不動産業界の志望動機は企業理解が不可欠|例文付きで作り方を解説

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目次

  1. 不動産業界の志望動機は特徴や求められる人材を理解することから
  2. まずは業界の特徴を押さえよう!不動産業界とは?
  3. 全体像の把握が不可欠! 不動産業界の仕組み
  4. 不動産業界の市場動向
  5. 不動産業界の仕事内容
  6. 開発
  7. 販売
  8. 賃貸
  9. 管理
  10. 不動産業界で求められる人材とは?
  11. コミュニケーション能力
  12. 価値観や立場が違う人と協力できるスキル
  13. 上昇志向がある
  14. 顧客視点に立ち考える力
  15. 志望動機づくりで押さえておきたい6つのポイント
  16. ①その業界・職種を志望する理由
  17. ②その企業でなければダメな理由
  18. ③ビジョンを伝える
  19. ④過去の経験が志望動機に結びつくか
  20. ⑤企業と共通する価値観はあるか
  21. ⑥入社後どのように活躍したいか
  22. OK例文:不動産業界の志望動機
  23. OK例文①不動産開発
  24. OK例文②不動産流通(販売)
  25. OK例文③不動産管理
  26. NG例文:こんな不動産業界の志望動機は気をつけよう
  27. ①「なぜ不動産業界なのか」が伝わらない漠然とした内容
  28. ②給料や福利厚生重視
  29. ③「学びたい」という受け身な姿勢
  30. 不動産業界の志望動機をブラッシュアップして選考を勝ち抜こう!

不動産業界の志望動機は特徴や求められる人材を理解することから

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

不動産業界に魅力を感じているものの「志望動機をどう書けばよいかわからない」と悩む就活生は多くいます。志望動機が書けない理由はいくつかありますが、なかでも「不動産業界の理解が浅い」「良い志望動機の書き方を知らない」という理由で悩むケースが多いです。

この記事ではそんな不動産業界の志望動機で悩んでいる就活生に、不動産業界の特徴や志望動機のポイントを紹介していきます。業界の理解が深まることで、なぜ不動産業界に入りたいと考えているのかを具体的に理解できますし、志望動機のポイントを知ることで選考突破に近づくでしょう。不動産業界を志望している就活生は業界研究にもつながるので最後まで読んでみてください。

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まずは業界の特徴を押さえよう!不動産業界とは?

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就活生

不動産業界の志望動機のポイントについて教えてください。

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キャリア
アドバイザー

志望動機のポイントに入る前に、そもそも不動産業界の特徴は理解していますか?

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就活生

え、あまりできていません……。

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キャリア
アドバイザー

志望動機を考えるにあたって業界の仕組みや市場動向などの特徴を押さえることが重要です。まずは不動産業界について考えてみましょう。


志望動機について解説する前にまずは不動産業界の特徴を理解しましょう。不動産業界の特徴を正しく理解しておくことで、志望動機を伝えた際に「本当に不動産業界で働きたいんだな」と面接官に思ってもらえます。

不動産業界に受かる志望動機の伝え方|ポイントや必須能力を解説

全体像の把握が不可欠! 不動産業界の仕組み

不動産業界の仕組み

不動産業界とは、オフィス・住宅・商業施設といった不動産の開発から流通、そして管理に至るまでの流れの中で収益化を図るビジネスモデルを取っている業界です。

「開発」「販売」「貸付」「管理」の仕事の中にさまざまな企業があり、業界全体の理解を深めるためにはそれぞれの仕事内容を理解しておく必要があります。不動産業界全体を理解した上で、自分のやりたい仕事の位置付けや役割を把握しておくと良いでしょう。

それぞれの仕事内容は後ほど詳しく解説しますが、どの仕事を選択したとしてもそれぞれが密接に関わっているため理解しておく必要があります。また、そもそも1社で「販売から流通まで」を手掛ける企業もあるため、不動産業界を目指すにはまず仕組みを理解しておきましょう。

不動産業界の市場動向

不動産業界の市場規模は財務省がまとめた「年次別法人企業統計調査(令和4年度)」によると2022年では約46兆円と、非常に大きなマーケットであることがわかります。

ただし、長期的には少子高齢化や人口減少の影響により住宅の空家が増加することは不動産業界の懸念点と言えるでしょう。

そのようななかで、新型コロナウイルス感染症の影響でECサイトから物を購入する需要が高まったことにより、ロジスティクス倉庫の需要は今後益々増えていくことが予想されます。

このように、景気や時代の変化に大きく影響されることが不動産業界の特徴ですので、時代によって事業方針が変化する可能性も念頭に入れておきましょう

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不動産業界の仕事内容

不動産業界の仕事内容

ここからは具体的に不動産業界の仕事内容について見ていきましょう。不動産業界の中でどんな仕事がしたいのかを把握するためには、それぞれの仕事内容を理解することが大切です。

不動産業界の仕事の流れは、簡単にまとめると次の通りです。

不動産業界の仕事の流れ
  1. 不動産を開発する
  2. 開発した不動産を販売や貸付という形態で流通させる
  3. 流通した不動産を管理会社が管理をして個人や法人といった消費者に販売する
  4. 不動産が古くなったり価値がなくなると①へ戻る(①→④のサイクルを繰り返す)

それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

開発

不動産業界における開発の仕事は土地の仕入れをおこなったあと、オフィス・住宅・商業施設といった不動産建設の企画から建設までの役割を担う仕事です。ディベロッパー・ゼネコン・ハウスメーカーなどが開発業務に携わっている企業で、不動産業界のサプライチェーンの川上に位置しています

仕事内容としては土地を新規で取得するところから、どういったコンセプトの建物を立てるかを企画し、実際に建設するまでの一貫に携わることができます。さらに、大規模プロジェクトになると、建物の建設だけでなく都市開発そのものに関わることができるため、毎年就活生からの人気は高い職種です。

就活生からの人気が高い分、不動産業界の中では競争倍率の一番高い職種とも言え、入社するには狭き門と言えるでしょう。

特にディベロッパーについてさらに知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。

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販売

デベロッパーが開発した不動産を市場に流通させるために個人・法人などの顧客に販売する仕事です。実際、ディベロッパーが自社開発した不動産を販売するケースもあれば、ディベロッパーと顧客をつなぐ仲介業者として販売する企業もあります

自社開発をしていない不動産販売会社は仲介業務をおこなうことにより、手数料収入を得るビジネスモデルを展開しているのが特徴です。具体的には不動産を販売するための広告活動や営業活動を行って不動産を販売し、売れたら不動産所有者から手数料収入を得るという仕事になります。

よく聞く「不動産営業」というのは、この販売業務を指していることが多いと言えるでしょう。

賃貸

ディベロッパーが開発した不動産を保有し、その不動産を「借りたい」人に対して貸すことで賃料収入を得る仕事です。ディベロッパーが開発後そのまま保有し続ける場合もあれば、ディベロッパーから不動産を買い取って自ら貸付けをおこなう不動産仲介会社もいます

賃貸業をメインとしている不動産会社に入った場合、自社が保有する不動産を借りてくれる法人や個人を探す営業や貸付時の契約事務が主な仕事内容となります。

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管理

管理業務は不動産所有者から物件の管理を委託され、オフィス・住宅・商業施設などの保守・点検といった日々の管理をおこなう仕事です。不動産所有者が全物件のメンテナンス、入居者対応、トラブル対応、空室時の集客といった管理業務をおこなうのはとてもハードルが高いと言えます。

そこで、不動産管理会社が不動産所有者に代わって管理業務をおこなうことで手数料収入を得るというビジネスモデルを展開しています。不動産の管理業務と聞くと華やかなイメージとはかけ離れている印象を持つかもしれませんが、不動産という資産価値の維持・向上のためには非常に重要な仕事であるという点は理解しておきましょう。

加藤 大智

キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる

生活になくてはならない「住」にかかわる不動産業界

不動産業界は人々の生活に欠くことのできない衣食住の「住」に関わる仕事です。街づくりのような大きな仕事から個人住居の販売まで様々な規模の仕事がありますが、どれも人々の生活や人生の中では重大な変化をもたらすものと言えるので、不動産業界で働くことはとてもやりがいがあると言えるでしょう。

例えば、都市開発に携わることができれば「一つの街を作った」という達成感と「そこに住む住人の人生を豊かにした」というやりがいを得ることができます。また、人生の中で一番高い買い物と言われる不動産を販売する場合でも、一人の人生に大きな影響を与えることができます。

このように不動産業界は人生に無くてはならない「住」に関して様々な角度から携われる仕事という点に多くの就活生が魅力を感じていると言えるでしょう。

不動産業界で求められる人材とは?

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就活生

不動産業界の理解が深まったので志望動機が考えられそうです!

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もう一歩踏み込んだ志望動機を考えるには業界理解に加えて、その業界で求められている人材の特徴を知ることが大切ですよ。

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就活生

どうしてですか?

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企業は自社にマッチした人材を探しているので、「入りたい」という思いだけでなく「自分は求められる人材に合致している」点をアピールするとより良いでしょう。ントを記載してください

不動産業界の志望動機を考えるにあたっては、不動産業界で求められる人材の特徴をしっかりと理解する必要があります。ここで紹介する求められる人材の特徴を理解して、志望動機に活かすようにしましょう。

コミュニケーション能力

不動産業界で求められている人材の特徴の1つ目は、コミュニケーション能力の高い人です。コミュニケーション能力の高さは全ての仕事に共通して必要な能力ですが、不動産業界においても重要な能力であることは間違いありません

不動産業界は不動産という商品を軸にして常に誰かと関わりながら仕事を進めていきます。不動産を開発する際は、土地取得のために外部と交渉したり、企画した不動産を建設する際に建設業者に依頼したり、さまざまな人と関わります。コミュニケーション能力といっても不動産の職種によって求められるスキルはさまざま。理解したうえで深掘りましょう!

不動産営業で求められるコミュニケーション能力
高額商品を扱うため顧客の納得感が大切。相手の心配事や要望にしっかり耳を傾け、信頼を得られるコミュニケーション能力が必須です
不動産開発で求められるコミュニケーション能力
社内のみならず、協力企業や自治体など多様な立場の人たちとの関係を円滑にできるコミュニケーション能力が求められます

価値観や立場が違う人と協力できるスキル

価値観や立場が違う人と協力ができる人も、不動産業界で求められている人材の特徴と言えるでしょう。不動産業界の「開発」「販売」「貸付」「管理」といったどの職種をとっても仕事上で関わる人が多岐に亘ります。

たとえば、不動産開発をおこなう場合であれば土地の所有者・建設会社・社内関係者というように立場や思いが異なる人たちと一緒になってプロジェクトを進めることが求められます。そのため、それぞれの利害関係を一致させるためにもしっかりと協調性を持ってプロジェクトを進めていくことが重要です

どれだけ頭が良くて実務能力に長けていたとしても、協調性を持たずに自己利益のみを追求した仕事の進め方では誰も協力してくれなくなります。不動産業界を志望する場合は、学生時代に協調性を発揮できたエピソードをアピールしていくのが良いでしょう。

協調性を魅力的にアピールしたいと考えている学生はこちらもみてくださいね。

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上昇志向がある

上昇志向を持っている人も不動産業界で求められている人材の特徴と言えるでしょう。不動産業界の企業の多くは、年功序列の賃金体系を採っておらず成果を残した人が評価される「歩合制」を採用しています。

そのため、不動産業界で働く場合、結果を残せば残しただけ、それが「給料」という数字になって成果が反映されるため、どんどん成長して結果を残したいと考えている人にとっては最適な業界と言えるでしょう

不動産業界で活躍するためには「もっと結果を出したい!」「もっと成果を上げて評価を得たい」という高いモチベーションを持つことが重要ですので、常に上昇志向を持っている人が求められていると理解しておきましょう。

顧客視点に立ち考える力

顧客視点に立ち考える力も不動産業界で求められている人材の特徴と言えます。個人の場合、不動産は人生で最も高価なの買い物と言っても過言ではありません。そのため、買う側の立場からすると、信頼できない人からではなく信頼できる営業から買いたいと思うのは当然です。

ですから、不動産業界で働くにあたっては「求めているものは何か」という顧客の視点に立って最適な提案をすることが求められます。相手の視点に立った提案ができれば、相手の信頼を勝ち取る可能性は上がっていくので成果もついてくるようになるでしょう。

このように不動産業界では顧客視点に立って考える力を重要視しているため、学生時代に相手視点に立って行動したエピソードをアピールしていくのが有効ですよ。

相手の立場になって考える力の自己PR方法は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

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鴨川 未奈

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不動産業界で求められるのは「交渉力」

不動産業界を目指すのであれば今回記事で紹介したこと以外にも「交渉力」はとても重要で求められる能力です。不動産は売主から買主が購入する流れですが、売主からすると「少しでも高く売りたい」と考えますし、買主からすると「少しでも安いく買いたい」と考えるのは当然のことでしょう。

不動産業界で働く場合、売主と買主との間に入って仲介する立場になることが多く相反する主張をまとめて利害を一致させる交渉力は必要不可欠です。さらに、仲介という立場ではなく自社が買主となる場合は、少しでも安く変えれば自社の利益に直結する話になるので粘り強い交渉が必要となります。

このように不動産業界では特に交渉力が必要な能力とされているため、学生時代に第三者視点に立って仲介をする経験がある場合は積極的にアピールするとよいでしょう。

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志望動機づくりで押さえておきたい6つのポイント

「志望動機は単純にその企業を志望するきっかけを考えればよいのでは?」と考えるかもしれませんが、それだけでは説得力に欠けるためよくありません。志望動機を考えるにあたってはこれから紹介する6つのポイントを押さえることが重要です。

また、志望理由・動機の全般に関しては下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

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志望動機6つのポイント
  1. その業界・職種を志望する理由はあるか
  2. その企業でなければダメな理由はあるか
  3. 自分と企業のビジョンが合致するか
  4. 過去の経験が志望動機に結びつくか
  5. 企業と共通する価値観はあるか
  6. 入社後どのように活躍したいか

①その業界・職種を志望する理由

志望動機を考えるにあたり、その業界や職種を志望する理由を伝えられるようにしておくことが重要です。志望動機を伝える際に、その業界や職種の正しい知識を持った上で志望しているとを伝えることで、面接官から「当社に来てほしい」と思ってもらえる可能生が上がります。

いくら意欲を全面に出して入社したいと伝えても、その業界や職種について無知であれば「本当に当社に来たいのかな?」「他社でもいいよね」と思われてしまいます。業界や職種を正しく理解するためにも、業界ニュースや業界地図、業界研究セミナーなどを活用して情報を収集しましょう。

企業情報だけでなく業界情報や特徴をしっかりと把握することで、なぜその業界で働きたいのかを考えるようにしてください。

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不動産業界は土地や建物に関わってういることもあり、人々の暮らしに関わる重要な仕事。そのため、不動産を通じて「人々の生活を良くしたい」「都市の発展に貢献する仕事がしたい」など、人の生活や街の発展という観点でアピールするのがおすすめできます。

②その企業でなければダメな理由

次に志望動機を考える際に押さえておかなければならないのは、その企業でなければダメな理由です。書類選考や面接などの高倍率の選考を勝ち抜くためも、人事担当の印象に残る志望動機を考える必要があります。

具体的には、「企業への熱意」と、その熱意を伝えるための「論理的構成」が備わった志望動機が必要です。たとえば、不動産業界の企業は多数ありますが、不動産業界の中でも「土地開発」をしていて、「販売」までを手掛けている企業となると一気に絞られます。

このように志望企業を構成する要素ごとに切り出し、その切り口で「なぜ不動産業界?」「なぜ土地開発?」「なぜ販売までやりたい?」という視点を持って志望動機を伝えることで論理的な志望理由を作成できるでしょう。

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開発を手掛ける企業であっても自社で土地取得から建設までをおこなう企業もあれば、建設は建設会社に委託する企業もあり、同じ開発という仕事でも仕事の進め方が異なります。不動産の営業といっても個人を相手にするのか、法人を相手にするのかによっても営業方法が異なるでしょう。

③ビジョンを伝える

志望動機を考える際には自分の将来のビジョンを伝えることがとても重要です。多くの就活生は志望動機を伝える際に「貴社で働く人の魅力に惹かれている」「貴社の商品に魅力を感じている」など、魅力について伝えがちですが、これでは「自分が何をやりたいか」というビジョンが伝わりません。

志望動機を伝える際には「その企業の仕事を通して自分がやりたいこと/なりたい姿」を伝えることが大切であり、将来のビジョンが伝わるように志望動機を考えることがポイントです

ビジョンを伝える際のヒント
  • やりたい仕事・職種
  • 叶えたい目標・なりたい姿
  • 将来のキャリア
  • 活かしたい専門性
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学生時代の経験を通して語学力を身に付けているのであれば、今後海外事業を注力していく企業に対しては「得意の語学力を武器にして海外の街づくりに携わり、貴社の海外事業の発展に寄与したい」とアピールするのが有効ですね。

Will・Can・Mustの視点を持とう

Will・Can・Mustの視点を持とう

「仕事を通して自分がやりたいこと/なりたい姿」を伝えるためには、自分の将来のビジョンを「WILL・CAN・MUST」の視点で考えることは重要です。これら3つの視点を持つことで、「やりたいこと」・「できること」・「すべきこと」が明確になり、将来について考えやすくなります

  • WILL:やりたいこと(こんなキャリアを歩みたい/こんな仕事をしたい/こんな人間になりたい)
  • CAN:できること(自分のできること=自分の能力や強み)
  • MUST:すべきこと(企業側が求めること/社会人としてやるべきこと)

志望企業を見つけるには、自分で考えた「WILL・CAN・MUST」のすべてが満たされる企業を選択することが最良の選択になりやすいということを覚えておきましょう。

④過去の経験が志望動機に結びつくか

志望動機を伝える時にはいかに説得力のある内容になっているかも重要なポイントです。そのため、自分の将来のビジョンを伝えるだけでは説得力という点では不足していて、きちんと「なぜやりたいのか」を説明する必要があります

「なぜやりたいのか」という理由を説明する際に、過去の経験を結びつけて「なぜそれをやりたいのか」を説明することが効果的です。

たとえば「仕事を通じてマネジメント能力を身に付けたい」という目標がある場合、その目標を持つに至った理由を過去の経験に結びつける必要があります。具体的には「アルバイトの経験で、多様な価値観を持つ人たちを共通の目標に向かって動かすことの難しさと重要性を実感した」という経験を結びつけることで説得力を持たせることが可能です。

⑤企業と共通する価値観はあるか

自分の「価値観」と企業の「価値観」に共通点があるかどうか、という点も志望動機を考える際には大切なポイントです。自分の「価値観」は自己分析をおこなうことで明確になりますが、企業の「価値観」は企業理念であったり、企業が今後目指す方向性や方針を社員に確認する必要があります。

自分と企業の「価値観」が合っていれば、その企業を志望する理由が明確になることに加え、説得力を持たせることができますし、企業からも「自社にマッチした人材」という評価をされやすいでしょう

企業の価値観である企業理念と志望動機とを結びつける方法についてはこちらの記事で解説しています。

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例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説

志望動機に企業理念を盛り込む場合に気をつけたいのは、しっかりと事業内容や会社の沿革を調べることです。今回は企業理念を志望動機にする際の志望動機の作り方を、例文とともにキャリアアドバイザーが解説します。面接官が評価するポイントも紹介するので、参考にしてみてください。

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⑥入社後どのように活躍したいか

入社後にその企業でどのように活躍したいかという視点を持っておくことも、志望動機を考えるには重要なポイントです。「入社してどう活躍したいか」という視点は、その企業の仕事内容はもちろんのこと、仕事の特徴を理解していなければ考えるのは難しいと言えます

そのため、「入社してどう活躍したいか」を考える際には企業研究が必要不可欠であり、インターンシップや企業セミナーなどを通して企業の仕事内容や特徴を把握することが有効的です。

これらの企業研究で把握した企業の仕事内容や特徴を踏まえて、自分が具体的にどのように働いて活躍したいのかをしっかりと考えておきましょう。

乾 花穂子

キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる

入社意欲を論理的にアピールしよう

志望動機を考える上で一番重要になるのは、その企業に入りたい意欲を論理的に伝えることです。いくら入社意欲があると言っても「なぜその企業でないとダメなのか」を説明できなければ意味はありません。反対に、論理的に志望動機を伝えられていたとしても面接の場で意欲的に話すことができないと納得感のある志望動機と感じてもらえないのです。

そのため、「志望企業でやりたいこと」「自分ができること」を明確にした上で、「志望企業でしかできないこと」を整理することが大切になります。例えば、語学力が堪能なため、海外での不動産開発に携わってみたいと考えている場合、「海外事業展開の内容」が同業他社との差別化ポイントとなるため、「他社に比べて積極的に海外展開を強化している」という特徴を触れることで思いを伝えることができれば、説得力が増すことでしょう。

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OK例文:不動産業界の志望動機

ここまでの流れを踏まえて、不動産業界の志望動機を3つ紹介します。志望動機で大切になるのは、各企業の特徴を踏まえた内容になっているかどうかという点です。

ここでは不動産開発・不動産流通・不動産管理、それぞれの志望動機の例文を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

ほかの業界の志望動機も参考にしたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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OK例文①不動産開発

例文

私は海外の都市開発に携わり新興国の発展に貢献したいと考えて御社を志望しました。私は親の海外赴任のため長く海外で生活をしていましたが、毎年のように発展していく街の様子に凄く感激を覚えて、街づくりに興味を持ちました。

また、ここ最近御社の海外事業は拡大を続けており、今後はさらに海外事業を強化していくと伺いました。国内のデベロッパーの中でも一早く海外事業の強化に取り組んでいる御社であれば自身の想いが実現できると確信しています。

長い海外生活によって培われた語学力と異文化の中でも溶け込めるバイタリティーを活かして、貴社のグローバル事業の発展に寄与したいと思っております。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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この企業の特徴は「グローバル事業への展開の強化をしている」という点ですね。自身の海外経験を活かしたアピールから具体的な活躍がイメージできます。

OK例文②不動産流通(販売)

例文

私は人生で一番高価な買い物である住宅をお客様視点を重視して販売したいと考え、御社を志望しました。御社の社員とお話をさせて頂いた際に「住宅は人生で一番高い買い物だからこそ、売り手ファーストではなくお客様が本当に喜んでくれる住宅を販売したい」と語られていたことがとても印象的で、自身もそのような姿勢を持ってお客様に接したいと思いました。

実際に、個別塾の塾講師のアルバイト経験では生徒一人ひとりに合った指導をおこなうなどして相手目線に立った指導方法を実践してきました。そして、担当した生徒は全員志望校に合格することができましたが、その時の生徒の嬉しそうな顔は今でも忘れることができません。

この経験から人の人生のターニングポイントに関わることはとてもやりがいの大きなことだという点を学び、アルバイトで培った相手の視点に立って考える力を活かして住宅を販売することで御社に貢献したいです。

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企業の中で社員が実際に話していた内容を盛り込むのもおすすめです。販売はとくにお客様との距離が近い仕事でもあるので、人と接している中で感じたことや学んだことと結ぶと良いでしょう。

OK例文③不動産管理

例文

私はビジネスパートナーと長期的な信頼関係を築いた上で不動産管理をしたいと考え、御社を志望しました。不動産管理の仕事は日々のメンテナンスなど入居者が安心して生活できる空間を保つことと、不動産所有者と二人三脚で不動産経営をサポートすることですが、御社は適切な管理方針を元に、より良い環境を入居者に提供する努力を継続している企業と理解しています。

私は部活やアルバイトなどの組織で何を進める際、意思決定をする場面があると必ず自分だけでなく全体最適を意識することを心掛けています。その結果、これまで属した組織の仲間とは常に信頼関係を構築して良い取り組みをおこなうことができました。

自分だけが良いという姿勢ではなく、不動産所有者や入居者含めてWin-Win-Winの関係を築く姿勢を持った御社であれば、自分の経験を活かして自身の想いを実現できると確信し、志望しました。

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「不動産」という大きなくくりの中で不動産管理の内容をしっかりと把握できていることをアピールできていますね。企業の大切にしていることを明確にした後に具体的なエピソードが挟んであるのも、相手に伝わりやすい構成ですね。

NG例文:こんな不動産業界の志望動機は気をつけよう

選考を勝ち抜くためにはOK例文を参考にして志望動機をブラッシュアップさせていくことは大切ですが、それだけでは不十分です。反対にダメな例文を見て、NGポイントに気をつけるだけでも志望動機はさらにブラッシュアップされます

紹介する3つのNG例文を見て、自分の志望動機に当てはまる部分がないかを確認しましょう。もし当てはまる部分があれば、改善して、さらに魅力的な志望動機を作成してくださいね。

この記事を見ても志望動機がうまく書けないと悩むようでしたらこちらも見てくださいね。

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志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介

①「なぜ不動産業界なのか」が伝わらない漠然とした内容

「なぜ不動産業界なのか」が伝わらない漠然とした内容となっているものは注意が必要です。企業側が志望動機を聞くのは志望度を確認するためなので、「不動産業界・その企業でなければならない」理由を触れていない漠然とした内容の志望動機は評価はされません。

そうした志望動機の場合、「当社でなく他の企業でも当てはまるのでは?」と思ってしまい、マイナスの印象を抱いてしまうのでNGです。

具体的なエピソードや過去の経験談を交えながら「なぜ不動産業界なのか」の理由を話して志望動機を伝えるようにしましょう

NG例文

例文

私は自分の強みであるコミュニケーション能力を活かして貢献したいと考え、御社を志望しました。私は学生時代に野球部に所属しており、部長を務めていました。部長としてチームをまとめるにあたって、部員一人ひとりとコミュニケーションを図ることを意識しました。その甲斐あって、チームメイトから信頼を獲得でき円滑なチーム運営をおこなうことができました。

学生生活で培ったコミュニケーション能力を活かして、御社でも活躍したいと考えています。私はお客様としっかりとコミュニケーションを図り信頼をされる営業として活躍して貢献していきたいです。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

この例文では、不動産業界やその企業を志望する理由が語られていないためNGです。確かに不動産業界ではコミュニケーション能力は求められますが、「コミュニケーション能力を活かして貢献したい」だけだと、他の業界・企業にも当てはまる内容となっているので漠然とし過ぎています。不動産業界や企業の特徴を踏まえた志望動機にするともっと良くなるでしょう。

②給料や福利厚生重視

「給料がいいから」「福利厚生が充実しているから」といった内容の志望動機は相手にマイナスの印象を与えてしまうNG例の典型とも言えます。確かに、不動産業界は歩合制の企業も多く、結果を残せば給料は他業界に比べて良くなる可能性は高いです。

しかし、志望動機として給料や福利厚生を全面的に重視した内容となっていては、処遇条件や制度面に魅力を感じているだけで「仕事の理解はしているのかな?」と不安を感じてしまいます。さらに、処遇条件や制度面を重視していると、「さらに条件のいい企業が見つかれば辞めるのでは?」という不安を抱かせることになるので、志望動機を書く際に給料や福利厚生を重視するのは避けましょう。

NG例文

例文

不動産業界の中でも給料水準が高い点と福利厚生が充実している点に魅力を感じ、私は御社を志望しています。私はどのような環境でも順応して力を発揮していける人間だと自負しているので、仕事内容よりも処遇条件が重要だと考えています。

歩合制を採用されているため、頑張ったら頑張った分だけ給料に反映される仕組みと高い有給休暇取得率を誇る御社であれば、私が重要視する軸と合致しています。御社の一員として貢献できるように頑張ります。

この例文は給料と福利厚生を重視した内容となっているためNGです。素直さは大切ですが、志望動機を回答する際に給料や福利厚生を軸にして回答するのはおすすめできません。志望動機は仕事内容に照らし合わせて、「自分が何をしたいのか」という観点で回答する方が好ましいといえるでしょう。

③「学びたい」という受け身な姿勢

「学びたい」という志望動機も要注意です。「学びたい」という姿勢は一見、前向きに向上心があるように思いがちですが、「受け身な姿勢で、企業に貢献する視点が欠けている」と捉えられる可能性もあります。

そのため、志望動機を伝える際は「企業が自分を採用するメリットがある」と感じられるように、自分の強みや特徴を活かして「どのように貢献したい」かをアピールするようにしましょう。また、面接の会話の流れで話せるようであれば「〇〇といった足りない部分はしっかりと学んで成長していきたい」と前向きな姿勢を伝えるのもおすすめです。

NG例文

例文

私が御社を志望する理由は業界の中でも人材育成に力を入れている会社であり、研修制度が充実しているため、御社でしっかりと学ぶことで自己成長ができると感じたからです。

御社は人材育成に力を入れていることからも分かる通り、教育体制がしっかりと整った企業と感じています。研修を通じてしっかりと学んでいくことで、一早く御社の中で貢献できるようになりたいです。

この例文は「学びたい」という姿勢を全面的に伝えている内容のためNGです。学ぶことで成長していきたいという姿勢や意欲は伝わりますが、企業が求めるのは「学ぶ」ことではなく、「仕事の成果」です。そのため、「学びたい」という姿勢が全面に出ていると目的から外れているため、受け身に感じられるのでやめましょう。

不動産業界の志望動機をブラッシュアップして選考を勝ち抜こう!

不動産業界は人気の高い業界でもあり、ライバルの多い業界です。そのため、選考を勝ち抜くための「志望動機をどう書けばよいかわからない」と悩む就活生は多くいます。

不動産業界の志望動機を考えるにあたっては志望動機の書き方やポイントを押さえるのはもちろんのこと、不動産業界の仕組みや特徴を理解して「自分は不動産業界で何をしたいのか」をしっかりと伝えられるようにしましょう

今回紹介したように志望動機のコツや不動産業界の特徴を理解した上で、志望動機をブラッシュアップし、人気の高い不動産業界の選考を勝ち抜いていきましょう。

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