10例文|接客経験の自己PRは差別化必須! 押すべきは努力と成果

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目次

  1. 接客経験は自己PRで活かせる! 伝えておきたい2つの軸を理解しよう
  2. 自己PRの軸にしよう! 接客経験からアピールできる5つの強み
  3. ①傾聴力
  4. ②マルチタスクな対応力
  5. ③マナー・接客力
  6. ④マネジメント能力
  7. ⑤チームワーク
  8. 強みを活かせる環境は多数ある! 接客経験が活かせる仕事5選
  9. ①接客
  10. ②受付
  11. ③営業
  12. ④事務職
  13. ⑤コンサルタント
  14. 接客経験をより魅力的に自己PRするためのポイント
  15. ①エピソードを一つに絞る
  16. ②専門的な用語を使わない
  17. ③数字を使って定量的に表現する
  18. ④結果や成果にこだわらない
  19. ⑤プロセス重視で再現性
  20. 接客経験を自己PRに活かすための4ステップ自己分析
  21. ステップ①接客経験を棚卸しする
  22. ステップ②印象的な出来事を見つける
  23. ステップ③成果を生んだ経験をピックアップする
  24. ステップ④具体的な数値を交えて努力の過程と結果を整理する
  25. 要チェック! 接客経験の自己PR作成6ステップ
  26. ステップ①結論:自己PRする強みを述べる
  27. ステップ②概要:強みを活かした接客経験の概要を述べる
  28. ステップ③課題:接客経験の中の課題について説明する
  29. ステップ④行動:課題を解決するためにした行動を説明する
  30. ステップ⑤結果:行動した結果どのように変化したか述べる
  31. ステップ⑥貢献:入社後に接客経験をどのように活かしたいか説明する
  32. 接客経験の自己PR例文6選! 強みの伝え方をチェックしよう
  33. 例文①カフェ
  34. 例文②アパレル
  35. 例文③スーパー
  36. 例文④ブライダル
  37. 例文⑤ホテルフロントスタッフ
  38. 例文⑥アミューズメント施設スタッフ
  39. 4つのNG例文で解説! 接客経験を自己PRする際の注意点
  40. NG例文①肩書きに頼っている
  41. NG例文②何をアピールしたいかわからない
  42. NG例文③具体性がない
  43. NG例文④自分の成果ではない
  44. 魅力的な接客経験の自己PRをして内定を獲得しょう

接客経験は自己PRで活かせる! 伝えておきたい2つの軸を理解しよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「接客経験しかないのですが、どのように自己PRすれば良いのでしょうか」
「自己PRで接客経験をアピールするポイントはありますか」

学生からこのような質問をされることがよくあります。

たしかに接客経験をしている学生は多く、自分の経験が評価されるのか不安になりますよね。ですが、接客経験は面接官から高い評価をされることが多いです。毎年、接客経験で自己PRをし、内定獲得している学生も非常に多いです。

やはり接客経験をアピールする学生は非常に多いため、面接では他の学生と差をつけられるようにポイントを意識することが必要になります。ここでは、周りの学生と差をつけられる接客経験の自己PRのポイントや作成するステップ、OK・NG例文を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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自己PRの軸にしよう! 接客経験からアピールできる5つの強み

接客経験をアピールしたい学生の中には、どのような強みがアピールできるかイメージが湧いていない人がいるかもしれません。まずは接客業をしている学生がアピールできる強みについてきちんと理解することが大切です。

アピールできる強みを把握すると、自己分析が進み他の学生と差をつけるきっかけになります。ここでは、採用担当者が評価する接客経験者の強みについて説明しますね。

①傾聴力

接客業務をすると、顧客が探している商品やサービスを把握するために、質問を通じて話を聞く機会が多いですよね。このように相手の話を引き出す傾聴力は、社会人になっても必要なスキルで高い評価が得られます

営業職などで顧客やカスタマーとかかわるときには、本質的なニーズを把握することが求められていますよね。また対社外だけでなく、社内のコミュニケーションでも傾聴力は発揮できますよ。たとえば、仕事の依頼がきたときに相手が「なぜ依頼したのか」という背景を引き出すことで、依頼された内容とは別の解決方法を提案することもできます。

傾聴力についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んで理解を深めてくださいね。

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②マルチタスクな対応力

接客をしていると、繁忙期や来客が多いときに臨機応変に対応しているのではないでしょうか。会社員として働くときにも、ひとつの仕事だけを担当することは少なく、状況に応じて対応することが求められるため接客経験が十分に活かされます

仕事の優先順位を自分で判断し、求められている仕事をこなしたり成果を出したりすることは社会人として非常に重要視されているポイントですよ。

③マナー・接客力

接客の仕事は顧客を自分で選ぶことができず、さまざまな人とうまくコミュニケーションを取ることが求められていますよね。誰に対しても不快感を与えないように接することができる社会人としてのマナーが備わっていることは魅力的な強みです

これらは強みとしてアピールすることもできますが、接客経験がある人の面接対応は経験がない人とは差がついていることがほとんどです。自分では気がつかないかもしれないですが、目線や仕草、話し方など接客力としてのコミュニケーション能力が評価につながることも非常に多いですよ。

④マネジメント能力

学生の中には、アルバイトリーダーとして新人の接客指導をおこなっている人もいるのではないでしょうか。リーダー経験はマネジメント能力がある学生として高く評価されます

新卒採用は、将来的に会社を担う人材として組織マネジメントを期待していることも多いです。個人として成果を出すことも重要ですが、組織をマネジメントすることで、個人では出せないような大きな成果を得ることもできますよね。

リーダー経験がなかったとしても、接客の中でリーダーシップを発揮した経験がある人は、積極的にマネジメント能力をアピールしましょう。

⑤チームワーク

就職をすると必ずといっていいほど、チームで仕事をすることになります。そのときに、接客業務で経験したチームワークを活かすことができますよ。

接客をしているときに、忙しさに応じて声を掛け合ったり、忙しい人の仕事を巻き取ったりした経験があるのではないでしょうか。このようなことが自然にできると、チームとしての成果が上げられるだけでなく、チームの信頼関係構築にもつながりますよね。

自分のことで精一杯になってしまう人もいるため、そのような人と協働して仕事ができることはチームで働いたことがあるひとならではの強みです

チームワークを自己PRする方法はこちらで解説しています。詳しく知りたい人はチェックしましょう。

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清水 沙也香

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アピールする強みは企業の社風や仕事内容にあわせて選ぼう

人によっては「どの強みをアピールすればいいかわからない」と悩んでいるのではないでしょうか。そのような人は、エントリーする企業の社風や配属される仕事内容にあわせて強みを選ぶようにしましょう。どんなに素晴らしい強みであっても、企業が求めている強みと異なるとアピールできなくなってしまいます。

たとえば、バイトリーダーとしてのマネジメント経験があり、リーダーシップがあることを前面に打ち出して自己PRするとします。ですが、エントリーした企業が協調性を重視している企業で、チームワークがある学生を求めていたらどうでしょうか。リーダーシップを押し出しすぎると、採用担当者によっては「主張が強くて協調性に欠けている」と判断されてしまう可能性もありますよね。せっかく素晴らしい強みを持っているにもかかわらず、選考落ちになってしまう可能性があります。

自分の強みを一方的にアピールするだけでは選考通過できない可能性もあるため、企業が求めている人物像を把握して適切にアピールするようにしましょう。

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強みを活かせる環境は多数ある! 接客経験が活かせる仕事5選

ここからは、接客のアルバイト経験で得られた強みが活かせる仕事はどのような職種があるか詳しく紹介します。また、自己PRで強みがアピールできるだけでなくミスマッチにもつながりにくく、就職したい仕事が定まっていない学生は特に参考にしてください。

接客業の経験が自己PRでどのように活かせるのかや、自分が興味ある職種があるかを考えながら読み進めましょう。

①接客

接客業は学生のアルバイトだけでなく、正社員として働くこともできます。接客経験がある人は、経験を直接活かすことができるので高評価を得ることができますよ。たとえば、飲食店やアパレル、美容系などがありますね。これらの仕事は本社勤務の募集であっても、数年は現場を知るために接客業の仕事をすることがあるため、接客業の募集ではないお仕事でも活かせますね。

応募したお仕事と経験した接客業が異なるときにも強みとしてアピールできます。たとえば飲食店で接客をしていた人がアパレル企業へ応募したときにも、飲食店で顧客の話を聞いておすすめの料理を提案することは、アパレル販売で顧客におすすめの洋服をおすすめするときに活かすことができます。

②受付

対面で応対する受付業務も、接客経験を活かすことができる仕事です。企業によっては来客対応のために、受付の仕事を募集していることもあります。他にも百貨店やショッピングセンター、ショールームなどさまざまなシーンで活躍しています。受付業務に特化している求人もあれば、データ入力や資料作成などの事務仕事を兼任する求人もありますよ。

受付のお仕事は、顧客企業の社長などを案内することがあるため、ビジネスマナーが求められています。接客経験をしている人であれば、社会人として必要なマナーを備えているため、面接では高く評価されていますよ。

受付の仕事を詳しく知りたい人は、こちらを参考にして仕事内容をより深く理解しましょう。

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③営業

営業職のように顧客やカスタマーとコミュニケーションを取る仕事も接客経験が活かせますよ。営業職にもいくつか種類があり、すでに取引がある担当者と仕事をするルート営業や新しい取引拡大のための飛び込み営業、電話で営業活動をおこなうインサイドセールスもあります。

いずれの営業職も「人とかかわる」という共通の特徴がありますよね。扱う商品やサービスが異なる場合でも、接客業の相手が欲している商品やサービスを聞き出して紹介する経験は営業職でも同じです。そのため、接客経験をしていると安心して顧客対応をお願いできると高評価になるのです

中には「商品を売る営業は自分に向いていない」と考えている人がいるかもしれません。ですが、向いていないと考えているのは思い込みの可能性もあります。このように考えている学生はこちらを必ず読んでくださいね。

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④事務職

事務職でも接客経験を活かすことができますよ。事務職と聞くと、人と話さずに黙々と仕事をするイメージがあるかもしれません。ですが、書類作成の仕事は社内のさまざまな人と相談しながら進めます。また、営業職のサポートをする営業事務では、営業が担当している顧客とのやりとりも発生するため、コミュニケーション能力が求められていますよ

事務職への志望動機の書き方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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⑤コンサルタント

接客をしているときに、顧客に商品やサービスを提案することにやりがいを感じている人は、コンサルタントの仕事でも接客経験を活かすことができます。コンサルタントとは、相談を受けた顧客の課題を見つけて、解決策を提案する仕事です。経営の課題を見つけるためには論理的に考える力が必要になりますが、それ以上に課題を引き出すために顧客と信頼関係を築くことが大切です。この信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルは接客経験を活かすことができますね。

コンサルタントの志望動機の書き方を知りたい人は、この記事も参考にしてみてくださいね。

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接客経験をより魅力的に自己PRするためのポイント

接客経験をより魅力的に自己PRするためのポイント
  1. エピソードを一つに絞る
  2. 専門的な用語を使わない
  3. 数字を使って定量的に表現する
  4. 結果や成果にこだわらない
  5. プロセス重視で再現性

ここまで接客経験の自己PRが企業から高評価を得られることを説明しました。ですが、はじめにお伝えしたとおり、接客経験をしている学生は多いため、周りの学生と差をつけることが重要です。

ここからは接客経験をより魅力的にアピールするためのポイントを詳しく解説します。

①エピソードを一つに絞る

自己PRをするときに、つい複数のエピソードを伝えたくなりませんか。顧客から感謝されたエピソードやクレーム対応を乗り越えたエピソードなどさまざまな経験をしたと思います。

ですが、自己PRで強みをアピールするときにはひとつのエピソードに絞りましょう。ESで書くときには文字数が限られていますし、面接でも限られた時間の中で強みをアピールしなければなりません。複数のエピソードを伝えようとすると、それぞれのエピソードを具体的に語ることができず、採用担当者へ強みが伝わらなくなってしまうのです。

接客経験を魅力的にアピールするためには、具体的なエピソードをひとつに絞って自己PRしましょう。

②専門的な用語を使わない

接客経験が長いと、つい専門的な用語をESや面接でも使ってしまいがちです。ですが、専門用語を使うと、面接官はきちんと理解せずに面接を進めてしまい認識の齟齬が生まれてしまうため注意が必要になります

たとえば、飲食店であればデシャップやパッシング、シルバー、ラウンドなどの普段の接客業で言葉を使っているかもしれませんが、これらの言葉は面接官は知らない可能性もあります。知識がない人が理解できるように、できるだけ専門用語は使わず、使うときには補足の説明を入れるようにしましょう。

③数字を使って定量的に表現する

接客の具体的なエピソードをアピールするためには、数字を使ってアピールするとイメージが湧きやすくなります。数字を使うと聞くと「実績がわからない」や「売上金額がわからない」という人も多いのではないでしょうか。ですが、これら以外にも使うことができますよ。

たとえば、「顧客が多い」や「商品数が多い」と表現しても「多いとはどれくらいか」がわからないですよね。これらを定量的に表現すると、「平日よりも50名以上も顧客が多い」や「商品数が他店の平均に比べて50点多い」などと表現するとどうでしょうか。このように数字を使うと初めて接客経験のエピソードを聞いた人でもイメージができますよね。このようにうまく数字を使いこなして説明するようにしましょう。

④結果や成果にこだわらない

接客経験を自己PRしたいと思っても「実績や成果がなくて悩む」と感じる人がいるかもしれません。ですが、自己PRでは実績や成果にこだわらずに接客経験で活かした強みをアピールすることが大切です

接客経験で売上アップに貢献したとしても、その成果だけでは入社後にも売上アップに貢献できるかわかりませんよね。入社後に活躍できることをアピールするためには、成果よりも「どのように取り組んだのか」を詳しく伝えることが重要です。

⑤プロセス重視で再現性

「どのように取り組んだのか」が重要なことは先ほど説明しました。これをアピールする理由は、入社後に活躍できるかどうか採用担当者へ判断してもらうために再現性が伝えられるためです

たとえば、アパレル販売の接客経験で「積極的に顧客とコミュニケーションを取り、信頼関係を築きました」という自己PRでは、入社後に活躍できるかどうかまだイメージがつかめません。よりプロセスを具体化して、「商品を見ている顧客へ話しかけ、どのような理由で来店されたのか来店の背景や理由を聞くようにしました」と伝えるとどうでしょうか。顧客とどのようなコミュニケーションを取っていたのかイメージが湧き、入社後にも活躍できるか判断しやすくなりますよね。

このように結果や成果にこだわらず、取り組んだプロセスに注目して入社後に活躍できることをアピールしましょう。

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接客経験を自己PRに活かすための4ステップ自己分析

接客経験を自己PRに活かすための自己分析4ステップ
  1. 接客経験を棚卸しする
  2. 印象的な出来事を見つける
  3. 成果を生んだ経験をピックアップする
  4. 具体的な数値を交えて努力の過程と結果を整理する

接客の経験を自己PRの題材として選ぶ学生は多く、ありきたりな内容だとライバルに埋もれてしまう可能性があります。企業の目を引く内容にするためには、あなたにしか言えない自己PRをして周囲と差をつけることが大切です。

そのためには、これまでの接客経験を丁寧に棚卸しすることが欠かせません。ここからは、4ステップでこれまでの接客経験を振り返り、魅力的な自己PRを作成するための自己分析法を解説します。

ステップ①接客経験を棚卸しする

まずは、これまでの接客経験の棚卸しをしましょう。些細なことでも構わないので、できる限り丁寧に接客での出来事を振り返ってみてください。

これまでの経験を振り返る際には、接客を始めた頃から今までのモチベーショングラフを作るのがおすすめです。モチベーションが上がったときや下がったときのような、印象的な出来事を整理しやすくなりますよ。

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些細な出来事であったとしても、そこにあなたの魅力が隠れていることがあります。思い出せる限り書き出し、整理しておいてくださいね。

モチベーショングラフの作成法はこちらの記事で解説しているので、うまく活かしながら自分のこれまでの経験を振り返ってみましょう。

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ステップ②印象的な出来事を見つける

接客経験の棚卸しができたら、そのなかでも印象的だった出来事を見つけましょう。このとき成功体験に限らず、挫折につながるような大きな失敗も書き出しておいてくださいね

印象的な出来事の例
  • 顧客に初めて直接感謝の言葉を伝えられたとき
  • 売上目標を達成したとき
  • 初めてクレーム対応をしたとき
  • 先輩に強く怒られたとき

あなたにとって印象的な出来事のなかには、あなたの努力や働きかけが必ず関係しています。何事も自分自身の成長につながっているはずなので、それを見落とさないことが大切です。

ステップ③成果を生んだ経験をピックアップする

印象的な出来事が整理できたら、次は何らかの成果を生んだ経験をピックアップしてみましょう。

わかりやすいのは「売上を達成した」「顧客から感謝された」といったような成功体験ですが、「失敗経験から学びを得て行動や考え方が変わった」ということも1つの成果です。接客での経験のなかから、自分にプラスとなる影響を生んだことをピックアップしてください

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もし成果を生んだ経験が多い場合は、そのなかでも特にほかの人に伝えやすかったり、目に見えて成果を生んだものを選ぶのが良いですよ。

ステップ④具体的な数値を交えて努力の過程と結果を整理する

最後に、ピックアップした経験をさらに詳細に伝えられるようにしましょう。具体的な数値や周りからの評価をふまえ、当時の自分はどのように行動したのか、その結果何が起こったのかを整理してみてください。

売上アップに貢献した場合の例
  • 具体的な数値:目標値を15%上回る売上を出した
  • 努力の過程:顧客の様子を細かく観察し、適切なタイミングで声かけに行って購買につなげた
  • 周囲の評価:「最近よく声かけに行けてるね」と店長から褒められた

特に努力の過程についてはできるだけ詳しく伝えられるようにしましょう。企業が知りたいのは結果だけでなく、課題に対してあなたがどのように行動できるのかといった部分です。それをアピールすることで、より魅力的な自己PRにすることができますよ。

要チェック! 接客経験の自己PR作成6ステップ

接客経験の自己PR作成6ステップ
  1. ステップ①結論:自己PRする強みを述べる
  2. ステップ②概要:強みを活かした接客経験の概要を述べる
  3. ステップ③課題:接客経験の中の課題について説明する
  4. ステップ④行動:課題を解決するためにした行動を説明する
  5. ステップ⑤結果:行動した結果どのように変化したか述べる
  6. ステップ⑥貢献:入社後に接客経験をどのように活かしたいか説明する

ここからは、紹介したポイントを踏まえて接客経験をアピールする自己PRを作成するステップについて解説します。

まだ自己PRを作成していない人は考えながら読んでくださいね。すでに自己PRが完成している人は、紹介する文章構成になっているかどうかチェックしながら読み進めましょう。

ステップ①結論:自己PRする強みを述べる

すでにES作成をしている人は「結論ファースト」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ビジネスではまずは結論を述べることが求められています。そのため、まずは「私の強みは〇〇です」のように結論である強みを自己PRしましょう

企業によっては数百名のエントリーシートを書類選考することもあり、一人ひとりの自己PRを時間をかけて読むことができないことがあります。そのときに、結論が書いてあると採用担当者はスムーズに文章を読み進めることができるのです。

これは入社後も一緒で、社会人になると限られた時間で成果を出すことが求められるため、ビジネスコミュニケーションは結論ファーストで伝えることが必要になります。結論ファーストで自己PRできているかどうかは、社会人として基本的なマナーが守れているかどうかの判断材料にもなっていますよ。

ステップ②概要:強みを活かした接客経験の概要を述べる

自己PRの結論を述べた次は、その強みがある根拠を伝えなければなりません。根拠を伝えるためには、強みを活かした接客経験の概要を述べましょう。いきなり具体的なエピソードを伝えてしまうと、面接官は全体像がわからず文章が読みにくくなったり、面接でも理解しにくくなってしまいます

そのため、どのような接客経験の中で強みを発揮したのか、概要を述べましょう。あくまでも概要になるので、40文字程度でまとめられるとベストです。

ステップ③課題:接客経験の中の課題について説明する

仕事をするときには目標設定が大切になります。そのため、接客の経験を語るときにも「どのような目標設定をしていたか」や「どのような課題があったのか」を詳しく伝えることがポイントです

目標や課題を具体的に設定することで、「課題発見する能力」や「目標に対する姿勢」をアピールすることもできますよ。すると、社会人として働く姿のイメージがしやすくなり、接客経験を効果的にアピールできるのです。

ステップ④行動:課題を解決するためにした行動を説明する

ステップ④ではじめて具体的な接客経験について伝えます。ここでは、先ほど説明したとおり数字を使って定量的に説明したり、専門的な用語を使わずに説明したりすることが大切です

具体的な行動を通じて採用担当者が知りたいことは、「入社後に活躍できるような経験を積んできたかどうか」です。そのため、抽象的に書いてしまうと、活躍できるか判断できなくなってしまいます。たとえば、「積極的に参加した」や「さまざまな工夫をした」などは抽象度が高く評価されにくいです。「どのように参加したのか」や「どのような工夫をしたのか」を詳しく説明するようにしましょう。

ステップ⑤結果:行動した結果どのように変化したか述べる

具体的な行動について書いた後は、「取り組んだ結果どうなったのか」を述べましょう。結果がよかったとしても悪かったとしても、これを書かなければ取り組んだのかどうか分からないですよね。そのため、行動をして起こった変化を具体的に書きましょう。

ステップ⑥貢献:入社後に接客経験をどのように活かしたいか説明する

ステップ⑤までで強みがあることはアピールできるのですが、あくまでも過去の話ですよね。入社後にも強みを活かせることをアピールするために、最後に「接客経験で発揮した強みを入社後どのように活かしたいか」を伝えると高評価が得られますよ

入社後どのように活かすかをアピールするためには、企業研究が大切になります。どのような仕事があるのかや、会社が長期的にどのようなビジョンを掲げているかによって与えられるチャンスは異なります。企業について詳しく調べたうえで、入社の意欲をアピールしましょう。

上原 正嵩

キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる

6つのステップの中で「行動」を重点的に自己分析しよう

ステップに沿って考えれば、簡単に自己PRの作成ができますが、それぞれのステップの中身を充実させることも重要です。特に「行動」は採用担当者も重視しているので、内容次第で他の学生と大きな差をつけられますよ。

接客経験をしている学生は多いため、自分が思っているよりも具体的に書かなければ他の学生との差別化をはかることができません。たとえば、飲食店の接客で「お客さんのオーダーを自分から取りに行きました」と書くと、イメージはできるものの他の人でも実践していそうですよね。一方で、「お客さんに注文を頼まれる前に、メニューを見始めた段階でオーダーを取りに伺いました」と伝えるとどうでしょうか。

このように、接客業で意識していることまで「行動」で言語化をすることで、差別化できている自己PRが作成できます。言語化が苦手な学生であっても、時間をかけて自分と向き合い「行動」を具体化して差を付けましょう。

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接客経験の自己PR例文6選! 強みの伝え方をチェックしよう

紹介したポイントとステップを理解しても、自己PRで活用できないと選考落ちになってしまいます。ここからは、紹介したポイントを活かした例文をアルバイト別に紹介します。自分に当てはまる経験は特に意識してチェックしましょう。

例文①カフェ

例文

わたしの強みは周りを巻き込んで新しいことにチャレンジできることです。その力を発揮したのは、カフェのアルバイトです。大学3年生のときに店舗のリピート率が低いことが課題であると言われていました。わたしはバイトリーダーとして施策を考え、アルバイト向けに試食会の実施をしました。その結果、商品の特徴や味を顧客へ伝えられるようになり、リピート率アップに貢献することができました。この強みを活かして、新しい施策や事業へチャレンジするときに、周りを巻き込んで成功に貢献していきます。

選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう

カフェでの接客経験をそのままカフェの志望動機にすることもできます! カフェへの就職に興味がある人は、この記事も参考にしてみてください。

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例文②アパレル

例文

わたしの相手に寄り添って話を聞くことができる傾聴力が強みです。この強みは、今も続けているアパレル販売の接客で活かしています。アルバイトをはじめた当初、スタッフは新作などお店が売りたい商品を一方的におすすめする販売方法をしていました。ですが、購入してくれる顧客は少ないという課題がありました。そこで、わたしは強みである傾聴力を活かし、顧客へ趣味や休日の過ごし方を聞いて、ライフスタイルに合わせて服を提案しました。その結果、新作商品の売上はアップし、リピーター率アップにもつながりました。この経験を活かして、顧客に寄り添って価値提供をしていきます。

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例文③スーパー

例文

わたしの強みは年代を問わず信頼関係が築けるコミュニケーション能力です。その力を発揮した経験は、スーパーのアルバイトです。大学2年生からアルバイトをはじめていますが、当初は離職率が高いという課題がありました。年齢層が幅広く、うまくコミュニケーションが取れない学生が数ヶ月で5名以上辞めていたのです。そこでわたしの強みを活かし、年配のアルバイト社員にも自ら話しかけ、信頼関係の構築を図りました。その結果、職場の雰囲気が良くなり、わたしが仕事をはじめてからは1人も欠けていません。この経験を活かして、顧客やカスタマーへはもちろんですが、社外だけでなく社内の信頼関係構築にも活かしていきます。

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例文④ブライダル

例文

わたしは協調性を持って取り組めることが強みです。この強みは、ブライダルのアルバイトで活かしています。わたしがアルバイトをはじめた当初は厨房とブライダルスタッフで連携がとれておらず、料理の提供が遅れてしまい結婚式の全体スケジュールが遅れてしまうことが毎週のようにありました。この課題を解決するために、厨房の働き方を見学してブライダルスタッフ以外の立場になって仕事をするようにしました。見学を通じて、料理提供の依頼の声かけタイミングが大切ということに気づき、意識したところスケジュール遅延がなくなりました。この相手の立場になって行動できる強みを活かして、貴社へ入社後にもチームで協働して貢献したいと思います。

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例文⑤ホテルフロントスタッフ

例文

わたしの強みは責任感を持って取り組めることです。この強みは、ホテルフロントスタッフのアルバイトでの自己学習で活かしました。ホテルで外国人観光客を担当するスタッフが辞めることになり、対応できるスタッフの人材不足が課題でした。この課題を解決するために、ホテルで利用する英語をアルバイト以外の時間に勉強し、今では外国人観光客の対応を担当しています。その結果、外国人観光客からの口コミ率が下がらずに顧客の受け入れをおこなっています。このように、組織が陥っている問題や課題に対して当事者意識を持ち、組織の発展に貢献したいと思います。

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例文⑥アミューズメント施設スタッフ

例文

わたしは最後まで仕事をやり抜く忍耐力が強みです。大学生になってからはじめたアミューズメント施設スタッフのアルバイトで発揮しました。接客業務ではクレーム対応があり、顧客が満足してもらえるように説明することが求められています。真摯に対応した結果、顧客に納得してもらい、後日に来店したときに「対応が丁寧で理解してもらい、不安を解消してくれてありがとうございました」と感謝されました。このようにクレーム対応などにも真摯に向き合い、入社後にもカスタマーと真摯に向き合い満足度アップに貢献していきます。

4つのNG例文で解説! 接客経験を自己PRする際の注意点

ここまで接客経験をアピールする自己PR例文を紹介しましたが、ここからはNG例文を紹介します。自分の自己PRがNG例文に当てはまっていないかチェックしながら読み進めましょう。

NG例文①肩書きに頼っている

例文

わたしの強みは、リーダーシップがあることです。この強みは飲食店でバイトリーダーとして仕事をするときに活かしています。大学1年生からはじめたアルバイトでバイトリーダーを担当しており、新人教育を担当しています。その結果、店長からは「〇〇さんのおかげで新人が育つのが早い」と感謝をされました。

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キャリアアドバイザー

この例文は、具体的に何をしたかが書かれておらず、バイトリーダーを担当したことがメインに書かれています。

肩書きに頼らずに、自分がバイトリーダーとして何を実践したかを書けると良いですね。

津田 祥矢

キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる

接客経験を自己PRに盛り込むときは肩書きではなく何をしたかが重要

自己PRをするときに「肩書き」が重要と考えている学生が多いですが、説明されているとおり肩書きは重要ではありません。バイトリーダーであっても、リーダー以外のメンバーであっても、自己PRをする上で重要なことは何を実践したのかです。

わかりやすくお伝えすると、何も語れるような行動をしていないリーダーと、実際に行動した経験が豊富なメンバーであれば、後者が就活では高く評価されますよ。やはり肩書きだけでは、入社した後にどのような活躍をするのかイメージが湧きませんよね。ですが、具体的に接客業で取り組んだことが自己PRに書かれていると、入社後に活躍できるかどうかが判断しやすくなります。

肩書きがないと不安に感じる人がいるかもしれませんが、肩書きがなくても就職している人は多数いますよ。自分の経験に自信を持って強みをアピールしましょう。

NG例文②何をアピールしたいかわからない

例文

わたしは、チャレンジ精神があることが強みです。学生時代のカフェのアルバイトでこの強みを発揮しました。昨年、わたしの店舗で売上目標の達成ができないという課題がありました。そこで、わたしはバイトリーダーに立候補し、メンバーとコミュニケーションを取ったり、新しい企画を提案したりしました。その結果、チームの士気が上がり売上目標達成することができました。

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キャリアアドバイザー

アピールすることが複数あり、何をアピールしたいのかわかりづらい自己PRになっています。

そのため、自分がアピールしたいことを1つに絞って強みをアピールすることが大切ですね。

NG例文③具体性がない

例文

わたしの強みは、行動力があることです。この強みは、アパレル販売のアルバイトで発揮しました。わたしが所属している店舗で働きはじめた当初は、3ヶ月目標を達成できていないという状況がありました。そこで、わたしは顧客に寄り添うことで、売上アップを試みました。どんなに忙しい状況でも顧客へ寄り添い接客することで、販売売上アップに貢献することができました。

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キャリアアドバイザー

課題が明確に書かれているものの、具体的な取り組みについては書かれておらず、入社後どのように仕事をするのかイメージが湧きづらいですよね。

「顧客に寄り添う」とは具体的に何をしたのか語るとどのように貢献するかイメージできますね。

NG例文④自分の成果ではない

例文

わたしは、困難があっても継続できることが強みです。この強みは、大学生になってからはじめたインテリアショップの販売スタッフの経験で活かしました。アルバイトをはじめて1年経った頃に、売上がアップしなければ本社の方針で撤退しなければならないという課題がありました。そこで、アルバイトを含む企画会議に参加し、積極的に意見を出しました。その結果、新しい施策が決まり実施することで売上アップが実現し、撤退を避けることができました。

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キャリアアドバイザー

素晴らしい結果を残していますが、この例文だと自分が施策にどのようにかかわったのかわかりませんよね。

自分が新しい施策にどのようにかかわったのかを具体的に書いて、貢献したことを具体的に伝えるようにしましょう。

魅力的な接客経験の自己PRをして内定を獲得しょう

社会人になると顧客やカスタマーなど社外と接する仕事だけでなく、社内で人と協働することもあり、効果的にアピールすれば接客経験は高い評価を得られます。ただし、学生時代に接客経験をしている人は非常に多いため、他の学生に埋もれないようにアピールすることが大切です。

この記事で紹介した接客経験を自己PRするポイントを何度も読み返して、周りの学生と差をつけ、内定獲得に近づきましょう。

自己PRで「接客経験」をアピールするコツ!周りと差をつける方法や魅力的に話すためのコツを解説【就活】

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