商社への就職は英語力が大切! 必要な英語力と苦手な人の対策を解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. 舞台はグローバル!英語力をアピールして商社を目指そう!
  2. 商社で英語が求められる理由
  3. 海外に事業を展開している
  4. 海外赴任が多い
  5. 海外の商材を扱っている
  6. 総合商社と専門商社で違う? 英語の使用頻度
  7. 総合商社の場合
  8. 専門商社の場合
  9. シーン別に解説! 商社で英語を使う場面
  10. 海外駐在
  11. 海外出張
  12. テレビ会議
  13. 国際電話
  14. どのくらい必要? 商社に求められる英語力
  15. 英語力はTOEICで評価されるケースが多い
  16. 英語に加えて英語以外の語学力もあると有利になる
  17. 商社の選考で英語力を確認する方法
  18. 適性検査で英語力をチェック
  19. TOEICスコアで英語力をチェック
  20. 英語面接でチェック
  21. 英語が苦手な人のアピールポイント
  22. 英語以外の外国語が堪能であること
  23. 体力がありタフであること
  24. 何かに取り組み成果を出した経験
  25. リーダーシップを発揮した経験
  26. アピール別! 商社志望の自己PR
  27. 英語が得意な場合①:海外留学経験がある
  28. 英語が得意な場合②:英語のスキルをアピールする
  29. 英語が得意な場合③:TOEICのスコアをとる過程をアピールする
  30. 英語が苦手な場合①:英語以外の外国語が得意
  31. 英語が苦手な場合②:体力をアピールする
  32. 英語が苦手な場合③:成果を出した経験をアピールする
  33. 英語が苦手な場合④:リーダーシップをアピールする
  34. 英語が苦手な人のおすすめの勉強方法
  35. ①単語力・文法力を強化する
  36. ②長文読解力を強化する
  37. ③リスニング力を強化する
  38. ④スマホアプリ・インターネット講座を活用する
  39. ⑤参考書を活用する
  40. 商社に英語は必要! 勉強法を理解して英語力を鍛えよう

舞台はグローバル!英語力をアピールして商社を目指そう!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「総合商社に入社するためにはどの程度の英語力が必要か知りたいです」
「英語は苦手なのですが、商社へ入社するのは難しいでしょうか」

といった質問を受けます。海外の顧客とのやりとりなどで英語力が必要なイメージのある商社を志望している人にとっては、自分の英語力が十分かどうか気になるところでしょう。活動の舞台がグローバルの商社を目指すには英語力をアピールすることが必要不可欠です。

この記事では、商社へ就職するのに求められる英語力や商社への入社を有利にするための資格についてお伝えしていきます。就活を始める前に英語学習など必要な準備をしてから商社の就活を進めていってくださいね。

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商社で英語が求められる理由

商社で英語が求められる理由
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就活生

そもそも、商社に入社するには、英語ができることは必要なのでしょうか? ときどき、「英語は必要ない」「英語は仕事で使わない」といった情報も見かけるのですが …… 。

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キャリア
アドバイザー

商社と一言で言っても、実際に業務の中でどの程度英語を使うのかは、企業や配属部署によって異なることはあるでしょう。しかし、結論からお伝えすると商社では英語が求められます。

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就活生

そうなのですね……。では、英語は必要ないというのは嘘なのでしょうか?

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キャリア
アドバイザー

もちろん、入社後の実務では思っていたより英語は使わないということはありえるでしょうね。しかし、英語ができた方が選択肢が広がることは間違いありません。

まずは、商社で英語が求められる3つの理由について解説します。

海外に事業を展開している

商社のビジネスにおいては、海外の商材を日本に持ってきたり、海外への事業譲渡をおこなっている企業もあります。

海外に事業を展開しているので、業務の中で海外の企業と契約を結ぶために会議をおこなったり、海外の顧客と電話やメールでやりとりをするということもありえます。そのため、日本国内で働いていたとしても、英語に触れる機会が多く英語を使う場面は他の業界に比べると多いと言えるでしょう。

もちろん、配属された部署によっては英語をまったく使わないということもありますが、あくまでも入社時点では英語でコミュニケーションを取れた方が望ましいと言えます

商社のビジネスモデルはこちらで解説しています。

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海外赴任が多い

商社には後述する「総合商社」と「専門商社」があります。その中でも特に、「総合商社」の場合には、海外赴任を経験することも多いです。

総合商社の海外赴任パターン
  1. 海外の事業会社へ出向
  2. 先進国の都会支店に勤務
  3. 研修支店に勤務

東洋経済ONLINEの海外勤務者が多い企業ランキングによると、「三菱商事」や「伊藤忠商事」をはじめとする総合商社に勤める約20%の社員が、海外駐在員となっています。

赴任先としては先進国はもちろん、アフリカや南米・中東といった発展途上国も含まれており、世界各国に駐在する可能性があるでしょう

海外の商材を扱っている

商社の具体的な仕事内容は「メーカと小売業者を仲介すること」です。もちろん、専門商社か総合商社か、どの企業かによって事業の内容は細かく異なるため、あくまでも一般的な内容となります。

商社は海外のメーカーから原料を輸入し、国内の製造会社に卸します。メーカーが作った商品を各店舗に販売する一連の流れにも商社が関連しています。

商社に勤める人間は、自社が扱う原料をしっかりと売るという営業力が必要で、営業を通して海外と日本をつなぐ役割を担っているのです。直接製造や販売にかかわることはないので、表舞台に立つことはあまりないでしょう。そのため、ビジネスの橋渡し的な役割が商社だといえます。

堀内 康太郎

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海外の商材を扱っていることが商社で英語が必要になる最も重要な理由

商社では海外の商材を取り扱っているため、英語の利用シーンが他の業界に比べて多いといえますよ。まず海外の商材を扱っていることによって、国内の企業とのやりとり以上に多くのコミュニケーションが必要になります。

たとえば納品のミスなどがあっても、対応漏れがあったタイミングで早期に対応すれば国内はすぐにリカバリーができます。ですが海外の場合は、発送(輸出)にかかる手続きや発送期間が長いため大きな影響がでてしまいます。

このような大きなマイナス影響がでないためにも、確認作業が多いだけでなく、それらのやりとりをすべて英語でする必要があるのです。この仕事は海外駐在の限られた社員だけでなく、国内で働く人も担当する可能性があるため、英語力はやはり必要になりますね。

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総合商社と専門商社で違う? 英語の使用頻度

総合商社と専門商社の違い

先ほど説明したように、商社の仕事は海外から仕入れた原材料を国内の各種企業に販売することです。その中で商社には「総合商社」と「専門商社」に分けられると述べましたので、まずは2つの違いを説明します。

総合商社と専門商社では扱う品目に違いがあります。特定の専門分野に偏っているのが専門商社で、扱う品目に制限なく、幅広く取り扱っているのが総合商社であると理解しましょう。

実は、同じ商社に入社するのと、専門商社に入社するのとでは、英語の使用頻度が異なるのです。

総合商社の場合

総合商社の場合は、専門商社に比べると英語を使用する頻度は高いと言えます。理由としては総合商社の強みである「ビジネス規模の大きさ」と「幅広さ」が挙げられます

たとえば、クライアントがすべて海外にいるというような国際的な事業部に配属された場合は、円滑なコミュニケーションをおこなうために英語力が求められることになるでしょう。短期・長期の海外出張も多くなることが予想されます。

一方で、総合商社の中でも国内を中心とした営業活動をおこなう部署もあります。そのような部署においては英語を使用する機会も多少は減るでしょう。また、総務部や人事部といった社内業務をおこなう部署で働く場合も同様に英語の使用機会は多くないため、配属部署によるとも言えます。

7大商社の特徴はこちらで解説しています。

入社後の英語教育も充実

この記事を読んでいる学生の中には

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就活生

総合商社を志望しているけれども、英語は決して得意とは言えない……。

という人もいることでしょう。もちろん、英語ができるに越したことはないのですが、英語ができないからといって志望を変更する必要はありません。

なぜならば、総合商社の就活でアピールポイントになるのは今の英語力だけではないからです。業務を通して実践的な英語を身に付けてほしいと願っている企業も多く、そのために入社後の英語教育を用意している企業もあるからです。

英語を学び、業務で使うことに対して抵抗感がないことをきちんとアピールするようにしましょう。また、今は英語が苦手という人でも他の面で強みを伝えることができれば大丈夫です。

総合商社についてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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専門商社の場合

専門商社の場合は、総合商社に比べ英語を使用する頻度が少ない企業も多いですが、海外支店などを有している専門商社では英語の使用頻度が高いケースもあります

専門商社は特定の産業や品目に特化しており、特定企業とのやりとりが中心で、ルーティーン化している部分が多いことが特徴です。そのため、国内企業とのやり取りが中心の専門商社では英語を用いる機会は限られていきますが、一方で海外に支店がある専門商社などでは海外企業とのやり取りが多く、英語を用いる機会が増えるケースもあります。

新しい企業とやり取りを重ね、新規ビジネスを創出する総合商社に比べると、専門商社は英語を用いる機会や求められる英語レベルも低くなる傾向にあります。しかし、場合によっては総合商社と同等の英語力が必要になることもあるので、必ず事前に調べておくようにしましょう。

専門商社についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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シーン別に解説! 商社で英語を使う場面

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就活生

商社で働くためには一定の英語力があった方が良いということがわかりました。でも、商社の仕事で英語を使う場面とは具体的にはどのような場面なのでしょうか?

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商社で勤務をしていて英語を使うのは主に次の4つの場面ですね。

  • 海外駐在
  • 海外出張
  • テレビ会議
  • 国際電話
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就活生

なるほど。シーンがわかるとどの程度の英語力が必要なのか具体的なイメージがわきそうですね。

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それぞれのシーンについてどのように英語を使っていくのかを解説しますね。

英語を使う場面をシーン別にお伝えします。

海外駐在

  • 海外駐在:入社後に海外転勤を命じられて一時的に海外で働くこと

商社に勤務している人の場合は、入社した企業から出向という形で海外の企業に勤めるか、海外支社への転勤という形になるでしょう。

海外駐在をすると、外国人と同じ会社で働くことになります。もちろん、駐在先で主に使われる言語を習得していれば話は変わりますが、基本的には英語でのコミュニケーションをおこなうことになります。

そのため、業務を進めるために英語力が必要になるのです。ときには、日本語しか話すことのできないクライアントと、自社の外国人スタッフとの通訳として機能する場面もあるかもしれません。相手の意向を正確に伝えられる高い英語力が必要になるでしょう

海外出張

現地に赴くときにはもちろんクライアントは外国人です。アメリカやイギリスといった先進国に出張するときでも、東南アジアや南米といった新興国へ主張するときでも、英語でのやりとりで話が進んでいくでしょう。

新興国のクライアントとやり取りをする際には互いにネイティブではないため、簡単な英語で話が進むこともあります。

一方で先進国のクライアントとの場合は、相手はネイティブスピーカーですから会話のスピードも早く聞き取ることが難しい場合もあるかもしれません。クライアントに合わせた英語力を身に付けることが大切になってくるでしょう

テレビ会議

近年では、現地に赴かずに、テレビ会議で取引を進めていくことも増えてきました。自分は日本の本社に居ながら、海外の取引先クライアントとのテレビ会議をおこなうのです。

この場合でも、新興国のクライアントとのやりとりは比較的簡単な英語が使用されるため、難易度は低いといえます。とはいえ、テレビ会議では相手の表情やニュアンスをキャッチしづらくなってしまうため、海外出張でのやりとりよりも、さらに難易度が上がる可能性がある点は理解しておくと良いでしょう

国際電話

会議や出張、駐在以外にも日常の業務の中で英語を使用することもあります。たとえば国際電話を利用してクライアントと話をするといった場合です。

電話でのコミュニケーションは信ぴょう性が残らないため、たいていの場合はメールなどでやりとりをするか、電話を切った後にメールを入れて、合意した内容に齟齬がないかの確認をおこないます。

あくまでも相手の声を聞いてやりとりをする、ということが国際電話の主なねらいですので、そこまで高い語学力は必要ないでしょう。しかし、クライアントの中にはメールのやり取りを好まない人もいるため、電話に応対できる英語力はあった方が良いです。

鴨川 未奈

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メーカーに国内の小売業者と同行して通訳をすることもある

商社の仕事では海外メーカーと国内小売業者を仲介することがあります。この仲介をしている中で、海外メーカーへ国内の小売業者との同行訪問がおこなわれることもあります。このときに、英語が話せない担当者がいるときには、商社の社員が通訳をすることもあるのです。

ただし通訳はテレビなどで見るような同時通訳のレベルで対応する必要はありません。基本的には、逐次通訳という発言が終わった後に翻訳した内容を伝える方法で十分対応可能です。

もちろん英語のリスニング力・スピーキング力が必要になるため、これから紹介する目標点数を目安に自分に合った学習方法を見つけてくださいね。

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どのくらい必要? 商社に求められる英語力

ここまで、商社で英語が求められる理由や英語の使用頻度、英語を使う場面について説明してきました。結論として、商社では英語力があった方が就職時も就職後も有利であると言えるでしょう。

一方で、どのくらいの英語力が必要なのかということについては部署や仕事内容によって違いがあります。次は、商社に求められる英語力をどのように測っているのか、またどの程度の力があれば良いのかということについて解説します。

英語力はTOEICで評価されるケースが多い

まず、英語力の評価方法ですが、TOEICのスコアを基準にすることが多いです。実際に、商社の採用募集要項を見ると、TOEICのスコアを記載している企業が見受けられます。

なかには、TOEIC以外の英語の試験を基準としている場合や、企業独自の適性検査がある場合もあります。また、英検やTOEFLのスコアでも英語力をアピールすることは可能です。

ただ、TOEICは主にビジネス英語に対応したテストであるため、就活の場で英語力をアピールするにはTOEICが適しているでしょう

適性検査では、そこまで高度な問題は出ず、範囲としては中学から高校レベルの英語で対応ができる内容になっています。TOEIC対策の学習を進めておけば適性検査にも対応できるでしょう。

TOEICを就活で有利にするコツはこちらで解説しています。

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最低でもTOEIC650点は必要になる

英検は級数で英語力を測りますが、TOEICではスコアで英語力をアピールすることになります。神田外語学院で掲載されているTOEICスコア帯の特徴を見ると、上場企業の一般社員に求める平均は600点程度です。

商社では、英語力をアピールする必要があるため、600点を上回る点数、650点程度が必要になるでしょう。595点以下の場合でも履歴書に記載することはできますが、アピールポイントにはなりません。

また、495点以下である場合には、記載をすることで逆に英語力が不足していることを伝えかねないため、あえて記載しない方が良いとも考えられるでしょう。なお、TOEIC公式サイトでもレベル別の評価表が掲載されているので参考にしてみてください。

TOEIC730点は、TOEIC公式サイトのTOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表によれば「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」ということに当てはまります。

TOEIC800点超えでアピール力が強くなる

商社以外の外資系企業を含めて800点をもっていれば、TOEICスコアが足を引っ張るということは考えづらいでしょう。むしろ、採用選考で有利に働くはずです。

実は、TOEICスコアが700点台だという学生は珍しくはありません。また、近年では帰国子女や留学経験者が増えてきており、英語力のある学生が商社を志望することもあります。

それでも860点以上のスコアをもっている学生は多くはありませんので、大きなアドバンテージと言えるでしょう。英語力以外にもしっかりと自分の強みを伝えることを意識すると良いです。

外資系について詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んで理解を深めてくださいね。

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英語に加えて英語以外の語学力もあると有利になる

ここまで英語力について説明をしてきましたが、英語以外の語学力があると、さらに有利になります。具体的な言語としては中国語・スペイン語・フランス語などです。

というのも、英語を使う先進国以外にも、中国や南米、東南アジアなどの先進国や新興国のクライアントとのやりとりで英語以外の語学が必要になる場合があるからです。

英語ができる人材というのは少しずつ増えてきています。英語はできることはもちろん、中国語やスペイン語でも会話ができると、人材としての希少価値が上がるため、選考でも有利に働くでしょう

もちろん、入社後に必要に応じて語学を身に付けていくこともできます。まだ、英語に自信がないという方はまずは英語力を磨きましょう。

商社の選考で英語力を確認する方法

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商社に入社するなら英語力が合った方が有利なことがわかりました。また、入社時の募集要項にはTOEICのスコアの記載があるんですね。

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そうですね。選考で英語力を確認する方法は適性検査や英語面接が挙げられます。

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なるほど。適性検査はわかりますが、英語面接がある場合もあるんですね。

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TOEIC以外の対策も進めておくと安心して選考に参加できそうですね!

選考過程の英語力を確認する方法について説明します。

適性検査で英語力をチェック

選考試験で面接に進む前の適性検査で英語力をチェックする場合があります。適性検査の難易度は、基本的には中学高校レベルの基本的な内容になるので、それほど高いものではありません

しかし、英語に自信がないという人にとっては抵抗感があることでしょう。また、基準に達していないとその時点で選考を通過できない場合もあり得ます。

記事の後半では英語が苦手な人に向けた勉強方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

TOEICスコアで英語力をチェック

先ほど、商社に求められる英語力についてTOEICのスコアを基準にして説明しました。英検やTOEFLなどの資格もありますが、ビジネス英語に特化したTOEICのスコアは英語力をアピールするのに効果的と言えます。

商社への入社を志望しているなら、最低でも650点以上は必要になるでしょう。また、860点以上あると「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」ことを伝えられるため、内定へ一歩近づく可能性が高まります。

一般的にエントリーシートの提出前までにスコアを取得しておくと良いです。大学3年生の3月頃までに受験したTOEICのスコアが確認できるようにしておきましょう

英語面接でチェック

商社の入社選考では、採用選考の過程の中に英語面接が位置付けられている場合があります。面接官が外国人か日本人かは企業によって異なります。いずれの場合においても、英語面接がおこわれる可能性を想定して、準備を進めておくようにしましょう。

英語面接をおこなう目的は英語を活用して業務を進める能力があるかを見極めるためです。コミュニケーションが取れることに加えて言い回しやビジネスマナーについても確認が必要です

初めからネイティブスピーカーと同等のレベルの英語力は求められていないため気負いすぎることはありませんが、事前に英語での面接練習をしておくと安心でしょう。

面接で英語をアピールする方法はこちらで解説しています。

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津田 祥矢

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内定者研修で英語教育が課せられることがある

商社によっては内定者はTOEICの受験・スコア提出を求められることもあり、点数に応じて研修を受けることもあります。特に、5大商社の総合職はいずれもTOEICのスコアが求められています。そしてスコアに応じて内定者研修の内容が変わることもありますよ。

たとえば、住友商事や三菱商事では一定の点数以下の学生は英語の通信教育講座を入社前の研修として受けることが必須になっているようです。逆に伊藤忠商事は、点数が高い人に向けた英語の研修が用意されています。

具体的な企業の例からもわかるとおり、商社は内定から入社までの間に一定の英語スキルが求められています。それほど実務でも必要になるということがわかったのではないでしょうか。

英語が苦手な人のアピールポイント

英語が苦手な人のアピールポイント

商社への入社を有利に進めるためには、英語力をアピールすると良いです。しかし、アピールポイントは英語力だけではありません。英語はあまり得意ではないという方は他の強みをしっかりとアピールすると良いです。具体的には上記の力をアピールすると良いでしょう。

英語力以外のアピールポイントを知ると、選考を円滑に進められるでしょう。

英語以外の外国語が堪能であること

英語以外の語学が堪能であることは、就活を有利に進めるアピールポイントになります。商社が相手にするのは、英語圏だけではありません。特に総合商社であれば、世界中を相手に事業を展開しており、さまざまな場所に活動の拠点があります。仮に英語が得意でないとしても、他の言語のスキルが高ければアピールポイントになるでしょう

具体的には中国語やスペイン語、ポルトガル語、フランス語といった言語が挙げられます。たとえば、中国は今勢いのある国であり、中国企業を相手に仕事を進めることも多いです。スペイン語は、スペイン以外にも南米やメキシコなどさまざまな国と地域で使われている言語ですので、強みになるでしょう。

体力がありタフであること

商社での勤務は厳しいものになることもあります。たとえば、自分の母国語以外でのコミュニケーションが必要になることも多いですし、海外赴任をした場合には文化の違いにストレスを感じることもあります。

また、時差の関係で打合せが夜中や明け方におこなわれるなど、不規則なスケジュールになることもあります。さらに、商社は自由度の高い取引が多いため、プレッシャーのかかる責任の大きな大きなプロジェクトを任されることもあるでしょう。そのような環境の中で高いパフォーマンスを発揮するためには、それなりの肉体的・精神的な体力が必要になります

海外での生活やあまり慣れていない環境下においても、前向きに仕事に取り組むことのできるタフさをアピールすることも効果的でしょう。

前向きさをアピールする方法はこちらで解説しています。

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何かに取り組み成果を出した経験

体力にも語学にも特段の自信がないという人でも、学生時代に何かに取り組み成果を出した経験はアピールできるでしょう。成果を出した経験を聞くのは、学生の人柄を把握し、どのようにPDCAを回したのか問題解決のための思考回路を見極めるためです

どのような行動をして、最終的に何を得たのかを知ることで、企業側は自社に合う人柄かどうかを判断しようとしています。

また、物事への取り組み方を知ることで仕事への姿勢を伺えるでしょう。自分の経験と成果をわかりやすく伝えることで、面接官に素質をアピールすると良いです。

リーダーシップを発揮した経験

「何かに取り組み成果を出した経験」以外にもアピールできることとしてはリーダーシップを発揮した経験が挙げられます。ここでも、自分の人柄や考え方について面接官に伝えられるでしょう。他にも次のようなことを伝えることができます。

  • どんな場面でリーダーシップを発揮したのか
  • なぜその行動を選んだのか
  • 経験から学んだこと
  • 企業に合った人材であるか

リーダーシップを発揮した経験はESの自己PR欄に記載することがありますが、面接で質問されることもあります。その際には、一貫性をもたせて応えるようにしましょう。

アピール別! 商社志望の自己PR

次は、自分の強みを明確に示した自己PR方法について解説していきます。英語が得意な場合と苦手な場合に分けて、次の7つのパターンで自己PRの例文を紹介します。

  • 英語が得意な場合
    ・海外留学経験がある
    ・英語のスキルをアピールする
    ・TOEICのスコアをとる過程をアピールする
  • 英語が苦手な場合
    ・英語以外の外国語が得意
    ・体力をアピールする
    ・成果を出した経験をアピールする
    ・リーダーシップをアピールする

ぜひ、自分に当てはまるものを参考にして魅力的な自己PRを作っていきましょう。

英語が得意な場合①:海外留学経験がある

独立行政法人日本学生支援機構の「日本人学生留学状況調査」によると、2022年度で58,162人の日本人学生が海外留学を実施しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け一時的に減少しましたが、その後は回復基調にあります。

このように、今では留学経験のあることは珍しくはありません。ただ留学経験の有無を伝えるだけでは、自己PRとして不十分です。留学の経験を通して身に付けた強みや成長をアピールして他の学生との差別化を図りましょう。海外留学経験があることを自己PRに使う例文を紹介します。

留学経験をアピールする方法はこちらで解説しています。

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体験談ではNG! 自己PRで留学をアピールする方法と強み別例文6選

自己PRで留学をアピールするときは前後のプロセスが欠かせません。今回は留学をアピールする際に知っておくべきことや、アピールできる強みについて紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、強み別に例文6選も解説するので、参考にしてくださいね。

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体験談ではNG! 自己PRで留学をアピールする方法と強み別例文6選

回答例

例文

私の強みは継続力です。私は大学1年生の秋からオーストラリアへ留学しました。留学当初は英語が苦手で、成績も芳しくありませんでした。このままでは留学に来た意味がないと思い、まずは英語の成績を上げることを目標に掲げました。

授業を受けてわからないことがあればその日のうちに先生のところに行き不明点を解消しました。休日は留学生同士で勉強会に参加しました。この経験から私は目標に向かって努力することの大切さを学びました。貴社でもこの力を発揮して成果をあげていきたいです。

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アドバイザー

この回答例では、留学経験を通して得たことをわかりやすくまとめられていますね。

英語が得意な場合②:英語のスキルをアピールする

英語のスキルをアピールする場合には、その能力をどのように伝えたら効果的かを考える必要があります。特に商社の場合は、海外展開をおこなっている場合が多いため、自分の英語スキルが企業にとってもメリットがあることを伝えられると良いでしょう。

TOEICなどのスコアなど目に見える形で英語力がわかる場合には、しっかりと数字で伝えることが有効な手段になります。また、特にスコアがない場合でも具体的な事例でアピールすると効果的でしょう。英語のスキルをアピールする自己PRについては例文を紹介します。

回答例

例文

私は自分の英語力に自信をもっています。私の両親は、父が中学校の教師、母が英語の教師でした。幼い頃から英語に触れる環境にありました。その環境が影響して、私自身も英語への興味関心が高く、結果として成績が良かったです。自分で学んで理解したことを、友達に教えたこともあります。

大学では英語科に進学し、仕事で使える英語力を身に付けて来ました。貴社に入社できましたら、持ち前の英語力を活かして、円滑なコミュニケーションを取ってまいります。

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アドバイザー

こちらは幼い頃から英語に触れており、英語のスキルが高まった自己PRの例ですね。英語のスキルを身に付けた過程が具体的に述べられているのが良いです。

英語が得意な場合③:TOEICのスコアをとる過程をアピールする

TOEICハイスコアを獲得している場合では、TOEICのスコアをとる過程をアピールすることも有効です。TOEICのスコアが良いというだけでも選考は有利になりますが、自分の努力の過程を伝えるとより効果的と言えるでしょう。

過程を伝えるには、次のようなポイントを意識すると良いです。

  • 数字を用いて説明する
  • 具体的な行動を挙げる
  • 身に付いた英語力の成果をアピールする

商社では、英語を積極的に使う部署もあれば、そうではない部署もあります。そのため、英語力をそのまま伝えるよりもそのスコアを取得するまでの取り組みの方法を説明するほうが良いでしょう

回答例

例文

私の強みは高い英語力です。高校3年生のとき英検1級を、大学2年生のときにTOEIC840点を取得しました。私は小学生の頃から英語を話せるようになりたいという憧れがあり、将来高いレベルの英語を扱いたいと思っていました。

中学時代から英検を取得するために毎日2時間の勉強を欠かさずにおこないました。その結果中学2年生で高校レベルの準2級を取得しました。貴社に入社した際には、引き続き目標達成のために努力をして、英語力を遺憾なく発揮したいと思っております。

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この回答例では、資格取得のために学習した過程を具体的な数値を用いて示すことができています。

英語が苦手な場合①:英語以外の外国語が得意

英語以外にも、自分の力を発揮して商社を志望することもあるでしょう。次は英語が苦手ですが、英語以外の外国語が得意という場合の自己PRについて紹介します。商社では英語力以外の能力があると、高評価を得られます。

ただし、ただ外国語が得意と伝えるだけではなく、得意な外国語を活かして、企業でどのような活躍ができるかを伝えるようにすると良いでしょう

自分の語学力と企業が求める人材や能力を確認しておき、それに合ったアピールができるように事前の準備を進めるようにしてください。ここでも具体的なエピソードを盛り込むようにするとアピールに深みが増すでしょう。

回答例

例文

私の強みは、第二外国語として学んだ中国語です。私は現在、病院でアルバイトをしており、中国語を話す外国の患者さんが来た際には通訳をしています。初めはなかなかコミュニケーションを取ることができませんでしたが、語学学校に通ったり、毎日継続的に学習をしたりすることで、中国語の力を伸ばしてきました。今では、患者さんとの日常会話も楽しめるほど、上達しました。

貴社は近年中国での海外事業に力を入れていると伺っています。入社させていただけるならば、より語学力を高めて業務の円滑な推進に尽力してまいります。

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この自己PRでは、自分の強みと志望している企業の業務展開を関連付けてアピールすることができていますね。

英語が苦手な場合②:体力をアピールする

商社での勤務は激務になることもあるため、体力があることも1つのアピールポイントになります。しかし、ただ単に体力自慢をしても、あまり信ぴょう性がありません。どうして自分が体力があると判断しているのか、体力が役に立った具体例を話すことで効果的に伝えられるでしょう。次のようなポイントを意識してみてください。

  • 体力が付いた理由を述べる
  • 仕事にどう活かすかを提示する

体力はすぐにつけられるものではありません。なぜ体力がついたのかを盛り込むようにしましょう。さらに自分の持ち前の体力を仕事にどのように活かせるかを提示することで入社後のビジョンを示すと良いですね

回答例

例文

私の強みは、結果を求めるための努力を続ける体力があることです。私は中学生の頃から野球をしており、大学でも野球部に所属しています。小学生の頃は体が弱く風邪をひきやすかったのですが、野球を始めた結果今では風邪ひとつひかない体力を身に付けました。野球の練習では、大会や練習の度にコーチと反省点を話し合い、改善方法を考えました。

このようにより良い結果を求めて努力を続けられる体力を備えていることは貴社においても活かせると考えています。

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この自己PRでは、自分の過去を振り返り、体力を身に付けた結果得られた継続力について冷静に説明できていますね。

英語が苦手な場合③:成果を出した経験をアピールする

体力や語学力がないという人でも、学生時代に成果を出した経験をアピールできるでしょう。思い浮かばないという方は、まだ自己分析が足りていないことも考えられます。

しっかりと振り返りをして成果を出した経験を洗い出してみましょう。これまでの経験をアピールするときには、次のポイントを意識するようにしてください。

  • 一貫した人間性を表現する
  • 定量的に示す

成果を出した経験では、さまざまなエピソードから自分自身の一貫した人間性を表現できるようにすると良いです。また、実績や成果を定量的に示すことで、採用担当者に客観的なイメージを抱かせることができるでしょう。

回答例

例文

私が学生時代に成果を出した経験は大学の授業の履修です。私は受講生の8割が単位を取得できないと言われている西洋哲学の授業を履修しました。受講してみると確かに途中でリタイアしそうな学生が多いことに気付きました。そこで私は授業終了後に学生同士が集まる勉強会を主催しました。履修者同士で結束して、学習を進めた結果、勉強会に参加した全員がA評価を取得することができました。

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自分がどんな成果を出したのか、努力の過程と結果がわかりやすく示されている自己PRになっていますね。

英語が苦手な場合④:リーダーシップをアピールする

最後の自己PRポイントとしては、リーダーシップをアピールすることです。そもそも、リーダーシップとは何か、その定義をきちんと定めること、具体的なエピソードでアピールすること、理論的に自分の考えを説明することが大切になります

たとえば、リーダーシップとは何か、企業ごとや採用担当者ごとに考えが異なります。そのために、まずは自分がリーダーシップをどのように捉えているかを説明しましょう。

さらに、リーダーシップにつながる経験をアピールすることで積極性を伝えることができます。できるだけ要点をまとめながら伝えるように意識すると良いです。

回答例

例文

私はさまざまな意見を1つにまとめて、全員で一丸となってゴールに向かわせる力をリーダーシップと捉えます。ゼミの中で、私はゼミ生全員が自分の意見を言えるような場を設けました。ときには意見が対立することもありましたが、全員が率直な意見を言えるような雰囲気にすることができました。

研究内容を決めるときには、徹底的に自分の意見を言い合ったうえで、お互いの考えを理解するようにしました。全員の話を受けて、妥協点を見つけることで、目標達成に向けて協力できる関係性を築くことができました。貴社においても、全員が1つの目標に向かえるようなリーダーシップを発揮していきたいです。

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大学時代にゼミでリーダーシップを発揮した経験を通して、自分が発揮したリーダーシップをアピールしている例です。初めに自分の定義を伝えることができていると言えるでしょう。

英語が苦手な人のおすすめの勉強方法

英語が苦手な人のおすすめの勉強方法

商社であっても、英語の使用頻度が低い部署が合ったり、入社後の研修で英語力を身に付けられる場合もあります。

しかし、商社への入社を希望するなら事前に英語を学習しておいた方が望ましいです。ここからは、英語が苦手な人に向けておすすめの勉強法を紹介していきます。

それぞれの方法について詳しく説明していきますので、自分に合った勉強方法を見つけて英語力を高めていきましょう。

①単語力・文法力を強化する

英語力を伸ばすには、まずは英語学習の基礎を固めることから始めましょう。具体的には単語や文法の理解を深めることから手を付けるようにすると良いです。

英語を使いこなせるようになるためには、英語を日本語に翻訳して理解するよりも、英語を英語のまま理解できるようにした方が良いです。単語力や文法力は理解できる英語の数を増やすことにつながるので、最初に着手するようにしましょう

まずは次のような流れで進めていくと良いです。

  1. 単語の知識量を増やす
    英文の中の単語や語彙を確認して、意味が理解できないものがあれば辞書をひいて調べる
  2. 文法を理解する
    単語が理解できるようになったら文法事項を調べて、文の構成を理解する
  3. 文意を捉える
    文章の意味を他人に説明できるようになったら文意が理解できるようになったと言える

②長文読解力を強化する

1文ずつ、英語の意味がわかるようになったら、文全体の意味を読み取れるように長文読解力を強化しましょう。読解力を高めるためにはたくさんの英文に触れることが大切です。

長文読解に取り組む回数を増やすことで適切に速く読み進めるためのコツを理解することができます

長文読解力を強化するコツ
  • 文章全体のキーフレーズを見つける
  • メモを取る箇所を考えながら読む
  • 読むスピードを速くする
  • 文章全体のうち何割理解できていれば良いのかを考える
  • 何割把握できれば良いのかを把握する

継続的に取り組むことで次第に読解力が上がっていくでしょう。

③リスニング力を強化する

読解力を身に付けた後は、より実践的に英語を活用できるようにリスニング力を強化しましょう。リスニングはテキストで学習するだけではなかなか上達しないものです。

普段から英語に触れる機会を増やしたり、学内に外国人留学生がいたら積極的に関わるようにすることで習熟スピードが早まるでしょう。英会話スクールに通うのも、効果的な方法と言えます。

また洋楽を聞いたり、英語のラジオを視聴することで、自然と耳が慣れていくので、日常的に英語に触れる機会を増やすようにすると良いです。

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キャリアアドバイザー

リスニング力を強化するための学習方法として有効なものは「シャドウイング」と「ディクテーション」です。次の項目で詳しく説明していきますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

シャドウイング

シャドウイングとは、聞き取った英語の音声を1〜2語遅れながら発声する練習方法です。影のように追いかけることからこのように呼ばれています。

シャドウイングには耳から入った音声を単語として認識したうえで、語彙や文法知識、背景知識などを基に意味を理解するという2つの段階があるため、リスニング力の向上に効果があると言われています

シャドウイングは「聞きながら発音する」という2つの行為を同時におこなうので、かなり負荷の高い学習方法です。難しいと感じる方もいると思いますが、繰り返し練習することで確実に効果を実感できるでしょう。

ディクテーション

ディクテーションとは聞き取った英語の音声を英文として書き表す学習方法です。

ディクテーションの手順
  1. 読み上げられる音声を数回聞く
  2. 聞いた音声を書き起こす
  3. 音声の原稿と英文を見比べる
  4. 聞き取れなかった音声の原因を考え、発音練習などをおこなう
  5. 数日後に再度ディクテーションをおこなう

ディクテーションを繰り返しおこなうことで、何が聞き取れなかったのかをはっきりさせることができます。書き起こすという作業に時間がかかりますが、じっくりと取り組むと良いでしょう。

④スマホアプリ・インターネット講座を活用する

英語の学習でもスマートフォンアプリやインターネット講座の活用がおすすめです。スマホアプリとしては「mikan 最速の英単語 リスニングもマスター」があります。アプリを使うことで隙間時間で英単語を効率良く覚えることができます。iOS版もAndroid版もあるので、ぜひダウンロードしてみると良いでしょう。

また、インターネット講座としてはスタディサプリが有名です。社会人向けの英語学習コースとしては「新日常英会話コース」「ビジネス英語コース」「TOEIC® L&R TEST対策コース」があり、コースごとに月額使用料が異なります。

自分の目的に合わせて勉強法を選んでみてくださいね。

⑤参考書を活用する

英語学習には具体的に次のような参考書があります。

  • NHK英語講座のテキスト
  • TOEICの過去問・公式問題集
  • 一億人の英文法 すべての日本人に贈る「話すため」の英文法

NHK英語講座のテキストはNHKの英語番組と連動しているため、番組を録画しておけば自分の好きな時間で学習ができます。TOEICの問題集を活用することで英語力がつくだけではなく、TOEICのスコアアップも狙えるため、効率の良い学習と言えるでしょう

また、『一億人の英文法 すべての日本人に贈る「話すため」の英文法』では英語の基本的な文法とスピーキング力を見つけるための知識を得られます。

津田 祥矢

キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる

興味があることの情報収集を英語に変えるとモチベーションが維持できる

英語が苦手な人にとっては、就職するためとはいえ勉強をするモチベーションの維持が不安なのではないでしょうか。そのような人は、興味があることの情報収集を英語に変えることがおすすめですよ。

情報収集する言語を英語に変えると、英語学習をしなければ欲しい情報が手に入らなくなってしまいます。そうすると英語を勉強する目的を就職活動以外に作れるので、英語学習をする理由が作れますよね。さらに英語の情報は日本語情報よりもはるかに多いため、質の高い情報を知ることも期待できますよ。

また海外の映画が好きな人であれば、海外の映画をシャドウイングすることも有効です。またお気に入りの英語を繰り返しシャドウイングし、フレーズを覚えることができたら仕事で実践することもできますね。

このように英語を勉強することを目的にするのではなく、英語学習を手段に落とし込むとモチベーションの維持がしやすいので実践してみてください。

商社に英語は必要! 勉強法を理解して英語力を鍛えよう

この記事では、商社に入るために必要な英語力や英語に苦手意識がある方に向けて英語の学習方法を解説しました。

英語が得意な方向け、苦手な人向けの自己PRのコツも解説したため、自分の強みをどのように伝えたら良いのか具体的に想像できたのではないでしょうか。

商社を志望するなら英語力は必要です。今からコツコツと勉強して英語力を鍛えていきましょう。

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