目次
- ブラック企業の19の特徴を一挙解説! 当てはまるか確認しよう
- ①長時間労働が当たり前になっている
- ②仕事に見合わない低賃金である
- ③有給休暇が取得できない・しづらい
- ④残業代が支払われない
- ⑤業務内容に対して十分な研修がないまま仕事を任される
- ⑥労働組合がない
- ⑦過度なノルマが設定されている
- ⑧就業規則がない・見ることができない
- ⑨違法行為がおこなわれている
- ⑩上司・上層部のコンプライアンス意識が低い
- ⑪残業代の不払いを目的とした管理監督者の制度がある
- ⑫パワハラ等のハラスメントが横行している
- ⑬休憩時間が取れない
- ⑭採用時の説明と実際の待遇や条件が異なる
- ⑮うつ病・ノイローゼになった人がいる
- ⑯言葉の暴力がおこなわれている
- ⑰出社時間前に働いたぶんの給料が支払われない
- ⑱経費を自腹で支払っている
- ⑲自主退職への追い込み・強要がおこなわれている
- ブラック企業の特徴についてよくある質問にアドバイザーが回答!
- ブラック企業の特徴はなんですか?
- ブラック企業かを調べる方法はありますか?
- ブラック企業の特徴と見分け方を学んで後悔しないキャリア選択をしよう
ブラック企業の19の特徴を一挙解説! 当てはまるか確認しよう
社員を劣悪な労働環境で酷使し、心身に癒えない傷を刻み付けるブラック企業。
そのような企業に入ることは絶対に避けたいですが、なかなか事前に見極めるのは難しいもの。だからこそ「志望先がブラックだったらどうしよう」と多くの人が悩んでいます。
そこで、一般的に多くの人が「ブラックだ」と感じやすい代表的な特徴を、キャリアアドバイザーのアドバイスを参考に一覧表にまとめました。
まずはざっと上からチェックしたうえで、気になるものは詳細解説に飛べる青字をクリックして詳しく確認していきましょう。
| 特徴 | 具体的な状況(例) |
|---|---|
| ①長時間労働が当たり前になっている | ・残業が月45時間以上を恒常的に超えている ・終業時間から次の始業時間までの間隔が11時間未満の日が頻繁にある ・休日出勤が月2回以上ある状況が常態化している |
| ②仕事に見合わない低賃金である | ・初任給が、同業他社の平均より1割以上低い ・固定残業代を含んだ月給から逆算すると、最低賃金レベルに近くなる ・ 昇給率が毎年1%未満、または昇給の具体的な基準が一切説明されない |
| ③有給休暇が取得できない | ・有給を取得させてもらえない ・平均有給取得日数が11日を大幅に下回っている ・平均有給取得日数が公表されていない |
| ④残業代が支払われない | ・「みなし残業」を超過した分の残業代が支払われない ・定時で退勤の打刻させた後に業務の継続を指示される ・残業時間の管理がずさんで正確でない |
| ⑤業務内容に対して十分な研修がないまま仕事を任される | ・業務が難しいにもかかわらず、研修期間が1週間未満、あるいはまったくない ・研修期間終了後、すぐに成果責任を伴う仕事に就かされる ・業務のマニュアルや教育担当の社員が存在しない |
| ⑥労働組合がない | ・労働組合が存在しない ・労働組合は存在しているものの形骸化している |
| ⑦過度なノルマが設定されている | ・前月比150%など達成が困難なノルマが設定されている ・ノルマ未達者に対してなんらかのペナルティが存在する ・ノルマ達成のため自社製品を自腹で買っている社員がいる |
| ⑧就業規則がない・見ることができない | ・内定時に労働条件通知書しか渡されず、就業規則の存在自体を知らされない ・内定後に就業規則の開示を求めても拒否される |
| ⑨違法行為がおこなわれている | ・顧客への虚偽の説明や詐欺的な営業が行われている ・労働災害が労働基準監督署に報告されていない ・正当な理由がなく社員が解雇されている |
| ⑩上司・上層部のコンプライアンス意識が低い | ・法に触れるような業務の方法を上司が推奨している ・顧客の個人情報などの管理がずさんである |
| ⑪残業代の不払いを目的とした管理監督者の制度がある | ・業務内容は一般社員と変わらないにもかかわらず「部長」といった肩書を与えられている ・肩書は「管理監督者」にもかかわらず、出退勤の自由や人事権限などがない |
| ⑫パワハラ等のハラスメントが横行している | ・業務上の失敗に対し、大声での罵倒や人格否定が行われる ・無視や仲間はずれといった陰湿ないじめが存在する ・交際関係のような業務に関係のないプライベートについて詳細に尋ねられる |
| ⑬休憩時間が取れない | ・休憩時間中も電話対応や来客対応を強いられる ・形だけの休憩時間はあるものの、実態は業務をおこなっている |
| ⑭採用時の説明と実際の待遇や条件が異なる | ・内定後に、勤務地が当初の説明と異なる場所へ一方的に変更される ・求人票に記載された給与が、入社後に手当の名目で減額されている ・入社後に職種が説明を受けていたものからまったく違うものへ強制的に変更される |
| ⑮うつ病・ノイローゼになった人がいる | ・職場環境が原因で精神疾患を患い休職している人がいる ・毎年必ず精神疾患を患う社員が現れている |
| ⑯言葉の暴力がおこなわれている | ・「お前は社会人失格だ」といった人格を否定する言葉が飛び交う ・社員の失敗を嘲笑したり、見せしめにしたりする ・指導ではなく、感情的な怒鳴り声が社内に響き渡る |
| ⑰出社時間前に働いたぶんの給料が支払われない | ・始業時間より前に掃除や朝礼が強制されているが、この時間分の給料が支払われない ・定時前の無給業務が常態化している。 |
| ⑱経費を自腹で支払っている | ・営業時の電車賃やガソリン代の精算ルールが厳しく、自腹で負担せざるを得ない ・会社で使う備品を社員に購入させている |
| ⑲自主退職への追い込み・強要がおこなわれている | ・退職させるために、達成不可能なノルマや能力に見合わない業務を意図的に与える ・ 一日中何も仕事を与えず、自ら辞めるように仕向ける |
①長時間労働が当たり前になっている
長時間労働が常態化している企業では、プライベートや休息の時間が取りにくくなり、精神面に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
厚生労働省の定める36協定では、特別な事情がない限りは月の残業時間は45時間までと定めています。そのため月の残業時間が何カ月間も45時間を超えている、そんな状況が続いている場合はブラックの可能性が高いです。
- 残業が月45時間以上を恒常的に超えている
- 終業時間から次の始業時間までの間隔が11時間未満の日が頻繁にある
- 休日出勤が月2回以上ある状況が常態化している
- 求人票や口コミサイトで残業時間のデータを確認する
- みなし残業時間がどれくらい含まれているか確認する
- 面接で残業時間や平均退社時間を聞く
ただ業務の性質によってはどうしても繁忙期は残業時間が増えてしまうケースもあります。そのため、長時間労働=ブラックではなく、その環境が「常態化しているかどうか」と、「改善しようとする動きがあるか」がカギになります。
②仕事に見合わない低賃金である
業務量や責任の重さに対して賃金が極端に低い。そんな状況では業務へのモチベーションを維持することは難しいですよね。その結果、新卒で入社してもすぐに離職してしまうケースもめずらしくありません。
厚生労働省が令和5年に発表した「新規学校卒業者の求人初任給調査結果」によると、大卒の新卒学生の平均初任給は21万2500円となっています。この数値を大幅に下回っている場合は、なぜそういった設定なのか、それに納得できるのかは確認必須です。
- 初任給が、同業他社の平均より1割以上低い
- 固定残業代を含んだ月給から逆算すると、最低賃金レベルに近くなる
- 昇給率が毎年1%未満、または昇給の具体的な基準が一切説明されない
- 求人票の基本給と同業他社の基本給を比較する
- 面接で入社5年後のモデル年収を質問する
- 平均勤続年数や平均年齢に対して平均年収が極端に低くないか確認する
特に、長時間労働や過度なノルマが課されているにもかかわらず低賃金である場合、企業が社員を安価な労働力としてしか見ていない可能性も。会社から大切にされていない……そんな実感を得てしまったら、生き生きと働くのは難しいはずです。
平均給与が高い仕事についてはこちらの記事で詳しく解説しています。給与面を重視して企業選びをしたい人はぜひあわせて読んでみてください。
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③有給休暇が取得できない・しづらい
有給休暇は労働基準法39条によって企業から労働者に与えることが義務付けられる労働者の権利です。有給休暇がない、あるいは取得させてもらえないというのは、ブラック以前に法律に違反しています。
厚生労働省が令和6年に発表した就労条件総合調査によると。労働者一人当たりの年間の平均有給取得日数は11日。企業から発表されている平均有給取得日数が11日を大幅に下回っていた場合、有給を取りづらい環境である可能性がありますよ。
- 有給を取得させてもらえない
- 平均有給取得日数が11日を大幅に下回っている
- 平均有給取得日数が公表されていない
- 求人票や企業サイトで平均有給取得日数を確認する
- 面接で有給取得までのプロセスや月次の取得日数を聞く
ただ業務に支障をきたすという理由で有給の取得時期の変更を打診されるのは、時季変更権と呼ばれる企業の正当な権利なため、必ずしもブラックとは言えません。
④残業代が支払われない
残業代は労働基準法第37条によって労働者に適切に支払うことが企業に対して義務付けられています。もし企業が残業代を支払っていない場合、それはれっきとした法律違反です。社員の労働の対価を不当に奪う悪質な行為といえます。
また上司から退勤の打刻をした後に業務の継続を指示されるケースもあります。これはいわゆる「サービス残業」と呼ばれる給与の発生しない残業で、このようなことが常態化している企業はブラック企業と言えます。
- 「みなし残業」を超過した分の残業代が支払われない
- 定時で退勤の打刻させた後に業務の継続を指示される
- 残業時間の管理がずさんで正確でない
- 求人票でみなし残業の時間と超過分の支払いについて確認する
- 残業時間の管理方法を面接で確認する
あらかじめ一定時間分の残業代を給料に含める「みなし残業」という制度があります。これは企業側にとって人件費が把握しやすくなるなどメリットも大きいため、導入されているケースがあります。
人によっては「みなし残業=働かせ放題」と捉えてブラックだと考えていることもありますが、みなし残業に満たない時間で帰れることも企業によってはあります。
みなし時間分を超えて働いているのに残業代が払われない、というケースの場合は問題ですが、適切に管理をされている環境であれば、みなし残業=ブラックではないと覚えておきましょう。
⑤業務内容に対して十分な研修がないまま仕事を任される
新卒で企業に入社する際は、多くの場合実務の経験やスキルがまったくない状況からのスタート。そのため新入社員に対しては一定の期間を設けて研修をおこなうことが一般的です。
しかしごくまれに研修期間がわずか数日しかない、あるいはまったくないという企業も存在します。これは、社員の教育・成長支援を放棄している証拠で、ブラック企業の可能性が高いです。
- 業務が難しいにもかかわらず、研修期間が1週間未満、あるいはまったくない
- 研修期間終了後、すぐに成果責任を伴う仕事に就かされる
- 業務のマニュアルや教育担当の社員が存在しない
- 採用サイトで新卒研修の期間と具体的な内容を確認する
- 面接で研修期間終了後のOJTの有無や研修後の具体的な業務内容を尋ねる。
業務内容によっては短期間の研修でも問題がない場合もあるため、一概に研修が短いからと言ってブラックとは言い切れないことは理解しておきましょう。
⑥労働組合がない
労働組合は、従業員の労働条件や職場環境の改善を会社側と交渉するために、憲法や労働組合法によって認められた組織です。
これが存在しない、または機能していない場合、従業員が不当な扱いを受けても、対等な立場で会社と交渉する手段がなく、労働条件が一方的に悪化する危険性が高まります。
- 労働組合が存在しない
- 労働組合は存在しているものの形骸化している
- 面接で労働組合の有無や活動内容について尋ねる
- 企業サイトで労働組合について明示されているか確認する
個人での交渉には限界があります。労働条件を改善したいのに労働組合がない場合は、労働基準監督署や弁護士など、外部の相談窓口を頼るようにしましょう。
⑦過度なノルマが設定されている
達成が難しい過度なノルマは、長時間労働や休日出勤の原因となり、精神面、体力面双方の疲弊を招きます。
過度なノルマは、達成のための不正行為やハラスメント行為の温床になることも。そういった環境が改善されず放置されている場合、ブラックといえるでしょう。
- 前月比200%など達成が困難なノルマが設定されている
- ノルマ未達者に対してなんらかのペナルティが存在する
- ノルマ達成のため自社製品を自腹で買っている社員がいる
- 求人票でノルマについて具体的な記述があるか確かめる
- 面接でノルマの具体的な設定方法に関して尋ねる
- ノルマを達成できなかった場合の対応、過去の事例について尋ねる
ただ、適度な難易度のノルマは自身の成長を促進します。また、ハードなノルマであっても、それに見合った高い報酬がある場合はブラックとは言い切れません。
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⑧就業規則がない・見ることができない
就業規則は、労働時間や賃金など、労働者を雇ううえで守るべきルールや労働条件を定めた重要な文書です。労働基準法により、常時10人以上の労働者を使用する企業では作成が義務付けられています。
これが存在しない、あるいは開示されていない場合、企業がルールに基づいた経営をおこなっていない可能性があります。
- 内定時に労働条件通知書しか渡されず、就業規則の存在自体を知らされない
- 内定後に就業規則の開示を求めても拒否される
- 面接時に、内定後に就業規則を確認する方法について尋ねる
- 内定時に就業規則を確認したいと依頼する
ただ、企業側は外部の人間に就業規則を開示する義務はないので、面接を受けている段階で開示を拒否されたとしても、ブラックとはかぎりません。
⑨違法行為がおこなわれている
違法行為がおこなわれている企業は当然ブラック企業と判断して間違いありません。
たとえば、業務中に労働災害が発生したにもかかわらず、労働基準監督署に報告を怠るいわゆる「労災隠し」や、正当な理由なく一方的に解雇を言い渡す「不当解雇」などが挙げられます。
そんな事例が蔓延している環境では働きたくないですよね。
- 顧客への虚偽の説明や詐欺的な営業が行われている
- 労働災害が労働基準監督署に報告されていない
- 正当な理由がなく社員が解雇されている
- 「○○(企業名) 行政指導」などで検索し、過去に行政指導がおこなわれていないか調べる
行政指導とは、行政機関が事業者に特定の行為をおこなう、あるいはおこなわないよう求める指導のことです。
⑩上司・上層部のコンプライアンス意識が低い
企業のコンプライアンス意識は、末端の従業員がどれだけ高く持っていても、企業の方針を決める上層部に浸透していなければ意味がありません。
上司や経営層が「法律は守らなくても問題ない」といった認識を持っていると、違法な残業指示やハラスメント行為が組織ぐるみで黙認される環境が醸成されてしまいます。その先にあるのはブラックな環境でしょう。
- 法に触れるような業務の方法を上司が推奨している
- 顧客の個人情報などの管理がずさんである
- 面接でコンプライアンスに対する考え方や法令遵守への意識について質問する
上層部のコンプライアンス意識が低い企業は、「長期的に社会から信頼を得て存続できるか」という事業リスクの視点で見ても危険と言えますよ。
⑪残業代の不払いを目的とした管理監督者の制度がある
「管理監督者」とは、労働条件の決定などについて経営者と一体的な立場にある人のことです。
労働基準法では労働時間や休日に関するさまざまな規定が定められていますが、これらは「管理監督者」には適用されません。
一部の企業では、実態は一般社員にもかかわらず、残業代を払わない目的で「店長」「マネージャー」などの肩書を与え、名ばかりの管理監督者として扱う悪質なケースが存在します。これは間違いなくブラックな環境です。
- 業務内容は一般社員と変わらないにもかかわらず「部長」といった肩書を与えられている
- 肩書は「管理監督者」にもかかわらず、出退勤の自由や人事権限などがない
- 面接で「管理監督者」になるまでのプロセスと、その業務内容について尋ねる
- 口コミサイトで役職者の労働環境や残業代に関するコメントをチェックする。
あくまで残業代の不払いを目的として管理監督者に任命されることが悪質なのであり、若いうちに管理監督者になること自体はまったく問題ないことは留意しておいてください。
⑫パワハラ等のハラスメントが横行している
パワハラやセクハラといったハラスメント行為は、従業員の尊厳を傷つけ、精神的な健康を脅かす深刻な問題の一つです。
このような行為が横行している企業では安心して業務に取り組むことが難しく、短期離職につながってしまうケースも珍しくありません。
- 業務上の失敗に対し、大声での罵倒や人格否定が行われる
- 無視や仲間はずれといった陰湿ないじめが存在する
- 交際関係のような業務に関係のないプライベートについて詳細に尋ねられる
- 面接や社内見学で社員同士、特に上司と部下の間のコミュニケーションを注意深く観察する
- 面接でハラスメント防止のための具体的な取り組みや相談窓口の有無について質問する
そもそも企業としてもそういったハラスメントを放置しているのはリスクでしかなく、ほとんどの場合加害者は処罰されます。
たとえばインターンや社内見学などで明らかに違和感を感じたときは、「これってどうなんでしょうか」と迷わずアドバイザーやキャリアセンターに相談しましょう。
ハラスメントがおこなわれていないかなど、企業の実際の雰囲気を掴むためには会社見学が有効です。会社見学については以下の記事で解説しているのであわせて確認してみてください。
会社見学の押さえておきたいマナーと質問例|持ち物チェックリストあり
職場見学で使える質問35選! 避けるべき質問やマナーも詳しく解説
会社見学の服装は清潔感×TPOが合言葉! 指定別の服装選びを図解
⑬休憩時間が取れない
労働基準法は企業に対して、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えることを義務付けています。
休憩時間は、業務で疲れた心を回復するためには不可欠です。これが取れない状態は法律違反であるとともに、社員の健康への意識が欠けている証拠です。ブラック企業であることを示す特徴で間違いありません。
- 休憩時間中も電話対応や来客対応を強いられる
- 形だけの休憩時間はあるものの、実態は業務をおこなっている
- お昼時に社内見学をおこない、社員の様子を観察する
- OB・OG訪問などで休憩時間をどのように過ごしているか質問する
適切な休憩が取れないと集中力が低下し、ミスにつながる場合も。生産性を維持するためにも、休憩は非常に重要ですよ。仕事に集中したいがため、一次的に休憩を飛ばして取り組むケースもなかにはありますが、それが強制されていたり、常態化している場合は要注意です。
入社後の働き方を見極めるためには、OB・OG訪問を用いて、実際に働いている人の声を聴くのがもっとも効果的です。OB・OG訪問については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
OB訪問の流れ5ステップを解説! おすすめの質問・実施時期も紹介
OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説
OB・OG訪問の質問リスト一覧|質問力アップの秘訣やNG例も解説
⑭採用時の説明と実際の待遇や条件が異なる
事前に聞いていた話よりも給料が低い、休日が少ない、仕事内容が全く違う。
求人票や面接で説明された待遇と、入社後の実際の待遇が、ネガティブな意味でまったく異なる場合はブラック企業と判断できるかもしれません。
大前提、これは学生を虚偽の内容で騙して入社させているに等しく、とても悪質な行為です。早期離職や深刻なモチベーション低下につながる可能性が高いです。
- 内定後に、勤務地が当初の説明と異なる場所へ一方的に変更される
- 求人票に記載された給与が、入社後に手当の名目で減額されている
- 入社後に職種が説明を受けていたものからまったく違うものへ強制的に変更される
- 内定時に受け取る労働条件通知書の記載内容を、面接時の説明と照らし合わせる
- 口コミサイトに採用時の説明と実際の待遇が異なるといった意見がないか確認する
- 面接時の重要な説明はメモを取り、記録に残しておく
入社前に「労働条件通知書」などの書面で細かい条件を必ず確認しましょう。また、こういった条件面は誰しもが気になるポイントであり、就活のプロであるエージェントであれば角度高く調べることも可能です。不安な場合は迷わずプロに相談してリサーチしてもらうのがおすすめですよ。
⑮うつ病・ノイローゼになった人がいる
慢性的な長時間労働や上司からのハラスメント。そういった心身に影響を与えてしまうような環境が原因となって、うつ病やノイローゼといった精神疾患が引き起こされることがあります。
明らかに環境が原因で精神疾患を患う社員が存在する場合、入社したあなたも同じく被害を受ける可能性が非常に高いです。
- 職場環境が原因で精神疾患を患い休職している人がいる
- 毎年必ず精神疾患を患う社員が現れている
- 公表されている場合はメンタルヘルス不調による休職者がどれくらいいるか確認する
- 企業サイトなどで産業医やカウンセラーによるメンタルヘルスケア体制が整備されているか確認する
もちろん企業とはまったく無関係の部分で社員が精神疾患を患ってしまうケースもあるため、必ずしもすべてブラック企業とは言い切れません。しかし、会社の労働環境などが原因でそういった被害を受けてしまった人がいるならば、明らかに避けるべき会社です。
そういった被害を受けた人がいたかどうか、確かな情報を自力で調べることは正直かなり難しいです。エージェント・キャリアセンター経由で情報を集めるのが現実的な打ち手といえます。
⑯言葉の暴力がおこなわれている
仕事上の指摘を超えた、明らかに傷つけることを目的とした発言がされている。そんな環境でモチベーション高く働ける人はいませんよね。常に委縮した状態で勤務することになり、成果をあげることも難しくなってしまいます。
働く場所で明らかな嫌がらせ、言葉の暴力が蔓延している。それは明らかにブラック企業です。
- 「お前は社会人失格だ」といった人格を否定する言葉が飛び交う
- 社員の失敗を嘲笑したり、見せしめにしたりする
- 指導ではなく、感情的な怒鳴り声が社内に響き渡る
- 面接や社内見学で社員同士、特に上司と部下の間のコミュニケーションを注意深く観察する
- 面接時の面接官の態度や受け答えに威圧感がないか確認する
こういった環境であるかは実際に入ってみないとわからないケースが多いです。ただ、事前に調べる手段としては、その企業とかかわりのあるエージェントであれば知っているかもしれません。またエージェント経由の紹介であれば、そもそもそういった企業は外して紹介しているので、その点でも安心です。
⑰出社時間前に働いたぶんの給料が支払われない
終業時間を超えて働くことは残業だとわかりやすいですが、じつは出社時間より前倒しで出社して業務をおこなう場合も「残業」です。企業は労働時間として残業代を支払う必要があります。
出社時間より前の出社を指示しながら賃金を支払わないのは、残業代の未払い、つまり「違法なサービス残業」です。
- 始業時間より前に掃除や朝礼が強制されているが、この時間分の給料が支払われない
- 定時前の無給業務が常態化している。
- OB・OG訪問などで平均的な出社時間について尋ねる
- 面接で定時後だけではなく定時前の業務に対する残業代についても質問する
すこしでも業務をおこなったなら、それは労働時間であり、賃金が発生します。「準備時間」「自主的な行為」として賃金を支払わないのは違法です。
自主的にやっているから、という理論で払わなくていいなら、そう言わせればいつまでも働かせることができてしまいますよね。
⑱経費を自腹で支払っている
交通費や備品代といった業務に必要な経費は、自分のために使うものではなく、会社に与えられた仕事のために使うものですよね。本来企業が負担すべきものです。
これを社員に自腹で支払わせ、精算をおこなわないのは、給与を実質的に減額しているのと同様、つまりブラックな対応です。
- 営業時の電車賃やガソリン代の精算ルールが厳しく、自腹で負担せざるを得ない
- 会社で使う備品を社員に購入させている
- 面接で経費の扱い方や経費精算のプロセスについて質問する
適切な経費精算ができないということは、会社の財務体質が健全でないことの何よりの証拠になります。小さな金額だったとしても問題は問題。それに、そうしていい、という意識がいずれ大きくなり、社員へのぞんざいな扱いにつながっていくかもしれません。
⑲自主退職への追い込み・強要がおこなわれている
企業が社員を解雇するには相応の理由が必要です。社員は職を失い、その後の生活に大きな影響を受けるためですね。企業側の都合で社員を一方的に解雇することは法律で禁じられています。
一方で、そういった法律があるからこそ、企業は解雇したい従業員に対して、精神的な圧力をかけ自主退職に追い込むケースも存在します。これは不当な解雇の回避を目的とした極めて悪質な手段であり、精神的なハラスメントです。
- 退職させるために、達成不可能なノルマや能力に見合わない業務を意図的に与える
- 一日中何も仕事を与えず、自ら辞めるように仕向ける
- 求人票などで離職率が同業他社と比べて極端に高くないか確認する
- 過去に不当解雇等で裁判になっていないか調べる
もしこのような自主退職への追い込みを受けた際は、一切の口頭での退職意思表示を拒否し、会話を録音・記録して証拠を残したうえで、弁護士や労働組合などに相談するようにしましょう。
離職率の調べ方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。志望企業の離職率を確認したい人はあわせて読んでみてくださいね。
関連記事
就活に役立つ離職率の調べ方|離職率の高い企業の特徴を徹底解説
離職率の調べ方を知ることで、企業の社風や人間関係を予想することができます。この記事では、離職率の主な7つの調べ方と離職率の高い企業と低い企業の特徴をキャリアアドバイザーが解説します。働きやすい企業を見つけるためにも、離職率には注目しましょうね。
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ブラック企業の特徴についてよくある質問にアドバイザーが回答!
ここからはブラック企業の特徴について学生からのよくある質問にキャリアアドバイザーが回答していきます。ぜひ最後まで読んで疑問の解決に役立ててくださいね。
ブラック企業の特徴はなんですか?
一般に多くの人が「これはブラック企業だ」と感じやすい特徴は、残業時間が多いことです。
具体的には残業時間が45時間を超えるような状況がずっと続いていたり、ひと月の残業時間が80時間を超える場合は要注意です。残業時間が増えると息抜きの時間を取ることが難しくなり、体力面・精神面共に疲弊してしまう可能性が高いです。
ただ、残業時間が多い=ブラックとは言い切れないことも事実。たとえば高いモチベーションをもって前向きに業務に取り組めているのであれば、たとえ残業時間が多くても心身ともに健康を維持することができますよね。
重要なのは自分では望まない過度な労働を強制されている状況であって、残業自体が悪というわけではないことは覚えておいてくださいね。
ブラック企業かを調べる方法はありますか?
ブラック企業かどうかを調べるためには、求人票をよく読み込むことが重要です。
まず確認するべきなのは「給与」について。一見高額の給与だったとしても、「月60時間分の固定残業代を含む」と記載があった場合は、実質的に長時間の残業が前提とされている可能性が高く、時給換算すると非常に低水準なケースもめずらしくないので気を付けましょう。
次に確認するべきなのが年間休日です。土日や祝日をカレンダー通りに休んだ場合、年間の休日は約120日になります。求人票に記載されている年間休日が120日を大幅に下回っている場合は、休みの少ない労働環境である可能性が高いです。
求人票の文言一つひとつを深く読み込み、違和感のある点がないか確認することがブラック企業かを調べるうえで有効な手段ですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!ブラック企業を見極めるにはどうしたら良い?
まずは給与の内訳を確認してみよう
ブラック企業の見極め方は?という質問に答えるのは非常に難しいです。なぜなら「どのような条件ならブラックになるか」という定義が人によってさまざまだからです。
それをふまえたうえでよく学生にアドバイスしているのは、求人票に記載されている「給与の内訳」を確認することです。たとえば記載の月給には「固定残業代(みなし残業代)」が何時間分含まれているかを確認してみましょう。もし「固定残業代」が多く含まれている場合は、その企業は長時間の残業が常態化している可能性も考えられます。
このように給与の内訳は、あくまで参考程度ですが、企業の体質を見極めるポイントになります。自分の志望する企業がブラックか気になる場合は、確認してみると良いでしょう。
ブラック企業の特徴と見分け方を学んで後悔しないキャリア選択をしよう
ここまでブラック企業の特徴と見分ける方法について解説してきました。「残業時間が多い」「有給が取れない」など、プライベートの時間をとることが難しく心身が疲弊してしまうような職場であることがブラック企業の大きな特徴と言えるでしょう。
このような企業に入社してしまうと、短期離職や精神的な不調につながり、その後のキャリアに悪影響を及ぼす可能性もあります。後になって後悔しないためにも、この記事で解説したブラック企業の特徴と志望する企業を照らし合わせて、納得して働ける企業であるかを確かめていきましょう。
本コンテンツにおける編集方針
近年では「ダイバーシティー&インクルージョン(D&I=多様性と社会的包摂)」およびジェンダー尊重の重要性が増しており、キャリアパーク就職エージェントでは、就職活動・転職活動においてそうした取り組みを推進する立場をとっています。
本コンテンツでご紹介する就職活動、転職活動に関連するノウハウ、マナー、対策等の情報は、特定の価値観を押し付けたり個性を損なわせる目的でなく、情報提供及び選択肢の提示であることをご理解いただき、情報の取捨選択については、あくまでそれぞれの価値観ないし個性に基づいて判断いただければ幸いです。
※キャリアパーク就職エージェントのダイバーシティ&インクルージョンな 就活を推進する取り組みについてはこちらにて詳しく説明しています
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
ただ、特徴に当てはまるからといってブラックであるとは限りません。実際のところ社内の人間として本当のことは働かないとわからないものです。
また、激務な環境でも、それを成長機会と捉える人にとってはブラックとはいえないですよね。
ここで紹介している特徴はあくまで一例。そのことを念頭に置いたうえで、志望先で働くことがマッチした選択なのかを判断する材料として活用してくださいね。