目次
- 学園祭実行委員のガクチカを作成する際の3つのポイント
- ①主体的に考え・行動したことを示す
- ②さまざまな立場の人と協力したことを示す
- ③どのような成果が出たのかをデータや数値で示す
- 内定者の例文3選|アドバイザーの解説付き
- 【内定者例文①】
26卒熊本県立大学 建設業界 - 【内定者例文②】
26卒白鴎大学 人材業界 - 【内定者例文③】
26卒県立広島大学 IT業界 - NG例文|アドバイザーコメント・添削付き
- NG例①何を頑張っていたのかが伝わらない
- NG例②ガクチカから学んだこと・仕事への活かし方が伝わらない
- NG例③当日の苦労話をしてしまう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。キャリアパーク就職エージェントでは年間1万人以上と面談をするなかで、ガクチカの添削も数多くおこなっています。なかでも見られるのは「学園祭実行委員の経験」を語ったもの。
この記事では、内定を獲得した学生が実際に伝えた学園祭実行委員のガクチカを紹介します。また、ガクチカに対し、キャリアアドバイザーが回答のポイントもあわせて解説するため、参考にしてください。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
基本的なガクチカの書き方や見つけ方は以下の記事でも詳しく解説しています。
ガクチカの例文15選! ガクチカがないときの見つけ方と書き方
学園祭実行委員のガクチカを作成する際の3つのポイント
①主体的に考え・行動したことを示す
②さまざまな立場の人と協力したことを示す
③どのような成果が出たのかをデータや数値で示す
①主体的に考え・行動したことを示す
「実行委員長のような役職が無いとアピールに欠ける」と感じる人もいるかもしれません。しかし、企業がガクチカで重視するのは肩書きではなく、組織のなかで課題に対しどのように考え、行動したかです。
学園祭の準備は、「例年通り」でもなんとかなることが多いです。しかし、仕事の本質は「課題解決により、成果を出し続けること」にあります。「現状をより良くするには」の視点を持って、主体的に工夫したエピソードを伝えてみましょう。
②さまざまな立場の人と協力したことを示す
学園祭実行委員は、学生だけでなく地域の人や企業など、立場や考え方が異なる人との協力が不可欠です。仕事でも同じで、上司や取引先などさまざまな立場の人と連携する必要があります。
周りの人と目的を共有し、物事を遂行できる姿勢は、入社後も「周囲の人と協力して成果を出せる」ことの表れになり、企業から重宝されますよ。
仲良くすることだけが協力ではありません。「意見がぶつかったときにどう歩み寄ったか」も、十分な「協力」のアピールになります。
③どのような成果が出たのかをデータや数値で示す
「一生懸命頑張りました」と言っても、企業にとってはその努力の大きさを正確に測れません。具体的な数値やデータは、あなたの頑張りを伝える「ものさし」になります。
会社は、「頑張りによる結果」を給料に変える場所です。学園祭での経験を数字で語れるということは、「自分が出した結果を客観的に説明できる」という能力が身に付いている証拠になりますよ。
学園祭実行委員の活動は、目に見える「来場者数」だけが成果ではありません。「パンフレットの広告費を〇万円削減した」など、地味な作業であっても数字を添えることで、あなたのガクチカの信頼性がグッと上がります。
内定者の例文3選|アドバイザーの解説付き
【内定者例文①】
26卒熊本県立大学 建設業界
私が学生時代に最も力を入れたのは、学園祭実行委員会での取り組みです。友人の誘いを受け、「楽しそう」と感じたこと、「新しいことに挑戦したい」という気持ちが湧いたことをきっかけに立候補しました。
私は、来場する子どもたちにアクティビティを提供することを目的としたグループに所属し、「200名の参加者動員」を目標に設定しました。目標達成に向けて、ものづくり体験やスタンプラリーを企画しましたが、「安全性を確保しながらも、創造的な遊びを予算内で実現することが難しい」という課題に直面しました。
課題解決に向けて、子どもたちが興味を持ちそうな内容についてグループでディスカッションを重ね、施策やアンケートを繰り返しました。また、スタンプラリーの塗り絵を子どもたち自身でカスタマイズできるようにする工夫を加え、楽しみながら自由に表現できる体験を提供しました。
その結果、当日は目標を大きく上回る240名の参加者を動員し、多くの子どもたちや保護者から「楽しかった」「また来たい」という嬉しい声をいただきました。
この経験を通じて、目標達成に向けた計画力やチームで課題を解決する力を培うことができました。
キャリアアドバイザーが読み解く!「思考の深さ」と「実行力」のバランスが◎!
建設業に不可欠な「安全・予算・品質」への意識が具体的に示されているのが良い点ですね。「安全性と予算を両立させる」という、建設業の仕事に近い課題に対し、周囲との対話やアンケートを繰り返す「地道な改善プロセス」は、現場での実務能力を強く想起させます。
このように「現状把握→仮設→実行→検証」のサイクルを回して課題に取り組んだ経験を話せると、どんな仕事でも成果を出せる仕事の進め方が身に付いていると判断されるでしょう。
建設業界を志望する人は、この記事も参考にしながら理解を深めましょう。
志望動機例文6選|建設業界の課題や動向から選考対策まで徹底解説
【内定者例文②】
26卒白鴎大学 人材業界
私が学生時代に力を入れたのは、大学の学園祭実行委員での活動です。学園祭ではお化け屋敷とカフェを出店することになっており、私はおもにお客様への対応を担当していました。
学園祭は2日間での開催だったのですが、1日目に予想以上に混雑してしまい、お客様をスムーズにご案内できない状況に陥ってしまいました。そこで、1日目で出た課題を2日目で繰り返さないために、1日目が終わった直後に全員で振り返りをおこない、2日目のスムーズな対応につなげました。具体的には、導線の改善や、シフトに入る人数を増やすなどして、混雑緩和につなげるための取り組みを提案しました。
結果、2日目のほうがお客様からの感謝のお言葉を多くいただくことができ、この経験から、失敗を単なる失敗で終わらせず、次に活かすことの大切さを学びました。
貴社に入社後はこの経験を活かして、自分自身のミスを即座に改善し成長スピードを高めます。また、業務全体では同じことを繰り返すのではなく常に「これで良いのか」を考え続け、業務効率化に努めることで貴社に貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「すぐに直して、次へつなげる」成長スピードがグッド!
人材業界は、毎日たくさんの人とかかわりながら、起きたトラブルや課題をその日のうちに解決して、次のチャンスへつなげるスピード感が求められる仕事です。
この例文からは、問題が起きたときに「次は気を付けよう」と心に決めるだけでなく、「その日のうちに全員で話し合い、次の日の動きを具体的に変えた」という実行力が表れています。うまくいかないことをそのままにせず、自分の工夫で状況を良くしようとする姿勢は、まさに人材業界が求めている力です。
「失敗からの改善」について話す際は、大きなトラブルを挙げなくても構いません。「気付いて、すぐ直した」という一連の流れを具体的に書くだけで、あなたの成長意欲を証明できます。
人材業界や、人材派遣業界については以下の記事で解説しています。
人材業界に向いてる人の6つの共通点! 適職を3ステップ分析で診断
人材派遣業界に向いている人は? 業界動向や選考対策まで解説
【内定者例文③】
26卒県立広島大学 IT業界
コロナ後初の集客規制無しの学園祭で、イベント長として1日集客数500人を目標に掲げ、達成したことです。目標達成において2つの課題がありました。
1つ目は、コロナ以前の学園祭情報が乏しく、自分自身も知識不足であることでした。そのため、過去の学園祭の様子や、他大学の事例を調査・分析し、全体のイメージ把握や人気のイベント内容を学びました。
2つ目は、挑戦的な数値目標を掲げたということです。学内の学生のみを対象にしても、集客人数は多くても300人程度と予想されていました。
この課題に対し、地域の方にも参加してもらえる工夫をおこないました。具体的には、地域の人のニーズを調査し、特産物を活かしたブース展開など、参加型のイベントの企画・運営をおこないました。さらに、SNSを活用して広報活動を展開したことで、多くの人に興味を持ってもらえたのではと思います。
結果、学園祭当日2日間ともに集客数500人を上回り、目標を達成することができました。
キャリアアドバイザーが読み解く!データと分析に基づいた戦略がIT業界で活きる!
IT業界は、データから仮説を立て、仕組みで解決する力が求められます。この例文が評価されたのは、単に「頑張った」ではなく、「過去の事例を調査・分析し、集客の限界値を特定できている」という客観的な視点です。
自分の知識不足を認めて外部リサーチで補う姿勢や、地域のニーズを調査して企画に反映させる手法は、まさにITコンサルやエンジニアに必要な「要件定義」の考え方そのもの。
主観ではなく事実に基づいてターゲットを広げ、SNS広報まで一貫性を持ってやり遂げた点から、仕事をしている姿が想像でき、入社後の活躍が期待できますね。
IT業界については、以下の記事で解説しています。
IT業界は情報技術で生活を豊かにする業界! 構成する5業種を紹介
IT業界の企業ランキング20選|一番合う企業を見極める3ステップ
NG例文|アドバイザーコメント・添削付き
NG例①何を頑張っていたのかが伝わらない
私は学園祭実行委員の広報チームとして、来場者数を増やす活動に注力しました。
チーム全員で「過去最高の来場者数を達成する」という目標を掲げ、SNSの毎日投稿や近隣地域へのチラシ配りに一丸となって取り組みました。メンバー同士で声を掛け合い、忙しい時期も全員で協力して乗り越えた結果、当日は目標を達成することができました。
この経験から、チームで一つの目標に向かって一致団結する大切さを学びました。
「あなたが起こした行動」を考えるべき
主語が「チーム全員で」「メンバー同士で」となっており、書き手本人がどのような役割を果たし、具体的にどう動いたのかが見えません。これでは「チームにいただけの人」という印象にとどまってしまいます。
主語を「私」にして、チームに対しどのように行動したかをもう一歩踏み込んで考えてみてください。そうすると、あなたならではの行動が見えてくるはずです。
私は、「投稿がどのように反応されているか」に着目し、過去のデータを分析して最も読まれる時間帯を割り出しました。その結果をチームに共有し、投稿時間を統一するルールを作りました。
NG例②ガクチカから学んだこと・仕事への活かし方が伝わらない
私は学園祭実行委員として、模擬店のリーダーを務めました。
準備期間はトラブルの連続でしたが、メンバーと夜遅くまで語り合い、本音をぶつけ合うことで、最後には一生モノの絆を築くことができました。本番終了後に全員で涙を流しながら「このメンバーで良かった」と言い合えた感動は忘れられません。
この経験から、仲間と信じ合うことの大切さを学びました。貴社でもこの絆を大切に、明るく元気に頑張ります。
企業が知りたいのは「実務で活きるスキル」
企業が知りたいのは「意見が合わない人をどう動かしたか」「困難をどう論理的に解決したか」という実務スキルです。しかし、この例文は、学びの結論が「信じ合うことの大切さ」という精神的な感想で終わってしまっています。
ガクチカの結びは「スキルの宣言」をする場所。「経験から得た能力を、どのように会社の利益に変えられるか」という視点で書くと、企業が欲する人材になれますよ。
意見が対立した際、互いの妥協点を探るための聞き役に徹し、チームの意思決定を支える重要性を学びました。入社後も異なる立場の調整役として貢献します。
ガクチカで学んだことを伝える方法は、以下の記事で解説しています。
例文16選|ガクチカにて学んだことを伝えよう! 作成のコツも解説
NG例③当日の苦労話をしてしまう
私は学園祭で屋外イベントの運営を担当しました。
当日は予想外のトラブルが続出し、現場はパニック状態になりました。私はリーダーとして会場中を走り回り、休憩時間を削って必死に対応に当たりました。メンバーにも声を掛け続け、全員で泥臭く動き回った結果、なんとか大きな事故なく終えることができました。
この経験から、どんなピンチでも諦めずに全力で取り組む根性が身に付きました。
ビジネス的な視点を忘れないことが大事
一見頑張っているように見えますが、ビジネスの視点では「事前のリスク管理ができていなかったのか?」「場当たり的な対応しかできないのか?」というネガティブな印象になってしまう可能性があります。
企業が知りたいのは、「起きた問題に対して、どう優先順位をつけ、仕組みで解決したか」という冷静な判断力です。判断の基準や、仕組みの再構築にフォーカスして書き換えましょう。
トラブルが続出した際、一度全員の手を止め、緊急度が高いものから順に担当を割り振り直しました。また、連絡ミスを防ぐために専用の無線ルールをその場で作り共有することで、混乱を収束させました。
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考えや行動が、立派なものである必要はありません。やり方に疑問を持ち、少しでも良くしようと試行錯誤したことこそが、あなたのガクチカをより説得力のあるものにしますよ。