目次
- 就活での縁は待っていても訪れない
- 就活における「縁」とは?
- 企業との縁
- 人事との縁
- OB・OGとの縁
- 企業からの「ご縁がなかった」の意図って?
- 基本は決まり文句として使う
- 日本人独特のオブラート表現
- 就活生が企業との縁を感じる瞬間
- 企業の雰囲気や社風の一致
- 面接官・OB・OGとの出会い
- 選考がスムーズに進んだ
- 就活は実力もあるけど縁も大切
- 縁をたぐりよせるための6つの方法
- ①自分に合った社風で考える
- ②説明会・企業イベントで肌で感じる
- ③OB・OG訪問をする
- ④インターンシップに参加する
- ⑤自分に合う企業を紹介してもらう
- ⑥口コミサイトから社風や職場環境の情報を集める
- 就活での縁をたぐりよせるための3つの注意点
- ①応募企業を絞りすぎない
- ②就活の軸にこだわりすぎるのは危険
- ③「縁」だけが選考結果の要因ではない
- 縁で決めて大丈夫? 企業を選ぶために知っておくべきこと
- 面接官とは仕事しないことを理解しよう
- 社風と同じくらい仕事内容も大切
- 縁のある企業と出会えるかは自分の努力次第!
就活での縁は待っていても訪れない
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「就活の縁って結局何なんでしょうか」
「就活って縁なのですか?実力じゃないんでしょうか?」
という質問をよく聞きます。「就活は縁」という言葉を聞いて、準備や対策の必要性に疑問を感じている人もいますよね。
しかし、就活で縁を頼りにしてしまうのはおすすめしません。努力なしに就活の縁は訪れないからです。自分で行動を起こして初めて、就活での良縁に恵まれる場合が多いでしょう。
就活における「縁」の定義から、縁をたぐりよせる方法や注意点を紹介していきます。就活における「縁」について悩んでいる人は、正しい知識を身に付けて良縁をたぐりよせられるように読み進めてくださいね。
就活における「縁」とは?
「縁」とは、つながりや関係のことを指す言葉です。就活では様々な人との出会いがあります。縁をつかむためには、まず就活においてどんなつながりがあるのかを知っておきましょう。
企業との縁
学生は就活をする中で、数多くの企業に出会います。もちろんすべての企業に入社するわけにはいきませんよね。出会った企業の中から、自分に合った一社を選ぶ必要があるのです。
企業との縁を感じれば、それが決定打になるかもしれません。「社風が自分に合っている」「理念に共感できる」「事業内容と自分の将来のビジョンがマッチしている」など、就活生が企業との縁を感じる瞬間はそれぞれです。
数十社を受ける中で選択肢が多くて迷うかもしれませんが、企業との縁を感じたら、それを信じてみるのも一つの手かもしれませんね。
人事との縁
企業との縁の中でも、人事との出会いや関係性は就活に大きな影響を与える可能性があります。就活で出会う可能性がある人事は、面接官だけではなく説明会の担当者、座談会に参加した社員、面談の担当者です。
面接官と縁があれば面接中の話もはずみ、良い結果につながるかもしれません。また、関わった社員と良い関係性を築くことができれば、採用担当者にあなたの良い評判が伝わる可能性もあります。
人との出会いは、何かの縁があって生まれます。その縁を大切にすることができれば、選考を有利に進めることができるかもしれませんね。
OB・OGとの縁
就職を志望している企業に、先輩が勤務していればそれも縁の一つです。同じ大学に通っているだけで、共通の話題ができて、話も盛り上がるかもしれませんね。もちろんOB・OGと気が合ったとしても、選考に有利になるとは限らないでしょう。
しかし、話が盛り上がれば、それだけ有益な社内の情報を教えてくれたり、就活の相談に親身に乗ってくれる可能性もあります。また、入社後に面倒をみてくれたり、ビジネスの相手として再度出会うこともあるかもしれませんね。
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企業からの「ご縁がなかった」の意図って?
企業からの「ご縁がなかった」は、不採用という意味になります。一般的に「お祈りメール」と言われている、企業からの不採用通知に記載されている場合が多い文言です。
企業の不採用通知に記載してあるその文言を見て、就活生から「縁って何なんだろう」と疑問の声もよく聞きます。企業側の意図を知って、その疑問を解消していきましょう。
基本は決まり文句として使う
企業からの不採用通知は、テンプレート化している場合も多いです。下の例文のように「ますますのご活躍をお祈り申し上げます」という内容もテンプレート化しているため、お祈りメールと呼ばれています。
この度は、数ある企業の中から弊社へのご応募ありがとうございました。
社内にて厳正に検討いたしました結果、
この度はご縁がなかったものとさせていただきたく、ご了承いただきたく存じます。
貴殿のますますのご活躍とご健闘をお祈り申し上げます。
不採用だった学生に対して「ご縁がなかった」という文章を一律で送っているのです。つまり、企業側にとってあなた個人と縁がなかったと言っている場合は少なく、不採用者に対して使う決まり文句の一つであると認識しておきましょう。
お祈りメールについて詳しく説明している記事もあるので、気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
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日本人独特のオブラート表現
「不採用です」を「縁がなかった」という文に置き換える理由は、日本人独特のオブラート表現です。受け取り手の就活生を傷つけない言葉を選んだ結果「縁」という、あいまいな言葉を不採用の理由として伝えています。
企業側にとって、就活生からの印象は企業イメージに関わる場合もあります。不採用になった就活生がサービスの対象になる可能性、今後その学生が取引先に入社して、ビジネスで関わる相手になるかもしれません。厳しい言葉で不採用にして、企業イメージが悪くなることを恐れてオブラートに包んだ表現を選んでいるのです。
就活生が企業との縁を感じる瞬間
キャリアアドバイザー
みなさんは、どんな時に企業との縁を感じますか?
就活生1
私は、社風がすごく自分に合っているなと感じたときですかね。
就活生2
結果的に選考がスムーズに進んだ時も縁があったからかなって思うかもしれないです。
就活生3
面接官と相性がよかったときに、その人を通して企業との縁を感じます!
キャリアアドバイザー
縁を感じる瞬間は、人それぞれなんですね。
就活生が縁を感じる瞬間を通して、企業との縁を具体的に解説していきます。縁を感じる企業との出会いが、今後の就活に影響を与えるかもしれませんね。
企業の雰囲気や社風の一致
自分にピッタリな社風や職場環境の企業と出会うと、縁を感じる人は多いですよね。企業側も重視している「相性」の部分にあたります。「チームプレーを重視する」「家族的な社風」など、企業によって社風はそれぞれです。
縁を感じるほど相性の良い企業に出会えれば、あなたにとっての就活の成功に一歩近づけるかもしれませんね。
企業選びの際にしっかりと事前準備をしておくことで、縁を感じられる相性の良い企業に出会えるのです。事前準備としては、自分にはどんな環境が合うのかをしっかり自己分析で明確にしておきましょう。
自己分析には自分史の活用がおすすめです。
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面接官・OB・OGとの出会い
「人」との出会いは、就活生が最も縁を感じる瞬間かもしれません。就活で出会う人は、面接官、採用担当者、OB・OGなどがあげられますね。
たとえば、面接官とものすごく気が合う場合、OB・OGと似たような経験をしてきたなど、縁を感じる瞬間は人それぞれです。また、企業説明会やインターンで話した社員が、たまたまOB・OGだったというケースもあります。
縁を感じると、その面接官と親しい関係を築くことができるでしょう。
選考がスムーズに進んだ
縁を感じる瞬間は「タイミング」も関係します。選考がスムーズに進むと、自分はこの企業と「縁があるのかもしれない」と感じることもあるでしょう。
選考は複数人を同時におこなう場合もあります。そのタイミングで、企業にとってあなたが最も魅力的に映っていれば、選考はスムーズに進むでしょう。一方で、他にもライバルがいて面接官が迷っていたり、他の選考の最終選考の結果次第という場合は、選考結果を待たされたりすることもあります。
選考がスムーズに進んだ際は、企業にとっても良いタイミングで応募したという「縁」も関係しているかもしれませんね。
就活は実力もあるけど縁も大切
就活生
就活って結局は実力が大切ですよね?
キャリアアドバイザー
確かに実力は大切です。しかし、人との出会いやつながりで培った「縁」が就活を成功にもたらしてくれることもあるんですよ。
就活生
なるほど。実力も大切だけど、縁も大切ということなんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。人とのつながりといえば、キャリアアドバイザーの私との出会いも縁の一つといえますね。
もちろん縁に頼ってしまって努力を怠ってはいけません。しかし、企業が「相性」を重要視している以上、人と人とのつながりである縁も関係しているといえますね。
もし万全の対策をしても不採用通知を受け取ってしまったときには「縁がなかったのだ」と思えれば、気持ちを切り替えて次の選考にも前向きに取り組めるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
就活はよく恋愛に例えられたりしますが、あなたが人を好きになる瞬間って、どんな時ですか?「見た目がタイプだった」「優しい性格に魅かれた」など人それぞれにあるかと思います。恋愛観が人それぞれあるように職業観も人それぞれにあるはずですよね。就活生に企業を好きになったきっかけを尋ねてみると「経営理念に共感する」「商品やサービスが好き」などさまざまです。
企業に自らアプローチできる人が良縁に恵まれる
恋愛と同じように就活も、好きになったきっかけだけではなかなか進展しないものなので、自ら積極的に動くことで縁をたぐりよせることができます。もしかすると企業研究を進めていくうちに、「やっぱり自分には合わない」といった一時的な縁の企業もあるかもしれませんが、その時々で企業と向き合い理解を深めようとする人は、いずれ良縁に恵まれるでしょう。確率的にも多くの企業と縁を持とうとする学生の方が、内定獲得につながっていますよ。
縁をたぐりよせるための6つの方法
縁をたぐりよせるためには、まずは自分で行動を起こすことが大切です。待っているだけで出会いはやってきません。相性のいい企業や面接官、OB・OGに出会って、良縁をたぐりよせるためにできることを紹介していきます。
ぜひ積極的に行動を起こして良縁をたぐりよせてください。
①自分に合った社風で考える
企業との縁を感じるためには、自分に合った社風は何なのかを考えることが必要です。企業選びの前に、自己分析をおこなって就活の軸を明確にしておきましょう。
こちらの記事では就活の軸についてジャンル別に紹介しています。
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自分に合った社風が分析できたら、次はそれに合った企業探しです。社風は、仕事の進め方や職場の雰囲気、評価制度などが影響しています。座談会やOB・OG訪問などで、実際に社員に質問してみると、社風について把握できるはずです。
- 仕事の進め方
・仕事は個人でするか、チームでするか
・BtoCかBtoBのどちらのサービスを提供するか
・トップダウンかボトムアップか
・個人の裁量が大きいかどうか - 職場の雰囲気
・実力主義
・チャレンジしやすい環境
・伝統を大切にする
・風通しが良い
・安定志向の人が多い
自分に合った社風を知る方法を詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
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②説明会・企業イベントで肌で感じる
説明会や企業イベントに参加すれば、インターネットで調べる以上のことがわかります。特に社風に関しては、実際に社員と会って話さなければわからないことは多いです。また、企業を訪問することができれば、職場環境も把握できるでしょう。
説明会や企業イベントで実際に社員に質問できる機会もあります。企業ホームページを確認してもわからなかったことを洗い出して、質問してみましょう。自分で調べてわかることを質問すると、印象が悪くなりかねないので注意してくださいね。
- 一日の仕事の流れを教えてください
- 仕事のやりがいを教えてください
- 仕事をする際に大変なことは何ですか
- 社員間の交流はどのようなものがありますか
- 社風や雰囲気について教えてください
- 社内イベントはどのようなものがありますか
座談会について詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
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企業によってはオリエンテーションを実施しているところもあります。こちらの記事ではオリエンテーションについて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
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③OB・OG訪問をする
OB・OG訪問をおこなわなければ、その縁をたぐりよせることはありません。「縁=人とのつながり」を作るためには、まずは自分で行動を起こしてOB・OGに会いにいきましょう。
OB・OG訪問では、その企業について「社員の生の声」を聞くチャンスです。OB・OGは採用に関わっていない場合が多いため、評価を気にして人事担当には聞けないような質問ができるでしょう。また、就活の相談にも乗ってもらえる機会です。
OB・OG訪問をするためのステップは下記になります。
OB・OG訪問先の探し方や、質問例について詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてください。
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④インターンシップに参加する
インターンシップで実際に業務を体感してみて、仕事内容への理解を深めることもおすすめです。企業研究をして自分に合った企業がどうかを判断することも、就活において企業との縁をたぐりよせるための一つの方法です。
また、インターンシップではOJT形式で社員に教えてもらいながら実務にあたる場合もあります。実務を通してより密接なコミュニケーションをとることで、その企業の社風や職場環境について知ることができるかもしれませんね。
インターンを通して企業理解を深めるために参考になる質問例をこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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インターンを充実させる50個の質問集|上手に質問をするコツも伝授
インターン期間中は質問することで会社の実情を知れる絶好の機会なので、事前に質問をまとめておきましょう。 この記事では、インターンで使える質問や注意点、質問の仕方などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、充実したインターンにしてくださいね。
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⑤自分に合う企業を紹介してもらう
自分で企業選びをおこなうのも大切ですが、行き詰まったら客観的な視点を取り入れてみましょう。第三者の意見を聞くことで、自分に合った企業と出会うチャンスが増えるかもしれません。
キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーは、多くの就活生と企業とのマッチングを見守ってきています。そのため、客観的な視点であなたを分析して、あなたに合った企業を紹介してくれるでしょう。また、就活情報サイトには掲載していない企業を紹介してもらえる可能性もあります。
キャリアパーク!就職エージェントは、企業の情報にも精通しており、個別の面談を通してあなたの適性や希望を見極めて、最適な企業を紹介します。特別選考フローの求人を紹介することも可能なので、選考がスムーズに進む企業とも出会えるかもしれませんよ。
就活オファーサイト
就活オファーサイトでは、あなたのプロフィールを見た企業からオファーが届きます。自社に合っていると判断した人に直接オファーを送っているため、自分に合った企業と出会える可能性も高いといえるでしょう。
就活オファーサイトのメリットは、自分の視野に入っていなかった企業からオファーをもらえるため新しい出会いにつながることです。企業から直接選考の案内が来るため、選考のステップが省略される場合もあります。
- OfferBox
大手企業からベンチャー企業まで対応 - iroots
選び抜かれたわずか10%の優良企業からのオファーのみを受けられる - Wantedly
仕事のやりがいなどの価値観を基準にマッチングできるサイト - TECH OFFER
理系専用の就活オファーサイト
⑥口コミサイトから社風や職場環境の情報を集める
縁をたぐりよせるためには、口コミサイトで社風や職場環境の情報を集めるのもおすすめです。企業HPや採用サイトでは、企業の魅力などを伝えているため、マイナスな情報は手に入りにくいいのが現実です。しかし、口コミサイトでは、職場の人間関係や給与、評価制度についてのリアルな意見がわかるでしょう。
口コミサイトを参考にする際は、ネット上の匿名の書き込みが必ずしも正しい内容とは限らないということも覚えておきましょう。それを把握した上で自分に合った企業かどうかを判断すると入社後の後悔を避けられるかもしれませんね。
就活での縁をたぐりよせるための3つの注意点
就活で縁をたぐりよせるためには、企業選びの選択肢の幅を狭めないことが大切です。また「縁」に頼って就活を進めることも危険です。
就活での縁をたぐりよせるための注意点を知って、自分に合った企業との出会いのチャンスをつかみましょう。
①応募企業を絞りすぎない
応募企業を絞りすぎると、その分自分に合った企業と出会う機会の幅を狭めている可能性があります。就活では実際に選考に参加してみて初めてその企業についてわかる部分もあります。
たとえば、学生への対応を通して企業にとって社員の重要度がわかったり、面接官と話すことで社風や業務内容についての理解が深まることもあります。選考を受けるうちに「この企業は自分に合っている」と感じる場合もあるでしょう。
応募企業数が少なければ、縁ある企業との出会いを逃しているかもしれませんよ。
②就活の軸にこだわりすぎるのは危険
就活生の多くは、就活の軸を定めて企業選びをするでしょう。しかし、その軸にこだわりすぎると、就活での縁を引き寄せる障害になるかもしれません。
たとえば、自己分析をして「憧れの広告業界で働きたい」という就活の軸があるとします。しかし、広告業界だけに絞ってしまうと選考倍率が高い企業も多いため、書類選考の難易度もあがってしまい面接にたどり着けないかもしれません。この場合、就活の軸にこだわりすぎて面接官との縁を逃してしまっています。
③「縁」だけが選考結果の要因ではない
選考結果を左右する要因が「縁」だけだと考えないようにしましょう。就活では、対策を重ねたにもかかわらず「ご縁がなかったため」と企業から言われる場合もあります。しかし、縁だけを不採用の要因だと考えてしまうと、反省する機会を失ってしまうでしょう。
選考の結果を引きずりすぎるのはよくありませんが、振り返って改善していかなければ、内定には近づきません。自分が不採用になった理由が本当に縁がなかっただけなのか、それとも他に要因があるのか、しっかりと振り返って次の選考につなげましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
自分が当初に定めた就活軸とは違う企業と、縁がつながった先輩達も沢山いますよ。Aさんは、説明会でお目当ての企業のブースの座席が埋まっていて戸惑っていると、たまたま隣のブースの企業の人から声をかけられ、別の企業の話を聞くことになったそうです。何となくの気持ちで話を聞いてみると、これまで知ることのなかった業界や社風に魅かれ、企業選びの軸が広がったそうです。
志望企業ではないからという理由で視野を狭めてしまうと、結べるはずの縁も結べません。自分の固定観念に囚われるのではなく、オープンマインドな人は運をたぐりよせる力が強いのではないでしょうか。
縁で決めて大丈夫? 企業を選ぶために知っておくべきこと
就活生
今回内定をもらった企業に縁を感じたので、入社を決めたいと思ってます。
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください!縁だけで入社を決意するのは、少し危険かもしれませんよ。
「縁を感じた=必ず自分に合った企業」だとはいえないでしょう。縁を感じるということは、直感にも近いかもしれません。人生を左右する大きな決断を、直感で決めてしまっても良いのでしょうか。
縁を感じたということは、入社を決める一つの要素にはなるかもしれません。しかし、それだけで決めるのではなく、必ずじっくりと考えて企業を選んでくださいね。
面接官とは仕事しないことを理解しよう
面接官との良縁は、選考結果に影響を与えることもあります。しかし、実際に入社後に携わることになる業務では、面接官とは仕事しない可能性が高いということを覚えておきましょう。
- 一次面接:人事担当者
- 二次面接:現場担当
- 最終面接:役員以上
面接官に惹かれて入社した後、企業とは合わない部分があり早期退職という結果は避けたいですよね。入社後、必ずしも気の合った面接官が所属する部署に配属されるわけではありません。そのため、面接官との相性だけで入社を決めるのはやめましょう。
社風と同じくらい仕事内容も大切
企業との相性が良いと「縁のある企業」だと感じる就活生は多いです。しかし、相性だけで入社先を決めることもおすすめできません。いくら職場環境がよかったとしても、実際に自分のやりたい仕事とずれていれば、やりがいをもって働きつづけることは難しいでしょう。
仕事内容が似ている企業は存在しても、全く同じであることはありません。サービス内容やその対象や、仕事をするうえで重視していること(効率や品質など)を調べていくと企業ごとの違いが見えてくるでしょう。
「縁を感じた」という理由で決める前に、一度立ち止まって自分のやりたいこととその企業での仕事内容を照らし合わせて考えてみてくださいね。
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事業内容とは|企業研究や選考対策への活用方法を事例付きで解説
事業内容とは「その企業がおこなっている仕事内容」です。これを正しく理解をすることで就活を有利に進めることができますよ。 この記事では事業・業務・職務内容の違い、就活への活かし方などをキャリアアドバイザーが解説します。 図解や動画も参考にしてくださいね。
記事を読む
縁のある企業と出会えるかは自分の努力次第!
就活は実力も大切ですが、縁も大切な成功要因です。しかし、待っているだけでは良縁は訪れません。行動を起こすことで、就活における縁をたぐりよせることができるのです。
たとえ一社から「ご縁がなかったため」と言われたとしても、あなたと縁がある企業は他に存在します。なぜ縁がないと言われたのかをしっかり考えてから、新たな企業との出会いに向けた行動を起こしましょう。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
現在大学では企業と連携した実務教育が増えており、講義の中で実際に企業の人から話を聞く機会もあるでしょう。このような講義を通しての企業との出会いも縁の一つではないでしょうか。業界特有の知識や仕事内容について学んだり、企業の人から仕事のやりがいなどを聞いたりすることで関心を抱き、応募を決めたという学生もいます。
たとえば「経済学」の講義で、金融業界や保険業界の第一線で働く人から話を聞き、業界選びの軸を確立させた人がいます。また毎回、講義の終わりに質問をし、企業の人と顔見知りになって、インターンシップの参加を勧められたという話も聞いたことがありますよ。このような大学生活における日々の講義からも、就職活動のヒントやチャンスを掴める可能性もあることから、企業の人との縁を大切に積極的にアンテナを張っておくことをお勧めします。