他社の選考状況の正しい答え方! 1社のみの場合などの回答例を解説

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他社の選考状況 1社 のみ サムネイル

目次

  1. 他社の選考状況が1社のみでも企業側の本音も知ったうえで回答すればOK
  2. 企業のホンネ! 他社の選考状況を確認する4つの理由
  3. ①志望度の高さを知るため
  4. ②企業選びの軸を知るため
  5. ③今後のスケジュール調整の参考にするため
  6. ④他社でどう評価されているのかを知るため
  7. 確認しよう! 回答に注意が必要な他社の選考状況3選
  8. 1社のみしかない
  9. 受けている業界がバラバラ
  10. 競合他社を受けている
  11. 企業は何を思う? 選考状況が1社のみの学生に抱く印象とは
  12. 企業への志望度が高い
  13. 就活の方針を絞り込めている
  14. 自己分析が不足して就活がうまくいっていない
  15. 「1社のみ」を有利に伝える! 他社の選考状況を答えるときの4つのポイント
  16. ①第一志望であることを伝える
  17. ②1社のみの理由を明確にする
  18. ③ポジティブな情報を伝える
  19. ④主要な情報を選択して答える
  20. 「簡潔にわかりやすく」が正解! 1社のみの他社の選考状況の答え方
  21. 結論から述べる
  22. 必要な内容を簡潔にまとめる
  23. 入社への熱意を伝えて締めくくる
  24. 他社の選考状況を伝えるときの注意点は? 2つのポイントを解説
  25. ①嘘をつかない
  26. ②他社を批判しない
  27. 「内定がでたら他の就活はやめる?」と聞かれた場合の回答方法!
  28. シチュエーション別! 他社の選考状況が1社のみのときの回答例文
  29. 1社のみであることを伝える場合
  30. 早期選考で他社は受けない意思を伝える場合
  31. 特徴を解説! 他社の選考状況を伝えるNG例文
  32. ネガティブな話題に偏った例文
  33. 第一志望ではないことがばれてしまう例文
  34. 他社を批判している例文
  35. 1社のみでも大丈夫! 他社の選考状況は事前に回答を準備して備えよう!

他社の選考状況が1社のみでも企業側の本音も知ったうえで回答すればOK

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

面接で他社の選考状況を聞かれたときの回答について、次のような疑問・不安が寄せられています。

「1社のみだと言うと良くない印象を持たれますか?」
「他社も多く受けていると志望度が低いと思われそうで不安です」

選考中の企業が1社のみであっても、ポイントを押さえた回答をすれば問題はありません。しかし、どう答えるか準備しておかないと、その場で固まってしまい、マイナス評価につながってしまう場合もあります。1社のみの場合を含む具体的な回答のポイントや例文を解説していきますね。

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企業のホンネ! 他社の選考状況を確認する4つの理由

企業が他社の選考状況を確認する理由

どの理由が該当するのかは企業によって異なりますが、4つのうち複数の理由から他社の選考状況を聞く場合もあります。

企業側のホンネを理解すると選考状況についてどう答えるか考えやすくなるので、しっかり確認しておきましょう。

①志望度の高さを知るため

新卒採用ではあらかじめ採用人数の目安が決められている場合があります。

しかし、内定をだしても辞退する学生は一定数いるため、企業側は各学生が内定を承諾する可能性を踏まえながら採用人数を調整しなければなりません。

同じような条件の学生のうちどちらを採用するか迷った場合には、内定承諾の可能性が高く、入社後も熱意を持って働いてくれそうな学生を選びたいと考えるのは当然といえますね

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キャリアアドバイザー

企業側は学生に他社の選考状況を聞くことで、より確実に志望度の高さを知ろうとしているのです。

複数の内定をもらった場合の後悔しない選び方はこちらの記事で解説しています。

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②企業選びの軸を知るため

他に受けている企業に一貫性があり企業選びの軸が感じられる場合、その学生は社会で成し遂げたいことを明確に持っていると判断できます。そういう学生は入社後も目的意識を持って仕事に打ち込む可能性が高いため、評価は高くなります。

一方、企業選びの軸が感じられない場合は入社しても他の企業・仕事に目移りしやすく、早期離職したり、仕事に身が入らなかったりするリスクがあります。

こうした理由から、企業選びの軸を知るため他社の選考状況を聞くことがあるのです。

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キャリアアドバイザー

企業選びの軸がブレていると、自己分析が十分にできていない=ミスマッチの可能性が高まると判断され、評価が下がる場合があります。

企業選びの軸の見つけ方はこちらの記事を参考にしてください。

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③今後のスケジュール調整の参考にするため

企業側は、単純に今後のスケジュールを調整するために他社の選考状況を聞くこともあります

一般的に、内定通知から承諾・辞退の回答までには期限があります。志望度が高い他社の内定承諾期限までに自社から内定をだせなかった場合、その学生は自社の選考を辞退して他社に行ってしまうかもしれません。

また、自社からの内定承諾期限内に他社の選考が終わらない場合、学生は他社に受かる可能性にかけて自社の内定を辞退するおそれがあります。

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キャリアアドバイザー

学生に自社を選んでもらえるよう、あるいは自社と他社の内定がでそろった状態で納得のいく選択をしてもらえるよう、他社の選考状況を参考にして今後のスケジュールを組むのです。

就活スケジュールと効率的な準備についてはこちらの記事で解説しています。

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④他社でどう評価されているのかを知るため

企業側が他社の選考状況を聞く理由には、「他社での評価を知るため」というものもあります。

企業側はなるべく正確に学生のポテンシャルなどを評価したいと考えていますが、1度や2度の面接で学生のことを深く理解するのはなかなか難しいものです。

そこで、「他社はこの学生をどう評価したのか」を知ることでその学生のことを知り判断する参考にしようとしているのです。

他に落ちた企業がある場合は、なぜ落ちたと思うか聞くことで失敗を活かして成長する力があるか見ようとしていることもあります

塩田 健斗

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他社の選考状況は最終面接や内定を出すタイミングで聞く企業が多い

他社の選考状況は面接でよく聞かれる質問ですが、面接で毎回聞かれるような志望動機や学生時代頑張ったことに関する質問ほど多くは聞かれないでしょう。しかし、選考を通して最低1度は聞く企業も多く、中には面接のたびに質問する企業もあります。学生の選考状況は日々変動するため、可能な限り最新の情報を把握しておきたいという意図もありますよ。

他社の選考状況をとくに聞かれやすい状況としては、最終面接や内定を出されたタイミングが多いでしょう。他社の選考の進み具合によって、内定を出すタイミングや内定承諾までに設定する期間など調整したいといった背景もあります。また、6月など多くの企業が内定を出す時期に、他社の選考状況を聞く企業が多くなる傾向があるといえるでしょう。

39点以下は要注意!
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確認しよう! 回答に注意が必要な他社の選考状況3選

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就活生

他社の選考状況を聞かれたら、素直に答えれば問題ないですよね!

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キャリアアドバイザー

基本的にはそうなのですが、場合によっては回答に迷ってしまったり、誤った回答をしてしまったりして、評価を下げてしまうことがあるので注意が必要ですよ。

他社の選考状況について聞かれたときには、嘘はつかず素直に回答しましょう。ただし、今から紹介していく3つの場面では、回答に注意が必要です。これらの選考状況に自分が当てはまっているかどうか、まずはチェックしてみてください。

1社のみしかない

1社のみしか受けていない場合、リスクヘッジができていないと思われる場合があります。

ベストな結果を追いつつもうまくいかなかったときの保険を作っておくことは、社会人に必要なスキルの1つです。そのため、就活段階でリスクヘッジができていない学生に対しては、今後の働き方に不安を感じられる恐れがあります。

また、他社と十分に比較・検討することなく、浅いイメージだけで盲目的に自社を志望していると判断される可能性もあります。

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キャリアアドバイザー

1社のみしかない場合は、企業からマイナスイメージを持たれないよう、なぜ1社のみしか受けていないのか理由まで用意しておきましょう。

受けている業界がバラバラ

受けている業界がバラバラだと、企業選びの軸がないと思われたり、志望動機の信頼性を疑われたりすることがあります

たとえば人材業界の企業を受けていて、志望動機として

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就活生

社会人が生き生きと働ける社会に貢献したいと思いました。

と言っているにもかかわらず、他に受けている企業が金融業界や食品業界だったとしましょう。企業側が「社会人が生き生きと働ける社会に貢献したい」という気持ちはそれほど強くないのでは?と思うのも理解できますよね。

こうした誤解を避けるためにも、受けている業界がバラバラな場合は他社の選考状況の回答のしかたを工夫する必要があります。

競合他社を受けている

同じ業界で複数の競合他社を受けている場合も、

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就活生

A社の名前を出して、そちらのほうが第一志望だと思われないかな。

と不安になり、回答する際に戸惑ってしまうことがあります。

競合他社を並行して受けている場合、企業側に「競合他社にこの学生を取られては困る」と思ってもらえ、内定獲得に有利に働くこともあれば、第一志望を疑われたり、「自社を選んだ理由を語っていたのに、嘘だったのか」と思われてしまったりすることもあります。

実際には競合他社を受ける場合は多いのですが、回答に困って企業にマイナスイメージを持たれないよう、事前に納得のいく回答を考えておきましょう

他社の選考状況がない場合も、回答に困りますよね。こちらの記事では他社の選考状況がない場合の回答例も紹介していますよ。

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他社の選考状況がない場合の回答方法は、注意が必要です。内容によっては、印象が悪くなってしまうこともありますので、企業の質問意図を理解したうえで事前に回答を考えておきましょう。キャリアアドバイザーが詳しく解説しますので参考にしてみてください。

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他社の選考状況がない場合の回答は要注意! OK例とNG例を解説

企業は何を思う? 選考状況が1社のみの学生に抱く印象とは

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就活生

やっぱり、1社のみだと印象は良くないのですか……?

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キャリアアドバイザー

そうとも限りません。1社しか受けていないと答えた場合に、企業が抱く可能性のある印象について理解しておくと、より説得力のある回答がしやすくなりますよ。

複数企業の選考を進んでいる就活生が多い中、1社しか選考が進んでいないのであれば、何か理由があるのではと考える採用担当者も多いです。伝える理由次第でポジティブにもネガティブな印象にもなるので、まずは採用担当者がどんな印象を持つ可能性があるのか学んでいきましょう。

企業への志望度が高い

企業への志望度が高いからこそ他には受けていないと伝えられれば、志望度の高さを感じてもらえる可能性があります。

他社に落ちた結果、企業が最後の1社になっているという場合でも、必ずしも悪い印象を持たれるとは限りません。あとがないからこその本気度を伝えられる場合もあります

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キャリアアドバイザー

内定をだすことで自社に恩義を感じ、入社後に誠実に働いてくれそうだと判断されることもありますよ。

就活の方針を絞り込めている

選考状況が1社のみの場合、就活の方針を絞り込めていると評価されることもあります。

就活の方針が明確だからこそ多くの企業を受けるのではなく、方針に合う企業を厳選して受けていると思ってもらえれば、「働く目的意識がしっかりしている」と良い評価につながります

特に早期選考の場合は、自分のやりたいことについてしっかり考え、それを実現するために早くから動いているという準備の良さ・目標達成への意欲を感じてもらいやすくなります。

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キャリアアドバイザー

目標を明確にし、達成に向かう姿勢は社会人として働き始めてからも重要なので、良い印象を持ってもらえることがあります。

自己分析が不足して就活がうまくいっていない

他社に落ちて残りが1社になっている場合でも、必ずしも悪い印象を持たれるとは限りません。

しかし、自己分析が不足していて自分のしたいことがはっきりしていない、自分に合った企業がわかっていないといった理由で就活がうまくいっていないと判断されると、評価が下がってしまう可能性があります。

自己分析は就活の基礎なので、それがきちんとできていないということは就活への意欲が低いのではないかと思われるのです

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キャリアアドバイザー

自分のことを客観的に分析する能力は社会人としても必要です。その能力が不足しているという点でも、採用には至らないと判断される恐れがあります。

自己分析ノートを使った分析方法についてこちらの記事で解説しています。

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北浦 ひより

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1社のみしか受けていない場合は回答の仕方に気を付けよう

選考状況が1社のみであることは問題ないですが、面接での受け答えによっては企業にマイナスな印象を持たれてしまう場合があります。とくに1社のみしか受けていない理由が「他社にすべて落ちてしまった」「就活が面倒くさい」といった内容だと、好印象を獲得するのは難しいでしょう。

企業からマイナスイメージを持たれないためにも、選考状況が1社のみの場合はその1社にかける熱意をアピールすることが重要です。ただ受けている、とだけ伝えるのではなく「なぜその企業なのか」と理由をしっかり話せるようにしましょう。

一般的に学生は複数の企業も併願している場合が多く、反対に1社のみしか受けていない学生に対して企業は理由を聞きたいと思うでしょう。そこで1社しか受けていない理由が明確にあり説得力がある場合は企業の印象に残りやすいといえます。「なぜ他社ではなくその企業なのか」「なぜ1社に絞っているのか」といった視点から企業も納得する理由を伝えることができれば、印象は大きくアップします。

「1社のみ」を有利に伝える! 他社の選考状況を答えるときの4つのポイント

他社の選考状況を答えるときのポイント
  1. 第一志望であることを伝える
  2. 1社のみの理由を明確にする
  3. ポジティブな情報を伝える
  4. 主要な情報を選択して答える

ここからは、他社の選考状況を伝えるときのポイントを4つお伝えしていきますね。選考状況が1社のみの場合は、伝え方によって企業側が受ける印象は変わってきます。

ポイントを押さえ、志望度の高さや自身の魅力をアピールしたり、企業が感じる可能性のある懸念点を払拭する一言を添えたりする方法を見ていきましょう。

①第一志望であることを伝える

他社の選考状況を伝える際は、まず

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就活生

御社が第一志望です。

と明確に伝えることが重要です。

必ずしも第一志望と言わなければ落とされるわけではありませんが、他社が第一志望であると判断された場合、内定辞退・選考の途中辞退のリスクを考えた結果、見送りとなる可能性が上がってしまいます

そのため、他にも受けている企業があると伝える場合は、あくまでも第一志望であるということを伝えるようにしましょう。

②1社のみの理由を明確にする

1社のみ選考中の場合は、なぜ1社だけなのか理由を明確にすることがポイントです。

たとえば以下のような理由を述べれば、リスクヘッジ不足や盲目的な志望のような懸念は払拭されやすくなります

「1社のみ」である理由の答え方の例
  • 「まず第一志望の御社の選考に集中し、もし見送りとなったら他社の二次募集・三次募集にエントリーするつもりです」
  • 「第一志望である御社のみを受け、入社できなかった場合は大学院へ進み、さらに専門的な学びを深めたいと思っています」
  • 「すでに第二志望から内定をいただき選考を終えているので、今は第一志望の御社のみを受けています」

志望度の高さゆえに1社のみの選考となっていることを伝えつつ、入社できなかった場合の身の振り方も現実的に考えている点を伝えましょう。

③ポジティブな情報を伝える

他社の選考がうまくいかず、結果的に1社のみになっている場合もありますよね。その場合も、自分から進んで落ちた企業の話をする必要はありません。

面接では基本的にポジティブな情報だけを伝えるようにします。限られた面接の時間内に、あえて自分のネガティブなポイントを伝える必要はないからです

企業側から落ちた企業はあるのか聞かれ場合も、落ちた企業すべてを答える必要はありません。ある程度のところまで進んだ企業に絞って答え、落ちた企業でも一定の評価は得られていたことをアピールしてください。

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キャリアアドバイザー

ただ落ちたことを伝えるだけでなく、なぜだめだったのかを自分で分析し、その後の選考に活かしている旨を話すと高評価につながります。

④主要な情報を選択して答える

他社の選考状況を伝える際は、主要な情報のみを選択して答えましょう。

企業側が知りたいのは基本的に初めにお伝えした4点なので、その内容がわかる情報をかいつまんで伝えるだけで十分です

企業が他社の選考状況のしつもんから知りたいこと
  1. 志望度の高さ
  2. 企業選びの軸
  3. 今後のスケジュール
  4. 他社からの評価

必要以上に詳しく話すと限られた面接の時間が無駄になりかねませんし、相手の様子を見て話す内容を調整できない点がマイナス評価につながるおそれもあります。

特にグループ面接の場合は、1人で長々と話すと自己主張が強すぎると思われることもあるので注意が必要です。

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キャリアアドバイザー

話した内容に不足点があれば企業側から聞かれることが多いので、まずは主要な内容のみを答えましょう。

他社の選考状況の一般的な回答方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

1社のみ以外の場合の回答方法についても詳しく知りたい場合はこちらの記事もチェックしてみてください。

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他社の選考状況を聞かれたときの答え方は? 9つのポイントと例文

上村 京久

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選考を受けている企業名は伝えても問題ない

他社の選考状況について企業から聞かれた際、抵抗がない場合は企業名を伝えてしまって問題ありません。企業側も他社の情報について知っている場合も多く、説明会や企業ホームページからはわからない情報まで教えてくれるケースもあります。得られた情報が、企業選定や企業研究の役に立つケースもあるでしょう。

また企業名を言いたくない学生もいますが、企業名を伏せたい場合は無理して伝える必要はありません。その場合は、受けている業界とその業界において受けている社数を伝えれば、とくにマイナスな印象にはならないでしょう。

「簡潔にわかりやすく」が正解! 1社のみの他社の選考状況の答え方

1社のみの他社の選考状況の答え方

他社の選考状況を聞かれて1社のみであることを伝える際、簡潔にわかりやすく話さなければ1社のみである理由がきちんと伝わらなくなってしまいます。

説得力のある回答をするための答え方のポイントを解説していきます。

結論から述べる

まずは、はっきりと選考が進んでいる企業は1社のみであることをはっきり答えましょう。

回答例
  • 現在は御社の選考のみ進行中です。
  • 他社は受けておらず、御社1社のみです。

結論を言わずに受けている企業が1社のみである理由から話し始めると、企業側は「だから結局何社?」という疑問を持ちながら話を聞くことになります。これでは聞き手に親切な話し方とは言えませんね。

結論から話し始めることは社会人としての基本的なスキルでもあるので、まずは1社のみを受けていることを明確に答えるようにしてください

必要な内容を簡潔にまとめる

受けているのが1社のみの場合は、なぜ他の企業を受けていないのか、もしこの選考に落ちたらどうするつもりなのかも簡潔に伝えます

この2点は、1社しか受けていない学生に対して企業が抱きやすい懸念を払拭するために必要な内容です。

一方、すでに落ちた企業の話はマイナス評価につながる可能性があります。また、なぜ唯一受ける企業としてこの企業を選んだのかを詳しく話すと内容が志望動機に寄ってしまい、本筋からはずれてしまいますので注意しましょう。

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キャリアアドバイザー

自分が不利になるような話はあえてしないこと、本筋から外れる内容を話しすぎないことなどを意識し、必要な内容のみを簡潔に話しましょう。

入社への熱意を伝えて締めくくる

1社のみ選考中であることと補足の内容を伝えたら、最後は入社への熱意を伝えて締めくくりましょう。

受けている企業が1社だけなのに特に入社への熱意が感じられない場合、企業側は「そもそも働くこと自体に対してあまり意欲的ではないのでは」などと感じる可能性があります。

受けている企業数が少ないからと言って就活に消極的なわけではないことを伝え、自分を採用するメリットを感じてもらうために、入社への熱意を盛り込むことが重要です

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キャリアアドバイザー

企業への内定が決まったら就活を終えて入社するつもりであることや、入社後にどのような目標を達成したいかなどを伝えるようにしましょう。

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他社の選考状況を伝えるときの注意点は? 2つのポイントを解説

他社の選考状況を伝えるときの注意点
  1. 嘘をつかない
  2. 他社を批判しない

実際の答え方を考える前に、他社の選考状況の伝え方における注意点も押さえておきましょう。「あくまでも御社が第一志望です」ということをアピールしようとするあまり、良くない伝え方をしてしまうこともあるためです。

これから解説する2つの点に注意して、適切に他社の選考状況を伝えられるようにしましょう。

①嘘をつかない

自分に不利になるようなことは言いたくないからと言って、嘘をつくのは避けましょう。

すでに落ちた企業のことなど、自分の評価を下げるような内容を自ら進んで話す必要はありませんが、たとえば「今まで落ちた企業はありません」と伝えることは嘘になります

嘘をついてもばれないこともありますが、万一ばれたときにはマイナス評価につながる可能性が非常に高くなります。

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キャリアアドバイザー

話したくないことについては「聞かれない限り言わない、聞かれたときには正直に答える」ようにしましょう。

就活で嘘をつくことのデメリットはこちらの記事でまとめています。

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②他社を批判しない

他社の選考状況を答える時、他に受けている企業を批判しないことも重要です。

「他にも受けている企業はあるけれど第一志望は御社です」と伝えたい場合、つい他社を下げるようなことを言ってしまいがちです。しかし、それでは企業側は「他社ではうちを下げることを言っているのでは?」と感じる恐れがあります。

また、入社後に何か不満があると、このように会社を批判して真剣に仕事に取り組まなくなりそうだと思われる可能性もあります

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キャリアアドバイザー

他社を批判するのではなく、御社のこの部分に惹かれているとポジティブな内容を伝えるようにしてください。

「内定がでたら他の就活はやめる?」と聞かれた場合の回答方法!

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就活生

第一志望だと伝えると『じゃあ、うちが内定をだしたら他社の就活はやめるの?』と聞かれそうで怖いです。

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キャリアアドバイザー

そこまでストレートには聞かれないかもしれませんが、たしかに似たようなことを聞かれたら、固まってしまうかもしれませんね。

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就活生

本当に第一志望であっても、選考中に考えが変わる可能性もありますし……。

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キャリアアドバイザー

口ごもってしまうと第一志望であることすら疑われてしまうので、事前にそう聞かれたときにどう答えるかを決めておきましょう。

内定がでたら他の就活はやめるか聞かれたら、第一志望の企業であれば就活を終えて内定を承諾するつもりであることをはっきり伝えましょう。それ以外の場合は、正直に今の選考状況も合わせて回答してくださいね。

変に嘘をついてしまうと、企業との信頼関係が崩れてしまうこともあるので注意が必要です。

吉川 智也

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しつこく質問される場合は就活ハラスメントになり得る

もし「内定がでたら就活はやめるのか?」と企業からの質問がしつこい場合は、就活ハラスメントに該当する場合もあるでしょう。自分の会社で内定を承諾してほしいあまり、学生に対し「就活を早く終われ」とプレッシャーをかけたり、甘い言葉をかけたりすることがあります。そういった行為はいわゆる「オワハラ」と呼ばれるハラスメント行為に該当します。

もし企業からオワハラを受けて困った場合は、焦らず冷静に対処することが重要です。まずは第三者に相談するようにしましょう。大学のキャリアセンターはもちろん、都道府県労働局や新卒応援ハローワークでも相談が可能と文部科学省が掲げています。上記のなかでハードルが低いのは大学のキャリアセンターかと思いますが、それでももし抵抗がある場合はまずは家族など、身近な人に相談するようにしましょう。

面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

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シチュエーション別! 他社の選考状況が1社のみのときの回答例文

シミュレーション別|他社の選考状況の回答例文
  • 1社のみであることを伝える場合
  • 早期選考で他社は受けない意思を伝える場合
  • 受けている業界がバラバラな場合

ここまで、他社の選考状況を伝える際のポイントや注意点、企業の感じ方などを解説してきました。この内容を踏まえ、具体的にどのように回答すれば良いのか例文を見ていきましょう。

例文は「1社のみである場合」「早期選考で他社は受けない場合」「受けている業界がバラバラな場合」の3パターン用意しています。

1社のみであることを伝える場合

例文

現在選考を受けているのは御社1社のみです。

私は環境に配慮したより質の高い製品を提供したいという軸を持ち、企業説明会やインターンシップに参加してきました。その中で、目指す方向性に強く共感した御社で働くか、そうでなければ大学院に進み、自分の知識を深めたのち、再び就職活動をすることがベストであるとの結論に至りました。

現在並行して大学院受験の準備も進めておりますが、御社に内定をいただけた場合は御社に入社したいと考えております。

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キャリアアドバイザー

自分なりの考えを持って1社のみの選考となっていること、自分のやりたいことに対して誠実に向き合う姿勢があることが伝わっています。大学院よりも企業への入社の方が優先的である旨を伝えている点もポイントです。

早期選考で他社は受けない意思を伝える場合

例文

現在早期選考として受けているのは御社のみです。

志望動機でもお話した通り御社の事業内容や理念に強く共感しているため、この早期選考では御社の選考のみに集中しようと思い、他の企業は受けておりません。

今回の選考に落ちた場合は通常の選考にて御社を含む複数の企業を受けようと思っていますが、その場合でも御社が第一志望であることに変わりはありません。

早期選考の段階で御社から内定をいただけた場合は就活を終え、残りの大学生活を楽しみつつ入社後に良いスタートを切れるよう準備したいと思います。

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キャリアアドバイザー

「御社の選考に集中するため1社のみ」という点から、企業への志望度の高さ・内定獲得への本気度が感じられます。早期選考で落ちてもまた通常の選考も受けるという点からも熱意が伝わります。

早期選考の効果的な対策方法についてはこちらの記事で解説しています。

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特徴を解説! 他社の選考状況を伝えるNG例文

他社の選考状況を伝えるNG例文
  • ネガティブな話題に偏った例文
  • 第一志望ではないことがばれてしまう例文
  • 他社を批判している例文

続いて、他社の選考状況を伝える際の良くない例文を見ていきましょう。

具体的には、「ネガティブな話題に偏った回答」「第一志望でないことがバレてしまう回答」「他社を批判する回答」の3種類です。回答を考えたら、ここで挙げるような内容になっていないか確認してみましょう。

ネガティブな話題に偏った例文

例文

現在受けているのは御社1社のみです。

もともとは同じくらいのタイミングで4社にエントリーしていましたが、他の3社にはすでに落ちております。面接慣れしていなかったことが原因と考えており、2社は1次面接で落ちてしまいましたが比較的遅めに面接が始まった3社目は3次面接まで進みました。

合計4社にエントリーしていたものの、第一志望は初めから御社です。

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キャリアアドバイザー

他社に落ちたケースを細かく説明しすぎて、ネガティブかつ採用したいと思える要素が感じられない内容になっています。落ちた原因の分析も甘く、失敗から学ぶ姿勢が感じられません。

第一志望ではないことがばれてしまう例文

例文

現在受けているのは、御社を含め2社です。働く人の支援ができる仕事を軸に企業選びをしております。

もう一方の企業は来週には最終面接がある予定ですが、最終的な合否がでるのは面接から約2週間後になるそうです。そちらの合否がでる前に御社から内定をいただいた場合、内定承諾を少しお待ちいただくかもしれません。

現段階で第一志望は御社ですが、最終的な合否や採用条件などを見て、改めてどちらを選ぶかじっくり考えたいためです。

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キャリアアドバイザー

他社の結果が確定するまで内定承諾はできないと伝えており、「御社が第一志望」との言葉に説得力がありません。内定をだしても他社へ行く可能性が排除できないため、企業側も採用に慎重になります。

他社を批判している例文

例文

現在受けているのは、御社を含めて3社です。1社は今週2次面接があり、もう1社は2次面接の結果待ちという状況です。

しかし、第一志望は御社と考えております。これまでどの企業でも現場の社員の方に面接していただきましたが、他の2社では高圧的な対応をされたり、仕事内容の説明が思っていたものと少し違ったりしました。

その点、御社では今回を含めて2回面接を受けましたが、社員の方もとても雰囲気が良く、仕事内容も魅力的でした。御社の内定がでた段階で他社の選考は辞退し、就活を終えるつもりでいます。

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キャリアアドバイザー

消去法で第一志望を選んでいる印象になりますし、学生自身の企業分析が不十分である可能性も疑われる内容になっています。第一志望の企業に対する評価も上から目線で、良い印象は持たれません。

1社のみでも大丈夫! 他社の選考状況は事前に回答を準備して備えよう!

面接で他社の選考状況を聞かれた場合、1社のみだからといって必ずしもマイナス評価にはつながりません。しかし、1社のみであるがゆえに何かしらの懸念を持たれる可能性もあるので、なぜ1社のみなのか納得してもらえる理由をしっかり伝えましょう。

他に受けている企業がある場合は必要な情報のみ簡潔に伝えること、ネガティブな内容や他社の批判は含めないようにすることに注意してください。

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