目次
- 自己紹介は自分を印象付けるために重要
- 10秒と30〜40秒の自己紹介を考えておこう
- 自己紹介に盛り込む内容3つ
- ①基本情報は最初に伝える
- ②過去の経験や特徴を盛り込もう
- ③面接への意気込みをしっかり伝える
- 自己紹介で好印象を与えるポイント2つ
- ①大きな声で明るく伝える
- ②キャッチコピーを付けるのがおすすめ
- 自己紹介の例文
- 例文①
- 例文②
- 例文③
- 例文④
- NG例文①
- NG例文②
- NG例文③
- NG例文④
- 自己紹介は基本的な情報を短く簡潔に伝えよう
自己紹介は自分を印象付けるために重要
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「面接で自己紹介をお願いされたらどうすればいいですか?」
「自己紹介は簡単に済ませても問題ないですよね?」
といった声を多く聞きます。面接では、最初に自己紹介を求められることがほとんどです。自己紹介は簡単に済ませればいいと思う人も多いかもしれませんが、きちんと内容を考えておくべきです。
自己紹介は面接に置ける最初のアピールであり、印象付けるという点で重要度は高いと言えます。自己紹介の内容と伝え方のポイントを知って、好印象を与える自己紹介を作成しましょう。
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10秒と30〜40秒の自己紹介を考えておこう
面接での自己紹介は、10秒程度で大学名と氏名だけを伝えればいいケースもあれば、企業によっては30秒程度の自己紹介を指定する場合もあります。基本的には大学名と氏名を10秒程度で答えれば問題ないです。ただ、何も準備せずにいると、いきなり「30秒で自己紹介をしてください」と言われた時に困りますよね。そこでここからは、30〜40秒で自己紹介をする際に盛り込む内容について解説していきます。
30秒程度の簡単な自己紹介の仕方についてはこちらの記事でも解説しています。
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自己紹介に盛り込む内容3つ
就活生
面接の自己紹介では色んなことをアピールしようと思います!
キャリア
アドバイザー
面接の自己紹介では、色々なことを伝えるよりも、面接官が欲している情報を的確に提示することの方が大切ですよ。
自己紹介を考える上で知っておきたいのが、基本事項の3つです。上記で述べたように、基本的には10秒程度でOKですが、長めの自己紹介を指定された場合は大学名や氏名以外の要素を盛り込む必要があります。具体的にどんなことを言えばいいのか押さえておきましょう。
①基本情報は最初に伝える
面接で自己紹介をお願いされたら、基本情報を伝えましょう。時間指定がない場合は、基本情報と「本日はよろしくお願いします」のようなあいさつだけで十分です。基本的な情報としては以下の内容があげられます。これらが盛り込まれていないと手元の資料と就活生が一致しているかどうかの確認ができないため、漏れがないように気をつけましょう。
- 氏名
- 大学名・学部名
- 学科・専攻コース名(任意)
氏名と大学名、学部名は必須です。学科や専攻コース名は、伝えられる場合のみ提示しましょう。
②過去の経験や特徴を盛り込もう
「30秒でお願いします」など、長めの自己紹介を指定された場合は、過去の経験や特徴などを盛り込みます。学校で学んできたことや学業以外での活動など、個人的な内容も踏まえてアピールしましょう。主な例だと以下が挙げられるでしょう。
- 学業
- 研究課題
- 部活動・サークル活動
- アルバイト
- ボランティア活動
- 趣味・特技
「自分を知ってもらえる」「自分を色濃く表す」という点が重要で、自分らしい内容を盛り込むといいでしょう。コミュニケーションのきっかけ作りとして、面接でこれからアピールしたい内容について触れておくのがおすすめです。
就活における趣味・特技選びで悩んでいる学生は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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③面接への意気込みをしっかり伝える
最後に面接への意気込みも述べましょう。一言だけでも意気込みがあることで、真剣に面接に臨もうとしていることを伝えられます。意気込みといっても難しく考える必要はなく、どのように取り組みたいか、どのような思いを持っているかを簡潔に伝えるだけで構いません。
自己紹介自体がアイスブレイクの意味合いを持つため、「緊張していますが頑張ります」など素直な気持ちを伝えても問題ありません。また、「本日はそういった部分をお話できればと思います」と、自己紹介の中でも特に話したい経験や性格について触れてもいいですね。意気込みを伝えた後は「本日はよろしくお願いします」で締めましょう。
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自己紹介で好印象を与えるポイント2つ
基本的な事項を押さえることで、少なくとも自己紹介と認めてもらえます。この時点でマイナスの印象を与えることはありませんが、さらに好印象を獲得するには詳細なポイントまで意識しなければなりません。細部までこだわることでアピール力が高まり、より魅力的に伝えられるでしょう。好印象を与えるポイントは大きく3つに分けられるため、それぞれ細かい点まで把握しておくことが大切です。
①大きな声で明るく伝える
自己紹介をお願いされたら、「はい」と返事をしてから大きな声で明るく話しましょう。面接では緊張しやすいため、意識していつもより大きな声を出すことが大切です。明るい声を出すなら、少し高めの声を意識するといいでしょう。声のトーンを上げることで響きやすく、ボリュームも大きくなりやすいです。
トーンを下げると響きが暗くなるだけではなく、自然とボリュームも下がりやすいため注意が必要です。第一声の印象は非常に重要であるため、最初の発声は特に意識しましょう。また、表情もにこやかになるように意識するとなおいいです。口角を上げて微笑む程度を意識しましょう。
②キャッチコピーを付けるのがおすすめ
内容を詰め込むと自己紹介はかえって分かりづらくなり、魅力も半減しやすいです。そのため、内容は簡潔にしなければなりませんが、これがなかなか上手くできずに困る人は多いでしょう。アピール内容を短くまとめることができないなら、キャッチコピーを考えてみるのがおすすめです。
キャッチコピーは特徴を一言で言い表したもので、文量を短縮しながら多くの情報を一気に伝えられます。例えば粘り強さや忍耐強さ、我慢強さといったことをアピールしたいなら、「石の上にも3年いられる粘り強さがあります」とアピールできます。キャッチコピーを付けることで他に余計な情報を盛り込まずに済み、かつ強いインパクトを持って伝えられるため、アピール力は高まるでしょう。
好感度を上げて印象付けるキャッチコピーの作り方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
面接は発信型のコミュニケーションです。自分をアピールして覚えてもらう必要があるので「いかに他の学生と差別化をするか」考えることが大切。そういった意味でキャッチコピーなどを付けて印象づけるのは有効だと思います。
アピールの方向性を定めることでキャラクターも伝わりやすくなると思いますので、私自身も就活時はキャラクター設定をして面接に臨んでいました。相手の懐に入るのが大切。ぜひ親しみやすく印象に残るようなアピールを心掛けてください。
自己紹介にインパクトを付けたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。
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例文10選|自己紹介でインパクトを残すための考え方
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自己紹介の例文
冒頭で基本的な自己紹介は10秒でOKとお伝えましたが、長く自己紹介する場合は大学名と氏名だけでは時間が余ってしまいますよね。その際は、上記で紹介したような学生時代の経験や自分の特徴について述べます。
例文を参考にしながら、どのような内容、構成で伝えるのか、より詳細なイメージを持っておきましょう。また、NG例文も参考にしながら、どのような点がマイナス評価になるのか、失敗しやすいのかもチェックておくのがおすすめです。
例文①
○○大学経済学部から参りました、○○と申します。大学時代は野球部に所属しており、ポジションはセンターでした。外野の一番遠いところからでも声が聞こえるということで、「人間メガホン」の異名を頂いたこともあります。元気の良さはもちろん、常に前向きな姿勢を持ち、何事も楽しみながら取り組めるのが私の持ち味を感じています。面接では元気の良さを感じてもらえるように、誰よりも大きな声で臨みたいと思います。本日はよろしくお願いします。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
非常にキャッチーで分かりやすい自己紹介で、人事の方にも印象に残りやすいのではないかと思います。また、人間メガホンという部分から連想される「声の大きさ」だけではなく「元気の良さ」や「前向きな姿勢」という点をアピールできていていいと思います。
改善するといい点があるとすれば、人間メガホンという異名をもらって活躍した部分や評価をされた点も少し触れるといいかと思います。また、元気さをアピールするのであれば、多少答えにくい質問が飛んできても、明るさや元気の良さを失わないようにすることが大切ですね。
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やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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例文②
○○大学文学部英米文学科から参りました、○○と申します。大学では文学を学んでいることもあり趣味は読書で、年間300冊は読んでいます。お気に入りの一冊は「十五少年漂流記」という冒険譚で、文字の世界で繰り広げられる冒険に何度読んでも心が踊らされます。
面接では読書で身につけた知識や想像力を発揮して、私という人間を知ってもらいたいと思っております。本日は何卒よろしくお願い致します。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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趣味が読書とパーソナルな情報が開示されており、かつ年間の読書量を数字で示せているのがポイントです。定量的なアピールになり、印象的に伝わりやすいでしょう。また、お気に入りの一冊の感想を述べることで、読書好きであることを明確にできており、さらに面接への意気込みに繋げられているのも好印象です。
読書という趣味を効果的にアピールする方法はこちらの記事でも紹介しています。
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刺さる「趣味は読書」の答え方|ジャンル別の印象と選考別の例文6選
趣味が読書の場合、自分の人柄や志向・個性を伝える準備をしておくとよく理解してもらえますよ! この記事では趣味を聞く理由、履歴書に書くポイント、魅力的な伝え方、想定問答などをキャリアアドバイザーが解説します。 例文も参考に、強力にアピールをしてくださいね。
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例文③
○○大学商学部から参りました、○○ ○○と申します。大学時代は剣道部に所属し、4年間ひたすら打ち込み続けました。剣道は心技体の全てを磨く修行であり、厳しい修行に耐え抜くことで、忍耐力や精神力を鍛えられました。本日の面接も最初から最後まで気を抜くことなく真剣に打ち込み、これまでの成果をしっかり発揮していきたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
良い点としては、剣道で修行というキャッチフレーズは面白くていいと思います。そして培ってきた経験のアピールが盛り込まれている点もいいですね。改善点としては、厳しい修行に耐えたという部分があげられます。「耐えた」というのはネガティブな表現なので、「乗り越えた」などのポジティブな表現に変えたほうがいいですね。
面接官も今後この人と一緒に働いていくことを考えています。自身に置き換えてもらえばわかると思いますが、ネガティブな人よりポジティブな考えをしている人と一緒に働きたいと思います。ポジティブに就活を楽しんでいきましょう!
例文④
○○大学文学部教育学科から参りました、○○ ○○と申します。私は小さい頃からアメリカ文化に関心を持ち、古い時代の小説や映画作品を鑑賞し、大学時代には3ヶ月間の短期留学もおこないました。
留学先では研究を進めたのはもちろん、多くの人達と触れ合うことで、言葉の壁を超えたコミュニケーションが可能であることを学びました。面接官の皆様とも距離を縮められるよう精一杯頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザーコメント伴 美寿々
前半は、ご自身の趣味や経験してきたことが簡潔に伝えられていて、どういう方なのかがわかりやすくていいですね! 探求心と行動力があることが伝わってきました。欲を言えば、アメリカ文化のどんなところに魅力を感じているのかがわかると、よりよくなる気がします。 改善が必要な点としては、「多くの人達と触れ合うことで、言葉の壁を超えたコミュニケーションが可能」があげられます。どのように工夫して言葉の壁を乗り越えたのかが伝えられたほうがいいですね。また、後半に出てくる企業に対しての「壁を乗り越えたコミュニケーション」について説明が不足している印象を受けます。抽象的で相手に理解できない言葉を並べないようにしましょう!
NG例文①
大学時代は剣道部に所属し、主将を務めました。剣道は心技体といい、これら3つが揃ってこそ本物と認められます。個人の練習では技と体を、チーム全体を見る時は心を意識して取り組み、日々鍛錬に励みました。
鍛錬の結果、最後の大会では地区大会で優勝を勝ち取り、努力は裏切らないということを改めて実感しました。剣道で鍛えた心技体を活かし、社会に出ても活躍したいと考えています。お忙しいところお時間を割いて頂き、ありがとうございます。本日は、何卒よろしくお願い申し上げます。
自己紹介の大前提である、基本情報が明かされていないのが最大のNGポイントです。また、選考での意気込みが述べられていないのも、NGポイントでしょう。社会に出るに向けての意気込みは述べられていますが、志望先に限定されたものになっていないため、アピール力が下がっています。
NG例文②
○○大学経済学部から参りました。○○ ○○と申します。私は○○という関東で知らない学生はいない有名なサークルに所属していました。サークルでは周囲を盛り上げるムードメーカーとして活躍していました。本日は、面接官の皆さんを楽しませるような面接にしていきたいです。
この自己紹介では「有名なサークルに所属していた」と自慢げに話しています。根拠がなく面接官も半信半疑になるので、あいまいな表現は避けた方がいいです。また、サークルの具体的な活動内容など、就活生の背景を知る情報がないのもマイナスと言えます。
こちらの記事ではサークルの経験を効果的にアピールする方法を解説しています。サークル活動をアピールしたい学生はぜひ参考にしてくださいね。
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【例文付き】自己PRではサークル活動をアピール|作成のコツも解説
自己PRにてサークル活動のアピールはおすすめです。サークル活動をアピールする場合は、ただ活動の説明や成果のアピールだけでは不十分です。この記事ではサークルをテーマにするメリットとコツを解説していますので、是非参考にしてみてください。
記事を読む
NG例文③
○○大学商学部から参りました。○○ ○○と申します。本日は貴重な機会をいただきありがとうございます。部活動は野球部のマネージャーをしており、休日はほとんどなく選手の試合に同行しています。料理が得意で、なるべく自炊するように心がけています。居酒屋でのアルバイトを2年間続けています。本日はよろしくお願いいたします。
この自己紹介はまとまりがなく、頭に浮かんだことをそのまま話している印象です。ただただ長いだけで、肝心の性格や何に最も力をいれたのかがわかりません。事前に話す内容を整理して、簡潔にまとめることが大切です。
NG例文④
○○大学の○○と申します。私の強みはコミュニケーション力です。接客のアルバイト経験があり、そこで人と触れ合うことの楽しさを学びました。このコミュニケーション力を活かして御社の営業部門で活躍したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
この例文は、自己紹介ではなく自己PRをしてしまっています。学部や学科が抜けていて説明不足な印象があります。強みのアピールをしたい場合は、あくまでも付け足し程度にしておく方がいいです。自己紹介では、学生時代にアルバイトに力を入れていたことと、何のアルバイトをどのくらい続けたのか程度の基本情報にとどめておきましょう。
自己紹介は基本的な情報を短く簡潔に伝えよう
自己紹介は、基本的な事項をしっかり押さえることが大切です。ポイントは複数ありますが、大切なのは簡潔に伝えることです。自己紹介はあくまでその後の面接でのアピールの布石を打つものであり、ここですべてを伝える必要はありません。
提示する情報量が多くなりすぎるとかえって伝わりづらく、印象も悪くなりやすいため注意が必要です。簡潔にまとめて伝えることで、インパクトがあり、よい意味で気になる自己紹介になります。後で深堀りしてもらえる余地を残すためにも、短くまとめた自己紹介で簡潔なアピールを心がけましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
面接官の印象に残るような自分なりの自己紹介を考えてみましょう! サクサク考え付く方はそこから情報を削っていき、考え付かない人は簡潔に必要最低限の内容を考えてからそこから肉付けさせていきましょう。また、自己紹介は伝えなければいけない内容(学校、学部学科、名前など)を除けば「フリー」の内容が多いです。面白い経験や変わったアルバイトをしている人はそういった点をアピールしていくのもいいですね! 面接官の印象に残って、そこからお話が広がることもあります。アイスブレイクのように、自身と面接官の方との間の距離感を縮めることも出来るのでいいかもしれませんね! ただ、もし変わった経験などをお話する際は、深堀される可能性が高いのでしっかりと詳しい内容が話せるように準備しておきましょう。自己紹介で印象付けることが出来ればその後の面接が進めやすくなると思うので、入口からつまずかないようにしっかりと準備をしましょう!