目次
- 無遅刻無欠席は就活で有効なアピールになる
- 無遅刻無欠席の事実ではなく自分の人柄を伝えよう
- 選考で無遅刻無欠席をアピールできる場面
- ①自己PR・長所
- ②学生時代に頑張ったこと
- 無遅刻無欠席からアピールできる4つの強み
- ①真面目さ
- ②自己管理能力の高さ
- ③継続力
- ④責任感
- 無遅刻無欠席のアピールで伝えるべき5つの内容
- ①無遅刻無欠席を目指した理由
- ②無遅刻無欠席のために努力した点
- ③無遅刻無欠席で得られた成果
- ④無遅刻無欠席の経験からわかる強みや学び
- ⑤無遅刻無欠席の経験を入社後どう活かせるか
- 無遅刻無欠席をアピールするときの注意点
- 体調が悪くても出席した経験はNG
- 高校以前ではなく大学以降の出席状況をアピールする
- 【自己PR】無遅刻無欠席をアピールする例文4選
- ①真面目さ
- ②自己管理能力の高さ
- ③継続力
- ④責任感
- 【ガクチカ】無遅刻無欠席をアピールする例文2選
- ①大学の授業
- ②中学校~大学
- 無遅刻無欠席を最大限に活かして人柄をアピールしよう
無遅刻無欠席は就活で有効なアピールになる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から、
「就活で無遅刻無欠席はアピール材料になるのでしょうか」
「無遅刻無欠席のアピール方法がわかりません」
といった悩みが寄せられています。無遅刻無欠席をアピールしたいと考えていても、面接で伝えていいことなのかと悩んでいる人は多いようです。
無遅刻無欠席も立派なアピールポイントの1つなのですが、伝え方を少し工夫する必要があります。そのままアピールしても高評価にはつながりにくいため、伝え方のコツや伝えるべき内容を理解しましょう。
そこで今回は、無遅刻無欠席を選考でアピールする際に、他の学生と差をつけるためのポイントや具体的なアピール方法を例文付きで解説します。
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無遅刻無欠席の事実ではなく自分の人柄を伝えよう
就活生
キャリアアドバイザー
そうですね。すばらしいことだと思いますよ。しかし、ただ事実を伝えるだけでは印象には残りにくいかもしれません。
無遅刻無欠席は十分優れた実績なのですが、それを前提にしている社会では、当たり前のことだと思われてしまう場合があリます。
そのため無遅刻無欠席をアピールするときは、事実ではなく、自分の人柄を伝えることに重点を置くと良いでしょう。無遅刻無欠席から得たことや、努力したことなどに話を広げ、自分がどういった人間なのか知ってもらえるような回答を心がけてください。
選考では志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったことなど、さまざまな質問をされますが、どの質問でも企業が最も知りたがっているのは学生の人柄です。
選考で無遅刻無欠席をアピールできる場面
- 自己PR・長所
無遅刻無欠席を達成するためにおこなった努力や工夫をアピール - 学生時代に頑張ったこと
なぜ無遅刻無欠席を目指したのか、どのように頑張ったのかをアピール
無遅刻無欠席をうまくアピールにつなげていくためにも、まずは選考のどんな場面で活用できるのか確かめておきましょう。場面によって、アピールするポイントを変えると効果的です。
①自己PR・長所
無遅刻無欠席は、自分の良さを売り込む「自己PR」はもちろん、自分の強みを伝える「長所」でもアピールできる実績です。
無遅刻無欠席を貫いた強い意志と頑丈な身体をアピールすることで、企業に長く貢献できる人材だと採用担当者に印象付けられます。
無遅刻無欠席を達成するためには数多くの努力が必要であり、無遅刻無欠席はそうした努力を継続して続けたことの成果といえます。
他の長所や自己PRと同様に、成果を出すためにおこなった努力や工夫は、選考で大きなアピール材料になります。無遅刻無欠席を続けてきた中で、自分なりにした工夫や苦労を詳しく伝えましょう。
- 栄養バランスが整った食生活を心掛けて体調管理を徹底した
- 毎日夜12時までには就寝して早寝早起きを心掛けた
- 毎月アルバイトとサークル、学業それぞれの計画を立ててスケジュール管理を徹底した
魅力的な自己PRの作り方についてはこちらの記事で確認してください。
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長所のアピール方法はこちらの記事を参考にしましょう。
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②学生時代に頑張ったこと
「学生時代に頑張ったこと」といえば部活動や学業をイメージしがちですが、無遅刻無欠席をテーマにすることも可能です。遅刻する人や、体調管理が不十分でよく病欠する人も多い中、無遅刻無欠席を貫いた姿勢からは真面目さや責任感の高さといった強みが読み取れます。
無遅刻無欠席を学生時代に頑張ったこととして伝える際は、「どんな工夫をしたのか」「なぜ目標にしたのか」の2点を意識しましょう。無遅刻無欠席は誰にでも達成できることではありませんが、「たまたま達成できた」だけの回答では十分なアピールになりません。
取り組みから自分の人柄や価値観を知ってもらえるよう、無遅刻無欠席達成までの過程や努力を伝えましょう。
キャリアアドバイザー
「苦手な科目を克服するため」「大学から最大限の学びを得るため」など、学業と絡めた目標にすると、与えられた環境の中で努力ができる人であることや、自分で定めた目標のために努力する人物であることをアピールできますね。
学生時代に打ち込んだことの伝え方はこちらの記事を参考にしてください。
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エントリーシート(ES)に書く内容は、アルバイトでもサークルでも趣味でもどんな内容でもいいと言われています。大切なことは、既述の通り取り組みにおけるプロセスをわかりやすく書くことだからです。プロセスにおいて発揮された強みや方法を、入社後に再現できると思わせられるかがポイントです。
たとえば「カフェのアルバイトでメニュー提案をして売り上げ向上につなげた」というエピソードを書いた人が2人いたとしても、「みんなで楽しくアイディア出しをおこなった」場合と「過去の売り上げデータを黙々と分析した」人では、浮かび上がる人物像が異なるのではないでしょうか。
無遅刻無欠席をアピールすることはまったく問題ありませんし、その点で悩み続けるのはもったいないです。それよりも一歩踏み込んで、「なぜそれが実現できたのか」「どう頑張ったのか」を具体的なエピソードとして考えてください。理由やプロセスは、どの質問に対しても説得力のある回答をするために必要なので、ここまで考える癖をつけておいてくださいね。
無遅刻無欠席からアピールできる4つの強み
無遅刻無欠席からアピールできる強みは複数ありますが、職種や企業によって主張すべきポイントは異なります。
企業風土や実際の業務に役立つような強みであればより大きなアピールにつながります。企業研究や求められる人物像の理解をしっかりとおこなったうえでアピールする強みを考えていきましょう。
①真面目さ
誰にでも疲れているときや気分が乗らないときはあるものです。そんなときにも自分に甘えず、無遅刻無欠席を貫いた姿勢からは真面目さをアピールできます。真面目さはどんな業種でもアピールポイントになる強みです。入社後にどんな形で真面目さを発揮できるのか詳しく伝えましょう。
ただし、真面目さは非常に抽象的な言葉である点に注意が必要です。一般的には勤勉さや誠実さを意味しますが、「真面目」という言葉だけではどんな特徴の真面目さなのかがわかりません。
そのため無遅刻無欠席から真面目さをアピールする場合は、自分がどのような真面目さを持っているのか深堀りしてアピールしてください。具体的に理解してもらえるよう、別の言葉に言い換えてアピールするのも効果的です。
- コツコツ努力できる
- 何事も最後までやり遂げる
- 誠実
- 几帳面
- 手を抜かない
真面目さを自己PRするときのコツについてこちらの記事で解説しています。
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②自己管理能力の高さ
無遅刻無欠席を達成するには体調管理はもちろん、学業とアルバイトなど他のことと両立しながら決められた時間をきちんと守るスケジュール管理が欠かせません。
生活習慣が乱れがちな大学生活でも無遅刻無欠席を貫いたということは、だらしない暮らしぶりにならないよう普段から心がけていることのアピールにもなります。
特に、時間やスケジュール管理の徹底が求められる業種や、正確性が求められる業種などで自己管理能力の高い人物として無遅刻無欠席が評価されやすい傾向にあります。
- 金融業
- 情報通信業
- 製造業
自己管理能力は計画性とも結びつけることができます。計画性の自己PR方法はこちらの記事で解説しています。
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③継続力
無遅刻無欠席を長く続けるためには、諦めずに頑張ろうという姿勢を貫く強い意志が不可欠です。「中学校から大学まで無遅刻無欠席を貫いた」といったエピソードからは継続力をアピールできるでしょう。
継続力をアピールするときは、「ただ長く続けた」だけのエピソードで終わらないようにするのがポイントです。明確な目的を持って続けたと理解してもらえるよう、無遅刻無欠席を達成できた理由や苦労したエピソードなどを伝えましょう。
特に、達成すべきノルマが設定されている業種や、深い分析が必要な職種などで継続力が評価されやすい傾向にあります。
- 営業職
- 販売職
- 研究職
- 開発職
継続力を自己PRするときの注意点についてこちらの記事で確認しておきましょう。
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④責任感
「今日は学校に行きたくない」と思う日があっても休まず学校に通い続ける姿勢からは、責任感の強さをアピールできます。特に、クラス内や部活内で何かしらの役割を持っており、その役割を果たすために無遅刻無欠席を貫いたという人は、責任感のアピールにつなげるのがおすすめです。
その他、アルバイトなどの学生生活以外の活動で無遅刻無欠席を達成していれば、仕事への意欲や責任感をアピールできるでしょう。
中でも、大きな額のお金を取り扱う業種や、人の命にかかわるような業種などで責任感が強い人物が評価されやすい傾向にあります。
- 金融業
- インフラ業
- 建設業
- 不動産業
- サービス業
責任感を上手にアピールするための例文はこちらの記事で確認してください。
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無遅刻無欠席のアピールで伝えるべき5つの内容
ただ単に無遅刻無欠席を達成した事実だけを伝えても、高評価にはつながりません。工夫なしではアピールになりにくいと理解したうえで、魅力的な人材だと評価してもらえる回答に仕上げていくことが大切です。そこで重要となるのがこれから紹介する5つの内容です。
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①無遅刻無欠席を目指した理由
まずは無遅刻無欠席を目指した理由を伝えましょう。
「工夫や努力さえしっかりと伝えれば、理由はあまり重要ではないのでは」と考える人も中にはいるかもしれません。しかし、無遅刻無欠席という目標を設定した理由は、その人の価値観が最も表れる部分です。
たとえば、「部活動の部長の役割をきちんと果たすため、休まず通い続けた」という理由からは、「自分の役割に責任感を持つ人」といった人間性がイメージできますよね。
このように目標を設定した理由からは、自分の価値観を伝えられます。自分がどのような人間なのか知ってもらうために、まずは無遅刻無欠席を目指した理由を伝えてください。
- ゼミ長の役割を果たすため、無遅刻無欠席を貫きました
- 大学という機会から最大限の結果を得るために、無遅刻無欠席を目指しました
- 学生時代を通して何かひとつをやり遂げるため、無遅刻無欠席を心掛けました
②無遅刻無欠席のために努力した点
「私は大学で無遅刻無欠席を貫きました」だけではアピールとして弱いため、その目標のための工夫や努力した点を伝えなければなりません。
どんな形で努力をしたのか、どのような苦労があったのか知ってもらえるよう、過去のエピソードを交えながら伝えましょう。
エピソードを伝える際は、そのときの自分が感じたことや苦労したことなどを詳しく説明するのがポイントです。過去の出来事を淡々と話すだけではあなたの努力が伝わりづらいため、当時の自分の状況を詳しく伝えましょう。
- 健康を維持するため、週に3日の朝のランニングを習慣にしました。最初は体力がなく、何度もへこたれそうになりましたが、「今月できたら焼き肉を食べる」など自分で目先の目標を作って努力を続けました
- 試合前は授業を休んで練習する部員も多くいましたが、私は筋トレやイメージトレーニングなど家でもできることは自宅で自主練習としておこない、学校の無遅刻無欠席と部活のレギュラーを維持しました
③無遅刻無欠席で得られた成果
無遅刻無欠席で得られた成果があれば積極的にアピールしましょう。
「たまたま無遅刻無欠席だっただけ」と考えている人も、自分で気づけていないだけで必ず何かしらの成果があるはずです。
無遅刻無欠席を達成したことで自分がどのように成長したのかを振り返り、得られた成果を考えてみてください。
また、得られた成果は必ずしも大きな成果である必要はありません。「成績アップ」などのありきたりなエピソードでも問題ないので、そのような経験の中で自分がどう頑張ってきたのかをアピールしていきましょう。
- 毎日万全の体調で授業に臨めたので、思った以上の成績アップにつながりました
- 無遅刻無欠席で努力したおかげで、研究成果を出すことができました
面接で学業をアピールするときのポイントはこちらの記事で確認してください。
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周囲への良い影響は積極的にアピールしよう
無遅刻無欠席が周囲へ良い影響を及ぼしたのであれば、どのような影響を与えたか、自分がどう貢献したのかをアピールしましょう。
周囲へ良い影響を及ぼしたエピソードは、個人的に努力して成果を得たエピソードよりも説得力が増します。
- アルバイトで無遅刻無欠勤を心がけた結果、自分の心がけが他の従業員にも浸透し、職場全体の遅刻数減少につながりました
- 副部長として無遅刻無欠席で部活動の練習に励んだ結果、部員からの信頼が高まり部全体の一体感が生まれました
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
無遅刻無欠席で得られた成果、と言われると「そこまで大層なことはしていない」と尻込みしてしまう人がいるかもしれません。しかし、この部分は非常に重要な箇所になってきます。働き始めると、プロセスだけではなく結果も等しく求められるようになります。当然ながら、利益を出さなければ企業の経営を継続させることは難しいからです。
そのため、単に「無遅刻無欠席をしました」だけではある種の自己満足に留まってしまい、企業からすると、働き始めた場合にはそこからどのような貢献をしてくれるのだろうか、という疑問が残ります。
無遅刻無欠席は一日で成果が見えるようなエピソードではありません。だからこそどうしても自分では気が付きにくいかもしれませんので、家族や友人など周囲にアドバイスをもらうなどをして、ぜひ自分なりの成果を丁寧に伝えましょう。
④無遅刻無欠席の経験からわかる強みや学び
無遅刻無欠席をアピールするときは、その経験から学んだことについても言及しましょう。
過去の経験から何を学び、どのように成長したのかを伝えることで、経験から学んで成長していける人間なのだとアピールできます。
- 無遅刻無欠席をやり遂げたことにより、意志が弱いと感じていた自分に自信がつき、「成せば成る」という前向きな考えが持てるようになりました
- 無遅刻無欠席を達成した経験から、長くチームに貢献していくためには、しっかりとした体調管理と時間管理が不可欠だと学びました
⑤無遅刻無欠席の経験を入社後どう活かせるか
最後に、無遅刻無欠席の経験を入社後どう活かせるのかを伝えましょう。無遅刻無欠席がいくら優れた実績であっても、その経験を入社後に活かせなければ企業へのアピールにはなりません。
自分がどのような形で企業に貢献していける人材なのか知ってもらうために、経験の活かし方を伝えてください。
経験を企業の特色に関連させながらアピールできると、あなたが入社後に活躍するイメージを持ってもらいやすくなります。
キャリアアドバイザー
たとえば、若手のときから大きな仕事を任される企業であれば「責任感」、コツコツと努力をすることでスキルアップを望める企業であれば「継続力」といったように、志望する企業が求めていることも考慮しながら将来のビジョンを伝えましょう。
無遅刻無欠席をアピールするときの注意点
無遅刻無欠席は選考でのアピール材料にできる実績ですが、伝え方によってはマイナスの印象につながる可能性もあります。
伝え方ひとつで評価が下がってしまうのは非常にもったいないことですから、アピールするときの注意点をきちんと理解しておきましょう。
体調が悪くても出席した経験はNG
しっかりと体調管理をしたうえで無遅刻無欠席を達成したのであれば、アピール材料にできますが、体調が悪い中でも無理して出席し、達成した経験はNGです。たとえ無遅刻無欠席だとしても、マイナスの印象につながります。
風邪を引いて38度の熱が出ても、自分で決めたことなのできちんと授業に出席しました
社会では無遅刻無欠席が当たり前とされているとはいえ、体調不良に関しては「他人に病気をうつすリスクを考えたら、体調が悪いときは休むべき」と考える企業がほとんどです。
「体調が悪くても無理に出席した」というエピソードは、周りへの影響を考えない自分勝手な性格として捉えられる可能性があるため注意してください。
高校以前ではなく大学以降の出席状況をアピールする
「高校3年間、無遅刻無欠席を貫いた」といった伝え方は、「大学時代は無遅刻無欠席ではなかったのか」という疑問を持たれてしまうため、高校以前の出席状況をメインでアピールするのは避けたほうが無難です。
また、体調が悪くなければ当然出席する高校までと異なり、大学での無遅刻無欠席はより本人の意志によるところが大きくなります。高校以前の話はあくまでも補足情報として扱い、大学以降の出席状況をアピールしましょう。
・「小学校から高校まで無遅刻無欠席を貫きました」
・「高校の部活動の練習で無遅刻無欠席を貫きました」
・「小学校から大学まで無遅刻無欠席を続けています」
・「大学に入学してから無遅刻無欠席を継続しています」
キャリアアドバイザー
例のように無遅刻無欠席を現在まで続けている場合は、高校以前の出席状況も合わせて伝えながらアピールしましょう。長年無遅刻無欠席を続けているエピソードからは、より高い継続力や自己管理能力をアピールできます。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
近年ではフレックスタイムや在宅勤務を活用する企業も少しずつ増えてきました。フレックスタイムは、自分で働く時間を決めて成果を出していくことが求められるため、無遅刻無欠席のエピソードがあまりポジティブに働かないリスクもあることを覚えておきましょう。
たとえば、まとめの部分で「今後も時間通りに働くことを徹底していきたい」という文言を入れたとしても、フレックスタイム制を導入している企業にとってはそもそも「定時」という概念が希薄なためなかなか響きにくいです。
反対に、「こちらから守るべき時間を決めてあげなければ主体的に行動できない人かもしれない」というネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。こうした企業に対しては、自己管理能力が高いことなどに着目をして無遅刻無欠席をアピールできるといいでしょう。
【自己PR】無遅刻無欠席をアピールする例文4選
無遅刻無欠席を自己PRで伝える際の例文を、アピールする強みごとに4つ用意しました。
自分が最もアピールしたい強みと、企業が求めている強みの両方を正しく理解したうえで、回答を考えていきましょう。
無遅刻無欠席に限らない自己PRの例文はこちらで紹介しています。
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①真面目さ
私の強みはコツコツと努力できる真面目さです。小学校から大学まで、一度も学校を休まず無遅刻無欠席を続けてきました。
初めは特に意識もせず無遅刻無欠席が続いていただけなのですが、小学校6年間の皆勤賞を貰って以来1つの目標になり、正しい生活習慣を人一倍心がけながら体調管理をしてきました。
特に大学生になって自炊を始めてからは、食事の栄養バランスに興味が湧き、料理と同時に栄養学の勉強も始めました。平日・休日かかわらず毎日早寝早起きを続けていること、バランスの良い食生活を心がけていることが、健康の維持につながっています。
周囲と比べて真面目過ぎるかな、と思うこともありましたが、ここまで無遅刻無欠席を継続してこられたことで、真面目さを自分の強みと捉え、自信につなげることができています。
社会に出てからも生活習慣を乱さず健康を維持することはもちろん、目標に向けて自分がやるべきことを真面目にコツコツ積み重ねていくことで成果を出していきたいです。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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キャリアアドバイザー
無遅刻無欠席から真面目さをアピールする例文です。抽象的な表現である真面目さに、「コツコツ努力できる」という情報を補足して具体性を持たせている点が良いですね。「自炊しながら栄養学の勉強もしている」というエピソードからは、几帳面な人間性も読み取れます。
②自己管理能力の高さ
私の強みは自己管理能力の高さです。週4日のカフェのアルバイトを一度も遅刻・欠勤することなく2年間続けています。
無遅刻無欠勤を意識するようになったのは、同僚が急な体調不良で数日間欠勤し、とても忙しい職場を経験したことがきっかけです。私の職場はそれほど従業員が多くなく、余剰が出ないようシフトが考えられていたため、1人でも欠けると他のメンバーにかなり負担がかかるような環境でした。
急に誰かが数日間欠勤してしまうと、他の従業員にはもちろん、お客様にも迷惑をかけてしまうとこの経験を通して学びました。そのため私は体調管理も仕事のうちと考え、働くうえで無遅刻無欠勤を重視しています。
無遅刻無欠席を継続するために早寝早起きなどを心掛けるうちに、仕事への責任感も強まったと実感しています。生活習慣の乱れが原因で体調を崩し、同僚やお客様に迷惑をかけないよう入社後も自己管理を徹底したいです。
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無遅刻無欠勤から自己管理能力の高さをアピールする例文です。目指した理由の部分が非常に具体的なので、なぜ無遅刻無欠勤を大切にしているのかがよく伝わりますね。
③継続力
私の強みは継続力です。小学校の頃、風邪をひきやすく、学校を休むことも多かった私に、父が「体力づくりのために一緒にランニングをしよう」と提案してくれて以来、現在に至るまで週に3回のランニングを欠かさず続けています。
当時は朝が苦手なうえ、すぐ疲れてしまって大変だったのですが、徐々に体力がついていく楽しさと、朝日を浴びながら走る気持ちよさに魅力を感じ、いつしかランニングが1つの趣味になりました。
ランニングを習慣にしたおかげかこれまでに大きく体調を崩したことはなく、中学校から大学まで無遅刻無欠席を続けています。この経験から、継続することで自分の弱点をも克服することができることを学びました。
社会に出てからも週に3回のランニングを継続し、しっかり体調とストレスを管理して長く企業に貢献していくつもりです。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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キャリアアドバイザー
継続力をアピールする中で、成果として無遅刻無欠席に触れた例文です。「父の提案でランニングを始めた」というエピソードが回答に説得力を持たせていますね。
④責任感
私の強みは責任感の強さです。大学ではよりチームに貢献しようと部長を務めました。
私はそれほど野球がうまくなく、プレーでチームを引っ張る能力がなかったため、その代わりに部長として誰よりも熱心に部活動に参加することを心掛けました。その分わかりやすい例として、練習や試合には無遅刻無欠席を貫きました。
チームをぐいぐいと引っ張っていくタイプの部長ではありませんでしたが、地道に自分なりの努力を続けた結果、部員から信頼を得ることができ、引退の際にはメンバーから多くの感謝の声をもらうことができました。
御社に入社した際にも周囲の気持ちに寄り添い、どんな仕事にも責任感を持って取り組んでいきたいと思います。
※この例文は自己PR作成ツールで作成しました。
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キャリアアドバイザー
部活動で無遅刻無欠勤を貫いた経験から、責任感の高さをアピールする例文です。個人の成果だけでなく、周りへの好影響も合わせてアピールできていますね。この学生は「縁の下の力持ち」タイプのリーダーだと想像できます。
縁の下の力持ちをアピールしたい人はこちらの記事も参考にしましょう。
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【ガクチカ】無遅刻無欠席をアピールする例文2選
無遅刻無欠席をガクチカで伝える際の例文を、パターンごとに2つ用意しました。
無遅刻無欠席を達成するための頑張りを相手に理解してもらえるよう、そこに至るまでの努力や工夫を詳しく伝えましょう。
①大学の授業
私が学生時代に頑張ったのは大学の授業です。すべての授業を無遅刻無欠席で受講し、9割以上の講座でS評価を得られました。
「大学時代は勉強に専念できる最後のチャンスだ」と思い、何よりもまず学業最優先で取り組むことを決意しました。そのために私が心がけたのが規則正しい生活と体調管理です。
予定がある日も夜の11時までには帰宅する、休日でも平日と同じ時間に起きる、の2点を習慣化しました。その結果、毎日万全の体調で授業に臨むことができ、高い集中力を持って学習に取り組めたので、あらゆる講座で好成績を残せました。
社会人になってからもまずは自己管理の徹底を心掛け、営業職として着実に成果を残したいと考えています。
キャリアアドバイザー
「予定がある日も夜の11時までには帰宅する」「休日でも平日と同じ時間に起きる」というエピソードから、目標達成のためにさまざまな努力をしてきた姿勢がうかがえます。
②中学校~大学
私は中学校から大学に至るまで、無遅刻無欠席を続けてきました。無遅刻無欠席を意識し始めたのは、中学の職業体験で「体調管理も実力のうち」という言葉を耳にしたのがきっかけです。
初めて聞いたときは言葉の意味がよくわからなかったのですが、高校でアルバイトを始めてから体調管理の重要性を実感しました。体調を崩して遅刻・欠勤してしまうと業務が滞って周囲に迷惑がかかりますし、たとえ仕事ができても作業パフォーマンスが落ちてしまいます。
そのため私は朝食をしっかりと摂る、早寝早起き、といった規則正しい生活を心掛けながら現在まで過ごしてきました。
自分の能力を最大限発揮するためにも、常にベストコンディションで仕事に臨み、御社に貢献していきたいと思っています。
キャリアアドバイザー
無遅刻無欠席を目指した理由と、それを達成するためにした工夫が具体的です。「常にベストコンディションで仕事に臨みたい」という抱負からは、仕事への熱意が感じ取れますね。
無遅刻無欠席を最大限に活かして人柄をアピールしよう
就活で無遅刻無欠席をアピールするときのポイントは、なぜ無遅刻無欠席を貫こうと思ったのか、達成するためにどんな工夫をしたのかを詳しく伝えることです。
「私は大学時代、無遅刻無欠席を貫きました」と事実を伝えるだけでは、面接官に響きません。無遅刻無欠席というすばらしい実績を最大限活かすためにも、自分の人柄や価値観がエピソードから読み取れるような回答に仕上げていきましょう。
無遅刻無欠席って、就活でアピールしても良いくらい、すごいことなのでしょうか?