目次
- 今の仕事は10年後になくなる仕事かもしれない
- 一部の仕事が10年後になくなる理由は?
- AIの発展によって仕事が効率化されるから
- 10年後になくなる仕事の傾向は大きく3つに分かれる!
- ①数字やデータを扱う
- ②単純作業などのルーチンワークを中心としている
- ③人口減少の影響で担い手がいない
- 10年後にIT化が進む仕事の候補15選を紹介
- ①事務職
- ➁案内・受付
- ③運転手(電車・タクシー)
- ④小売店の販売員
- ⑤クレジットカードや保険の査定担当者
- ⑥レンタルショップの店員
- ⑦メーターの計測員
- ⑧警備員
- ⑨コンビニ店員
- ⑩工場勤務者
- ⑪銀行窓口
- ⑫秘書
- ⑬スポーツの審判
- ⑭集金人
- ⑮電話オペレーター
- 10年後も残る仕事の特徴
- AIが苦手とする分野の仕事はなくならない
- 10年後も残っている可能性の高い仕事
- 営業職
- 医師や看護師などの医療系職種
- 教員
- クリエイティブ職
- 10年後に新しく生まれるかもしれない3つの仕事とは?
- ①ロボットアドバイザー
- ②AIエンジニア
- ③輸送アナリスト
- 10年後に仕事を失わないためにやるべき3つのこと
- ①AIに置き変わらない業界や職種を選ぶ
- ②AIが発達しても活用できる資格を取得する
- ③AIに代替できないスキルを身につける
- 10年後に生き残るためには? 人手が優位な領域6選と具体的な職種
- ①マネジメント領域
- ②クリエイティブ領域
- ③ホスピタリティ領域
- ④クラフトマン領域
- ⑤テクノロジー領域
- ⑥感情を扱う領域
- 将来性を見通して10年後になくならない仕事選びをしよう
今の仕事は10年後になくなる仕事かもしれない
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「10年後になくなる仕事があるって本当でしょうか?」
「就職を希望している仕事は10年後になくなっていないか不安です…」
自分が希望する仕事の将来性が気になる学生も多いのではないでしょうか。さまざまな技術の発達で、将来なくなると言われる仕事がいくつもあります。
この記事ではなぜ将来なくなる仕事があるのか、その傾向や具体的な職種、10年後も存続する仕事の特徴などを解説します。記事の内容を参考に、就活やキャリア形成に役立ててください。
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一部の仕事が10年後になくなる理由は?
就活生
キャリア
アドバイザー
さまざまな技術の発達、とりわけAIの発展によって、今ある仕事がAIに置き換わると言われています。
目まぐるしい技術の発展により、将来は数多くの仕事を人間に代わりロボットなどが効率的におこなうと予想されています。
人間からロボットに置き換わる仕事こそが10年後になくなる仕事と呼ばれていますが、10年後になくなる仕事とはあくまでもなくなる可能性がある、という話であることは留意しておきましょう。それでは具体的にどのような技術発展、将来の予測があるか紹介しますね。
AIの発展によって仕事が効率化されるから
10年後になくなると言われている仕事の多くは、AI(人工知能)の発展によりロボットなどに置き換わると予測されることから、ロボットに仕事が奪われることを指します。
AIが得意とすることは、単純作業や数字やデータを扱う作業です。現在、人間が携わっている仕事のうち、AIの方が効率的におこなえる作業もあります。今後AIが発展することで精度やスピードが向上し、人間の仕事を代わりにこのような作業ではAIが台頭する世界になっていくと予想されています。
キャリア
アドバイザー
人間に比べ、AIの方が効率的に仕事をおこなってくれることから、将来人間がおこなう必要がなくなる仕事が生まれると言われています。
こちらの記事では、これから伸びる業界について詳しく解説していますよ。あわせてチェックして、業界選びの参考にしてみましょう。
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20年後は約半数の仕事がAIに置き換わるとの見方もある
20年後には今ある仕事のうち、約半数がAIに置き換わるという見方もあります。この見方を示したのは、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン氏です。2013年に発表した論文「THE FUTURE OF EMPLOYMENT」の中で、「今後10年~20年程度で米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」と記しています。
仕事の自動化とは、つまりAIの発展によるロボットへの置き換えを指しています。さまざまな見解がありますが、1つの見解として現在の約半数の仕事がなくなるほどAIの発展は私たちが仕事をするうえで重大なイベントと言えます。
10年後になくなる仕事の傾向は大きく3つに分かれる!
10年後になくなる仕事にはどのような傾向があるのでしょうか。まずはAIが得意とする分野が挙げられます。しかし、必ずしもAIが得意とする分野の仕事だけがなくなるわけではありません。それ以外の理由でなくなってしまう仕事もあるのです。
ここからは10年後になくなる仕事の3つの傾向を紹介します。自分が希望している職種がこの傾向に該当しているかチェックすることで、10年後も希望の仕事に就けているかの目安になるでしょう。
①数字やデータを扱う
社員
このデータとこのデータから△△業界の近年の○○な傾向がわかるぞ……。
数字やデータを扱うことは、AIが得意とする分野の1つです。
数字やデータを人間が扱うと、ヒューマンエラー、ケアレスミスと言われるような細かなミスが発生し、処理に時間がかかってしまいます。反対にAIが対応すれば、人間よりも早く正確に処理することが可能です。これらの仕事はAIに代替されやすい仕事と言えるでしょう。
データを扱う仕事の他、計算や計測をおこなう仕事、書類の作成業務なども同様にAIに代替される可能性が高い仕事と言えます。
②単純作業などのルーチンワークを中心としている
社員
データ入力の作業が業務の中心です。
単純作業などのルーチンワークも10年後になくなる可能性の高い仕事の特徴の1つです。人間に代わって仕事をするロボットの強みの1つに、決まった動作を正確に繰り返すことが挙げられます。つまり、ルーチンワークはロボットの強みを最大限活かせる仕事の1つなのです。
現在、ロボットは非常に高価であり、手軽に導入することができません。しかし、技術の発達に伴い、ロボットのコストが下がれば導入可能な企業は一気に増えていくと予想されます。
ロボットが導入されると人間がおこなうよりも素早く正確に、そして安価に仕事をおこなえるため、ルーチンワークの大半をロボットが担うようになります。
③人口減少の影響で担い手がいない
社員
せっかくここまで続いた伝統工芸だけど、跡継ぎがいない……。
10年後になくなる仕事の3つ目の特徴は、実はAIとはあまり関係がありません。それは人口減少によって、仕事の担い手がいなくなる職種です。
日本などの先進国では、急激に少子高齢化が進み、将来の人口減少が確実視されています。人口減少によって、労働人口も当然ながら減少します。また、地方から都市部へ流入する人口が増えており、地方での働き手が不足するとも言われています。
人口減少により、特に労働環境が厳しく、人気がない職種や地方での仕事は担い手がいなくなる仕事が生まれる可能性があるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
AIによってすでにオートメーション化が進み、現在人の手による作業がほとんどなくなりつつあるのが製造業です。食品や化粧品、文具などの小さな製品から、家電や自動車、建設機材などの大型製品に至るまで、多種多様なメーカーが該当します。設備投資費が高額なものの、機械であれば24時間の稼働や均一品質も保てるため、企業にとっては機械化のメリットは非常に大きいといえるでしょう。
また、慢性的に労働力不足を抱えるゼネコンは、IoT、AI、5Gを導入することで大型建設機械のリモート操作や無人化が進むことでしょう。ゼネコンをはじめとする建設現場での作業を敬遠する若者が少なくなく、熟練した現場労働者の高齢化も進んでいることから、仕事がなくなるというよりも「AIが人員不足を補う」役目を担っていくことになりそうですね。
10年後にIT化が進む仕事の候補15選を紹介
就活生
10年後になくなる仕事の特徴はわかりました。具体的にどの仕事が該当するのでしょうか。
キャリア
アドバイザー
IT化が進むことで影響を受けると言われている仕事は15職種あると言われています。
ここから影響を受ける15の仕事と、1つひとつの仕事がどのようにIT化やAIの発展を受けるかを解説していきます。まずはIT化やAIの発展がどのように自分たちの仕事に影響するかを把握しましょう。
- 事務職
- 案内・受付
- 運転手(電車・タクシー)
- 小売店の販売員
- クレジットカードや保険の査定担当者
- レンタルショップの店員
- メーターの計測員
- 警備員
- コンビニ店員
- 工場勤務者
- 銀行窓口
- 秘書
- スポーツの審判
- 集金人
- 電話オペレーター
①事務職
事務職は主に依頼された書類の作成、管理、データ入力や電話・来客対応をおこない、パソコンを用いて仕事をおこないます。
事務職の担う仕事はまさにAIが得意とする数字やデータを扱う仕事です。また書類の作成やデータ入力を人間がおこなえば、ヒューマンエラーやケアレスミスが起きるリスクがありますが、AIであればこのリスクなく正確に対応できます。
もちろんAIを導入するタイミングではコストがかかりますが、人を雇用し続けるよりも中長期的にはコストメリットがあるため、将来的に事務業務がAIに代替される可能性は十分にあるでしょう。
事務の仕事についてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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➁案内・受付
案内や受付の業務は、おおよそ顧客からの要望や依頼内容は定型化しています。その内容をパターン化し、AIに学習させることで十分に対応が可能です。
また新型コロナウイルスの流行が案内や受付業務を人からAIへの置き換えを加速させています。従来は対面でのコミュニケーションが好まれていましたが、新型コロナウイルスの流行により非対面、非接触による対応が求められるようになりました。
この結果、案内や受付の業務の一部はすでにロボットをはじめとしたAIに置き換わり始めています。
③運転手(電車・タクシー)
実は一部ではすでにAIに置き換わっており、東京のゆりかもめや大阪のニュートラムでは無人運転化されています。定められた運行路を走行する電車は自動運転が導入しやすい環境と言えます。
また自動車でも自動運転の技術検証がスタートしています。自動運転の技術が確立すれば、タクシーは自動運転に置き換わり、運転手という仕事がなくなってしまうかもしれません。
技術だけでなく、安全面や法的な整備も必要になりますが、運転手もAIの発展で影響を受ける仕事の1つといえるでしょう。
④小売店の販売員
自動化・機械化ができる案内・受付業務と同様に、小売店においても案内・受付はIT化が進むことで自動化ができる可能性があります。
また会計をする際もレジを自動化することで販売員を置かなくてもよくなるかもしれません。すでに商品を置くだけで会計金額が算出されるシステムが導入されるなど、小売店のIT化は進んでいます。
またインターネットを経由した通販市場が伸びていることも、小売店の販売員がなくなる理由の1つに挙げられます。顧客は店舗に足を運ばなくても思い思いのタイミングで、スマホを用いて買い物ができます。
これらの理由から小売店の販売員は将来IT化の影響を受ける可能性が考えられます。
販売職の仕事についてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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⑤クレジットカードや保険の査定担当者
査定の業務は、数字だけで判断をおこないます。人間の場合は他の要素も加味するなど、感情があることで査定が甘くなってしまうこともありますが、AIの場合はあくまで数字のみの判断なので常に妥当な判断が可能になります。
数値のみで判断ができるため、データベースの構築や仕組みを作ってしまえば、すぐに自動化は実現できてしまうでしょう。人件費を大きく抑えることにもつながるので、クレジットカード会社や保険会社の経営判断によっては早期に影響を受ける仕事と言えるでしょう。
⑥レンタルショップの店員
最近ではインターネット環境が整備されたこともあり、さまざまな動画配信サービスが浸透してきていますね。その影響をもっとも受けているのがビデオやCDのレンタルショップであり、そこで働く店員にも影響しています。
自宅で観たい動画を手軽に楽しめるため、わざわざレンタルショップに足を運ばなくなった方も多いでしょう。また新型コロナウイルスの影響で外出を控えたため、この流れは更に加速しレンタルショップそのもの需要が下がってきています。
⑦メーターの計測員
IT化が進んだ現在は、電気の使用量をインターネットを介して計測する「スマートメーター」と呼ばれる技術が発展し、計測員が家庭に足を運ぶ必要がなくなりました。電力会社はリアルタイムに家庭の電気使用量を把握できるとともに、各家庭は節電対策などを柔軟におこなえるようになりました。
技術の進歩により、計測員を介さずとも電気や水道の使用量を計測できるようになりつつあります。これらの技術が確立し、普及するとメーターの計測員は大きな影響を受けてしまうでしょう。
⑧警備員
警備員もIT化の影響からは逃れにくい仕事と言えます。今までは警備は人が担当するものでしたが、警備会社のALSOKやSECOMは警備ロボットを発売し、警備の現場では人とロボットの共存が始まっています。
技術の進歩によっては、警備にとどまらず、道案内をおこなうなどの付加機能が実装される可能性もあります。監視カメラの技術が進むことで、精度の高い警備が実現するかもしれません。
ロボットの場合、破壊されるなどのリスクやトラブルが発生した際に仲介に入ることができないなど、まだまだ課題があります。ですが10年後となるとAIの発展次第でロボットの更なる進出があるかもしれません。
警備業界に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
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⑨コンビニ店員
すでにコンビニエンスストアで店員を介さずに会計をおこなう、無人レジを利用したことがある人も多いのではないでしょうか。現在は有人の店舗が圧倒的に多いですが、無人の店舗も現れています。
その1つが2020年に開業したJR山手線の「高輪ゲートウェイ」駅にある「TOUCH TO GO」です。この店舗はAIを用いた無人決済店舗で、店員は1人もいません。
人手不足の影響も相まって、今後は「TOUCH TO GO」のような無人店舗が増える可能性があります。コンビニエンスストアの店員も10年後には無くなってしまう可能性があります。
⑩工場勤務者
工場にて単純なライン作業や組み立て作業をおこなう仕事は、ロボットに代替されやすい仕事です。
工場ではすでにオートメーション化が進んでおり、人の手を介さずに組み立てをおこなっています。ロボットが作業をすることでミスがなくなり、工場全体の作業を停止させてしまうような事態が起こりにくくなります。また品質を一定に保てることから、安心して出荷することができます。
一部の製品では人の手では作業が難しいほど複雑化しているものもあり、今後はさらにロボットが工場での仕事を担う可能性があります。
⑪銀行窓口
銀行の窓口業務は、コンビニなどでATMを用いることで長い時間待たなくても用事が事足りるようになりました。またネットバンキングが普及したことで、わざわざ店舗に出向かなくてもスマホ上で完結できます。
また銀行としても、窓口で直接お金をやりとりすることで起こりうるさまざまなリスクを軽減することができるため、徐々に窓口業務の重要性が下がってきていると言えます。
またフィンテックやキャッシュレス決済の浸透により、銀行窓口業務だけでなく銀行そのももの仕事がAIに置き換わる可能性すらあるのです。
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⑫秘書
秘書が日々おこなう仕事は、担当する社長や役員などのスケジュール調整や管理、必要な書類の準備や管理が挙げられます。これらの仕事はAIが得意とする分野なので、AIの発展によって置き換わる可能性が高いと言えます。
反面、秘書の仕事はすべてが影響を受けるわけではありません。秘書は日々忙しい社長や役員とコミュニケーションを取り、関係者と円滑に業務を進めることが求められます。円滑なコミュニケーションはAIには難しい分野であり、引き続き人間が担う可能性が高いです。
秘書が担う役割は大きく変わる可能性があるため、求められるスキルは従来とは変化していくでしょう。
⑬スポーツの審判
スポーツの審判は一瞬の判断が求められることが多く、見落としがあったり、判断を間違えるなど、誤審の可能性があります。ITを用いることで、事実を見落とさずに判断ができるため、誤審はなくなり、公平性ある判断ができるようになります。
すでに一部のスポーツでは審判の判断だけでなく、ITの力を取り入れながら公平性のある判断を取り入れています。審判という仕事そのものが10年後には無くなっている可能性もゼロではないでしょう。
⑭集金人
都度、訪問して集金する業務も銀行振込やキャッシュレス決済、クレジットカード払いに置き換わり始めています。今後10年間でAIがより発達すれば訪問しなくとも、集金が可能なシステムが完成し、集金人の仕事に代わる可能性もあります。
集金人には、その場で支払額がいくらになるか計算するスキルも求められます。その際にどうしてもヒューマンエラーは発生しうるため、正確に計算できるAIの方がミスなく業務をおこなえます。
ただし、しっかりと入金作業をおこなわない人も一定いるため、すべてがAIやロボットに置き換わらない可能性もあります。
⑮電話オペレーター
困ったことがあったとき、専用の電話番号に電話することでオペレーターがサポートしてくれますが、IT化が進むことで電話ではなく、Web上で確認するようになってきました。
またAIの発展により、チャットボットでの対応も加速しています。チャットボットは質問を選んだり、入力することでAIが自動で回答してくれるシステムのことです。
Web上での確認やチャットボットでの対応の自動化ができると、企業は常時、電話オペレーターを設ける必要がなくなります。最低限の人員だけ確保し、他は自動化するなど電話オペレーターに大きな影響を及ぼす可能性があります。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
一口に事務職といっても、一般事務、営業事務、総務事務、人事・労務事務、法務事務、貿易事務などがあります。今お伝えした「事務職」のように、多くの事務職に共通する書類作成、データ入力・分析、備品の在庫管理などの業務はAIに代替される可能性が高いものの、たとえば総務であれば社内外でおこなわれるイベントの準備・運営など、AIでは対応できない細々した仕事が事務職には少なくありません。AIによって段々と仕事が淘汰されるかもしれませんが、とはいえまったく消失することもないのではないでしょうか。
AIによって仕事内容や対応範囲が変わる職業も
また仕事はなくならずとも業務内容に大きな変化が出る職業もあるでしょう。書類作成業務が多い、行政書士、司法書士、会計士、税理士、社会保険労務士、弁理士などの職業はコンサルティング業務もあるため、職業そのものがなくなるということはなさそうですが、書類作成などはAIがおこなうことになり仕事量や業務内容が少なくなることも考えられるでしょう。
10年後も残る仕事の特徴
ここまでIT化の影響を受け、10年後になくなる可能性のある仕事について具体的に紹介しました。逆にどのような仕事が10年後も残っているのでしょうか。
大まかな特徴から言えば、AIが得意ではない分野の仕事は10年後も残る可能性が高いでしょう。ではAIが得意ではない分野はどのようなものがあるのでしょうか。
これから10年後も残る仕事の特徴を紹介します。就活に向けて、仕事選びの参考にしてみて下さい。
AIが苦手とする分野の仕事はなくならない
10年後もなくならない仕事の特徴は、AIが苦手とする分野の仕事です。改めて復習になりますが、AIが得意とする仕事の特徴は大きく以下の2つがあります。
- 数字やデータを扱う業務
- 単純作業などのルーチンワークを中心とした業種
AIが苦手にする仕事は、簡単にいえば得意とする仕事とは逆の仕事です。たとえば、定量的である数字やデータを扱う仕事の逆は、定性的な人の感情や考えを読み取る仕事です。コミュニケーションを通して人の感情や考えを読み取ることは、AIには難しいでしょう。
ここから10年後も残る仕事、すなわちAIが苦手にする仕事について解説します。
人との密なコミュニケーションが求められる仕事
人との密なコミュニケーションが求められる仕事は10年後も残る仕事といえます。AIは数値やデータを読み取り、定量的なものを判断することに長けています。しかし、人と人とのコミュニケーションには数値やデータには出来ない「感情」が存在します。
現段階ではAIが人間を感情を読み取り、判断することは困難です。そのため、10年後も人と人とのコミュニケーションが求められる仕事は残っていると考えられます。
- カウンセラー
- コンサルタント
コンサルの仕事内容についてはこちらで詳しく解説しています。
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コンサルならではの志望動機づくりのために知っておきたい4つの要素を紹介します。今回の記事ではキャリアアドバイザーがコンサル業界で求められる人物像を元に、職種別の志望動機例文も紹介するので、コンサル業界を目指す就活生のみなさんは必見です。
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抽象的な概念を具体化する仕事
10年後も残る2つ目の仕事の特徴は、抽象的な概念を具体化する仕事です。たとえば、絵画を思い浮かべてみましょう。絵画は一人ひとりが頭の中に思い浮かべたイメージを、キャンバスの上で具体化します。
抽象的であるイメージを、「絵」という具体的な形にするプロセスはAIには出来ない仕事です。絵画以外の仕事をいくつか紹介します。
- 芸術(絵画、音楽など)
- 歴史学・考古学の分野
- 哲学・神学の分野
これらの仕事は抽象的な概念を整理・抽出し、具体的にまとめるプロセスが必要です。これには専門的な知識や技術が要求され、AIには真似ができません。置き換えが難しく、10年後も残る仕事と言えるでしょう。
10年後も残っている可能性の高い仕事
就活生
10年後に残る仕事の特徴はわかりました。具体的にどのような仕事が残るのか知りたいです。
キャリア
アドバイザー
今ある仕事でも、AIが苦手にする分野の仕事は10年後も残っている可能性が高いですね。
AIが苦手にする分野の仕事は、今後も10年後も残る可能性が高いと言えます。これから具体的にどのような仕事が残るのか解説をしていきます。志望する仕事が該当するのかチェックしてみてください。
営業職
営業職は単に物やサービスを売るだけではありません。一人ひとりの顧客に向き合い、コミュニケーションを通じて、顧客の課題やニーズを引き出していく必要があります。
このプロセスは、まさに10年後も残る仕事の特徴である、人との密なコミュニケーションが求められる仕事です。課題やニーズを引き出すのは簡単なことではありません。日頃から意識していないことをさまざまな質問を通じて引き出して行くのは、高いコミュニケーションスキルが求められます。
高度なコミュニケーションをAIが代替するのは難しく、営業職は10年後も活躍している可能性が高い仕事です。
営業の適性をアピールするスキルについてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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医師や看護師などの医療系職種
医師や看護師の仕事は患者の状況に合わせ、適切な処置をおこなっていかなくてはいけません。複雑な作業が発生するため、ルーチンワークを得意とするAIでは置き換えが難しい業務と言えます。
また患者は病気を患うことで、精神的な不安を抱えることがあります。医師や看護師は患者との対話を通じて、精神的な不安を緩和してあげることも仕事の1つです。AIでは十分なコミュニケーションは難しく、患者の不安を取り除いてあげることはできません。
そのため、10年後も医師や看護師の仕事はAIに置き換わることなく、残っている可能性が高いと言えます。
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教員
教員はただ勉強を教えるだけでなく、担当する学生と都度コミュニケーションを取りながら指導にあたります。勉強以外にも進路指導や生活指導をおこなう必要があり、学生の個性や適正に合わせて都度伝え方を工夫する必要があります。
一人ひとりの生徒と向き合い、適切なコミュニケーションを選択することはAIには出来ません。人と人との関わりが求められるのが教員という仕事であり、AIに置き換わることが難しいと言えるでしょう。教員という仕事の特性上、10年後も人の手によって仕事がおこなわれると予測されます。
クリエイティブ職
クリエイティブな仕事は、抽象的な概念や考えを表現するため、AIには真似が出来ず、10年後もなくならな仕事といえます。
クリエイティブな仕事と一括りにすると非常に広義になるので、具体的な職種をいくつか紹介します。
- アートディレクター
- 俳優
- 作曲家
- 作詞家
- ジュエリーデザイナー
- インテリアコーディネーター
- アナウンサー
- ミュージシャン
これらの仕事はAIが苦手にする抽象的な概念を人間の感性やその人独特の個性で表現します。仕事の特性上、AIに置き換わることは難しいでしょう。
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キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
現在は介護職の人手不足を補うために介助ロボットの開発が進められてはいるものの、今後さらなる高齢者の増加に伴い、介護職もなくなることはないでしょう。予測不能な子供の行動に合わせて臨機応変な対応が求められる保育士もAIに取って代わることのできない仕事です。
ウエディング・プランナーなどのブライダルスタッフや、葬儀全般をサポートするセレモニースタッフは細やかな気配りが欠かせません。現在は新型コロナウイルスの影響で観光業界は苦しい状況ではありますが、ツアーコンダクターも決してなくなることはない仕事ではないでしょうか。こういった職種に共通して存在するのが「ホスピタリティーマインド」です。このような心掛けを大事にする職業では、AIやロボットなどではなく人によるおもてなしが決してなくなることはないでしょう。
接客業など人と接する仕事は、人手不足解消、業務の効率化、おもてなしなど、何を優先してどんなサービスを提供するのかや、経営方針、企業規模、企業理念によって、同じ職業におけるAIの活用の仕方が異なってくるのではないでしょうか。
なくならない仕事についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。将来なくならない可能性が高い仕事を職種別に紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
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10年後になくならない仕事に比べ、10年後になくなる仕事の方が多く、将来への不安を感じた方もいるかもしません。しかし、AIの発展によって新しい仕事が生まれる可能性があります。ここからは10年後に新しく生まれるかもしれない3つの仕事を紹介します。
将来に悲観することなく、新しく誕生するかもしれない仕事に積極的にチャレンジしてみても良いかもしれません。
①ロボットアドバイザー
- ロボットアドバイザー:ロボットが故障したときに修理するなどロボットのサポートをおこなう
ロボットといえど万能ではなく、いつどのようなときに故障するかはわかりません。不具合が発生し動作が停止することや、設定されたシステムが狂うこともあります。そのようなときにロボットアドバイザーが修理やシステムの調整をおこないます。
人に代わりにロボットが仕事をする場合、滞りなく仕事ができるようにサポートする存在が必要であり、その存在がロボットアドバイザーという仕事なのです。
②AIエンジニア
- AIエンジニア:AIに関する専門知識や技術を用いてAIシステムを開発する
AIも最初は人間がシステムを開発する必要があります。人間が開発したAIシステムが稼働することで初めて私たちの世の中が便利になるのです。AIが発展するためには、AIエンジニアが欠かせない存在と言えるでしょう。
すでにプログラミング言語を活かし、AIの仕様検討や企画作りをおこない、システムの開発をおこなう人たちが増えてきています。近いうちにAIエンジニアという仕事が一般的になるかもしれませんね。
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③輸送アナリスト
AIによって自動運転が普及していくと、物流分野においてもデジタル化をしていく可能性があります。デジタル化が進んだ際に登場するのが輸送アナリストと言われており、デジタル化された物流網の管理をおこないます。
物流分野がデジタル化されていくと、多大なコストがかかる人件費の削減が進み、効率化も期待ができます。デジタル化の期待をされている分野ですが、デジタルを有効活用するためには最適なルートの分析や運営方法を検討する必要があります。これらは人間だからこそできる仕事です。
AIが発展することで、AIと人間が協力し合いながら仕事を進めていくといった新しい形の働き方も生まれてくることでしょう。
輸送業界は物流に知識が必要です。物流業界についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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また、エンジニア全般の就職活動について、こちらの記事で解説していますので、併せて参考にしてみてください。
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エンジニアを目指す場合、一般的な就活とは異なりポートフォリオの準備などが必要です。専門職だからこそ、事前準備が非常に重要になります。この記事では、エンジニアの概要説明や採用の傾向、ポートフォリオの準備の仕方などをわかりやすく解説しています。
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10年後に仕事を失わないためにやるべき3つのこと
就活生
10年後に自分の仕事がなくならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
仕事がなくならないために、今からできることを取り組んでいく必要がありますね。
AIが発展すれば、多くの仕事がAIに代替される可能性があり、今あなたが志望している仕事も代替されてしまうかもしれません。そのような事態を避けるために、今からできる3つのことを紹介します。AIの発展に備えて、今から準備を進めていきましょう。
①AIに置き変わらない業界や職種を選ぶ
紹介した通り、AIには得意なこと、苦手なことがあります。AIが苦手にする分野は10年後もAIに置き換わる可能性が低い仕事といえます。
就職先を選ぶうえで、自分のやりたいことや好きなことを仕事にしたいと思うことは自然なことです。しかし、その仕事が10年後になくなっている可能性もあります。やりたいことや好きなことはAIが得意とする分野か苦手にする分野かを見極めるようにしましょう。
キャリア
アドバイザー
将来への不安がある場合は、AIに置き変わらない業界や職種を志望するのも1つの方法ですよ。
②AIが発達しても活用できる資格を取得する
資格を取得することも有効的な手段です。ただ資格を取得すれば良いわけではなく、AIが発達しても活用できる資格を目指しましょう。
たとえばどのような資格が10年後も活用できるでしょうか。1つは医療や福祉に携わる仕事です。医療や福祉に携わる仕事は、専門的な知識が求められるため、多くの仕事で資格が求められます。
また人とのコミュニケーションが求められ、AIに代替することが難しい仕事でもあります。医療や福祉における資格の例を紹介します。
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
- 管理栄養士
- 臨床心理士
- 作業療法士
これらの資格を取得すれば、10年後も仕事を失うことはないでしょう。
③AIに代替できないスキルを身につける
将来、AIが発展することで置き換わる仕事は沢山ありますが、AIは万能ではありません。AIにもできない仕事があり、その分野のスキルを身につけることで10年後に仕事を失わずに済むでしょう。
これからAIに代替できない2つのスキルを紹介します。将来に不安のある人は、これからのキャリア形成で紹介するスキル習得を検討してみてはいかがでしょうか。
IT・Webスキル
IT・Web関連の業界は今後、需要が伸びる数少ない業界です。これから伸びるIT・Web業界に関するスキルを身につけることで10年後に仕事がなくなることを防ぎましょう。IT・Web業界で求められる主要なスキルを紹介します。
- Adobe XD
Web制作をおこなう際などに求められるプロトタイピングツールです。 - HTML・CSS
Web制作をおこなう際に用いるコンピュータ言語です。
これらのWeb・IT業界で必要なスキルを身につけておくと、10年後も仕事を失わずに働くことができるでしょう。
クリエイティブスキル
何度か紹介してきましたが、抽象的な概念を具体化するクリエイティブの仕事は、AIが苦手とする仕事の1つです。クリエイティブで役立つスキルを身につけておくことで、10年後も仕事を失わずに済むかもしれません。どのようなクリエイティブスキルがあるか紹介します。
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
クリエイティブの分野では上記2つのソフトを用いて仕事をする機会が非常に多いです。このソフトを使いこなすスキルを持つと、クリエイティブ分野で活躍ができ、10年後に仕事がなくなるリスクを減らすことができます。
10年後に生き残るためには? 人手が優位な領域6選と具体的な職種
何度か紹介した通り、AIには得意な分野と苦手な分野が存在します。AIが発展したとしても、全ての仕事が代替されるわけではなく、AIが得意な分野を中心に置き換えられるでしょう。
つまり、人間優位の分野やAIと仕事の棲み分けができる分野や領域は一定存在しているのです。これから人間が優位に立つ分野と具体的な職種について大きく6つ紹介します。キャリア選びの参考にしてみてください。
①マネジメント領域
マネジメント領域は分かりやすいところでは工場や店舗の管理職やチームのキャプテンです。また視野を広げると会社経営そのものもマネジメントと言えるでしょう。
マネジメントでおこなうことは具体的には以下のようなことです。
- 目的やゴール、方向性の決定
- 上記の決定に対し、責任を持つ
- 人材の育成
マネジメントの役割はAIでは判断ができない、人間ならではの意思決定をおこなう領域と言えます。そのため、AIに代替されずに、人間が優位になる領域なのです。
代表職種:営業管理職
営業管理職のミッションは、営業組織のゴールを指し示し、組織を引っ張るとともに、ゴール達成のために人材の育成を担います。
営業管理職はゴールを達成するために、複数の選択肢から施策を選ぶ必要があります。この選択が間違っていた場合には、営業管理職が責任を取らなくてはいけません。責任を持つことこそ、人間にしかできないことであり、AIには任せられないでしょう。
キャリア
アドバイザー
また一人ひとりの個性に合わせた育成にも責任を持ちます。人材が育つか育たないかの責任も営業管理職にあり、責任が重たい仕事と言えます。
②クリエイティブ領域
AIはすでにあるものを組み合わせてアイデアを生み出すことはできますが、ゼロから作り上げることは苦手です。繰り返しにはなりますが、人間の頭の中にある抽象的な概念や発想を形にするのは、AIにはできず、人間だからこそできる仕事といえます。
音楽家などの芸術家をはじめとして、映画監督や発明家がこの領域に該当します。また意外に思われるかもしれませんが、事業を起こす起業家や事業開発なども、ゼロから事業を生み出すという点でクリエイティブ領域の仕事と言えるでしょう。
何もないところから何かを生み出すのは人間にしかできない仕事と言えます。
代表職種:芸術家
芸術家は絵画や音楽、彫刻、陶芸などの作品を作り、世の中に発信していきます。
これらの作品を作るときは、オリジナルでなくてはならず、自分の個性や感性を形にしていく必要があります。まさにゼロから何かを作り上げるクリエイティブ領域の仕事といえます。
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アドバイザー
芸術家は唯一無二の作品であったり、個性的な作品であるからこそ見る人の心を捉えています。人に感動や影響を与えることができる芸術家は、すでにあるものを組み合わせることが得意なAIには真似のできない仕事でしょう。
③ホスピタリティ領域
ホスピタリティ領域では、一人ひとりの希望や要望に合わせ、サービス提供をおこなっていきます。単に定型的なサービス提供をするのではなく、「人がされて嬉しいこと」を想像しながら、言葉を選んだり、所作をおこなうことでサービスの価値が向上します。
表情や身につけているものなど、さまざまな点を観察しながら、その人に合わせたサービス提供をおこなうことは人間だからこそできることです。
代表職種:介護職
介護業界では、介護ロボットが登場し、一部でAIが参入しています。
しかし介護ロボットでは、利用者の表情などを汲み取って声をかけたり、その人に合わせたコミュニケーションを取ることはできません。一人ひとりの利用者に合わせたコミュニケーションが取れ、満足度の高いサービス提供ができるのは人間だからできることです。
キャリア
アドバイザー
介護の分野ではホスピタリティ領域で重要な「ヒト」からの信用が重要な要素となっていますので、AIに完全に変わることはないでしょう。
介護で求められる人材についてはこちらで詳しく解説しています。
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④クラフトマン領域
クラフトマン領域はイメージしやすい分野で言えば、伝統工芸品を作る職人が挙げられます。伝統工芸品は機械化をすることで類似品を作ることはできますが、職人が作ったものとは出来栄えに差が生まれます。人間の指先は機械では真似ができない繊細で精度の高い技術を発揮することができます。
クラフトマン領域は一般的に職人と言われる分野の仕事が該当します。人間だからこそできるだけ複雑で繊細な作業は機械では再現が難しく、10年後も優位性を発揮できる分野といえます。
代表職種:医師
クラフトマン領域に該当する職種は、医師の中でも手術をおこなう外科医が挙げられます。人間の身体は非常に複雑なつくりをしており、手術は医師によって成果が異なります。
またミスは命の危険に直結するため、非常に繊細な動きが要求されます。昨今は手術用ロボットが開発されていますが、そのロボットを操作は医師がおこなっています。
クラフトマン領域を代表する外科医は、10年後も人間が優位性を持てる仕事である可能性が高いでしょう。
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アドバイザー
複雑で繊細さが求められる手術は、ロボットに代替するのは難しいでしょう。
⑤テクノロジー領域
人が優位に立つ領域として、新たにテクノロジー領域が生まれると予想されます。AIは新しいテクノロジーによって生み出されました。このテクノロジーが中心になるのであれば、周辺には新たな仕事が発生するでしょう。
たとえば、先に紹介したAIエンジニアはAIが発展したからこそ生まれた仕事と言えます。AIを開発したり、サポートしたりする領域は人間によっておこなわれていくでしょう。他にも新型コロナウイルスの流行で求められるようになったDXに関わる仕事もテクノロジー領域の仕事といえます。
新しい技術を支えていくのがテクノロジー領域の仕事ですね。
代表職種:データサイエンティスト
データサイエンティストとは、さまざまなデータを用いて、必要な情報を収集したり、抽出する仕事です。AIが得意するデータを取扱い、ビジネスなどに活かしていきます。
データサイエンティストはテクノロジーの進展から、ビックデータと呼ばれる多くのデータを素早く分析できるようになったことで生まれた職種です。まさにテクノロジー領域の仕事と言えます。
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AIはデータを集めたり、分析することは得意ですが、どのように分析をするのかを決めたり、分析した情報をどのように活かすかを決めることはできません。
⑥感情を扱う領域
人間の感情はAIが得意にするデータや数値に変換することはできません。感情を読み取るときは、表情や声色、態度など人間が持つ五感をフル回転させており、人間にしかできないことなのです。
AIでも機械学習を進めることで、一定の感情を読み取ることはできるかもしれません。しかし、読み取った感情を受け取ったり、声をかけたりしてあげるのは人間にしかできません。
感情を扱う仕事は10年後も人間が優位になる領域といえるでしょう。
代表職種:カウンセラー
カウンセラーは人が胸の内に抱えている悩みや不安を、感情に寄り添って丁寧に聞き出します。そして、引き出した悩みや不安を解決するために言葉をかけたり、ときには沈黙を使って相談者に寄り添います。
カウンセラーは人の感情に寄り添い、丁寧に話を聞いてあげるとともに、五感をフル活用し、どのような接し方が良いのかを常に考えています。カウンセラーのように人に寄り添うことは現状、AIでは再現ができません。
キャリア
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人の感情に寄り添うカウンセラーは10年後も人の手によっておこなわれる仕事と言えるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
適材適所の配置は人だけに限らず、AIにも当てはまります。AIにも得意分野(長所)と苦手分野(短所)があることはこれまで述べられてきたとおりです。AIによって従来の仕事が失われていくというよりも、人間の苦手分野はAIが補い、私たち人間は自分たちの得意分野に専念し、さらにお互いの能力を伸ばし合っていくという「共存共栄」の社会が実現することを期待したいものですね。
AIに不可能な分野を人間が役割を担うことが必要
新型コロナウイルスの影響でこの2年間は働き方も暮らし方も変化を余儀なくされ、一時的に求人が減った職種や増えた職種もあります。今から10年前に誰がこのような状況を予測できたでしょう。10年も先のことは社会学者や経済学者、政治家などの専門家にも100%正確に言い当てることはできなせん。
これからは時代の変化に臨機応変に対応できる柔軟性、溢れる情報に一喜一憂することなく正しい情報を見極める力、現時点ではAIには不可能な想像力や創造力に磨きをかけていくことが重要ではないでしょうか。
将来性を見通して10年後になくならない仕事選びをしよう
AIは今後ますます発展し、私たちの仕事に何かしらの影響を及ぼすでしょう。なかにはAIに置き換わる仕事も生まれてくるはずです。ですが、AIの特徴を把握し、将来を見通すことでどのような仕事が10年後も残るのか検討をつけられるでしょう。
今回紹介したようにAIの得意不得意を見極めて、人間だからこそできる仕事を選択していくことが大切です。AIと上手に付き合いながら、10年後もなくならない仕事選びをおこないましょうね。
なぜ将来なくなると言われる仕事があるのでしょうか?