目次
- チームワークをアピールするゼミのガクチカの作り方
- 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①】26卒 駒澤大学 自動車業界
- 【内定者例文②】26卒 大手前大学 建設業界
- 【内定者例文③】26卒 愛知学院大学 IT業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①自分の役割に言及できていない
- ②単なる「話し合い」で解決している
- ③行動の中身が抽象的すぎる
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
学生がゼミ活動をガクチカにする際、押し出す強みとしてよくあるのが「チームワーク」です。しかし、単に「みんなで仲良く頑張りました」という表面的なアピールでは、採用担当者の心には響きません。
そこでこの記事では、実際にゼミ活動を通してチームワークをアピールし、内定を獲得した26卒学生のガクチカを紹介。プロの目線から「ゼミを題材にチームワークをアピールする方法」を解説します。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
▶ゼミ経験をアピールする人が参考にしたい記事(クリックして開く)
ゼミのガクチカを作成したい人
【内定者のES公開】ガクチカ「ゼミ」テーマで高評価を得る3つの掟
ゼミの自己PRを作成したい人
内定者ESを公開! 自己PR「ゼミ」でアピールする極意を解説
チームワークをアピールするゼミのガクチカの作り方
「チームでの役割」を聞かれた際の答え方については以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
「チームでの役割」を聞かれたら? 答え方のポイントと例文を紹介
内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①】
26卒 駒澤大学 自動車業界
学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動を通じた地域活性化への取り組みです。
私たちは商店街と提携し、地域イベントへの出店を通じて若者の地域創生への関心を高める活動をおこないました。なかでも、私が主体的に取り組んだのが都内で開催された大規模な夏祭りへの出店です。
資金調達の際、ゼミ内で「どこに営業に行くか」で意見が割れ、作業が停滞する課題がありました。そこで私は、各メンバーの意見をヒアリングしたうえで、ターゲットを絞った営業リストを再構築し、チームの意思統一を図りました。
結果として、地域の方々から数百万円規模の協賛金を集めることに成功しました。
この経験から、目標達成に向けて周囲を巻き込み、主体的に協働する力を学びました。貴社でもこの力を活かして、積極的に目標に向かってチームを推進します。
キャリアアドバイザーが読み解く!外部の人を巻き込んだ「チームワーク」は高評価
チームの意見が割れた際に、「営業先リストの作成」という能動的なアクションで解決に導いたプロセスが秀逸です。ゼミのなかでどのような役割を果たしていたかが明確のため、企業に入社後も再現性の高いチームワークとして評価されます。
また、「地域の方々から数百万円規模の協賛金を集めた」と「社外の人を巻き込んだ経験」を盛り込めている点も非常に高評価です。学生同士だけで完結するのではなく、年齢や立場の異なる大人と利害調整をおこないながら一つのプロジェクトを成し遂げた経験は、入社後の業務に直結します。
このように、ゼミ×チームワークで高評価を得るには学生だけで完結せず、教授や外部の人間を巻き込んだ経験を盛り込めるとさらに魅力がアップしますよ。
「人を巻き込む力」を効果的にアピールする方法は以下の記事で詳しく解説しています。
例文5選|人を巻き込む力の自己PRで欠かせない3つの条件と伝え方
【内定者例文②】
26卒 大手前大学 建設業界
私が学生時代に力を入れたことは、地域観光をテーマにしたフリーペーパーの制作です。
ゼミ全体でこのプロジェクトに取り組み、私は施設への取材と編集の進行管理を担当しました。
制作当初、メンバー間の情報共有が不足しており、同じ施設に二重で取材依頼をしてしまうなどのミスが発生し、チームの士気が下がる課題がありました。
このままでは完成に支障が出ると考えた私は、進捗管理ツールを導入し、誰が・いつ・どこに取材をおこなうかを一目で把握できる体制を整えました。
さらに、取材で得た情報をただ共有するだけでなく、各担当者が記事を執筆する際の構成案について互いにフィードバックし合う場を週に一度設けました。
私が率先してほかのメンバーの記事の校正や事実確認を手伝うことで、チーム全体で品質を高め合う雰囲気を醸成しました。
結果として、完成したフリーペーパーは地域の方々から高い評価を受けました。貴社でもこの経験を活かして、チーム全体を俯瞰し、円滑に業務を進める仕組み作りに貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「仕組み化」によるチームへの貢献は重宝される
ゼミでチームワークをアピールする際は、チーム全体の生産性を上げるための「仕組み作り」に焦点を当てると評価されやすいです。実際の現場でも、「誰かがやってくれるだろう」という他人任せの思考からなかなか業務を改善する仕組みが確立されないことはよくあります。
そうした状況下で、誰に指示されるでもなく自ら積極的にアイデアを出し、チームの課題を解決させることができる人材は、どんな業界であっても重宝されます。
この例文では「同じ施設に二重で依頼してしまう」というゼミの課題を、「進捗管理ツールの導入」という仕組みで解決した経験をわかりやすく伝えられています。
このように仕組み作りに焦点を当てて自己PRをすることで、「入社後も課題解決に向けて率先して行動してくれそう」という印象を採用担当者に残すことができるでしょう。
【内定者例文③】
26卒 愛知学院大学 IT業界
心理学のゼミにおいて、新しい評価基準を考案するプロジェクトでリーダーを務めたことです。
約15人のメンバーを分析班、プレゼン班、質問内容作成班に分け、効率的な進行を図りました。
しかし、中盤で「仮説を立証できないデータが出る」という予期せぬ事態が発生し、分析班の手が止まり、ほかの班にも焦りが生じてチーム全体の雰囲気が悪化しました。
私はリーダーとして、ただ指示を出すのではなく、まず各班の状況と不安をヒアリングしました。そのうえで、分析班と協力してデータを再確認し、「仮説とは別の視点での発見」にテーマを切り替える提案をしました。
そして、プレゼン班や質問班を集めて全体会議を開き、この新たな方向性を共有しました。各班が連携して構成を練り直した結果、プロジェクトは無事に成功し、教授からも高い評価を受けました。
貴社に入社後も、この不測の事態においてもチームの舵を取り、メンバーの方向性を合わせる力を活かして貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!ピンチのときの「対応力」で説得力アップ
「仮説が立証できない」という挫折から、視点を切り替えることで成功に導いたという流れが採用担当者に刺さります。このようにゼミでチームワークをアピールする際は、失敗や挫折を盛り込むと説得力がアップします。
仕事をするなかで、想定外のトラブルによってプロジェクトがうまくいかないというのはよくあること。そこで萎えてしまうのではなく、新たな視点からチームの方向性を再定義した経験は、チームワークの最高のアピールになります。
多くの学生は自分の良いところばかり見せようと、失敗や挫折の経験を隠そうとしますが、これはむしろ逆効果。採用担当者は、想定外のトラブルが起きたときの「ストレス耐性」と「課題解決力」こそ高く評価することを覚えておいてください。
▶失敗や苦労した経験を伝える際に参考にしたい記事(クリックして開く)
失敗・挫折経験の伝え方を知りたい人
「失敗から学んだこと」の例文|26卒内定者の実例とNG添削!
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「今まで苦労したこと」の答え方例文! 26卒内定者の実例とNG例
「部活動で苦労したこと」の例文|26卒内定者の実例とNG添削付き!
NG例文|アドバイザー添削付き
①自分の役割に言及できていない
私が学生時代に力を入れたのは、ゼミでのグループ研究です。私たちは6人1組のチームで、企業のマーケティング戦略について研究しました。
最初はなかなか意見がまとまらず、議論が停滞することもありましたが、みんなで何度も集まって話し合いを重ねました。
その結果、少しずつ方向性が定まり、最終的には素晴らしいプレゼン資料を完成させることができました。教授からも「チームワークが良かった」と褒められました。
「みんなで頑張った」では自己PRにならない
この自己PRは「私たちは」という主語ばかりで、あなたがチームのなかでどのように貢献したのかが一切見えてきません。
企業が知りたいのは「チーム」ではなく「あなた個人」のこと。自分が具体的にどんなアクションを起こしたのかに必ず言及するようにしてください。
私が学生時代に力を入れたのは、ゼミでのグループ研究です。6人チームで取り組むなか、意見が対立し議論が停滞する課題がありました。
そこで私は、意見の食い違いを解消するため「書記兼ファシリテーター」の役割を自ら買って出ました。各メンバーの意見をホワイトボードに可視化し、対立点と共通点を整理することで、感情的な議論を建設的な話し合いへと導きました。
結果としてチームの方向性が一つにまとまり、教授からも高い評価を得るプレゼンができました。貴社に入社後もこのチームワークを活かして貢献します。
②単なる「話し合い」で解決している
ゼミでのビジネスコンテストへの参加経験です。5人でチームを組み、新規事業立案に挑みました。
しかし、メンバーのモチベーションに差があり、作業が進まない時期がありました。私はチームワークを良くするために、みんなで腹を割って話し合う場を設けました。そこでお互いの気持ちを伝え合い、改めて目標を確認し合ったことで、チームの絆が深まりました。
その後は全員が協力して作業に取り組み、無事に事業計画書を提出することができました。
「話し合い」だけでは抽象的すぎる
「話し合って解決しました」というエピソードは、採用担当者からすると「具体的に何をどう話して、どんな解決策を実行したの?」と説明不足に感じます。
学生のグループワークであれば「絆が深まって解決」でも良いかもしれませんが、仕事ではそうはいきません。課題に対して、原因をどう分析し、どのような解決策を提示したのかというプロセスが求められます。
ゼミでのビジネスコンテストにおいて、新規事業立案に取り組みました。
途中、メンバー間で作業量に偏りが生じ、チームの雰囲気が悪化しました。私は原因が「各々の得意分野とタスクが合致していないこと」だと分析し、個別の面談を実施しました。
それぞれの強みや希望をヒアリングしたうえで、リサーチ、資料作成、プレゼンなどの役割分担を根本から再構築する提案をしました。
これにより全員が主体的に取り組めるようになり、期限内に質の高い事業計画書を完成させることができました。貴社に入社後もこのチームワークを活かして貢献します。
③行動の中身が抽象的すぎる
ゼミのディベート大会で、チームの勝利に貢献したことです。
私はサブリーダーとして、チームのコミュニケーションを円滑にするよう努めました。メンバーが困っているときは積極的に声をかけてサポートし、全員が意見を言いやすい環境作りを意識しました。
結果として、私たちのチームは学内大会で優勝することができました。
抽象的な「サポート」では説得力に欠ける
「コミュニケーションを円滑にした」「環境作りをした」という言葉は、聞こえは良いですが非常に抽象的です。
具体性が欠如していると、「本当は何も特別なことはしていないのでは?」と疑われてしまいます。行動は必ず第三者があなたの行動を脳内でイメージできるレベルまで具体化しましょう。
ゼミのディベート大会で、チームの勝率向上に貢献しました。
私は、後輩メンバーが先輩に対して意見を言いづらい状況に気づきました。そこで、会議の前に匿名で意見を集めるアンケートフォームを作成し、全員のアイデアをフラットに評価する仕組みを導入しました。
また、情報収集においては、相手チームの過去の反論パターンを独自にデータベース化し、メンバーがいつでも参照できるようにしました。
こうした具体的な仕組み作りでチームを底上げし、学内大会優勝に貢献しました。貴社に入社後もこの仕組み作りによるチームワークを活かして貢献します。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!対立のなかで議論を前に進めた経験を語ろう
キャリアアドバイザー
川﨑 瑛久
プロフィールをみる学生は「揉め事を起こさずに平和に終わらせること」こそがチームワークだと勘違いしていることが多いです。しかし実際は、ビジネスの現場では意見が対立することは珍しくなく、むしろそこからより良いアイデアが生まれます。
つまり、企業が求めているチームワークとは、波風を立てない人ではなく、「意見が異なるメンバーをまとめ上げ、前に進める推進力」を持った人材です。
ゼミ活動でチームワークをアピールする場合であれば、「あなたがゼミのなかでどのような役割を担い、どうやって他者を巻き込んで成果を出したか」というプロセスを盛り込むことを意識してください。
単に「役割分担をした」「話し合った」というだけでは、あなたの強みや個性がまったく見えてきません。どうやってメンバーのモチベーションを高め、困難な状況を打破したのか。そのプロセスを自身の役割と共に明確に語ることができれば、採用に大きく近づけるでしょう。