目次
- 面接で上手く話せない人こそ事前準備をしよう
- 面接で上手く話せない6つの原因
- ①事前準備が不足している
- ②緊張する
- ③話す内容にまとまりがない
- ④自分に自信がない
- ⑤回答を暗記している
- ⑥完璧に話そうとしすぎている
- 面接で上手く話せるようになるコツ4選
- ①話をまとめて重要なポイントだけを話す
- ②ゆっくり大きな声で話す
- ③何度も練習する
- ④面接ごとに振り返って改善点を挙げる
- 普段から実践できる面接対策
- 面接をイメージしながら練習する
- 初対面の人とも積極的に会話して自己紹介する
- 友達や家族に自分のことを話す機会を増やす
- 面接で上手く話せるようになるための事前準備3選
- ①最低限必ず質問される内容の答えを準備しておく
- ②録音・録画して練習する
- ③キャリアセンターで模擬面接を受ける
- 面接で必ず質問される頻出の質問例
- 本人の特性について
- 学生時代頑張った経験について
- 企業について
- 面接で上手く話せなくても受かる可能性はある
- 面接官が見ているポイントはさまざま
- 面接で上手く話せなかったときの対処法
- お礼メールとともに自己アピールをする
- 面接の反省はしても自分を責めない
- 切り替えて次の選考に集中する
- 自分を表現することに慣れて面接で自分をアピールしよう!
面接で上手く話せない人こそ事前準備をしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「面接となると緊張していつも話せないのですが、どうしたらいいですか?」
「面接で上手く話せなくて自分が嫌になってしまいます」
といった質問を受けます。面接では普段どおりの自分を発揮できず、上手く話すことができないと悩んでいる人も多いでしょう。面接は原因を理解して事前準備をしっかりしておけば、コツをつかむことができ上手く話せるようになります。
この記事では、面接で上手く話せない原因と話せるようになるコツ、事前準備のやり方について具体例を交えて以下の流れで説明します。この記事を読めば、面接で緊張せずに上手く話せるようになり、面接の成功率をあげられるようになるでしょう。
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面接で上手く話せない6つの原因
面接で上手く話せないのには原因があります。まずは原因を理解することで漠然と不安に思っていることを把握しておきましょう。
事前に原因を把握しておくことで、面接対策がやりやすくなります。これから6つの原因をあげ解説していきますので、自分にあてはまる項目がないか考えながら読み進めてください。
①事前準備が不足している
面接で上手く話せないと思っている学生のほとんどは、面接の事前準備が不足しています。事前準備が不足してしまうのは、普段どおり話せれば面接は大丈夫と考えている学生が多いからです。
面接は普段の会話と異なり、質問に対する応答によって将来の選択肢が決まるという大切な場面であるので、普段どおりの会話が難しい状況です。また、企業にとっても将来の会社の一役を担う者を決める大切な場なので、面接官も普段どおりではなく緊張感のある場となりやすいです。
普段と違う緊張感のある場なので、しっかりと事前準備をしておかなければ本番では上手く話すことはできません。
面接対策はこちらでまとめていますので参考にしてみてください。
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②緊張する
面接である程度緊張をしてしまうのは仕方ありませんが、大切なのは緊張しても上手く話せるようにすることです。
緊張してしまうと、質問された内容がわからなくなったり、質問に答えるうちに何が言いたかったかわからなくなったりします。場合によっては、質問の意図を誤ってくみ取ってしまい、的外れな回答をしてしまうかもしれません。
緊張と上手く付き合う方法を学び、模擬面接や面接回数を重ねて慣れていきましょう。
面接で緊張する際の克服法はこちらで解説しています。
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③話す内容にまとまりがない
就活のほかに大学での課題やアルバイトなどで忙しくしていると、面接で話したい内容について上手くまとめる時間を確保できない学生も多くいます。
面接官は質疑応答のなかで話のわかりやすさや、話の流れと内容がまとまっているかをチェックしています。そのため、話の流れがわかりにくい場合は、面接官も考えながら話を聞かなければならないため、論理性に欠けるなど悪い印象を抱かれるかもしれません。
キャリアアドバイザー
④自分に自信がない
1人で就職活動の準備をしているときや、何度も面接に落ちてしまったときは自分に自信がなくなってしまい、面接で上手く話せるか不安になってしまうものです。
自分に自信がないとさらに声が小さくなってしまうため、自信がない印象を与えてしまいます。声が聞き取れなくて伝えたいことが伝わらず、コミュニケーションが苦手な学生だと判断されてしまう恐れがあります。
自分に自信がなく、面接で話せるか不安を抱えていることが原因だと自覚できているなら、上手く話せるようになるまで対策をしていきましょう。
自信を持つための方法はこちらで解説しています。
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面接は自信をもって臨むことで合格率に影響します。そのため今回は面接に自信がない人に向けて、キャリアアドバイザーが自信をもつための5つの必勝法や注意点を紹介していきます。自信がないひとはぜひ事前に確認しておきましょう。
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⑤回答を暗記している
面接の事前準備を徹底して、質問の回答を暗記しておこうと考える学生もいますが、面接においてそれは逆効果です。普段どおりでない面接という場では緊張して暗記していた内容を忘れてしまう場合があり、上手く話せないで面接が終わってしまうという結果を招いてしまいます。
また、想定していない質問をされたときは慌ててしまうことも考えられるため、かえって印象は悪くなる可能性が高いです。そもそも面接官は面接のプロですから、暗記をしている話し方はすぐに見抜かれてしまうので注意しましょう。
質問に対する回答を暗記していることで上手く話せないという場合も考えられるので、暗記に頼らない面接対策を身に着けていきましょう。
⑥完璧に話そうとしすぎている
面接官からの質問に対して完璧に話そうとする必要はありません。対策してきたことのとおりに進めようとしすぎるあまり、その場の流れが変わってしまった際に柔軟な対応ができなくなるケースがあります。
緊張のあまり回答につまずいてしまったり、言葉遣いがおかしくなっていることに意識を向けたりすると、頭が真っ白になってしまい、その後の面接で上手く対応できなくなってしまいます。
面接は完璧にこなさなければならない、完璧でないと内定をもらえないなどと考えてしまうと、本来の力を発揮できず、内定をもらえる企業でも内定をもらえなくなってしまいます。完璧な回答を目指すのではなく、要点をおさえた適切な回答を心掛けるようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
面接で上手く話せない原因のなかでも実際に学生に多いのは、回答を暗記していることや緊張により力を発揮できないパターンです。「上手く話せないからこそ事前に内容を丸暗記しよう」と考える学生が非常に多いですが、そもそも上手く話すことができない根本的な原因の一つが緊張です。緊張したまま丸暗記した内容を話そうとしても、たどたどしくなってしまったり棒読みになってしまいます。また、言い間違えたり企業から深掘りをされるなど想定外のことが起こった際、さらに緊張して頭が真っ白になってしまい、言葉に詰まってしまう学生もいます。
そのような状況だと企業からも回答を丸暗記したことがバレてしまいますが、丸暗記により企業から良い印象を抱かれることはほぼありません。また、合否に影響を及ぼす可能性もあるため要注意です。面接での緊張をなくし上手く話せるようになるには、場数を踏み経験を積むことが重要です。周囲の人に模擬面接を手伝ってもらったり志望度の低い企業で面接の数をこなすなど、丸暗記ではなく実践的な練習を積むようにしましょう。
面接で上手く話せるようになるコツ4選
就活生
面接で上手く話せない原因は理解できましたが、上手く話せる自信がありません。面接官に自分の意見をしっかりと伝えるポイントを教えてください。
キャリア
アドバイザー
伝え方を工夫するだけで面接での印象は大きく変わるものです。面接官に伝えたつもりが上手く伝わっておらず面接で落ちてしまうことがないように、上手く話せるコツを押さえておきましょう。
面接で上手く話せるようになるには、あまり難しく考える必要はありません。これから解説する4つのコツを押さえることで、誰でも上手く話せるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接で上手く話せない時の対処法! 上手く話せない原因や上手に話すコツを解説!【就活】
①話をまとめて重要なポイントだけを話す
話をまとめて重要なポイントだけを話すことを意識するだけでも、面接官からの印象はかなり良くなります。面接という緊張感のある場でたくさんのことを必死になって面接官に知ってもらいたいという気持ちはわかりますが、焦ってしまうと逆効果です。
伝えたいことをあれこれ伝えてしまうと結局何が言いたかったのかがわからなくなってしまうので、重要なポイントだけを伝えてください。
たとえば、志望動機のうち志望する企業を選んだ理由を説明する場面で、伝えたいポイントが「その企業の社風に共感」しているところである場合、その社風に共感しているポイントを箇条書きで整理しましょう。
- 風通し:(理由)上司部下との隔たりがなく話しやすい雰囲気
- 挑戦:(理由)若手社員でも活躍できる場がある
- 評価:(理由)評価制度が明確で昇進のイメージがもてる
話をポイントだけで整理しておき、重要なポイントだけを話すようにしましょう。
ポイントに絞って話すコツはこちらを参考にしてみてください。
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②ゆっくり大きな声で話す
ゆっくり大きな声で話すことで、落ち着きと自信があるような印象を採用担当者に持ってもらえます。面接では緊張しているせいもあり、つい早口になってしまいます。また、自信がないととらえられてしまう恐れがあるので、大きな声でハキハキと話すのも重要です。
質問に対して小さな声で回答された場合、面接官は自信がないのか答えづらい質問なのかわからない状態になってしまいます。そうなると、コミュニケーションが難しい学生だという判断をされてしまう可能性があるので、相手の立場に立って聞き取りやすい話し方を心がけましょう。
③何度も練習する
練習をせずにいきなり本番で話そうとしても上手く話すことはできません。本番前に練習をしておくことで頭の整理ができ、記憶にも定着しやすくなります。
スポーツでも練習なしにいきなり試合に出ても、上手くいかないため繰り返し練習をするのと同じように面接でも何度も練習が必要です。面接の練習を繰り返すことで話す技術を向上させられるので、しっかりと練習して面接に臨みましょう。
④面接ごとに振り返って改善点を挙げる
すべての面接で上手くいくとは限りません。面接の結果にかかわらず、面接ごとに振り返ることで、次の面接に向けて改善をおこなうことが非常に重要です。
面接後に振り返りをする癖をつけておかないと、面接で上手く話せない原因がどこにあるのかもわからず、次の面接に向けて何を対策して良いかわからなくなってしまいます。
以下のポイントを押さえて振り返ってみましょう。
- 質問:質問された内容(業界・業種ごと)は何だったか
- 回答:回答がスムーズにおこなえたか、おこなえなかった場合その原因は何か
- 強化:よかったポイントでさらに良くする方法はないか
- 改善:よくなかったポイントで、次に同じようにならないためにできることは何か
キャリアアドバイザー
繰り返し反省した学生と反省していない学生では雲泥の差ができてしまうので、毎回面接直後に振り返ることを強くおすすめします。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
普段から実践できる面接対策
普段から実践できる面接対策としては、就活サイトや就活エージェントサービス、大学のキャリアセンターでの面接対策を思い浮かべる学生も多いのではないでしょうか。
もちろん、第三者に見てもらうことで面接対策はできますが、普段から気軽にできる対策を把握しておくことも大切です。ここで紹介する方法を理解して、ぜひ実践してみましょう。
面接練習の方法はこちらを参考にしてみてください。
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面接をイメージしながら練習する
面接本番をイメージしながら練習することで、面接での質問に落ち着いて回答できるようになります。
面接をイメージするのが大切なのは、自宅のような普段と同じ場所で面接練習をする場合でも、面接官の立場を意識することで、緊張感をもって回答を考えられるようになるという理由が考えられます。
想像だけで自分を客観的に見るのはなかなか難しいので、おすすめは面接での質問に答えている自分の動画をスマートフォンで撮影し確認してみることです。動画で撮影することで面接官の立場になって考えることができ、自分の回答に対してどのようなところに疑問を感じるかわかるはずです。
その疑問を記録しておき、さらにその疑問に対する質問を想定し、回答を用意しましょう。このようなイメージを繰り返すことで、本番の面接での質問に冷静に回答できるようになります。
初対面の人とも積極的に会話して自己紹介する
面接ではよほどのことがない限り初めて会う人がほとんどです。誰しも初めて会う人とまったく抵抗感なく話すことができる人はあまり多くないでしょう。そのため、普段から初対面の人とも積極的に会話して自己紹介することで、初めて会う面接官に対する抵抗感が和らぎます。
初対面の人とコミュニケーションをとることで、面接で採用担当者ともスムーズに話せるようになるでしょう。
就活をしていると説明会などで初めての人と会う機会は想定しているよりも多いので、これを機会ととらえることが大切です。初対面の人に話しかけてみるようにし、人と話すことに慣れるよう心掛けましょう。
友達や家族に自分のことを話す機会を増やす
自分のことについて話す機会を増やす理由は、面接の場で自分の魅力について理解してもらうためです。いきなり面接で自分のことについて話してくださいと言われても、自分のことを表現することに慣れている人とそうでない人では、話し方に大きな差が生まれてしまいます。
普段から接している人に対して自分の魅力について知ってもらうことを通じて自分の表現の仕方を磨いていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
日常的に実践しやすい面接対策もさまざまですが、実際の面接をイメージしながら自分自身でトレーニングする方法がおすすめです。練習相手がいらないため、時間や場所を選ばず取り組むことができます。また、練習風景の録画により自分の話す姿を客観視することで、話す内容はもちろん話すスピードや姿勢などもチェックできるため非常に効果的です。最初は大変かもしれませんが「1日1回寝る前に30分練習する」などと習慣を身につけコツコツと積み重ねていけば、自然と上手に話せるようになりますよ。
他者と話す際は端的に話すことを心掛けよう
また、友達や家族、初対面の人など他者とコミュニケーションをとる時に「自分のことを話す機会を増やす」ことをおすすめしましたが、同時に「話したいことを端的に伝えること」も意識して会話をしましょう。面接で上手く話せない原因の1つとして、長々と話してしまいまとまりがなくなってしまうことが挙げられます。この場合、日常的にそのような話し方をしている可能性が高いです。普段の会話であれば問題ありませんが、面接では結論から端的に話すことが求められます。日常的に話し方の構成を意識することで、自然と上手な会話方法が身につくでしょう。
面接で上手く話せるようになるための事前準備3選
面接でうまく話せるようになるためには事前準備をおこない、たくさん練習することが必要です。上手く話せるようになるための事前準備を徹底し、練習を重ねることで自信がつきます。
自信がつくことで緊張感も和らぎ、ほどよい緊張感で面接に臨めますので、事前の準備がいかに重要か理解できるのではないでしょうか。ここでは面接でうまく話せるようになるための事前準備を3つ選びましたので、面接練習に活用してください。
①最低限必ず質問される内容の答えを準備しておく
最低限必ず質問される内容の答えを準備しておくことで、企業と自分が合っているかを確認でき、自信をもって面接に臨めるようになります。
- 自己PR
- 志望動機
- 自身の強みと弱み
- 学生時代に頑張ったこと
- 将来どうなりたいか
これらの必ず質問される内容を準備しておくことで、面接で聞かれた際も上手く話せるようになります。また、面接後にこれらの質問については回答内容をブラッシュアップすることで次の面接に活かすこともできるのでおすすめです。
よく聞かれる質問はこちらでまとめています。
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②録音・録画して練習する
録音・録画して練習をすることで、自分の考えや話し方、クセなどを自分で確認することができるためおすすめです。録音・録画することで、自分自身を客観視することができるため、採用担当者の目線でとらえられるようになります。
面接官
まず、志望動機について教えてください。
就活生
はい。私が御社を志望した動機については……
一人二役で撮影し、1つの質疑が終わったところで録画した自分の様子を確認してみましょう。そのときに応募企業の採用担当者であることを意識して聞くことで、姿勢が悪いことや全然笑顔で話せていないこと、話している内容がまとまっていないなどの改善点に気づけるようになります。
③キャリアセンターで模擬面接を受ける
大学のキャリアセンターで模擬面接を受けることで、自分では気づけなかった改善点を知ることができるので、積極的に活用していきましょう。先ほど説明した録音・録画でも自分をある程度客観的に見られますが、他の人が自分の話を聞いたときにうまく伝わらなかったということはよくあります。
自分にとって違和感がないことも、他の人にとっては違和感があるかもしれないということはよくあることですよ。
キャリアアドバイザー
大学のキャリアセンターのほかにも、就活エージェントにも模擬面接をおこなってくれるサービスもあり、専門家が意見をくれるのでおすすめです。
面接で必ず質問される頻出の質問例
面接で上手く話せるようになるためには事前準備が大切と解説しましたが、事前準備をするためには面接で聞かれる頻出の質問例を押さえておくと良いです。
面接で頻出の質問については評価の核になるので、事前にしっかりと作りこんで準備をしておきましょう。
本人の特性について
面接官は自社とマッチングするかどうかを判断するために必ず本人の特性について確認しています。本人の特性とは、「長所と短所」「趣味」「今後のキャリアプラン」などの本人の価値観や思考に関する性質です。
本人の特性についての質問には、学生がどんな価値観でどのように考えて物事に取り組んでいるかや、これから取り組みたいかといったことを採用担当者が知りたいという意図があります。
実際の業務での活躍を具体的に想像して、応募している学生が働いているイメージをはっきり持てるかが大切です。
あなたの長所と短所は何ですか
あなたの長所と短所は何ですかという質問については、それぞれ質問の意図が異なります。
- 長所について
その人の人となりや入社後の活躍のイメージを想像したいという意図がある。企業ごとに異なる社風や特徴などに学生が合致するかどうかを判断したい。具体性を持たせて説得力のある経験談を話せるように準備しておく - 短所について
「自分の性質をわかっているか」や「その短所を補うために工夫していることや努力していることはあるか」「自分の欠点を素直に話せる誠実さがあるか」などを知りたいという意図がある
ここで注意してほしいのが、極端に悪い短所を取り上げないということです。業務に支障をきたすような致命的な短所がある場合でもその短所をカバーできるだけの材料がないのであればわざわざマイナスの評価につながる特徴である必要はありません。
面接で長所や短所を答える際のコツはこちらで解説しています。
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面接では、長所は仕事への再現性を提示、短所はマイナスの印象を上手に払拭することで高評価を得られますよ! この記事では面接での長所・短所の答え方や例文をキャリアアドバイザーが解説します。動画も参考に上手に答える方法を身につけましょう!
記事を読む
回答例
私の長所は、周囲の状況にいち早く気づけるところです。理由は普通の人であれば気づかずに見逃してしまうような出来事でもいち早く気づくことができた経験が何度もあるからです。
先日は体調が悪そうな女性に気づき、電車で席を譲りました。電車の中で様子がおかしい女性がいました。心配してよく見るとおなかをさすっている様子やカバンにマタニティマークをつけていることを発見しました。このままではその女性はかわいそうだと考え、すぐに声をかけ席を譲りました。その結果、その女性に感謝されお礼を言われました。
普段から周囲に対して思いやりの気持ちを持っているからこそできた行動だと自負しておりますので、この長所を活かして貴社の業務に貢献していきたいと考えております。
キャリア
アドバイザー
長所について、思いやりは少しあいまいな印象を持たれる場合がありますが、経験談を話すことで具体性がでます。周囲の状況に素早く気づいて行動できるのをアピールしましょう。
私の短所は、考えすぎてしまうことです。大学の課題に取りかかるとき、提出期限ぎりぎりまで考えすぎてしまい教授に迷惑をかけてしまいました。
課題の内容については教授から良い評価をいただきましたが、もう少し余裕のあるスケジュールにしなければならなかったと反省しています。
そのため、考えすぎてしまうことを見越した計画を立てるよう心掛けています。また、ビジネスではスピード感が大切だと考えますので、一定時間かけて答えが出ない課題について一人で考えすぎないで周囲に聞くなどして対処するよう心掛けています。考えすぎてしまう一面があることを意識して御社ではスピード感をもって貢献していきたいと考えております。
キャリア
アドバイザー
短所について、考えることは仕事をするうえで大切ですが、スピード感を奪う場合は次へのステップを阻害してしまいます。反省点をしっかりと伝え、企業で活躍してもらえるイメージを持ってもらえるようにアピールをしましょう。
趣味は何ですか
面接官が趣味を聞くのは人間性をチェックするためです。仕事ができても相性が合わない人と働きたいと思う人は多くありません。そのため、入社前に自社の社風に合う人間性の持ち主かを確認しています。
趣味の内容は、第三者が聞いて好感が持てるものを用意しておきましょう。できれば仕事に活かせそうなスキルが身につく内容のほうが好印象を持ってもらいやすいです。
趣味について話すポイントはこちらで解説しています。
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自己紹介で趣味について話すことは必須ではありませんが、話す場合は端的に話しましょう。 この記事では、自己紹介で趣味について話すときのポイントや例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 趣味がない場合の対処法やNG例文も参考にしてください。
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回答例
趣味はランニングです。体調管理のために始めたのですが、取り組んでいるうちに楽しくなってしまい、マラソン大会に出るまで好きになりました。
今ではフルマラソンを完走できるまで走れるようになり、始める前と比べると体力がついたと思います。マラソンは距離が長くつらいときもありますが、ゴールすると達成感を味わうことができます。ランニングで得た体力と粘り強さを、業務にも活かして御社に貢献したいです。
キャリア
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ランニングが趣味なのは好印象です。体力がありそうだということもわかりますし、粘り強く業務に取り組んでくれそうなイメージを持てます。
今後のキャリアプランを教えてください
今後のキャリアプランを聞く意図は、仕事に対する考え方や業界業種や企業に対する志望度を知ることです。
仕事を通じて将来的に何を実現したいか、そこから逆算して業界や業種、企業を希望しているという流れがしっかりしていれば、説得力のある話ができます。
キャリア形成の考え方についてはこちらで解説しています。
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回答例
今後のキャリアプランは顧客に「あなたから買いたい」と指名して言われるような営業マンになることです。
塾講師のアルバイトをつうじて生徒から「○○先生のおかげで成績が上がって良かった。ありがとう。」と言われたとき、人の役に立ちたいと思いました。顧客の課題を解決し、最大限価値を提供する顧客目線のビジョンを掲げている御社で顧客に信頼される営業マンを目指すことが今後のキャリアビジョンをかなえる最も良い方法だと考えます。
そのため、御社の顧客に最大限の価値提供を通じて営業として御社に貢献したいと考えております。
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アドバイザー
将来的に何を実現したいか明確に表現できています。また、企業のビジョンに対して共感を示している点も企業にとっては、志望度が高いのだという印象になるでしょう。
学生時代頑張った経験について
学生時代に頑張った経験については特に学生の能力をはかるためによく聞かれる質問なので、しっかりと回答を作りこんでおく必要があります。学生時代に頑張った経験についての質問の意図は、学生の人となりを把握するためではなく、チームの中でどのような能力を発揮できるのかを知りたいということです。
学生がどのようなことに興味を持ち、どのような姿勢で物事に取り組んでいるのかを知り、仕事に置き換えたときに活躍してもらえるかイメージするために質問をしています。
学生時代最も頑張ったことは何ですか
学生時代に最も頑張ったことは何ですかという質問の意図は、学生時代の実績や成果を知ることではありません。採用担当者は人となりや取組んだ際のプロセスや工夫点を知りたいと考えています。
「頑張ったことが思いつかない」という学生もいると思いますが、活動内容の凄さ・派手さは重要ではなく、どのように工夫して取り組んだかが大切ですので、積極的にアピールしましょう。
頑張ったことが思いつかない人はこちらを参考にしてみてください。
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回答例
私はテニスサークルでサークル長を務めていました。サークルをいかに活動的でメンバーが居心地の良い団体にするかに注力しておりました。
サークルメンバーで、もめごとがあった際に話し合って解決した経験があります。大学のテニスコートを使用するには予約をしなければならず、担当制で予約する人を決めていました。ある日、当日の担当者が予約するのを失念しておりその日の活動ができなくなってしまった際にメンバーでもめごとが起きました。その場面で、予約する担当が1人であったことが問題であることに気づき、話し合って複数の担当をつけることにしました。また、予約したかどうかわかりやすいようにアプリを使ってタスク管理をするようにしました。その結果、予約に関する問題は解消され、活動をスムーズにできました。
サークルでのリーダーとしての経験から、リーダーシップや調和性、課題解決力を活かして、御社の発展に貢献したいと考えております。
キャリア
アドバイザー
問題が起きた際にどのように対処したかが具体的に説明できていることに加え、根本的な解決を促すこともできているので、企業で活躍してくれそうな印象を持てます。
学生時代に出した成果はありますか
学生時代に頑張ったことのうち、特に成果が出たと考えることについて回答しましょう。成果を示す際には、定性的な内容ではなく具体的な数値を提示するなど定量的な内容を話すことを心掛けましょう。
定量的な成果を伝えることで話に説得力が増して、具体的にアピールしやすくなります。
回答例
私は塾講師のアルバイトで100名以上の生徒の成績を20%以上改善した経験があります。
成績に伸び悩んでいる生徒には共通の課題があることに気がつきました。それは、成績の良い生徒と伸び悩んでいる生徒ではノートの取り方が違うということです。成績の良い生徒にノートの取り方で工夫していることをヒアリングしたり、ノートの取り方を自分で調べていくうちに成績の良い生徒は余白の使い方が上手いということに気がつきました。
成績の伸び悩んでいる生徒を対象に上手な余白の使い方という講座を塾内で開催した結果、講座に参加した生徒は成績を20%以上も伸ばすことに成功しました。その経験を活かして御社では、顧客の課題に真摯に向き合い、持ち前の観察力を活かして事業に貢献したいと考えております。
キャリア
アドバイザー
具体的な数値を示しているので、成果がわかりやすく説得力があります。
失敗体験はありますか
失敗経験についての質問の意図は、困難な課題に直面したときの忍耐強さを知りたいことにあります。
失敗経験を乗りこえるためにどのように考え行動したか、それを仕事でどのように活かせるかを伝えましょう。
失敗体験を答える際はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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失敗談は伝え方次第でさまざまなアピールができる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「どのように失敗談をアピールすればいいのかわかりません」「失敗談ってありませんって答えてもいいですか?」 と相談に訪れる就活生 […]
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回答例
アルバイトに採用されて間もないころに顧客からクレームを受けた経験があります。
顧客から商品について詳しく質問された際に、マニュアルを詳しく読めていなかったことで迷惑をかけてしまいました。その場については、先輩に聞くことで解決することができました。ただ、事前によく読んでいなかったことが原因で起きてしまったクレームなので、その日のアルバイトが終わってすぐにマニュアルを何度も読み返し、商品知識を勉強するだけでなく顧客のニーズに沿える対応を心がけることの重要性を学びました。
仕事をするにあたって顧客に迷惑をかけないように準備しておくことの大切さや仕事に対する姿勢について学ぶことができました。この経験から、問題が起きる前に考え行動することの大切さを学んだとともに、顧客を最優先して仕事をすることの重要性を知ることができました。この経験を活かし、御社において顧客を何より優先し、御社の発展に貢献できると自負しております。
キャリア
アドバイザー
問題から目をそらさずにその日のうちに行動に移している点が非常に良い印象です。失敗を次に活かす姿勢も評価できます。
企業について
企業については、「企業の弱みや強み」「企業で取り組みたいこと」「企業で活かせる能力」などの企業のことについてよく調べてあるかや、志望度の高さについて理解するために聞いています。
競合企業と比較したうえで、その企業にしかない強みをあげることが大切です。入社後にどのように活躍できるかまでつなげて話すことで、採用担当者にアピールしましょう。
当社の弱みは何だと思いますか
面接官が当社の弱みを聞くのは、企業のことをよく調べているかを確認するためです。企業の弱みを知らないということは、理想ばかり描いてしまい欠点に目がいっていないので企業に失望してしまい、最悪の場合、早期退職してしまうかもしれません。
企業の弱みを言語化して説明できるかどうかで、企業への理解の深さを確認しています。企業の弱みを理解したうえで、その弱みに対する考えを持っておくことが重要です。
回答例
御社の改善の余地がある部分をあげるとすれば、今後の事業展開についてです。現在御社の製品は国内トップクラスのシェアを誇っておりますが、そのブランド力は日本国内にとどまっており、日本だけでその良さをしまっておくのは非常にもったいないと考えています。
現在の製品を海外志向に作り変えて展開することは、海外事業の拡大に寄与するだけでなく、海外シェアを伸ばすことも十分可能であると考えます。私は英語でのコミュニケーションに長けていると自負しているので、御社の海外展開に貢献できると考えております。
キャリア
アドバイザー
自分なりに企業の問題点を指摘し、自分がどのように活躍できるかを示すことができていますので、弱みをわかったうえで自己PRができていますね。
当社に入ってやりたいことは何ですか
企業にはいってやりたいことについて聞く質問には、企業研究の深さを面接で知りたいという意図があります。企業に入ることが目的ではなく、企業に入ってやりたいことやかなえたい夢があるほうが入社意欲が高いと思うでしょう。
そのためには、企業の事業内容やキャリアステップについて理解しておく必要があります。応募企業で働く姿を想像し、その企業で働いている姿が容易に想像できるようなイメージを採用担当者が抱けるほどの具体性をもって回答するようにしましょう。
回答例
不慮の事態に備えることで1人ひとりが安心して生活ができる社会の実現を目指しています。
御社の保険商品は、不慮の事態がおきたあとに対処することはもちろん、加入期間中に何もおきなくても加入者にメリットを提供できる商品です。その必要性について多くの人に理解していただき、事前に対策をしておくことの重要性を世の中に広めたいです。
私の祖父は、先日ガンで亡くなりました。ガンと告知される前に保険に加入しておらず、ガンの治療をまともに受けることができなかったのです。もし保険に加入できていたら今も元気な姿を見ることができたのではないかと思うと、本当に後悔しています。
この経験をより多くの人に広めるためには、御社のような顧客をもっとも大切にしている会社で、保険の営業職として直接顧客と接することで、保険の大切さについて知ってほしいと考えます。たくさんの顧客と関わりを持つことができたあとは、その活動をさらに広げるためにエリアのマネジャーとして活躍したいと考えております。
キャリア
アドバイザー
自分の夢やかなえたいことを実現するために企業に入社したいことがよくわかります。また、顧客を大切にしているという企業の社風についても触れている点が評価できます。
あなたの強みを当社でどう活かせますか
この質問には、入社後の活躍を具体的にイメージしたいということや、企業の理解をしているか、組織に必要な人材かという意図があります。
自分の今までの経験が、企業の発展に活かすことができるかというのがポイントです。
回答例
私の強みである行動力を活かして御社の開発業務に活かせます。
学生時代に独学でプログラミングを学び、サービスの開発をした経験があります。最初は間違っている記述に気づけなくて何日も作業に時間がかかってしまうこともありましたが、エンジニアの先輩やコミュニティに参加し、質問や勉強会を開催するなど積極的に情報収集した結果、今までになかったサービスを開発することができました。
この経験から、行動力を活かして積極的に御社の新規のサービス開発に貢献したいと思います。
キャリア
アドバイザー
入社後にどんどん新しいことに挑戦してくれそうなイメージを抱くことができそうですよね。応募している企業の社風に挑戦する行動力を求められていれば企業との相性もマッチしているので、経験が高く評価できると判断できます。
面接で上手く話せなくても受かる可能性はある
よく「面接でうまく話せなかった=不合格」と考えてしまう人がいますが、上手く話せなかったとしても必ずしも不合格になるとは限りません。
特に圧迫面接や面接官との相性が悪い場合、良い回答でポイントをしっかりと伝えられたにもかかわらず相手の反応がいまいち良くないといったことはあります。
面接では企業が重視しているポイントと学生の視点には差があり、上手く話せなかったと感じても合格するケースは多くありますので、面接で評価されるポイントを理解していきましょう。
面接官が見ているポイントはさまざま
面接官によっては意外な質問をした際に学生がどんな反応をするか試している場合があります。そのときは質問した内容について本当に聞きたいのではなく、反応を見てその内容についてどの程度考えられ、回答できるかという部分を見ています。
そのため、多少的外れな内容であったとしても、論理的な思考ができ回答できているかが評価のポイントです。学生は上手く話せなかったと感じるかもしれませんが、面接官は意表を突く質問に対して柔軟に回答できたと評価します。
キャリアアドバイザー
面接でうまく話せなかったとしても、あなたの価値観や人柄を知ることが面接の目的なのであきらめずに前向きに取り組んでいきましょう。
意欲や熱意を重視する会社もある
回答の内容があまり良くないとしても、伝え方によっては好印象を抱いてくれる会社もあります。企業が好印象を抱くのは、学生の企業に対する意欲や熱意を感じ、企業に対して愛着を感じてくれているという印象を受けるからです。
誰しも「好きです」と言われて不快な思いをする人はいないと思いますが、それは企業も同じことです。同じ社風や仕事内容を好む仲間と一緒に仕事をしたいと思うのが自然ではないでしょうか。
多少うまく話せないとしても、一生懸命に伝えようとする姿勢を企業担当者はみて、どうしても入社したいという意欲や熱意を感じることができれば内定をもらえる可能性は十分あります。
重要なポイントだけ伝われば受かる可能性はある
自分が上手く伝えられなかったつもりでも、企業には上手く伝わっていることもあります。面接対策で質問に対して回答をしっかりと作りこんで、重要なポイントをしっかりと押さえて練習している学生は、重要なポイントがしっかりと伝わるでしょう。
それ以外の部分があまり伝わらなかったとしても、採用担当者としては要点がつかめているので採用される可能性があります。上手く話せている=高評価ではなく、重要なポイントが伝わっているかが重要になるので、面接練習のときは要点を押さえることを念頭に置いておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
面接で上手く話せなかったと思っている場合でも結果は合格だったというパターンはよくありますが、企業が何を重視しているかで変わります。たとえば、技術系の職種であれば顧客とのやり取りが少ないため、高度なコミュニケーションスキルは必須ではありません。それよりは、誠実さや勤勉さが評価されます。上手く話せなかったとしても、それ以外の必要な要素を持ち合わせていると企業に伝われば受かる可能性は十分にあります。職種によって求められるスキルも異なるので、それに合わせたアピールができれば問題ありませんよ。
また、面接では学生が緊張してしまうことは企業も十分に理解しています。社会人経験のない学生がほとんどのため、流暢に話すことのハードルの高さも考慮したうえで判断してくれます。加え、新卒採用はポテンシャル採用ということもあり、流暢な話し方よりも熱意や誠実さを重視する企業も多いです。もし思ったように話せなくても「入社したい」という意欲が伝われば、企業の心を動かすことができますよ。
面接で上手く話せなかったときの対処法
面接で上手く話せなかったときは、面接が上手くいかなかったと落ち込んでしまうこともあるでしょう。ただ、面接で上手く話せなかったとしても落ち込んでしまうのではなく、行動して次につなげましょう。
最後に面接で上手く話せなかったときの対処法について解説しますので、面接で上手く話せなかった場合は参考にしてみてください。
お礼メールとともに自己アピールをする
面接で上手く話せなかったときはまず、面接のお礼メールとともに自己アピールのメッセージを採用担当者に送りましょう。
お礼メールを送ったからといって合否が大きく変わることはありませんが、マナーを押さえたお礼メールを送れば、印象を良く持ってもらえる可能性はあるのでおすすめです。
面接のお礼メールのコツはこちらで解説しています。
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お礼メール例文
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
採用面接のお礼(港 太郎)
株式会社〇〇
人事部採用担当 △△様
お世話になっております。
本日15時より面接をしていただきました、港 太郎と申します。
本日はお忙しいなか、面接という貴重な機会をご用意いただき誠にありがとうございました。
貴社で活躍されている社員の方々から直接お話を伺うことができ、社員の方々が貴社のサービスに熱意を持っていることを直に感じられました。
私もその活力のある環境で持ち前のバイタリティを活かしてお仕事がしたいという思いが一層強くなりました。
面接のお礼を申し上げたく、メールさせていただきました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
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キャリア
アドバイザー
面接の結果がすぐに決まってしまうこともあるので、結果が決まってしまう前になるべく早めにメッセージを送付しましょう。お礼を簡潔に述べるとともに、さりげなく自分のアピールポイントをいれ、企業とマッチしていることを伝えるのがポイントです。
面接の反省はしても自分を責めない
面接で上手く話せなかったからといって、面接の反省をして、自分を責める必要はありません。次の選考に進める可能性がないわけではありませんし、他の選考にも影響が出てしまう可能性もあるので、次に活かす行動をとりましょう。
具体的には、何ができなかったかをノートやメモに書きいておきましょう。面接直後が一番面接の内容について鮮明に覚えているものなので、記憶が新しいうちに記録をとることをおすすめします。
切り替えて次の選考に集中する
もし面接で上手くいかずに選考から外れてしまったとしても、他の企業で活躍できる可能性は十分あります。たまたま上手くいかなかったとしてもそれは企業と相性が悪かったのであってあなたのせいではありません。
就職活動で成功するための大切なことは、前向きに行動し続ける姿勢を維持することです。気持ちの切り替えが難しい場合は、ランニングをしてみたり読書をしてみたりと就職活動と関係のない趣味やストレス解消法を試してみましょう。
友人や家族と面接のことについて話して、客観的にどうだったかということについて知ることで、意外と上手く話せていることにも気づけるかもしれません。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
「面接で上手く話せなかった=不採用」と捉える学生も多いですが、話術だけが評価基準ではありません。意欲や熱意、話す内容も評価点でも判断されます。面接のコツは、上手く話すことではなく自分らしさを伝えることなので、自分がどういう人間で、どういったところが企業にマッチしているのか伝えられれば問題ありません。
上手く話せなくても落ち込まずに切り替えよう
もっとも避けたいのは、落ち込んでしまい他社の面接に影響してしまうことです。「上手く話せなかったから次は○○を頑張ろう」と糧にできれば良いのですが、気持ちの切り替えができずに次の選考に臨んでしまうと、力が発揮できなくなってしまう可能性もあります。それは非常にもったいないので、落ち込んでしまった時はなるべくすぐに気分を切り替えられるようにしましょう。好きな音楽を聞く、お風呂にゆっくりと浸かる、散歩をする、睡眠をとる、など人によってさまざまです。自分に合った気分の切り替え方を事前に考えておき、すぐに実践できるようにしておくと良いかもしれませんね。
自分を表現することに慣れて面接で自分をアピールしよう!
面接で上手く話せるようになるためには、まず面接で上手く話せない原因と話せるようになるコツ、事前準備のやり方について理解することが大切です。
そのうえで、普段から面接対策を意識した対策を日常生活に加え、場数を増やしていくことで過度な緊張を軽減でき、面接で堂々と話せるようになります。
とにかく練習の回数を増やすことが面接で上手く話せるようになる近道ですので、まずは自分を表現することに慣れて面接で自分をアピールしましょう。
話にまとまりがない場合、結局のところ何を伝えたかったのかがわからないまま話が終わってしまい、相手にうまく伝えることができなくなってしまうでしょう。