目次
- 簡単な自己紹介でも内容の濃いアピールを心掛けよう
- 簡単な自己紹介とは
- 文字数は100~200字を意識しよう
- 時間は30~40秒程度が目安
- 企業が簡単な自己紹介を求める3つの目的
- ①基本的なプロフィールを知りたい
- ②緊張をほぐして話しやすい雰囲気を作りたい
- ③応募書類に書かれていない情報をネタとして集めたい
- 簡単な自己紹介をする際のコツ
- ①簡潔な内容にまとめる
- ②大きな声でハキハキと喋る
- ③背筋を伸ばして相手の目を見る
- 簡単な自己紹介で伝えたい3つの情報
- ①自分の基本情報
- ②過去の経験や自分の特徴、趣味などを絡めた自分のセールスポイント
- ③面接に対する意気込み
- 簡単な自己紹介を作る際の5つの注意点
- ①応募書類と自己紹介の内容に相違が無いようにする
- ②自己PRにならないようにする
- ③笑いを取りに行く必要はない
- ④内容をいくつも盛り込まない
- ⑤話を長くしすぎない
- シチュエーション別に解説! 簡単な自己紹介の例文5選
- 例文①部活の経験をアピール
- 例文②キャッチフレーズを活用
- 例文③趣味を伝える
- 例文④自分の軸をアピール
- 例文⑤力を入れたことをアピール
- こんな自己紹介は避けよう! NG例文5選
- ①ネガティブな発言
- ②話が長く要領を得ない
- ③場つなぎ表現を多用する
- ④基本情報を伝えられていない
- ⑤あいまいな表現が多い
- 簡単な自己紹介はコツを理解して要点をつかむことが大切
簡単な自己紹介でも内容の濃いアピールを心掛けよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「面接で簡単な自己紹介を求められたのですがどう回答すれば良いのでしょうか?」
「簡単な自己紹介はどこまで話すべきかわかりません」
就活の面接では「簡単な自己紹介をしてください」と求められることが多くあります。これまでの学生生活でも何度も自己紹介をする場面があったと思いますが、面接ではどのように話せばいいのかわからないという人もいるでしょう。
この記事では、面接で自己紹介が求められる理由や、簡単な自己紹介でも内容の濃いアピールをするためのポイントなどを解説します。自己紹介の例文もありますから、参考にして魅力的な自己紹介ができるよう考えてみてくださいね。
簡単な自己紹介を魅力的にする方法を解説! 今すぐ使えるテクニックを5つ紹介【就活】
簡単な自己紹介とは
まずは、簡単な自己紹介の基本を理解しましょう。
「簡単な」と指定されたからといって
就活生
だけを述べる自己紹介では不十分ですね。反対に、だらだらと話しすぎるのも良くありません。話をまとめる力がなく、空気を読むことができないと低く評価されてしまう可能性があります。
これから簡単な自己紹介をする場合の適切な文字数、時間をお伝えします。自己紹介を紙に書き、読み上げてみることで確認してみてください。
文字数は100~200字を意識しよう
簡単な自己紹介の適切な文字数は100~200字です。自分の考えた自己紹介を紙に書き起こして、文字数を数えてみましょう。100~200字の目安と照らし合わせて調整してください。
自己紹介は面接の最初におこなわれることが多いものです。企業に良い第一印象を持ってもらうためにも、場面に合った長さで簡潔に話ができるよう準備しておくことが大切ですね。
時間は30~40秒程度が目安
簡単な自己紹介は30~40秒程度におさめるのが目安です。
同じ文字数の文章であっても、話すスピードによってかかる時間は変わってきます。100~200字の自己紹介を30~40秒程度で話すことができると、相手にとって聞き取りやすいスピードだと言えるでしょう。
面接の場では、緊張して早口になってしまいがちです。落ち着いて自己紹介ができるよう、時間を測りながら練習を重ねましょう。録音してみるのも良いかもしれませんね。
30秒程度でまとめるコツはこちらをチェックしてみてください。
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企業が簡単な自己紹介を求める3つの目的
企業が簡単な自己紹介を求める目的を把握しておくと、何を話せばよいのかわかってくるはずです。
緊張感のある面接の場でのアイスブレイクとしても取り入れられる自己紹介ですから、あまり硬くなりすぎずに自分をアピールできると良いですね。ここでは企業が簡単な自己紹介を求める3つの目的を解説します。
①基本的なプロフィールを知りたい
企業側は、限られた面接の時間の中であなたのことを知ろうとしています。勉強のことや部活、趣味などを聞くことで、その後の会話につなげていきたいという意図もあるでしょう。
気をつけておきたいのは、自己紹介を通して企業が知りたいのは基本的なプロフィールであって、自己PRではないということです。深掘りしすぎない内容にとどめて、自分のことを簡潔に紹介しましょう。
②緊張をほぐして話しやすい雰囲気を作りたい
学生の緊張をほぐすため、面接の最初に自己紹介を取り入れるという企業は多くあります。話しやすい雰囲気の中で、本来の力を出して面接に臨んでほしいという気持ちが込められているでしょう。このように、自己紹介にはアイスブレイクとしての役割もあります。
キャリア
アドバイザー
笑顔で話すと、自分自身の緊張も自然と和らいでくるものです。気持ちの良い態度で好印象を持ってもらいましょう。
③応募書類に書かれていない情報をネタとして集めたい
多くの場合、履歴書やエントリーシート(ES)などの応募書類には志望動機や自己PRといった欄があります。そこでは、自分の考え方や強みが最も伝わるだろうエピソードを選んで書いていますよね。ですが、あなたを形作る経験は他にもたくさんあるはずです。企業は、自己紹介を通して応募書類には書かれていない情報を知ることで、あなたの人となりをさらに把握したいと思っています。
キャリア
アドバイザー
応募書類には書かなかったことを1つ盛り込んで話すと、企業に興味を持ってもらえるきっかけになるかもしれませんよ。
キャリアアドバイザーコメント柴崎 拓也プロフィールをみる
面接においては、「自己紹介をお願いします」というときと「簡単に自己紹介をお願いします」というときがあります。あえて「簡単に」というのには理由があるからです。
たとえば集団面接では時間に限りがあることは明白で、1人が話したいことを話したいだけ話しては他の就活生の時間を奪うことにつながるため良い印象を持たれません。他の人への配慮を見るといった意味もなくはないですが、時間に限りがある中で面接を行うため効率よく進めていきたいというのが本音でしょう。短い時間で合否を決めていくシビアな場ですので、お互いを知るために「簡単な」自己紹介ですり合わせをする場にすると考えると良いですね。
簡単にとはいっても伝えるべき情報はしっかりと盛り込み、興味をもってもらい、以降の話につながる工夫が重要です。履歴書など応募書類にない情報にも触れると、よりその人らしさが伝わります。企業からすると、共に働くイメージを膨らませる意味合いもありますよ。
簡単な自己紹介をする際のコツ
ここからは、簡単な自己紹介をする際のコツを紹介していきます。
繰り返しになりますが、面接において自己紹介は最初に求められることが多いものです。この場合、企業側があなたについてどんな第一印象を持つかは自己紹介にかかっていると言っても過言ではありません。そのため、自己紹介の内容だけでなく話し方や態度にも気を配ることが大切です。
これから紹介するコツをしっかりと理解して、魅力的な自己紹介をしてくださいね。
①簡潔な内容にまとめる
「簡単な自己紹介」と求められているわけですから、だらだらと長く話したり、必要以上に詳しく深掘りすることがないよう注意しましょう。何を言っているのかわからないと思われるような、あいまいな表現もできるだけ避けるよう心がけてください。
簡潔に話をまとめることができれば、論理的思考力の身についた人だと高く評価してもらえるかもしれません。簡単な自己紹介を求められたら何を話すのか、よく準備しておきましょう。
本当に必要なことだけに絞る
自己紹介には名前と学校・学部名は不可欠です。ですが、あくまでも簡単な自己紹介ですので、その他の項目は多ければ良いというものではありません。
部活、趣味、アルバイトなどをただ羅列しただけの自己紹介では、人となりは伝わらないでしょう。話す内容を絞り、あなただからこそのちょっとしたエピソードを盛り込んだ自己紹介ができると魅力的ですね。
情報は小出しでOK
自分のことを知ってもらおうとするあまり、細かいことまで深く踏み込んだ自己紹介をしたくなる人も多いと思います。ですが、面接の簡単な自己紹介の場面では、情報は小出しでOKです。
簡単な自己紹介は面接の最初、導入部分に当たります。企業側は、そこで知った基本的なプロフィールをもとにして会話をふくらませていこうと考えています。小出しにした情報は会話のきっかけになりますから、興味を持ってもらいたい内容を簡潔に伝えるようにしましょう。
キャッチフレーズを付けるのがおすすめ
一言で自分の性格や特徴がわかるようなキャッチフレーズがあると、企業に自分のことを印象づけることができるでしょう。ユーモアがあると評価してもらえる可能性もあります。
キャッチフレーズを考えるときは、ストレートに伝わる表現になるよう気をつけましょう。わかりにくい表現では印象に残りにくくなります。
キャッチフレーズの作り方はこちらを参考にしてみてください。
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②大きな声でハキハキと喋る
第一印象を左右する自己紹介ですから、明るく聞き取りやすい声で話すように心掛けてください。今後の社会人としての人生を決める大切な面接では誰しも緊張するものですが、小さな声でボソボソと話していては、熱意も伝わらなくなってしまいます。
普段は自分がどのような話し方をしているかわかりにくいものです。面接本番を迎える前に、自分が自己紹介をする姿を録音・録画して確認しながら練習しておくと良いでしょう。
面接で熱意を伝えるコツはこちらで解説しています。
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③背筋を伸ばして相手の目を見る
背筋を伸ばして姿勢良くしている様子からは、堂々と自信を持って面接に臨んでいることが伝わってきます。企業にしっかりと向き合って自分をアピールしたいという熱意が感じられ、良い評価が得られるでしょう。また、相手の目を見て話すことでも、誠実に会話をしようとする意志を伝えられます。
笑顔も忘れず、気持ちの良い態度で自己紹介をしてくださいね。
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簡単な自己紹介で伝えたい3つの情報
就活生
簡潔な内容にすることを心掛けて、自己紹介を作ってみます。でも、具体的には何を述べるべきでしょうか?
キャリア
アドバイザー
簡単な自己紹介ですから、自分の基本情報は必ず伝えましょう。それに加えて自分のセールスポイントや、面接への意気込みもアピールできると良いですね。
就活の面接での自己紹介だということを意識した情報を盛り込んで、魅力的な自己紹介を考えましょう。
①自分の基本情報
自分の基本情報は、どんな場面での自己紹介でも必須の要素です。
就活生
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。
というように、最初に必ず名前と所属する学校・学部名、学年を述べてください。応募書類に書いてあるのに必要なのかと疑問に感じる人もいると思います。ですが、直接顔を合わせるのは初めての相手に自分を知ってもらうのですから、マナーとして述べるようにしましょう。
②過去の経験や自分の特徴、趣味などを絡めた自分のセールスポイント
基本情報を伝えたら、次は自分の人間性を知ってもらえるように、過去の経験や自分の特徴、趣味などと絡めたセールスポイントを伝えます。あまりに多くのエピソードを盛り込むと長くなりすぎますから、内容は絞るようにしてください。自分が注力したこと、努力したことについての話は魅力的に聞こえるものですよ。
- ゼミ、研究
- 部活動
- サークル活動
- 趣味
- アルバイト
自己PRのアピールポイントの見つけ方はこちらで解説しています。
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アピールポイントの効果的に伝えるコツは、結論を冒頭に述べて具体的なエピソードを後に述べることです。今回はアピールポイントを見つける方法5選とアピールポイントの効果的な伝え方を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、アピールポイント別の具体例も紹介しているので、自己PR作成の参考にしてみてください。
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③面接に対する意気込み
最後に、面接に対する意気込みを述べて締めくくると良いでしょう。
自己紹介は面接の最初におこなわれることが多いので、この場で自分の熱意を示すのは効果的です。とはいえ、志望動機を話すわけではないので、長く話す必要はありません。頑張ろうと思っているというやる気が伝わるよう、最後にひとこと添える程度にしましょう。
入社意欲が高そうだと思ってもらえると、その後も興味深く話を聞いてもらえるかもしれませんね。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
簡単な志望動機をここで述べるのも良いでしょう。定型的な質問として、志望動機は自己紹介のあとに聞かれることが想定されますが、端的に述べておくことによって、その後の展開にも良い影響を与えると思います。
どういったポイントで自社を選んでくれたのか、どこで初めに自社に興味を持ってくれたのかは企業側からすると気になるポイントです。また自社と就活生の接点なども知りたいでしょう。特にBtoB企業では、普段の学生生活では馴染みのないことが多いかと思いますので、その企業や事業に興味をもった部分など話に取り入れてみましょう。そういった話から、普段どういった目線で物事を見ている人物なのか、何に心を動かされるのか、なども伝わりやすくなりますよ。
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簡単な自己紹介を作る際の5つの注意点
ここまで、簡単な自己紹介で伝えたい3つの情報について解説してきました。早速、自己紹介を考えてみようと意気込んでいる人もいるかもしれませんね。その前に、押さえておきたい注意点を5つ紹介します。
これらの5つの注意点を意識して、相手に良い印象を持ってもらえる自己紹介を考えましょう。
NG な自己紹介のポイントはこちらでも解説しています。
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就活での自己紹介は面接の結果に大きな影響を及ぼすため念入りに準備しておく必要があります。 この記事では、伝えるべきポイント、NGポイント、自己紹介例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、好印象につながる自己紹介を作成しましょう!
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①応募書類と自己紹介の内容に相違が無いようにする
応募書類でも述べた内容について自己紹介で言及するときは、矛盾がないように気をつけましょう。少しでも自分のことを高く評価してもらいたいと、エピソードを脚色したくなる気持ちはわかります。
しかし、嘘の混ざった話は内容が薄くなり、相手に違和感を覚えさせるものになります。信用できない、誠実でないと判断されてしまう危険性もあるので、正直に話しましょう。
就活で噓をつくリスクはこちらで解説しています。
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②自己PRにならないようにする
先ほど、自己紹介の中で自分のセールスポイントを述べると良いとお伝えしました。軽い自己紹介でも自分をアピールして興味を持ってもらうことはとても大切です。
ただし、あくまで自己紹介だということを意識してください。自己紹介中にいきなり
就活生
私の強みは〇〇です。それを裏付けるエピソードとして~
などと言われても企業側は驚いてしまいますし、エピソードの深掘りも厳禁です。アピールは会話のきっかけになる程度にとどめましょう。
③笑いを取りに行く必要はない
企業は面接を通して、一緒に仕事をしていきたい人材を探しています。真剣な面接の場で自ら笑いを取りに行く人は、ふざけているのかと思われかねません。
笑いによって覚えてもらおうとインパクトを重視するあまり、失礼な人だと評価されてしまっては意味がありませんね。余計なことは考えず、まっすぐ企業と向き合って自己紹介するようにしましょう。
④内容をいくつも盛り込まない
軽い自己紹介ですから、あまりたくさんのことを述べる必要はありません。また、内容を盛り込みすぎると、逆に1つひとつのエピソードが薄いものになってしまいます。自分のことがしっかりと伝わるような、本当に必要な内容に絞って話すようにしましょう。簡潔でわかりやすい自己紹介ができれば、印象にも残りやすく興味を持ってもらえると思いますよ。
⑤話を長くしすぎない
軽い自己紹介を求められた場合の適切な文字数は100~200字程度、時間は30~40秒が目安ですが、これ以上話すボリュームや時間を長くしてしまうと、話が長くなりすぎます。
話が長くなると、要点がぼやけてしまうので聞き手側はあなたの言っていることが理解しづらくなります。さらに、「簡単に」と指定されているのにもかかわらず長くなってしまうと、問に対してきちんと回答できていないと見なされる可能性もあるので注意しましょう。
話を長くしすぎないためには、自分のことを一言で表すのも効果的です。自分を一言で表す方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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面接やESにて「自分を一言で表すと? 」という質問をされることがあります。適切に回答するために、まずは質問をする企業の意図を理解することが重要です。この記事では、回答方法や例文も紹介しているので是非参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
学生が実際にやりがちなのは時間配分のミスですね。「簡単に」という指示があるのに3分も話してしまった場合、相手のことを考えていない、やりとりがうまくできない人だと思われる可能性があります。逆に大学名と名前だけで終わってしまうのももったいないので、自分をいかに知ってもらうかという視点はぶれないように注意してください。
質問する側と答える側、選ぶ側と選ばれる側という立場ではなく、基本は会話のキャッチボールです。気持ちの良いテンポで話すことを心がけましょう。自己紹介を考えておらず、何を話していいかわからない、話し出すまでに間がありすぎるということも見られますが、志望動機と並んで自己紹介は頻出ですから、1分以内のものと3分程度で自己PRも盛り込んだものの2パターン考えておけば安心ですよ。
シチュエーション別に解説! 簡単な自己紹介の例文5選
就活生
僕の自己紹介は、趣味を中心に話してみようかなと思います。情報は小出しにしたほうが良いと言うけれど、どれくらいまでなら掘り下げても良いのかわかりません……。
キャリア
アドバイザー
これから、簡単な自己紹介の例文を紹介します。読んでみると、どういうバランスで作れば良いのかわかってくると思います。自分の考えた自己紹介と比較してみてくださいね。
例文はシチュエーション別に5つあります。エピソード選びに悩んでいる人にも参考になると思いますから、ぜひ読んでみてください。
例文①部活の経験をアピール
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私は中学生の頃からずっとテニス部に所属しています。高校生のときには副部長として、部員一人ひとりに合わせた練習メニューを考案するなど部を支えてきました。
部員との信頼関係は宝物だと思っています。本日の面接では、私のことを精一杯お伝えしたいと思います。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
部活での自分の役割、そこで得たものについて簡潔に述べられています。掘り下げすぎずに情報が散りばめられていますから、「練習メニューを考える際に工夫したことはあるか」「信頼関係はどうしてできたと思うか」など、会話も生まれそうですね。
例文②キャッチフレーズを活用
〇〇大学〇〇学部から参りました、フットワークの軽さでは誰にも負けない△△△△です。私はジャズを聴くのが好きで、全国各地のライブに足を運んでいます。
「ジャズのルーツであるアメリカの空気を感じたい」と、昨年はアルバイトで貯めたお金で現地まで行ってきました。本日は緊張していますが、憧れの御社での面接にワクワクしています。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
キャッチフレーズを活用する場合は、この例文のように自分の特徴をわかりやすく表すと良いでしょう。好奇心旺盛さや行動力が伝わってくる内容ですね。企業への思いもストレートに述べられており、好感が持てる自己紹介だと思います。
例文③趣味を伝える
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私は絵を描くことが好きで、いつもスケッチブックと絵の具を持ち歩いています。屋外で絵を描いていると見知らぬ人から声を掛けられることも多く、そのような会話も楽しみの1つになっています。
このコミュニケーション能力を活かし、本日は皆様との距離を少しでも縮めることができたらと思います。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
この例文も、この後の会話のきっかけになりそうな内容がうまくまとめられています。セールスポイントであるコミュニケーション能力については、自己PRなどでさらに詳しく掘り下げることができるでしょう。
例文④自分の軸をアピール
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私は大学2年生の時、学習支援をするボランティアサークルを立ち上げました。教材を作成してインターネット配信するなどの活動をしています。
子どもたちが笑顔になるようなことがしたいという夢を強く持っています。本日は、私の思いをお伝えできるように頑張ります。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
自分の軸、就活の軸について述べるのも良いでしょう。この例文では「子どもたちを笑顔に」という思いを軸として、すでに行動を起こしているという点も魅力的ですね。実行力があることが伝わってきます。自己分析を深めて、自分の軸を見つけてみてくださいね。
企業選びの軸の例はこちらで解説しています。
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企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業選びの軸を面接前にしっかりと決めておきましょう。今回は、回答例40選とともに、自己分析によって企業選びの軸を決めるときの手法をキャリアアドバイザーが紹介していきます。企業選びの軸をしっかりと決めることで、ミスマッチを防ぐことができますよ。
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例文⑤力を入れたことをアピール
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私はこれまで、カフェでのアルバイトに力を入れてきました。同世代の顧客が多いエリアだったこともあり、身近で流行しているものをもとにした新メニュー案を出すなど貢献できたと思っています。
御社でも私の経験を活かして働きたいと思います。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
自分が注力してきたことと志望する企業に共通点がある場合、この例文のようなアピールも有効でしょう。この例文の場合は飲食業界や小売業界が想定されていそうです。自己PRに近い内容ではありますが、深掘りしすぎず簡潔にまとめられています。
学生時代力を入れたことのアピールするコツはこちらで解説しています。
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こんな自己紹介は避けよう! NG例文5選
続いて、簡単な自己紹介のNG例文も5つ紹介していきます。あなたの第一印象を決めると言っても良いほど大切な自己紹介ですから、失敗はしたくないですよね。何がNGなのかについて自分でも考えながら、それぞれの例文をしっかりと読んでみてください。
良い例文・悪い例文の両方を参考に、自分の考えた自己紹介を見直してブラッシュアップしていきましょう。
①ネガティブな発言
自分のことを知ってもらえる機会である自己紹介でネガティブな発言をしてしまうと、後ろ向きで暗い人だという印象を持たれる可能性があります。
笑いを取ろうとして自虐に走るのも良くありません。一緒に働きたいと思ってもらえるような明るい態度で、ポジティブな内容の自己紹介をしましょう。
NG例文
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私は高校生のときに野球部に所属していました。周りには私よりも上手な人がたくさんいたので、3年間ずっと試合に出ることができませんでした。
チームに貢献したいと努力しましたが、何もできなかったと反省しています。本日は面接の機会をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
できなかったことばかりを述べた、ネガティブな自己紹介ですね。これではこの人の魅力は伝わらず、興味も持ってもらいにくいでしょう。別の話題を選んだほうが良いと思いますが、もし野球部での話をするならば「試合には出られなかったが、~~という努力を継続した」など、前向きな発言があると成長意欲のある人だと思ってもらえますよ。
②話が長く要領を得ない
簡単な自己紹介の長さの目安である100~200字、30秒~40秒を超えると、話が長いと思われる危険性があります。また、内容を盛り込みすぎると、何の話がしたいのかわからないものになってしまいます。自分自身でも話の筋を見失ってしまうことがあるので、要点を絞って簡潔に話すことを心掛けましょう。
NG例文
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。大学では航空宇宙工学を勉強していますが、これは私が飛行機に乗るのが好きだからです。これまで、飛行機で旅行した国は40ヶ国以上あります。特に印象深いのはカナダで、日本とは比べ物にならないほどの大自然が広がる様子には感動しました。
また、カナダで訪れたバーでは、私の趣味であるギターで日本の唱歌を演奏して現地の人と交流しました。料理とお酒もおいしく、特別な体験ができたと思っています。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
内容を盛り込みすぎてしまったうえ、セールスポイントが何なのか判別できない自己紹介になっています。研究と飛行機という趣味を絡めた自己紹介かと思いきや、次々と他の趣味が出てくるので焦点がぼやけていますね。内容を絞って短くまとめることを意識しましょう。
③場つなぎ表現を多用する
「えー」「あのー」などの場つなぎ表現は、言葉に迷ったときに無意識に出てしまうものです。口癖のように使ってしまう人もいるかもしれません。ですが、場つなぎ表現はビジネスの場ではふさわしくないとされており、だらしない印象を持たれる危険性もあります。
自分では場つなぎ表現を多用していても気づかないことが多いですから、自己紹介を録音して聞いてみたり、友だちや家族などに頼んで指摘してもらうなどして確認すると良いでしょう。
NG例文
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私は、えー、吹奏楽部に所属していました。あの、楽器はフルートで、中学生のときから始めました。
高校、えっと、2年生のとき……には、この□□市のイベントでアニメソングメドレーを演奏し、子どもたちの盛り上がりが、とても嬉しかったことを覚えています。その、本日は頑張りますので、よろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
この例文では少し極端なくらいに場つなぎ表現が入っています。声に出して読んでみると間延びした印象を受けるでしょう。何の準備もせずに、適当な気持ちで面接に来たのかと誤解されてしまうかもしれませんね。場つなぎ表現は極力少なく、ハキハキと話しましょう。
④基本情報を伝えられていない
名前と学校・学部名、学年という基本情報は必ず自己紹介の冒頭で述べるようにします。一見すると、応募書類に書いてあることを再び話すことは無駄に思えるかもしれません。ですが、これから自分のことを話すのに、自分は誰なのか明らかにせずにいるのは不自然ですね。
緊張で基本情報を伝えるのを忘れないように、練習して慣れておくようにしましょう。
NG例文
私は、どんなことにもコツコツと取り組む几帳面な性格です。いつも周囲の人からは真面目だと言われたり、細かい作業も正確にできるなどと褒めてもらっています。
この力を活かして、御社ではデータ分析の仕事で成果を上げることができたらと考えています。緊張していますが、本日はよろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
名前や所属を言わずに話を始めてしまうと、唐突な感じがするとわかったかと思います。また、この例文では具体的なエピソードもなく自分の性格、強みをアピールしようとしています。自己紹介としてはわかりにくいので、部活や趣味などと結びつけて話すと良いでしょう。
⑤あいまいな表現が多い
面接の時間は限られており、さらにその中でも「簡単な自己紹介」に使える時間は30~40秒程度です。短い時間で自分のことをしっかりと伝えるには、あいまいな表現をせずにわかりやすくストレートな表現で話すことが必要でしょう。ビジネスの場でも、簡潔で論理的な話し方が求められます。今後、一緒に仕事をしやすそうだと期待してもらうためにも、わかりやすい表現を心掛けてくださいね。
NG例文
〇〇大学〇〇学部4年の△△△△です。私は英語が好きなので、国際交流系サークルに入っていました。私の普段の努力が認められて、2年間はサークルの経理の仕事も任されていました。
真面目に取り組んで、問題なく仕事を終えることができました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
キャリア
アドバイザー
せっかくサークルで自分が活躍した様子を話しているのに、内容が薄い印象を受けますね。それは、サークル自体の活動内容や、認められた普段の努力とは何なのかなどの情報がとても少なくあいまいだからです。詳しくなりすぎるのも問題ですが、もう少し掘り下げた内容にしましょう。
簡単な自己紹介はコツを理解して要点をつかむことが大切
面接で簡単な自己紹介を求められたら、適切な長さで簡潔に話すことが重要です。30~40秒程度という短い時間で内容の濃い自己紹介ができるよう、しっかりと文章を考えて練習しておくと良いでしょう。
面接の最初にうまく自己紹介ができれば、きっとその後も力を出し切ることができると思います。この記事で紹介したコツや注意点を忘れずに、要点をおさえた自己紹介で自分をアピールしてくださいね。
私の名前は〇〇です。よろしくお願いします。