履歴書のクラブ活動欄は5ステップで書ける! 部活に入っていない場合も解説

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目次

  1. 履歴書のクラブ活動欄を使ってアピールしよう
  2. 企業がクラブ活動欄で見ているポイント
  3. 役職や年齢が違う人との関わり方
  4. クラブ活動の中での役割をどのようにこなしたか
  5. どんな実績や成果を出したか
  6. 履歴書のクラブ活動欄を書くときのポイント
  7. 活動内容とそこから得たことを記載する
  8. 具体的なエピソードを交えてアピールする
  9. 仕事をしている姿がイメージできるアピール内容にする
  10. 記述スペースが埋まるくらいに記述する
  11. クラブ活動経験がない場合はどうすればいい?
  12. 中学・高校時代の部活動経験でも問題ない
  13. 迷ったときはこれ! 履歴書のクラブ活動欄を5ステップで書く方法
  14. ステップ1:自分が頑張った活動内容を振り返る
  15. ステップ2:その中でも実績や結果が出せた経験を抽出
  16. ステップ3:どんな役割で何の活動をしていたかを書き出す
  17. ステップ4:活動の中で努力したことを盛り込む
  18. ステップ5:活動の中で得たものや学んだことを述べる
  19. 履歴書のクラブ活動欄でアピールできる要素とは?
  20. 主体性
  21. 協調性
  22. 継続力
  23. 履歴書のクラブ活動欄を書くときに気を付けること
  24. 数字などを使用して具体的にアピールする
  25. サークルをアピールする場合は仕事で活かせることを意識する
  26. ボランティア活動をアピールする場合はビジネスとの違いを明確にする
  27. 履歴書のクラブ活動欄の例文(クラブ活動がある場合)
  28. 文化系の部活動
  29. 体育会系の部活動
  30. 役割別に紹介! クラブ活動欄の例文
  31. キャプテン・部長
  32. サブキャプテン・副部長
  33. メンバー
  34. マネージャー
  35. 履歴書のクラブ活動欄の例文(クラブ活動がない場合)
  36. 高校時代のクラブ活動
  37. サークル活動
  38. ボランティア
  39. アルバイトなど個人活動をしていた場合
  40. 履歴書のクラブ活動欄をうまく使ってライバルに差をつけよう!

履歴書のクラブ活動欄を使ってアピールしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「履歴書のクラブ活動欄に何を書けば良いかわかりません」
「クラブ活動をしていたのですが、効果的なアピール方法を教えてほしいです」

といった質問を受けます。なかにはクラブ活動をしていなかったので、空欄のまま提出することになってしまうかもしれないと心配している方もいるかもしれません。

この記事では、企業の採用担当者がクラブ活動欄から知りたいと思っていることや、部活動経験者・未経験者の両方に向けた履歴書の書き方を紹介します。

ぜひ、履歴書を余すことなく有効に活用してアピールしてくださいね。

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企業がクラブ活動欄で見ているポイント

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就活生

そもそも、なぜ履歴書にはクラブ活動欄があるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

企業の採用担当者はクラブ活動欄から、学生の人柄や性格を知りたいと考えています。

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就活生

なるほど、あとはクラブ活動を通して身に付けたことが知りたい、という形でしょうか。

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キャリアアドバイザー

そうですね。直接業務とは関係なくても、クラブ活動で身に付けた経験や考え方は仕事にも転用できますからね。

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就活生

確かに、おっしゃる通りですね。その言葉を聞いて、クラブ活動欄がある理由が納得できました。

クラブ活動欄を活用して、自分のこれまでの経験をしっかりアピールしていきましょう。

部活経験をアピールする方法はこちらで解説しています。

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役職や年齢が違う人との関わり方

クラブ活動では、同学年のメンバーだけでなく、先輩や後輩、監督やコーチといったさまざまな役職の方々と関わりをもつことになります。もちろん年齢も違うので、同じ事柄に対しても考え方や受け止め方が異なる場合もあるでしょう。

活動を進める過程で進め方に悩んだり、困ったりすることもあるかもしれません。しかし、その問題を解決するために役職や年齢が違う人との関わり方を見つめていく必要があります。

クラブ活動は1人で完結するものではなく、人との関わり方が大切になります。周囲を巻き込んで進めていくという意味では、仕事とも共通部分があるでしょう。

クラブ活動で身に付けた他者との関わり方は、就活でもアピールポイントになります。

クラブ活動の中での役割をどのようにこなしたか

クラブ活動に所属していると、なんらかの役割につくことがあります。もちろんメンバーというのも大切な役割の1つですし、なかには、キャプテンや部長を務めたという方もいるのではないでしょうか。

クラブ活動での役割は、自分の強みにつながります。その役割での印象的なエピソードや果たしたことを通して、自分はどのような経験をもっているのかを伝えるようにしましょう

役割について言及することで、入社後にどのような活躍ができるかを具体的にイメージしてもらえます。履歴書を書く前に、自分がクラブ活動でどのような役割・立ち位置を果たしてきたか、を整理すると良いでしょう。

どんな実績や成果を出したか

クラブ活動で、コンクール入賞や大会で1位をとったというような実績・成果を残した方もいるのではないでしょうか。

クラブ活動では、実績や成果を出すための努力の過程や思考回路もアピールポイントになりますが、これらはクラブ活動を経験している学生に共通のものになってきます。そのため、履歴書に書く文章力や面接での伝え方で差がついてしまうとも言えるでしょう。

履歴書で、他の学生よりもしっかりとアピールするためには、大会などでの実績や成果を記載すると良いです。そうすることで説得力が増し、他の学生よりも有利に書類選考を通過できる可能性が高くなるでしょう。

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履歴書のクラブ活動欄を書くときのポイント

次は、クラブ活動欄を書く際のポイントを4つ紹介します。

  • 活動内容とそこから得たことを記載する
  • 具体的なエピソードを交えてアピールする
  • 仕事をしている姿がイメージできるアピール内容にする
  • 記述スペースが埋まるくらいに記述する

先ほど、企業の採用担当者が見ているポイントについて述べましたが、クラブ活動欄も採用担当者へ自分の強みをアピールするための有効な方法です。

ただ書けば良いというものではないため、限られたスペースを最大限に利用していきましょう。

活動内容とそこから得たことを記載する

履歴書のクラブ活動欄の書き方のポイントとしては、「活動内容」と「クラブ活動から得たこと」の2点をわかりやすく書くことが挙げられます

もしかしたら、企業の採用担当者も学生時代に同じ競技やクラブ活動の経験があるかもしれません。共通点から興味をもって、好意的に履歴書を読み進めてくれるという可能性もあります。

先ほど、実績や成果がある場合には書くようにすると良いと述べました。目に見える実績がある方は記載すると良いですが、特段実績がないという方でもクラブ活動から得たことは記載できます。

クラブ活動を通して学んだチームワークや個の力の高め方は、直接仕事でも活かせる内容です。ぜひ、自分の体験を深掘りして、得たことを自分の言葉で説明できるようにしましょう。
チームワークのアピール方法はこちらを参考にしてみてください。

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具体的なエピソードを交えてアピールする

クラブ活動の経験を話す際には、具体的なエピソードを交えてアピールすると良いです。

たとえば、

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就活生

私が大学〇年生の〇月に〇〇という状況下にありました。
そのとき、〇〇な出来事がありましたが、私は〇〇という方法で乗り越えました。このことによって、仲間とのチームワークが高まりました。

という具合です。

企業の採用担当者が理解しやすいように時系列で述べると良いでしょう。また、具体的なエピソードとしては、順調に上手くいったものよりは、困難を乗り越えた経験の方が、採用担当者に興味をもって読んでもらえます

企業に入社後は多くの困難に立ち向かうことになるため、クラブ活動で生じた問題をどのように解消したのかをアピールすると良いでしょう。

仕事をしている姿がイメージできるアピール内容にする

クラブ活動欄を履歴書に記載する理由の1つには、学生の人格や人柄、考え方を知りたいという企業側の意図があります。しかし、企業はあくまでも人柄で採用をするわけではなく、自社の発展に寄与できる人材を確保するために採用活動をおこなっているのです。

そのため、クラブ活動欄でアピールする内容も仕事をしている姿、入社後の姿がイメージしてもらえる内容にすることが望ましいです

履歴書を書く前に志望する企業の研究はおこなっているはずです。これまで、取り組んできたクラブ活動で身に付けた強みや学んだことと、企業の強みや今後の展望との共通部分を探して、入社後の活躍イメージにつながる点をアピールポイントにしましょう。

キャリアプランの答え方についてはこちらを参考にしてみてください。

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記述スペースが埋まるくらいに記述する

履歴書のクラブ活動欄は、記述スペースが9割は埋まるくらいに記述しましょう。もちろん、記述量はあくまでも目安であり、冗長な文章は好まれません。しかし、あまりにも余白が多いと、履歴書を読んだ採用担当者に「やる気がないのかもしれない」と勘違いをされてしまう可能性もあります

また、罫線のない記述スペースの場合は、文字の大きさにも注意が必要です。大きすぎる字も内容が浅いと判断されてしまうため避けた方が良いでしょう。

ただし、あまりにも小さい字で書いてしまうと、読みづらいため逆効果につながってしまいます。読み手の立場を考え、自分の熱意が伝わる文字の大きさ・分量を意識して記載し、分量としてはスペースの9割が埋まる程度を意識してみてください。

履歴書に学歴を書く場合はこちらの記事を参考にしましょう。

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クラブ活動経験がない場合はどうすればいい?

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就活生

私は、大学ではクラブ活動には所属をしていませんでした。クラブ活動経験がない場合、クラブ活動欄はどのようにしたら良いのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

なるほど。クラブ活動の経験が特にないという方は中学・高校時代の部活動経験を記載しても問題ありませんよ。

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就活生

そうなのですね。それだったら書けそうかもしれません。

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キャリアアドバイザー

はい、大切なことは空欄で提出しないことです。短期間での活動でも構いませんので、これまでの経験を振り返ってみて書ける内容を探してみましょう。

大学ではクラブに入部しなかったという方もいるでしょう。クラブ活動欄では、明確かつ具体的にアピールできることの方が大切です。面接官から掘り下げられても自信を持って回答できるのであれば、大学時代のクラブ活動にこだわる必要はありませんよ。

中学・高校時代の部活動経験でも問題ない

大学時代にクラブ活動を経験しなかった方は、中学・高校時代の部活動経験を記載しても問題はありません。というのも、クラブ活動欄に書く内容は「大学時代」という限定があるものではないからです。

企業の採用担当者は大学時代にクラブ活動をしていたか、していなかったかを知りたいわけではありません。クラブ活動を通じて得た考え方や経験が知りたいという目的があるため、大学時代にクラブ活動を経験していなかった場合は中高のクラブ活動経験でも支障はないのです。

空欄で提出しない

大学時代にクラブに所属していなかったらといって、クラブ活動欄を空欄で提出してしまう学生もいますが、これだけは絶対に避けましょう。

きっと「大学ではクラブ活動はしていないから…」という気持ちから空欄のままにしてしまうのでしょうが、空欄で提出すると、採用担当者からは「アピールする気がない」「入社の志望度が低い」という印象をもたれてしまう可能性があります

しっかりと考えればアピールポイントが見つかるはずですので、記載をしないだけで他の学生よりも不利になってしまうという事態は避けましょう。

短期間の活動でも良い

クラブ活動記載欄は、中学・高校時代の部活動でも良いので未記入のまま履歴書を提出することは避けましょうとお伝えしました。なかには、大学時代に短期間だけクラブ活動に参加していたという方もいるでしょう。もちろん、クラブ活動欄に記載する内容は、継続年数〇年以上といった決まりはないため、短期間の活動を記載しても問題はありません

また、運動系のクラブ活動でないとアピールにならないと考えている学生もいるでしょうが、そのような心配は無用です。活動内容は、運動系・文科系を問いませんし、活動していた期間やレベルも大きな関係はありません。

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キャリアアドバイザー

大切なことは、クラブ活動の内容そのものではなく、その経験を通して何を学び、どのような強みを発揮したかです。この点を意識すべきであることを忘れないでください。

柴崎 拓也

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経験がない場合でもクラブ活動欄を空白で提出するのは控えよう

応募書類の添削をしていると、クラブ活動欄が空白になっている人を見かけますが、これはすごくもったいないです。クラブ活動欄は、必ずしも「クラブ活動のことだけを書きましょう」といったことではなく、大学生活で「学業以外で何に取り組んだのか」といった視点も含まれているため、大学生活を多面的に振り返って見ると、何かしらエピソードが出てくる場合が多くありますよ。

たとえば、学園祭の実行委員を経験した人は、成功させるために委員のメンバーと協力して動いたことや、自ら工夫したこと提案したことなどが書けるでしょう。最初は友人に誘われて、何となくの気持ちで参加したとしても、活動することで何かしら得られたことがあったのではないでしょうか。クラブ活動欄は単発的なイベントに参加したことを書いても問題ありませんよ。

また、ある学生は環境問題についてオンライン座談会に参加し、視野が広がった経験を魅力的に書いていました。近年はコロナの影響で多くのイベントがオンラインで参加できるようになっていますので、もしエピソードがなくて困っている人は、今からでも参加できそうなイベントを探してみてはいかがでしょうか。

迷ったときはこれ! 履歴書のクラブ活動欄を5ステップで書く方法

履歴書のクラブ活動欄を5ステップで書く方法

実際に履歴書のクラブ活動欄を書いていく方法を紹介します。ここで大切なことは、自分のこれまでのクラブ活動を順に振り返り、自分の思考を次第に深めていくことです。

繰り返しになりますが、クラブ活動欄で伝えるべきことは、活動を通して得たものや学んだことです。それを企業でどのように活かせるのかをきちんとアピールするためには、自分自身のこれまでの経験に対して自信をもてている状態が望ましいと言えます。

振り返りをするのに、少し時間は掛かると思いますが、ぜひていねいに自分自身の経験を掘り返してみてください。

ステップ1:自分が頑張った活動内容を振り返る

まずは、自分が取り組んできたクラブ活動の内容を振り返りましょう。ここでの目的は活動内容を網羅的に振り返ることです。

これは、アピールにはならないかも…と決めつけることなく、まずは書き出してみましょう。書き出すときには、自分の思い出に残っている順でも構いませんが、時系列に沿って洗い出していくと漏れがなくて良いです

大学1年生のときの活動内容、2年生のときの活動内容という具合に、順に書き出してみると、活動内容に加えて、自分の成長についても振り返られます。

ステップ2:その中でも実績や結果が出せた経験を抽出

ステップ1で書き出した活動内容のなかから、実績や結果を出すことができた経験を抽出しましょう。ここでの実績や結果としてわかりやすいのは、大会で勝利した、いい成績を収めたということです。このような実績や結果を残している人は、漏れなく抽出するようにしましょう。

一方で、努力はしたものの、明確な実績や結果につながらなかったと感じている方は、実績や結果の捉え方を変えると良いです。

たとえば、自分の代でこれまでの風習を変えたという経験や、未然に問題になりそうな点を予想して防ぐことができたという実績がある方もいるかもしれません。

クラブ活動は勝利をすることだけが実績・結果ではないため、これまでの自分が頑張った内容についてきちんと振り返えると良いでしょう

ステップ3:どんな役割で何の活動をしていたかを書き出す

自分の実績や結果を振り返ったら、その実績や結果を出した過程での自分の役割、立ち位置を思い出してみましょう。部長としてメンバーをリードしていたのか、マネージャーとして全体のサポートをしていたのか、など、同じ結果であっても役割によって取り組み方には違いがあるはずです

のちほど例文の部分でも紹介しますが、部活動ではチーム内での役割によってアピール内容は違ってきます。

その実績を出せた過程にあった自分の役割を明確にしておくことで、どのように伝えたらより効果的に採用担当者に伝えられるかを考えられるでしょう。

ステップ4:活動の中で努力したことを盛り込む

自分の役割が思い出せたら、活動の中で自分が取り組んできた努力を盛り込みましょう。クラブ活動は順風満帆に行くときよりも、苦労や困りごとが出てくることの方が多いのではないでしょうか。

苦労したことや大変だったことに対して、自分がどのような対策をとって、努力してきたのかを書き出してみましょう。

クラブ活動を通して身に付けた問題解決能力は仕事を進めていくなかでも活かせるものです。クラブ活動で失敗したと感じた経験がある方もいるでしょうが、そこからどのように挽回したのかという内容であれば、企業側もより深く魅力を感じてくれることでしょう

もしも、努力した内容が複数ある場合は、自分一人で解決したものではなく、周囲を巻き込んで困難を克服したエピソードが良いです。

ステップ5:活動の中で得たものや学んだことを述べる

クラブ活動でアピールすべき点として、実績や功績にフォーカスしてしまう方がいますが、それは認識違いといえます。もちろん、大会で優勝したという内容は、素晴らしい功績ですし、採用担当者の目を引く内容になるはずです。

しかし、クラブ活動そのものの成果よりも、活動のなかで得たものや学んだことの方が、入社後の汎用性が高く、採用担当者の重視しているポイントになります

クラブ活動で、自分の役割を自覚し努力する過程を通して、何を感じ、何を得たのかを明確に述べることができるように自分の考えを棚卸ししてみましょう。

履歴書のクラブ活動欄でアピールできる要素とは?

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就活生

ステップ通りに書き進めてみたら、だいぶクラブ活動欄でアピールすべき内容が整理できるようになりました。

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キャリアアドバイザー

素晴らしいですね。これまでの経験をしっかり振り返られている証拠です。

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就活生

いくつかアピールポイントが見つけられそうなのですが、自己PRとの重複を避けたいので、クラブ活動欄でアピールしやすい要素があれば、教えていただきたいです。

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キャリアアドバイザー

戦略的にクラブ活動欄を使用するのは良いことです。

クラブ活動欄では「主体性」「協調性」「継続力」の3つをアピールすると良いでしょう。

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

主体性

クラブ活動欄でアピールしやすい強みとして「主体性」が挙げられます。とくに運動系のクラブ活動に所属していた場合は、試合などで一瞬で状況を的確に判断し、正しい行動を選択するという機会が多くあったはずです。

また、チームスポーツだった場合は、チームで勝利するために自分の役割を責任をもって果たす必要があったでしょう。

このような経験から、的確な判断力と組織に対する責任感をもっている方が多いと予想されます。このような力は主体的に仕事を進める力につながるものですので、企業が社員に求める資質の1つと言えるでしょう。

主体性をアピールする方法はこちらで解説しています。

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協調性

クラブ活動を通して、「協調性」を身に付けた方もいるでしょう。「協調性」も企業に対するアピールポイントになります。

クラブ活動では、同じチームの仲間と協力して1つの目標に向かって進んでいきます。個々の力を伸ばすことはもちろんのことですが、仲間と共に問題を解決し、勝利を手にしていくという経験をした方も多いでしょう。

このような仲間と協力する姿勢は社会人になってからも求められる力です。組織の一員として目標を達成した経験がある方は、ぜひ、具体的なエピソードと共にアピールすると良いでしょう

協調性をアピールする方法はこちらで解説しています。

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継続力

どんな仕事においても、継続力は大切ですが、どのような目標に対して継続的に取り組む姿勢を求めているのかは企業によって異なるでしょう。

多くの場合は、業務に専門性が必要で一人前として働けるようになるまで、向学心をもって、学び続ける力があると良いとされています。なかには、困難な課題に対しても粘り強く取り組む姿勢という意味で継続力を求めている企業もあります

いずれにしても、このような継続力については、クラブ活動を通して培われるものといえるでしょう。

企業研究を通して仕事の特性や社風などから継続力のある人材を求めていると判断できた場合には、自分の経験と結びつけてアピールすると効果的と言えるでしょう。

継続力をアピールする方法はこちらで解説しています。

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吉川 智也

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主張に一貫性を持たせることで書類選考の通過率を上げよう

応募書類にはクラブ活動欄以外にも長所や自己PRなどアピールする欄がありますが、全体に一貫性を持たせて内容を書くことをおすすめします。企業は学生の書いた応募書類を読みこんで人物像を作り上げていきますが、その際書いてある内容に一貫性があると入社後のイメージも湧いてきて、結果「会ってみたい」と思わせることができ、書類選考の通過率が高くなります。

一貫性のある主張とはどのような内容なのか

たとえば、「クラブ活動欄」に空手サークルで忍耐力を育んだエピソードが書かれていて、自己PR欄には「私は、何事にも最後まで粘り強く取り組みます」といった主張がなされていると、両方の内容に一貫性があり、企業もイメージしやすくなりますよね。

反対にクラブ活動欄の忍耐力に対して、自己PR欄では「私は好奇心があり、興味を持ったことは何にでも挑戦します」といった内容だと、企業はどっちの方が「この人らしさ」が強いのかわかりづらく、印象に残らなくなってしまいます。

応募書類を書く際は、サークル活動欄も含めて全体の内容に一貫性を持たせて書くことを忘れないようにしましょう。

履歴書のクラブ活動欄を書くときに気を付けること

履歴書のクラブ活動欄を書く際のアピールポイントは理解できたと思います。次に、クラブ活動欄を書く際に注意したい点について紹介します。

具体的には3点です。

  • 数字などを使用して具体的にアピールする
  • サークルをアピールする場合は仕事で活かせることを意識する
  • ボランティア活動をアピールする場合はビジネスとの違いを明確にする

あくまでも、就活の一環としてクラブ活動の経験を活用することが大切です。それぞれについて、詳しく解説していきます。

数字などを使用して具体的にアピールする

クラブ活動欄に記載する際は、数字などを使用して具体的にアピールするようにしましょう。たとえば、

「大学では○○部に所属しました。」

と記載するよりも

「大学〇年生の頃から〇年間、○○部として活動をしました。」

と述べる方が、開始時期や継続した期間が明確になるでしょう。このように数字で伝える力は入社後にも求められる力の1つと言えるでしょう。

また、

「大会で良い成績を収めました。」

と実績をアピールするよりも

「〇年度のコンクールにおいて、全国で1位の成績でした。」

と記述する方が、採用担当者にも理解してもらいやすいです。

サークルをアピールする場合は仕事で活かせることを意識する

クラブ活動での活躍と企業での活躍の共通点と言えば、どちらも「属する組織における自分の役割を把握し、与えられた責任を十分に果たすこと」だと言えます

これは、サークル活動でも当てはまります。どうしても、クラブ活動とサークル活動を比べると、仕事との直接的な関わりが薄くなってしまうと考える方もいるかもしれません。しかし、活動のなかで学んだことを仕事で活かせると伝えられれば、十分なアピールポイントになるでしょう。

ぜひ、志望する企業とサークル活動での学びを紐づけてみると良いです。アピール内容が明確であれば、サークル活動だからといって否定的にとらえられることはありません。

ボランティア活動をアピールする場合はビジネスとの違いを明確にする

クラブ活動やサークルではなく、ボランティア活動をアピールしたいという方もいるかもしれません。ボランティア活動自体は貴重な経験でありますが、ただ経験しただけでは、評価の対象にはならないのです。それだけではなく、マイナスなイメージにつながる危険性もあります。

というのも、ボランティア活動とビジネスでは性質が全く異なるからです。ボランティアは慈善活動で非営利でおこないます。一方のビジネスは慈善事業ではなく、営利を目的とする点が違います。ボランティア活動で得た慈善や奉仕の気持ちは大切にしていくべきですが、これは企業が求めるものとは反しているのです

そのため、ビジネスとボランティア活動の違いを明確に意識できていることを伝えるようにしましょう。

ビジネスとボランティア活動の違いについてはこちらを参考にしてみてください。

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酒井 栞里

キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる

サークル活動についてアピール際には「自分ならではの経験」を書くようにしよう

「サークル活動」をアピールする際、学生の中には単にサークルの紹介文のような書き方をしている人がいますが、企業からすると人物像がわかりづらくアピール度が低くなってしまうので注意しましょう。

たとえば、「私はバレーボール部に所属し、部員は30名で活動は週に3日、全国大会出場を目指して頑張りました」といった客観的事実だけを書いてしまうと、採用担当者は「バレーボール部に所属している」ことしか把握できず、応募者の人間性や持ち味を理解するまでにはならないのではないでしょうか。「クラブ活動欄」では、自分なりに努力したことや活動を通して得られたことなど、「自分の本質」も盛り込むことをおすすめします。

たくさんの履歴書を読んでいる採用担当者は、学生の〇〇サークル、〇〇部などの活動内容については、ある程度想像できるのが一般的です。でも、その活動を通して何を考え、どのように動き、どのような成長があったのかは人それぞれに違いますよね。「クラブ活動欄」では、自分の活動内容をしっかり言語化し、アピールすると良いでしょう。

履歴書のクラブ活動欄の例文(クラブ活動がある場合)

ここまで、クラブ活動欄でアピールすべきポイントや注意点について解説しました。ここからは、実際にクラブ活動の欄にどのように記載したら良いのかを例文で紹介します。

まずは、クラブ活動をおこなっている方に向けて、文科系・体育会系の両方の例文を挙げて、それぞれの解説をしていきます。

クラブ活動の経験を通して学んだことを企業が求める人物像に当てはめて書くことで、効果的にアピールができるでしょう。ぜひ、参考にしてくださいね。

文化系の部活動

部活動は主に文化系や体育会系にわけられます。イメージとしては文化系は穏やかで落ち着いた印象があるでしょう。

そのため、真面目にコツコツと積み重ねが必要な職種であれば、このクラブ活動を通して学んだことや経験したことをアピールしやすいです

所属していたクラブ活動が文化系だからといって、魅力的に感じてもらえないということはありません。何に対してどのように取り組み、どんな結果を残したのかということを具体的に説明できれば、十分アピールできるでしょう。

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私の強みは、目標に向かってストイックに努力する姿勢です。吹奏楽部は文化系の部活動ですが、綺麗な音色を出すためには基礎体力や肺活量が必要です。私はトランペット奏者として、練習に励みました。

私は、もともと体が細く、肺活量には自信がありませんでした。吹奏楽部の演奏練習前に学校の周りを5周走り、腹筋も80回おこないました。これは他の部員よりも多くした練習量です。その結果、3年生の頃には部長になり、他の部員の手本となって活動を進めました。

御社に入社した後も、吹奏楽部で学んだストイックに努力する精神を活かして、営業職として業績に良い成果をもたらす働きをしていきたいです。

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キャリアアドバイザー

学んだことを具体的な職種と結び付けてアピールできていますね。

体育会系の部活動

体育会系の部活動には、活発・積極的といったイメージがあります。また、クラブ活動を通して体験した成功や挫折、チーム内での役割が伝えやすいともいえるため、効果的に活用できれば自分の強みに説得力を増すための材料としても使用できるでしょう。

ここでも、文化系の部活動と同様に、何にどのように取り組んだかを明確に述べるようにしましょう。このときに、どのような結果を残せたのかを数字で伝えることがポイントです

数字を使うことで定量的にアピールすることができますので、より相手にわかりやすいと感じてもらえることでしょう。

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私は大学時代の部活動を通して継続して努力することの大切さを学びました。私は、野球部に所属しており、ポジションはピッチャーでした。

私の大学は強豪校ということもあり、練習はつらく厳しいものでした。途中で逃げ出したくなる時期があったことも事実です。しかし、寮生活だったので、弱音を吐くことは許されませんでした。

私は、自分の気持ちを強く持ち、どんなに困難な練習であっても決して諦めませんでした。既定の練習以外にも毎日2時間の自主練に励むことで、私の野球技術は大きく向上しました。その結果試合に勝つことも増えました。

貴社入社後も、引き続き努力を積み重ね、大きく活躍できるように成長していきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

どのような努力を継続したのかが数字で示されていて良いですね。

役割別に紹介! クラブ活動欄の例文

クラブ活動では、役割を担っていたという方もいることでしょう。自分の役割とクラブ活動での経験を明確に伝えられると、より印象的で高評価を得ることにつながります。

役割というとキャプテンといった特別な役割を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、副キャプテンやマネージャー、メンバーといった役割であっても、アピールすることはできます。

自分がどの立場でどのような取り組みをしてきたのかをしっかりと振り返るようにしましょう。次に、役割別の例文を紹介しますので、参考にしてください。

キャプテン・部長

キャプテンや部長は、メンバーのやる気を高めてチームの団結力をアップさせる重要な役割と言えます。練習メニューを組み立てたり、チームの方向性を決めることもあるでしょう。

そのため、チームメイトの信頼を得られる人望の厚い人物であることが望まれますが、このような人材は企業にとっても魅力的にうつります

キャプテンや部長を経験していたという方は、リーダーシップを発揮した経験を伝えると良いでしょう。特に、ただメンバーを引っ張っていたのではなく、チーム全体を鼓舞して正しい方向性に導いてきたことが伝えられると良いです。

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私の強みはリーダーシップです。私は大学1年生の頃から野球部に所属し、大学4年生ではキャプテンを務めることになりました。キャプテンとしてチームを引っ張る役割になったため、メンバーみんなをリードするために、自分が誰よりも練習に励み、手本となることを心がけました。

その結果、チームの団結力が高まりました。チームワークの良さを活かしたプレーができるようになり、全国大会へ出場することもできました。

貴社でも持ち前のリーダーシップを活かしてチームを引っ張っていきたいと思います。

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キャプテンとしてどのように取り組んできたかが明記されていて良いですね。

サブキャプテン・副部長

サブキャプテンや副部長という立場は、キャプテンや部長を補佐する役割があります。キャプテンがチーム全体を指揮する立場であるのに対して、キャプテンの目が行き届かない細かい部分を担うのがサブキャプテン・副部長の役割と言えるでしょう。

また、キャプテンや部長の判断に対して客観的な意見を述べる調整役を果たしたこともあると思います。一歩引いた立場から見て意見を提案できる力も大切な力と言えるでしょう

そのような組織の調整役として活動した経験をアピールできると良いです。

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私はバスケ部での経験を通して協調性を身に付けました。バスケ部では副部長を務め、部長を支えることとチームバランスを取ることの両方を意識して活動しました。

試合に向けての話し合いで、部長と部員の意見が対立することもありました。私は部長と部員の意見の折衷案を提案し、相反する意見をまとめることで全員が納得して意思決定をすることに貢献しました。その戦略が功を奏し、大会でも勝ち上がることができました。

御社に入社した後は、持ち前の協調性でチームのバランスを取り、チーム力を高めることで、貴社に貢献したいと思います。

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キャリアアドバイザー

協調性の内容として、相反する意見をまとめて全員が納得できるアイデアを提案する力があることを述べているので、採用担当者にも好印象を持ってもらうことができますね。

メンバー

キャプテンやサブキャプテンといった特別な役職をもっていなかったとしても、クラブ活動を通して、自分の技能の向上や他のメンバ―と協力した経験などをアピールすることはできるでしょう

たとえば、大学4年間1つの部活を継続した方であれば、粘り強さも高評価につながります。役職がなかったからといって悲観視する必要はありません。

自分がチーム全体のためにどんなことをしてきたのかをしっかりと振り返り、言語化していきましょう。

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私は、クラブ活動を通して忍耐力を身に付けました。私はサッカー部に所属し、フォワードのポジションでした。私は体が小さいため、相手と当たり負けしてしまうこともありました。そこで、フィジカルトレーニングをおこない、強い体作りに努めました。

最後の大会では、私は前線で体を張って積極的にパスを出すことでゴールをアシストしました。惜しくも1点差で負けてしまいましたが、実力差のある相手とも対等に試合を進めることができました。

私は、持ち前の忍耐力を活かして、困難な仕事にも耐え抜いて、業績につなげる働きをしていきたいと思います。

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自分の短所をしっかりと把握し、それを乗り越えようとした向上心の高さもアピールできますね。

マネージャー

マネージャーはチーム全体のサポート役と言えます。もちろん、雑用のような働きをすることもあるかもしれませんが、部員と一緒に練習メニューを考えたり、メンタルサポートをおこなったりという経験があるでしょう。

キャプテンやプレイヤーのように勝利に直接貢献したという成果はアピールしづらいですが、日々縁の下の力持ちとして活動してきたことに強みがあると言えます

たとえば、事務や会計の仕事をしていたという方は、コツコツと与えられた役割を果たすことが強みになります。部員の悩みごとに対して親身に向き合うことで組織の雰囲気を良くしたことなどもアピールポイントになるでしょう。

縁の下の力持ちをアピールする方法はこちらで解説しています。

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私はチームを成長させるために縁の下の力持ちとして活動できます。私はバスケットボール部のマネージャーをしていました。

業務としてはお茶出しや洗濯、後片付けが中心でしたが、それだけではなく部員の練習メニューを一緒に考えその記録を取りました。記録を取り続けることで選手の長所や短所を見つけられるようになったほか、監督とも連携をとり、選手の長所を活かした練習を提案することで、部員の力を伸ばすことに貢献しました。結果としてチームとしても成長し、都大会でベスト4まで勝ちあがることができました。

私は貴社に入社後もチームのために働き、一致団結して実績をつくることに貢献してまいります。

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マネージャーとしての通常業務以外にも自分の意思で行動したことが伝わりますね。

履歴書のクラブ活動欄の例文(クラブ活動がない場合)

クラブ活動に所属をしていなかった場合でも、クラブ活動欄をどのように記載したら良いか、紹介していきます。

大学時代のクラブ活動以外に履歴書に記載できる内容としては、次のようなものが挙げられます。

  • 高校時代のクラブ活動
  • サークル活動
  • ボランティア
  • アルバイトなど個人活動をしていた場合

アピールする際に注意しておきたい点としては、自分以外の他者と協力したことを伝えられると良いでしょう。

なお、ゼミでの活動は大学卒業のための単位を取得する過程であるため、クラブ活動欄では記載しないようにしましょう。

高校時代のクラブ活動

前述している通り、高校時代の部活のエピソードを記載しても問題はありません。大学時代にクラブ活動に所属していなかったという方や高校時代に受賞の経験があるという方は、高校時代に遡ってアピールした方が空欄で提出するよりは好ましいと言えます。

特に、高校時代のことを書くのであれば、採用担当者の目に止まるようなエピソードが盛り込めると好印象につながるでしょう

なかには、大学時代に限定してクラブ活動欄を記載するように指定をする大学もあります。そのような指定がないかはあらかじめ確認するようにしましょう。

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私は高校時代の3年間、陸上競技部の活動に従事していました。中学校までは、野球部に所属していたいのですが、「新しい競技に挑戦したい」と思ったことが陸上部入部のきっかけでした。

私が所属してた陸上部は県内でも屈指の強豪で、未経験で入部したのは私だけであり、初めは練習についていくことができませんでした。

しかし、先輩や同期に自分の改善すべき点をフィードバックしてもらいました。自主練習も他のメンバーの2倍はおこないました。そうすることで高校3年生の春にはチームのレギュラーとして試合に参加することができました。

この経験から、自分の課題を見つけ主体的に動くことで新しい挑戦の道を開くことができるということを学びました。

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努力の内容が数字を使って具体的に述べられていて良いですね。

サークル活動

クラブには所属をしていなかったけれども、サークル活動に取り組んでいたという方もいることでしょう。クラブ活動ではなく、サークル活動を記載しても問題はありません。

ただし、サークル活動は所属していただけではアピール内容としては不十分です。また、企業の採用担当者によっては、クラブ活動に比べてサークル活動に対して厳しいイメージを抱いている場合も想定されます

サークル活動といっても、実際の内容は運動や音楽を楽しんだり、ボランティア活動をおこなったりと活動の内容はさまざまです。サークル活動での役割や貢献した内容を明確にアピールする必要があるでしょう。

サークル活動の中で自分が何を考えてどのように行動をしてきたのかをきちんと言語化できれば、十分に魅力的にうつります。アピールの仕方を工夫していきましょう。

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私は大学1年生の頃から4年間、手話サークルに所属していました。このクラブ活動では、地域に暮らす言葉が話せない人たちとコミュニケーションを重ねました。

初めは公民館や図書館といった限られた場所での活動でしたが、活動を進めるなかで、もっと拡散していくことが重要だと感じました。そこで私は手話イベントを開催しました。目的は手話に対する理解を深め、地域に根付かせることです。

地域の方々に参加してもらうために、関係各所とのやり取りが必要なこともありました。

困難なときもありましたが、メンバーと力を合わせて乗り越えイベントを開催し、地域の新聞にも報じられました。

この経験で得られた企画力と交渉力は貴社で働くうえでも役立つものだと考えています。これらの強みを活かし、貴社の仕事に邁進していきたいです。

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経験を通して学んだことを、入社後にどのように活かしていくかが明確になっていて良いですね。

ボランティア

大学時代にボランティア活動に力をいれたという方はその経験をアピールすることもできるでしょう。

ボランティア活動を記載するメリットは次の2点です。

  • 活動の目標や目的を説明しやすい
  • 主体性や行動力を伝えることができる

ボランティア活動自体が、目的が明確なものであり、参加しようと思ったきっかけも説明しやすいでしょう。論理的に目標と目的を伝えることをポイントにすると良いです。

また、活動自体も誰かに指示を受けて受動的におこなうものではありません。あらためて、自分の主体性や行動力について振り返ることができます。

ボランティア活動自体は、慈善活動でありビジネスとは真逆の性質のものともいえます。そのため、ボランティア活動とビジネスの違いを理解していることも面接などできちんと説明するようにしましょう

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私は、NPO団体に所属し、主体性を身に付けました。大学時代はゼミで東南アジアの経済について学び、地域間の教育格差について研究しました。海外プロジェクトに興味をもち、NPO団体への参加を決めました。

私はプロジェクトリーダーとして、さまざまな業種に携わる人々を招きました。小中学校でキャリアセミナーを実施するという活動を、自らが中心となって進めました。講師の募集や関係機関との連携は難しさを感じることもありました。

しかし、ターゲットを絞って声を掛けたり、メンバーの適性に応じて仕事を分配したりすることで、プロジェクトを円滑に進めることができました。

困難な状況でも冷静に対応を考え、主体的に行動する力を御社でも活かしていきたいです。

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主体性をもってボランティア活動に取り組んだことが伝わります。

アルバイトなど個人活動をしていた場合

サークルやボランティア活動ではなく、アルバイトなど個人活動に注力していた場合はその経験から学んだことを伝えるのも効果的です。アルバイトがクラブ活動やサークル、ボランティア活動と違うのは、「対価をもらっている」「義務が発生する」という点です

アルバイトでは、労働の対価として給料を受け取っています。これは社会人になったあとに、会社のために貢献することで給料を得る、という状況と似ていると言えるでしょう。

アルバイトを始めようと思った理由は「お金が欲しい」「社会経験を積みたい」といったものが中心かと思います。しかし、働くなかで対価以上の取り組みや行動につなげることができていれば、企業の採用担当者から見ると十分魅力的に映るでしょう。

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私は、自ら設定した目標を達成するために自分で工夫し努力することができます。大学1年生のころから、中高生向けの個人指導塾で塾講師としてアルバイトをしていました。

私は、自分が受け持っている生徒以外の名前と顔を覚えるように努力をしています。それは、私がアルバイトを始めて間もないころに担当でない生徒を名前で呼んで挨拶をした結果「先生に声を掛けてもらえて嬉しかった」と言ってもらった経験があったからです。

それからは、大学3年生までの間に約200名の生徒のことを覚えるように、出席簿に特徴やメモなどを残すという工夫をしました。

生徒の名前と顔を覚えることで、信頼関係を築くことができ、勉強の質問なども気軽に受けることができるようになりました。その結果、生徒の学習内容のつまづきにいち早く気付いて指導することができたので、生徒の成績向上にもつながりました。

御社に入社した際には、自ら目標を設定し自ら進んで努力する力を活かして、働いていきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

自ら設定した努力がめぐりめぐって業務の向上にもつながったことがアピールできていますね。

履歴書のクラブ活動欄をうまく使ってライバルに差をつけよう!

クラブ活動欄に何を書いたらいいのかわからない、という方や、書く内容がなくて困っているという方も、この記事を読んでどのように書き進めていくと良いかが明確になったのではないでしょうか。

これまで、クラブ活動欄はあまり重要視していなかった方も、クラブ活動での経験を振り返ってアピールすることの重要性が理解できたことと思います。

例文や書き方のステップも参考にしながら、ぜひクラブ活動欄を余すことなく有効に活用してライバルと差をつける履歴書を作成しましょう。

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