シンクタンクに就職する方法とは| 業務内容や選考対策を徹底解説

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目次

  1. 人気の「シンクタンク」とは?
  2. シンクタンクは「政府系」と「民間系」に分けられる
  3. シンクタンクとコンサルティングの違いを解説!
  4. シンクタンクで働く3つの魅力
  5. ①業務の難易度が高いため「常に成長できる環境」にある
  6. ②規模の大きな仕事ができる
  7. ③専門性が高いため転職に有利
  8. シンクタンクの3つの主な業務内容とは?
  9. 母体企業でおこなう経済動向などの「リサーチ」
  10. 官公庁が政策決定のためにおこなう「調査・分析・提言」
  11. 民間企業向けの「経営コンサルティング」
  12. 必ず押さえておきたい! シンクタンクの大手企業を紹介
  13. 【政府】経済社会総合研究所
  14. 【政府】財務総合政策研究所
  15. 【政府】 文部科学省 科学技術・学術政策研究所
  16. 【政府】日本銀行金融研究所
  17. 【民間】野村総合研究所
  18. 【民間】三菱総合研究所
  19. 【民間】みずほリサーチ&テクノロジーズ
  20. 【民間】NTTデータ経営研究所
  21. シンクタンクに向いている人の5つの特徴
  22. ①知的好奇心・向上心がある
  23. ②課題解決能力がある
  24. ③コミュニケーション能力がある
  25. ④プレゼンテーション能力がある
  26. ⑤専門知識を身に着けている
  27. なぜシンクタンクは高難易度なのか? 選考の特徴を解説
  28. 採用人数が少ない
  29. 志望者に大学院卒の学生が多い
  30. ESの文字量が多い
  31. 論文試験がある
  32. シンクタンクの志望動機・自己PRのクオリティをあげるコツを紹介!
  33. 志望動機で記載すべきポイント
  34. 自己PRでおすすめのアピールポイント
  35. シンクタンクへの就職を目指そう

人気の「シンクタンク」とは?

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から

「シンクタンクとは具体的にどのような仕事なのでしょうか」
「シンクタンクへの就職は難易度が高いって本当ですか?」

といった質問を受けることがあります。

シンクタンクについて、聞きなれない人もいるかも知れません。しかし、シンクタンクは専門性が高く、実は志望者の多い人気の職種の一つといわれています。そのため、シンクタンクへの就職難易度は高く、就職を目指す学生は徹底した準備がもとめられます。

この記事では、人気のシンクタンク職の概要はもちろん、高難易度といわれる理由や選考内容まで詳しく解説します。興味のある学生はぜひ参考にしてみてください。

シンクタンクは「政府系」と「民間系」に分けられる

シンクタンクの種類

まずはシンクタンクとはどのような職業なのか理解しましょう。

シンクタンクの定義
  • 政治、経済、科学技術などの幅広い分野にわたる課題や事象を対象とし、専門知識を用いて調査、研究、発表、提言をおこなう研究機関。

定義にもあるように、シンクタンクはさまざまな分野の専門家を集めた研究機関や組織を指します。具体的な業務としては、専門知識をもとに社会政策・政治戦略・経営戦略・経済・文化など依頼された特定のテーマに沿って、調査・研究・分析をおこない、結果を提言することを主な業務としています。

また、シンクタンクは大きく2種類に分類され、主に「政府系」と「民間系」の2つに分けられ、業務内容や依頼者も異なります

政府系シンクタンクとは
  • 省庁や日銀などの政府系組織傘下の機関。政府に関する研究・提言をおこなう非営利組織。

政府系シンクタンクが提言した内容は直接社会開発や政策決定に反映されることもあるため、政府系シンクタンクは立法・行政そのものに影響をあたえる仕事といえるでしょう。具体的な業務としては、「国民経済計算の作成」「景気統計の調査・研究および提言」「日本の社会課題に関する研究」などがあげられます。

民間系シンクタンクとは
  • 民間企業から派生した機関。外部の民間企業や官公庁を顧客として、調査・分析などを軸に、コンサルティングビジネスをおこなう営利企業。

民間系シンクタンクの大きな特徴は営利組織であることです。民間企業や政府系組織からの依頼・資金提供を受けて業務をおこないます。具体的には「企業が提供するサービス(または商品)に対する、消費者の評価などの調査・分析」「経営課題や社内課題に対するコンサルティング業務」「システムの研究・開発・運用」などがあげられます。

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キャリアアドバイザー

シンクタンクはさまざまな専門家が集まる組織です。

そのため、あつかう業務の種類も多種多様であるという点も、象徴的な特徴の一つといえるでしょう。

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シンクタンクとコンサルティングの違いを解説!

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シンクタンクとコンサルティング(コンサル)の違いはなんですか?

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シンクタンクの業務内容を確認すると、一般的なコンサルの業務と似ている点もありますよね。

シンクタンクへの理解を深めるためにも、コンサルとどのような点が違うのかを確認しましょう。

シンクタンクとコンサルが異なる点について、大きく分けて次の3点があげられるでしょう。

シンクタンクとコンサルの違い

シンクタンクとコンサルは提供するサービスや目的も大きく異なります。専門性を活かして特定の事象の調査・研究などをおこなうのがシンクタンク、顧客とともに課題に対して戦略を考え実行までおこなうのがコンサルです。それぞれの違いはぜひ覚えておきましょう。

吉川 智也

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シンクタンクは学術的な専門性を重視している

シンクタンクとコンサルティングの違いが説明されていますが、わかったようなわからないような感覚になっている学生もいるのではないでしょうか。あらためて説明すると、シンクタンクは専門性を重視しています。調査や研究をおこなうときには、政治や経済などに関する各分野の専門家のチームで取り組みます。そのため、学術的な専門性が高く、国や地方自治体の政策に対する提言もおこなっていますよ。

コンサルティングは企業現場の課題解決を重視している

一方でコンサルティングは学術的な研究や調査をおこなうことが目的ではなく、企業課題を解決することが目的です。そのため、コンサルタントは現場社員へのヒアリングや観察をして、戦略策定や課題解決のサポートをおこないます。

一見すると同じように感じますが、目的やプロセスに着目すると異なりますよね。自分はどちらに興味があるのかあらためて確認してみましょう。

コンサルにも興味のある学生はこちらの記事も確認すると良いでしょう。コンサル業界の選考対策について、解説しています。

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シンクタンクで働く3つの魅力

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なぜシンクタンクは人気なのですか?

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シンクタンクは専門性が高く、働くうえでやりがいがあることなどが人気の理由となります。

シンクタンクをより深く理解するためにも、人気の理由を押さえておきましょう。

シンクタンクで働く魅力は大きく分けて3つ考えられます。

  1. 業務の難易度が高いため「常に成長できる環境」にある
  2. 規模の大きな仕事ができる
  3. 専門性が高いため転職に有利

シンクタンクに興味のある学生、または目指している学生は、シンクタンクの3つの魅力を理解し、ぜひ企業研究や志望動機の作成などに活かしてみましょう。

①業務の難易度が高いため「常に成長できる環境」にある

シンクタンクでは、一般的にはなかなかかかわることができない政府系組織などと仕事をおこなったり、社会課題に対する調査・研究などに携わることができるため、業務の難易度は高く「常に成長できる環境である」といえるでしょう

シンクタンクは特定の事象に対して、調査・分析・研究・提言をおこなう研究機関です。さまざまな分野に対して知識のある専門家が集まっているため、顧客もシンクタンクでしか依頼できない専門知識を用いた調査・研究をもとめています。

そのようなニーズに応えるために、日々専門家集団の中で仕事をおこなえることは、自身のスキルアップにも直結するといえるでしょう。

②規模の大きな仕事ができる

シンクタンクへ仕事の依頼を依頼する顧客は民間企業だけでなく、官公庁や政府系機関なども含まれます。そのため、仕事内容も日本の社会を支えるような「社会課題に関する調査・研究」や「大手企業の消費者ニーズに関する調査・研究」などをおこなうことができます

さらに、シンクタンクの調査・研究内容は、政府が運営するホームページ(HP)に記載されるなどさまざまな場面で使用されています。シンクタンクは幅広いユーザーに対して価値のある、大手企業または国単位の仕事ができるといえるでしょう。

③専門性が高いため転職に有利

転職の際には「前職でどのような経験をしたか」「専門性を有しており、企業に貢献することができるか」といった点が重要となります。シンクタンクは高い専門性がもとめられる業務であることに加え、政府系組織や大手企業との業務経験を積むことができるため、転職の際は比較的有利になると考えられます

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キャリアアドバイザー

若いうちから専門性の高く、調査・研究・分析のプロとして仕事に携わることができるため、転職の際はコンサルティング企業、関連事業会社の経営幹部、コメンテーター、アナリストなど幅広い選択肢が候補として考えられるともいえますね。

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シンクタンクの3つの主な業務内容とは?

シンクタンクの3つの主な業務内容

シンクタンクの業務は多岐にわたりますが、ここでは大きく分けて、3つの種類を紹介します。シンクタンクへの理解を深めるためにも必ず確認しましょう。

母体企業でおこなう経済動向などの「リサーチ」

シンクタンクの業務内容の一つとして「リサーチ」があげられます。依頼された特定の事象に関するデータを集めることも、シンクタンクの業務内容となります

具体的な業務例
  • 特定の事象に関する調査計画の策定
  • 国民や消費者に対する意向・動向調査

リサーチという点に関しては、リサーチ業務に関してはリサーチ会社と酷似している点はありますが、シンクタンクの目的はリサーチで得たデータをもとに、専門知識をもちいて分析・提言をおこなうことになります。そのため、リサーチ規模によっては、シンクタンクがリサーチ企業に外部委託をすることもあります。

リサーチを主な業務の1つにしている職業にデータサイエンティストがあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、興味がある学生はぜひ参考にしてみてくださいね。

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官公庁が政策決定のためにおこなう「調査・分析・提言」

シンクタンクの業務における大きな特徴として、国単位の仕事をおこなえるということでしょう。

具体的な業務例
  • 経済・社会政策に関する研究および提言
  • 調査データ・研究結果の発表および作成

シンクタンクの提言は政策決定や企業の経営施策などに用いられます。とくに政府系シンクタンクでは、原発廃炉プロジェクトに関する提言、二国間に渡るプロジェクトの提言などもおこなっており、シンクタンクがおこなう業務の影響力は大きいといえるでしょう。

民間企業向けの「経営コンサルティング」

民間系シンクタンクでは企業からの依頼を受け、経営施策を決めるための調査・分析などもおこないます。商品やサービスなどについて、消費者・ユーザーからのリサーチしたデータをもとに、企業の経営戦略に対しアドバイスをすることも、シンクタンクの業務のひとつといえるでしょう

具体的な業務例
  • 社会情勢に基づいた経営戦略へのアドバイス
  • システム開発事業のサポート

シンクタンクの経営コンサルティングには、企業のシステム開発などITサービス事業も含まれることがあります。シンクタンクならではの戦略を活かし、提言で留まるのではなく、実際に調査・研究結果をもとに、コンサルティング企業のように実行まで移す、シンクタンクも増えてきています。

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シンクタンクでは経営コンサルティングだけでなく、ITや医療、財務などの専門知識を用いた「専門系コンサルティング」もおこなう企業もあります。

専門性を活かした調査・分析はさまざまな分野で活かされているといえるでしょう。

必ず押さえておきたい! シンクタンクの大手企業を紹介

シンクタンクの特徴をより深く理解するためにも、どのようなシンクタンクが存在しているのかを確認しましょう。

シンクタンクには、政府系と民間系があります。それぞれの系統にどのような機関が存在するのか、シンクタンクごとの特徴を押さえると良いでしょう。

【政府】経済社会総合研究所

経済社会総合研究所は、内閣府に属するシンクタンクです。政策や経済活動、社会活動に関する研究をおこなっています。

経済社会総合研究所の活動例
  • GDP(国内総生産)の統計・発表
  • 景気統計の作成・発表
  • 経済社会活動にかかわる実証的な研究
  • 政策分析の手法などの研修および人材育成
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内閣府の重要課題に対して、政策を左右する「知恵」「理論」を提供する、いわば内閣府の「知恵の場」ともいえる機関といえるでしょう。

【政府】財務総合政策研究所

財務総合政策研究所は、財務省に属するシンクタンクです。主に、財務省に関する調査・研究をおこなっています。

財務総合政策研究所の活動例
  • 財務経済に関する調査・研究
  • 財務省の業務統計の収集・整理
  • 図書館の運営
  • 景気予測調査などの統計調査
  • 職員の研修
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グローバルな情勢を踏まえた政策課題に対する政策を企画・立案するために、海外のシンクタンクとの交流などもおこなうのも特徴の一つといえるでしょう。

【政府】 文部科学省 科学技術・学術政策研究所

文部科学省 科学技術・学術政策研究所は文部科学省直轄のシンクタンクです。科学的な側面から、国の経済や社会、公共の持続的な発展に役立つ、調査および研究をおこなっています。

文部科学省 科学技術・学術政策研究所の活動例
  • 科学技術イノベーション施策に役立つ調査・研究および情報基盤整備
  • イノベーション・システムの状況および動向の調査
  • 「STI Horizon(エスティーアイ ホライズン)」の発行
  • 科学技術イノベーション人材の育成
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科学技術イノベーション政策では、科学技術を用いた「国の将来の在り方」を考えます。

つまり、科学技術を国の重要施策とどのように連携することができるのかを考えるための重要な役割といえるでしょう。

【政府】日本銀行金融研究所

日本銀行金融研究所は日本銀行の内部組織となるシンクタンクです。金融経済に関する基礎的研究をおこなっています。

日本銀行金融研究所の活動例
  • 金融経済の基本的問題に関する研究
  • 金融関連の制度基盤や情報技術に関する研究
  • 金融経済に関する歴史的資料の収集・保存・公開
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日本銀行は日本の「物価の安定」と「金融システムの安定」を目的とする、中央銀行です。

日本銀行金融研究所はその日本銀行の政策の運営を支える機関であるため、日本経済そのものを支えるための一翼であるともいえるでしょう。

【民間】野村総合研究所

野村総合研究所は、野村ホールディングスの関連会社である証券系民間シンクタンクです。「未来創発」をビジョンに掲げており、金融ITソリューションや産業ITソリューション、民間企業などのコンサルティングをおこなっています。

野村総合研究所の活動例
  • 専門知識を用いたコンサルティング
  • 顧客に対するビジネスITの企画・構想・実施
  • 日本・世界の社会課題や経済課題に対する研究・提言
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野村総合研究所は日本初の民間総合シンクタンク「旧野村総合研究所」と「野村コンピューターシステム」が1988年に合併して誕生した企業です。

コンサルティング事業に強く、実行支援までおこなう点が特徴といえるでしょう。

【民間】三菱総合研究所

三菱総合研究所は、三菱グループの各社の出資により設立した民間系シンクタンク・コンサルティング企業です。企業経営や社会インフラの整備、教育、DX、ITなどさまざまな領域の研究・提言などをおこなっています。

三菱総合研究所の活動例
  • 専門知識を用いたコンサルティング
  • DXサービスの推進
  • 海洋プラスチックゴミの削減などの社会課題への研究・分析・提言
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民間系シンクタンクは産官学の間に立って、さまざまな課題解決をおこなっている企業もあります。

三菱総合研究所も地域社会への提言など、社会課題や価値創造をおこなう企業といえますね。

【民間】みずほリサーチ&テクノロジーズ

みずほリサーチ&テクノロジーズは、みずほ情報総研とみずほ総合研究所が統合して誕生した、みずほフィナンシャルグループの総合情報企業として活動する民間系シンクタンクです。経済・金融、環境・エネルギー、健康・医療、コンサルティングなど、幅広い専門性を用いて、研究・分析・提言をおこないます。

みずほリサーチ&テクノロジーズの活動例
  • 幅広い専門性を活かしたリサーチ・コンサルティングサービス
  • デジタルを軸としたシステム開発や社会課題への提言
  • マクロ経済や金融・資本市場の分析・予測
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金融系グループ企業らしい、経済や金融に対する調査・分析だけでなく、提言力・コンサルティング力・技術的な知見を活かして顧客の課題解決に取り組んでいます。

みずほリサーチ&テクノロジーズはシンクタンクとしての専門性を活かし、みずほの非金融ビジネスをけん引する中核企業といえるでしょう。

【民間】NTTデータ経営研究所

NTTデータ経営研究所は、NTTデータの子会社として活動をおこなう民間系シンクタンクです。民間企業への戦略立案などのコンサルティングはもちろん、中央省庁や地方自治体への政策提案もおこなっています。

NTTデータ経営研究所の活動例
  • 行政への調査・研究およびコンサルティング
  • 情報および通信システムの企画・開発に関する調査・研究
  • ITなど専門知識を活用した民間企業へのコンサルティング
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NTTデータ経営研究所は、「情報未来」を築く、というミッションを掲げています。

ITなどの先端技術などのさまざまな知見をもちいたコンサルティングをおこなっており、マネジメントコンサルに特化した企業といえるでしょう。

根岸 佑莉子

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シンクタンクでは企業から請け負っていない「自主研究」にも力を入れている

シンクタンクについて深く調べると「受託研究」と「自主研究」があることがわかります。主な業務内容でここまで解説されているのは受託研究です。受託研究では国や地方自治体、企業から調査・研究の依頼があり、その依頼に基づいておこなっています。一方、自主研究は社外からの依頼ではなく、自社の中でおこなっている研究・調査のことです。

ここまで読むと、「国や企業から報酬が発生しない自主研究はなぜおこなっているのか」が気になった学生もいるのではないでしょうか。自主研究をおこなう目的は、実績や業界での権威性のアピールです。

たとえば、まったく実績がないシンクタンクに対して研究や調査の依頼をしたいと思いますか。おそらく学生のみなさんでも思わないと思います。そのため、国や企業からの報酬が発生していなくても自主研究の研究成果プレスリリースを出すことで、実績をアピールすることができるのです。そうすると、研究内容をみて国や企業は依頼をしたくなりますよね。

このように必ずしも直接的に国や企業へ貢献するだけでなく、依頼をもらうために自社内で研究をおこなっていることも理解しておくと業界研究が進みます。

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シンクタンクに向いている人の5つの特徴

シンクタンクに向いている人の5つの特徴

シンクタンクは常に特定の専門知識がもとめられる業務が多いため、そのような環境で働き続け、成果をあげることができる人材がシンクタンクに向いているといえるでしょう。この記事では、シンクタンクに向いている人の特徴を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

①知的好奇心・向上心がある

シンクタンクは調査・分析などをおこなうため、リサーチ力が必要不可欠です。情報を精査する際には、案件ごとにもとめられる専門知識の習得はもちろん、地道な情報の精査なども含まれます。そのため、常に専門知識をもとめる知的好奇心や地道な作業も積極的に取り組み、スキルアップを図り続ける向上心が必要となります

専門的な知識は常に新しい情報へアップデートする必要があるため、業務をおこないつつ日々学ぶことを辞めない人、学ぶことが好きな人が向いている職種といえるでしょう。

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②課題解決能力がある

シンクタンクへの依頼は、特定の事象に対する課題を解決するための調査・研究および提言がもとめられます。そのため、調査結果を踏まえて課題を解決することができる課題解決能力がもとめられるでしょう

また、調査をおこなう中で扱う情報は膨大です。それらの情報の中から、必要な情報のみ抽出し、分析することができる力も必要となります。業務を円滑におこなうためにも、必要な人材としては、具体的に仕事で活かせる能力がもとめられるといえますね。

③コミュニケーション能力がある

シンクタンクは依頼者があっての仕事です。つまり、依頼企業や組織との円滑にやり取りができるコミュニケーション能力も、シンクタンクで働くためには必要となります

また、顧客だけでなく、専門家たちが集まりチーム単位で業務をおこなうため、グループ内で効率よく作業をおこなうという点においても、他社と円滑にコミュニケーションが取れるスキルはもとめられるでしょう。

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④プレゼンテーション能力がある

シンクタンクは調査・分析・研究だけでなく、最終的にもとめられたデータや研究結果を提言することも業務に含まれます。そのため、依頼を受けた企業や組織に対し発表をおこなうため、プレゼンテーション能力が必要となります

とくにコンサルティング事業もおこなっているシンクタンクでは、提言だけでなく具体的なITサービスや経営戦略に関するサポートもおこなうため、よりプレゼンテーション能力はもとめられるといえるでしょう。

⑤専門知識を身に着けている

シンクタンクの強みは専門知識を有している人材が多く在籍し、さまざまな事象に対して調査・分析・研究・提言をおこなえる点にあります。そのため、必然的にもとめられる人材としても何かしらの専門知識を有している人材がもとめられます

入社後に追加の専門知識を付けることも重要ですが、入社前に「どのような領域に精通しているのか」「何を学び、どのように活かすことができるのか」が明らかになっている、即戦力となる人材がもとめられる傾向にあるといえるでしょう。

一般的にシンクタンクへの就職は文系・理系の縛りはありませんが、専門性を身に着けているという点では、理系の学生はアピールできる要素があるといえるでしょう。理系の学生で就職先選びに悩んでいる学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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なぜシンクタンクは高難易度なのか? 選考の特徴を解説

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どうしてシンクタンクへの就職は、高難易度といわれているのですか?

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就職難易度が高い理由は、単にシンクタンクが人気というだけでなく、シンクタンクの特性上、もとめられる人材が限られていることも理由としてあげられます。

シンクタンクへの就職が難しいとされる理由は、主に4つ考えられます。シンクタンクの就職が高難易度といわれる要因を理解し、適切な準備をおこなうことを心掛けましょう。

採用人数が少ない

シンクタンクの採用人数は企業や年度によって異なりますが、基本的には採用人数が少ない傾向にあります。

大手の民間系シンクタンクでも採用人数は30名以下の企業もあり、就職倍率は100倍以上の場合もあるといわれています。

シンクタンクは特徴的な仕事であるために人気が高く志望者も多いですが、採用人数が限られていることから、就職難易度は高いといえるでしょう

志望者に大学院卒の学生が多い

シンクタンクでは専門的な知識を活かすことができるため、学生時代により専門的な内容について学んだ大学院生からの人気も高いです。採用側のシンクタンクとしても、即戦力となる専門知識を有している学生を採用したいと考えているため、専門的な知識を身に着けていない学生にとっては、難易度が高いといえるでしょう

とはいえ、学生時代に学んだことがシンクタンクで働く際に活かされなければ採用されない、というわけではありません。あくまで、学生時代にどれくらいの興味関心をもって、特定の分野の研究をおこなってきたのかという過程が評価されると考えても良いでしょう。

大学院生の就職スケジュールはこちらの記事で紹介しています。

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ESの文字量が多い

シンクタンクの選考の特徴として、エントリーシート(ES)でもとめられる文字数が多いという点があげられます。企業によって異なりますが、一般的にはESでもとめられる文字数は100字〜300字程度とされていますが、シンクタンクの選考では1000字〜3000字が文字量といわれています

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企業によっては、シンクタンクのESでは志望動機やガクチカだけでなく、学生時代に学んだ研究内容の説明などの記述欄もあるため、文字数が多くなるケースもあります。

こちらの記事ではESにおける研究内容の書き方について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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論文試験がある

シンクタンクの選考では論文試験がおこなわれることがあります。シンクタンクでは事象の背景を想定し、論理的思考をもとに調査・分析することがもとめられます。そのため、選考では学生の作文能力だけでなく、考え方や人柄を確認するために、論文試験を取り入れていると考えられます

論文試験の難易度やテーマは、それぞれのシンクタンクによって異なります。シンクタンクを志望する学生は論文試験の対策もおこなっておくと良いでしょう。

鴨川 未奈

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論文試験は添削をしてもらいながら進めよう

就職活動で論文を書くとなると、嫌悪感を示す学生も多いのではないでしょうか。まずはその感覚を払拭するためにも、論文を書く練習をして、添削してもらい正しい書き方や論理展開を学ぶことが重要になります。

論文の添削は大学教員や就活エージェントに依頼することがおすすめです。やはり多くの人が論文を書いた経験がないため、専門家に依頼をして正しい知識を身につけましょう。

日々の情報取集も重要になる

また、論文を書くときに意識すべきことは、書き方や論理展開だけではありません。論文で書く内容についても日々情報収集する必要があります。新聞やニュースなどから政治経済の情報をインプットする必要もありますし、一般教養としての社会人知識を身につける必要もあります。

そのため、就活直前になって準備をするのではなく、毎日少しでも情報のインプットをするようにしましょう。

小論文の書き方のコツについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

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小論文は一定のルールに則す必要があるので、例文も参考にしながら対策を念入りにおこないましょう。 この記事では、小論文の文章構成法から注意点、出題されやすいテーマと例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に高評価を獲得しましょう!

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シンクタンクの志望動機・自己PRのクオリティをあげるコツを紹介!

シンクタンクのESで志望動機・自己PRを書く際は、シンクタンクの業務内容ともとめられる人材の特徴を理解したうえで、適切な内容を書く必要があります。志望動機では盛り込むべき内容、自己PRではおすすめのアピールポイントを紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

志望動機で記載すべきポイント

志望動機を書く際に必ず記載すべき内容として次の4つの項目があげられます。

  • なぜシンクタンクを志望するのか
  • 志望動機の根拠となるエピソード
  • 入社後にどのように活躍することができるのか
  • 入社後に取り組みたい業務

とくにシンクタンクの志望動機を書く際は「コンサルとの違いを明確にすること」が重要となります。シンクタンクとコンサルは業務として似ている箇所があるため、志望動機として「シンクタンクではならない理由」が明確でない場合、コンサルとの差別化が難しくなってしまうため注意が必要です。

志望動機の作製方法はこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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自己PRでおすすめのアピールポイント

自己PRではシンクタンクがもとめる人材像を踏まえたうえで、適切な自身の経歴やスキルを提示する必要があります。自己PRでおすすめのアピールポイントは5つあります。

  • 専門性
  • 知的好奇心
  • 向上心
  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力

とくに大学院卒の学生の場合は、自身の専門性をアピールしつつ、研究をおこなうなかでチームと協力した経験などの過程や自分ならではの考えなどの視点を含めることをおすすめします

自己PRの書き方や例文についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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シンクタンクへの就職を目指そう

シンクタンクへの就職を目指す学生は、まずはシンクタンクという職種への理解を深めることから始めましょう。そのうえで、シンクタンクでもとめられる人材像を確認し、適切な準備をおこなうと良いでしょう。

シンクタンクは就職難易度の高い企業や組織が多いですが、徹底的に準備をおこない、京見のある学生はぜひ挑戦してみてください。

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