目次
- 音楽にかかわる仕事を幅広く知って選択肢を広げよう!
- 音楽にかかわる仕事24選
- 音楽を作る
- 音楽を届ける・広める
- 音楽を体験する場を作る
- 音楽ビジネス・権利を支える
- 音楽の基盤・ツールを作る
- 自分に向いている音楽にかかわる仕事を見つける3ステップ
- ステップ①どのように音楽とかかわりたいか考える
- ステップ②自分の強みと掛け合わせる
- ステップ③実態を理解して適性を確認する
- 【Q&A】音楽にかかわる仕事についてよくある質問に回答!
- Q.新卒で音楽にかかわる仕事に就くのは難しい?
- Q.完全に未経験でも挑戦できる仕事はある?
- Q.音楽にかかわる仕事の将来性は?
- 音楽にかかわる仕事を知って本当に適性のある仕事を見つけよう!
音楽にかかわる仕事を幅広く知って選択肢を広げよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
将来の進路を考えるなかで、「音楽にかかわる仕事がしたい」と考える人もいるかと思います。
ただ、一口に音楽にかかわる仕事と言ってもその種類は多岐にわたるため、「どのように音楽とかかわりたいか」を明確にしたうえで、自分に合った仕事を見極めることが重要です。
この記事では、音楽にかかわる仕事について、就活のプロであるキャリアアドバイザーの意見を交えながら解説します。
音楽にかかわる仕事がしたいのであれば、業界についての理解が不可欠となります。音楽業界の実態については、以下の記事を参考にしてください。
音楽業界に就職したい人必見! 仕事内容や向いている人を徹底解説
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音楽にかかわる仕事24選
音楽にかかわる仕事は幅広い分野に分かれていますが、大きく「音楽を作る仕事」「音楽を届ける・広める仕事」「音楽を体験する場を作る仕事」「音楽ビジネス・権利を支える仕事」「音楽の基盤・ツールを作る仕事」の5つに分類できます。
ここでは、音楽にかかわる仕事を5つの分野別に24個紹介するので、上記の表から気になる仕事をチェックしてみてください。
まずは興味のある業界・職種との相性を確認しましょう
就活をしていると、興味のある業界や職種が自分に合っているのかと不安になりますよね。
そこで活用したいのが「業界&職種マッチ度診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたが志望する業界や職種との相性がわかります。
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音楽を作る
音楽を作る仕事と言えば、アーティストや作家を思い浮かべる人が多いかと思いますが、それ以外にもさまざまな仕事が存在します。
ここからは、音楽を作る仕事を4つ紹介します。
①アーティスト・歌手・演奏家
アーティスト・歌手・演奏家は、歌唱や演奏を通じて楽曲を届ける仕事です。
自ら作詞・作曲をする人もいれば、提供された楽曲を歌ったりほかのアーティストの作品に演奏家として参加したりする人もいます。
アーティストを目指す場合には、オーディションや音楽事務所への応募、ライブ活動や動画配信などを通じて活動の機会を広げていくのが一般的です。
アーティストを名乗ること自体は誰でもできますが、歌手や演奏家として生計を立てるのは簡単なことではありません。
アーティストを目指すのであれば、活動費や生活費も含めた計画をしっかりと立ててからチャレンジすることをおすすめします。
②作詞家・作曲家・編曲家
作詞家・作曲家・編曲家は歌詞やメロディを作ったり、編曲(使用する楽器の種類や伴奏の形などを構築する作業)をおこなったりする仕事です。
作詞家・作曲家・編曲家はフリーランスとして活動する人が主流ですが、音楽出版社や芸能事務所などに所属して活動する形態もあります。
実績の積み方としては、コンペに応募したり音楽配信サービスなどに投稿したりするのが一般的です。
実績に不安がある人は、まずは音楽出版社や芸能事務所などへの就職を目指すのが現実的な選択肢です。
ただし、その場合は必ずしも自分の希望する職種に配属されるとは限らない点や、就職後は自分の活動に割ける時間が削られる点は事前に認識しておく必要があります。
③音楽プロデューサー
音楽プロデューサーは企画や予算管理、レコーディングやプロモーションなど、音楽制作の全工程を指揮・監督する仕事です。
音楽プロデューサーになるには音楽制作会社やレコード会社などに就職し、AD(アシスタントディレクター)や制作デスクなどの下積みを経て、プロデューサーへの昇格を目指すのが一般的なルートです。
そのほか、自らがアーティストや音楽作家として実績を積み、ほかのアーティストへの楽曲提供やアレンジを通じてプロデューサーへと転身するルートもあります。
音楽プロデューサーは人や予算、スケジュールなどを動かして成果を出す力が求められます。
そのため、選考ではイベントの企画や進行管理などに取り組み、周囲を巻き込んだ経験を伝えると効果的なアピールにつながりますよ。
プロデューサーとディレクターの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
プロデューサーとディレクターの違いは? 適性やキャリアパスも紹介
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけであなたが気になっている業界・職種との相性がわかります。
応募してから後悔しないためにも、必ず診断しましょう。
④録音・音響技術者
録音・音響技術者は音楽の制作現場やライブコンサートの現場などで、音声や音楽の録音・調整・編集・音響デザインなどをおこなう仕事です。
録音・音響技術者になるには大学や専門学校で音響・録音の技術を学んだ後に、音楽制作会社や録音スタジオを運営する企業などに就職し、アシスタントから経験を積んでいくのが一般的なルートです。
実績を重ねた後はフリーランスとして独立したり、音楽プロデューサーに転身したりする選択肢もあります。
録音・音響技術者は現場によって求められる知識や学歴が異なるため、事前に応募条件をよく確認しておきましょう。
また、録音スタジオでは収録スケジュールに合わせて勤務時間が不規則になることもあるため、勤務条件を確認することも重要です。
音楽を届ける・広める
音楽業界を盛り上げるにはアーティストや楽曲の魅力を世の中に広めたり、リスナーやファンとのつながりを育てたりする仕事も必要です。
ここからは、音楽を届ける・広める仕事を5つ紹介します。
音楽を届ける・広める仕事に興味がある人は、音楽鑑賞を趣味にしている人もいるかと思います。趣味で音楽鑑賞を挙げる場合のコツについては、以下の記事を参考にしてみてください。
趣味が音楽鑑賞はジャンルで変わる! 企業にアピールするコツ
⑤A&R
A&R(Artists and Repertoire)はレコード会社や音楽出版社において、新たなアーティストの卵を見つけるほか、契約から楽曲制作・プロモーション・販売戦略までを一貫して管理する仕事です。
A&Rになるには、レコード会社や音楽制作会社、音楽出版社などへの就職を目指すのが一般的なルートです。
ただし、新卒枠でA&Rを募集している企業は少なく、多くは制作部や宣伝部などに配属されてA&Rアシスタントとして経験を積むことになります。
企業によっては、制作業務を中心とするA&Rと宣伝業務を中心とするA&Rに分かれていることもあるため、事前に仕事内容や配属方針などをよく確認しておきましょう。
普段から幅広いジャンルの音楽を聴き、アーティストの特徴やヒットにつながる要素を自分なりに分析しておくと、具体性のある自己PRや志望動機を作成できるようになりますよ。
⑥アーティストマネージャー
アーティストマネージャーは歌手や演奏家が活動に集中できるよう、さまざまな管理やサポートをおこなう仕事です。
具体的には、スケジュール管理や関係者との交渉といったビジネス・事務的な業務のほか、アーティストのメンタルケアやキャリア形成の支援などに携わります。
アーティストマネージャーになるには、芸能事務所や音楽プロダクションなどに就職し、実務経験を積んでいくのが一般的なルートです。
業務はアーティストのスケジュール管理が中心となるため、スケジュール管理能力や調整力などをアピールするのが効果的です。
なお、求人によっては移動や送迎のために普通自動車運転免許を必須としているものもあるため、事前に応募条件をよく確認しておきましょう。
芸能マネージャーの志望動機の書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
芸能マネージャーの志望動機は働くイメージの明確化が鍵|例文7選
あなたが受けないほうがいい業界・職種を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う業界・職種を知ることが鍵です。しかし、それがどんな業界・職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが「業界・職種マッチ度診断」です。簡単な質問に答えるだけであなたが興味のある業界・職種との相性を診断できます。
早めに自分に合う業界・職種を知って、就活を成功させましょう。
⑦宣伝・プロモーション
宣伝・プロモーションはアーティストや楽曲の魅力を世の中に広く伝え、ダウンロード購入やCD購入、ライブやコンサートの動員などにつなげる仕事です。
- テレビ・ラジオ・雑誌などへの出演や掲載の交渉
- 広告キャンペーンやリリースイベントなどの企画運営
- SNSや動画サイトなどでの情報発信
音楽関連の宣伝・プロモーションがしたい場合には、レコード会社や音楽制作会社、芸能事務所などへの就職を目指すのが一般的です。
宣伝・プロモーションの仕事をするうえで必須の資格はありませんが、広告・広報やWebマーケティングに関する知識を学んでおくと役立ちます。
また、学生時代にイベントの企画や広報活動に携わった経験がある場合には、選考で積極的にアピールしていきましょう。
⑧ファンクラブ運営・EC運営
ファンクラブ運営は、特定のアーティストを応援するファンが加入するコミュニティを運営する仕事、EC運営は楽曲や関連グッズなどを販売するネットショップの運営をおこなう仕事です。
- ファンクラブ運営:会員向けコンテンツの企画・更新、会員情報の管理、問い合わせ対応、会員限定イベントの運営など
- EC運営:公式オンラインショップの商品登録、受注・在庫管理、発送手配、販売促進など
音楽関連のファンクラブ運営・EC運営がしたい場合には、芸能事務所やレコード会社、ファンクラブ運営代行会社やEC運営会社などへの就職を目指すのが一般的です。
ファンクラブ運営・EC運営の業務には事務処理や問い合わせ対応などが多く含まれるため、選考では事務処理能力や顧客対応力の高さをアピールするようにしましょう。
また、ファンを楽しませる視点だけでなく、サービスを安定的に運営させる視点を示すのも効果的です。
⑨メディア・ライター・プレイリスター
メディア・ライター・プレイリスターは、音楽の魅力を世の中に紹介・発信する仕事です。
- メディア:音楽関連のWebサイトや雑誌などで企画・制作・編集をおこなう
- ライター:楽曲のレビュー記事やアーティストのインタビュー記事などを執筆する
- プレイリスター:音楽ストリーミングサービス上で、独自のテーマや視点で選曲したプレイリストを公開する
目指し方としては、出版社やWebメディア、音楽配信関連企業などへ就職するのが一般的ですが、ライターやプレイリスターはフリーランスとして実績を積んでいくルートもあります。
ただし、音楽専門のライターやプレイリスターを直接募集する求人は現状は少ない傾向にあります。
企業に入社してライターやプレイリスターを目指す場合には、編集・コンテンツ企画・マーケティングなどの職種から担当業務を広げるルートも視野に入れるようにしましょう。
あなたが受けないほうがいい職種は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職種を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
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自分に適性のある職種を早めに知って、就活を成功させましょう。
音楽を体験する場を作る
音楽はライブコンサートやイベントなどで楽しむ人も多いですが、一つの公演を作り上げるにはさまざまな専門職の連携が必要となります。
ここからは、音楽を体験する場を作る仕事を6つ紹介します。
⑩ライブ・イベント制作
音楽ライブ・イベント制作は、ライブコンサートや音楽イベントなどの企画立案から当日の運営管理までを総合的にプロデュースする仕事です。
- 出演者や関係者との調整
- 会場の手配
- 予算・スケジュールの管理
- チケット販売
- 当日の進行管理
ライブ・イベント制作の仕事がしたい場合には、芸能事務所やイベント・コンサート制作などへの就職を目指すのが一般的です。
ライブ・イベント制作は公演の前後や開催日に勤務が集中する場合もあるため、仕事内容だけでなく勤務条件もよく確認しておきましょう。
選考では、実際に学園祭やライブイベントの企画・運営に携わった経験や、予期せぬトラブルに柔軟に対応した経験などをアピールするのが効果的です。
⑪舞台監督
舞台監督はコンサートやミュージカルなどの現場における総責任者として、進行・安全管理や各スタッフの調整を総括する仕事です。
基本的には現場全体の総指揮をとりますが、公演の規模や制作体制によっては制作担当者やテクニカルディレクター(技術監督)などと役割を分担することもあります。
舞台監督になるには大学や専門学校で舞台芸術を学んだ後に、舞台制作会社や劇団などに就職し、現場スタッフや監督助手として経験を重ねてから独り立ちを目指すのが一般的なルートです。
舞台監督には下積みが必要なため、新卒から目指す場合には、「舞台監督助手」「舞台技術スタッフ」などの求人も含めて探すようにしましょう。
なお、専門学校を卒業していなくても、大学のサークルなどで公演の進行管理を経験していれば、舞台監督を目指すことは十分に可能ですよ。
⑫PAエンジニア
PAエンジニアはライブコンサートや音楽イベントなどの会場において、観客へ最適な音を届けるために音響機器の操作・調整をおこなう仕事です。
PAエンジニアは音響技術者の一種で、会場全体に音を届けるほか、ステージ上の演奏者が必要とする音を調整する役割を担います。
PAエンジニアになるには大学や専門学校で音響・舞台の技術を学んだ後に、音響技術会社やイベント制作会社などに就職し、アシスタントから経験を積んでいくのが一般的なルートです。
PAエンジニアになるのに必須の資格はありませんが、機材の搬入・搬出や設営に携わることもあるため、一定の体力が求められます。
職場によっては早朝・深夜勤務や地方公演のために出張が多く発生することもあるため、事前に勤務条件をよく確認しておきましょう。
⑬照明デザイナー・オペレーター
照明デザイナー・オペレーターはライブコンサートや音楽イベントなどのステージにおいて、光を使ってアーティストや空間の演出を手がける仕事です。
- 照明デザイナー:音楽や演出のコンセプトに合わせて、光の色・明るさ・動き・タイミングなどを設計する
- 照明オペレーター:設計された照明プランや進行に沿って機材を操作し、本番中の照明演出を実行する
照明デザイナー・オペレーターになるには大学や専門学校で照明の基礎を学んだ後に、照明会社やイベント制作会社などに就職し、アシスタントとして経験を積んでいくのが一般的なルートです。
照明デザイナー・オペレーターになるのに必須の資格はありませんが、電気工事などの特定の作業をおこなう場合には、作業内容に応じた資格が必要となることがあります。
また、高所での作業が発生したり、重量機材を取り扱ったりすることもあるため、実務では強い安全意識が欠かせません。
⑭ローディー
ローディーは、ライブコンサートでアーティストが使用する楽器や機材の運搬・セッティング・メンテナンスなどをおこなう仕事です。
ローディーは未経験からも目指すことができ、ローディーを専門に扱う企業や楽器関連会社、イベント制作会社などに就職し、現場経験を積んでいくのが一般的です。
そのほか、ローディー向けのコースを設置している専門学校で基礎を学んだり、ライブハウスのスタッフや楽器店でのアルバイトなどを通じて現場経験を積んだりする方法もあります。
ローディーの業務内容は担当する楽器や現場によって変わってくるため、普段から楽器や音響機材に関する知識を深めておくことが重要です。
また、ローディーは機材車を運転して現場に向かうことが多いため、あらかじめ普通自動車運転免許を取得しておくことをおすすめします。
⑮ライブハウススタッフ
ライブハウススタッフは、ライブハウス(小規模から中規模の音楽会場)の運営を支える仕事です。
- 受付
- 観客の誘導
- 出演者やイベント企画の調整
- 機材の準備
- 会場の清掃
ライブハウススタッフになるには、ライブハウスやイベント会場を運営する企業への就職を目指すほか、アルバイトからの正社員登用を目指す方法もあります。
業務内容はライブハウスによって異なるため、事前に「受付や接客が中心なのか」「イベント企画や技術業務まで携われるのか」などを確認しておくことが重要です。
また、施設によっては夜間勤務が多く発生するところもあるため、勤務条件についてもよく確認しておきましょう。
音楽ビジネス・権利を支える
音楽はビジネスの一面も持っており、収益に変える仕組みや権利を守る仕組みがなければ、音楽文化やアーティストの活動を持続させることは困難です。
ここからは、音楽ビジネス・権利を支える仕事を3つ紹介します。
⑯音楽出版社
音楽出版社は作家から楽曲の著作権を預かったり譲り受けたりして、その楽曲を世の中に広め、発生した著作権使用料(印税)を回収して作家に分配する企業のことです。
就職先としては音楽出版社やレコード会社の出版部門のほか、音楽関連企業の権利管理部門なども候補となります。
音楽出版社への就職を目指す場合には、著作権の基本や音楽ビジネスの仕組みを学び、楽曲がどのように利用されて収益につながるのかを理解しておきましょう。
また、実務では楽曲の権利関係や契約条件を正確に確認する必要があるため、選考では正確性や責任感をアピールするのも効果的です。
⑰ライツ・ライセンス営業
ライツ・ライセンス営業は知的財産権(アイデアや芸術作品などの形のない財産を一定期間保護する権利)を活用し、他社への使用許諾やタイアップなどを推進・提案する仕事です。
音楽分野では、おもに映画・ドラマ・CM・ゲーム・動画配信などへの楽曲利用の提案をおこないます。
ライツ・ライセンス営業の仕事がしたい場合には、音楽出版社やレコード会社、芸能事務所などへの就職を目指すのが一般的です。
ライツ・ライセンス営業を目指す場合には、知的財産権や契約実務、マーケティングに関する基礎知識を学んでおくと、選考でプラス評価になりやすいです。
また、近年は海外企業とのライセンス取引も増えているため、英語力も効果的なアピールになりますよ。
英語力のアピールのコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
英語力をアピールする自己PR術|評価される基準や注意点も徹底解説
⑱マーチャンダイザー(MD)
マーチャンダイザーは、商品の企画・開発から生産、価格設定、在庫管理、販売計画までを一貫して担う仕事です。
音楽分野では、おもにライブグッズ、Tシャツ、タオル、アクリルグッズ、CD関連商品などを扱います。
マーチャンダイザーになるには芸能事務所やレコード会社、音楽グッズを制作している企業などに就職し、販売や生産管理などの実務経験を積んでからキャリアアップを目指すのが主流です。
マーチャンダイザーは納期や品質、価格や販売時期などを総合的に考える必要があるため、選考では企画力に加えて調整力や分析力などをアピールするのが効果的です。
また、実際にグッズを制作・販売した経験がある場合には、積極的にアピールしていきましょう。
音楽の基盤・ツールを作る
音楽の基盤・ツールを作る仕事とは、音楽を楽しむ人や演奏する人が必要とするサービス・製品・技術を提供する仕事です。
ここからは、音楽の基盤・ツールを作る仕事を6つ紹介します。
⑲配信プラットフォーム運営
配信プラットフォーム運営は、インターネットを通じてユーザーに楽曲やライブ配信を視聴できる環境を提供し、その環境を維持・管理する仕事です。
- サービスの企画・改善
- 楽曲情報の管理やプレイリストの編成
- 利用者向けのマーケティング
- アーティストやレコード会社との連携
配信プラットフォーム運営の仕事がしたい場合には、音楽配信サービスを運営する企業への就職を目指すのが一般的ですが、音楽制作会社や芸能事務所などから経験を積むルートもあります。
一口に配信プラットフォーム運営と言っても、企画・営業・開発によって求められるスキルは大きく異なります。
特にエンジニア職ではプログラミングやシステム設計の知識が必要となるため、事前に自分が希望する業務を明確にしておくことが重要ですよ。
⑳楽器・音響機器メーカー営業
楽器・音響機器メーカー営業は、自社で製造・開発した楽器・音響機器を法人や店舗、一般消費者に提案・販売する仕事です。
実際に機材の音や操作性を体感してもらうため、現地や展示会で実機を使ったデモンストレーションを実施することもあります。
楽器・音響機器メーカー営業の仕事がしたい場合には、楽器・音響機器メーカーの営業部やマーケティング部への就職を目指すのが一般的です。
ただし、楽器・音響機器メーカーは人気が高いうえに、そもそもの採用枠が少ない傾向にあります。
内定を勝ち取るには音楽や機材に対する情熱だけでなく、どうすれば市場で売れるかというビジネス視点も示すようにしましょう。
㉑楽器・音響開発エンジニア
楽器・音響開発エンジニアは、楽器や音響機器・システムの設計・開発を手がける仕事です。
- 電子楽器の回路設計
- スピーカーやマイクの開発
- 音質や耐久性の評価
- 音声信号処理
- 音楽制作ソフトウェアの開発
楽器・音響開発エンジニアになるには大学・大学院や高等専門学校で工学(電気・電子工学、情報工学、音響工学、機械工学など)を学び、楽器メーカーや音響機器メーカーなどへの就職を目指すのが一般的なルートです。
楽器・音響開発エンジニアの求人では、大学で学んだ専攻や研究内容が応募条件にかかわるケースも多いため、事前に募集要項をよく確認しておきましょう。
選考では音楽に対する関心や熱意に加えて、課題解決に向けて試行錯誤を重ねられる粘り強さを示すのが効果的ですよ。
㉒リペアマン・調律師
リペアマン・調律師は、楽器のメンテナンスやチューニング(音程を合わせる作業)をおこなう仕事です。
- リペアマン:ピアノ以外の楽器全般を取り扱う
- 調律師:ピアノを中心に取り扱う
リペアマン・調律師になるには専門学校やメーカーの養成機関で技術を学んだ後に、楽器店や楽器メーカー、修理工房などに就職し、現場経験を積んでいくのが一般的なルートです。
楽器の修理や調律に法律上の必須資格はなく、無資格であっても業務をおこなうことができます。
ただ、調律師については、国家資格のピアノ調律技能士を取得しておくと顧客の信頼を得やすくなるため、将来的に取得することも検討してみましょう。
㉓楽器店スタッフ
楽器店スタッフは、楽器店において楽器や関連アクセサリーの販売・管理、来店客へのアドバイスなどをおこなう仕事です。
店舗によっては、修理の受付やイベント・音楽教室の案内などを担当することもあります。
楽器店スタッフになるには、楽器店への就職を目指すほか、アルバイトから始めて正社員登用を目指す方法もあります。
選考では接客・販売のアルバイトなどで、実際に顧客の要望を聞いて商品やサービスを提案した経験をアピールするのが効果的です。
また、楽器の演奏経験がある場合には、その知識を接客にどう活かせるかも説明できるようにしておきましょう。
㉔音楽教室運営
音楽教室運営は、楽器の演奏や歌唱などを教える音楽教室の経営や管理業務全般をおこなう仕事です。
- 受講生の募集
- 講師のスケジュール調整
- レッスン予約や月謝の管理
- 発表会やイベントの企画運営
音楽教室運営の仕事がしたい場合には、大手楽器メーカーや音楽教室を運営する企業への就職を目指すほか、講師との兼任で自ら教室を開業するルートもあります。
実務では運営面での業務に携わることが多いため、選考時は事務処理能力やスケジュール管理能力、企画力などをアピールするのが効果的です。
なお、講師を兼任する場合には、一定の演奏力や指導経験が必要になるケースもあるため、事前に応募条件をよく確認しておきましょう。
キャリアアドバイザーの体験談音楽業界以外の道とは?
セカンドキャリアで目指すケースも多い
どうしても音楽業界に進みたいのであれば、まずは一般募集をしているような楽器の販売員や音楽教室などで経験と実績を積み、セカンドキャリアで音楽業界を目指すことをお勧めしています。
とはいえその限りでなく、音楽業界とはあまりかかわりのない仕事から始める人もいますよ。
例として、実際に私が支援した学生のなかに音大に通い、ピアノのコンクールで入賞するほどの実績を持っている人がいました。その人も音楽業界での内定はなかなか難しく、セカンドキャリアで目指すとして営業で保険販売をおこなう企業の内定を承諾していましたね。
音楽業界を目指すなら「弟子入り」覚悟で
実際、音楽プロデューサーや録音の仕事などをしたいと思うなら、憧れの人に個人的にコンタクトをとり弟子入りして経験を積んでいくような世界。一般募集がそもそもかなり少ないんですよね。
レコード会社やアーティストマネージャーなども、すでにキャリアがある人から採用されていきます。前提として、音楽業界の仕事はトップレベルで難易度が高いもの。それを理解したうえで、自分のキャリアを見つめて最終的な判断をするのが良いと思います。
自分に向いている音楽にかかわる仕事を見つける3ステップ
ここまで、音楽にかかわる仕事を紹介してきましたが、「種類が多くてどの仕事が自分に向いているのかわからない」と悩んでしまう人もいるかと思います。
そこでここからは、自分に向いている音楽にかかわる仕事を見つける方法を3ステップで解説します。迷った場合には、この手順に沿って仕事を絞り込んでみてください。
ステップ①どのように音楽とかかわりたいか考える
ここまで見てきた通り、音楽へのかかわり方にはさまざまな形があります。
そのため、まずは自分が音楽のどの部分に魅力を感じ、どのようにかかわっていきたいかを考えましょう。
- 自ら音楽を生み出したい → 音楽を作る仕事
- 音楽を多くの人に届けたい → 音楽を届ける・広める仕事
- ライブやイベントを盛り上げたい → 音楽を体験する場を作る仕事
- 音楽をビジネス面から支えたい → 音楽ビジネス・権利を支える仕事
- 音楽関連の製品やサービスを扱いたい → 音楽の基盤・ツールを作る仕事
ここでのポイントは、自分の音楽に対する熱意を深く掘り下げることです。
「音楽の魅力を多くの人に届けたいのか」「アーティストやイベントの成功を支えたいのか」など、仕事を通じて実現したいことを整理することで、自分の望む音楽とのかかわり方が見えてくるようになりますよ。
ステップ②自分の強みと掛け合わせる
音楽にかかわる仕事は職種によって求められる知識やスキルも大きく異なるため、自分の強みを活かせない環境では長続きしない可能性があります。
本当に自分に向いている仕事を見つけるには、「どのように音楽にかかわりたいか」と「自分の強みをどう活かしたいか」を掛け合わせて絞り込むことが重要です。
- 表現力や創造力を活かしたい:「アーティスト・歌手・演奏家」「作詞家・作曲家・編曲家」「メディア・ライター・プレイリスター」など
- 企画力や分析力を活かしたい:「音楽プロデューサー」「A&R」「宣伝・プロモーション」「音楽出版社」「マーチャンダイザー(MD)」「配信プラットフォーム運営」など
- 対人スキルや調整力を活かしたい:「アーティストマネージャー」「ライブハウススタッフ」「ライツ・ライセンス営業」「楽器・音響機器メーカー営業」「楽器店スタッフ」など
- 実行力や管理能力を活かしたい:「ライブ・イベント制作」「舞台監督」「音楽教室運営」など
- 技術力や探究心を活かしたい:「録音・音響技術者」「PAエンジニア」「照明デザイナー・オペレーター」「楽器・音響開発エンジニア」など
- サポート力や正確性を活かしたい:「ファンクラブ運営・EC運営」「ローディー」「リペアマン・調律士」など
自分の強みの見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法|OK・NG例文付き
ステップ③実態を理解して適性を確認する
最後に、興味のある仕事の実態を把握し、本当に自分に向いているかを確認しましょう。
音楽業界の仕事は華やかなイメージがある一方で、事務作業や調整作業といった泥臭い業務や、機材の搬入・搬出作業や早朝から深夜までの作業といった体力が求められる業務も少なくありません。
就職後のミスマッチを防ぐためにも、実際の業務内容や働き方などを調べ、自分のイメージと違いがないかを確認することが重要です。
- OB・OG訪問をする
- 企業説明会に参加する
- 口コミサイトをチェックする
特に新卒の場合は、「希望する職種に直接応募できるのか」「どの程度の下積みが必要なのか」といった点を確認することが重要です。
音楽業界は技術やトレンドの移り変わりによって変化が激しいため、ある程度柔軟性のあるキャリアプランを立てておくことをおすすめします。
OB・OG訪問や企業説明会のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
OB・OG訪問
OB訪問の流れ5ステップを解説! おすすめの質問・実施時期も紹介
企業説明会
説明会のマナーを知らないと選考に影響する! 当日の流れごとに解説
【Q&A】音楽にかかわる仕事についてよくある質問に回答!
最後に参考として、音楽にかかわる仕事についてのよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
本当に自分に合った仕事を見つけ出すためにも、気になる質問は事前に解消しておきましょう。
Q.新卒で音楽にかかわる仕事に就くのは難しい?
A.職種や志望先によっては難しい場合もあります。
新卒で音楽にかかわる仕事に就くことは十分に可能ですが、職種や企業によっては採用枠が少なかったり競争率が高くなったりして、就職が難しい場合があります。
また、創作系の職種や技術系の職種では実績やスキルが重視される傾向にあるため、未経験からの挑戦となる新卒は難易度が高くなることが多いです。
Q.完全に未経験でも挑戦できる仕事はある?
A.完全未経験でも挑戦できる仕事はあります。
たとえば、音楽関連企業の営業職・ファンクラブ運営職・事務職や、楽器店スタッフやライブハウススタッフなどは、未経験でも応募可能な求人が多いです。
未経験で応募する場合には、音楽に対する関心や熱意に加えて、その仕事で活かせる強みをしっかりとアピールするようにしましょう。
Q.音楽にかかわる仕事の将来性は?
A.職種やビジネスモデルによって異なります。
近年は音楽配信やデジタル技術の発展により、新しい音楽の届け方やファンとの交流方法が広がる一方で、AI(人工知能)の普及によって一部の制作業務やアシスタント業務は減少傾向にあります。
そのため、業界全体で将来性を判断するのではなく、時代のニーズによって今後の成長が見込める領域を見極めることが重要です。
音楽にかかわる仕事を知って本当に適性のある仕事を見つけよう!
音楽が好きな人にとって、音楽にかかわる仕事はやりがいを見出しやすい仕事と言えます。
ただし、音楽にかかわる仕事にはさまざまな職種があるため、自分の希望する音楽とのかかわり方を明確にしたうえで、なるべく自分の強みを活かせる環境の仕事を選ぶことが重要です。
今回解説した内容を参考にしながら、音楽にかかわる仕事への理解を深めて、本当に適性のある仕事を見つけ出しましょう。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!実際に音楽業界に内定する学生とは?
キャリアアドバイザー
塩田 健斗
プロフィールをみる経験者がほとんどなのが実態
音楽業界を志望する学生は毎年結構いて、実際に内定を獲得する人のほとんどは音大や専門学校に通っているなどずっと音楽にかかわってきた経験があります。それこそただ「音楽が好き」というだけではなくて、実績や経験がともなっている人ばかりですね。
前提として音楽業界の仕事は志望する人が多いのに対して新卒募集が非常に少ないので、未経験で内定を獲得するのはかなり狭き門だと思っておいてください。
まずは滑り止めの確保を
それでもやはり未経験から音楽業界を受けたいという人には、まずほかの業界で滑り止めとなる内定を取り、心理的に余裕のある状態で本気の第一志望の企業を受けるよう勧めています。