美大生の就職先の業界10選&職種7選|長所の理解が成功を導く

この記事のアドバイザー

主な業界も紹介! 美大生の就職先探しは 〇〇が成功のコツ!

目次

  1. 美大生の就職先は幅広い! 「自分の強みを活かせるか」で業界・企業を見極めよう
  2. ここから押さえよう! 美大生の就活の3つの特徴
  3. ①芸術性を活かす分野に就職する学生が多い
  4. ②美大から一般企業に就職することも可能
  5. ③卒業制作のテーマ設定時期と就活が重なり両立が必要
  6. 美大生の主な就職先業界10選|代表企業やそれぞれの難易度も紹介
  7. ①広告業界
  8. ②アパレル業界
  9. ③建築・インテリア業界
  10. ④テレビ・映像業界
  11. ⑤出版業界
  12. ⑥写真業界
  13. ⑦ゲーム業界
  14. ⑧絵画・イラスト業界
  15. ⑨美術館の学芸員などの公務員
  16. ⑩教育業界
  17. 美大生の主な就職先職種7選|仕事内容や向いている人の特徴も紹介
  18. ①アートディレクター
  19. ②イラストレーター
  20. ③アニメーター
  21. ④ファッションデザイナー
  22. ⑤グラフィックデザイナー
  23. ⑥フォトグラファー
  24. ⑦ムービークリエイター
  25. 美大生が就活を成功させるためには自分の強みを活かせる企業選びが重要
  26. 強みを理解しよう! 美大生だからこそ押し出せるアピールポイント3選
  27. ①クリエイティビティ
  28. ②企画力
  29. ③主体性と行動力
  30. 美大生が自分の強みを把握して就活に活かすための対策5ステップ
  31. ステップ①美大での経験から自分の強みや得意分野を洗い出す
  32. ステップ②ポートフォリオを作成して自分の強みを言語化する
  33. ステップ③業界研究をおこない適性のありそうな業界を絞り込む
  34. ステップ④働くうえでの条件に優先順位をつける
  35. ステップ⑤できること×かなえたいことを軸に応募企業を探す
  36. いまから実績を作ろう! 就活に向けて美大生が取り組みたい3つの行動
  37. ①インターンシップ経験
  38. ②美術館やデザイン会社でのアルバイト経験
  39. ③SNSなどでの自身の作品販売
  40. 就活をスムーズに進めるために! 美大生が活用できる就活支援サービス
  41. ①クリエイティブ系の職種に特化した就職サイト
  42. ②大学の就職課
  43. ③就職エージェント
  44. 美大での学びを活かして自分に合った就職先を見つけよう!

美大生の就職先は幅広い! 「自分の強みを活かせるか」で業界・企業を見極めよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から

「美大を卒業したらどんな就職先がありますか?」
「美大生へ芸術系の仕事につくことが多いですか?」

といった質問を受けることがあります。美大生はもちろん大学での学びを活かして芸術系の仕事に進む人もいますが、芸術以外の分野に進む人もいます。自分がどんな仕事をしたいのかはっきりさせて希望の道に進むことが大切ですよ。

この記事では、美大生にどのような就職先があるか、就職活動を成功させるためには何がポイントかについて解説していきます。自分に合った就職先を見つけるために、一緒に見ていきましょう。

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ここから押さえよう! 美大生の就活の3つの特徴

美大生の就活の3つの特徴
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就活生

美大生も他の大学の学生と同じ時期に就活するのですか?

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キャリアアドバイザー

そうですね、企業に就職する場合は他の大学の学生と同じ時期に就活することになりますよ。

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就活生

ということは、3年生のときから準備を始めた方が良いですよね。

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キャリアアドバイザー

はい、美大生は授業で制作物の提出などがあって忙しい時期もあるので、余裕を持って就活の準備をすることも大切ですよ。

ここからは、美大生の就活の特徴について解説していきます。どんな道に進む学生が多いのか、就活について気をつける点はあるのかなど、他大学の学生とは異なる部分もあるため基本を押さえられるように進めていきましょう。

①芸術性を活かす分野に就職する学生が多い

美大生は、卒業後も芸術性を活かせる分野に就職する学生が多いです。美大は学部や学科の専攻が細かく分かれていることが多く、学生も入学時から学びたいことがはっきりしているので、身につけた知識や技術を活かして就職する割合が大きいのです。

たとえば多摩美術大学が公開している2023年度の進路状況によると、7割以上の学生がデザイン職・クリエイティブ職で芸術関連の分野に進んでいます

多摩美術大学の2023年度の進路状況
  • デザイン職・クリエイティブ職:75.8%
  • 総合職(技術・事務・販売):14%
  • 販売職:4%
  • 教員・講師など:3%
  • その他:3.1%
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キャリアアドバイザー

大学によって就職先には差があり、たとえば横浜美術大学は事務や営業など一般職への就職も積極的に支援しているため、2023年度の就職状況でクリエイティブ職の割合は33%ですが、それでも割合としては最も多くなっています。

②美大から一般企業に就職することも可能

美大から美術系の仕事を専門としない一般企業に就職することも可能です。一般企業でも、美大でコツコツ制作に取り組んだ粘り強さや、芸術センスを活かすことができます

たとえば武蔵野美術大学では、卒業後にコンサルティング会社のアクセンチュアや、人材系のビズリーチに就職した学生がいます。美術館の経営にかかわる業務もコンサルの仕事の一つです。一見、美術や芸術の分野とはかかわりが少ないように見える企業でも、入社後に経験を積んでから美大の経験を活かせる部署に配属されるなど、将来性を見込んで採用されることもあります。

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キャリアアドバイザー

大学や学部によっては学生の半数以上が大学院に進む美大もあり、大学院でより学びを深めたり、専門性を高めたりして就職するのも選択肢となりますよ。

長尾 美慧

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる

「美大だから」よりもやりたいことやキャリアビジョンをかなえることが大切

美大から芸術とかかわりが少ない企業に就職したとしても、引け目を感じる必要はまったくありません。大切なのは、美大ということに縛られるのではなく、自分のやりたいことやキャリアビジョンをしっかり見据え、それに沿った選択をすることです。

美大で得た経験やスキルは、デザインや芸術に限らず、さまざまな分野で活かすことができます。自分が本当に興味を持てる仕事や、自分の価値観に合ったキャリアを選ぶことが重要です。

そのためには、自分の目指す方向性を明確にし、就職活動で納得のいく選択をしましょう。

③卒業制作のテーマ設定時期と就活が重なり両立が必要

美大生の就活の特徴として、卒業制作のテーマ設定の時期が重なり、両立が必要という点が挙げられます。エントリーシート(ES)の提出や面接などと、学校の課題が重なって慌てないように事前にスケジュール感を把握しておくことが大切です

新卒採用の一般的な就活スケジュール
  • 大学3年次の3月:説明会など企業の広報活動の解禁
  • 大学4年次の6月:採用選考活動開始
  • 大学4年次の10月:正式な内定

美大の卒業制作は前期にテーマや制作方針を決めて、後期から制作が本格化し、年明けに提出や作品展をするというのが一つの流れです。3月から7月にかけては就活と重なり、忙しくなる可能性もあるため、日程調整が重要です。

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キャリアアドバイザー

美術の教員を目指す場合は教育実習を受ける必要があるなど、就活で目指す道によって忙しい時期も異なります。自分がいつ忙しくなりそうか早めに把握しましょう。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

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美大生の主な就職先業界10選|代表企業やそれぞれの難易度も紹介

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就活生

大学で油絵を学んでいるのですが、仕事があるのか心配です。

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キャリアアドバイザー

画家になる道もありますが、それだけではありませんよ。絵を描く特技を活かせる仕事は他にもあります。

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就活生

どのような就職先がありますか?

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キャリアアドバイザー

たとえばイラスト業界という選択肢もありますし、広告業界で絵の才能を活かすこともできます。どのような就職先があるか、一緒に見ていきましょう。

ここからは、美大生の主な就職先の業界を紹介していきます。自分が興味がある業界、働いてみたい業界があるかチェックしてみてください。

①広告業界

広告業界は媒体を使って企業の商品やサービスをPRするのが主な仕事で、美大生が大学で学んだことを活かしやすい業界です。広告のデザインやコンセプトに芸術の要素が含まれることが多く、デザイナーなどとして美大生の活躍の場も多くあります。

大手広告代理店では扱う広告の種類やメディアも多く、イベントやアニメ・映画制作など幅広い仕事があります。大手は人気があり就職難易度は高いですが、比較的小規模のエージェンシーや特定の媒体を扱う会社など、選択肢は多いです。

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キャリアアドバイザー

CMや街中の広告などで自分の仕事を人に見てもらえる、自分で成果を実感できるのは広告業界の魅力ですよ。

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②アパレル業界

アパレル業界は洋服や靴、カバンの製造販売などファッションに深くかかわる業界です。美大でデザインやテキスタイル(織物)を学んで知識があると、活かせる場面が多いです。

洋服などのデザインを担当するファッションデザイナーは花形ともいえ、学生にも人気があります。それ以外にも、生地や素材を選ぶ仕事に美大での学びを活かすことができ、企画、マーケティング、製造、販売などかかわる職種は多いです。

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キャリアアドバイザー

アパレル業界では流行を追うためにアンテナを張っておくことや、他のアートの要素を活かせるかなど、高い感度が求められます。

アパレル業界に必要な知識について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。今後の展望や特に注目すべき企業について解説しています。

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③建築・インテリア業界

家や建物のデザインや設計に携わる建築業界、家具や内装にかかわるインテリア業界も美大生が活躍できる業界です。大学で建築やプロダクトデザインを学んでいる学生であれば、仕事にも結びつきやすいですよ。

建築業界では、ビルやマンションも手がけるゼネコンと呼ばれるような大手やハウスメーカーが主な企業として挙げられます。これら以外にも建築事務所や設計事務所で、建物のデザインにかかわる道もあります。

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キャリアアドバイザー

インテリア業界ではデザインだけでなく、インテリアプランナーやコーティネーターなど空間を作る分野も美大生が目指せる仕事としてありますよ。

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④テレビ・映像業界

テレビ・映像業界は、テレビ番組や配信作品、動画を制作する業界です。映像制作はもちろん、番組制作にセットや小道具が必要なことが多く、美大で培ったスキルを活かすことができます。

テレビ局をはじめ、映画やCM、インターネット動画を手がける会社など、就職先は幅広くあります。番組作りに携わりたい場合は、アシスタントディレクターから経験を積むケースが多いです。ただ、多忙で勤務時間が不規則など、体力が求められる業界でもあります。

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キャリアアドバイザー

映像の美術担当は小道具や大道具で作品の精密さやリアリティを高めるためにも、美大生が重宝される仕事です。

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⑤出版業界

出版業界は、本や雑誌の企画・制作をおこなうのが主な仕事で、デザインにかかわる分野で美大生のスキルを活かすことができます。

美術系の雑誌や本を手掛けている出版社もあり、アートに強い企業も美大生にとっては選択肢となります

デザイナーや編集者は本や雑誌のレイアウトを担当したり、使用するイラストや写真の選定など、美術センスを発揮できる職種です。

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キャリアアドバイザー

本や雑誌に加えて、新聞でもグラフィックの作成など美大生のスキルが求められる仕事もありますよ。

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⑥写真業界

写真業界は、写真の撮影や印刷、販売にかかわるのが主な仕事です。美大で写真学科を設置している大学もあり、学んだ知識を活かすことができます。

カメラマンとして写真を撮る仕事の他には、プリントアウトして写真を販売する仕事、写真編集などがあります。編集ソフトを使った加工技術など、近年需要が高まっている分野もあり、美大生のセンスを活かせます。

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キャリアアドバイザー

スマートフォンやデジタルカメラの普及により、写真の印刷や販売にかかわる企業は近年苦戦している部分があります。

⑦ゲーム業界

ゲーム業界は、ゲームの企画制作やキャラクターのデザインが主な仕事です。美大生のデザイン力やイラストを描く力など、活躍の場が多い業界です。

ゲーム業界では、ハードとソフトの両方にデザインがかかわります。ハード面の使いやすさや見た目にはプロダクトデザイナーの要素があります。ソフト面では、キャラクターのデザインやCGなど、ゲームを作る場面で美術センスを発揮できます。

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キャリアアドバイザー

ゲーム作りにかかわりたい場合は美術に加えて、プログラミングなどIT系の知識も持っていた方が就活で有利になりますよ。

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⑧絵画・イラスト業界

絵画やイラストの制作・販売に関わる業界も美大生が学んだことを活かせます。特に絵を描くことが好きで、それにかかわる仕事がしたい学生にとってはぴったりの仕事といえます。

絵画・イラスト業界の主な企業

画家になるのも一つの道ですが、美術商として絵画の販売や投資などビジネスにかかわる仕事もあります。また、イラスト業界でもイラストレーターをはじめ、アニメーターやキャラクターデザイナーなど、絵を描くスキルを活かせる職種が多くあります。

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キャリアアドバイザー

絵画展などのイベントを企画・開催する仕事も、絵にかかわる分野で美大で学んだ知識を活かせますよ。

⑨美術館の学芸員などの公務員

美大生の就職先で、美術館などの学芸員として働く道もあります。美術史や作品に関する知識など、美大で学んだことが役立つ仕事です。

美術館にかかわる仕事
  • 学芸員
  • 総合案内受付
  • ミュージアムショップのスタッフ
  • 司書

学芸員は美術作品の収集や展示、保存、教育普及活動に携わります。なるためには大学で必要科目を履修するなどの条件を満たして、「学芸員資格」を取得することが必要です。公立の美術館で働く場合は、採用試験に合格したうえで公務員となります。

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キャリアアドバイザー

神戸市が採用で「デザイン・クリエイティブ枠」を設けるなど、行政に創造的な発想を加える狙いで美大生を積極採用する動きも見られます。

⑩教育業界

美大で学んだ知識や技術を活かして教育業界に進む道もあります。教師や講師として人に美術を教えるのが主な仕事となり、人と接することが好きな人に向いています。

美術で教育にかかわる仕事
  • 美術教諭
  • 絵画教室の講師
  • 専門学校の講師

教師になる場合は教職課程や教員採用試験を受ける必要があり、必要単位数が増えるなど難易度が上がります。人に美術や創作の楽しさを伝えるのと同時に、他人の作品に触れることで刺激を受ける魅力的な仕事でもあります。

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キャリアアドバイザー

教育業界では他にも教育教材を作っている会社などがあり、そこで自身のデザイン力や美術センスを活かす選択肢もありますよ。

教育業界への就職を検討している人は、こちらの記事も参考にしてください。

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美大生の主な就職先職種7選|仕事内容や向いている人の特徴も紹介

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就活生

美大生の就職先はイメージすることができました。

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キャリアアドバイザー

良い流れですね。やりたい仕事は見えてきましたか?

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就活生

絵を仕事にしたいと思うのですが、イラストレーター以外にも絵を描くことを活かせる仕事はありますか?

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キャリアアドバイザー

もしアニメが好きだったらアニメーターになるという道もありますよ。これから美大生がスキルを活かせる主な仕事を紹介していきますね。

ここからは、美大生の就職先での主な7つの職種について解説していきます。自分がやりたい仕事があるか、探しながら見ていきましょう。

①アートディレクター

アートディレクターは、作品や商品、サービスのアートに関わる工程で、デザインの質やスケジュールを管理する役職です。デザイナーらををまとめて、完成へと導く責任者です。

アートディレクターに向いている人の特徴
  • リーダーシップがある
  • 日程や進行の管理が得意
  • アートに関する知識が豊富

デザイナーよりも広い視点で、世の中の流行やニーズを把握しながらデザインの方針を決める能力が求められます。美大で学んだデザインの知識に加えて、アートディレクターになるためには、チームワークや顧客や社内の関係者にデザインコンセプトを説明するプレゼンテーション能力が必要となります

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キャリアアドバイザー

デザイナーとして経験を積んで、アートディレクターにキャリアアップするのが主流です。

アートディレクターを目指しているという人は、こちらの記事も参考にしてください。

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②イラストレーター

イラストレーターは、イラストを描くことで人を感動させたり、商品の価値を高めたりする仕事です。広告や雑誌、Webサイトなど幅広い媒体で求められ、デッサン力や流行への感度が必要となります。

イラストレーターに向いている人の特徴
  • 絵を描くことへの意欲が高い
  • 新しい作風や作品への感度が高い
  • 修正に臨機応変に対応できる

また、自分が得意な作風だけを描くだけでなく、顧客や会社の方針に沿ってニーズに合った絵を描く技術も重要です。そのため、高い画力に加えて、正確に作品の意図を理解する力や、関係者と方針を擦り合わせるコミュニケーション能力がある人が向いています。

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キャリアアドバイザー

イラストレーターは会社に所属することも、フリーランスで働くことも可能です。リモートワークの普及により、自分に合った仕事のスタイルを見つけやすい職種ともいえます。

③アニメーター

アニメーターは、アニメーションの原画を描き、原画をつなぎ合わせて動画を作るのが主な仕事です。原画と動画で役割分担をして進められるケースが多いです。

アニメーターに向いている人の特徴
  • コツコツ作業をするのが得意
  • 人の意見を聞く力がある
  • 絵や自分の作風を改善していくことが苦でない

アニメーションにかかわる主に映像分野で、アニメ業界、映画業界、ゲーム業界などに活躍の場があります。美大で学ぶ絵を描くスキルやデザインの力に加えて、制作のためのデジタルツールを扱う能力も求められます

また、同じ登場人物を繰り返し描くこともあるので忍耐力がある人が向いています。

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キャリアアドバイザー

アニメーターになるうえで役立つ資格として、CGアニメを制作する力を測る「CG-ARTSアニメーション実技試験」「CGクリエーター検定」があります。

④ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、販売する衣服などのデザイン、企画をするのが主な仕事です。デザインだけを担うのではなく、ニーズやトレンドの把握、コンセプトの企画、工場への仕様書作成、価格や素材の調整など、役割は多岐にわたります

ファッションデザイナーに向いている人の特徴
  • 流行に敏感
  • チームプレーが得意
  • ファッションの歴史なども含めた幅広い知識がある

美大でファッションを専攻し、アパレルメーカーに就職してデザイナーを目指すのが一つの道です。それ以外にも、専門学校でさらに学ぶ、デザイナーのもとで修行するなどのルートがあります。ファッションが好きで、商品にかかわる人たちとうまく連携するコミュニケーション能力がある人が特に向いています。

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キャリアアドバイザー

ファッションのデザインの専門家ではありますが、ニーズの把握や価格設定などビジネス的な感覚も求められる仕事といえます。

⑤グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、印刷メディアやWebページで文字や絵、図や写真などを使って情報やメッセージを伝えるのが主な仕事です。

グラフィックデザイナーの仕事領域
  • ポスター
  • 広告
  • 商品パッケージ
  • 本や雑誌
  • ロゴ
グラフィックデザイナーに向いている人の特徴
  • 発想が柔軟
  • 良いものや新しいものを自分に取り入れる向上心がある
  • 修正に根気強く対応する力がある

美大で培ったデザイン力や色彩感覚を活かすことができます。クライアントの求めるものに応じてものを作るため、自分の創造力とクライアントの要望を合わせること、予定通りに作品を仕上げる管理能力が求められます

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キャリアアドバイザー

自分の作品へのこだわりが強かったり、修正に対する柔軟性がないとクライアントと衝突する可能性があるので、目指す場合は自分の性格的に向いているかチェックしたい点です。

デザイン系の仕事については、こちらの記事でも詳しく解説しています。一言に「デザイン」といっても、デザインに関連する業界や職種は多種多様なので、ぜひ確認しておいてください。

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⑥フォトグラファー

フォトグラファーは、写真撮影を通して人を喜ばせたり、感動させたりする仕事です。広告や雑誌、報道やイベント、Web媒体など、写真を活用する場面は多岐にわたります。

フォトグラファーの撮影対象
  • 企業の広告やイベント
  • 報道
  • スタジオ撮影
  • 結婚式
  • 運動会などの学校行事
フォトグラファーに向いている人の特徴
  • フットワークが軽い
  • 現場で円滑に撮影を進めるコミュニケーション能力がある
  • 新しい機材への関心が高い

美大で写真を学んでフォトグラファーになる道もありますが、専門学校で学ぶ人もいます。企業や事務所に所属するか、フリーランスで働く方法もあります。クライアントの要望に応じて質の高い写真を撮る技術がある人が向いています

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キャリアアドバイザー

カメラの進化に伴い、動画機能が良い一眼レフカメラが販売されるようになり、フォトグラファーでもムービーも撮影するという人が増えてきています。

⑦ムービークリエイター

ムービークリエイターは、テレビや映画をはじめ、CMやゲーム、Webコンテンツなど、さまざまな映像にかかわる仕事です。YouTubeやTikTokなど、映像系でも比較的新しく勢いがある分野もあります。

ムービークリエイターに向いている人の特徴
  • 新しいアイデアを生む創造力がある
  • 仲間と協力するチームワークがある
  • 細かい編集作業が得意

ムービークリエイターには、プロデューサーやディレクター的な役割で制作や企画、進行を管理する仕事と、技術系でカメラマンや編集、音声などの作業をする仕事に分けられます。近年は編集ソフトの利便性が高まり、個人や少人数でもクリエイターとして活躍できる場面が増えてきました。

美大で学んだ映像の知識を活かすと共に、映像制作や編集のセンスがある人が向いています。

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キャリアアドバイザー

映像の分野はVRなどの技術がどんどん進化しています。そうした流れを追いながら、魅力あるコンテンツ作りをする力がムービークリエイターには求められています。

吉川 智也

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美大の経験で得られるスキルは多種多様

美大で学んだスキルや経験は、上記で挙げた業界以外でも一般企業で幅広く活かすことができます。

たとえば、企業の広報担当としてパンフレットやチラシのデザインをおこなう、SNSやホームページのデザインを手がけるなどといった役割があります。また、営業職や事務職でも、資料作成時にデザインの知識を活かして魅力的なプレゼン資料を作ることが可能です。

さらに、商品企画やマーケティングの分野では、美大生ならではの創造力やアプローチが活用される場面も多くあります。「美大だから美術関係の仕事」という概念にとらわれず、幅広く業界や職種を見てみることをおすすめします。

美大生が就活を成功させるためには自分の強みを活かせる企業選びが重要

美大生の就活では、大学で学んだ内容や身につけたスキルなどで自分の強みをアピールすることが重要です。美術分野の強みを仕事でどのように活かせるか伝えることが大切だからです。

企業は就活生が美大でどのようなことを学んだのか、どのようなスキルを持っているのかに期待しています。作品を生み出すことで培ってきた創造力、企画力などは、たとえば法律や経済を学んできた学生とは明確な違いがあり、企業が知りたい部分でもあります。

自分が何に取り組んできて、何ができるのか、企業にわかりやすく伝えることが大切ですよ

ここからは、就活に向けて強みをまとめるステップや、取り組みたいことについて解説していきます。自分に合った志望企業が見つかるように、一緒に進めていきましょう。

強みを理解しよう! 美大生だからこそ押し出せるアピールポイント3選

美大生だからこそ押し出せるアピールポイント3選
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就活生

美大生がアピールできるポイントって芸術性以外にもありますか?

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キャリアアドバイザー

制作活動にかかわる企画力やスケジュール管理など、活かせるものがたくさんありますよ。

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就活生

自分にどんな強みがあるのかわからなくて……。

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キャリアアドバイザー

まだうまく整理できていないだけですよ。まずはここから挙げる3つについて自分の経験に当てはまるものがないか考えてみてください。

ここからは、美大生が就活で押し出せるアピールポイントを3つ紹介します。自身のエピソードや大学での経験を振り返りながら、見ていきましょう。

①クリエイティビティ

美大生が最も強みとできるのがクリエイティビティです。大学の学びで何らかの制作活動をすることがほとんどで、企業もその創造性に期待するからです。

制作活動では、自分が学んだことを土台に、作りたいもののイメージを考え実際に形にする工程が必要です。また、企業は進化するために常に新しい発想を求めている面があります。イメージを形にする表現力と発想力は、企業に貢献することができる強みです

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キャリアアドバイザー

大学で制作をするのは当たり前だからと考えて強みを見つけられていないだけかもしれません。自分が何を工夫して、人と違う作品を生み出そうとしたのか、細部まで振り返ると強みが見えてくるはずですよ。

②企画力

制作活動を通じて培った企画力は、仕事にもつながる部分がありアピールできる点です。商品企画や広告の企画、映像の企画など、作品の完成に向けて計画や中身を練るスキルは企業でも求められます。

制作活動ではアイデアを形にする、期間内に仕上げる力が重要です。また、グループ制作や発表会の機会もあり、魅力的な展示を行う方法や、何か問題があったときに解決する能力も磨かれます。そうした企画力は就活でも積極的にアピールできます。

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キャリアアドバイザー

企業での企画はチームで進めるケースが多いです。美大でグループ制作の経験があれば、そこで磨いたコミュニケーション能力を強みとすることもできますよ。

③主体性と行動力

美大生には主体性や行動力があるのも強みです。作品を作るためには主体的に動かなければなりません。新たなものを生み出すために試行錯誤してきた経験は、企業でも活かすことができます

制作活動にはマニュアルがあるわけではなく、課題に対して自ら考えて形にしてきた美大生は、主体性があると期待されます。仕事でも、指示待ちではなく考えて行動する力は欠かせないからです。

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キャリアアドバイザー

美大では作品のオリジナリティも重要な指標です。自分で工夫しなければ人と違ったものは作れないため、そのような姿勢も美大生が企業から評価される点です。

美大生が自分の強みを把握して就活に活かすための対策5ステップ

美大生が自分の強みを把握して就活に活かすための対策5ステップ
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就活生

いくつか自分の強みになりそうなものが見えてきました。

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キャリアアドバイザー

良かったです。その調子で対策を進めていきましょう。

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就活生

ではどうやって就活に強みを活かしたら良いですか?

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キャリアアドバイザー

自分の強みが企業の仕事内容、将来の目標につながっていくように道筋を立てることが大切ですよ。

ここからは、美大生が強みを就活に活かすための5つのステップについて解説していきます。自分の強みをしっかり言語化して伝えられるように、一つずつ進めていきましょう。

ステップ①美大での経験から自分の強みや得意分野を洗い出す

まず、美大で学んだことや制作活動の経験から自分の強みや得意分野を洗い出しましょう。企業にわかりやすく伝えるために、自分自身が整理することが大切です。

自分の経験を振り返りながら、紙に書いたり、スマートフォンやパソコンに打ち込んでリストアップしていくのがおすすめです

美大での経験から得られる強みの例
  • 良い作品を作るクリエイティビティ
  • 仲間とのグループワークで培った協調性
  • 制作を予定通り進めるスケジュール管理力
  • 展示会や発表会を成功させた企画力
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キャリアアドバイザー

自己分析で強みがあまり思いつかないときは、友人に自分の評価を聞くなど他己分析をしてみると気づかなかった部分を知ることができますよ。

自己分析の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。自分に合う方法を見つけて自己理解を深め、仕事選びの材料にしてくださいね。

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ステップ②ポートフォリオを作成して自分の強みを言語化する

次にこれまでの作品のポートフォリオを作成して自分の強みを言語化しましょう。ポートフォリオは自分がどのようなものを作ることができるか、企業に効果的に伝える手段でもあるからです。

また、ポートフォリオはただ作品を提示するだけでなく、作品のどこを工夫して何が評価されたのか、価値を言語化することも大切です。作品の視覚的な部分に、言語の論理性を加えることで企業が強みを理解しやすくなります

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キャリアアドバイザー

ポートフォリオはただファイリングするよりも見せ方を工夫した方が企業の評価は高くなる可能性があります。そこも美術的センスが問われていると考えて力を入れましょう。

ステップ③業界研究をおこない適性のありそうな業界を絞り込む

ポートフォリオ作りと並行して、業界研究を進めて自分が適性がありそうな業界探しも進めましょう。具体的な志望業界や企業が定まっていないときは、得意なことや好きなことを活かせる分野を探すことが重要です。

美大生の強み別の進路の例
  • 絵を描くのが好き:イラストレーター、ゲーム業界
  • 立体的な表現が得意:玩具メーカー、テーマパーク
  • 工業系デザインを学んだ:家電メーカー、プロダクトデザイナー
  • 建物や建築が好き:ゼネコン、ディベロッパー
  • IT系や映像が得意:映像作家、Webデザイナー

絵を描くことが得意な場合、日本画と油絵の違いなど、学んだ分野の特徴によって活かせる仕事も変わります。日本画で学んだ細かな表現を広告でも細部に活かしたいなど、具体的にイメージしながら絞り込みましょう。

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キャリアアドバイザー

業界研究をするときは一見、美大生とかかわりが薄そうなところにも目を向けるのがおすすめです。意外と興味を持つことがあったり、やりたい仕事が見つかったりする可能性もありますよ。

ステップ④働くうえでの条件に優先順位をつける

業界研究が進んだら、働くうえでの条件に優先順位をつけましょう。希望する企業ですべての条件をかなえることは難しいからです。

働くうえでの条件の例
  • やりたい仕事ができる
  • 給与が希望の水準以上
  • 残業が少ない
  • 自宅から通いやすい
  • 長期休暇が取りやすい

美大生は大学で学んだことを活かせることや、やりたい仕事ができるといったことの優先順位が高くなるかもしれません。それ以外にも、ワークライフバランスを保てる、社風が自分と合っているように感じるなど、自分が気持ちよく働くための条件を整理しましょう

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キャリアアドバイザー

勤務の条件は企業の募集要項に掲載されています。社内の雰囲気は働く前だとわからない部分もありますが、ホームページの社員インタビューや写真などからイメージすることはできますよ。

ステップ⑤できること×かなえたいことを軸に応募企業を探す

働く条件を整理できたら、「できること」と「かなえたいこと」を軸に応募企業を探しましょう。軸を定めてミスマッチがないようにすることが大事です。

「できること」は自分の強みを整理して明確になっているはずです。

かなえたいことという点では、美大の経験を活かして自分が手掛けたい作品や、将来やりたい仕事をイメージすることが大切です。長期的なキャリアビジョンということもできます。5年後、10年後の自分のなりたい姿を思い浮かべて、どの企業ならそれを実現できるかという視点で応募企業を選びましょう。

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キャリアアドバイザー

いくつか応募企業が見つかったら、条件に照らし合わせながら志望度の優先順位をつけていくと、優先度が高い方からESに取り組むなど整理できますよ。

企業選びの軸については、こちらの記事でも詳しく解説しています。参考にしながら、企業を選ぶ基準を定め、エントリー先を絞っていきましょう。

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いまから実績を作ろう! 就活に向けて美大生が取り組みたい3つの行動

就活に向けて美大生が取り組みたい3つの行動
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就活生

大学で学んだことに加えて美大生がアピールできそうなことはありますか?

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キャリアアドバイザー

インターンシップに参加する学生もいます。美術関連のアルバイトなども具体的なエピソードになりますよ。

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就活生

まだ何も手をつけられていないのですが、すぐにできることはありますか?

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キャリアアドバイザー

SNSを使った自分の作品の発信は手軽にできるのではないでしょうか。ただ、注意点もあるので、説明していきますね。

ここからは、美大生が就活でアピールできる実績について解説していきます。時期が決まっているものもあるため、早めに調べて行動することが大事です。

①インターンシップ経験

美大生を主な対象としたクリエイティブ職のインターンシップがあり、実績とすることができます。学生は仕事の内容を知ったり、経験したりすることができて、企業は優秀な学生を早く把握して選考に活かせるなど、双方にメリットがあります。

インターンが実施されるのは、主に大学3年次の期間です。企業によって実施時期や期間が異なるので、興味がある企業については早めに調べるようにしましょう。実施期間によって学べる内容が違うため、インターンの目的を明確にして臨むことをおすすめします。

インターンシップの期間と学べること
  • 短期:1日や数日で会社の概要や仕事内容を知る
  • 長期:1カ月から数カ月かけて仕事への理解を深める

企業のなかにはクリエイティブ職で採用直結型のインターンを実施しているところもあります。早期に内々定が決まる可能性があるので、受ける価値はあります。

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キャリアアドバイザー

インターンは美大での学びが実務にどのようにつながるかイメージを膨らませることができるのでおすすめです。

インターンの目的について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。参加前に確認し、より有意義なインターンにしましょう。

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②美術館やデザイン会社でのアルバイト経験

美術館やデザイン会社でのアルバイト経験も就活でアピールできるポイントです。美術の知識やスキルを仕事に活かした経験は企業からも評価されるからです

美術館のアルバイトは、館内の案内やショップの販売員があります。来場者におすすめの作品を紹介するなど、接客に美術の知識を活かした経験は就活でもエピソードとして使えます。また、デザイン会社では絵を描くなど、アシスタント的な仕事を任されるケースもあり、実務経験としてアピールできます。

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キャリアアドバイザー

アルバイトは仕事をしたということだけでなく、具体的にどんな仕事に取り組んで自分が何を工夫したか、面接などで語れるようにしておくことが大事ですよ。

アルバイトを学生時代にがんばったこととして伝える方法は、こちらの記事も参考にしてください。

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③SNSなどでの自身の作品販売

SNSを通じて自分の作品をアピールしたり、販売したりするのも実績とすることができます。SNSはより多くの人に作品を見てもらえるチャンスがあります。

展示会で作品を販売するケースもありますが、SNSでは遠方で作品を間近で見ることができない人にも評価してもらうことができます。売れれば自信にもつながり、フォロワー数が増えたり、販売額が増えたら、就職せずにアーティストとして独立するという可能性もあります。

そこまでいかなくても、何人に購入してもらえた、好評のコメントがあったといった実績は就活でも企業にアピールしやすいです

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キャリアアドバイザー

SNSでは詐欺や悪徳商法の勧誘などが紛れていることもあるので、信頼関係ができるまでは注意しながらやりとりすることも大切です。

成瀬 遼

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SNSアカウントを持っている場合は実績アピールにうまく使おう

最近は、企業が就活生のSNSをチェックすることは珍しくありません。そのため、SNSでの投稿内容には十分注意が必要です。特に、マイナスな印象を与えるような投稿や、軽率な言動が見られる投稿は避けましょう。

また、デザイン関連のアカウントを持っている場合は、積極的に作品を公開し、自分のセンスや活動をアピールする場として活用するのも効果的です。

自身の作品販売実績をアピールする場合には、ポートフォリオを作成し、実績をわかりやすくまとめておくことが大切です。作品の背景やコンセプトを簡潔に説明することで、企業側もあなたのスキルやプロセスを理解しやすくなります。さらに、販売実績の数字や企画書を添えることで、好印象を与えることもできますよ。

就活をスムーズに進めるために! 美大生が活用できる就活支援サービス

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就活生

就活で大事なことがつかめてきましたが、1人でうまく進められるか心配です……。

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キャリアアドバイザー

心配なときは人の助けを借りることも大切ですよ。美大生も利用できる就活支援サービスがいくつかあるので紹介していきますね。

ここからは、美大生が活用できる就活支援サービスについて解説していきます。1人でやれることには限界があり、悩んでしまうとつらいです。誰かの助けも借りるのがスムーズに就活を進める鍵になりますよ。

①クリエイティブ系の職種に特化した就職サイト

クリエイティブ系の職種に特化した就職サイトを活用するメリット
  • 自分が知らなかった企業に出会える
  • 美大生向けのESの書き方など、参考になるコンテンツがある
  • なりたい具体的な職種から仕事を探せる

クリエイティブ系の職種に特化した就職サイトに登録するのが、美大生が効率良く就活を進める一つの手段です。

大手の就職サイトでも美術関連の仕事は探せるので、併用するのがおすすめです。ただ、複数のサイトに登録すると、送られてくるメールが増える可能性があるため、配信条件を見ていらないものはチェックを外すなど、自分が管理しやすいように整理した方が良いでしょう

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キャリアアドバイザー

サイト上でポートフォリオを登録し、それを見た企業からスカウトを受けられるサービスもありますよ。

②大学の就職課

大学の就職課を活用するメリット
  • 同じ大学のスタッフなので相談しやすい
  • 授業と利用時間を調整しやすい
  • 具体的な求人に出会えるケースもある

大学の就職課やキャリアセンターでも就職活動の支援を受けられます。

大学には卒業生について、選考を受けた企業や内定状況、実際の進路など、過去のさまざまなデータが蓄積されています。また、担当職員も数々の学生の相談に乗っているので、アドバイスの引き出しも豊富です。一度足を運んでみる価値はありますよ。

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キャリアアドバイザー

大学の就職課には卒業生の名簿を閲覧できるところもあり、OB・OGのきっかけにするなど、就活に活かすこともできます。

③就職エージェント

就職エージェントを活用するメリット
  • 自分に向いていそうな企業を紹介してもらえる
  • ESや面接の対策もしてもらえる
  • プロと二人三脚で就活を進められる

就職エージェントに相談するのも、美大生が誰かのサポートを受けながら就活を進める方法です。これまでの経験をESにうまくまとめられない、面接でアピールできる自分の強みがわからないという人におすすめですよ

就職エージェントは無料で利用できるところが多いのも嬉しいポイントですよね。

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キャリアアドバイザー

エージェントは担当者と相性が合わないこともあります。そのような場合は別の担当者を紹介してもらうか、別のエージェントを利用するのが良いですよ。

吉川 智也

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美大生の面接で意識すべきポイント

美大生の面接では、まず「なぜ美大を選んだのか」という質問がよく聞かれます。この質問に対しては、自分が興味を持ったことやその背景、将来の目標を明確に伝えることが大切です。

また、美大での学びや制作活動についても重要なポイントです。どのような作品を作り、そこにどんな考えや工夫を込めたのかを具体的に話しましょう。たとえば、制作過程で直面した課題やそれを乗り越えるための工夫などを盛り込むと、企業側にあなたの努力や創造性が伝わります。

さらに、美大で得た経験やスキルを、具体的に仕事にどう活かすかをアピールすることも重要です。デザインの知識を用いて、自分がその企業でどのように活躍できるかを明確に伝えましょう。

美大での学びを活かして自分に合った就職先を見つけよう!

美大では専門的な知識やスキルを学べるため、それを活かせる就職先を見つけることが大切です。ただ、絵を描くこと一つをとっても、活かせる仕事がたくさんあるので、自分のスキルをどのように使えるか、自分がやりたい仕事は何なのかを明確にする必要があります。

自分の強みやクリエイティビティを整理することが、自分に合う就職先を探す土台となります。美大での学びを活かして、ぜひ自分が活躍できる就職先を見つけてください。

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