目次
- 30秒の自己PRは相手に興味を沸かせられるかがカギ
- 企業が30秒で自己PRを求める意図を知ろう
- 限られた時間で端的にしっかり話せるか知りたい
- 簡単な情報から深掘りをしていきたい
- 短い時間でアピールポイントを知りたい
- 時間指定の有無で変わる! 自己PRで重要なこと
- 1分の自己PR:人柄や仕事への向き合い方が伝わるように話す
- 30秒の自己PR:もっと知りたいと思わせる内容を盛り込む
- どんな場合に30秒での自己PRを求められる?
- 志望者が多い企業
- 集団面接
- 30秒の自己PRを求められやすい職種
- 営業
- アナウンサー
- コールセンターのオペレーター
- 施工管理士
- 5つのステップで簡単! 30秒用自己PRを作ってみよう
- ステップ1:自分の強みの要点を書き出す
- ステップ2:強みを裏付けるエピソードを見つける
- ステップ3:エピソードに具体性を付ける
- ステップ4:紙に書いてみる
- ステップ5:口に出して練習する
- 要チェック! 「30秒」だからこそ気を付けたい5つのポイント
- 短いからといって丸暗記しない
- 内容を詰めこみすぎない
- 時間を気にして焦りすぎない
- 多少の時間オーバーは気にしない
- インパクトを狙いすぎない
- 30秒用の自己PR例文12選
- OK例:コミュニケーション能力
- OK例:協調性
- OK例:几帳面さ
- OK例:向上心
- OK例:継続力
- OK例:粘り強さ
- OK例:行動力
- OK例:思いやり
- OK例:過去の実績
- NG例:内容が多い
- NG例:内容が少ない
- NG例:インパクトを重視
- 自己PR動画を30秒で求められたら? 対策を紹介
- 企業の意図:人柄をよく知りたい
- 評価ポイント:外見や雰囲気など印象の比重が高め
- 30秒の自己PRに悩む学生からよくある質問に回答!
- 30秒の自己PRは会話のきっかけ! 面接官にもっと知りたいと思わせよう
30秒の自己PRは相手に興味を沸かせられるかがカギ
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
面接では、企業から30秒の時間制限の中で自己PRを求められることがあります。就活生からは、
「30秒の自己PRではどんなアピールをすると良いですか?」
「どうして30秒で自己PRを求めてくるのでしょう」
などという声をよく聞きます。企業から自己PRを求められたときは、時間指定をされないことが多いので、自分の強みを存分に伝えることができますよね。しかし30秒と時間が限られた自己PRでは、自分の強みやそのエピソードなどを詳細にアピールすることはできません。そのため、「この人のことがもっと知りたい」と、面接官の興味を惹くことがもっとも大切になるのです。
この記事では、面接官に「この学生のことをもっと知りたい」と思わせる30秒用の自己PRの作り方から例文まで解説していきます。この記事を読みながら、一緒に自己PRを作ってみましょう。
「自己PR30秒」のまとめ方!もっと知りたいと思わせる自己PRの作り方や例文を解説!
企業が30秒で自己PRを求める意図を知ろう
就活生
キャリアアドバイザー
コツをつかめばできますよ! ただ、1分や3分など長いものとは異なる点を重視しているので注意が必要です。
30秒用の自己PRを作成する前に、まずは企業が30秒で自己PRを求める意図を知っておきましょう。もちろん企業にもしっかりとした意図があって30秒という時間指定をしています。その意図がわかると、対策も立てやすくなりますよ。
ただしここで挙げる意図がすべてというわけではありません。企業によってはこれ以外の意図で自己PRを30秒で求めてくるところもあります。
限られた時間で端的にしっかり話せるか知りたい
30秒という限られた時間の中で、必要な情報をわかりやすく伝えることができるかを見ています。ビジネスの場では、端的かつ論理的にわかりやすく話すことが求められます。
そのスキルがあるかを判断するために、30秒という制限を付けて自己PRを求めているのです。
簡単な情報から深掘りをしていきたい
30秒用の自己PRは通常の自己PRの要約や概要とも言えます。企業によっては、自己PRの概要だけを聞いた上で気になった点を深掘りしようとしているところもあります。
こういった企業は、学生に長く詳細なアピールを求めているわけではなく、細かく質問を重ねる対話形式で面接をおこないたいと考えていることが多いです。
短い時間でアピールポイントを知りたい
たとえば志望者が多い企業では、一日に何人も面接をおこなっているためゆっくりと時間をかけて一人ひとりのアピールを聞くことはできません。また集団面接は一度に複数の学生の面接をおこなうため、同じように一人一人にかける時間は短くなりがちです。
そのため、自己PRの時間を短く設定し、簡潔なアピールを求めているのです。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
30秒の自己PRは、あくまでも企業が次に話題を広げるための最初のきっかけ作りです。当然ですが30秒の自己PRだけで面接が終了になるわけではありません。そこからどのように就活生の話を深めていくか、企業側もその先の面接内容を考えながら話を聞いています。そのため、企業が次の話題につなげやすくなるように相手目線を忘れないようにしましょう。
ところで「エレベーターピッチ」という言葉をご存知でしょうか。エレベーターに乗っているくらいの短い時間で自分や自分のビジネスなどについてプレゼンすることを指し、興味を持ってもらえると商談につながるため起業家や営業職にとって必須のスキルとも言われています。
就活での30秒自己PRも同じことです。30秒での自己PRが上手にできればその素質はあると思ってもらえるかもしれませんね。
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時間指定の有無で変わる! 自己PRで重要なこと
多くの企業は自己PRに時間指定をしませんが、基本的には自己PRは1分程度ですることが多いです。つまり30秒の自己PRは通常の自己PRよりも短いので、通常の自己PRとは意識することも違ってきます。
それをしっかり把握していなければ、逆に評価がマイナスになってしまうことも。気を付けるべきポイントをそれぞれ見ていきましょう。
1分の自己PR:人柄や仕事への向き合い方が伝わるように話す
1分もあれば、自分の伝えたいことを話し切ることができるでしょう。1分の自己PRではしっかりと自分のことをすべてアピールすることが重要です。自分の持つスキルや、それをどのように仕事に活かして企業に貢献していけるのかを論理立てて説明するようにしましょう。
また、アピールする強みのエピソードも詳しく説明することが大切になります。経験への向き合い方は、そのまま仕事への向き合い方として考えられることが多いです。自己PRから、自分がどんな人間で、その企業に就職したらどのように成長していくかという活躍イメージまで、しっかりと理解してもらえるようなアピールをしましょう。
1分の自己PRについてはこちらの記事を読んでみましょう。
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30秒の自己PR:もっと知りたいと思わせる内容を盛り込む
1分の自己PRでは自分についてある程度はアピールできたのに対し、30秒ではかなり時間が限られています。
自分の強みや過去のエピソードなどは伝えられますが、たとえば「どうしてそのような行動を取ろうと思ったのか」「具体的にどのような工夫をしたのか」「そのとき周りの状況はどうだったのか」など、人柄や行動特性などがよりわかる具体的な情報はあまり伝えることができません。
企業としてもこの自己PRだけで学生を理解しようとは考えていないので、伝えたい情報すべてを詰め込む必要はありません。大切なのは簡潔なアピールをすること。
30秒の自己PRはあくまでそのあとの質問につなげるためのPRだということを意識しましょう。「これはどういうことだろう」「どうして頑張ろうと思えたのかな」などと、企業にもっとあなたを知りたいと思わせるような回答にしましょう。
その他に20秒の自己PRについてはこちらの記事を参考にしてください。
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どんな場合に30秒での自己PRを求められる?
就活では実際にどのような場面で30秒での自己PRを求められるのでしょうか。求められる業界や企業の特徴は特にありませんが、どの企業でも「早い段階の選考フェーズ」であることが多いでしょう。
ただし早い段階であることがすべてとは限りません。企業によっては最終面接で求めてくることもあるかもしれないので、そこは覚えておいてくださいね。
志望者が多い企業
まずは志望者が多い企業が挙げられます。志望者が多いということは、その分面接の数も多くなりますよね。面接の数が多ければ、その分一つの面接の所要時間は短くなりがちです。
まだ学生を絞り切れていない早い段階ではその傾向はなおさら。一人一人の面接に多くの時間を割けないため、自己PRの時間を短く設定して、限られた時間で学生を見極めているのです。
- 大手企業
- 知名度のある企業
集団面接
集団面接は複数人の学生が同時に面接をおこなうので、一人だけに時間を割くことはできません。そのため自己PRの時間を短く設定することが多くあります。集団面接も、比較的選考の早い段階で使われやすい形式の面接でしょう。
集団面接の特徴やその対策などを知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。
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学内説明会でも自己PRできる時間が設けられることがあります。学内説明会は面接の準備にもなるので、併せて確認しておきましょう。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
仕事の中では1日に何件も商談をすることがありますが、それぞれの概要を忘れないように一言で商談の印象や結果をメモするケースが多いです。企業にとって、就職活動の面接も同じことです。
特に志望者が多い企業の場合、面接官が1日に何人もの就活生の面接をおこなっているのか想像したことはあるでしょうか。あまりにも多い場合だとすべての情報を覚えることは難しいため、30秒の自己PRは一人一人の印象を記録するのに大切な情報源になると覚えておきましょう。
そのほかにも、ESを提出するタイミングで30秒自己PR動画も併せて求める企業があります。文章を読むとおとなしそうで少し暗い印象だったけれども、動画では温和な笑顔が好印象だった、といったこともよくあるように、文字だけではなかなか伝わらない就活生の人柄を確かめて書類選考をおこないたい場合に使われます。自己PR動画についてはこの記事の下部でも説明していますよ。
自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
自己PRで悩んでいるなら、まずはツールを活用して自己PRの土台を完成させましょう!
30秒の自己PRを求められやすい職種
30秒の自己PRでは、限られた時間で端的に話を伝えることが求められます。社会人にとって非常に大切なスキルではありますが、職種によってはそのスキルが仕事に直結することも。そのような職種に共通しているのは、「何か指示を出したり、伝えたりする仕事」だということ。これを頭に入れて、どんな職種で30秒の自己PRを求められやすいか確認しましょう。
ただし、もちろんここで挙げた職種がすべてではありません。ここで挙げた以外にもさまざまな職種で求められることがあるのは押さえておきましょう。
営業
営業職では、なぜその商品が必要なのか、購入や契約をするとどんなメリットがあるのかを論理立ててわかりやすく説明し、顧客に納得してもらわなければなりません。そのため、言いたいことを端的にまとめて相手に伝えられるかを見られることが多くあります。
アナウンサー
アナウンサーは時間との勝負です。タイムスケジュールが細かく決められており、30秒という指定があれば、それまでに必ず番組やコーナーを終わらせなければなりません。また、ただ30秒で話せばいいというだけでなく、人に伝える仕事である以上、伝えたいことをきちんと相手に届けることも求められます。
そのため、他の職業に比べて、時間オーバーには非常に厳しい職種であるといえるでしょう。基本的に30秒の自己PRでは多少の時間オーバーは気にしないことが多いですが、アナウンサーを志望する場合は2、3秒のオーバーでも合否を分けるかもしれません。
コールセンターのオペレーター
コールセンターのオペレーターは、直接顔を合わせずに声のみで顧客とやり取りする仕事です。ものによっては、顧客に指示を出して手続きをしてもらうこともあるので、端的に話さなければお客様がどう動いていいか分からなくなることも考えられます。
相手に適切な指示を出し、その指示だけで顧客が動くためには、わかりやすくはっきりと話すことが求められます。
施工管理士
施工管理士は、建設現場で現場監督として作業員に指示を出すことが主な仕事です。危険と隣り合わせな現場だからこそ、もたもたと指示をしていては事故や怪我につながってしまうことも充分考えられます。作業員を危険から守るためにも、端的でわかりやすい指示を出すことが求められています。
施工管理の仕事について、詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしましょう。志望動機の作り方についても解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
これまでは職種ごとの話をしてきましたが、「業界」という括りで見てみてもそれぞれの30秒自己PRの傾向を捉えることができますよ。一例を紹介しますね。
30秒の自己PRは時間が短い分、伝えたいことは簡潔かつ明確にしなければなりません。こういった力は、商社などの取引先同士の仲介をおこなうビジネスモデルを持つ業界で求められる傾向にあります。
双方の要望を丁寧にヒアリングし調整するためには、自分の考えや立ち位置はなるべく端的かつ明確にしておく必要があるからです。企業は30秒という短い時間での自己PRを通じて、就活生の伝えたいことをまとめる力を判断しています。
5つのステップで簡単! 30秒用自己PRを作ってみよう
ここからは、実際に30秒用の自己PRを作ってみましょう。30秒の自己PRは、5つの手順に沿って考えてみると簡単に作ることができます。
ぜひ、自分の強みを照らし合わせて一緒に考えてみてくださいね。
ステップ1:自分の強みの要点を書き出す
まずは自分の強みを見つけましょう。自分がどんな性格なのか、どんな長所があるのかを考えてみると良いかもしれませんね。強みだからと言って、人より勝っている必要はありません。自分のできることをいくつか書き出してみましょう。
このとき書き出す強みは「向上心がある」「協調性がある」などの大まかなものでかまいません。具体性はこれから深掘りしていくので、まずは箇条書きのような形で考えてみましょう。
- リーダーシップ
- コミュニケーション能力
- 計画性
- 協調性
- 忍耐力
- 粘り強さ
- 向上心
- 真面目さ
- 臨機応変さ
- 行動力
- 慎重さ
自分の強みがわからない……という学生はこちらの記事を参考にしてみましょう。
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こちらでもアピールポイントの見つけ方を紹介していますので、合わせて確認してみてくださいね。
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伝えたいことは一つに絞る
自己PRは企業に自分を売り込むためのものですから、ついいろいろな内容を詰め込みたくなるものですよね。しかし、話せる時間は30秒と限られています。その時間の中で複数のアピール内容を話すと、時間オーバーになってしまう可能性があるだけでなく、一つ一つの内容のインパクトが弱くなってしまいます。そのため、伝えたいアピールポイントは一つに絞るようにしましょう。
アピールポイントの絞り方はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。
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企業の求める強みと自分の強みをマッチさせる
自己PRで話す強みは、企業の求めている人物像に沿ったものにしましょう。自分の強みが企業の求めている人物像と合わなければ、どんなに魅力的な自己PRを作っても選考を突破することは難しいです。
たとえば、スピード感が特徴のベンチャー企業に「私の強みは慎重さです」とアピールしても、あまり響きませんよね。マッチさせるためには、まずは事前に企業の採用サイトなどを確認して「求める人物像」を把握しておきましょう。自分の強みの中から、それに合わせた強みを選んでアピールすると良いですね。
ステップ2:強みを裏付けるエピソードを見つける
次に、強みを裏付けるエピソードを見つけましょう。自分がそれを強みだと思うのには必ず理由があります。ただ強みを言うだけでは説得力に欠けるので、それを裏付けるエピソードを根拠として示すことが大切です。
エピソードを考えるときは「どんな場面で強みを活かして何をした」にあてはめてみるとわかりやすいですよ。場面には、アルバイトやサークル、大学生活や友達とのかかわりなどさまざまな場面が考えられます。また、強みを活かして任された立場や成し遂げた何かはなかったか、振り返ってみましょう。
- 部活動でリーダーシップを活かして主将としてチームを引っ張った
- アルバイトで協調性を活かして働きやすい環境をつくった
- 大学生活で計画性を活かして試験に向けた勉強の日程を組んでいた
ステップ3:エピソードに具体性を付ける
次は、先ほど見つけたエピソードをより具体的にしましょう。エピソードだけでももちろん説得力は付きますが、エピソードを深掘りしてもう少し具体性を付けたほうがよりわかりやすくなりますよ。
たとえば「○○を頑張った」というエピソードがあるなら、なぜ頑張ろうと思ったか、どのように頑張ったかなど、実際におこなったことや気を付けたことなどを具体的に考えてみましょう。そうすると話の組み立てもしやすいうえに、短くても効果的なアピールにつながります。
また、その強みを活かして、企業にどのように貢献していきたいかも話せると良いですね。ただアピールして終わりではなく、今後どう生かしていけるかが伝えられてこそ強みです。
部活動でリーダーシップを活かして主将としてチームを引っ張った
⇒どのように:定期的にミーティングの時間を設けてチームの士気を挙げた・トレーニングメニューを自ら考えて部員に提案した
アルバイトで協調性を活かして働きやすい環境をつくった
⇒企業への貢献:周りの人と協力しながら働きやすい環境づくりにも積極的に取り組む
大学生活で計画性を活かして試験に向けた勉強の日程を組んでいた
⇒なぜ:一年生のときに無計画で試験に臨んだら単位を落としてしまったことがある
⇒どのように:時間を決めてその時間までにやり切る、メリハリを付けた
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
頭で考えていても浮かばない場合には、大学入学時からこれまでの大学生活を年表にまとめて、出来事を実際に書き出して、そこから考察していきましょう。例を挙げてみますね。
①1年生の時には○○だったが2年生では△△に成長した。
➁成長のきっかけは、夏の合宿だった。
③合宿の内容を振り返ってみると、××ということに気が付いた。
④合宿という出来事そのものだけでなく、準備期間の計画の段階でも○○の力を養うことができた
という具合に発見が生まれることがよくあります。その瞬間では点にしか見えなかったものも、その点同士をつなぎ合わせると立派に因果関係があるストーリーが浮かび上がるものです。SNSやスマートフォンに保存された写真などを活用して、できる限りの情報を洗い出してみましょう。
ステップ4:紙に書いてみる
アピールしたい内容が形になってきたら、次は実際に自己PRを文章に起こして紙に書いてみましょう。ただ文章にするのではなく、ここでも効果的にアピールするための工夫がいくつかできるので確認しておきましょう。
PREP法に基づいて構成を作ってみよう
伝えたいことをわかりやすく端的に話すにはPREP法という手法を使うのがおすすめです。この手法を使うと、短くても非常に論理的で説得力のある文章が作れます。まず結論から伝えることで、話の主旨がわかりやすくなるからです。
今回の自己PRだと、初めの結論は「自分の強み」にあたりますね。そしてその強みを裏付けるエピソードが理由、そしてその具体例を話し、最後に改めて結論として企業で強みをどう生かせるかを伝えましょう。
理想は150~250字
30秒で話せる文字数は150〜250字ほどと言われています。これ以上文字数が多くなってしまうと、かなり早口で話さなければなりません。面接では、ゆっくりと話したほうが自分にも余裕が生まれますし、アピール内容を面接官に理解してもらいやすくなります。
「内容がふくらみすぎて時間が足りない」ということにならないよう、文字数を意識しながら自己PRを作成しましょう。
自己PRの最適な文字数はこちらの記事で解説しています。ちょうど良い文字数から内容を削り、150~250字にまとめるのでも良いですね。
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ステップ5:口に出して練習する
自己PRができたら、最後に口に出して練習しましょう。本番は面接ですので、実際に30秒に収められるかが大切になります。
練習するときは、時間を計測することはもちろんですが、併せて録音しておくとなお良いでしょう。緊張していると早口で話しがちになりますが、意外と自分では気が付かないものです。録音したものを聞くことで、自分で考えていたよりもゆっくり話したほうがいいと気付くこともあるかもしれませんよ。
所要時間
自己PRそのものの制限は30秒ですが、強みや根拠となるエピソードなど、細かく時間配分を決めておくとさらに良いでしょう。
先ほど説明したPREP法に基づいて、理想の所要時間を載せておきますね。
- 結論…5秒
- 根拠となるエピソード…10秒
- 具体例…10秒
- 結論…5秒
実際に練習する際はこちらの記事も参考にすると良いでしょう。面接での話し方のコツについて紹介してありますよ。
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要チェック! 「30秒」だからこそ気を付けたい5つのポイント
30秒ではアピールする時間も自己PRの文字数も少ない分、話す上でも作る上でも通常の自己PRとは違った注意点があります。ここからは30秒の自己PRだからこそ気を付けるべきポイントについて解説していくので、これから自己PRを作る人はもちろん、30秒で話す練習をしている人も一緒に確認しておきましょう。
短いからといって丸暗記しない
30秒の自己PRは、文字数にしてだいたい150~250字だと先ほどお伝えしました。それくらいの文字数だと、丸暗記したほうがいいのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし丸暗記に頼ると、何か1つの単語を忘れただけでパニックになってしまい、言葉に詰まってしまうことがよくあります。一度言葉に詰まると、そのあとに続く言葉も思い出せなくなり、アピールが十分にできなくなってしまうことも。丸暗記はせずに、なるべくそのときの自分の言葉で話すようにしましょう。
キャリアアドバイザー
不安な人は「何を主張したいか、どんな経験からその主張をしたいか」など、話の要点だけを暗記しておくようにしましょう。
内容を詰めこみすぎない
先ほども少しお話ししましたが、内容を詰めこみすぎてしまうと30秒という制限時間には収まりません。強み1つに対して根拠となるエピソードや具体例などの肉付けをおこないますが、強みが2つになれば全体の量も倍になりますよね。さまざまな内容を詰め込むと30秒では収まりません。
自己PRでアピールする強みを1つに絞るのはもちろんですが、根拠や具体例も一つに絞り、アピールに必要なエピソードそのものを簡潔にまとめるようにしましょう。
時間を気にして焦りすぎない
30秒という時間指定がある以上、時間内に収めなければならないと考えすぎたり、残り時間が気になってしまったりと早口になってしまいがちです。自己PRは自分をアピールするためのものですから、いくら頑張って話しても伝えたい内容が面接官に届いていなければあまり意味がありません。
本番になって焦らないためにも、準備をしっかりとしておくことが大切です。もともと人は緊張すると早口になってしまいがちですし、事前に練習を重ねて30秒で収まるように話せていれば、本番で時間をオーバーすることはまずありません。入念に準備をして、面接本番は堂々と話すようにしましょう。
キャリアアドバイザー
「自分の話を聞いている相手がいる」ということをしっかりと意識すると良いですね。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
30秒という時間を気にしすぎるあまり、ついつい早口になってしまう就活生がやはり多く見受けられます。しかし、企業にとってはこの30秒自己PRをもとに面接を進めていきたいので、当然内容をきちんと聞きたいと思っています。
通常の面接での注意点と同じように、明るく聞きやすいトーンで感情を込めて話をすれば、多少秒数がオーバーしてしまったとしてもそれほど気にはなりません。秒数に捉われすぎるのではなく「どんな長さの自己PRでも、伝えたいことはこれ」という軸をきちんと持って臨むことで落ち着いた対応ができるようになりますよ。
多少の時間オーバーは気にしない
時間を30秒と指定されると、時間にばかり気を取られてしまいますよね。特に集団面接では、ライバルがしっかり時間内に自己PRを終わっているとさらに焦ってしまうものです。
しかし押さえておきたいのは、あくまで30秒という制限は目安の時間だということ。多くの企業が、30秒をオーバーしたからといって不合格にはならないので安心してください。5秒程度であれば許容範囲ですので、あまり気にしすぎず話しましょう。
キャリアアドバイザー
気になる場合は、最後に「長くなってしまい申し訳ありません」と一言添えると良いでしょう。
インパクトを狙いすぎない
30秒という短い時間の自己PRは、どうしても周りとの差別化をしにくく、自分を強く印象づけることは少し難しいかもしれません。その中で好印象を与えたいと思うがあまりに、一度聞いただけではわかりづらい内容を話すのは避けましょう。
たとえば、前向きさ・ポジティブさをアピールしようとしたときに、インパクトを狙いすぎて「自分はマグロのような人間です」とアピールするのは少し違いますよね。強みを動物など何かに例えることはテクニックの一つではありますが、これだと何をアピールしたいのかが伝わりづらく、逆にマイナスな印象になってしまうかもしれません。
キャリアアドバイザー
大切なことは相手にすぐ理解してもらうことです。わかりやすさをもっとも意識しましょう。
インパクトを狙うにはキャッチコピーを作るのがおすすめです。ぜひこちらの記事を読んでみましょう。
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自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
30秒用の自己PR例文12選
ここからは30秒用の自己PRの例文をいくつか紹介していきます。アピールしたい内容ごとに分けているので、自分のアピールポイントと照らし合わせて見てみると良いですね。
また、この中にアピールポイントがない人も、基本の構成は変わらないので、ぜひ参考にしてください。
さまざまな自己PRの例文から参考になるものを探したいという人は、こちらの記事にまとめています。
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OK例:コミュニケーション能力
私の強みはコミュニケーション能力です。大学入学後から4年間、携帯ショップでアルバイトをしていました。携帯の販売は手続きが少し複雑なため、アルバイトを始めたころはわかりやすい説明ができずお客様を怒らせてしまうこともありました。
しかし、独学で商品知識を付け、あまり知識のない自分にもわかるよう説明することを心掛けたところ、徐々にお客様からお褒めの言葉をいただくことが増えてきました。
このコミュニケーション能力を活かして、御社の営業職でも、商品の魅力をわかりやすくお伝えできるよう努力します。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
お客様と積極的に話すことや情報をわかりやすく伝えることなど、さまざまなコミュニケーション能力を持ち合わせていることが伝わります。また、勉強意欲のアピールにもつなげられそうですね。深掘りされたときはそこも意識して答えてみると良いでしょう。
OK例:協調性
私の強みは協調性です。大学時代にしていた居酒屋のアルバイトでは、忙しいこともあってアルバイト同士の連携がうまく取れず、お客様に迷惑をかけてしまうことがありました。
そのため、まずは積極的に仲間に声をかけ、明るい雰囲気づくりに努めました。周囲に目を向けるようになったことで、困っている人をすぐに発見でき、サポートに回ることもできるようになりました。その結果、お店がうまく回るようになり、お客様に迷惑をかけることも減りました。御社でも協調性を発揮し、周囲をよく見てチームがうまく機能できるよう努力していきます。
キャリアアドバイザー
アルバイトはさまざまな人と接するので、協調性をアピールしやすい経験ですね。自分の取り組みによって周りの環境が良くなったのがよくわかります。さらに改善するならば、お客様の声などのところに具体的な数字を取り入れてみると良いでしょう。
協調性をアピールする自己PRを作るときには、こちらの記事も参考にしてみてください。併せて読んでおきましょう。
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OK例:几帳面さ
私は細かいことにも気を抜かない几帳面さがあります。学生時代のアルバイトで、レジの鍵を閉め忘れたことをきっかけに、自分が細かなミスをしばしば起こしていたことに気づきました。
このようなミスを防止するために、ミスをしやすい箇所をまとめたチェックリストを作成し、すべての作業を完璧におこなうようにしたところ、ミスの改善につなげられました。その取り組みは店長に評価され、今はアルバイト全員が閉店時にこのチェックリストを使っています。
この几帳面さを活かして、御社の経理業務に活かしていきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
職種と強みに整合性が取れていますね。ミスをして反省するだけでなく、具体的な行動に移せているのも好印象です。また、この自己PRからさらに分析力や責任感に話をつなげることもできそうですね。
OK例:向上心
私は、高い目標に向かって努力を重ねることができます。大学時代はラグビー部に所属しておりましたが、周囲より体格が劣っていたため、1学年時はフィジカル面を鍛えることに注力しました。やみくもに鍛えるのではなく、ラグビーに必要な体幹の強さと筋力を鍛えようと、メニューを決めて毎日続けることで、次第に体格も変わり始め体力も付いてきました。
その結果、2年の秋からレギュラーに選ばれ、県大会に出場し入賞することができました。御社でも、常に高い目標を設定し、その達成に向かい努力を重ねていきたいと思っております。
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キャリアアドバイザー
向上心は多くの学生が選びやすいアピールポイントですね。この自己PRでは、努力がしっかりと結果に結びついているのが高評価につながるでしょう。「どのようなトレーニングをしたのかな」と面接官も興味を持ってくれそうですね。
OK例:継続力
私は、目標達成に向けてコツコツと努力し続けることができます。大学入学後一人暮らしを始めたことをきっかけに、お金の知識がないことに不安を感じました。そこで日商簿記二級の資格を取得することにしました。
初めはわからないことも多く、投げ出したくもなりましたが、続けることにも意味があると考えて、3ヶ月間1日1時間勉強した結果、試験に合格することができました。御社に入社後もできないことをそのままにせずに、努力を重ねて目標を達成し続けていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
自己PRではアルバイトやサークル活動をアピールしがちですが、このような資格の取得もアピールとして有効ですよ。地道にコツコツと取り組める人柄が伝わってきて非常に良いです。また、具体的な努力も分かりやすいですね。
継続力が強みの学生はこちらの記事も読んでみると良いですよ。さらに自己PRの質を高めましょう。
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OK例:粘り強さ
私は、自分の目標に粘り強く取り組むことができます。学生時代のアルバイトでは、個人でノルマが課せられていました。ノルマは必ず達成するものと考えていたため、私はノルマの1.5倍の売上を目指しました。
ノルマ達成のために、お客様とのコミュニケーションを重視して、これまでの接客を見直しました。お客様の話に耳を傾け、求めていることを的確に把握することで、提案した商品を購入するお客様が増え、ノルマの1.5倍の売上を達成しました。御社に入社後も、与えられたこと以上の結果を出すことに粘り強くこだわっていきます。
キャリアアドバイザー
根拠として具体的な数字を出しており、説得力の高い自己PRになっています。入社後も数字にコミットして粘り強く仕事に励んでくれる様子が想像できますね。
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OK例:行動力
私は、周囲を巻き込む行動力があります。大学時代は、個人経営のカフェでアルバイトをしていましたが、近隣にできた全国チェーンのカフェの影響で、売り上げが落ちたことがありました。
売上を上げるために、SNSを使った広報活動を店長に志願しました。そして他のアルバイトも巻き込んで複数のSNSを駆使し、お店の宣伝をおこないました。最初は乗り気でなかった子も、協力するようになり、結果としてお店の売上を戻すことができました。私は御社に入社後も、この強みを活かして、チームを巻き込み一丸となって貢献したいです。
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キャリアアドバイザー
周りの様子もしっかり伝えられているのが非常に良いポイントです。「周りを巻き込む行動力」の根拠になりますね。入社後も、チームをまとめて動いている様子が想像できる自己PRになっています。
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OK例:思いやり
私の強みは学生時代のホテルでのアルバイトで培った思いやりの心です。常に相手の立場に立って、何を望んでいるかを考えて行動することを心掛けるようにしていました。その結果、困っているお客様に対して、適切なサービスやご案内ができるようになり、大学3年の頃にはアルバイトの中で最優秀賞をいただくことができました。
御社に入社後も、学生時代に培った思いやりの心を忘れず、総務として社内の皆さんが気持ちよく働ける環境づくりに努めてまいります。
キャリアアドバイザー
職種に必要なスキルと自分の強みがマッチしており良いアピールになっています。心掛けがしっかり評価されているのも、思いやりが強みだ、ということに説得力を増していますね。
思いやりのアピールにはこちらも参考にしてください。
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OK例:過去の実績
私は依頼者の期待に沿ったWebサイトを制作できます。大学時代、アルバイトをしていた居酒屋で、店長に頼まれ店のHPを作ることになりました。HPを企画、製作している中で、クライアントである店長の希望を丁寧に聞き込むことに時間をかけ「できる限り相手の希望に沿ったものを作り、効果を出す」ことを意識して取り組みました。
その結果、完成したHPも店長に満足してもらえ、来店するお客様も前年に比べて1.2倍ほど増えました。この実績を自信に変えて、御社でもさまざまなサイト制作に携わりたいです。
キャリアアドバイザー
特に理系の学生だと、技術職を志望するときは自分の実績をアピールするのは非常に効果的です。具体的な数字や、実際に心掛けていたこともしっかり表されており、今後の期待が持てますね。
NG例:内容が多い
私の強みはコミュニケーション能力と情報収集力です。人見知りをしない性格のため、挨拶はもちろん積極的に話しかけることで、人とのつながりを広げてきました。また、人の顔や名前、好みなどの情報を覚えることも得意です。
この強みを生かして、新規顧客の開拓にあたり、社会に広がるさまざまな情報にアンテナを張り、お客様のニーズに沿った商品を提案できるよう努力したいと考えております。
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キャリアアドバイザー
強みが2つになっているので、文量を250字にそろえると一つ一つの強みが薄くなってしまっています。コミュニケーション能力か情報収集力か、どちらかに絞るべきですね。
NG例:内容が少ない
私の強みは行動力です。レストランでアルバイトをしていたときは、誰よりも早く行動することを心掛けていました。御社でも、このアルバイトで培った行動力を活かして、誰よりも早く行動することでさまざまなことを吸収し、活躍したいと考えております。
キャリアアドバイザー
具体的なエピソードがありませんね。これだと、どのように行動していたのか、また行動をした結果どのようなことがあったのかなどがわからず、説得力に欠けてしまっています。具体的なエピソードはもちろんですが、加えて起こした行動によって起きた変化や学びなどを盛り込んでみましょう。
NG例:インパクトを重視
私を動物にたとえるなら、マグロだと考えております。私は常に前向きで、後ろ向きになることはありませんでした。アルバイトでも大学生活においても、自分で立てた目標に対してめげることなく努力を重ね続けてきました。
その結果として、努力し続ければ必ず結果がついてくるということを学びました。御社においても、つらいことや大変なことにも折れずに、常に前を向いて努力を重ねていきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
前向きということを伝えたいのはわかりますが、インパクトを狙いすぎてしまった印象になります。もう少しエピソードの具体性を挙げて説明してみると、わかりやすい自己PRになりますよ。
自己PR動画を30秒で求められたら? 対策を紹介
最近はオンラインでの面接が多くなってきましたよね。企業によっては、エントリーシート(ES)提出などの早い段階で「30秒の自己PR動画を提出してください」などと求めてくるところもよくあります。その場合に気を付けたいことがいくつかあるので、自己PR動画についてもここで簡単に解説していきますね。
詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。
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また、動画選考と似たものにWeb面接があります。こちらの対策については、以下の記事で確認しておきましょう。
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企業の意図:人柄をよく知りたい
学生の人柄を重視する企業で主に使われます。ESやSPIなどでは、その学生の人柄はうまく伝わりませんよね。そのような選考だけで学生の合否を決めたくはないものの全員を面接に進ませることはできない、というように考えている企業は、動画を選考に取り入れていることがよくあります。
動画で見ることで人柄や本人らしさがわかるのに加えて、専攻に割く時間を減らすこともできるので選考効率化にもつながります。
評価ポイント:外見や雰囲気など印象の比重が高め
動画選考では、人柄をメインで見られやすいため、アピールの内容よりも、外見や雰囲気といった印象の項目が特に評価されることが多くあります。そのため、内容を考えるのに時間をかけるのも大切ですが、「この会社に入りたい」という熱意を伝えることがもっとも大切です。
自分の雰囲気と企業の社風をマッチさせることで、企業に「自社に合っている」と好印象を持ってもらえるようにしましょう。動画を撮る上で気を付けたいポイントはこちらです。
- 清潔感を意識した服装…カメラを通すとしわやほこりが目立つことも
- 表情を見せる髪型…良い笑顔だったとしても髪型で隠れては伝わらない
- フリップや小道具を使うのも◎…わかりやすさがアップ!
- 挨拶から始めて挨拶で締める
- 明るい声と笑顔で臨む…人柄を見られていることを意識する
- 視線はカメラのレンズ…自分の目を見ると再生したときに目が合わない
- 背筋伸ばす…カメラを通すと姿勢の悪さが目立つことも
- 静かな室内…エアコンや家電の音に注意
- 柔らかな自然光…夜間の撮影は室内灯があっても暗く見えやすいので避ける
- 白い背景…カーテンなどの色身によっては暗く見えてしまうことも
- スマホは横向きで撮影…縦向きだと全身が写ることや顔だけアップになってしまうことも
- 構図はバストかミディアムショット…表情が写りやすい
30秒の自己PRに悩む学生からよくある質問に回答!
30秒の自己PRでは何を伝えれば面接で評価されるかわからなかったり、自己PRを30秒でまとめるのが難しいと悩む学生もいます。そのような学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。
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30秒の自己PRで伝えるべきことを教えてください。
30秒の自己PRでは時間が限られているため、アピールポイントをすべて伝えるのではなく「もっと知りたい」と企業に思わせる自己PRを心がけましょう。たとえば「アルバイトで売上を1.5倍向上させた」と限定的な情報でも、数字を交えて実績を示しているため「具体的に何を工夫したんだろう」と興味を抱いてもらいやすいですよ。
自己PRではキャッチーな言葉や数字などを意識しながら伝えると、より企業の興味を惹きやすくなるでしょう。
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自己PRを30秒で伝える際の注意点はありますか?
自己PRを30秒で伝える注意点として、要点は1つに絞るようにしましょう。自己PRではつい複数のアピールポイントを盛り込みたくなりますが、30秒では限界があります。欲張りすぎると時間オーバーになってしまったり、それぞれのアピールポイントを伝えきれず、印象が弱くなってしまいますよ。
アピールポイントはとっておきの1つに絞り、エピソードや根拠などを具体的に伝えるように意識すると、30秒でも魅力的な自己PRになるでしょう。
30秒の自己PRは会話のきっかけ! 面接官にもっと知りたいと思わせよう
30秒の自己PRでは、伝えたいことをすべて話す必要はありません。むしろ、言いたいことをすべて詰め込んでしまうのでは、時間がオーバーしてしまったり早口になってしまったりして、面接官からの評価がマイナスになってしまうことも。
そのあとに続く面接官からの質問のきっかけだと考えるようにしましょう。もっとも大切なのは面接官の興味を惹くことです。もっと知りたいと思ってもらえるような自己PRを作成することを心掛けてくださいね。
たった30秒の自己PRでちゃんとアピールなんてできるんですか?