例文付き! 吸収力の自己PRは「変化」がわかるエピソードが超重要

この記事のアドバイザー

例文付きで解説 吸収力を自己PRするなら ○○を伝えよう!

目次

  1. 吸収力は仕事で重宝される! 伝え方を工夫して就活で効果的にアピールしよう
  2. まずは意味を確認! 吸収力はさまざまな知識や技術を早く正確に習得する力
  3. 理解が早いのには理由がある! 吸収力がある人に共通する3つの特徴
  4. ①物事を俯瞰的に捉えることができる
  5. ②物事の関連性や法則を見出せる
  6. ③知らないことや指摘されたことを素直に受け入れられる
  7. 仕事上での活かし方を確認! 吸収力が自己PRに最適な3つの理由
  8. ①仕事を覚えて早く一人前になれる
  9. ②新しいアイデアや解決策を生み出せる
  10. ③スムーズにキャリアアップを実現できる
  11. 両面で理解しよう! 吸収力を自己PRする学生への企業の2つの懸念点
  12. 本当に吸収力があるのかわからない
  13. 吸収力があったとしても仕事で活かせるのか
  14. 吸収力を強みとして伝えるには「どう成長したか」のアピールが欠かせない!
  15. 例文付き! 就活で吸収力をアピールする自己PRの基本構成
  16. ①吸収力が強みであることを端的に説明する
  17. ②吸収力があると実感したエピソードを説明する
  18. ③吸収力を活かして入社後にどう活躍したいか説明する
  19. 「成長」はどう伝える? 自己PRのエピソードを組み立てる際の4つのポイント
  20. ①エピソードの場面を端的に説明する
  21. ②最初の頃にどれだけ知識や技術がなかったかを具体的に説明する
  22. ③知識や技術を習得するためにどんな工夫をしたか説明する
  23. ④工夫をした結果として通常よりも短期間で習得できたことを伝える
  24. 吸収力があることを魅力的に伝えるためのキャッチコピー例10選
  25. 吸収力を長所・短所として説明したい場合は? 一貫性のある答え方【例文付き】
  26. 長所:吸収力によってうまくいった出来事や周囲からの意見を根拠として説明する
  27. 短所:吸収力が裏目に出ないように普段から心掛けていることを説明する
  28. 具体的なエピソードを交えながら吸収力をアピールして内定に一歩近付こう

吸収力は仕事で重宝される! 伝え方を工夫して就活で効果的にアピールしよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。自己PRを作成している学生から、

「吸収力が高いのは就活でアピールになりますか? 」
「そもそも吸収力は仕事で役立ちますか? 」

といった質問をよく受けます。仕事では覚えることが多くあるため、吸収力の高さは仕事で重宝されます。しかし、ただ「吸収力が高いです」と表現するだけでは企業側に自分の魅力を伝えられないため、いくつか工夫する必要があります。

この記事では、吸収力の高さを就活の自己PRで伝える方法について解説します。キャッチコピーの例や長所・短所の答え方なども説明するので、就活で吸収力を自分のアピールポイントにしたい人はぜひ参考にしてください。

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まずは意味を確認! 吸収力はさまざまな知識や技術を早く正確に習得する力

吸収力のアピール方法について知る前に、吸収力とはそもそもどういう意味か確認しましょう。意味の認識がずれていると、就活で企業側と話が噛み合わず、自分が伝えたいことを相手に理解してもらいづらくなってしまいます。

吸収力とは
  • さまざまな知識や技術を早く正確に習得する力
  • 「物事の吸収力が高い」は「飲み込みが早い」「理解力が高い」などに言い換えられる

吸収力が高い人は、普通の人が何回も説明を受けなければ理解できないことを1回で理解できるなど、どんな物事も周囲より短い時間や少ない労力で効率的に習得することができます

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キャリアアドバイザー

言葉の意味を確認したうえで、自分の特徴を表すうえで「吸収力が高い」という表現が一番適切か、あらためて考えてみましょう。

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理解が早いのには理由がある! 吸収力がある人に共通する3つの特徴

 吸収力がある人に共通する3つの特徴
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就活生

自分は吸収力が高い方だと思いますが、選考でどのように伝えたら自分のアピールになるのかわかりません……。

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キャリアアドバイザー

それは吸収力が高い理由を自分でうまく理解できていないからかもしれませんね。吸収力が高い人に共通する特徴から自分に当てはまるものを参考にしてみましょう。

吸収力の高さを自己PRや長所として説明しようと考える学生は多いですが、なぜ周囲よりも早く物事を習得できるのか具体的に説明できる人はあまり多くありません。

説得力のある自己PRを作るためには、まず吸収力の高さを支えている、自分自身の能力の特徴を捉えることが大切です。これから解説する3つの特徴を理解して、効果的な自己PRを作成しましょう。

①物事を俯瞰的に捉えることができる

物事を俯瞰的に捉えられる人ができること
  • 目の前の出来事や問題に囚われず長期的な視点で決断できる
  • 全体の動きを把握して今自分がすべきことを考えられる

吸収力が高い人は、物事を俯瞰的に捉えられる傾向があります。新しい物事を習得する際も、最終的なゴールや全体の工程をイメージしながら一番効率的な方法を考えることができるので、周囲よりも短い時間や少ない労力で習得できるのです

就活で吸収力の高さを説明するときも、「長期的な視点」や「全体把握」の観点から、なぜ物事の飲み込みが早いのかを裏付けると説得力のある内容になりますよ。

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キャリアアドバイザー

吸収力が高い人は視野が広い傾向がありますが、これは物事を一歩引いて捉えることができるからですね。

②物事の関連性や法則を見出せる

物事の関連性や法則を見出せる人ができること
  • 複数の問題にパターンを見つけて一気に解決できる
  • 複雑な状況において要素同士の因果関係や相互関係などに気付ける

吸収力が高い人は、複数の物事から関連性や法則を見出すことも得意です。法則に気付けると、新しいことを学ぶときに多くの情報を自分が覚えやすい形で整理できるため、効率的に知識やスキルを身に付けることができます。

就活で吸収力の高さをアピールするときも、新しく学んだ知識をどのように整理して効率的に習得したのかという観点で説明すると面接官が習得の過程をイメージしやすくなり、理解力の高さをうまく伝えることができますよ

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キャリアアドバイザー

複数の要素のつながりや法則を見つけるのが苦手という人も多くいるので、この能力は自分の魅力を伝えるうえでとても役立ちますよ。

③知らないことや指摘されたことを素直に受け入れられる

自分の無知や間違いを受け入れることができる人は、正しい知識や方法を理解するきっかけもたくさんあるため、急速に成長することができます。

反対に、自分が知らないことを認めたくない人や自分の理解が正しいと考えて相手の意見を受け入れない人は、新しい知識や考えを得る機会を失い、いつまでも同じレベルで停滞してしまいます

就活で吸収力の高さをアピールするときは、自分の間違いを途中で正した経験や、新しいことを学びたいという好奇心が強いことなども一緒に説明すると、自分の吸収力の高さを具体的に裏付けることができますよ。

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キャリアアドバイザー

仕事では新しい知識やスキルに次々出会うため、それらを素直に習得しようと思えるかどうかは、キャリアアップにも大きくかかわってきますよ。

自己PRで素直さをアピールする際は、要点を押さえないとうまく伝わらない可能性が高くなります。適切に人事に強みを伝えるためにも、以下の記事も確認しておきましょう。

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仕事上での活かし方を確認! 吸収力が自己PRに最適な3つの理由

吸収力が自己PRに最適な3つの理由
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就活生

吸収力の高さは学生時代によく役立ちましたが、仕事においても活かせるものでしょうか?

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キャリアアドバイザー

高い吸収力は学生の頃だけでなく社会に出てからも役立つ能力であるため、自己PRとして最適です。ここからはその理由を3つ解説します。

就活の自己PRでは自分の特徴や能力の説明だけでなく、「それを仕事でどのように活かしたいのか」まで説明する必要があります。そのため、これから解説する内容を参考にすれば自己PRの内容を考えやすくなりますよ。

①仕事を覚えて早く一人前になれる

会社に就職すると、まずは研修やOJTなどを経験し、先輩や上司のサポートを受けながら仕事を覚えていくことになります。しかし、いつまでも先輩や上司に頼ってばかりでは会社の利益に貢献することはできません。

新人には、教えてもらったことをなるべく早く習得し、会社の一戦力として1人で仕事をこなせることが期待されています。そのため、自己PRで吸収力の高さを説明すれば、企業側から「仕事をスムーズに覚えて早く一人前になってくれそう」と期待してもらえる可能性がありますよ。

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キャリアアドバイザー

たとえば「吸収力の高さを活かして早く会社の戦力になって活躍したい」といった自己PRができますよ。

②新しいアイデアや解決策を生み出せる

どのような仕事でも、会社の利益を増やすためには、売上拡大やコスト削減などが課題になります。会社に入社した直後は今までの取り組み方を覚えることが大切ですが、入社2〜3年目などになってくると、今までよりも売上拡大やコスト削減につながる方法を考える必要が出てきます。

吸収力の高さは、このような場面で非常に役立ちます。複数の物事から関連性や法則を見出すことができるので、ほかの人が思いつかないような新しいアイデアや解決策を提案することができるのです

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キャリアアドバイザー

だからこそ自己PRで吸収力の高さを活かした課題解決経験を説明すれば、「入社後に大きな活躍をしてくれそう」というイメージにつながりやすくなりますよ。

③スムーズにキャリアアップを実現できる

会社内でキャリアアップするには、以下のように段階的にさまざまなスキルを習得したり経験を積んだりする必要があります。

キャリアアップの例
  • STEP①メンバーとして基本的な仕事を覚えて一人前になる
  • STEP②部署内の1つのチームを管理してマネジメント経験を積む
  • STEP③マネジメントスキルを磨いて部署全体の管理を担当する

吸収力が高い人は、それぞれの段階で求められるスキルや経験を次々と習得できるため、スムーズにキャリアアップすることができますよ。また、好奇心や向上心が高く、キャリアアップの過程を楽しめる人も多い傾向があります

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キャリアアドバイザー

そのため、新しい物事を習得する過程でおこなった工夫や習得を目指した動機などを説明すれば「入社後も上を目指して頑張ってくれそう」と期待してもらいやすくなりますよ。

両面で理解しよう! 吸収力を自己PRする学生への企業の2つの懸念点

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就活生

吸収力が高いことを伝えれば、企業から良い印象を持ってもらえるんですね。

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キャリアアドバイザー

ただし不十分な説明だと懸念を持たれてしまう可能性もあるので、説明の仕方には注意が必要です。

吸収力が高いことを就活の自己PRで説明するのはとても効果的ですが、ただ「吸収力が高い」と伝えるだけでは企業側に懸念を持たれてしまい、積極的に採用したいと思ってもらうことは難しいといえます。

ここからは、吸収力の高さをアピールする学生に対して企業側がどのような懸念を抱くのか、2つの観点で解説します。これらを理解して、企業側に自分の魅力を十分に伝えられる効果的な自己PRを考えましょう。

本当に吸収力があるのかわからない

吸収力は、新しいことを経験したり未知の分野を勉強したりする場面で発揮される能力のため、選考の場ですぐ証明するのは難しく、企業によっては「そもそも本当に吸収力があるのか」という懸念を持たれる可能性があります。

この懸念を持たれないようにするためには、自己PRにおいて「これまでに吸収力の高さを発揮してうまくいった経験」を具体的に説明する必要があります。過去の経験を説得力のある説明方法で伝えることができれば、企業側に自分の吸収力の高さを信じてもらうことができますよ

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キャリアアドバイザー

「吸収力が高い」という点を自己PRに選ぶ学生は少なくないため、ほかの学生との差別化を図る意味でも過去の経験を話すのは重要です。

吸収力があったとしても仕事で活かせるのか

どんなに優れた能力があっても、それが仕事の場面であまり役に立たないものであれば、就活の自己PRとしては弱くなってしまいます。そのため、そもそも吸収力をどのように仕事に活かそうとしているのか、その方向性が自社と合っているのかという懸念を抱く企業もあります。

この懸念を持たれないようにするためには、「吸収力の高さを活かして入社後にどのような活躍をしたいか」を自己PRではっきり伝えることが重要です

吸収力の高さが、会社に就職した後のキャリアビジョンやチャレンジしたい業務など自分が思い描いている未来とどのようにリンクするのかをわかりやすく説明できれば、入社後の活躍に期待してもらえ内定に一歩近付くことができますよ。

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キャリアアドバイザー

就活で自分をアピールするときは、必ず「仕事との関連性」を意識して内容を精査しましょう。

吸収力を強みとして伝えるには「どう成長したか」のアピールが欠かせない!

吸収力の高さを自己PRにする場合、これまで解説したようにまず企業側の懸念を払拭できるような説明が必要です。

また、吸収力は新しい知識やスキルを習得する力であるため、さらに効果的な内容を目指すためには「吸収力によって自分がどう成長したか」について十分説明することも大切ですよ

吸収力の高さをテーマとした自己PRに入れるべき内容
  • どのような過程で新しいことを身に付けたのか
  • どのような工夫をおこなったのか
  • 最終的にどこまで成長したのか

説明の方法やコツは以降で詳しく解説するのでぜひ参考にしてくださいね。

例文付き! 就活で吸収力をアピールする自己PRの基本構成

就活で吸収力をアピールする自己PRの基本構成
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就活生

成長の過程や結果を自己PRにまとめるときは、具体的にどうしたら良いですか?

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キャリアアドバイザー

まずは基本の構成を押さえることから始めましょう。

就活の自己PRで吸収力をアピールしたいと思ったら、自分の成長を効果的にアピールする説明が必要です。これから解説する「3段落の基本構成」を参考に、自分なりの自己PRを考えましょう。

基本構成をしっかり押さえれば、以下の例文のような自己PR文を作成できますよ。

例文

①私はコツをつかむのが得意で、新しいことを素早く吸収することができます。

②大学2年生の時、百貨店内のスーパーで初めてのアルバイトを経験しました。富裕層向けの店舗で敬語や商品知識に苦戦し、店長から指導を受ける日々でした。そこで指摘内容を復習する、接客をシミュレーションするなど自主的に改善を図りました。その結果、2週間で敬語のミスがほぼなくなって、顧客からの質問にもほとんど対応できるようになり、店長からは「1年前から働いていると思うくらい成長した」と評価をいただきました。

③この経験を活かし、貴社でも早期に業務を習得し、1年以内に基本業務を独力でおこなえるよう努めます。そして、5年以内には海外プロジェクトのリーダーを目指したいと考えています。

自己PRは、どのようなテーマであっても必須要素は共通しています。以下の記事で自己PRの王道構成を解説しているので参考にしてみてくださいね。

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①吸収力が強みであることを端的に説明する

まず最初の段落では、吸収力の高さが自分の強みであることを端的に説明しましょう。結論となる部分を先に話す「結論ファースト」を心掛けると、相手があなたの話の要旨をつかみやすくなり、自分が伝えたいことを理解してもらいやすくなります。

また、ただ「私は吸収力が高いです」と伝えるよりも「吸収力が高く〇〇ができる」といった形で具体的な内容に言い換えると、より企業側に自分の強みが伝わりやすくなりますよ

「吸収力が高い」を具体的に言い換えた例
  • コツをつかむのが得意で、新しいことを素早く吸収できる
  • 物事を俯瞰的に捉えて、何事も効率的に習得することができる
  • 必要なスキルや知識を短い期間で習得して、周囲よりも早く成長できる
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キャリアアドバイザー

結論ファーストの考え方は自己PRに限らず、志望動機や長所・短所の説明など、さまざまな場面で役に立つのでぜひ覚えてくださいね。

自己PRの書き出しで詰まってしまう人は、こちらの記事を参考にして人事を惹きつける書き出しに必要な要素を把握しましょう。

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②吸収力があると実感したエピソードを説明する

最初に結論を述べたら、次の段落では「自分は高い吸収力がある」と実感したエピソードを話しましょう。

ここで一番重要なのは、エピソード選びです。これまでの経験を振り返り、自分の理解力の高さや飲み込みの早さをわかりやすく伝えられそうなエピソードを選ぶことが大切ですよ。以下の基準を参考に選んでみることをおすすめします。

自己PRで使用するエピソードを選ぶ基準
  • 未経験や知識ゼロの状態から始めた
  • 短期間で一定の結果を出せた
  • 習得したことを数字としてわかりやすく示せる
  • 習得するために工夫したことを具体的に説明できる

具体的なエピソードの構成方法については「「成長」はどう伝える? 自己PRのエピソードを組み立てる際の4つのポイント」で説明しますね。

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キャリアアドバイザー

勉強やサークル、アルバイト、インターンシップなどの経験からいくつかエピソードの候補を出し、それぞれ実際に自己PRの内容を考えてみるとより選びやすくなりますよ。

③吸収力を活かして入社後にどう活躍したいか説明する

エピソードで吸収力の高さを裏付けしたら、最後にこの能力を活かして応募先の会社でどのように活躍したいかを説明しましょう。「会社の利益や業務効率化に貢献したい」など抽象的にまとめるのではなく、以下の要素を明確に示すと企業側に自分の入社後の活躍を具体的にイメージしてもらいやすくなりますよ。

入社後の活躍イメージの説明に必要な要素
  • 入社何年以内に
  • どんなポジションで
  • どんな業務をしたいのか

具体的なポジション名などは就活の時点でわからない場合も多いので、すべての要素を説明に入れる必要はありませんが、キャリアプランについて具体的にイメージしていることが伝わるよう、「入社何年以内に」の要素は欠かさず入れるようにしましょう

入社後の活躍イメージの例
  • 入社半年で基本の業務を習得して入社1年後には一人で案件を担当したい
  • 入社2年目でリーダーを経験して入社4年以内にマネジメントポジションに就きたい
  • 入社後に国内業務を一通り経験して5年以内に海外プロジェクトを担当したい
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新卒採用はポテンシャル重視であるため、この部分でいかに企業側に自分の入社後の成長に期待してもらえるかどうかが、選考の合否を大きく左右する可能性があります。

自己PRは書き出しだけでなく締め方も重要です。こちらの記事で適切な締め方の例を確認しましょう。

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長尾 美慧

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自己PRのテーマは「伝えやすいもの」に注目しよう

自己PRで「吸収力」をテーマにするのが難しい場合は、無理に吸収力に固執せず、ほかの特徴をテーマに選び直すことも選択肢の一つです。特徴を選ぶ際には、これまでの経験を振り返り、自分がどのように行動し、何を達成したかを考えてみましょう。

その際、大きな成功体験である必要はありません。たとえば、小さな目標を達成したり、苦手な分野に挑戦したりした経験からだとしても、あなたの努力や工夫が見えることが重要です。

企業が求めるのは結果だけでなく、その過程でどのように考え、行動したかというあなたの姿勢です。過去の経験を細かく掘り下げ、自分の魅力を伝える材料を見つけていきましょう。

「成長」はどう伝える? 自己PRのエピソードを組み立てる際の4つのポイント

自己PRのエピソードを組み立てる際の4つのポイント
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どうエピソードを組み立てたら、自分の成長や吸収力がうまく伝わるのかわかりません……。

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自分の「変化」がわかりやすい説明の仕方が重要になりますよ。

自己PRのエピソード部分では、吸収力の高さを活かしてどれくらい自分が成長したのか、変化を示すことが大切です。そのためには、これから解説する4つのポイントを押さえておく必要がありますよ。

さきほど自己PRの基本構成の説明で示した例文も、この4つのポイントを意識したエピソードが採用されています。自分のエピソードを組み立てる際の参考にしてくださいね。

例文(エピソード部分のみ)

①大学2年生の時、百貨店内のスーパーで初めてのアルバイトを経験しました。

②富裕層向けの店舗で敬語や商品知識に苦戦し、店長から一日に何度も指導を受ける日々でした。

③そこで勤務後は毎回必ず30分間の復習の時間をとり、指導された点を整理したり接客の一連の流れをシミュレーションしたりと、自主的に改善を図りました。

④その結果、2週間で敬語のミスがほぼなくなって、顧客からの質問にもほとんど対応できるようになり、店長からは「1年前から働いていると思うくらい成長した」と評価をいただきました。

①エピソードの場面を端的に説明する

エピソード部分では、まず最初に場面の説明をおこないましょう。以下の要素を入れると端的な場面説明になりますよ。

場面説明に必要な要素
  • いつ(例:大学2年生)
  • どこで(例:百貨店内のスーパー)
  • 何を(例:アルバイト)
  • どうした(例:初めて挑戦した)

特に「いつの話であるのか」はエピソードを相手に話すときに欠けてはならない要素です。自己PRに限らず志望動機などほかの部分でも必ず明確に伝えるようにしてくださいね。

また、吸収力の高さを説明するためのエピソードであるため、「初めて取り組んだ」「これまでやったことがない」などの表現を使い、それまで経験や知識がなかったと伝わるように工夫すると良いですよ

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最初の場面説明で要素が欠けてしまうと、後に続く内容の理解に大きく影響してしまうので、必要な情報を端的に説明できるよう練習しておくことをおすすめします。

②最初の頃にどれだけ知識や技術がなかったかを具体的に説明する

エピソードの場面を設定した後は、その経験において最初の頃どれくらい自分の知識や技術がなかったのかを具体的に説明しましょう。吸収力の高さを裏付けるためには、「最初はまったくできなかったが最後には完璧にできるようになった」など、最初と最後の比較が必要不可欠です。

最初と最後の差が大きければ大きいほど、その分成長したといえるため、最初の頃にどれくらいできなかったかを企業側にわかりやすく伝えられる説明が求められますよ

説明のポイント
  • 数値で示す
    (例:1時間に1回以上店長から呼び出されて個別の指導を受けた)
  • 他者からの評価や対応を入れる
    (例:アルバイトの初日に社員から「そんなにできないと困る」と言われた)
  • 当時の感情や状況を入れる
    (例:想像以上に難しいと感じて初日は泣きながら帰った)
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自分のスケジュールや日記、SNSなどを見返すと、当時どのような状況だったか思い出しやすくなるのでおすすめです。

③知識や技術を習得するためにどんな工夫をしたか説明する

最初の頃の状況を説明した後は「状況を改善するためにどんな工夫をして知識や技術を身に付けたか」を説明しましょう。

ここで大切なのは、工夫の説明を「多くの時間や労力をかけた」で終わらせないことです。吸収力の高さを示すためには、新しい物事をどのように「効率的に」習得したのかという点にフォーカスする必要があります

工夫したことの例
  • その日に学んだ知識を自分が理解しやすい形に整理し直した
  • アルバイトで、自分の業務の前後にどのような作業があるのかを確認した

工夫したことをどのように説明したら良いか悩んだときは、前に解説した「理解が早いのには理由がある! 吸収力がある人に共通する3つの特徴」に立ち戻ると、なぜ物事を効率的に習得できるのか背景を思い出すことができて説明の仕方を考えやすくなりますよ。

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多くの時間や労力をかけたから物事を習得できたという場合は、「吸収力が高い」というよりも「努力家である」という説明のほうが適切かもしれません。

④工夫をした結果として通常よりも短期間で習得できたことを伝える

どのような工夫をしたか説明したら、最後にその結果として通常よりも短期間で習得できたことを説明しましょう。吸収力の高さを示すには、どれくらい早く習得できたかを数値や周囲からの反応などを踏まえて具体的に伝えることが大切です。

説明のポイント
  • 習得に平均的にかかる期間と自分がかけた期間を示す
    (例:通常は3カ月くらいかかるところを1カ月で終わらせた)
  • 周囲からもらった高い評価や反応を入れる
    (例:先輩から「飲み込みが早いね。普通はあと1カ月くらいはかかるよ」と評価してもらえた)

ここで重要なのは、「普通の人はどれくらいかかるのか」を忘れずに説明することです。自己PRを聞く面接官は、あなたが習得したことがどれくらい難しいのか詳しく知らないため、ただ「普通よりも短い時間で身に付けた」と説明しても、本当に吸収力が高いのかどうか判断できません。

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面接官があなたの吸収力の高さを具体的にイメージできるよう、エピソードの説明は細かな部分までこだわりましょう。

塩田 健斗

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自己PRが完成した後は必ず「エピソードに再現性があるか」をチェックしよう

完成した自己PRが、企業に自分の魅力や特性をしっかり伝えられるかどうかを確認するためには、いくつかの観点でチェックすることが大切です。

まず、「エピソードに再現性があるか」を見直しましょう。再現性とは、自己PRで語った行動や成果が、入社後の業務でも活かせるかどうかという点です。たとえば、チームで協力しながら成果を出した経験があるなら、それが新しい環境でも発揮できるかを考えます。

また、一貫性も重要です。自己PRの内容が、履歴書や他のエピソードと矛盾していないかを確認しましょう。さらに、面接官が納得しやすいように、数字や具体的な例を用いて説得力を高める工夫も心掛けましょう。

吸収力があることを魅力的に伝えるためのキャッチコピー例10選

就活では、応募先の企業から自分自身の強みに関するキャッチコピーを求められることもあります。吸収力の高さをテーマにキャッチコピーを考えるときは、以下の例のように「成長」「挑戦」「環境への適応」といった観点から考えると良いフレーズに仕上げられますよ

習得や成長の早さにフォーカスしたキャッチコピー
  • 「知識やスキルを急速に吸収して人より3倍早く成長するスポンジ人間」
  • 「飲み込みが早く圧倒的なスピードでビリからトップになった下剋上経験者」
  • 「どんなこともコツをいち早くつかんで習得してしまう要領の塊」
新しいことに挑戦する姿勢にフォーカスしたキャッチコピー
  • 「新しいことに次々取り組み多方面のスキルを身に付けた万能人間」
  • 「未経験分野にも臆さずトライして素早く習得するチャレンジャー」
  • 「知らない世界に飛び込んで知識を増やすことが生きがいの挑戦大好き人間」
  • 「学習と挑戦を繰り返して自分の限界を更新し続ける未来創造人」
環境への適応の早さにフォーカスしたキャッチコピー
  • 「理解力の高さでどんな環境でもすぐ適応するカメレオン人間」
  • 「トラブルも自分の成長エネルギーに変えてレベルアップするポジティブ人間」
  • 「環境の変化に合わせて自分をアップデートできる柔軟性抜群人間」

キャッチコピーを作成する方法やコツなどについて、詳しくは以下の記事で解説しています。併せて参考にしてくださいね。

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合格率が上がる自己PR〜キャッチフレーズ編〜作成手順や例文20選

堀内 康太郎

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自分のインパクトを残すためにもキャッチコピーは積極的に活用しよう

キャッチコピーを活用することは、多くの応募者の中で自分の存在感を際立たせるために非常に有効な方法です。企業側は多くの応募者と面接をおこなうため、印象に残らない応募者は次第に埋もれてしまいがちです。

そこで、「インパクトのあるキャッチコピー」を用いることで、面接官の記憶に自分の特徴を刻むことができます。キャッチコピーを作成する際には、自分の長所や特性を短くまとめ、聞いた人が「なるほど」と納得するようなフレーズを目指しましょう。

企業から明確に求められなくても、自分の魅力を伝える手段として、キャッチコピーを積極的に活用してみましょう。

吸収力を長所・短所として説明したい場合は? 一貫性のある答え方【例文付き】

吸収力を長所・短所として説明する場合の答え方
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就活生

吸収力の高さが自分の長所だと思っているのですが、短所はどう説明したら良いでしょうか?

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キャリアアドバイザー

「長所と短所は表裏一体であると考える」と説明しやすくなりますよ。

就活では、自分の長所・短所の説明を求められることがあります。長所と短所は表裏一体なので、吸収力の高さを自分の長所とする場合、短所は吸収力が高いからこそ裏目に出てしまうことを説明しましょう。たとえば以下のような説明がイメージになります。

具体的な内容は以降で解説するので、吸収力をテーマにした自分なりの長所・短所の説明を考えたいと思ったときに参考にしてくださいね。

吸収力をテーマとした長所・短所の例

私の長所は、物事の吸収力が高いことです。説明された内容は一度で理解できることが多く、周囲からも成長スピードが早いとよく言われます。はじめてのアルバイトでも最初の1週間で対応方法をマスターしました。

一方、あらゆるテーマの物事を広く吸収しようとするため、一つの分野について学びが深まらない点は短所だと思っています。そのため現在は最終的なゴールをイメージし、目的意識を持ったインプットを心掛けています。

長所を短所に、短所を長所に言い換えるイメージが湧かない人は、以下の記事がおすすめです。

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例文20選|短所を長所に置き換えることで回答に説得力が生まれる!

長所:吸収力によってうまくいった出来事や周囲からの意見を根拠として説明する

長所の説明の構成
  • ①自分の長所(「私の長所は〇〇」)
  • ②長所があるからできること・得意なこと(「〇〇できることが多い」)
  • ③周りからの意見(「周りからも〇〇だとよく言われる」)
  • ④長所によってうまくいった出来事(「(長所がうまく働いて)〇〇できた」)

長所を説明するときは、まず結論ファーストで「私の長所は吸収力の高さである」と自分の
長所を端的に答えましょう。「説明された内容を一度で理解できる」など長所によって自分ができることも説明すると、企業側に自分の長所をイメージしてもらいやすくなりますよ。

そして最後に、長所の裏付けとして、周りからの意見や長所によってうまくいった出来事などを補足的に説明に加えれば説得力が増します

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キャリアアドバイザー

長所の説明と自己PRの内容が似てしまうケースがよくあります。長所は単純に自分が得意なこと、自己PRは自分の長所やキャリアプランなどを含めた入社後の活躍イメージを伝えると理解しておきましょう。

短所:吸収力が裏目に出ないように普段から心掛けていることを説明する

短所の説明の構成
  • ①自分の短所(「(長所の裏返しで)〇〇の点は自分で短所だと思っている」)
  • ②裏目に出ないように心掛けていること(「そのため〇〇を心掛けている」)

自分の短所は、長所が裏目に出てしまうときを想像すると考えやすくなります。長所があるからこその悩みを自分の短所とし、普段気を付けていることとセットで解説すると、改善の姿勢が伝わって好印象につながりやすくなりますよ

吸収力が高い裏返しとしての短所(普段の対策)
  • 一つの分野の学びが深まらない(目的意識を持ってインプットする)
  • 周りの考えに納得してしまい自分の意見が主張できない(議論の場では先に自分の意見を言う)

長所と短所の答え方については以下の記事で詳しく解説しています。併せて確認してみてくださいね。

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高橋 宙

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自己PRと長所は使い分けることでより効果的に自分をアピールできる

自己PRと長所の説明は似てしまいがちですが、より効果的に自分をアピールするためには、両者を区別することが大切ですよ。

自己PRの目的は、これまでの経験や行動を基に、自分がどのように企業に貢献できるかを具体的に伝えることです。これまでの経験や行動から、自分が新しい環境でどう活躍できるかを具体的なエピソードを用いて説明するようにしましょう。

一方長所は、もっと広い意味で自分の性格や能力、資質のなかでどの部分が特に優れているかを示すものです。自己PRとできるだけ内容が重複せず、補完し合うような関係になるように工夫すると良いでしょう。

具体的なエピソードを交えながら吸収力をアピールして内定に一歩近付こう

この記事では、物事の吸収力の高さを就活のアピールにつなげる方法について解説しました。吸収力の高さは目に見てわかるような特徴ではないため、過去のエピソードを交えて企業側に具体的なイメージを持ってもらうことが重要になります。

吸収力が高い人は、仕事を早く覚えられたり新しいアイデアを提案できたりと、職場での大きな活躍が期待できるため、この能力を最大限アピールして内定に一歩近付けましょう。

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