目次
- コンサルのインターンは高倍率! 選考対策と就活への活かし方をチェック
- コンサル業界のインターンに関する2つの前提
- インターンを通して得られることが多く内定に直結することもある
- 候補者のレベル感が高く選考対策が欠かせない
- コンサルのインターンの種類と主な仕事内容
- ①短期(数日〜1週間):会社やコンサル業界についての理解を深める
- ②長期(1〜数カ月):より実践的な業務を経験する
- 自分に合ったコンサルのインターンを選ぶための3つの軸
- ①複数企業を比較したい場合は短期を選ぶ
- ②就職したい企業が明確な場合は長期を選ぶ
- ③規模や事業内容から自分の興味のある分野を選ぶ
- 職種別に解説! インターンを実施しているおすすめのコンサル企業18選
- ①総合系コンサル
- ②戦略系コンサル
- ③DX・IT系コンサル
- ④人事コンサル
- ⑤財務コンサル
- ⑥シンクタンク系コンサル
- 高倍率なコンサルのインターン選考を突破する4つの対策
- ①ES提出:業界研究を深くおこない志望動機に一貫性を持たせる
- ②筆記試験:過去問や模擬試験を活用して試験に慣れる
- ③面接:コンサル業界ならではの質問の答えを準備する
- ④グループディスカッション:論理的に話す訓練をする
- 併用がおすすめ! コンサルのインターンの探し方6選
- ①企業の公式サイトや採用ページをチェックする
- ②インターン情報サイトに登録する
- ③就職エージェントに相談する
- ④大学のキャリアセンターに行く
- ⑤SNSで検索する
- ⑥先輩にOB・OG訪問を依頼する
- 本選考につなげるためのコンサルのインターン期間中の過ごし方
- フィードバックを素直に受け入れ改善に活かす
- 業務以外にも多くコミュニケーションを取る
コンサルのインターンは高倍率! 選考対策と就活への活かし方をチェック
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「コンサルのインターンシップに採用されるためにはどうすれば良いですか?」
「コンサルのインターンを経験すると就活で有利になりますか?」
といった質問をよく受けます。コンサルタントは人気職種でもあり、インターンの倍率がかなり高いところもあるので、しっかりと対策をして臨むことが大切です。
この記事では、コンサルのインターンの内容や選考を突破するための対策について解説していきます。事前に必要な準備と対策のポイントを把握して、希望する企業のインターンで採用されるように一緒に進めていきましょう。
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コンサル業界のインターンに関する2つの前提
就活生
キャリアアドバイザー
それでは、コンサル業界のインターンに関する前提から押さえていきましょう。
就活生
前提というのはどんなことですか?
キャリアアドバイザー
コンサルのインターンでどのような仕事に取り組めて、何を身に付けられるかなどの基本的な情報です。選考対策の前に業界への理解を深めていきましょう。
インターンを受ける前に、コンサル業界にどのような企業があって、それぞれの特徴を知ることが選考対策をするうえでは重要です。業界研究が不十分だと効果的な選考対策もできないので、まずは前提から押さえていきましょう。
インターンを通して得られることが多く内定に直結することもある
コンサルのインターンは得られる知識やスキルが多く、内定に直結することもあります。コンサル会社の中には、長期インターンを「採用直結型」として、内定につながることをアピールして募集している企業もあります。
- コンサル業界や企業についての知識
- 論理的思考能力
- 分析能力
- プレゼンテーション能力
コンサルのインターンは「ジョブ」とも呼ばれています。ジョブは就業体験をしながらも、選考として機能しているものが多いです。企業の経営課題の解決など、与えられたプロジェクトに取り組みながら、実際のコンサルの仕事を体験し、スキルを身に付けることができます。
キャリアアドバイザー
コンサルを目指す学生にとっては魅力が多く、論理的思考能力や分析能力などはコンサル以外の企業でも、就職活動全般に活かすことができますよ。
外資系コンサルをはじめとする早期選考の対策については、こちらの記事も参考にしてください。
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候補者のレベル感が高く選考対策が欠かせない
コンサルのインターンは論理的思考力に自信がある学生や、高学歴の学生が応募する傾向にあり、選考対策が欠かせません。
優秀な学生が集まる中で採用されるためには、業界研究を深めたうえで、面接でこの企業のインターンを受けたいという熱意を伝えることが大切です。
インターンで学びたい意欲と、将来的にその企業に貢献する可能性があることもアピールする必要があり、事前の対策が鍵を握ります。
キャリアアドバイザー
企業側も優秀な学生と早くから接点を持ちたいと考えています。自分の強みをしっかり伝えることで、内定に一歩近づくことができますよ。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
コンサル業界のインターンには、高いスキルを持った学生が多く応募する傾向がありますが、必要以上に臆する必要はありません。業界や企業についての情報収集をおこない、求められるスキルや能力を把握したうえで自分の強みをアピールすることができれば、採用の可能性を高めることができます。
また、応募時には、人気の企業だけに目を向けるのではなく、ベンチャー企業も選択肢に入れることをおすすめします。ベンチャー企業では、大企業では味わえない幅広い業務や裁量のあるプロジェクトに携われるチャンスがあります。
コンサルのインターンを充実させるためには、自分の成長につながる経験を得られる環境を見極めることが大切です。まずは準備をしっかりして、幅広い視野で、自信を持って取り組むようにしましょう。
コンサルのインターンの種類と主な仕事内容
就活生
コンサルのインターンはどのくらいの期間働くのですか?
キャリアアドバイザー
大きく分けて短期と長期の2種類があります。
就活生
どちらがおすすめですか?
キャリアアドバイザー
大学の授業との兼ね合いや、自分が身に付けたいスキルを考えて合っている方を選ぶと良いですよ。
コンサルのインターンは募集要項で期間や仕事内容を把握することが大切です。ここからは、インターンの期間別にそれぞれの特徴について解説していきます。
①短期(数日〜1週間):会社やコンサル業界についての理解を深める
コンサルの短期インターンは、数日から1週間程度で実施している企業が多いです。
短期の場合はその企業やコンサル業界への理解を深めること、短い時間でコンサルの業務を体験することが目的とされています。
- 企業の経営方針や強みを知る
- 実際にあったコンサルティングテーマに沿ったグループワーク
- 現役社員のトーク
1週間程度のインターンになると、最終日にプレゼンテーションがあるなど、より内容が実践的なものとなります。
短期のインターンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。注意点なども押さえておきましょう。
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②長期(1〜数カ月):より実践的な業務を経験する
コンサルの長期インターンは1カ月から数カ月に渡り、より実践的な業務を経験することを目的にしています。
社員と触れ合える時間も多く、企業の雰囲気や実際の業務に近いことを体験できるのが長期インターンの魅力です。コンサル企業への就職を具体的に考えている学生は、参加することでよりイメージを膨らませることができるでしょう。
- コンサルにかかわるリサーチや分析
- 新規顧客獲得に向けたWebマーケティング
- SNS運用やインタビュー、ライティングなどのメディア運営
キャリアアドバイザー
長期インターンの場合、「週2日勤務で3カ月以上勤務できる人」などの応募条件が設定されていることもあります。時給や交通費が支給される企業が多いですよ。
長期インターンについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参加を検討している人はぜひチェックしてみてくださいね。
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自分に合ったコンサルのインターンを選ぶための3つの軸
就活生
コンサルのインターンのイメージは掴めてきました。でも、自分にどのインターンが向いているのかは、どうやって判断すれば良いですか?
キャリアアドバイザー
まずは自分の希望を明確にしましょう。まだコンサル業界への知識が浅く、とりあえず業界のことを知りたいという場合は短期から受けてみるのも選択肢となりますよ。
自分に合ったコンサルのインターンを探す際には、3つの軸から選ぶのがおすすめです。期間や企業の志望度、自分が身に付けたいスキルを明確にして企業を探しましょう。
ここからは、コンサルのインターンを選ぶための3つの軸について解説していきます。
①複数企業を比較したい場合は短期を選ぶ
「コンサルに興味はあるけど、他の業界も選択肢としてある」「たくさんの企業のインターンを受けてみたい」。このように複数の企業を比較したい場合は短期インターンがおすすめです。
短期は数日~1週間程度のプログラムのため、複数社のインターンを受けることが可能です。また、短期であっても企業の基本的な情報を押さえることや、説明してくれる社員から会社の雰囲気を感じることができるので、比べることで自分に合っていそうな企業を探すことができます。
キャリアアドバイザー
短期だと募集人数が多い傾向があるので、まずはコンサル業界のことを知りたいという人にとっては受けやすいプログラムとなっています。
インターンに何社行くのがベストなのか悩んでいる人はこちらの記事を読んで悩みを解決しましょう。
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②就職したい企業が明確な場合は長期を選ぶ
コンサル業界で就職したい企業が明確な場合は、長期インターンを受けることがおすすめです。
長期の方が内容が濃く、実際のコンサルティング業務の現場や、社員の仕事ぶりを見ることもできるので、採用された場合の働き方もイメージしやすくなります。また、長期間インターンで働くことで、「やっぱり自分の希望の業務と違うかもしれない」「社員の雰囲気が自分と合わない感じがする」など、ミスマッチに気づいて早めに方針を変えることもできます。
キャリアアドバイザー
志望度が高い企業の長期インターンに採用されなかったとしても諦めるのはまだ早いです。本選考で内定を勝ち取るチャンスは十分にあるからです。
③規模や事業内容から自分の興味のある分野を選ぶ
コンサルのインターンを選ぶもう一つの軸は、企業の規模や事業内容から自分の興味のある会社を探すことです。
外資系や「BIG4」と呼ばれるコンサルティングファームなど、大規模なところもありますが、中小やベンチャーのコンサル企業も多数存在します。大規模企業の大きな事業を体験する、中小やベンチャー企業で社員と密接にコミュニケーションを取りながらコンサルを学ぶという、どちらにもそれぞれの魅力があります。
キャリアアドバイザー
コンサルの事業内容は大企業向けや中小企業向け、人事系や戦略系など、会社によって幅広いので自分が知りたいこと、学びたいことを明確にしてインターン先を選ぶと良いですよ。
職種別に解説! インターンを実施しているおすすめのコンサル企業18選
就活生
コンサルの種類が複雑でわかりにくいです……。
キャリアアドバイザー
たしかに、コンサルは扱うテーマやクライアントによって分かれていて、会社名だけではわかりづらいところもありますよね。
就活生
総合系、戦略系というワードはよく耳にします。
キャリアアドバイザー
そうですね、有名な外資系コンサルがそこに含まれます。その他にも人事や財務など特定の領域に強いコンサルに分けられますよ。
ここからはコンサル企業の主な6つの系統と、それぞれでインターンを実施している企業を3社ずつ挙げて合計18社のコンサル企業を紹介していきます。
なお、ここで紹介する企業については知名度や売上高などを考慮し、編集部で厳選しています。あくまで参考とし、自ら興味ある企業を調べたり、ピックアップすることが大切です。
コンサルの有名企業や就活対策は以下の記事でもまとめているので、こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
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①総合系コンサル
総合系コンサルは、BIG4と呼ばれる世界4大監査法人に属する会計系ファームを主体として、企業の事業戦略立案から改善、システムや物流など全体の課題に対してコンサルサービスを提供する企業です。
社員数も多いところでは数千人の規模を誇り、日本でも監査法人と連携して会計や財務にかかわるサービスも展開しています。大きなビジネスに取り組みたい学生に向いているコンサルファームです。
コンサルBIG4については、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
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②戦略系コンサル
戦略系コンサルは、企業の経営課題の解決を目標として、経営戦略や新規事業戦略、M&A戦略などに携わります。
欧米を拠点に世界的なコンサル会社も名を連ね、コンサルティングだけではなく、事業に加わって戦略の実行までを業務とするファームが増えてきています。経営の中枢にかかわり、より高度なプロジェクトに取り組みたい学生に向いています。
③DX・IT系コンサル
DX・IT系コンサルは、IT戦略やシステム、AIの導入などDX(デジタルトランスフォーメーション)にかかわる領域でコンサルサービスを提供する企業です。
ITを活用して企業の経営課題を解決するサポートをします。システムエンジニアを抱えながらプログラミングの専門性を持ち、IT戦略の策定やITによる業務改善支援が主な業務です。ITやDXの知識があり、AI(人工知能)など最先端の領域にもかかわりたい学生に合っています。
ITコンサルを目指す学生が理解しておきたいポイントは、こちらの記事で解説しています。
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④人事コンサル
人事コンサルは、企業の組織や人事戦略の策定、人事制度の構想から導入までを支援する企業です。
経営統合や業務提携、M&Aなどで組織に変化があるときや、成果主義の導入、研修制度改革など、企業の人にかかわること全般をサポートするのが仕事です。大学で組織論を学んだ学生や、人と人の関係性を考えるのが好きな学生に向いています。
⑤財務コンサル
財務コンサルは、企業の資金調達や投資戦略の立案、M&A支援に携わる企業です。
企業買収を検討している企業から依頼を受けて買収対象とのマッチングをおこなったり、買収対象の企業が財務的に問題がないかを調査するデューデリジェンスが主な業務です。公認会計士を中心として、財務にかかわる専門性が高い集団です。
大学で会計を学んだり、公認会計士や税理士などの資格を取得済みまたは取得を目指している学生には活躍の場が広がるコンサルです。
⑥シンクタンク系コンサル
シンクタンク系コンサルは、経済調査や官公庁関連のリサーチ、ITやマネジメントを領域とする企業です。
日本の証券会社や銀行を母体に持ち、官公庁に情報を提供することに加えて、官公庁や民間企業のコンサルティングにも力を入れてきています。研究やリサーチ、データを扱うことが好きだったり、得意だったりする学生に向いているコンサルです。
シンクタンクに就職する方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
コンサルにはいくつも種類があるので、選ぶときに迷うこともあると思います。そのようなときは、業界研究や企業研究をおこない、それぞれの役割や仕事内容、求められるスキルを理解しましょう。自分の興味や適性に合った分野が見えてくるはずです。
また、コンサルタントとして働く自分の姿やキャリアプランを想像することも重要です。たとえば、「どんな仕事をしたいのか」「どんな問題を解決したいのか」「どのような企業や業界に貢献したいのか」など、自分の目標や価値観と重ねて考えると選択の判断基準に役立ちます。
また、インターンは実際の業務を体験することで具体的なイメージを掴むためのものです。そういった意味では、最初から分野を絞らず、さまざまなインターンに参加してみるのも一つの選択肢ですよ。
高倍率なコンサルのインターン選考を突破する4つの対策
就活生
仕事の内容がわかると自分がインターンを受けてみたいコンサルも見えてきました。でも倍率が高くて正直不安です。
キャリアアドバイザー
実際、コンサルのインターンは選考の難易度は高いですが、しっかり対策することで突破は十分可能ですよ。
就活生
どんな準備が大切になるのですか?
キャリアアドバイザー
エントリーシート(ES)や面接でコンサルに自分が向いている人材であることをアピールすることが大事です。これから解説する4つの対策を実践してみましょう。
コンサルのインターンの選考ではES、筆記試験、面接、グループディスカッションの4つの対策が重要になります。短期間では準備が難しいものもあるので、事前に必要な内容を把握して臨みましょう。
①ES提出:業界研究を深くおこない志望動機に一貫性を持たせる
ESは企業と就活生が最初に接する書類のため、とても重要です。業界研究や企業研究をしっかりして、志望動機に一貫性を持たせることを意識しましょう。
業界研究や企業研究が不十分だと、コンサル業界やその企業で求められている人物像がはっきりせず、自分のやりたい仕事や強みとリンクさせることが難しくなります。なぜ、コンサル業界で働きたいのかを考え、自分がどのように貢献できる可能性があるのかを志望動機に盛り込みましょう。
キャリアアドバイザー
たとえば、経営コンサルとITコンサルでは求められる人材が異なります。自分のやりたい仕事や得意分野がデジタル領域にあるからITコンサルを志望するなど、自分と企業がマッチする点を考えましょう。
コンサル業界の志望動機の作り方を知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
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コンサルならではの志望動機づくりのために知っておきたい4つの要素を紹介します。今回の記事ではキャリアアドバイザーがコンサル業界で求められる人物像を元に、職種別の志望動機例文も紹介するので、コンサル業界を目指す就活生のみなさんは必見です。
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②筆記試験:過去問や模擬試験を活用して試験に慣れる
コンサルの筆記試験はハードルが高いケースもあり、過去問や模擬試験を活用して試験に慣れておくことが大切です。
適性検査としてSPIを実施している企業が多く、採用人数が少ないところでは8割以上の正答率がないと通過できない企業もあります。SPIはスピードが重要で、勉強することで速さは上がっていくので事前に対策することが大事です。
キャリアアドバイザー
SPIは対策本やアプリなどを活用して勉強することで効率を上げられます。言語分野と非言語分野が出題され、問題のレベルは中学、高校の学習で対応できるものなので、繰り返し解いて慣れておきましょう。
③面接:コンサル業界ならではの質問の答えを準備する
面接ではコミュニケーション能力を試される場でもあり、コンサル業界ならではの質問の答えを準備することがポイントです。
- なぜコンサル業界を志望しているのか
- 他のファームではなく、なぜ志望先のファームなのか
- 自身のキャリアプランをどのように考えているか
- 逆に質問したいことはあるか
よく聞かれる質問には想定問答を用意することも大切です。ESに記入した志望動機をふまえながら、自分の強みで活かせることをアピールしましょう。
キャリアアドバイザー
面接でも論理的思考力を見られます。結論から述べて簡潔にまとめるなど、話のわかりやすさもコンサルで働くためには大事な要素なので、受け答えの準備をして臨みましょう。
インターンの面接対策についてより詳しく知りたい人は以下の記事も確認してみてくださいね。
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④グループディスカッション:論理的に話す訓練をする
コンサルのインターンの選考ではグループディスカッションを実施する企業も多く、周囲と連携して取り組む姿勢や論理的思考力が試されます。
企業から与えられたテーマについて時間を決めて議論します。相手の意見を聞くことや、自分の考えをわかりやすく伝えられるかが大切になります。長く話しすぎないことに注意して、結論から論理的に話す訓練をして臨みましょう。
キャリアアドバイザー
グループディスカッションは1人で対策するのが難しい部分もありますが、動画を見て研究したり、友人と協力して模擬ディスカッションをするなど、工夫できることはありますよ。
グループディスカッションのコツについては、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
コンサルのインターン選考で重要な要素である面接やグループディスカッションで、企業側が学生のどのような部分を見ているのか、合否の判断基準はどのようなところにあるのかは気になるポイントですよね。
グループディスカッションでは、主体性や積極性、リーダーシップ、他人の意見を尊重しながら議論を進めることができる協調性が評価されます。また、論理的な思考力や問題解決能力がどのように発揮されているかも重視する企業が多いです。また、面接では、自分の価値観や考え方を具体的なエピソードを交えて伝えられているかが見られます。
どちらも、ロープレや練習をおこない場に慣れておくことが欠かせません。練習を通じて自分の課題を把握し、それを克服することで自信を持って選考に挑戦することができますよ。
併用がおすすめ! コンサルのインターンの探し方6選
就活生
コンサルのインターン先はどのようにして探すのが良いですか?
キャリアアドバイザー
企業のホームページに情報が掲載されていることが多いですよ。他にも方法がいくつかあるので紹介します。
コンサルのインターンを効率良く探すためには一つの方法だけよりも複数のルートを併用するのがおすすめです。より多くの情報が得られた方が選択肢が広がるからです。主な6つの方法について紹介していきます。
インターンの探し方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらの記事も活用してみてください。
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①企業の公式サイトや採用ページをチェックする
企業の公式サイトや採用ページは、オフィシャル情報として最も信頼度が高いので必ずチェックするようにしましょう。
また、企業の公式サイトや採用ページには、社長や社員のインタビューなどが掲載されているケースもあります。インターンの情報だけでなく、社風や会社の雰囲気を感じるためには実際に働いている人の声が参考になります。企業理念など、会社の軸となる情報についてもチェックするようにしましょう。
企業によってはメールの登録などで最新情報を受け取れることもあるので、志望度が高い企業は見逃すことがないように登録するのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
SNSで情報発信している企業もあるので、自分が確認しやすい方法を選ぶと良いですよ。
②インターン情報サイトに登録する
インターン情報をまとめているサイトに登録するのも情報収集の手段の一つです。
リクナビのような大手の就活総合サイトをはじめ、インターンに特化した情報サイトもあります。無料で会員登録できるものが多いので、まずは登録して自分が希望するコンサル業界の企業情報が豊富かどうかを見極めるのも良いでしょう。
キャリアアドバイザー
情報サイトはコンサルに限らず、他の業界の企業のインターン情報も知ることができるので、他業界にも興味がある学生は効率良く情報収集できますよ。
③就職エージェントに相談する
就職エージェントに相談することで、自分だけでは得られないインターン情報を知ることもできます。
コンサル業界に強い就職エージェントもあります。エージェントは数多くの人の就職をサポートしてきた経験があるので、自分がどのコンサル会社に向いているか、自己PRと企業のマッチ度などを客観的にアドバイスしてくれます。
就職エージェントでは、インターンに限らず就職活動全般についても相談に乗ってもらえるため上手く活用して就活を進めましょう。
キャリアアドバイザー
無料で利用できる就職エージェントも多いので、気になるところがあったら一度相談してみると良いですよ。
④大学のキャリアセンターに行く
大学の就職課やキャリアセンターなどでもインターンの情報を集めることができます。
大学によっては、過去に学生が参加したインターン先をまとめていたり、実際にコンサル企業に就職した学生の人数がわかったりします。また、キャリアセンターの職員が書類作成や面接など、インターンの選考対策の相談に応じてくれるところもあります。
キャリアアドバイザー
大学のキャリアセンターでは、同じ大学の学生が進む企業の傾向などがわかるので、自分のキャリアを描く参考になりますよ。
⑤SNSで検索する
SNSを活用するのもインターンの情報を収集する手段の一つです。
実際にコンサルのインターンに参加した学生が取り組んだ内容や感想を発信していることもあり、選考を受けるかどうか決めるうえでの参考になります。また、選考対策についてまとめている人もいるため、過去の情報をたどれば面接で聞かれた内容なども探すことができます。効率良く活用しましょう。
キャリアアドバイザー
SNSは情報の正確性という面では判断が難しいものも含まれます。公式サイトも確認しながら、正しい情報を集めることを心掛けましょう。
⑥先輩にOB・OG訪問を依頼する
コンサル業界で働いている先輩にOB・OG訪問を依頼すると、インターンの情報をはじめ、実際に働いている生の声を聞くことができます。
大学のゼミやサークルのつてで、依頼できそうな先輩を探すのが一つの手です。また、大学によっては学生がOB・OG訪問をスムーズにできるように、キャリアセンターで卒業生の就職先を含んだ名簿を閲覧できるところもあります。
キャリアアドバイザー
他大学であっても友達の先輩など、つながりがあればOB・OG訪問を受けてくれることもあります。人脈はできるだけ活用しましょう。
本選考につなげるためのコンサルのインターン期間中の過ごし方
就活生
コンサルのインターンは選考の要素もあるのですか?
キャリアアドバイザー
採用直結型ではなくても、企業側は学生の様子や素質はしっかり見ていますよ。
就活生
緊張してうまくインターンに臨めるか心配です。
キャリアアドバイザー
必要以上に選考を意識することはありません。インターンでコンサルの仕事を知ることやスキルを身に付けることが大切です。
コンサル会社のなかにはインターンが採用に直結するところもありますが、それ以外のところでも本選考につなげるためにインターン期間中の過ごし方が大切になります。企業に好印象を残せるように、意識すると良い2つの方法について解説していきます。
インターンを内定につなげるコツについては、こちらの記事も参考にしてください。
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フィードバックを素直に受け入れ改善に活かす
インターンでは、業務終了後に受け入れ先の企業の担当社員が学生に対してフィードバックをおこなうことがあります。良かった点や改善点を面談やメールなどでアドバイスしてくれるので、素直に受け入れて今後に活かしましょう。
たとえば、「グループディスカッションで発言数は少なかったけれども、的を射ていたからもっと積極性があった方が良い」「プレゼンテーションの資料が細かすぎたので、もっとシンプルでわかりやすい方が良い」など、具体的な改善点を教えてくれます。
学生の将来性を考え、期待も込めてフィードバックしてくれるので真摯に受け止めることが大切です。
キャリアアドバイザー
フィードバックでは他人から自分がどう見えるかなど、一人では気づきにくい部分を知ることができるので貴重な機会です。
フィードバックをメールでもらった場合はお礼の連絡をしましょう。インターンのお礼メールの作成方法は以下の記事で解説しています。
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業務以外にも多くコミュニケーションを取る
インターンでは業務以外でも社員と多くコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。
休憩時間や昼食の時間を一緒に過ごすこともあります。コンサルの仕事についての疑問を聞いたり、仕事とプライベートの両立など、差し支えのない範囲で質問することは大切です。
会話をした学生の方が印象に残ります。インターンを担当してくれた社員が本選考の面接官と務めることや、入社後に一緒に働くこともあるかもしれません。どこで縁があるかわからないので、インターンのときから良好な関係を築けると良いでしょう。
キャリアアドバイザー
短期のインターンでも質問があれば積極的に社員に話しかけて大丈夫です。貴重な時間を最大限活用するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
インターンから本採用につなげたいと考える学生にとって、積極的にアピールすることは大切です。しかし、社員との距離感を適切に保つことも注意するポイントになります。
たとえば、業務中に質問を重ねすぎて相手の負担になるのは避けるべきでしょう。また、すでに説明会やホームページ上で案内があるような内容や、プライベートにふみ込んだ内容は聞きすぎないなど、質問する際は自分なりの意図や考えを持ったうえで、具体的かつ簡潔に伝えることが重要です。
また、業務外の飲み会や交流イベントへの参加も、無理に参加する必要はありません。参加する場合も、社会人としての節度を守って砕けすぎないことが大切です。
インターンは、仕事への適応力だけでなく、職場での協調性や人柄を見てもらう貴重な機会です。適切な距離感を保ちながら、志望の意欲と誠実さを伝えましょう。
コンサルのインターンに受かるには準備が最重要! 徹底的に対策して選考に備えよう
コンサルのインターンは優秀な学生が応募することが多く、難易度が高いため事前の対策が非常に重要です。適性検査対策など、時間が必要なものもあるので早めに準備しましょう。
コンサルと一言でいっても領域が広く、企業によって扱うプロジェクトが異なります。業界研究や企業研究をしっかりして、自分に合う場所を見つけてくださいね。
コンサルのインターンを受けたいと思うのですが、倍率も高いと聞くし、どうやって対策したら良いかわかりません……。