目次
- 理学療法士の志望動機は就職先に合った要素の入れ込みが肝心
- まずはここから! 理学療法士の基本から押さえよう
- 国家資格が必要な仕事でおもにリハビリに関連する業務を担う
- 高齢化で理学療法士に対する需要は高まっている
- 志望動機を練る前に理解したい! 就職先別の理学療法士のおもな活躍現場
- ①医療機関:病気や怪我をした人のサポート
- ②介護・福祉施設:高齢者や体が不自由な人の補助
- ③スポーツ関連:競技やトレーニングにかかわるリハビリの補助
- 就職先で求められる要素の違いの理解が理学療法士の志望動機では重要
- 理学療法士の志望動機例文10選! 就職先別に求められる要素も解説
- ①医療機関:さまざまな職種と連携する力
- ②老人ホーム:高齢者に寄り添う思いやり
- ③デイケアサービス:マルチタスクをこなす臨機応変さ
- ④児童福祉施設:子どもや家族とのコミュニケーション能力
- ⑤保健所:幅広い年代の人との対話力
- ⑥理学療法士の教育機関:人を育てる意欲
- ⑦理学療法士の研究機関:高度な専門知識
- ⑧スポーツチーム:競技にかかわる知識や経験
- ⑨トレーニング施設:利用者それぞれに合ったトレーニング方法の提案力
- ⑩医療メーカー:ものづくりと理学療法の結びつき
- 志望先が求める要素を軸に理学療法士の志望動機を作る5ステップ
- ①理学療法士に活かせる自分の強みを整理する
- ②なぜその就職先を志したのかエピソードを深掘りする
- ③企業研究を通してその就職先で何のスキルが必要かを明確にする
- ④就職先で求められるスキルと強みをつなげて働き方をイメージする
- ⑤その就職先で将来どのような理学療法士になりたいかキャリアビジョンを描く
- 事前にチェック! 理学療法士の志望動機を作るときの注意点
- ①医療業界全体に言える志望動機にしない
- ②作業療法士など他資格と混同しない
- ③独立など辞めることを前提とした言葉は避ける
- +αで志望動機の魅力度アップ! 理学療法士の就活のためにできる準備
- インターンに参加して現場理解を深める
- 資格取得のための勉強を始める
- 理学療法士の志望動機に必要な要素を押さえて志望先に合わせた伝え方をしよう!
理学療法士の志望動機は就職先に合った要素の入れ込みが肝心
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「理学療法士の志望動機の例文を知りたいです」
「理学療法士の志望動機はどうやって作れば良いですか?」
といった相談を受けることがあります。理学療法士はリハビリの専門家として人をサポートできる魅力的な職業です。
だからこそ活躍できる現場はたくさんあり、勤務先もさまざまな施設があるため、志望動機も就職先が求める人物像に合わせて作ることが大切です。
この記事では、理学療法士の志望動機の作り方を就職先ごとの例文を交えながら解説していきます。希望の就職先で求められるスキルを理解したうえで、オリジナリティが高い志望動機を作れるように一緒チェックしていきましょう。
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まずはここから! 理学療法士の基本から押さえよう


就活生

キャリアアドバイザー
まずは理学療法士の基本から押さえることが大切ですよ。医療業界のなかで理学療法士がどのような役割を果たしているのか、理解を深めていきましょう。
ここからは、理学療法士の基本知識を解説していきます。志望動機を作るうえでの土台となるので、しっかりチェックしてください。
国家資格が必要な仕事でおもにリハビリに関連する業務を担う
理学療法士は国家資格で、おもにリハビリに関する業務を担う職業です。座る、立つ、歩くなどの動作について、けがや病気から回復しようとする人、障害を持ちながら可動域を広げたい人などのサポートをおこないます。
筋力強化や麻痺の回復、痛みの軽減など直接体にかかわる部分や、歩き方や姿勢といった体の動き方についてアドバイスするのが仕事です。理学療法士と似ている国家資格で作業療法士があります。
- 理学療法士:体の動作について運動療法、物理療法で改善を図る
- 作業療法士:日常生活や社会復帰のための作業のサポートがおもな仕事

キャリアアドバイザー
作業療法士には体のケアに加えて、精神疾患のある人や発達障害がある人に対して精神的なサポートをおこなうこともあります。
高齢化で理学療法士に対する需要は高まっている
理学療法士に対する需要は、高齢化で高まっている傾向があります。年を重ねると身体機能が衰えるため、動作のサポートをする理学療法士が必要とされる場が増えているからです。
- 医療面:けがや病気をした高齢者の動作を介護が必要ないレベルまで回復させる
- 予防面:身体能力の維持やリハビリの指導をして健康に日常生活が送れるようにする
内閣府がまとめた「2022年版高齢社会白書」によると、2025年には総人口に占める65歳以上の人の割合が30%を超えると推計されています。高齢化はさらに進むため、理学療法士の活躍の場も増えていくでしょう。

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
理学療法士は国家資格として、病院や介護施設などで重宝される立場です。リハビリを手伝うといったイメージが湧きやすいかもしれませんが、少子高齢化が進む現代では、高齢者をサポートする機会が多くなることが予想されます。
高齢者のリハビリでは、加齢にともなう身体的変化や疾患の特性を理解する必要があります。たとえば、筋力低下や関節の可動域の制限、バランス能力の低下など、高齢者特有の課題を考慮したリハビリプログラムを提供することが重要です。
患者さんに最適なケアを提供できるようになるには、資格を持っていることに慢心するのではなく、常に高い志を持って、最新の知識や技術を学び続けることが欠かせません。
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「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。
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志望動機を練る前に理解したい! 就職先別の理学療法士のおもな活躍現場


就活生
理学療法士の就職先はどのようなところがあるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
病院や老人ホーム、スポーツチームなど幅広くありますよ。

就活生
自分にどこが向いているかまだわからないです……。

キャリアアドバイザー
それでしたら、まずは医療系、介護系、スポーツ系に分けてそれぞれの仕事内容を理解していきましょう。
ここからは、就職先別の理学療法士のおもな活躍の場を解説していきます。自分のやりたい仕事があるか、どこが向いているかイメージしながら見ていきましょう。
①医療機関:病気や怪我をした人のサポート
医療機関の理学療法士は、病気やけがをした人のサポートがおもな仕事です。入院患者と外来患者のリハビリを担当します。
- 患者の身体機能向上のためのリハビリ
- 退院に向けた生活指導
- 日常生活に必要な補助器具の選定
患者によって病気やけがの種類、症状の軽重が異なるため、繊細な対応が求められます。また、医師や看護師、栄養士など他の職種と連携する場面が多く、コミュニケーション能力も重要です。

キャリアアドバイザー
平行棒や電気の治療器具を使っている場面を思い浮かべると、病院の理学療法士の仕事のイメージが湧きやすいかもしれません。
医療業界の志望動機の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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②介護・福祉施設:高齢者や体が不自由な人の補助
介護・福祉施設の理学療法士は、おもに高齢者や体が不自由な人をサポートする役割を担います。施設の入所者によって要介護度や体の機能に差が異なるため、その人に合った対応が求められます。
- 医師の指示に基づいたリハビリ
- 在宅復帰のための日常生活動作を向上
- 家族への介助方法指導
- 自宅の改修アドバイス
介護・福祉施設では高齢や障害などで体の機能が低下している人もいるため、そういった人たちに寄り添う気持ちも大事になります。また、医師や介護士など他の職種と連携する力も求められます。

キャリアアドバイザー
介護・福祉施設の訪問サービスに同行して、自宅でリハビリをおこなうケースもあります。
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③スポーツ関連:競技やトレーニングにかかわるリハビリの補助
スポーツ関連の理学療法士は競技やトレーニングにかかわるリハビリを担当します。けがをした選手の競技復帰をサポートするのがおもな仕事です。
- けがからの復帰スケジュールの設定とリハビリの実施
- けがの予防法の指導
- 選手のコンディショニング指導
プロやアマチュアチームの専任理学療法士のほか、スポーツジムや整形外科でスポーツに関する指導をすることができます。

キャリアアドバイザー
スポーツにかかわる理学療法士は、競技者の小さな変化に気づくことや、相手の体についての感覚やうまくいかないときのもどかしさを聞く力が大切になりますよ。

キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
理学療法士の活動現場として、病院や介護施設が思い浮かぶ人も多いでしょう。しかし理学療法士は、それ以外にもスポーツ選手の専属トレーナーやトレーニング施設の指導者など、幅広い仕事の選択肢がある資格です。
また、柔道整復師などの資格と合わせて、接骨院などを開業するといったことも可能です。正しい知識を持った人が身体のメンテナンスにかかわるということは、治療を受ける側からすると、とても安心のできるお店として、かかりつけ医のような存在になることができます。
理学療法士として就職を目指す場合、病院や介護施設以外にもさまざまな活躍現場があることを知ってから就職活動を進めましょう。
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就職先で求められる要素の違いの理解が理学療法士の志望動機では重要
理学療法士の志望動機を作るうえで、就職先で求められる要素の違いを理解することが重要になります。就職先によってサポートする相手の年齢や症状に幅があり、目指す動作にも違いがあるからです。
たとえば、介護施設で日常生活を問題なく送れるようにするのが目的か、スポーツチームで激しい運動に耐えられる体に戻すのが目標かでは、指導内容や対応の仕方が異なります。志望先に必要な要素を把握して、自分の強みをどのように活かせるかを考えて志望動機を練ることが大切です。
ここからは、理学療法士の志望動機を作るためのステップや例文、気をつけるべきポイントについて解説していきます。志望先に合った、独自の志望動機を作れるように、一緒に進めていきましょう。
理学療法士の志望動機例文10選! 就職先別に求められる要素も解説

就活生
志望動機を書けそうな気はしますが、全体像がまだイメージできないです。

キャリアアドバイザー
それでしたら、例文を見ながら進めていきましょう。

就活生
例文を見たらイメージが湧きそうです。

キャリアアドバイザー
例文を見たうえで、自分独自の志望動機を作ることを大事にしてくださいね。
ここからは、理学療法士の志望動機の例文を解説していきます。10の志望先別に求められる要素も紹介していくので、自分の志望動機の完成形をイメージしながら見ていきましょう。
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「第一志望以外の企業だと、志望動機がなかなか思い浮かばない......」と悩む就活生は多くいます。
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①医療機関:さまざまな職種と連携する力
医療機関の理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴院を志望するのは、リハビリテーション科で「患者様が前向きに取り組める明るい雰囲気作り」を大事にしている点に共感するからです。
私は高校の吹奏楽部で部長を務めていました。コンクールに向けて各パートリーダーと連携して、より良い演奏をするのが目標でした。ときにはどうしても良い音が出せず、部員同士がぶつかることもありましたが、そのときに意識していたのが決して暗くならない雰囲気作りでした。
リハビリでも良くなるばかりではなく壁に当たる場面があると思います。そのようなときに、患者様の気持ちが少しでも明るくなるようなサポートをしていきたいと考えております。
- 医師や看護師など他の職種と連携する力
- さまざまな症状の患者に合わせる対応力
- 他分野の医療についても学ぶ意欲

キャリアアドバイザー
医療現場ではリハビリの成果がすぐに見えないケースも多く、患者様やチーム全体の士気を維持する力が重要です。そのため、チームで協力しながら何かを成し遂げた経験をもとにできるとより良い志望動機になります。
②老人ホーム:高齢者に寄り添う思いやり
老人ホームの理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴施設を志望するのは、「人生により輝きを」という貴施設のビジョンに貢献したいからです。
私は貴施設に祖父が入所していたのがきっかけで理学療法士を志しました。自宅ではだんだん体が動きにくくなって、元気がなかった祖父でしたが、貴施設のリハビリのおかげで表情が変わり、輝きを取り戻したように見えたのです。リハビリの様子も間近で見学させていただきました。
祖父は2年前に他界してしまいましたが、今度は自分が理学療法士として祖父のようにより良い人生を送るためのサポートをしたいと考えております。
- 高齢者に寄り添う思いやり
- 医師や介護士と連携する力
- 年上の人に対する敬語やマナー

キャリアアドバイザー
老人ホームで働く理学療法士には、高齢者一人ひとりの状況や気持ちに寄り添う力が求められます。体力や機能が低下している高齢者が多いため、無理なくリハビリを進めるためには、安心感や信頼を持ってもらうことが大切です。
③デイケアサービス:マルチタスクをこなす臨機応変さ
デイケアサービスの理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴施設を志望するのは、フットワークの軽さを活かして利用者の時間を最大限有効活用するデイケアサービスを提供したいからです。
私は理学療法士の勉強をしながら、学費を稼ぐために居酒屋、配達員、引っ越しの3つのアルバイトを掛け持ちしてきました。居酒屋をメインに空いた時間にほかの2つを入れるという具合で、フットワークの軽さと時間の効率利用には自信があります。
貴施設は利用者が多く、1日に訪問する数も多いと伺いました。理学療法士以外の役割もこなす必要があると思いますが、そこで私の強みを発揮したいと考えております。
- マルチタスクをこなす臨機応変さ
- 家族への気遣いやリハビリメニューの説明
- 利用者ごとに異なる自宅の環境や設備への対応力

キャリアアドバイザー
デイケアサービスでは、リハビリだけでなく送迎やレクリエーション支援などもおこなうため、マルチタスクをこなす力が重要です。特に訪問リハビリを含む場合、環境や設備が異なる利用者宅に柔軟に対応するスキルも欠かせません。
④児童福祉施設:子どもや家族とのコミュニケーション能力
児童福祉施設の理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴施設を志望するのは、貴施設が重症心身障害児のサポートに力を入れており、「自分らしく生きること」を重視する運営方針に共感するからです。
私は小学1年生の頃に交通事故に遭い、一時的に下半身に麻痺が残りました。理学療法士の方のサポートで今はよくなりましたが、当時は不安だったことを今でも覚えています。その体験が理学療法士を志したきっかけです。
体が思うように動かないと子どもも家族も不安だと思います。自分も同じ経験をしたからこそ、寄り添いながらサポートをしていきたいと考えております。
- 子どもが好きという気持ち
- 子どもや家族とのコミュニケーション能力
- 子どもの小さな変化に気づく観察力

キャリアアドバイザー
児童福祉施設では、子ども自身や保護者とコミュニケーションを取りながら進めるため、思いやりや丁寧な説明が欠かせません。子ども特有の表現や動きの変化を敏感に感じ取る観察力も重要です。
⑤保健所:幅広い年代の人との対話力
保健所の理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴所を志望するのは、貴所が主催しているリハビリ教室を通じて幅広い年代の方をサポートしたいからです。
私は大学のサークルでボランティア活動に取り組んできました。災害の被災地支援に出向いたことがあるのですが、そこでやりがいを感じたのはサポートを必要としている多くの人の役に立つことです。直接人とかかわって感謝された喜びを、大学で学んでいる理学療法の道でも経験したいと思ったのが、私が理学療法士を志した理由です。
また、ボランティアで幅広い年代の方とかかわることができたので、保健所でも若い人からお年寄りまでさまざまな人の役に立ちたいと思っています。
地域の清掃ボランティアに参加する機会も多く、地道な作業をコツコツこなせるのも私の強みだと感じているので、業務に活かしていきたいと考えております。
- 行政機関としての仕事の正確性
- 幅広い年代の人との対話力
- リハビリ教室に参加したいと思う内容の企画力

キャリアアドバイザー
保健所では、地域住民の健康維持やリハビリ支援を目的とするため、幅広い年代や背景を持つ利用者とかかわります。対話を通じて信頼を築き、効果的なサポートをおこなう力が求められます。
⑥理学療法士の教育機関:人を育てる意欲
理学療法士の教育機関の志望動機の例文を紹介します。
私が貴校を志望するのは、経験を積んで将来的には資格取得をサポートして理学療法士の育成に携わりたいと思うからです。
私は理学療法士を目指しながら、塾講師のアルバイトをしてきました。中学生と高校生を担当していたのですが、そこで短期間で生徒の成績が上がったり、夢を語ってくれたりする姿から人に教えることの喜びを感じてきました。
貴校を選んだのは現場と教育の両方に携われる可能性があるからです。人を育てられる人材になれるよう、自分自身も理学療法士としてスキルアップしていきたいと考えております。
- 人を育てる意欲
- 勉強などを教えたことがある経験
- 教えながら自分自身も知識を増やしていく意欲

キャリアアドバイザー
教育機関では、学生に対して実践的かつ最新の知識を伝えるスキルが必要です。また、自分自身も学び続け、指導力を高める姿勢が大切です。
⑦理学療法士の研究機関:高度な専門知識
理学療法士の研究機関の志望動機の例文を紹介します。
私が貴所を志望するのは、「先進的リハビリ医療の推進」を掲げ、最新技術の導入に積極的な点に魅力を感じるからです。
私は大学で理学療法士の博士課程を学んでいます。専攻しているのは理学療法へのICTの活用です。また、AIの利用の可能性も勉強しているところです。そうした技術の応用がリハビリの効果を高めることにつながる確信があります。
貴所の研究方針と自分の専門分野を合致させながら、より人々が健康になる社会作りに貢献していきたいと考えております。
- 高度な専門知識
- 専門分野を極める探究心
- 失敗やうまくいかないことを成長の糧にする粘り強さ

キャリアアドバイザー
研究機関では、最新技術や専門的な知識を深く理解し、研究成果を発信する力が求められます。失敗も糧にする粘り強さが、研究者としての資質を支えます。
⑧スポーツチーム:競技にかかわる知識や経験
私が貴クラブを志望するのは、プレーヤーとマネジャーとしてサッカーに携わってきた経験と理学療法士の資格を活かして選手の活躍をサポートしたいからです。
私は小学生の頃からサッカーを続けてきましたが、高校生のときに大けがを負って選手を諦めなければなりませんでした。理学療法士を志したのは、そのとき日常生活で支障がないまでに回復を支えてくれたのがきっかけです。
大学ではサッカー部のマネジャーとしてコンディショニングをサポートしてきました。在学中に理学療法士に加えて、アスレティックトレーナーの資格も取得したので、業務に活かしたいと考えております。
- 担当する競技にかかわる知識や経験
- 最新の治療技術を追う情報収集力
- 監督やコーチの要望に耳を傾ける力

キャリアアドバイザー
スポーツチームでは、選手のケガ予防や回復支援が重要です。競技特有の動作やリスクを理解していることが強みになります。
⑨トレーニング施設:利用者それぞれに合ったトレーニング方法の提案力
トレーニング施設の理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴社を志望するのは、貴社のスポーツジムが理学療法士のリハビリや痛みをやわらげる力を重視したパーソナルトレーニングに力を入れているからです。
私は父がリウマチを発症して、関節の痛みを抱えながら生活しており、そうした人たちの痛みをやわらげたいと思ったのが理学療法士を目指したきっかけです。また、貴社のジムを利用した際に、理学療法士の方が活躍していることを知って志望しました。
私はジムは健康な人が体を鍛えるだけの場所ではないと考えています。腰痛などの痛みがあっても動かすことで痛みをやわらげることができる、他の部位を鍛えることができると、運動の喜びを伝えたいと思っております。
- 利用者それぞれに合ったトレーニング方法の提案力
- 何が悩みなのか、どこを鍛えたいのかを聞き出す力
- 最新のマシンやトレーニング法についての情報収集力

キャリアアドバイザー
トレーニング施設では、個々のニーズや体力レベルに応じた指導が求められます。利用者が目標を達成できるよう、適切なメニューを組む力が必要です。
スポーツジムの志望動機の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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⑩医療メーカー:ものづくりと理学療法の結びつき
医療メーカーの理学療法士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴社を志望するのは、「その一歩の力になる」という企業理念のもと、リハビリ器具の開発に力を入れている点に貢献したいからです。
私は小さい頃からものづくりが好きで、今はプラモデル作りを趣味にしています。そのため、理学療法士の資格を活かしながら、器具で人をサポートしたいと思ったのが貴社を志したきっかけです。器具があることで、これまで踏み出せなかった一歩の力になりたいです。
患者さんに欲しかった機能のリサーチをするなど、理学療法士だから汲み取れる部分を新製品開発に活かしていきたいと考えております。
- ものづくりと理学療法の結びつき
- メーカーの製品に対する理解
- 営業やマーケティングなど他部署との連携力

キャリアアドバイザー
医療メーカーでは、ものづくりの知識とリハビリ技術を結びつけ、製品開発に活かす視点が求められます。企業でのアルバイト経験などがある場合、そこで得たビジネススキルもアピール材料になりますよ。
医療機器業界の志望動機の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
ここまで例文を紹介していますが、そのままコピペで履歴書などに使用するのは避けましょう。企業側がツールなどを使ってそういった使用を探知する可能性もありますし、何より本来のあなたの魅力が半減してしまう可能性すらあります。
ただ、たとえば、ゼロイチで考え出すよりも例文を参考に自分の記憶をたどってみたり、文章の構成をつくる際の参考にするなどといった活用方法は、非常に効率的になるのでおすすめです。
前提として理学療法士は専門的な職種であり、応募する以上は「なぜこの仕事がいいのか(=やっていく覚悟があるのか)」「数ある現場の中でもなぜここがいいのか(=相性はどうか)」というのは必ず見られます。そういった重要な芯の部分は自分の言葉で語りつつ、どう伝えれば魅力的に伝わるのか、については例文をぜひ参照してみましょう。
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志望先が求める要素を軸に理学療法士の志望動機を作る5ステップ


就活生
スポーツの理学療法士に興味が湧いてきました。でも自分にスポーツ経験がなくてもなれるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
必ずしも競技経験が求められるわけではありませんよ。それよりも、その仕事で自分がどのように貢献できるのかを、志望動機に盛り込むことが大事です。

就活生
わかりました。でも志望動機をうまくまとめられるか心配です。

キャリアアドバイザー
一つずつ必要なパーツを積み上げていくイメージで全体をまとめていきましょう。5つのステップで説明しますね。
ここからは、志望先が求める要素を軸に、理学療法士の志望動機を作る5ステップについて解説していきます。志望先に合う人材をアピールできる志望動機を作るために、一つずつ進めていきましょう。
①理学療法士に活かせる自分の強みを整理する
まず、理学療法士に活かせる自分の強みを整理しましょう。志望動機では、なぜその志望先で働きたいのかという理由に加えて、自分の強みでどのように仕事で貢献できるかを伝えることが大切です。
自分が思いつく強みをすべて書き出していくのがおすすめです。ノートやスマートフォン、パソコンを使って頭の中にあるものを可視化することで思考が整理されます。
- 大学のゼミで代表を務め40人をまとめたリーダーシップ
- リハビリ助手として理学療法士をサポートした経験
- ボランティア活動で高齢者施設に携わった思いやり
- レストランのアルバイトで3年間働き磨いたチームワーク

キャリアアドバイザー
強みを探すときは、友人など第三者の評価を聞いてみるのもおすすめです。自分では気づかなかった点を教えてくれることもありますよ。
自分の強みの探し方については、こちらの記事も参考にしてください。
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②なぜその就職先を志したのかエピソードを深掘りする
次になぜその就職先を志したのかエピソードを深掘りしましょう。なぜそこで働きたいのかは、自分独自の理由として、ほかの人と差別化を図るためにも重要です。
- 病院で家族がリハビリをしてもらい、そのときのサポート姿勢に憧れた
- 部活でけがからの復帰を早めてもらった経験からスポーツチームの理学療法士を目指した
エピソードを深掘りするときは、時間や場所、かかわった人、そのときの自分の心情などの詳細を描くことで、聞いた相手がイメージしやすい内容になります。

キャリアアドバイザー
「なぜ?」「どこがほかの人と違う?」と自問自答しながら探るのがオリジナリティを高めるポイントです。
③企業研究を通してその就職先で何のスキルが必要かを明確にする
そして、企業研究をもとにその就職先で何のスキルが必要かを明確にしましょう。求められるスキルをしっかり把握することが、自分の強みと結びつけることにもつながるからです。
- ホームページで事業内容や理念を把握する
- 企業や施設紹介の資料を受け取りに行くか取り寄せる
- OB・OG訪問をして働いている人の声を聞く
複数のスキルが求められることもあります。自分のなかで自信があるスキルの順番をつけておくと、志望動機を書く際に何から盛り込むべきかの判断がしやすくなります。
自己分析と企業研究の方法については、こちらの記事も参考にしてください。
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10例文|理学療法士の志望動機作成5ステップ! 深い現場理解が肝
理学療法士の志望動機は、その高い専門性から、深く仕現場を理解したうえでの応募であることを示すことが大切です。そういったポイントを、この記事ではキャリアアドバイザーが解説します。
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キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
理学療法士として評価されるためには、知識や技術だけでなく、コミュニケーション能力やチームワークなどのソフトスキルも必要です。
理学療法士という仕事は、常に相手があって成立する仕事です。患者さんとの信頼関係を築き、症状や悩みを聞き取ってモチベーションを高めるための言葉掛けが必要になります。また、医師や看護師と協力し、患者さんに最適なケアを提供できるチームワークも重要です。
もちろん理学療法士としての知識と技術を常に磨き続けることは必須ですが、ソフトスキルもバランス良く身に付けておくことで、就職先での評価が高まります。
④就職先で求められるスキルと強みをつなげて働き方をイメージする
次に、就職先で求められるスキルと自分の強みをつなげて働き方をイメージしましょう。自分の強みを仕事のどの場面で活かすことができるか、どのように志望先に貢献できるかを伝えるために重要なポイントです。
たとえば、総合病院で医師や看護師などさまざまな職種の人と連携する力が必要な場合、大学の文化祭実行委員として学内外の人とかかわりながらイベントを企画した経験を強みとして結びつけることができます。

キャリアアドバイザー
働き方がイメージしづらいときは、OB・OG訪問をして働いている人の声を聞いたり、ホームページなどに掲載されている職員紹介を参考にすると良いですよ。
⑤その就職先で将来どのような理学療法士になりたいかキャリアビジョンを描く
最後に、その就職先で将来どのような理学療法士になりたいかキャリアビジョンを描きましょう。目標やビジョンを伝えることは、志望先に成長意欲をアピールするためにも大事です。
- 5年後までに脳梗塞の理学療法士として専門性を高める
- 10年後までに技術を磨いて認定理学療法士の資格を取得する
- 15年後までにリハビリテーション科長を務める
キャリアビジョンは5年後、10年後というように、将来の目標や自分のなりたい姿を定めるものです。長期的なビジョンを描くことで、そこに向かうために日々何をすべきかの指標を定めることができます。

キャリアアドバイザー
キャリアビジョンは一度作って終わりではありません。就職してから、また働くなかで修正していくことも大切ですよ。
キャリアビジョンの描き方については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事
キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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事前にチェック! 理学療法士の志望動機を作るときの注意点


就活生
理学療法士の志望動機を作るときに気をつけなければいけない点はありますか?

キャリアアドバイザー
通過の可能性を高めるために気をつけたいポイントがいくつかあるので、説明しますね。
ここからは、理学療法士の志望動機を作るときの注意点について解説していきます。押さえていないと、志望先から「本当に働きたいのだろうか」と疑問を持たれてしまう可能性もあるので事前にチェックしましょう。
①医療業界全体に言える志望動機にしない
理学療法士の志望動機を作るときは、医療業界全体に言える内容にしないことが大切です。なぜ理学療法士として働きたいのかという理由がぼやけてしまうからです。
- 医療を通じて社会貢献がしたい
- 治療によって人の役に立ちたい
- 高齢者の心身両面を支えたい
医療業界全体に当てはまる志望動機だと、リハビリによる動作の改善やけがからの回復といった理学療法士ならではの理由が見えず、志望先から「理学療法士に対する志望度が低いのではないか」と思われる可能性があります。

キャリアアドバイザー
もちろん理学療法士にも社会貢献や人々を支えるという面はありますが、理学療法士のどの仕事を通してそれを達成するかという中身が重要です。
②作業療法士など他資格と混同しない
理学療法士の志望動機を作るときは、作業療法士など他の資格と混同しないことが大切です。他の資格の仕事内容と混同していると、志望先から「仕事内容を十分に理解していないのではないか」という懸念を抱かれることがあるからです。
理学療法士と作業療法士は、どちらも国家資格でリハビリにかかわり、働く場所も共通しているところがあります。ただ、理学療法士は運動・物理療法を用いて、作業療法士は作業療法を用いるというアプローチの違いがあります。

キャリアアドバイザー
理学療法士は体を大きく動かすリハビリや機器を使ってサポートするというように、仕事のやり方を理解して志望動機を作ることが大切です。
③独立など辞めることを前提とした言葉は避ける
理学療法士に限らず、志望動機では、独立など辞めることを前提にした言葉を使うのは避けたほうが良いです。志望先から「長く働いてくれないのではないか」と不安視され、採用するかどうかを迷う可能性があるからです。
理学療法士として経験を積み、フリーランスのトレーナーとして独立する道はあります。ただ、新卒採用のときにそれをアピールするのはプラスにならないケースが多いです。企業や施設は新人の育成に時間とコストをかけるため、できるだけ長く貢献してくれそうな学生を選ぶからです。

キャリアアドバイザー
キャリアビジョンのなかで独立を選択肢に持つことは問題ありません、選考時には言わないでおくのが無難です。
+αで志望動機の魅力度アップ! 理学療法士の就活のためにできる準備


就活生
理学療法士の志望動機でこれがあると通過しやすいというようなポイントはありますか?

キャリアアドバイザー
オリジナリティの高さは大事な要素です。また、プラスアルファの準備をすることで、志望動機の魅力度をアップさせることも可能ですよ。

就活生
何を盛り込むことができますか?

キャリアアドバイザー
インターンシップに参加したり、資格の勉強をするのがおすすめです。
ここからは、理学療法士の志望動機の魅力度を高めるためにできる準備について解説していきます。ほかの人との違いを作れる部分でもあるので、実践するか検討してみてください。
インターンに参加して現場理解を深める
インターンに参加して、理学療法士の現場に対する理解を深めるのは良いアピールポイントになります。実務をより近いところで体感することで、働く自分のイメージを膨らませることができます。
- 理学療法士と患者の接し方を見ることができる
- 理学療法士と他職種の人のかかわり方を知ることができる
- 病院や施設での仕事の流れを把握できる
理学療法士のインターンは、資格取得前だと補助的役割や職場の見学が中心になります。それでも実際に働いている理学療法士の仕事ぶりを見たり、話を聞いたりすることで仕事に対する理解が深まります。

キャリアアドバイザー
理学療法士のインターンは病院のホームページで募集しているケースが多いので、自宅の近くなど通いやすいところを調べてみるのがおすすめです。
資格取得のための勉強を始める
理学療法士の仕事にプラスになる資格の勉強を始めるのも、志望動機のアピール材料になります。志望先にスキルアップに対する意欲を伝えることができます。
- アスレティックトレーナー
- 福祉住環境コーディネーター
- 健康運動指導士
理学療法士のスキルアップにつながる資格には、認定理学療法士、専門理学療法士、認知症ケア専門士など、実務経験を経て取得できるものもあります。

キャリアアドバイザー
まだ受験資格がなくても、資格取得に向けて勉強を始めているという内容でアピールすることは可能ですよ。
理学療法士の志望動機に必要な要素を押さえて志望先に合わせた伝え方をしよう!
理学療法士の活躍の場は広く、就職先に求められる要素に合わせて志望動機を考えることが重要です。自分の強みはその志望先のどの仕事に活かせるのか、なぜその志望先なのか、自分にしかない理由を明確にして、オリジナリティの高い志望動機を作ってください。
志望先で求められるスキルを押さえることが自分に合った就職先を見つけることにもつながり、理学療法士としての仕事も充実させられるはずです。
理学療法士になりたくて就職活動をしようと思っているのですが、何から始めれば良いのかわからなくて困っています……。