしながら専門性を高めていけると考えています。

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キャリアアドバイザー

大学での学びを志望動機に含める場合は、面接で内容を深掘りされることが予想されます。具体的に何を学び、どのような知識が身についたのかを説明できるように準備しておきましょう。

これからでも伸ばせる! 電気業界で求められる資質・スキル

電気業界で求められる資質・スキル
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就活生

電気業界に興味があるのですが、自分が向いているのかどうかはわかりません。

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キャリアアドバイザー

電気業界で求められる資質やスキルを解説するので、自分にマッチしているかどうか確認してみましょう。

専門的なスキルや製品知識は入社前に身に付けるのが難しくても、コミュニケーション能力や責任感のような目に見えないスキルは学生のうちからでも伸ばせます。

求められる資質・スキルを知り、自分の向き・不向きをチェックするとともに、日常生活や学業、アルバイトなどの中で意識的に磨いていきましょう。

①コミュニケーション能力

製品を製造し、実際に消費者のもとに届くまでの過程には多くの人がかかわっています。電気業界ではチームで進める業務も多いため、円滑に意思疎通するコミュニケーション能力が欠かせませんよ

特にイメージしやすいのは、顧客と直接かかわる機会が多い営業職やマーケティング職です。こうした職種では、顧客のニーズを正確に汲み取ったり、製品・サービスについてわかりやすく説明したりする能力が求められます。

また、黙々と作業に取り組む印象がある研究職や製造職でも、コミュニケーション能力は不可欠です。周りの人と密に連携を図りながら、生産性を高めていく必要があります。

コミュニケーション能力の言い換え表現はこちらの記事で解説しています。

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②責任感

家電や大型の電気機械を扱う電気業界は、些細なミスが重大な事故につながる可能性のある業界です。適当な仕事ぶりでは事故のリスクが高まるため、安全に配慮しながら自分の役割を果たす責任感が求められますよ

特に責任感が必要とされるのは、製造職や生産管理職などの現場仕事です。製品の生産過程ではさまざまな設備・機械が使われており、なかには使い方を間違えると命の危険にさらされてしまうものもあります。

事故が起きれば自分はもちろん、周りの人も危険にさらすおそれがあるため、真摯に仕事に取り組む姿勢が求められます。

責任感をアピールする自己PR例文はこちらの記事で紹介しています。

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③業務遂行力

業務遂行力は、与えられた役割をきちんとやり遂げる能力のことです。自己管理能力やコミュニケーション能力、課題解決力、協調性、ビジネスマナーなど、さまざまな要素によって形成されています。

電気業界で業務遂行力が求められる理由は、生産性に大きく影響するためです。たとえば、ただ与えられた仕事をこなすだけの人と、効率的なやり方を考えながら働く人とでは生産性に差がありますよね。

従業員一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮することで、組織全体の生産性向上につながるため、業務遂行力が重要視されています。

業務遂行力の高め方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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④トレンドに敏感

トレンドへの感度の高さは、商品企画職やマーケティング職、エンジニアなどに特に求められる資質です。最新の技術や製品が次々と登場していることからもわかるように、電気業界はトレンドの移り変わりが激しい傾向にあります。

激しい変化の中で消費者のニーズを正確に捉え、魅力的なものを生み出していく必要があるため、好奇心をもってさまざまな情報に触れる姿勢が求められますよ。

また、膨大な情報が飛び交う現代社会では、間違った情報も少なくありません。そうした環境の中で適切に取捨選択し、正しい情報を見極める力も電気業界では不可欠です

これで差を付けよう! 電気業界で役立つおもな資格4選

電気業界を目指すのに資格は必須ではありませんが、持っていると自分の知識を客観的に証明できます。試験合格という目標を立てることで勉強のモチベーションを保てるメリットもあるので、ぜひ取得を考えてみてくださいね。

電気業界で役立つ資格を4つ紹介するので、自分の興味のある分野に合った資格にチャレンジしてみましょう。

①電気工事士

電気工事士試験の概要
  • 主催団体:一般財団法人 電気技術者試験センター
  • 資格:国家資格
  • 受験資格:誰でも受験可能
  • 試験日:年2回
  • 等級:一種、二種
  • 試験形式:学科試験(多肢択一)、技能試験(実技)

電気工事士は、建物の施工などで必要になる電気工事に従事するための国家資格です。試験は一種と二種に分かれており、それぞれ担当できる工事の範囲に違いがありますよ。

たとえば第二種電気工事士資格を取得した場合、一般住宅や事業所など、比較的小規模な施設での電気工事に従事できます。設計職や生産管理職、製造職に興味がある人におすすめの資格です。

➁電気主任技術者

電気主任技術者試験の概要
  • 主催団体:一般財団法人 電気技術者試験センター
  • 資格:国家資格
  • 受験資格:誰でも受験可能
  • 試験日:年2回
  • 等級:一種、二種、三種
  • 試験形式:いずれの等級も筆記試験のみ(多肢択一)

電気主任技術者試験は、電気工事士と同じ団体が実施している試験です。「現場で電気工事に従事する」電気工事士に対し、電気主任技術者は「電気設備の保安監督」が仕事になります。電気工事士の上位資格というイメージですね。

試験は一種・二種・三種に分かれています。チャレンジしやすい三種には一次試験と二次試験があります。4科目が出題される一次試験は科目別合格制が採用されているため、1科目ずつ合格を目指す勉強法も可能ですよ。

③電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技術検定の概要
  • 主催団体:一般財団法人建設業振興基金
  • 資格:国家資格
  • 受験資格:1級は満19歳以上、2級は満17歳以上(いずれも第二次検定を受けるには実務経験が必要)
  • 試験日:年1回
  • 等級:1級、2級(1級と2級それぞれに第一次検定と第二次検定がある)
  • 試験形式:学科試験(多肢択一)、記述試験

電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理能力を証明する国家資格です。建設現場で活躍する監理技術者や主任技術者を担当できるようになるため、生産管理職や製造職に興味がある人に向いています。

試験は1級と2級に分かれており、それぞれの等級に第一次検定と第二次検定が用意されていますよ。第一次検定に合格した場合は「施工管理技士補」、第二次検定に合格した場合は「施工管理技士」の国家資格を取得できる仕組みです。

第二次検定を受けるには実務経験が必要になるため、まずは2級の第一次検定の合格を目指しましょう。

④ビジネス・キャリア検定

ビジネス・キャリア検定の概要
  • 主催団体:中央職業能力開発協会
  • 資格:公的資格
  • 受験資格:誰でも受験可能
  • 試験日:年2回
  • 等級:1級、2級、3級、BASIC級
  • 試験形式:1級(論述式)、2級(5肢択一)、3級(4肢択一)、BASIC級(真偽法)

ビジネス・キャリア検定は、営業職やマーケティング職、生産管理職、経理職など、事務系職種の知識を評価する検定です。全部で8分野41試験が用意されており、自分の興味のある分野とレベルを選択して受検できますよ。

受検の目安は、1級が実務経験10年以上、2級が5年程度、3級が3年程度、BASIC級が就活生や入社して間もないレベルです。受験資格はなくどの等級からでも受けられるため、レベルに適した試験にぜひチャレンジしてみてください。

電気業界についてよくある質問に回答!

電気業界には幅広い分野と職種があるだけに、全体像を理解するのは難しいですよね。電気業界を目指す学生からよく寄せられる質問にキャリアアドバイザーがお答えするので、ぜひ理解を深めるのに役立ててくださいね。

電機業界は具体的にどんな仕事がありますか?

「商品企画・マーケティング」「研究・商品開発」「設計」「製造」「生産管理」「エンジニア」「営業」などの仕事がありますよ。製品・サービスの企画段階から、実際に消費者のもとに届くまでの過程に、多様な職種がかかわっているのが電気業界の仕事です

製造職や営業職は、文系出身または未経験からでもチャレンジしやすい傾向にありますが、業務をこなすには一定の製品知識が求められます。比較的専門性の低い職種でも、入社前から少しずつ知識を身に付けていく必要がありますよ。

電機業界を目指すためにはどんな対策をすればいいですか?

まずは「なぜ志望したのか」を明確にすることが肝心です。企業は志望動機をもとに、学生の人柄や価値観、強みを見極めようとしています。選考を突破するには志望動機で差別化を図る必要があるため、説得力のある回答をできるように準備しておきましょう。

志望動機が定まったら、入社後に活かせる強みや実現したいことを考えるのも大切です。「こんな形で企業に貢献できる」「電気業界でこんなことを成し遂げたい」とうまくアピールできれば、企業から高評価を得やすくなりますよ。

電気業界の概要を押さえて具体的な志望理由を固め選考を突破しよう!

家電やインフラの製造にかかわる電気業界は、人の生活への貢献を実感しやすい点が魅力的です。ものづくりに携わりたい人や、大学で身につけた専門知識を活かして働きたい人におすすめの業界ですよ。

ただし、電気業界には人気の企業が多いだけに、選考の難易度が高くなりやすい傾向にあります。厳しい選考を突破するには、志望動機の言語化と事前準備が大切です。各職種で求められる資質と照らし合わせながら、ぜひスキル磨きや資格取得にチャレンジしてみてくださいね。

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