目次
- 「第一志望ですか?」という質問は高評価を狙う絶好のチャンス
- 第一志望は嘘じゃない! うしろめたさを感じる必要はない
- 就活で「第一志望ですか?」と問われたときの前提を知っておこう
- 採用担当者は他に受けている企業があることを理解している
- 就活中に志望度は変化する可能性がある
- 内定後は正直に話してもいい
- 採用担当者が第一志望かどうかを聞く2つの理由
- ①入社する意思があるかを確かめるため
- ➁企業選びの軸を知るため
- 大切なのは説得力! 「第一志望ですか?」の答え方
- ①「はい、第一志望です」と言い切る
- ②理由をエピソードを交え簡潔に述べる
- ③第一志望であることを再度主張する
- 要注意! 「第一志望ですか?」のNGな答え方
- 志望度が高くないことを伝える
- 間を置いたり言い淀む
- 最終面接は超重要! 「第一志望ですか?」の答えで合否が決まる
- 差のつく「第一志望ですか?」を回答するときの3つのコツ
- ①志望動機につなげる
- ②入社後にどう活躍するか言及する
- ③深掘りされる質問を想定しておく
- シチュエーション別! 「第一志望ですか」の回答例文12選
- 「第一志望ですか?」のOK回答例
- 「第一志望ですか?」のNG回答例
- 「第一志望ですか?」の回答を事前に対策して選考を突破しよう!
「第一志望ですか?」という質問は高評価を狙う絶好のチャンス
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「第一志望ですか?と聞かれたのですが、上手く答えられませんでした……」
「第一志望かどうか聞かれた時に、ウソついてもいいのかな?」
選考の中で「第一志望ですか?」「志望度はどれくらいですか?」という質問をされることがあります。学生がどれくらいの気持ちで志望しているのかは、採用にも大きくかかわってくるため、企業が重要視する質問のひとつです。
今回は「第一志望ですか?」という質問に対して、企業の意図や好評価につながる解答方法を詳しく解説していきます。自信をもって回答できるように、しっかりと確認していきましょう。
第一志望は嘘じゃない! うしろめたさを感じる必要はない
就活生
キャリアアドバイザー
何も問題ありませんよ!「第一志望です」という答えにうしろめたさを感じる必要はありません。面接を受けている時は、選考を通過したいと思っていたでしょう?
就活生
確かに、選考を受けているときはその企業が第一志望くらいのつもりでいました。
キャリアアドバイザー
「第一志望です」というのは「あなたの会社に入りたいです」という強い思いを具現化するための言葉です。大切なのはどう答えたかよりもその後の説得力です。
採用担当者も就活生が複数の企業の選考を受け、そのなかで企業を吟味していることは分かっています。しかし回答として「いいえ、第一志望ではありません」ときっぱりと答えてしまうと、企業としては「志望度が低いので内定を出したとしても自社には入社はしない」と判断されかねません。
少しでも入社する可能性のある企業に対しては、志望意欲を伝えるために「第一志望です」と伝えるのも1つの手です。しかし、その言葉で罪悪感を感じ落ち込んでしまう場合は、無理に答えようとせず「他にも数社選考を受けています」などと工夫して回答しましょう。
就活で「第一志望ですか?」と問われたときの前提を知っておこう
第一志望かどうかと問われた場合に「答えにくい」「面接官にどう思われているのかな……」と不安に思うのは当然です。それ程就活に対して真剣だということですから、就活生として100点満点のマインドです。
ここでは、そんな不安を抱えている就活生に向けて、「第一志望ですか?」という質問に答える前に前提として覚えてもらいたいことを解説していきます。一生懸命に就活に取り組んでいるからこそ、確実に内定を獲得して就活を成功させましょう。
採用担当者は他に受けている企業があることを理解している
「第一志望ですか?」の問いに「はい」と答えてしまったら、その企業に入社しなければならないと考えている学生も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、そんなことはありません。採用担当者は学生がいくつもの企業を受けていることを当然のように理解しています。そのうえで、自社に対する入社意欲が高いかを聞いているのです。
仮に、自分と同じ能力を持った学生がいれば、企業は志望度が高く熱意ある学生を採用するでしょう。そこで「第一志望ではない」と伝えてしまえば、内定を逃してしまう可能性があります。
企業は学生がいろいろな企業を受けていると知ったうえで、第一志望候補にあるかどうかを質問しています。そのため、「第一志望です」という返答を入社しなければならない責務が伴う約束として捉える必要はありません。
就活中に志望度は変化する可能性がある
選考や企業理解が進むにつれて、志望度が変化することはよくあります。
当初それほど興味のなかった業界でも、就活中にさまざまな出会いや経験を経て、「自分に合っているかもしれない」と新たな発見をする可能性は大いにあります。同様に、受けている企業の中で志望度は前後するかもしれません。
そのため、「第一志望です」という回答は、あくまで未来の選択肢を狭めないための1つの方法です。現段階で志望度が低いからといって断るような表現を選んでしまうと、後に志望度が変化したときに自分の可能性を狭めてしまうこともあるかもしれません。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
就活では、本命の企業は別にあって第一志望ではない企業の面接を受けることは、よくあることです。面接官から「第一志望ですか」とストレートに聞かれると焦ってしまいそうですが、落ち着いて答えられるよう面接時の企業との向き合い方をイメージしておくと良いでしょう。
また、さまざまな企業を受けている場合は「第一志望群です」と答えることも有効ではあります。ただ、他にどんな企業を受けているかを伝える必要があるので、就活の軸が統一されているか、価値観のずれた回答をしていないかに気を付けて答えるようにしましょう。
大体の企業は、面接で「第一志望です」と答えた学生から内定を辞退された経験があるはずです。思い詰める必要は全くなく、堂々と「第一志望です」と答えて大丈夫です。
内定後は正直に話してもいい
もし、「第一志望です」と回答して内定が決まったとしても選択権は自分にあります。他に行きたい企業があれば、内定後であれば正直に話しても構いません。
面接の回答との矛盾について言及されることはない
面接時に「第一志望です」と回答していたからといって、面接官が「矛盾している」とあなたを責めることはありません。前述した通り、採用担当者は、いろいろな企業を受けていること、就活中に志望度が前後することは、十分に理解しています。
内定後は、正直に今の選考状況や志望度に関して伝え、自分の思い描く就職先を決めるようにしましょう。
採用担当者が第一志望かどうかを聞く2つの理由
企業が学生にする質問には意図があります。この意図を事前に理解しておけば、企業どのような回答を求めていて、何を答えればよいかが明確になり、対策しやすいでしょう。
ここではなぜ採用担当者が「第一志望ですか?」と質問をするのか、2つに分けて解説します。単純な質問に見えて、内定が出るかどうかを決める重要な質問です。自分が採用する側の立場に立って考えてみると、理解しやすくなりますよ。
①入社する意思があるかを確かめるため
もし「第一志望ですか?」という質問に対して、黙り込んでしまったり、志望度が高くないと回答すれば、企業は採用に不安に感じてしまいます。採用に無駄なコストをかけたくないという視点からも、スキルや能力以上に、学生の入社意欲の高さは多くの企業が評価項目として重視しています。
リクルートがおこなった「就職活動・採用活動に関する振り返り調査」によると、78%の企業が「自社の熱意」を採用基準で重視すると回答しています。
「第一志望です」という回答は、志望度の高さや熱意、入社する意志を表します。採用担当者は「第一志望ですか?」と問うことで、そもそも目の前の就活生が、内定を出したら本当に入社してくれるかどうかを確認しているのです。
➁企業選びの軸を知るため
「第一志望ですか?」と質問をするもう1つの狙いは、企業選びの軸を知るためです。
基本的に「第一志望ですか?」と問われた時は、Yes/Noだけでなく、理由も添えて回答します。また、「他にどんな企業を受けていますか」という深掘りも想定されます。その際、全く共通点のない企業ばかりを受けていたり、軸のない就職活動をしていることが伝わってしまうと、企業としては「真剣に自社を志望しているのか」と疑問を抱きます。
企業選びの軸を決めて就職活動をしている学生と、そうでない学生とでは、企業を志望する熱意に大きな差があります。そのため、「第一志望ですか?」という質問では、学生の企業選びの軸を聞いているのです。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
採用担当者は応募者全員に「第一志望ですか」と質問する場合もあれば、特定の人だけに質問をする場合もあります。後述の「特定の人」とは、企業側が次の選考へ進んでもらいたいと思っている応募者や、内定を出したいと思われる応募者のことです。これは、企業側が学生に対して好意的であることを示している場合によく見られます。
採用担当者は「うちが第一志望であってほしいんだけど、どうだろう」といった気持ちで、両想いかどうかを確認をしています。ここで「第二志望です」と答えるとガッカリさせてしまいそうですね。企業の期待に応えて「第一志望です」と答えると採用担当者も嬉しいと思います。
さらに学生の企業選びの軸を明確にするような納得感が得られる回答だと、企業は就活生の入社への本気度を知ることができます。逆に「企業選びの軸」と自社の事業内容や社風がミスマッチだった場合、内定を出しても「他の企業へ目移りするだろう」「入社しても長続きしないだろう」といった印象を持つことになるため、企業選びの軸や第一志望の理由は企業研究を踏まえたうえで話すようにしましょう。
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大切なのは説得力! 「第一志望ですか?」の答え方
就活生
面接官の意図も理解したので、答え方について詳しく知りたいです!
キャリアアドバイザー
それでは、具体的に答え方について解説していきましょう! 「第一志望ですか?」と聞かれた時の回答として一番大切なのは何だと思いますか?
就活生
そうだな……。即答できるスピードとか、自信に満ちた表情とかでしょうか!
キャリアアドバイザー
確かにそれも意識できるといいですね。でも、それ以上に大切なのは「説得力」です。なぜ第一志望なのかという根拠を明確に示せるかどうかが鍵になってきます。
「第一志望ですか?」の回答は、「はい」「いいえ」だけでなく理由も重要です。面接官に説得力のある回答を伝えられるように、3つのポイントを意識しましょう。
①「はい、第一志望です」と言い切る
前述した通り、最初は戸惑うことなく「第一志望です」と自信をもって答えましょう。
一番初めのフレーズでつまずいてしまうと、焦りからそのあとに伝えたいこともうまく表現できなかったり、面接官に不信感を抱かれてしまう可能性があります。
就活生
第一志望…だと…思います…
上記のような「思います」という回答も、自信のなさから説得力を感じられないため、言い切りを意識しましょう。
まずは、「はい、第一志望です」と笑顔で答えるのが1つの定型文だと思って、練習しておきましょう。
②理由をエピソードを交え簡潔に述べる
「第一志望です」と回答した後に、そう考えた理由をエピソードを交えて伝えます。
自分の経験は、他の人にない唯一無二の武器になります。自分の経験や考えがどのように影響して第一志望に至ったのかを簡潔に述べられるようにしましょう。
たとえば、介護業界を志望していた場合、お年寄りにかかわった経験とその経験がどう今の就活に活かされているのかを丁寧に伝えられるとよいでしょう。
はい、第一志望です。現在は介護業界とITを組み合わせている企業を軸に就職活動をおこなっています。
私は、学生時代に介護施設でボランティアをしていました。その時に意思疎通がうまくできないお年寄りの方とかかわり、介護がどれだけ大変であるかを目の当たりにしました。ボランティアを続けるにつれて、お年寄りも介護をする側も笑顔になれるような介護施設を作りたいという思いが強くなりました。
近年はITの発展により、勤怠システムやロボットによる肉体労働の軽減が可能です。これまでの激務でしんどいといった介護から、お互いが幸せになれる御社の〇〇という開発に携わりたいと強く思っています。
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このように企業選びの軸とからめて、第一志望にしている理由を話せるようにしましょう。この理由の部分が説得力に直結します。
③第一志望であることを再度主張する
回答の締めでは、再度第一志望であると主張することで熱意を伝えられます。同じ文言で「御社が第一志望です」といっても構いませんが、言い方にはさまざまなレパートリーがありますので、使い分けてみてください。
- 御社の一員となり、誰よりも貢献したいと考えております
- 御社が第一志望であり、真剣に今後のビジョンを考えております
- 御社で自分の能力を最大限に発揮し、会社と社会の両方に貢献していきます
- 御社を強く志望しています
面接の熱意について知りたい人はこちらの記事を参考にしましょう。
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要注意! 「第一志望ですか?」のNGな答え方
就活生
「第一志望ですか?」に回答するとき、特に注意すべきことややってはいけない回答方法はありますか?
キャリアアドバイザー
あります! NGな答え方をしてしまうと、面接官からよい評価を得られません。回答するときに注意したいポイントをいくつか紹介しますので、一緒に確認していきましょう。
「第一志望ですか?」を回答するときに注意したい2つのポイントを紹介します。注意点をしっかりと押さえて、自信をもって回答できるようにしましょう。
志望度が高くないことを伝える
- 志望度は高くありません
- 他企業との選考結果の兼ね合いによって決めます
- 第一志望ではないです
採用担当者は前提として学生がいろいろな企業を受けていることは理解しています。しかし、あまりにもきっぱりと志望度が高くないと言われてしまうと、採用担当者としてはいい気持ちにはなりませんよね。
間を置いたり言い淀む
答えるのに時間がかかってしまうと、その後第一志望だと言われたとしても信憑性がありません。悩んでしまう場合は「第一志望です」とまず伝えてから、「他にも受けている企業があります」と加えるようにしましょう。
これはほとんどの面接で共通していることですが、はっきりしない回答や、黙り込んでしまうのはよい印象にはつながりません。
今回「第一志望ですか?」という質問に関しては「はい、第一志望です」とまず答えられるといいですね。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
目の前の企業が本命の第一志望であれば、自信を持って「第一志望です」と言えるはずですが、そうでは無い場合「第一志望ですか」と聞かれると、すごく緊張が高まるかと思います。そのため事前に自分なりの回答のマニュアルをつくり、言い回しの練習もしておくと、本番で落ち着いて回答することができるでしょう。
また「第一志望ですか」の質問の直後は「内定を出したら、入社してもらえますか」「今後の就活はどうされますか」などの質問が予想されますので、次の場面も想定して答えられるよう準備しておきましょう。答えは「入社したいと考えております」「御社の内定が得られたら、就活は終わりたいと考えています」といった、入社への意欲が見られる回答が望ましいでしょう。
面接では第一志望であることを伝えることで、熱意が伝わり、企業へのアピール度も高くなります。事前にどのように伝えるかを練習し、当日は自信を持って答えられるようにしましょう。
最終面接は超重要! 「第一志望ですか?」の答えで合否が決まる
「第一志望ですか?」という質問は、面接のフェーズにかかわらず聞かれることの多い質問です。その中でも、最も重要なのは最終面接で聞かれる場合です。最終面接では、第一志望かどうかが採用に直結することがあるのです。
最終面接まで残った学生は、ある程度企業の求めている採用基準に当てはまる就活生です。その中から、面接官はさらに優秀な学生を採用したいと考えますが、優秀でも入社の見込みがない就活生に合格を出しても意味がありません。
企業は優秀かつ入社したいという意志のある学生に合格を出す可能性が高いでしょう。採用を急いでいる企業は、他に優秀な学生がいたとしても、「第一志望です」と話す学生を優先的に採用することもあるかもしれませんね。
キャリアアドバイザー
捉え方を変えると、最終面接では「第一志望ですか」という質問は、採用担当者からの好評価を狙うチャンスです。自信をもって「第一志望です」と答えられるように、対策はしっかりとしておきましょう。
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差のつく「第一志望ですか?」を回答するときの3つのコツ
就活生
でも結局みんながみんな「第一志望です」って答えるんじゃないですか?
キャリアアドバイザー
確かに、みんな内定をもらうために就活をしているのですから、第一志望と回答する就活生は多いかもしれませんね。そこで、今回は差のつく回答のコツについて学んでいきましょう!
「第一志望ですか?」という質問に対して、より魅力的な回答方法のコツを3つ紹介します。この+αの要素を盛り込んで、他の就活生により1歩リードした回答にしていきましょう。
①志望動機につなげる
「第一志望です」の回答をそのまま志望動機につなげると、主張の効いたまとまりある回答になります。
志望動機につなげる方法としては、以下の3つのポイントを含めた回答にするとよいでしょう。
- 企業へ興味を持ったきっかけ
- その企業でなければならない理由
- 入社後の意気込み
志望動機とは「第一志望です」という回答の根拠になります。通常の回答は、第一志望であることの理由を簡潔にまとめますが、志望動機につなげることで「その企業だから第一志望として名前を挙げています」と主張している回答になります。
面接では、志望動機についてと第一志望ですかという質問は分けて聞かれる場合が多いため、2種類の志望動機を用意し、より深いアピールできる状態にしておくとよいですね。
こちらの記事では履歴書での志望動機の書き方について解説していますよ。
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②入社後にどう活躍するか言及する
入社後の活躍するイメージを面接官に伝えましょう。これは入社後まで見据えているという観点から、「第一志望」という言葉に信憑性を持たせることができます。
入社後の活躍イメージは、どこでも通用するものではなく、企業ならではのものにしましょう。たとえば、飲食業界の企業の場合「笑顔でサービスをすることで、売り上げとしても好成績を残します」というよりも「どんなお客様にも笑顔でサービスし、御社の〇〇理念を体現します」の方が自社で活躍するイメージをしやすいですよね。
内定をもらうことをゴールとして考える就活生は多いですが、企業は入社後を見据えて採用活動をしています。入社後の活躍イメージや目標を準備しておくと、「第一志望です」という回答に説得力が増しますね。
③深掘りされる質問を想定しておく
面接はマニュアル通りというわけではなく、採用担当者が気になった部分をさらに深く聞かれることがあります。「第一志望ですか?」という質問から考えられる深掘りの内容を予想しておくと、「焦ってしまい頭が真っ白」という事態を防げます。
ここではよく問われる3つの質問を紹介します。
質問①「就活の軸は何ですか」
就活の軸は、面接官が「第一志望ですか?」と聞く意図にも含まれています。どんな企業を受けているのかを知りたいのはもちろん、就活の軸からは仕事の価値観もわかります。
見当がつかない学生は、ひとまず企業選びで大切にしている軸、働くうえで大切にしたい軸の2つを話せるようにしておきましょう。
企業選びで大切にしている軸は業界・企業を選定するときに何を重視しているか、働くうえで大切にしている軸は社風や価値観を踏まえて自分が仕事に何を求めているのかを明確にする軸です。
キャリアアドバイザー
下の例を参考にして、その他にも自分にはどんな軸があるか考えられるといいですね。
- メーカー業界である
- 資格が活かせる
- 全国転勤がない
- 地域に貢献できる
- 人と直接接する仕事でやりがいを感じられる
- 自分自身が成長できる
質問➁「同じ業界の競合他社との違いは何ですか」
この質問は「なぜ他ではなく自社でなければならないのか」という意味で質問されます。
面接官が、第一志望であることの理由をより深く知りたい時に、自分の会社でなければならない理由を問います。ここであやふやな回答をしてしまうと、企業研究の甘さから真剣に選考を受けているのかと疑われる可能性がありますので、明確に違いを理解しておきましょう。
具体的な商品やサービスの名前を用いて、違いについて調べておくとよいですね。
質問③「入社後のキャリアプランを教えてください」
入社後のキャリアプランは、短期的・中長期的に分けて考えましょう。
短期的なキャリアプランとは、目安として入社後すぐ~1年後までのキャリアプランだと考えるとわかりやすいでしょう。中長期的なキャリアプランはおおよそ3~5年後の計画と最終的にどういう社会人になっていたいかのプランです。
「まだ働いたこともないのに将来を考えるのは難しい」と感じる人もいると思いますが、その場合は、新卒採用サイトなどに掲載されている社員情報を参考にするとよいでしょう。
活躍している社員や役員陣の紹介があり、きっとロールモデルを見つけることができます。キャリアプランは具体的な方が入社に対して前向きな印象が伝わりますので、よく考えてみてくださいね。
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シチュエーション別! 「第一志望ですか」の回答例文12選
「第一志望ですか?」の回答に必要な要素を理解していても、実際にどう回答するのかいまいちイメージが湧かないという人もいるかもしれません。
ここでは質問されるシチュエーションに分けて、回答の例を紹介します。どう回答したらいいのか、実際の面接をイメージしながら考えていきましょう。
「第一志望ですか?」のOK回答例
ここでは、OK回答例として実際におすすめの回答方法を紹介します。自分がどんな状況にいても回答できるように、しっかりと確認しておきましょう。
例文①その業界を志望している
はい、御社が第一志望です。
私は人材業界で働くことを1番の軸とし、中でも海外派遣の事業ができる企業を志望しております。学生時代、海外ボランティアのサークルに参加し、こどもたちの貧困を目の当たりにしました。こどもの貧困は家庭環境が直結することを知り、どんな人も平等な給料をもらえるような仕事場を提供したいと考えています。
御社のおこなう海外派遣プロジェクトはどの企業にもない「平等」をテーマとして活動されており、私の「こどもの貧困をなくす」という夢を叶えられると考えました。現地で学んだ知識を存分にいかしチャレンジができると考えたため、御社を第一志望とさせていただいております。
キャリアアドバイザー
最初に「人材業界を1番の軸」と伝えることで、興味があることを面接官に印象的付ける効果があります。業界を志望しているだけでなく、その後の事業内容にも触れているので、「御社が第一志望です」という部分に説得力のある良い回答ですね。
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例文②企業理念に惹かれた
はい、御社が第一志望です。正直に申し上げますと、ほかにも2社、同じIT業界でシステム開発に携わりたいという理由で選考を受けております。
しかしながら御社を強く志望している理由といたしましては、企業理念である「人とITの共生」に強く惹かれたからです。私は幼いころからロボットやドローンなどで遊ぶのがとても好きで、まさにITと共生していた日々を送っていました。その後大学でもシステム開発を専攻しておりましたが、ただITの発展に寄与することにどこかギャップを感じていました。
私が挑戦したいのは人のためになるシステム開発であり、ITと人が共存できる世の中にすることです。御社の企業理念に強く共感し、同じ方向に向かっている社員の皆様と共に働きたいと思い、御社を第一志望としております。
キャリアアドバイザー
正直に他に受けている会社があることを伝える場合は、今の企業を受けている理由を強く示す必要があります。同じ業界ならどこでもいいのではなく「その企業でなければならない理由」を例のようにエピソードを交えて伝えられると良いですね。
例文③インターンに行った
私は御社が第一志望です。
昨年の8月に約1週間、御社のサマーインターンに参加させていただきました。当時、飲食業界であればどこでもいいと思っていた私にとって、「お腹も心も満たす飲食店にする」という社員の皆様の姿勢に感動いたしました。同時に、インターンの中で一流の接客というものを体験し、何もできずとても悔しい思いをしました。それから約半年間、御社の〇〇店でアルバイトをし、接客の経験を積んでまいりました。
本日の面接にて、御社の業務内容や経営理念についてより深く知ることができ、気持ちを固めたい次第です。即戦力として御社に大きく貢献することをお約束します。
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キャリアアドバイザー
過去にインターンに参加していたことを伝えると、前から興味を持っていたことをアピールできます。さらに「気持ちを固めたい」と言葉を添えることで、真剣に就職したいという気持ちが伝わるでしょう。
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例文④企業の成長力に惹かれた
はい、御社を第一志望としております。御社を強く志望していますが、魅力を感じる会社が数社あり少し迷っているのも正直な気持ちです。どの企業も同じプラスチックを扱うメーカーで、海外展開をしているという部分も共通しています。
プラスチックはこれからますます需要も高まり、多くの人に必要とされることから、私は企業の成長を指針として就職活動をしております。私自身成長志向が強く、将来は日本のプラスチックを世界に広めるマーケターになりたいと考えています。
先ほど、御社の製品は世界的にも高い評価を受けており、さらに新しくアジア圏に向けた開発をおこなっているとお聞きし、さらに志望度が高まりました。御社の成長力に勝る企業はないと思い、私自身も共に成長していきたい所存です。
キャリアアドバイザー
成長したいという就活生は多くいますが、会社の成長とかけ合わせて明確な目標があると志望度の高さがよく伝わりますね。また、思わず企業側が魅力付けをしたくなるくらい意欲にあふれている回答になっています。
例文⑤OB・OGから話を聞いた
はい、御社が第一志望であり、入社したい気持ちがとても強いです。
学生時代に営業のアルバイトをしており、とてもやりがいを感じていたので就活でも営業に絞って就活をしております。就活中にOB・OG訪問として、御社社員の〇〇さんにお会いする機会がありました。さまざまな質問にご回答していただく中で、私の「営業」というイメージががらりと変わりました。
私の営業マンというイメージは1人でひたすら営業にまわる孤独なものでしたが、御社の4人のチームで協力する営業形態をはじめて知ったときに感銘を受けました。各メンバーが商談に長けていたり、クロージングが上手かったりと、その人に合わせた営業をおこなうと伺い、そのチーム営業スタイルに強く惹かれました。また、営業というと男性陣のガツガツした印象があるものの、OGの方がキラキラとした表情で会社のお話をしていたこともあり、さらに惹かれました。
まさしく御社が第一志望であり、営業の中でもトップの利益を目指して頑張りたいと考えています。
キャリアアドバイザー
いろいろな質問に答えてくれるOB・OG訪問をしたうえで志望しているというのは、まさに真剣に選考を受けているという1つの証拠になります。未来のビジョン明確であることから、志望度の高さに説得力があります。
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例文⑥企業の事業内容に惹かれた
はい、御社が第一志望です。祖母が要介護という認定を受けてから、介護の大切さを学び、介護業界に絞って就職活動をしております。
たくさんの会社の中でも御社は「自宅介護」という事業を中心に、入浴サポートサービスや介護用品取付サービスなど様々な事業展開をしています。私自身、祖母が家での生活を強く希望していたため、そのサービスの重要性を誰よりも知っています。ぜひ、その事業に私も携わり、自宅で過ごしたいと願う人々とその家族を支えたいです。
本日、面接を受けさせていただき、介護サービスの事業展開がさらに進んでいると伺い、ぜひそのプロジェクトメンバーの一員になりたいと思い、強く入社を志望致します。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
事業内容に惹かれていることを、自分の経験と組み合わせて上手に説明できていますね。オリジナルの経験談から「第一志望ですか?」という質問で最も大切な説得力が感じられます。
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福祉業界の選考に受かるためには、まず福祉業界の概要と特徴を理解しましょう。今回は、福祉業界の6つの職種を理解したうえで、業界動向や将来性についてキャリアアドバイザーとともに考えていきましょう。福祉業界を志望する際の注意点解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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「第一志望ですか?」のNG回答例
次にNG例をいくつか紹介します。以下のNG例に、自分の考えた回答が当てはまっていないか確認してみてください。事前に回答として適していないものを知っておくと、安心ですね。
例文⑦第一志望ではないと答える
いいえ、第一志望ではありません。広告業界を志望していますが、第一志望としている会社は別にあります。
大学でメディア広告についての研究をしていたこともあり、将来は広告でトップ利益を出し続けるような人になりたいと考えています。また、電車の広告で見るようなキャッチ―なフレーズを考える練習もしています。
他にも数社広告業界の会社受けているので、全て落ちてしまったら御社に入社したいと考えています。
キャリアアドバイザー
上記の例のように第一志望でないときっぱりと答えてしまうと、たとえ就活軸が一貫していたとしても採用したいとは思われません。面接官も1人の社員です。本気で入社したいと考えている学生と一緒に働きたいと思っているので、自分の会社を志望していない就活生に合格を出すのは難しいでしょう。
例文⑧根拠や理由がない
はい、第一志望です。御社を強く志望しており、入社後は積極的に仕事に取り組んでいきます。
キャリアアドバイザー
根拠や理由がなく、一言で終える回答の仕方はNGです。「第一志望ですか?」という質問は入社意欲をアピールできるチャンスでもあるので、根拠や理由を示した回答をしましょう。
例文⑨回答に迷いがある
はい……。第一志望だと思います……。私はアパレル業界の企業に絞って就活をしているのですが、御社が最も自分の思考に合っているかなと思っています。
定かではありませんが、御社は自然に優しい商品を開発していると聞いたので、私もそこに共感しました。
いや、でも他にもいろいろな企業を受けているので、まだ最終決定は考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
回答に迷いがあると真剣に就活をしているのか疑われてしまいます。「第一志望です」と一度答えたら、迷いなく明確な理由を述べて志望意欲がアピールしましょう。
例文⑩フィラー表現が多い
第一志望です。あの、私は教育に興味があって、えっと、塾とか語学教室を中心に選考を受けています。
御社は「こどもの個性をのびのびと」という理念だというのを聞いて、私の目指す方向性に、沿っているなと感じました。私は幼いころから塾に通っていて、その恩師からたくさんの……いろんなことを教えてもらいました。
私もそんな人になってみたいという気持ちがあり、志望しています。
キャリアアドバイザー
「ええと」や「あのー」といったフィラー表現が入ると、その分だけ話が長くなってしまい、何を伝えたいのかがわかりません。また、自信が無いようにも捉えられてしまうため、使わないようにしましょう。フィラー表現は無意識のうちに使ってしまうことが多いので、面接練習の時に音声を録音しておくと確認しやすいですね。
面接中の言葉使いについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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例文⑪論理的な回答になっていない
はい、第一志望です。私は御社に出会ってから、ここが運命の企業だと直感的に感じました。
もともと消費者と農家をつなぐ物流に興味があったのですが、事業内容、社風、経営方針全てにピンときました。入社後は誰よりも活躍する自信があり、御社を第一に志望しています。
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「とにかく入社したい」という熱意だけで押し切るような回答はやめましょう。勢いだけだと、「内定がなくて焦っているのかな?」「企業研究をきちんとしていないな」という印象を与えかねません。回答は論理的に組み立てられるように、対策しておきましょう。
例文⑫どの企業にも当てはまる回答になっている
はい、第一志望です。私はマスコミ業界を軸として就職活動をおこなっています。
中学生のときに部活で賞をいただき、メディアで取り上げていただいたことがあります。テレビで自分のインタビューが流れたときはとても嬉しく、そのことを思い出すだけでどんなことも頑張れる自分の自信になりました。
そんな気持ちになれる人を増やしたくて、御社のようなテレビを通して情報を伝える企業に就職したいと考えています。
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キャリアアドバイザー
この回答には「その企業でなければならない理由」が欠けています。テレビを通して情報を伝える企業はいくつもあるため、「うちの企業でなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。説得力のある回答にするためには、企業研究をしてその企業ならではの情報を盛り込みましょう。
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