接客業の志望動機の書き方|差別化のコツを業界別の例文付きで解説

この記事のアドバイザー

業界・状況別例文8選 接客業の志望動機は 〇〇で差を付ける!

目次

  1. 接客業の志望動機は差別化が鍵! 唯一無二の志望動機を作ろう
  2. 【業界別】接客業の志望動機例文5選
  3. ①アパレル業界
  4. ②小売業界
  5. ③飲食業界
  6. ④宿泊業界
  7. ⑤美容業界
  8. 【状況別】接客業の志望動機例文3選
  9. ①学生時代に接客業のアルバイト経験がある場合
  10. ②未経験から接客業を目指す場合
  11. ③アルバイトから正社員を志望する場合
  12. 実は難易度が高い! 接客業の志望動機ならではの難しさとは
  13. 多くの学生が接客経験があるため差別化が難しい
  14. 「人が好き」など志望動機が似通ってしまう
  15. 接客業の志望動機を作るための3つの準備
  16. ①徹底的な企業研究
  17. ②自分の経験の棚卸し
  18. ③キャリアプランの具体化
  19. 接客業の志望動機の伝え方4ステップ
  20. ステップ①志望先でなければならない理由を伝える
  21. ステップ②志望先に出会ったきっかけを伝える
  22. ステップ③自分の強みの活かし方を根拠と共に伝える
  23. ステップ④今後の目標も添えて成長性をアピールする
  24. 接客業の志望動機でライバルと差を付ける秘訣を伝授
  25. 接客経験者:自分なりの接客の工夫やこだわりをアピール
  26. 接客未経験者:未経験だからこその視点や吸収力をアピール
  27. 接客業の志望動機は自分らしいエピソードで周囲と差を付けよう

接客業の志望動機は差別化が鍵! 唯一無二の志望動機を作ろう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から

「接客業で好印象につながりやすい志望動機はありますか?」
「接客業の志望動機でライバルと差を付けるコツはありますか?」

といった質問を受けることがあります。接客の仕事は幅広い業種で募集されているため、求人の数が多い一方で、志望動機の内容が被りやすく、差別化しづらいといった特徴もあります。希望の企業に就職するためには、自分ならではの経験を入れ込んでオリジナリティを意識しましょう。

この記事では、接客業の志望動機に必要な要素や、業種別の例文、周囲との差別化のポイントについて解説します。接客業への就職を検討している人は、独自の志望動機を作れるように、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!志望動機が差別化できないと悩む人へのアドバイス

高橋 宙

キャリアアドバイザー

高橋 宙

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理由や背景を深掘りしよう

接客業の志望動機は、「目の前のお客様を幸せにしたい」というありきたりな内容でも構いません。

重要なのは、なぜそう思うようになったかの背景や思いを掘り下げ、原体験を語れるかどうかです。さらに、就活の軸と紐付けてそれらを語るとより説得力が増します。面接では必ず志望動機の理由を深掘りされるため、しっかりと準備しておきましょう。

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【業界別】接客業の志望動機例文5選

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就活生

接客業のなかでいくつかの業界を受ける場合、志望動機は使い回しても良いものですか? それとも書き換えた方が良いですか?

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キャリアアドバイザー

自分の強みなど軸となる部分は共通して使えますが、なぜその業界を志望するかという点はしっかりと考えた方が良いでしょう。

ここからは業界別の接客業の志望動機例文を紹介していきます。

代表的な5つの業界を取り上げますが、ほかの業界でも特徴や仕事内容を押さえたうえで、自分がその業界に適しているとアピールすることが大切です。自分の経験やスキルを盛り込んで、オリジナリティを高めていきましょう。

①アパレル業界

例文

私が貴社を志望する理由は、消費者として貴社のブランドに魅力を感じているからです。

大学に入学して制服から私服での通学に変わり、ファッションに迷っていたときに貴社のブランドに出会い、私の定番となりました。シンプルながらも素材の良さが感じられる貴社のブランドをより多くの人に知ってほしいというのが私の願いです。

貴社は企業理念で「ファッションを通じた美しく豊かな社会の創造」を掲げています。私自身も大学でファッションの楽しみを知り、豊かな生活を送れるようになったので、この理念を広めたいと思っています。

また、私は学生時代にカフェでのアルバイトで、お客様の好みに合った産地のコーヒーをおすすめする提案力を磨きました。その力を販売員として活かしたいと考えています。

※選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
高評価な志望動機を厳選!「志望動機例文集」

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キャリアアドバイザー

志望先の企業のブランドやデザインのどこに魅力を感じるかといった点を交えるのがポイントです。

アパレル業界の志望動機の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しているため、志望している人はぜひ参考にしてみてください。

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②小売業界

例文

私が貴社を志望した理由は、貴社が展開しているスーパーのライブ感を意識した販売手法で私の強みを活かせると思ったからです。

貴社のスーパーでは実演販売や、ライブクッキングによる惣菜の販売など、お客様が目で見て楽しみながら買い物ができる企画に数多く取り組まれています。

私は大学の文化祭実行委員として、どうすれば来場者が楽しめて満足できるかを考え、企画を提案し、開催した経験があります。入社後にはまず実演販売に取り組み、強みをスーパーの現場でも活かしたいと考えています。

将来的には販売部門を統括できるような人材へと成長していきたいです。

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キャリアアドバイザー

小売業の志望動機は、志望先の企業が扱う商材や販売方法で自分の強みがどのように活かせるかをアピールすることが大切です。

小売業界を志望している人は、以下の記事もあわせてチェックして理解を深めましょう。

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③飲食業界

例文

私が貴社を志望する理由は、「食を通じて人々の心を豊かにする」という企業理念に共感したからです。

私は学生時代にイタリア料理店のキッチンのアルバイトをしており、私が提供した料理をお客様がおいしそうに味わう姿を見ることに喜びを感じてきました。食事は人を幸せにし、心を豊かにできるものという実感があります。

キッチンのスタッフとして、注文に素早く対応する臨機応変さを身に付けてきたと考えております。貴社ではよりお客様に近いホールスタッフとして、その力を活かしたいです。

将来は店長を経験して、新店舗や新業態の開発に携わるという目標があります。

※選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
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キャリアアドバイザー

飲食業界の企業理念は顧客とのつながりを意識したものが多くあります。自分が共感できるものは積極的に盛り込むのも一つの手法です。

飲食業界について興味がある人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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④宿泊業界

例文

私が貴社を志望する理由は、成長しているインバウンドのビジネスに携わることで自分自身も成長していきたいと思うからです。

貴社のホテルでは外国人観光客の誘致に力を入れています。私は大学で国際学部に所属し、世界の政治経済や文化を学んできました。また、海外からの留学生が多く、普段からさまざまな文化に触れ合う機会が多いです。

貴社が掲げている「ボーダーレスな宿泊体験の提供」という企業理念は、私が大学で学んだ互いを認め合って生きていく姿勢と共通する部分があります。

大学での国際交流経験を活かし、海外からのお客様に貴社のホテルと日本の良さをもっとアピールしたいと考えております。

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キャリアアドバイザー

宿泊業界はリゾートホテルやビジネスホテルなど、ターゲット層が分かれていることが多いです。志望先がどの層を狙っているのかを考えながら、自身の強みと結びつけるのがポイントです。

ベルボーイやホテルフロントなど、ホテル業界の仕事に興味がある人は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
ホテル業界への就職はあり? 今後の展望と向いている人を解説
ベルボーイに向いている人の特徴5選を解説! 志望動機例文付き
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⑤美容業界

例文

私が貴社を志望する理由は、長年悩んでいた肌のトラブルを貴社の化粧品販売員の方に相談したことで改善できたからです。私もそのようなきっかけを作れる販売員になりたいと考えています。

大学時代はアパレルショップの販売員のアルバイトをしていました。そこで身に付けたのは、お客様自身が気づいていない魅力を探すことや、似合いそうな服を提案する力です。

扱う商品は衣料品と化粧品で異なるかもしれませんが、お客様がよりきれいに、またはかわいくなるための提案をするという点で、経験を活かしたいと思っています。

将来的には、販売員として経験を積み、お客様のニーズを蓄積して商品開発に携われるような人材に成長していきたいと考えています。

※選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
高評価な志望動機を厳選!「志望動機例文集」

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キャリアアドバイザー

美容業界は化粧品やヘアメイク、エステなど、実際に商品に出会ったことが志望のきっかけになることも多いです。エピソードは志望動機に積極的に盛り込みましょう。

美容関係の仕事に興味のある人は、以下の記事もあわせて読んでみてくださいね。
美容関係の仕事を目指す就活生必見! 知っておくべき18職種を解説
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!志望動機を参考にする際の注意点

長尾 美慧

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長尾 美慧

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志望動機の例文をそのまま使うのは避けよう

ここで紹介した志望動機の例文を参考にすることは問題ありませんが、例文をそのまま使うと自分らしさが伝わらず、表面的で浅い内容になってしまいます。そっくりそのまま使うことは避けましょう。

企業は応募者の価値観や経験を通して、志望度の高さや適性を判断したいと考えています。例文を使用する際は、表現の仕方や文章の構成などを参考としながら、自分の経験やエピソードを盛り込んでオリジナリティを出すことを意識しましょう。

接客業の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます

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【状況別】接客業の志望動機例文3選

次に、ケース別の接客業の志望動機例文を紹介します。学生時代のアルバイト経験を活かす場合と未経験から接客業を目指す場合、いずれの場合にも自分が持つ強みやスキルを明確にして志望動機に盛り込むことが大切です。

自分の状況に当てはめながら参考にしてみてくださいね。

①学生時代に接客業のアルバイト経験がある場合

例文

私が貴社を志望する理由は、大学のこれまでの3年間で続けてきた居酒屋でのアルバイト経験を活かしたいと思ったからです。

居酒屋のホールスタッフのアルバイトで私が身に付けた力は、観察力と提案力です。お客様におすすめの食べ物や飲み物を聞かれたときに、お客様の好みや食べたいものの気分を伺いながらメニューを提案することを心掛けてきました。

また、飲み物が少なくなったタイミング、次の料理が必要になりそうなときには、お客様に声をかけられる前に状況を見て、お声がけするようにしてきました。

貴社の接客業務でも培ってきた経験を活かして、将来的には店長を務められるように成長していきたいと思っております。

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キャリアアドバイザー

学生時代のアルバイトでどのようなスキルを身に付けたのか、具体的にアピールするのがポイントです。

アルバイトの経験を魅力的に伝える方法については、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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②未経験から接客業を目指す場合

例文

私が貴社を志望する理由は、学生時代に取り組んだボランティア活動の経験を接客業に活かしたいと思ったからです。

ボランティアでは障がい者支援の活動に取り組んできました。目が見えない方や、体が不自由な方をサポートする仕事です。その活動を通して、相手が今どんな介助を求めているのかを考える洞察力や、コミュニケーション能力を磨くことができました。

貴社は「すべての人が生き生きと生活できる共生社会の実現」を企業理念に掲げており、私が取り組んできたこととの共通点や共感する部分があります。

接客の仕事をした経験はまだありませんが、お客様に対応する場面でボランティアの経験が活かせると考えております。

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キャリアアドバイザー

接客と直接かかわりがない活動でも、接客に必要な要素を含んでいることが多いです。未経験でもこれまで取り組んできたことのなかから、活かせる点が見つかるはずですよ。

③アルバイトから正社員を志望する場合

例文

私が貴社でアルバイトから正社員になりたい理由は、今よりもさらに幅広い仕事内容に取り組みたいと思ったからです。

イベントスタッフとして勤務するなかで、来場者の要望に臨機応変に対応する力や、周りのスタッフと協力するチームワークを磨くことができたと思っています。また、現場でイベントを楽しんでくれている人の姿を見ることにとてもやりがいを感じています。

貴社の企業理念の「笑顔があふれる社会作り」を現場で肌で感じ、この仕事でキャリアアップしていきたいと思うようになりました。

これまで身に付けた力を正社員として活かすと同時に、さらにスキルアップして現場リーダーとして魅力的なイベントを開催できる人材になりたいと考えております。

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キャリアアドバイザー

アルバイトから正社員を志望する場合は、アルバイトを通じて身に付けたスキルと、正社員になってからの目標をアピールすることがポイントです。

志望動機作成ツールなら、選考通過の高い接客業の志望動機が自動で作成できます!

志望動機を書こうと思っても、内容がまとまらなくて時間がかかってしまう就活生は多いでしょう。

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実は難易度が高い! 接客業の志望動機ならではの難しさとは

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就活生

例文を参考に、接客業の志望動機を作っているのですが、うまくまとめるのが難しいです……。

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キャリアアドバイザー

まだ自分なりのエピソードを見つけられていない可能性があるので、自分の経験を深掘りすることから始めましょう。

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就活生

はい、良い志望動機を作れるようにがんばります。接客業は募集も多いので採用のハードルはそこまで高くないですか?

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キャリアアドバイザー

募集が多いからといって簡単に採用されるとは限りませんよ。また、自分の希望に合っていたり、強みを活かせる企業を見つけることが大切です。

接客業は幅広い業界に存在するため、募集も多くあります。だからと言って、誰でも簡単に採用されるわけではありません。

志望動機の内容が似てしまう傾向があるなど、接客業ならではの難しさもあるため、難易度が高いと思って準備した方が良いでしょう。ここからは、接客業特有の志望動機を作るうえでの課題点について解説します。

多くの学生が接客経験があるため差別化が難しい

接客業は多くの学生がアルバイトなどで経験があるために、内容の差別化が難しいという点は注意したいポイントです。

ファーストフード店やレストラン、居酒屋、コンビニなどは学生がよく経験する接客業のアルバイトです。それらの仕事でやりがいを感じた瞬間を志望動機に盛り込もうとすると「顧客に感謝された」「顧客の希望を聞いて提案できた」など、エピソードが被ってしまうことが少なくありません

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キャリアアドバイザー

そのため、自分にしかない経験を探してエピソードとして志望動機に盛り込むことがとても大切になります。

「人が好き」など志望動機が似通ってしまう

「人が好き」などという理由で、接客業の志望動機がほかの人と似てしまうことも気をつけたい点です。似たような志望動機だと、企業からするとどちらも同じように見えてしまい、高い評価につながらない可能性があります。

「人と接するのが好き」「人に喜んでもらうことが好き」などは、接客業を経験した人であれば、誰もが思い浮かぶ志望動機と言えるかもしれません。もちろん、それが自分自身の強い動機なら、自分らしいエピソードを交えて積極的にアピールしていくことも大切です

他人と似てしまう可能性があることも頭に入れながら、自分の何がほかの人と違う点なのかをはっきりさせて、志望動機を作っていきましょう。

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キャリアアドバイザー

「人が好き」と「自分だけの経験」がどのようにつながるのかを企業に伝えることが大切です。うまくリンクさせることでほかの候補者と差別化することができます。

接客業の志望動機を作るための3つの準備

接客業の志望動機を作るための3つの準備
  1. 徹底的な企業研究
  2. 自分の経験の棚卸し
  3. キャリアプランの具体化
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就活生

接客業ならではの志望動機になるように考えてはみたものの、同じように考えるほかの学生と内容が被りそうで心配になります……。

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キャリアアドバイザー

その不安には、作成前の念入りな準備が効果的ですよ。ここから好印象につながる志望動機を作成するために必要な3つの準備について解説します。

①徹底的な企業研究

志望動機作成時に企業研究が不十分だと、その企業のどこと自分が合っているのかを伝えるのが難しくなります。

説得力のある志望動機を作るために、企業ホームページだけではなく、口コミ検索やOB・OG訪問からも情報を収集し、多面的にその企業を分析してみましょう

接客業の志望動機を考える際の企業研究のポイント
  • 顧客層の特徴を理解する
  • 店舗やサービスの特徴を調査する
  • 競合他社との違いを分析する

まずは、その企業がターゲットとしている顧客層を調べ、どのような接客スタイルが求められるのかを考えます。たとえば、ファミリー層が多い店舗を運営する企業では、親しみやすさが重視される一方、格式のあるブランド店では、丁寧で洗練された対応が必要です。

また、同業他社との比較も欠かせません。応募企業のライバル社と考えられる会社の商品・接客・取り組みを比べて、自分なりの視点で応募企業の強みや特徴を分析することで、志望する理由が明確になっていくでしょう。

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キャリアアドバイザー

企業の情報を調べるなかで、自分の感情が動くことがあれば積極的に深掘りしてみましょう。惹かれた部分を志望理由につなげることで、あなたの熱意が伝わります。

OB・OG訪問の準備や当日の準備については、こちらの記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
OB・OG訪問の時期は何月だと遅い? ベストな時期・時間帯を確認
OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説

②自分の経験の棚卸し

接客業の志望動機を作る際に重要なのは、自分の経験を振り返り、それをどのように活かせるかを整理することです。アルバイト・部活動・ボランティア・学校行事など、どんな小さな経験でも構いません。その中から、接客業に関連するスキルや特性を見つけ出しましょう。

スキルや特性が見つかれば、あとは経験を具体的なエピソードとして整理し、「どのような場面で」「何をしたのか」「どんな結果を得たのか」を簡潔にまとめましょう

経験の棚卸しがうまくいかない場合は、第三者の力を借りるのも一つの手段です。家族や同級生、アルバイト仲間に自分の人柄や強みについて尋ねてみてください。説得力を持たせるため、関係性の異なる複数人へ確認するのがおすすめです。

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キャリアアドバイザー

この段階では、文章化ではなく自分の情報を整理するのが目的です。うまく言葉にできなくても問題ないので、接客業で活かせる強みがないか、自己理解を深めましょう。

自分の強みがなかなか見つからず悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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③キャリアプランの具体化

志望動機に説得力を持たせるためには、「その企業でどのように成長し、どのようなキャリアを築きたいか」を具体的に示すことが大切です。キャリアプランを具体的にしておくことで、業務内容を深く理解していることや、長く在籍する意欲があることをアピールできます

キャリアプランは、小目標〜大目標にわけて考えるのがポイントです。

小目標~大目標の例
  • 小目標(入社直後):現場での接客スキルを磨き、多くのお客様に喜んでいただける対応力を身に付けたい
  • 中目標(入社数年後):店舗運営やスタッフの教育に携わり、チーム全体でお客様満足度を向上させたい
  • 大目標(入社数十年後):現場だけでなく、店舗全体や商品の販売についてもかかわれるようになりたい

キャリアプランを明確にしておくと、「具体的に何を達成したいか」「どんな仕事に興味があるのか」を説明できるようになります。企業への熱意も伝わり、将来性も感じてもらえるので、説得力のある志望動機を作れるでしょう。

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キャリアアドバイザー

「接客・販売の経験を積み、ゆくゆくはマーケティングにかかわりたい」など、別の分野に挑戦する選択肢もあります。自分がその会社で何をしたいのかを長期的な視点で考えるようにしましょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!入社後のキャリアプランをイメージするコツ

吉川 智也

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徹底した情報収集が欠かせない

まだ働いた経験がない学生にとって、自分の入社後の働き方やキャリアプランをイメージするのが難しいと感じる人もいるでしょう。そういった場合、表面上の情報だけではなく一段階深い情報収集をするよう心掛けてみてください。

たとえばOB・OG訪問を通じて先輩社員に話を聞いてみたり、企業のホームページや採用情報に掲載されている先輩社員のインタビュー記事を読んだりするのも良いでしょう。自分の足を動かしながら幅広く情報を収集することが大切ですよ。

キャリアプランが思いつかないときは、こちらの記事も参考にしてみてください。

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接客業の志望動機の伝え方4ステップ

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就活生

接客業の志望動機に必要な準備がわかって、自分でも書けそうな気がしてきました。

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手応えをつかめているようですね。それでは、実際に志望動機を作ってみましょう。採用されるための志望動機になるように、意識することが大切ですよ。

ここからは接客業の志望動機の伝え方を4ステップで解説します。準備段階で洗い出した材料をもとに、採用担当者に届く伝え方をマスターしましょう。

ステップ①志望先でなければならない理由を伝える

「なぜその志望先を選んだのか」「なぜ接客業に就きたいのか」という理由をまず伝えましょう。

ほかにも業界や業種、企業があるなかで、その志望先でないといけない理由は最も重要な部分です。たとえば「人を喜ばせたい」という漠然とした理由だと、企業から「ほかの業界でもできるのではないか」「ほかの会社でも良いのではないか」と疑問を持たれる可能性があります

その企業だからできること、やりたい仕事を明確にして伝えることが大切です。

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キャリアアドバイザー

志望動機は結論から簡潔にまとめることを心掛けましょう。結論や理由を述べて、その後に具体的なエピソードを加えていくイメージです。

ステップ②志望先に出会ったきっかけを伝える

次に、接客業の志望先に出会ったきっかけを伝えましょう。志望先の会社で接客の仕事をしたいということは、「自分が実際に受けた接客が良かった」「その会社の接客スタイルに良いイメージがある」など、ポジティブな印象を持っているはずです

それはなぜなのか、自分がどのような体験を通してそう思うようになったのかを言葉にしましょう。

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キャリアアドバイザー

第一印象が強いものでなかった場合でも、「繰り返し店を利用するうちに良いところがたくさん見つけられた」など、心が動いた理由を伝えることが大切ですよ。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!深いエピソードがない人へのアドバイス

成瀬 遼

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「何を感じたか」を大切にしよう

志望先に出会ったきっかけを振り返った際、そこまで深いエピソードが思い浮かばず悩むケースもあると思います。しかし、出会ったきっかけは、小さなことでも問題ありません。自分の気持ちや考えを深掘りすることで、志望動機に厚みを出し、魅力的な内容にすることができるからです。

たとえば、その企業を知った背景やその出会いによって自分は何を感じ、何を考えたのかを具体的に洗い出してみましょう。そして、その出会いによって、どのような気づきや発見、学びがあったのかを整理することで自分の価値観ややりたいことなどが明確になるはずです。

企業側は、出会ったきっかけの深さよりも、その出会いによりどのような影響を受けて、あなたの価値観や目標が作られたのかを知りたいと思っています。あなたの人柄がより伝わる素敵な志望動機を作成してくださいね。

ステップ③自分の強みの活かし方を根拠と共に伝える

自分の強みが接客業でどのように活かすことができて、会社に貢献できるのか、根拠とセットで伝えることも大事です。

志望先の仕事をやりたいという思いだけだと、会社で活躍できるか判断しづらいからです。志望先の具体的な仕事内容に触れながら、そこで自分の強みや経験を活かせることをアピールしましょう

自分の強みと貢献の可能性をセットで伝える例
  • ボランティア活動で磨いたコミュニケーション能力を幅広い年齢のお客様への対応に活かしたい
  • 運動部で培った体力があるため、一日中動き回る業務でもパフォーマンスを維持する自信がある
  • 留学で培った英語力を外国人観光客への対応に活かしたい

ステップ④今後の目標も添えて成長性をアピールする

志望動機のまとめの部分では、今後の目標と成長に対する意欲をアピールするようにしましょう。

志望動機では熱意を伝えることも大切です。多数の学生が応募する企業の場合、評価が同じくらいの学生の合否を決めるのが熱意や意欲ということもあります。そのため、志望動機の最後で今後の目標や成長意欲を伝えることが重要となります。

会社に貢献できるように成長していきたい気持ちを添えて締めくくりましょう。

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キャリアアドバイザー

自分が将来やりたいこと、かなえたい夢をストレートに伝えてみてくださいね。

熱意が伝わる志望動機の締め方については、こちらの記事も参考にしてください。例文も多数紹介しています。

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熱意が伝わる志望動機の締め方|作り方・伝え方を例文付きで解説

志望動機のしめの文では、入社してやりたいことをしっかりと伝えることで面接官に熱意を伝えることができます! 今回は熱意の伝わる志望動機のしめ方をOK例文とNG例文とともに紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、魅力的なしめを作るポイントも紹介するので参考にしてみてください。

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熱意が伝わる志望動機の締め方|作り方・伝え方を例文付きで解説

志望動機がまとまらない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ!

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接客業の志望動機でライバルと差を付ける秘訣を伝授

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就活生

志望動機を作ってみましたが、なんだか誰でも書けるような内容に感じます……。周りと差をつけるにはどうしたら良いですか?

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キャリアアドバイザー

ライバルと差をつけるためには、自分ならではの強みや視点を活かした志望動機を作りましょう!

ここまでの内容をもとに志望動機の作成ができれば、最後は選考通過を目標としたポイントも知っておきましょう。経験者・未経験者に分け、接客業の志望動機で自分らしさがアピールできる方法を紹介します。

接客経験者:自分なりの接客の工夫やこだわりをアピール

接客経験者の場合、過去の実績を基に「自分なりの接客スタイル」や「お客様に喜んでいただくための工夫」を具体的に伝えることが重要です。

例文

・お客様の名前を覚えて親しみやすい雰囲気を作った
・クレームがあり冷静に対応した結果、お客様の信頼を回復した

志望動機でこのようなエピソードを交えると、自主性を持って仕事に臨む姿勢が相手に伝わります。また、接客を通じて得た学びや成長を述べるのも効果的です。

このように、経験を踏まえた今後の意気込みを伝えることで、「この人なら現場で活躍してくれる」と思わせる志望動機を作りましょう。

接客未経験者:未経験だからこその視点や吸収力をアピール

未経験者の場合、「未経験であること」を不利と捉えず、むしろ新鮮な視点や吸収力をアピールするのがポイントです。

例文

・未経験だからこそ固定観念にとらわれず柔軟に知識を吸収していきたい
・未経験であることを糧にして素直に学び、柔軟に吸収する姿勢で即戦力となりたい

社会人経験という立場で考えると、どの学生も未経験になります。自分の状況をプラスと捉え、どのようなキャリアプランを描いているのかを明確にアピールし、企業に成長性を感じてもらえる志望動機を作成しましょう

接客業の志望動機は自分らしいエピソードで周囲と差を付けよう

エントリーシート(ES)や面接でほぼ必ず問われる志望動機は、企業がもっとも注目している回答の一つであり、合否にも影響してくるでしょう。

接客業の志望動機は差別化が難しいからこそ、選考通過を目指すには、面接官の「たくさんある会社の中でなぜ自社を選んだのだろう」に応えられるよう、自分ならではの志望動機を作ることが大切です。

応募企業の接客サービスの方向性や商品の特性を理解したうえで、自分の強みをリンクさせることで、オリジナリティのある志望動機を考えてくださいね。企業がなぜ志望動機を聞くのかを念頭に、相手の意図に応える内容を作りましょう。

志望動機が思いつかない人は、
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何社も選考に応募するとなると、正直、受かりたいけど熱意が低い企業もありますよね。実は、熱意がなくても受かる志望動機を作ることは可能です

5つの質問に答えるだけで、採用したいと思われるような志望動機を自動で作成します。志望動機が思いつかない人は、ぜひ活用してみてください。

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