目次
- 自己紹介カードで就活を積極的に進めよう
- 自己紹介カードとは
- 自分について紹介するカードのこと
- 名刺との違い
- 会社説明会などで提出するもの
- 企業が提出を求める場合もある
- 対策としてはESを優先する
- ESと重複する内容も多い
- 自己紹介カードを作るメリット
- 志望先の担当者に自分を印象付けられる
- 積極性をアピールできる
- 自分自身のプレゼン能力が上がる
- 自己紹介カードに書くと効果的な5つの内容
- ①名前などプロフィール
- ②人柄や個性がわかる内容
- ③学生時代に力を入れたこと
- ④資格
- ⑤将来のビジョン
- 魅力的な自己紹介カードにするためのポイント
- 事前に自己分析を徹底する
- 一貫性のある内容にする
- 応募先の企業に合わせた内容にする
- 自己紹介カードの作成方法
- 読みやすさを重視して丁寧に書く
- 要点を簡潔にまとめる
- サイズはA4一枚を目安にする
- 自己紹介カードのレイアウトの考え方
- 見やすさを重視したレイアウトにする
- 写真やイラストを使ってもOK
- 自己紹介カードを書く際の注意点
- 個性的すぎる内容やレイアウトは避ける
- 空欄は残さない
- 自己紹介カードの例文
- 外資系企業なら英語の自己紹介カードを用意する
- 英語の自己紹介カード例文
- 自己紹介カードは作って損はない便利なツール
自己紹介カードで就活を積極的に進めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「自己紹介カードは準備したほうがいいのですか」
「自己紹介カードはどんな内容で書けばいいですか」
といった相談を受けることがあります。
確かに、自己紹介カードを使ったことがない場合は、どういった内容なのか、どういう目的で使用するのかイメージしづらいですよね。
この記事では、自己紹介カードの概要と使用するメリット、魅力的な自己紹介カードを作成するために重要なコツやポイントなどを解説していきます。自己紹介カードを作ってみたい、あるいは気になっているという人は、ぜひ参考にしてください。
自己紹介カードとは
就活生
キャリアアドバイザー
自己紹介カードは、その名のとおり、初対面の人に対して自分がどういう人間かを知ってもらうために使用するツールです。
就活生
就活専用のものなのですか?
キャリアアドバイザー
就活以外でも、ビジネスシーンで使われることもあります。
「自己紹介書」や「自己PR書」、「自己紹介シート」とも呼ばれていますよ。
自己紹介カードは、就職活動で初めて出会う企業の採用担当者などに渡すことがある自己紹介用のツールです。
就職活動以外では、社会人が営業職の人がお得意様や新規開拓先の企業を初めて訪問する際に、自分についてよく知ってもらうために自己紹介カードを渡すことがあります。
この記事では就活に使う自己紹介カードについて詳しく解説していきます。
自分について紹介するカードのこと
自己紹介カードは、昔の就職活動でよく使われていたものです。
履歴書だけでは応募者について知りたい情報が不足しているため、企業側が応募書類の一つとして学生にひんぱんに自己紹介カードの提出を求めていた時代がありました。提出が求められていない場合にも学生側が自己アピールのために任意で作成して採用担当者に手渡すことが多かったのです。
しかし、エントリーシート(ES)を用いた応募が主流になった現在、自己紹介カードが就活シーンで活用されるケースは少なくなっています。
だからといって、自己紹介カードがまったく役に立たないかというわけではありませんし、企業から提出を求められる場合もあります。
キャリアアドバイザー
提出が必須ではない場合も、たとえば初対面の人に自己アピールするのが苦手な人なら、自主的に作成して手渡すことで自分について知ってもらえるというメリットがあります。
自己紹介でインパクトを残すための考え方について、こちらの記事で解説しています。
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名刺との違い
- 名刺・・・身元を明らかにするためのカード
- 自己紹介カード・・・身元を明らかにするとともに、人となりを知ってもらうためのツール
名刺は、あなたがいったい誰か、どこに所属している人かなど、「身元を明らかにする」ために用いられるカードです。多くの場合、氏名や電話番号、住所、メールアドレス、所属している学校・大学名など、必要最低限の情報が記載されています。会社員の場合は所属する企業名や役職などが記されています。
一方、自己紹介カードは、身元を明らかにすること以上に、あなたという人間の人となりを知ってもらう目的で活用されるツールです。名刺に記載されている基本情報はもちろんのこと、あなたの人柄や趣味、学校で学んだことや力を入れたこと、将来へのビジョン、入社に向けた意気込みなど、さらに多くの情報を盛り込むことが可能です。
会社説明会などで提出するもの
現在では自己紹介カードの提出義務は少なくなりましたが、自己紹介カードを任意で作成して採用担当者に提出することで、あなたのことを知ってもらうきっかけを増やせます。
一般的には会社説明会での活用が主流ですが、自己紹介が必要となるさまざまな場面で活用できます。
- 会社説明会
- 企業訪問
- インターンシップ
- 食事選考会
就活時に自己紹介カードを作っておけば、入社後も、たとえば取引先やパートナー、顧客への挨拶など、目的に応じてアレンジして活用できますよ。
会社説明会に参加する際の服装についてこちらの記事で確認しておきましょう。
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企業が提出を求める場合もある
現在でも、履歴書やESとは別に自己紹介カードの提出を求める企業もあります。企業側が自己紹介カードの書式を指定する場合は、それに沿って作成しましょう。
事前に自己紹介カードのひな形を準備しておけば、企業から提出を求められた場合も余裕をもって作成し、納得のいくものを提出できます。
キャリアアドバイザーコメント辻 華菜子プロフィールをみる
自己紹介カードを用意している人は、説明会後に渡すことがおすすめですよ。会社説明会の前にわたしてしまうと「会社についてまだ説明をしていないのに、どこに興味があるのだろうか」と思われてしまいます。
カードを渡すときには、説明会の内容を踏まえて企業のどのような特徴に共感したのかなどをアピールする一言を添えて渡すと好印象になりますよ。
カードを受け取る側の立場に立って考えなければ、知らないうちにマイナス印象を与えてしまうこともあるので注意が必要です。たとえば、説明会終了後に会場の片付けで忙しい社員に対して、無理やり自己紹介カードを渡すと「相手の立場に立って考えられない学生」と評価されてしまう可能性もあります。
自己紹介カードを用意すると、渡すことが目的になってしまう学生が多いです。ですが、カードを渡す目的は自分をアピールするためですよね。本来の目的を見失わずに、マナーを意識することが大切ですね。
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対策としてはESを優先する
自己紹介カードは、企業から提出を求められるのでないかぎり、就職活動のマストアイテムではありません。学業と両立しながらのただでさえ忙しい就職活動時期において、まず優先すべきは提出が必須であることが多いESの作成です。
ESは選考を左右する大切な書類なので、応募する企業ごとにミスや矛盾がないよう、十分に時間と労力を注いで準備をする必要があります。納得のいくESを作成・提出した後で、なお余力があるようであれば、自己紹介カードの作成に着手しましょう。
ESと重複する内容も多い
実際、自己紹介カードに書く内容にはESと重複する項目も多くあります。先にESを提出済みの場合は、別の項目を入れたり、充実させる箇所を変えたりするなどして、できるだけ重複を避けるよう工夫しましょう。
ESが未提出の場合は、先に自己紹介カードで学生時に力を入れたことや将来へのビジョンなど、特に強調したい項目をふくらませ、採用担当者との面会時に提出することで、自己PRの機会を増やせます。
キャリアアドバイザー
自己紹介カードは原則として形式は自由なので、文章やレイアウトを工夫することで、ESとはまた印象の異なる内容に仕上げるのがおすすめです。
ESの自由記入欄でアピールするコツについて、こちらの記事で解説しています。
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自己紹介カードを作るメリット
就活生
うーん……必須ではないなら、作るべきなのかどうか、悩ましいですね……。
キャリアアドバイザー
提出が必須でなくても、あれば便利なものですし、活用することで得られるメリットは複数ありますよ。
就活で自己紹介カードを作るメリットについて、ポイントごとに見ていきましょう。
志望先の担当者に自分を印象付けられる
自己紹介カードは、活用のしかた次第で志望先企業の採用担当者にあなたを印象付けられる優れたツールです。
就活では会社説明会や選考の場などで、さまざまな企業の社員や採用担当者と会って会話する機会があります。初対面で目上の人となると、とても緊張するものです。特に就活を始めたばかりの時期は、初めて会う採用担当者とどんな会話をしたらいいのかわからずに、ストレスを抱えることは珍しくありません。
そのような際に、事前にあなたのプロフィール情報やアピールポイントがコンパクトにまとまっている自己紹介カードを渡しておけば、カードの内容を糸口に担当者が質問をしてくる可能性が高くなります。
キャリアアドバイザー
自分で書いた内容についての話題であればさほど慌てることなく受け答えができるので、よりスムーズに、有意義に会話を進められます。
面接など就活での会話をスムーズにするためのコツはこちらの記事で読んでください。
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積極性をアピールできる
自己紹介カードがほとんど使われなくなった今だからこそ、あえて自前で作成して就活で活用することに大きな意味があります。提出が必須ではなくても企業の採用担当者に自己紹介カードを提出する姿勢を示すことで、あなたがいかにその企業に強い興味があり、入社したいと願っているかの熱意を伝えられます。
採用担当者
自己紹介カードを用意してくるとは、熱心な学生だな。
就活中はさまざまな会社への応募手続きでなど忙しく、自己紹介カードの提出はマストではないため、作成まではなかなか手が回らないのが現実です。選考に自己紹介カードは影響しないという見方もありますが、自己紹介カードを提出することで少しでも自己アピールできるなら、活用しない手はないといえます。
積極性の効果的なアピール方法はこちらの記事で解説しています。
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自分自身のプレゼン能力が上がる
今は初対面の採用担当者に名刺を手渡す学生も増えてきました。しかし、名刺よりも多くのプロフィール情報を記載できる自己紹介カードなら、会話を広げるうえで、より多くのきっかけを提供してくれます。
ただし、面接本番で自己紹介カードに書いてある内容をそのまま繰り返すだけでは、あまり意味はありません。
自己紹介カードはあくまで会話のきっかけであり、入り口に過ぎないため、そこからどう会話につなげ、あなたの強みや魅力を伝えていけるかが肝心です。
キャリアアドバイザー
自己紹介カードを効果的に使いこなせるようになれば、プレゼン能力の向上につながります。
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
自己紹介カードを作成する学生に対して企業がどのような受け取り方をするのか気になりますよね。カードの提出を通じて企業は「就職後にどのように活躍をするか」をイメージしていますよ。
自己紹介カードを作成して企業に渡すことは、自分を売り込む営業活動の一種と考えられますよね。説明会に参加した企業がメーカーなどの商品販売をおこなっている企業であれば、入社後どのように商品を取引先クライアントへ営業活動をするかイメージできます。また、営業ではなく事務職であっても、資料をどのようにまとめるのかなどのポイントを、自己紹介カードから読み取ることができます。
このように、採用担当者は就活生が入社後どのように仕事をするのかイメージがしやすくなり、マッチングしているときには特に高評価をする企業が多いです。説明したとおり積極性をアピールもでき、マイナス評価になることは少ないため、積極性をアピールした人は自己紹介カードを活用した就職活動をしてみてください。
自己紹介カードに書くと効果的な5つの内容
自己紹介カードは、企業からテンプレートが提供されている場合ではないかぎり、基本的に記入する内容や構成は自由です。それだけに、自己アピールにつながる内容はできるだけ多く伝えたいものですよね。
ただし、あまり詰め込み過ぎても、まとまりのない内容になりかねません。
自己紹介カードを作る際には、これから解説する5つの項目を押さえて、効果的にアピールしましょう。
①名前などプロフィール
まずはあなたが何者かを採用担当者に端的に説明するために、プロフィール情報を記入します。以下のような項目を箇条書きで記入する程度で問題ありません。
- 名前
- 大学(学校)名と学部、学科、学年
- 生年月日
- 出身地
ここは特に個性を出す必要はなく、基本情報を紹介するだけで大丈夫です。なお、大学名は略称ではなく必ず正式名称で記入するようにします。「〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 3年 奈良飛鳥」と学科名まで明記しましょう。「〇〇専攻」なども付け加えれば、あなたが学校で何を勉強してきたのかが伝わります。
②人柄や個性がわかる内容
次に、採用担当者に自分の人柄や個性が伝わるように、以下の項目を記入します。
- 長所
- 短所
- 座右の銘
- 趣味・特技
長所はあまり多く上げすぎず、ビジネスや業務につながりやすい部分に注目して記載しましょう。
趣味・特技は、特に注目されやすく、会話も広がりやすい項目です。読書、映画鑑賞、旅行、楽器、ダイビング、英会話など具体的に記入します。
採用担当者に質問されて会話がふくらむ場合に備えて、それぞれの趣味・特技にまつわるエピソードを頭の中に用意しておくことをおすすめします。とはいえ、好きなことだからと熱中しすぎて、他の事柄を話す時間がなくなってしまわないよう気をつけましょう。
なお、避けたいのはギャンブルなど、ネガティブな印象を与えかねない趣味や、特になしといった、物事に熱意が持てない人として受け止められかねない内容です。
趣味・特技の一覧とアピール例文はこちらの記事でチェックしましょう。
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③学生時代に力を入れたこと
3つ目は、ガクチカ、つまり学生時代に力を入れた事柄です。特にアピールしたい内容であり、採用担当者からも頻繁に質問される項目なので、どのような活動に取り組んだのかを具体的に記載します。
- 部活
- サークル
- ボランティアなど学校外での活動
学生時代に力を入れた事柄は、長文を用いず簡潔にまとめましょう。部活やサークルでは、あなたがどのような役割やポジションに就き、組織運営に貢献したかも重要なアピールポイントです。
学校外で取り組んだ内容としてはボランティア活動、インターンの経験などが挙げられます。Webサイトの立ち上げ経験や、実際にビジネスを起業した経験などは、採用担当者の興味を引きやすい内容なので、たずねられたら的確に答えられるエピソードを準備しておきましょう。
部活での経験を効果的にアピールする方法はこちらの記事で確認してください。
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④資格
資格は、あなたが目標に向けて努力する姿勢や培ってきたスキル・専門性などをアピールするうえで有利に働く項目です。ビジネス関係の資格だけでなく、趣味や特技に関連する資格でも構いません。
- 英検・TOEIC
- 運転免許
- 簿記検定
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- ITパスポート
- 基本情報処理技術者
- ダイビングライセンス
なお、資格は1つのアピールポイントにはなりますが、あえて記載できるような資格を持っていない場合でも、焦る必要はありません。人物選考で採用担当者がより重視するのは、あなたの人柄や意欲、熱意です。
就活で有利になる資格はこちらの記事で紹介しています。
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⑤将来のビジョン
将来のビジョンを語ることも、あなた自身を採用担当者により深く知ってもらううえで有効です。志望動機や仕事への意気込み、希望する働き方、将来の人生設計や抱負などを反映する内容でまとめましょう。
近年、新卒の早期離職者が増えている中で、企業担当者にとって、定着して長く働いてくれる人材の見極めは会社の存続・成長にとって死活問題です。そのため、志望動機や意気込みは、その学生の自社への志望度が高いか、自社や仕事内容とのマッチ度が高いか、活躍してくれる可能性がある人材などを見極めるうえで採用担当者が非常に重視する項目です。
キャリアアドバイザー
採用担当者にあなたの熱意や入社意思がしっかり伝わるよう、企業の業務内容に沿った、できるだけ具体的なビジョンを記載しましょう。
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そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
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魅力的な自己紹介カードにするためのポイント
就活生
せっかく作るなら、「おっ」と思ってもらえる自己紹介カードを作りたいです。
キャリアアドバイザー
そうですね。
先ほど解説したような項目を記載する際に、意識するべきポイントを押さえておくと、仕上がりが違ってきますよ。
それでは、自己紹介カードをより魅力的な内容にするうえで意識すべき3つのポイントを解説します。
事前に自己分析を徹底する
自己紹介カードやESにかかわらず、就活で使用するすべての応募書類に共通して言えるのは、作成する前に事前に徹底的な自己分析をおこなうことです。まずは自分自身がどのような人間かを正しく理解していなければ、相手にアピールすることはできません。
自己分析をすることにより、自分の性格や長所、短所、大事にしている価値観などが明らかになります。自己分析とは、自分らしさとは何なのかを掘り下げていく作業といっても過言ではありません。
より具体的な自分像が見えてきたら、自分に向いている働き方や職業、自分とのマッチング度が高い業界や企業が見えてくるとともに、自己紹介カードに何を記載すれば自分の魅力をアピールできるかわかってきます。
キャリアアドバイザー
自己分析なら以前にやったから」と満足してしまうのではなく、自己紹介カードを作成する前にもう一度おこなってみましょう。
自分を紹介するべきポイントがより明確になりますよ。
効果的な自己分析方法はこちらの記事で解説しています。
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一貫性のある内容にする
自己紹介カードは、首尾一貫した内容になるよう心掛けましょう。魅力や強みを羅列してアピールしても、統一感がないと説得力に欠け、相手の心に残りにくくなります。さらに内容に矛盾があれば、情報の正確性に欠けると受け取られる恐れもあります。
同じ内容でも、言い換え表現やエピソードを加えると一貫性をもたせられる場合があるので工夫してみましょう。
・強み・・・チャレンジ精神と行動力
・趣味・・・読書
・強み・・・チャレンジ精神と追求心
・趣味・・・読書(〇×シリーズ60巻を読破しました)
一貫性を高めるうえで役立つのが、他者目線からのチェックです。自分だけでチェックした場合、意外にミスや矛盾点に気付かないものです。学校の先生や友人、家族など周囲の人に添削を頼むのも良いですが、できれば就活アドバイザーなどの専門家の目線でチェックしてもらうのが効果的です。
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応募先の企業に合わせた内容にする
複数の企業向けに自己紹介カードを準備する際に避けたいのが、どこにでも使い回しの効く統一した内容にすることです。
業種や企業、応募職種ごとにカラーがあり、学生を選考する際に注目するポイントも微妙に異なります。そのため、就活に自己紹介カードを活用するなら、多少手間はかかっても、企業ごとに異なる内容のものを用意しましょう。
ベースとなる情報は同じでも、企業ごとの違いに基づいてトーンやアピールポイントを使い分ける工夫が必要です。
キャリアアドバイザー
どういった自己紹介カードなら相手に対して説得力があり、効果的なアピールができるのか、事前に企業研究したうえで準備するのが得策です。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
自己紹介カードを渡すタイミングが説明会への参加時など就活初期の場合は、説明会で会社に関する詳細を聞く前なので情報が不足していることが多いと思います。そのようなタイミングであっても、企業に合わせた内容のカードを作成するためには、企業が求めている人物像について徹底的にリサーチすることがポイントです。
就活サイトや企業の採用ホームページには、どのように人物像が求められているか書かれています。この情報をきちんと読み込んでいないと、企業が求めていない強みをアピールしてしまう可能性もあります。たとえば、企業が求める人物像が「積極性がある人材」にもかかわらず、「サポートをすることが得意」とアピールしてしまうと、採用担当者は魅力的に感じてはくれません。
どんなに素晴らしい強みや経験を持っていても、企業が求めていないことをアピールしても好印象には繋がらなくなってしまいます。企業が採用で重視しているポイントを必ずリサーチして、自己紹介カードを作成するようにしましょう。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
自己紹介カードの作成方法
ここからは実際の作成段階で気をつけるべきポイントを紹介します。自己紹介カードは、読み手である採用担当者にとっての読みやすさ、使いやすさを第一に心掛ける必要があります。
読みやすさを重視して丁寧に書く
自己紹介カードは、採用担当者がスムーズに読み進められるよう、読みやすさを重視して丁寧に書くことが大事です。
- 視認しやすいフォントタイプやサイズを選ぶ
- 適度に改行や行間あけを入れる
- 太字強調や色分けは多用し過ぎるとかえって読みづらいので注意する
基本はパソコンのほうが読みやすいのでおすすめですが、手書きする場合は、可能なかぎり丁寧に書くよう心掛けます。ミスを防ぐために、最初に鉛筆で下書きをしてからボールペンで清書しましょう。
要点を簡潔にまとめる
自分が伝えたい情報のすべてに採用担当者が興味を持つとは限りません。そのため、だらだらと散漫に書くよりも、ポイントを押さえて、最低限の文字数でまとめるのが賢明です。そのほうが、採用担当者が内容をスピーディーに理解でき、印象に残りやすくなります。
自己紹介カードはあくまで、コミュニケーションの足掛かりにすぎないことを理解し、そこから会話が広がるように、要点のみを簡潔に伝えましょう。
サイズはA4一枚を目安にする
就活生
自己紹介カードってどのくらいの大きさでまとめればいいのですか?
という質問が多いですが、正解は「A4サイズ1枚」を目安にすることです。
話したいこと、伝えたいことが山のようにあっても、それらをすべて書き出していたら、いくらスペースがあっても足りません。自己紹介カードに網羅すべき5つの項目は紹介しましたが、該当する情報をすべて書き出すとなると、相当な数になります。
たとえば長所などはすでにエントリーシートで挙げた内容と重複している可能性もあります。より気軽な自己紹介カードだからこそ出せる事柄、本当にアピールしたい事柄だけを厳選して書くようにしましょう。
自己紹介カードのレイアウトの考え方
就活生
自己紹介カードにテンプレートのレイアウトは使わないほうがいいですか?
キャリアアドバイザー
自己紹介カードには決まった形はありません。
自分でオリジナルのレイアウトを起こしてもいいですが、テンプレートでもまったく問題はありませんよ。
デザインに自信がない場合、あるいは自分でレイアウトを作成する時間がない場合は、インターネット上で配布されている自己紹介カード用の無料テンプレートを利用する手もあります。
問題は中身ですから、デザイン職などで自分のセンスをアピールしたい場合を除き、レイアウトがテンプレートでも心配する必要はありません。
オリジナルでもテンプレートでも、以下の点を意識して作成してください。
見やすさを重視したレイアウトにする
自己紹介カードのレイアウトは、見やすさを意識したシンプルなデザインにまとめるのがポイントです。テキストも、内容に応じて文章でまとめる部分、箇条書きで記載する部分と書式を使い分ければ、わかりやすいうえに外観的にもメリハリが生まれます。
前述のとおり、自己紹介カードの作成に便利な無料テンプレートもあるので探してみましょう。スタイリッシュなテンプレートが多くあるうえに、記入したい項目を漏れなく網羅できる点でメリットがあります。
写真やイラストを使ってもOK
写真やイラストを効果的に使用すれば、よりオリジナリティの強い自己紹介カードを作成できます。テキストばかりで読みづらい、目が疲れるなどの悪い印象も避けられます。
自分のプロフィール写真やロゴ、イラストなどを自由に入れて見やすく作成してみましょう。テンプレートでも画像や素材をアップロードできるものがたくさんあります。
キャリアアドバイザー
ただし、写真やイラストは多用し過ぎるとゴチャゴチャした印象を与えます。
見やすくシンプルなレイアウトを維持するためにも、最低限の数にとどめるのが無難です。
自己紹介カードを書く際の注意点
自己紹介カードは、内容はもちろん、レイアウトの面でも、どの企業にも同じ内容を流用するのはおすすめできません。応募する企業の業種によっては、多少アレンジを加えた方が採用担当者の目を引き、選考の際に有利に働く可能性があります。
ただし、以下の点に注意するようにしましょう。
個性的すぎる内容やレイアウトは避ける
オリジナリティのある内容やレイアウトの自己紹介カードは、採用担当者の印象に残りやすいというメリットがあります。
しかし過度に個性的過ぎると、逆に場違いな印象を持たれる恐れがあるので注意しましょう。ビジネスマナーを守った簡潔で理解しやすい言葉遣いや表現で内容をまとめ、シンプルなレイアウトで見やすさを追求するほうが一般受けし、読み手の好感度も上がります。
ただし、アパレル会社、広告代理店、デザイン会社などデザイン系・アート系の企業であれば、文章表現やレイアウトの面で自分の個性を表現したほうが良い場合もあります。その場合も、どうすれば相手に自分のことを伝えられるか、じっくりと考えたうえで表現する必要があります。
キャリアアドバイザー
単に「目立つから」というだけの理由で人とは違う内容やレイアウトを使用することはおすすめできません。
空欄は残さない
自己紹介カードの見栄えの面でもう1つ気にすべきなのは、空欄を残さないという点です。
空欄を放置していると、せっかくの自己アピールの場でチャンスを放棄しているように受け取られ、志望度が低いと判断される恐れがあります。マイナスの印象につながる要素は極力排除するために、自己紹介カードの欄はすべて記入するのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
そもそも自己紹介カードは多くの場合、フォーマットに決まりがありません。
どうしても書くことがない項目であれば、欄そのものを削除して調整しましょう。
自己紹介カードの例文
自己紹介カードを作成する際、何から着手したら良いか見当がつかない場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
文系職種・理系職種それぞれに自己紹介カードの例文を紹介します。項目はそのまま踏襲するのではなく、自分をアピールできる内容を選択して作成しましょう。
文系職種
氏名:山田 花子
所属:就活大学文学部英文学科 4回生
出身地:神奈川県横浜市
生年月日:2004年1月1日
長所:積極性、即断即決
短所:せっかち
座右の銘:一期一会
趣味特技:英語・ピアノ・旅行
学生時代に力を入れたこと :
私は国際交流に興味があり、英語力を生かして外国の方々を支援するボランティアサークルに所属して活動してきました。東京オリンピック2020開催時はフィールドキャストとして競技運営のサポートに携わりました。多くのメンバーとチームワークを生かして貢献した思い出が人生の宝物となっています。
資格:
2020年3月3日 実用英語検定1級
2021年3月3日 TOEIC920点
将来のビジョン:
私は幼い頃から海外や外国に興味があり、グローバルに活躍する生き方に憧れを抱いてきました。貴社を志望したのは、商品を売る仕組みを創り出し収益に貢献するマーケティングという仕事に魅力を感じたことと、これまで培った経験と英語能力が海外の顧客や商談相手とのコミュニケーションに役立つと考えたからです。一日も早く実務を覚え、貴社と顧客の利益に貢献できる人材として成長したいと願っています。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
オリンピックでのフィールドキャストとしての経験がインパクトとして生きていますが、あえてそこにボリュームは割き過ぎず、企業でかなえたいビジョンを優先することで、効果的にアピールできています。
英語力を効果的にアピールするポイントはこちらの記事で解説しています。
関連記事
英語力の自己PRは一歩間違えると逆効果! 効果的に伝える秘訣を解説
英語力の自己PRはエピソードを交えてアピールしましょう。今回は英語力をアピールする前に知っておきたいことやアピールする際の注意点をキャリアアドバイザーが紹介します。また、英語力と併せてアピールできる強みや英語力の自己PRで盛り込むべき要素も紹介していきます。英語力をアピールしたいと思っている人は参考にしてみてください。
記事を読む
理系職種
氏名:山田 太郎
所属:就活大学文学理工学部情報科学科 4回生
出身地:千葉県浦安市
生年月日:2004年1月1日
長所:慎重さ、粘り強さ
短所:優柔不断
座右の銘:深慮遠謀
趣味特技:旅行、プログラミング
学生時代に力を入れたこと :
中学時代からプログラミングが好きで、大学では情報科学を専攻し、サイバーセキュリティを中心に学んできました。一方でいつか自分でも開発に携わってみたいと思い、学生時代はソフトウェア開発研究会に所属しました。ディベートや部長としてメンバーを率いてきた経験を通じて、相手の意見を尊重しながら、言うべきことを主張する姿勢の大切さが身についたと考えています。
資格:
2020年3月3日 実用英語検定準1級
2020年3月3日 基本情報処理技術者
2021年3月3日 TOEIC860点
将来のビジョン:
IT業界でグローバルに活躍できる人材になることを志して努力してきました。世界各地にビジネス展開しているソフトウェア会社である貴社に入社させていただいた暁には、これまで培ってきた開発への知識や国境を超えたコミュニケーション能力を生かして、チームと会社の利益に貢献できる戦力として貢献したいと考えています。将来的にはプロジェクトの上流工程に携わるITエンジニアとして業務に携わることを希望しています。
キャリアアドバイザー
ITエンジニアを志望しつつ、サークル活動を通してコミュニケーション力も磨いてきたことがわかります。
部長としてメンバーを率いたリーダーシップも期待されます。
外資系企業なら英語の自己紹介カードを用意する
外資系企業に応募する場合は、英語で記載された自己紹介カードを用意するのが得策です。
英語のコミュニケーション能力があることを入社の前提としている外資系企業も少なくないため、英語の自己紹介カードによって、抵抗なく英語を使用できることをアピールすることができます。
英語の自己紹介カード例文
Name: Hanako Yamada
Education: Shukatsu University, Tokyo
Bachelor of Arts in English Literature Expected in 2022
Birthpace: Yokohama City, Kanagawa Prefecture
Birth date: January 1st, 2004
Strength: Positiveness, Promptness of decision
Weakness: Impetuosity
Motto: Once-in-a-lifetime meeting
Hobbies: Learning English, Playing piano, Traveling
Activities:
I have been interested in international exchange and have been active in a volunteer circle that supports foreigners by making good use of my English. At the time of the Tokyo Olympics 2020, I was involved in supporting the competition management as a field cast. The experience at that time is a treasure of my life that will never be forgotten.
Qualifications:
English Language Proficiency Test 1st Grade – March 3rd, 2020
TOEIC 920 – March 3rd, 2021
Vision for The Future:
I have been interested in foreign countries since I was a child, and I have longed for a way of life that makes the world my stage. I am fascinated by the job of marketing, which creates a mechanism to sell products and contribute to profits, and I thought that the experience and English proficiency I had cultivated so far would be useful for communication with overseas customers and business partners. I hope to learn the business as soon as possible and grow as a person who can contribute to the profits of your company and customers.
自己紹介カードは作って損はない便利なツール
ESが主流になった現在、自己紹介カードは不要という見方もあります。しかし、自己紹介カードを作っておけば、採用担当者と会話する場で会話の糸口として活用することができ、自分の強みや魅力を効果的にアピールできる可能性が高まります。
自己紹介カードを準備することは、より自分自身を正確に捉えることにもつながります。ぜひ今回解説した目的やポイントを参考に、納得のいく自己紹介カードを作ってみてくださいね。
就活の裏ワザ 自己紹介カードで魅力的にアピールする方法!書く時の5つのコツを解説!【就活】
自己紹介カードって聞いたことはありますが、実物は見たことがないんですよね……。